JPH10141514A - バタフライ弁の弁体 - Google Patents

バタフライ弁の弁体

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JPH10141514A
JPH10141514A JP29875196A JP29875196A JPH10141514A JP H10141514 A JPH10141514 A JP H10141514A JP 29875196 A JP29875196 A JP 29875196A JP 29875196 A JP29875196 A JP 29875196A JP H10141514 A JPH10141514 A JP H10141514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve stem
core material
holding
valve body
Prior art date
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Pending
Application number
JP29875196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Kishida
秀和 岸田
Tetsuji Yamashita
哲司 山下
Yukio Kasanami
幸夫 笠波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurimoto Ltd
Original Assignee
Kurimoto Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kurimoto Ltd filed Critical Kurimoto Ltd
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Publication of JPH10141514A publication Critical patent/JPH10141514A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管路閉止時の流体の漏れを防止する。 【解決手段】 円板状芯材1のその直径方向に弁棒11
を設け、その芯材1の外周縁全周にパッキング9を取り
付けたバタフライ弁の弁体において、芯材1に、剪断に
伴う切起しにより交互に逆方向に膨出する複数の保持帯
5、6を形成する。保持帯5、6を弁棒11の軸方向に
配列して各保持帯5、6間に弁棒11を挿し通し、弁体
となる芯材1及び弁棒11の露出全表面にゴム又は樹脂
ライニング10を施す。芯材1に面圧方向(流体圧方
向)の間隙が生じず、芯材1と弁棒11との間の隙間が
ライニング10により封止されるため、流体の漏れが防
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、弁棒を中心とし
た回転に伴い管路を開閉するバタフライ弁の弁体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、バタフライ弁の弁体として、
実開平6−6838号公報等に示されたように、板材に
複数のスリットを形成し、このスリットを境界として板
材を交互に逆方向に膨出させて弁棒保持部を形成すると
共に、前記各スリットに封止部材を挿入したものが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の弁体では、弁棒と板材との間に隙間が生じ、この隙間
から流体が漏れるという問題がある。
【0004】そこで、この発明は、上記流体の漏れを簡
単な構造で確実に防止することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この請求項1に係る発明では、円板状芯材の直径方
向に弁棒を設け、その芯材の外周縁全周にパッキングを
取り付けたバタフライ弁の弁体において、上記芯材に、
剪断に伴う切起しにより交互に逆方向に膨出する複数の
保持帯を形成すると共に、これらの保持帯を前記弁棒の
軸方向に配列して各保持帯間に前記弁棒を挿し通し、弁
体となる前記芯材及び弁棒の露出全表面にゴム又は樹脂
ライニングを施したのである。
【0006】このような構成の弁体は、剪断に伴う切起
しによって保持帯を形成したので、芯材の面圧方向(流
体圧方向)には間隙が生じず、ライニングのみでその方
向の圧に耐える部分がなく、強度に優れると共に、芯材
と弁棒との間の隙間がライニングにより封止されるた
め、この隙間からの流体の漏れが防止される。
【0007】請求項2に係る発明では、上記ライニング
を、金型を使用した射出成形によって形成したので、弁
体の外形を前記芯材の誤差の影響を受けることなく正確
に成形できる。また、弁体全面がライニングされるの
で、管路を完全に閉止でき、流体に対する耐蝕性も向上
する。
【0008】請求項3に係る発明では、上記両端の保持
帯にリングを嵌め、このリングに上記弁棒を挿し通し、
このリングの外端面をパッキングで覆ってボスを形成し
たので、前記リングによりパッキングが均一に弁箱内面
に押し付けられ、ボスと弁箱の隙間からの流体の漏れが
防止されると共に、弁体のガタつきが防止され、パッキ
ングの寿命も向上する。
【0009】請求項4に係る発明では、上記弁棒と保持
帯との間にスペーサを設けたので、同一方向に膨出する
保持帯間において、ライニングがスペーサで補強され、
耐圧強度が向上する。
【0010】請求項5に係る発明では、上記弁棒に角軸
部を設け、この角軸部に対応する上記保持帯を半四角形
とし、前記角軸部を前記保持帯に係合させたので、弁棒
と芯材とは、ピンやボルトで結合することなく共回り可
能となる。
【0011】請求項6に係る発明では、上記芯材の中央
部に、上記弁棒の軸方向に直交する方向に延びるリブを
プレス加工により形成したので、管路内の流体の圧力に
よる芯材の撓みが抑制される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1乃至図4に示すように、芯材
1は金属薄板から成り、外周はほぼ円形とされている。
この芯材1には中心軸に沿って上下方向に一対のリング
保持部2、2及びその間に位置する弁棒保持部3が形成
されている。また、芯材1には、中央部から外周側へ向
けて低くなる左右方向のリブ4が膨出により形成され、
このリブ4により管路内の流体の圧力による芯材1の撓
みが抑制される。
【0013】前記リング保持部2及び弁棒保持部3は、
それぞれ逆方向に交互に膨出した2個の保持帯5及び3
個の保持帯6から成り、各保持帯5、6の横断面は、そ
れぞれ半円状及び半四角形(三角形)とされている。保
持帯6の内面における対角線長は保持帯5の内径よりも
若干小さくなっており、保持帯6の角部は丸み付けされ
ている。
【0014】前記リング保持部2には、保持帯5の内側
にリング7が嵌め込まれ、このリング7と保持帯5とで
ボス8が形成されている。リング7は一端が保持帯6に
当接して位置決めされ、他端がリング保持部2から突出
している。
【0015】前記ボス8の外端面及び芯材1の外周縁に
はパッキング9が設けられ、両ボス8、8間及び芯材1
の表面には、ゴムによりパッキング9と一体にライニン
グ10が施されている。なお、ライニング10はゴムに
代えて樹脂により形成してもよい。
【0016】前記リング7及び弁棒保持部3に挿通され
る弁棒11は、円柱部12、13間に角軸部14を設け
た形状とされ、角軸部14の各面間には、保持帯6より
も大きい半径で丸み付けがされている。角軸部14は保
持帯6に係合し、この係合により、芯材1と弁棒11と
は、ピンやボルトで結合することなく、共回り可能とな
っている。また、中央部の保持帯6の長さは、その上下
に隣接する保持帯6の長さの和に等しくなっているの
で、弁棒11はいずれの方向に膨出する保持帯6にも均
等に保持される。
【0017】前記芯材1のプレス工程は、所定厚みの四
角形の板材を上下に剪断し、保持帯5、6を同時に形成
する剪断、角・丸出し工程、リング保持部2及び弁棒保
持部3の成形と角部の丸み付けを行う成形・アール決め
工程、リブ4を膨出させる補強リブ工程、板材を円形に
切断する外形抜き工程、角やバリをならす決め押し工程
から成る。
【0018】このように、芯材1は1枚の板材をプレス
して形成されるため、2枚の板材を接合するものに比べ
て寸法誤差が生じにくく、軽量であると共に、鋳造の場
合のようにライニングに先立つ鋳肌面の手入れ等も不要
となり、低コストで容易に製作できる。
【0019】また、前記剪断、角・丸出し工程におい
て、隣接する保持帯5、6の境界を予めスリット状に切
断しておく必要はない。従って、この部分に隙間ができ
ることがないので、ライニング10のみでその方向の圧
に耐える部分がなく、強度に優れると共に、芯材1と弁
棒11との間の隙間がライニング10により封止される
ため、この隙間からの流体の漏れが防止される。
【0020】一方、パッキング9及びライニング10の
成形は、芯材1にパッキング9又はライニング10の厚
さを加えた寸法のキャビティを有する金型を使用して射
出成形により行われる。なお、この際、リング保持部2
及び弁棒保持部3内には中子をセットしておく必要があ
る。
【0021】このように、パッキング9及びライニング
10を金型を使用した射出成形によって形成したので、
弁体の外形を芯材1の誤差の影響を受けることなく正確
な寸法に成形できる。また、弁体全面がパッキング9及
びライニング10で覆われるので、管路を完全に閉止で
き、流体に対する耐蝕性も向上する。
【0022】また、リング7によりパッキング9が均一
に弁箱内面に押し付けられるため、ボス8と弁箱の隙間
からの流体の漏れが防止されるほか、弁体のガタつきが
防止され、パッキング9の寿命も向上する。
【0023】さらに、図5及び図6に示すように、前記
弁棒11と弁棒保持部3の間に、一対のくの字形のスペ
ーサ16を両端を突き合わせて介在させると、同一方向
に膨出する保持帯5、6間及び6、6間において、ライ
ニング10がスペーサ16で補強されるので、耐圧強度
が向上する。
【0024】なお、図7に示すように、リング保持部2
において保持帯5を片側のみとしてもよく、また、リン
グ7を環状板7aの脚7bを設けたものとし、この脚7
bを介して芯材1に固定してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、剪断
に伴う切起しによって保持帯を形成したので、芯材に面
圧方向(流体圧方向)の間隙が生じず、強度に優れると
共に、芯材と弁棒との間の隙間がライニングにより封止
されることにより、この隙間からの流体の漏れが防止さ
れ、高圧や大口径の管路に対応できる。
【0026】また、上記ライニングを、金型を使用した
射出成形によって形成したので、弁体の外形を前記芯材
の誤差の影響を受けることなく正確に成形できるほか、
弁体全面がライニングされるので、管路を完全に閉止で
き、流体に対する耐蝕性も向上する。
【0027】さらに、上記両端の保持帯にリングを嵌
め、このリングに上記弁棒を挿し通し、このリングの外
端面をパッキングで覆ってボスを形成したので、前記リ
ングによりパッキングが均一に弁箱内面に押し付けら
れ、ボスと弁箱の隙間からの流体の漏れが防止されると
共に、弁体のガタつきが防止され、パッキングの寿命も
向上する。
【0028】また、上記弁棒と保持帯との間にスペーサ
を設けたので、同一方向に膨出する保持帯間において、
ライニングがスペーサで補強され、耐圧強度が向上す
る。
【0029】そのほか、上記弁棒に角軸部を設け、この
角軸部に対応する上記保持帯を半四角形とし、前記角軸
部を前記保持帯に係合させたので、弁棒と芯材とは、ピ
ンやボルトで結合することなく共回り可能となる。
【0030】さらに、上記芯材の中央部に、上記弁棒の
軸方向に直交する方向に延びるリブをプレス加工により
形成したので、管路内の流体の圧力による芯材の撓みが
抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る弁体の一実施形態を示す分解斜
視図
【図2】同上の中心線を境界として被覆の有無の各状態
を示す正面図
【図3】図2の III−III 線に沿った断面図
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図
【図5】スペーサを設けた弁体の実施形態を示す横断平
面図
【図6】図5のVI−VI線に沿った断面図
【図7】リングの他の実施形態を示す斜視図
【符号の説明】 1 芯材 4 リブ 5、6 保持帯 7 リング 9 パッキング 10 ライニング 11 弁棒 14 角軸部 16 スペーサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状芯材の直径方向に弁棒を設け、そ
    の芯材の外周縁全周にパッキングを取り付けたバタフラ
    イ弁の弁体であって、 上記芯材の上記弁棒の軸方向において、剪断に伴う切起
    しにより交互に逆方向に膨出する複数の保持帯を形成
    し、この各保持帯間に前記弁棒を挿し通し、弁体となる
    前記芯材及び弁棒の露出全表面にゴム又は樹脂ライニン
    グを施したバタフライ弁の弁体。
  2. 【請求項2】 上記ライニングを、金型を使用した射出
    成形によって形成した請求項1に記載のバタフライ弁の
    弁体。
  3. 【請求項3】 上記両端の保持帯にリングを嵌め、この
    リングに上記弁棒を挿し通し、このリングの外端面をパ
    ッキングで覆ってボスを形成した請求項1又は2に記載
    のバタフライ弁の弁体。
  4. 【請求項4】 上記弁棒と保持帯との間にスペーサを設
    けた請求項1、2又は3に記載のバタフライ弁の弁体。
  5. 【請求項5】 上記弁棒に角軸部を設け、この角軸部に
    対応する上記保持帯を半四角形とし、前記角軸部を前記
    保持帯に係合させた請求項1、2、3又は4に記載のバ
    タフライ弁の弁体。
  6. 【請求項6】 上記芯材の中央部に、上記弁棒の軸方向
    に直交する方向に延びるリブをプレス加工により形成し
    た請求項1、2、3、4又は5に記載のバタフライ弁の
    弁体。
JP29875196A 1996-11-11 1996-11-11 バタフライ弁の弁体 Pending JPH10141514A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015224709A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 株式会社テージーケー バタフライバルブ
WO2021132712A1 (ja) * 2019-12-27 2021-07-01 株式会社キッツ ライニング型バタフライバルブとライニング型バタフライバルブの製造方法

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