JPH10141432A - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JPH10141432A
JPH10141432A JP29638396A JP29638396A JPH10141432A JP H10141432 A JPH10141432 A JP H10141432A JP 29638396 A JP29638396 A JP 29638396A JP 29638396 A JP29638396 A JP 29638396A JP H10141432 A JPH10141432 A JP H10141432A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water surface
resistance
water
resistance plate
vibration damping
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29638396A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigetaka Hirai
滋登 平井
Akihiro Honda
明弘 本田
Isao Kurahashi
勲 倉橋
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to JP29638396A priority Critical patent/JPH10141432A/ja
Publication of JPH10141432A publication Critical patent/JPH10141432A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の制振装置においては水中を抵抗板が上
下動するときに水から受ける流体抵抗を利用して構造物
の鉛直方向の振動を制振するようになっており、この流
体抵抗の大きさは抵抗板が水中を上下動する速度と抵抗
板の面積とに依存するが、速度は構造物の動きで一義的
に決まるため、より一層大きな制振力を得ようとする場
合には抵抗板の面積を大きくすることに頼らざるを得な
い。 【解決手段】 構造物1から索体2により構造物1下方
の水面に略接して吊り下げられた抵抗板3から重錘4を
水中に吊り下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁の橋桁、その
他の構造物などに適用される制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は橋梁の橋桁などに使用されされて
いる従来の制振装置の説明図である。図において、従来
の制振装置は橋桁などの構造物1からロープ2を介して
抵抗板30のみが水中に吊り下げられており、水中にお
ける抵抗板30の上下方向の移動に伴う流体抵抗を制振
力として構造物1の鉛直方向の振動を制振するようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
制振装置においては水中を抵抗板30が上下動するとき
に水から受ける流体抵抗を利用して構造物1の鉛直方向
の振動を制振するようになっており、この流体抵抗の大
きさは抵抗板30が水中を上下動する速度と抵抗板30
の面積とに依存するが、速度は構造物の動きで一義的に
決まるため、より一層大きな制振力を得ようとする場合
には抵抗板30の面積を大きくすることに頼らざるを得
ない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る制振装置は
上記課題の解決を目的にしており、構造物から索体によ
り上記構造物下方の水面に略接して吊り下げられた抵抗
板から重錘が水中に吊り下げられている。このように、
本制振装置においては抵抗板を索体を介して水面に接す
る付近の高さに設け、構造物の上下動に伴って抵抗板が
水中と水面上との間を移動する構造になっており、本制
振装置における制振力は主として抵抗板が水面を上下動
する際に水面から受ける抵抗力により得られるが、空中
から水面へ、水面から水中へ、また逆方向へなど水面を
越えて上下する移動であるために抵抗板に大きな衝撃力
が作用して通常の流体抵抗に比べて大きな抵抗力が発生
し、これに伴って従来よりも一層大きな制振力が得られ
る。なお、抵抗板が水面上から水中に移動する際に水面
から受ける抵抗により索体が弛む可能性があり、このた
めに抵抗板の下方に重錘を設けることにより索体に張力
を与えて弛みを防止する。
【0005】また、本発明に係る制振装置は、液体を容
れて構造物に略同じレベルに設けられた一対のタンクの
下部が配管により互いに連通している。このように、本
制振装置においては構造物が上下動する変位量が構造物
の横軸方向で異なることに着目し、構造物の上下動を液
体の横軸方向への移動に変換することにより制振する構
造になっており、構造物の上下方向への振動時には構造
物の中央部付近で上下動の振幅が最大となり、端部では
振幅が零になるために一対のタンクに相対的に高低差を
生じる。この高低差によりタンク内の液体が横方向に移
動するが、この移動に伴う配管の抵抗力を振動の減衰力
として制振を行うことにより従来よりも一層大きな制振
力が得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態に係
る制振装置の説明図、図2は本発明の実施の他の形態に
係る制振装置の説明図である。図において、これら実施
の形態に係る制振装置は橋梁の橋桁、その他の構造物な
どに使用されるもので、図における符号1は構造物、2
はロープ、3は抵抗板、4は重錘、11は橋桁、12は
橋脚、13は液体、14はタンクである。
【0007】図1において、本実施の形態に係る制振装
置は図に示すように橋桁などの構造物1から水中に向け
てロープ2を垂らし、水面付近に抵抗板3を、また水中
に重錘4をそれぞれ共通のロープ2で吊り下げる構造を
有しており、構造物1の鉛直方向の振動を制振するよう
になっている。
【0008】このように、本制振装置においては水面上
に設置された橋桁などの構造物1からロープ2を介して
抵抗板3と重錘4とが吊り下げられており、構造物1が
上下方向の振動を生じると抵抗板3に水面を横切って接
離する大きな抵抗力が作用し構造物1を制振させる力と
して働く。本制振装置における制振力は主として抵抗板
3が水面を上下動する際に受ける抵抗力によって得られ
るが、空中から水面へ、水面から水中へ、また逆方向へ
など抵抗板3の水面を越える移動のために大きな衝撃力
が作用し、通常の流体抵抗に比べて大きな抵抗力を得る
ことができる。これに伴い制振力も大きくなる。また、
水面上から水中に下方に移動する際には水の抵抗により
ロープ2が弛む可能性があるため、抵抗板3の下方に重
錘4を設けてロープ2に張力を与えて弛みを防止してい
る。
【0009】図2において、本実施の形態に係る制振装
置においては同図(a)に示すように橋梁の橋桁11は
橋脚12上に両端を載置した形で設置されているが、こ
の橋桁11の内部に一対のタンク14が設置され、これ
らタンク14内に液体13が入れられている。タンク1
4の下部は橋梁の長さ方向に細長く形成されており、互
いに連通した形状をしている。そして、橋桁11の軸方
向に伸びたタンク14中を液体13が移動することによ
り制振力が得られ、橋桁11の鉛直方向の振動を制振す
るようになっている。
【0010】このように、本制振装置においては橋桁1
1の内部に一対のタンク14が設置され、このタンク1
4内に液体13が入れられており、橋桁11に鉛直方向
の振動が生じた際には橋脚12間の中央部付近で上下動
の振幅が最大となり、橋脚12上では振幅が零であるた
めに橋脚12の中央部と橋脚12上とで相対的に高低差
を生じる。この高低差を利用してタンク14内の液体1
3を橋軸方向に移動させ、移動に伴う抵抗力を減衰力と
して利用する。同図(b)に示すように橋桁11が上方
に変位した場合は、中央のタンク14内の液体13が橋
脚12上のタンク14内に移動する。また、逆に同図
(c)に示すように橋桁11が下方に変位した場合は、
橋脚12上のタンク14内の液体13が中央のタンク1
4内に移動する。この液体13の移動に対して抵抗力が
作用し、橋桁11における上下方向の振動を減衰させ
る。
【0011】従来の制振装置においては水中を抵抗板が
上下動するときに水から受ける流体抵抗を利用して構造
物の鉛直方向の振動を制振するようになっており、この
流体抵抗の大きさは抵抗板が水中を上下動する速度と抵
抗板の面積とに依存するが、速度は構造物の動きで一義
的に決まるため、より一層大きな制振力を得ようとする
場合には抵抗板の面積を大きくすることに頼らざるを得
ないが、上述の各実施の形態に係る制振装置においては
抵抗板3を水面付近の高さに設けることにより構造物1
の上下動に伴って抵抗板3が水中と水面上とを移動す
る、或いは橋桁11における上下動の変位量が橋軸方向
に異なることに着目して橋桁11における上下動を液体
13の橋桁11水平方向の移動に変換することなどによ
り構造物1、橋桁11などの制振を行うようになってお
り、より一層大きな制振力が得られることにより抵抗板
の面積を大きくすることなく構造物1、橋桁11などの
上下方向の制振が容易に確実に行われる。
【0012】
【発明の効果】本発明に係る制振装置は前記のように構
成されており、従来よりも一層大きな制振力が得られる
ので、抵抗板の面積のみに頼ることなく構造物における
上下方向の制振を容易に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の一形態に係る制振装置の
正面図である。
【図2】図2は本発明の実施の他の形態に係る制振装置
の断面図、同図(b),(c)はその作用説明図であ
る。
【図3】図3は従来の制振装置の正面図である。
【符号の説明】
1 構造物 2 ロープ 3 抵抗板 4 重錘 11 橋桁 12 橋脚 13 液体 14 タンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物から索体により上記構造物下方の
    水面に略接して吊り下げられた抵抗板と、該抵抗板から
    水中に吊り下げられた重錘とを備えたことを特徴とする
    制振装置。
  2. 【請求項2】 液体を容れて構造物に略同じレベルに設
    けられた一対のタンクと、該一対のタンクの下部を互い
    に連通する配管とを備えたことを特徴とする制振装置。
JP29638396A 1996-11-08 1996-11-08 制振装置 Withdrawn JPH10141432A (ja)

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JP29638396A JPH10141432A (ja) 1996-11-08 1996-11-08 制振装置

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JPH10141432A true JPH10141432A (ja) 1998-05-29

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040203