JPH0527681Y2 - - Google Patents

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JPH0527681Y2
JPH0527681Y2 JP1987030666U JP3066687U JPH0527681Y2 JP H0527681 Y2 JPH0527681 Y2 JP H0527681Y2 JP 1987030666 U JP1987030666 U JP 1987030666U JP 3066687 U JP3066687 U JP 3066687U JP H0527681 Y2 JPH0527681 Y2 JP H0527681Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、低圧空気を増圧して出力する増圧回
路に関するものであり、特に詳しくは、流体圧ア
クチユエータの駆動に好適な増圧回路に関するも
のである。
[従来の技術] 最近は、省エネルギーのためにコンプレツサの
設定圧を低下させる傾向があるが、コンプレツサ
の設定圧を低下させると、ラインエアの端末にお
いて、出力不足やタクト時間が長くなるという障
害が発生する。
そこで、低圧空気を増圧して出力する増圧装置
が、実開昭59−144203号公報その他で提案され、
増圧装置で増圧した高圧空気によつて流体圧アク
チユエータを駆動することが行われている。
従来、増圧装置で増圧した高圧空気によつてア
クチユエータを駆動する場合は、第6図Aに示す
ように、増圧装置1と流体圧アクチユエータ2と
を、4ポートまたは5ポート電磁弁3によつて接
続した増圧回路が使用されている。
また、アクチユエータ2が駆動行程のみで仕事
をし、復帰行程で仕事をしない場合には、第6図
Bに示すように、アクチユエータ2の復帰側に電
磁弁3から低圧空気を供給する増圧回路が考えら
れる。なお、第6図A,B中の符号5は、アクチ
ユエータ2のストローク速度をメータアウト制御
するスピードコントローラである。
第6図A,Bに示す増圧回路は、増圧装置1で
増圧した高圧空気によつて、アクチユエータ2を
出力不足を生ずることなく駆動することができる
が、これらの増圧回路は、増圧装置で増圧した高
圧空気が電磁弁3を通るために、電磁弁3を高圧
に耐える堅牢なものにする必要があり、このため
に、回路が高価になるという問題がある。
また、並列に設けた流路の一方に増圧装置を、
他方に逆止弁付き流量制御弁を設け、電磁弁5に
よつてこれらの流路への圧油の給排を切換える増
圧回路が、特公昭51−30222号公報によつて提案
されている。
この既提案の増圧回路は、電磁弁5に圧油を給
排する別の電磁弁4には増圧装置で増圧された流
体圧が作用しないので、この電磁弁4を低圧に耐
えるだけのきやしやで安価なものにすることがで
きる。しかしながら、2個の電磁弁を連動して作
動させるための手段を設ける必要があり、しかも
並列の流路を設け、かつ一方の流路中に流量制御
弁を設けているために、増圧回路のコストダウン
を期待することができない。
[考案が解決しようとする課題] 本考案が解決しようとする課題は、圧力室に給
排される流体圧により駆動して切換わるセレクト
弁によつて、安価にできる増圧回路を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため、本考案は、増圧回路
を、低圧空気源に連通する供給ポート、2つの出
力ポート、及び外気に連通する排出ポートを備
え、上記出力ポートを供給ポートまたは排出ポー
トに連通する位置に切換える電磁弁と、上記出力
ポートの一方に連通する入力口、増圧空気の出力
口、外気に連通する排気口、入口チエツク弁及び
出口チエツク弁を介して入力口及び出力口に連通
する増圧室、並びに駆動室を備え、該駆動室への
低圧空気の給排によりピストンを駆動して、入力
口から供給された低圧空気を増圧室で増圧し、出
力口から出力する増圧装置と、上記ピストンの駆
動に連動して、上記駆動室を、増圧装置の入力口
または排出口に連通する位置に切換える切換弁
と、上記電磁弁から上記入力口に連通する圧力室
に給排される流体圧により駆動して、上記出力口
を、出口チエツク弁に連通する位置と、絞り状態
で外気に連通する位置とに切換えるセレクト弁、
とで構成したことを特徴としている。
[作用] 電磁弁が、出力ポートの一方と排出ポート及び
供給ポートと出力ポートの他方が連通する切換位
置にあるときは、増圧装置の入力口及びセレクト
弁の圧力室が外気に連通するので、セレクト弁
は、出力口が絞り状態で外気に連通する切換位置
にあり、増圧装置の駆動室も外気に連通して増圧
装置が停止している。
電磁弁を、供給ポートと出力ポートの一方及び
出力ポートの他方と排出ポートが連通する位置に
切換えると、低圧空気が増圧装置の入力口、入口
チエツク弁を通つて増圧室に供給されるので、ピ
ストンが駆動し、一方セレクト弁は、圧力室に供
給された流体圧によつて出力口が出口チエツク弁
に連通する位置に切換わる。
ピストンがストローク終端近傍に達すると、切
換弁が切換つて駆動室に低圧空気が供給されてピ
ストンが反対方向に駆動し、増圧室の空気を増圧
して出口チエツク弁及びセレクト弁を通つて出力
口から出力させる。ピストンが反対方向のストロ
ーク終端近傍に達すると、切換弁が切換わつて駆
動室が排出口を介して外部に連通するので、入口
チエツク弁を通つて増圧室に供給される低圧空気
によつて、ピストンが駆動室側に駆動する。
そして、電磁弁が上述の切換位置にある間は、
増圧装置及び切換弁は上述の動作を繰返し、セレ
クト弁は、圧力室の流体圧によつて出力口が出口
チエツク弁に連通する切換え位置を保持している
ので、増圧室で増圧された高圧空気は出力口から
出力される。
電磁弁を、供給ポートと出力ポートの他方及び
出力ポートの一方と排出ポートが連通する位置に
切換えると、圧力室が電磁弁を介して外気に連通
するので、セレクト弁は、出力口が絞り状態で外
気に連通する位置に切換わり、駆動室も外気に連
通するので、増圧装置が停止する。この場合、仮
りに、ピストンがストローク中間位置で停止して
も、次の電磁弁の切換えにより増圧装置に供給さ
れる低圧空気によつて、増圧装置は支障なく再起
動する。
上述のように、増圧装置の入力口を電磁弁の出
力ポートの一方に連通させたことにより、増圧さ
れた高圧空気が電磁弁を通過することがないの
で、電磁弁を低圧に耐えるだけのきやしやで安価
なものにすることができる。
また、圧力室への低圧流体の給排により、増圧
装置の出力口を、高圧側と絞り状態での排出側と
に切換えて連通させるセレクト弁を設けたことに
より、電磁弁とセレクト弁を連動させる手段、複
数の流路、及び別個の流量制御弁等を設ける必要
がない。
[実施例] 第1図ないし第3図は本考案の第1実施例を示
し、この増圧回路は、電磁弁11、増圧装置1
2、該増圧装置12を駆動するための低圧空気を
給排する切換弁13、及び流体の流れ方向を切換
えるセレクト弁14を備えている。
上記電磁弁11は、第3図に概略を示すよう
に、低圧流体源に連通する供給ポートP、2つの
出力ポートA,B及び2つの排出ポートEA,EB
を備え、ソレノイド11aの励磁によつてポート
PとA及びポートBとEBが連通し、ソレノイド
の励磁解除によつてポートPとB及びAとEAが
連通する位置に切換わる周知の5ポート弁で構成
されている。
第1図及び第2図に詳細に示す増圧装置12の
本体16a,16bは、電磁弁11の出力ポート
Aに連通する入力口17、アクチユエータ15の
駆動室15a(第3図参照)に連通する出力口1
8、及び外気に連通する排出口19、駆動室2
0、該駆動室よりも小径の増圧室21、及び両室
20,21内を摺接する異径部分をもつピストン
22を備えるとともに、上記切換弁13及びセレ
クト弁14が一体に組込まれており、増圧室21
は、流体の流入のみを許容する入口チエツク弁2
3を介して上記入力口17に、流体の流出のみを
許容する出口チエツク弁を介して増圧通路25に
それぞれ連通している。
上記切換弁13のスリーブ27は、供給通路2
8によつて入力口17に連通する供給口29、及
び駆動通路30によつて駆動室20に連通する駆
動出力口31が開設されており、端部に開設され
た排出開口32は上記排出口19に連通してい
る。スリーブ27内を摺動するスプール33は、
一端に室20,21間の呼吸室34内に突出する
レバー35を有し、該レバー35が往復動するピ
ストン22のストローク終端近傍においてピスト
ンで押圧されることにより、駆動出力口31を、
供給口29または排出開口32に連通する位置に
切換える。
セレクト弁14のスリーブ37は、増圧通路2
5に連通する弁供給口38、出力通路39により
出力口18に連通する弁出力口40、及び入力口
17に連通する弁排気口41が開設されており、
スリーブ37内を摺動するスプール42は、フイ
ードバツク通路43によつて入力口17に連通す
る圧力室44の流体圧と、該圧力室の反対側に縮
設された復帰ばね45の付勢力との大小により摺
動して、弁出力口40を、弁供給口38または絞
り状態で弁排気口41に連通する位置に切換え
る。
上記本体16aには、圧力室44に開口する筒
形部材47がセレクト弁14の軸方向に設けられ
ており、該筒形部材47に摺動自在に挿入された
ニードル48は、部材47外に突出した端部に固
定したハンドル49を筒形部材47に螺着し、該
ハンドル49の回動により部材47に対して進退
可能にされている。したがつて、ニードル48を
進退させることにより、スプール42の摺動距離
を調整して、ランド42aによる弁排気口41の
絞り開度を調節することができる。
第3図中符号51は、アクチユエータ15の復
帰室15bと電磁弁11の出力ポートBとを連通
する管路中に設けたスピードコントローラであ
る。
次に、第3図を参照して、上記第1実施例によ
つてアクチユエータを駆動する場合を説明する。
第1図は、ソレノイド11aの励磁解除によ
り、電磁弁11のポートPとB及びAとEAが連
通している状態を示し、セレクト弁14の圧力室
44が電磁弁11を介して外気に連通しているの
で、スプール42は、復帰ばね45の付勢力によ
つて弁出力口40が絞り状態で弁排気口41に連
通し、アクチユエータ15の復帰室15bに低圧
空気が供給されるので、アクチユエータ15は復
帰位置にある。この場合、ニードル48を進退さ
せて、ランド42aによる弁排気口41の絞り開
度を調整しておくことは勿論である。
一方、ピストン22は、入口チエツク弁23を
通つて増圧室21に供給されている低圧空気によ
り、図における右動ストローク終端近傍位置でレ
バー35を押圧して、スプール33を供給口29
と駆動出力口31が連通する位置に切換え、アク
チユエータの駆動室15aからの排気が駆動室2
0に供給されてピストン22が図において左動
し、駆動室20と増圧室21の流体圧による作用
力がバランスする位置で停止している。
この状態で、ソレノイド11aを励磁して電磁
弁11をポートPとA及びBとEBが連通する位
置に切換えると、電磁弁11を通つて入力口17
に低圧空気が供給される。
入力口17に供給された低圧空気は、フイード
バツク通路43を通つて圧力室44に供給される
ので、スプール42が復帰ばね45の付勢力に抗
して弁供給口38と弁出力口40が連通する位置
に切換わる(第2図参照)。また供給通路28を
通つて切換弁13に供給される低圧空気は、供給
口29、駆動出力口31を介して駆動室20に供
給されるので、ピストン22は、室20,21の
径差によつて図において左動し、増圧室21内の
空気を増圧して出口チエツク弁24、セレクト弁
14を介して出力口18から出力させる。
ピストン22が左動ストローク終端近傍に達す
ると、レバー35を押圧して、スプール33を駆
動出力口31と排出開口32が連通する位置に切
換えるので、駆動室20の空気が排出口19から
排出される。したがつて、ピストン22は入口チ
エツク弁23を通つて増圧室21に供給される低
圧空気によつて図において右動する。
ピストン22が右動ストローク終端近傍に達す
ると、レバー35を押圧してスプール33を供給
口29と駆動出力口31が連通する位置に切換え
るので、駆動室20に供給される低圧空気によつ
てピストン22が反対方向に駆動する。
このように、電磁弁11によつて入力口17に
低圧空気が供給されている間は、ピストン22は
往復動を繰返して増圧室21の空気を増圧し、一
方セレクト弁14は、圧力室44に供給される流
体圧によつて、弁供給口38と弁出力口40が連
通する位置を保持しているから、増圧室21で増
圧された空気は、出力口18を通つてアクチユエ
ータ15の駆動室15aに供給され、復帰室15
bの流体は電磁弁11を通つて外気に排出される
ので、アクチユエータ15は、スピードコントロ
ーラ51によるメータアウト制御で駆動する。
この場合、駆動室15aに供給される圧力空気
は、増圧装置12によつて増圧されているので、
電磁弁11に供給される空気圧が低くても、アク
チユエータ15の出力が不足することはない。ま
た増圧装置12で増圧された増圧空気は、電磁弁
11を通らないので、電磁弁11を低圧に耐える
だけのきやしやで安価なものとすることができ、
ソレノイド11aも小形で安価なものにすること
ができる。
ソレノイド11aの励磁を解除して、電磁弁1
1をポートPとB及びAとEAが連通する位置に
切換えると、増圧装置12の入力口17が外気に
連通して圧力室44の流体圧が低下するので、ス
プール42は、復帰ばね45の付勢力によつて弁
出力口40と弁排出口41がランド42aによつ
て絞り状態で連通する第1図の状態に切換わる。
したがつて、アクチユエータ15の駆動室15a
の流体は、出力口18、絞り状態のセレクト弁1
4、入力口17及び電磁弁のポートA,EAを通
つて外部に排出されるとともに、電磁弁11のポ
ートP,Bを通つて復帰室15bに低圧流体が供
給されるので、アクチユエータ15がセレクト弁
14の絞りによるメータアウト制御で復帰する。
第4図及び第5図は本考案の第2実施例を示
し、第2実施例のセレクト弁60の弁排出口61
は、排出通路62によつて増圧装置12の排出口
19に連通している。
第2実施例の他の構成及び作用は、セレクト弁
60から排出される空気が、電磁弁11を通るこ
となく排出口19から直接排出される以外は第1
実施例と同じであるから、図中同一の符号を付し
て詳細な説明は省略する。
なお、増圧装置は、図示の単動形に限定される
ものではなく、例えば実開昭59−144203号公報に
示すような、隔壁の両側に駆動室と増圧室を設け
た複動形とすることもできる。
[考案の効果] 本考案の増圧回路は、増圧装置で増圧した高圧
空気を出力するので、供給流体圧が低い場合で
も、出力不足やタクト時間が長くなるという障害
を防止することができる。
また、高圧の空気を給排する弁を、入力口から
圧力室に給排される流体圧により駆動して、出力
口を、出口チエツク弁と絞り状態での外気への連
通とに切換えるセレクト弁としたことにより、電
磁弁とセレクト弁の切換えとを連動させるための
手段、並列に設けた2つの流路、別個の流量制御
弁等を設ける必要がないので、きやしやな電磁弁
を使用できる増圧回路を、一層安価なものにする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第5図は本考案の実施例を示し、第
1図及び第2図は電磁弁を省略した第1実施例の
縦断正面図、第3図は同上作動状態を示すシンボ
ル図、第4図は電磁弁を省略した第2実施例の縦
断正面図、第5図は同上作動状態を示すシンボル
図、第6図Aは従来の増圧回路のシンボル図、第
6図Bは駆動行程のみで仕事をする増圧回路のシ
ンボル図である。 11……電磁弁、12……増圧装置、13……
切換弁、14,60……セレクト弁、17……入
力口、18……出力口、19……排出口、20…
…駆動室、21……増圧室、22……ピストン、
23……入口チエツク弁、24……出口チエツク
弁、44……圧力室、P……供給ポート、A,B
……出力ポート、EA,EB……排出ポート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 低圧空気源に連通する供給ポート、2つの出力
    ポート、及び外気に連通する排出ポートを備え、
    上記出力ポートを、供給ポートまたは排出ポート
    に連通する位置に切換える電磁弁と、 上記出力ポートの一方に連通する入力口、増圧
    空気の出力口、外気に連通する排気口、入口チエ
    ツク弁及び出口チエツク弁を介して入力口及び出
    力口に連通する増圧室、並びに駆動室を備え、該
    駆動室への低圧空気の給排によりピストンを駆動
    して、入力口から供給された低圧空気を増圧室で
    増圧し、出力口から出力する増圧装置と、 上記ピストンの駆動に連動して、上記駆動室
    を、増圧装置の入力口または排出口に連通する位
    置に切換える切換弁と、 上記電磁弁から上記入力口に連通する圧力室に
    給排される流体圧により駆動して、上記出力口
    を、出口チエツク弁に連通する位置と、絞り状態
    で外気に連通する位置とに切換えるセレクト弁、 とで構成したことを特徴とする増圧回路。
JP1987030666U 1987-03-03 1987-03-03 Expired - Lifetime JPH0527681Y2 (ja)

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JP1987030666U JPH0527681Y2 (ja) 1987-03-03 1987-03-03

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JPS63137101U JPS63137101U (ja) 1988-09-09
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5130222A (ja) * 1974-09-09 1976-03-15 Yaskawa Denki Seisakusho Kk Konkuriitojidokyokyuseigyohoshiki
JPS60227001A (ja) * 1984-04-24 1985-11-12 Nippon Pneumatic Kogyo Kk 増圧式シリンダ装置

Patent Citations (2)

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