JPH10140501A - ラダー型マクラギ用継材の埋設構造 - Google Patents

ラダー型マクラギ用継材の埋設構造

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JPH10140501A
JPH10140501A JP29656696A JP29656696A JPH10140501A JP H10140501 A JPH10140501 A JP H10140501A JP 29656696 A JP29656696 A JP 29656696A JP 29656696 A JP29656696 A JP 29656696A JP H10140501 A JPH10140501 A JP H10140501A
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JP
Japan
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rubber
concrete
thickness
coated
ladder
Prior art date
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Pending
Application number
JP29656696A
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English (en)
Inventor
Hajime Wakui
一 涌井
Hiromi Inoue
寛美 井上
Kazuo Kato
一雄 加藤
Fumio Chiba
二三雄 千葉
Tomoyoshi Nakajo
友義 中條
Hiroaki Higashiyama
博明 東山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON KOGEN CONCRETE KK
Railway Technical Research Institute
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
NIPPON KOGEN CONCRETE KK
Railway Technical Research Institute
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリートの養生加熱による被覆ゴムの膨
張や、コンクリートの硬化収縮による影響を少なくし、
コンクリートにひび割れが発生するのを有効に防止し、
耐久性を向上させることが出来るラダー型マクラギ用継
材の埋設構造を提供することを目的とする。 【解決手段】 継材8の外周面に被覆されたゴム材料9
は、縦梁1間において継材8の表面が傷付いて錆が発生
するのを防止するため、約10mm程度の肉厚で、耐カッ
ト性,耐摩耗性のゴム被覆材9が被覆してあり、また継
材8の縦梁1内の埋設部分8aは、コンクリートの養生
加熱により、被覆ゴムの膨張,及びコンクリートの硬化
収縮により、鋼管接合部のコンクリートにひび割れを防
止するため、ゴム被覆材9aの肉厚は、0.5 mm〜3.0 mm
に設定されて被覆されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラダー型マクラ
ギ用継材の埋設構造に係わり、更に詳しくはレールを支
持するラダー型マクラギの縦梁を平行に連結支持する継
材において、縦梁内に埋設する部分の継材のゴム被覆構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にラダー型マクラギに使用される鋼
管製継材は、縦梁間にそのままの状態で使用されると、
バラスト(砕石)のエッジの振動,もしくは軌道の保守
時に鋼管製継材が傷付き易いため、これらを防止する目
的から、従来では、約10mm程度の肉厚で、耐カット
性,耐摩耗性のゴム被覆材をパイプの外周面に被覆して
使用している。
【0003】また、継材の縦梁内に埋設される部分にも
雨水の浸入を防止し、錆の発生を防止する目的からゴム
被覆が必要である。また埋設部分の長さとしては、30
〜50mmである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、必要以上
に厚いゴム被覆した部分を縦梁内に埋設すると、コンク
リートの養生加熱(一般的に60℃)により、被覆ゴム
の膨張,敷設後の繰返しの温度変化によるゴムの膨張、
及びコンクリートの硬化収縮により、鋼管接合部のコン
クリートにひび割れが発生し、レールを安定した状態に
支持することが出来ず、ラダー型マクラギの耐久性を損
なうと言う問題があった。
【0005】なお、コンクリートのひび割れの発生原因
として、ゴムの熱膨張係数がコンクリートの約8倍〜1
0倍程度であるため、この熱膨張の差により、ゴムの膨
張によりコンクリートにひび割れが発生すると考えられ
る。この発明は、かかる従来の課題に着目して案出され
たもので、継材の縦梁内に埋設する部分のゴム被覆の肉
厚を一定の範囲に設定することで、コンクリートの養生
加熱による被覆ゴムの膨張や、コンクリートの硬化収縮
による影響を少なくし、以て継材の接合部におけるコン
クリートにひび割れが発生するのを有効に防止し、レー
ルを安定した状態に支持することが出来ると共に、耐久
性を向上させることが出来るラダー型マクラギ用継材の
埋設構造を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、レールを支持するラダー型マクラギの縦梁
を、ゴム被覆した継材により平行に連結支持するラダー
型マクラギ用継材の埋設構造において、継材の縦梁内の
埋設部分に被覆するゴム被覆材の肉厚を、薄肉に形成し
たことを要旨とするものである。
【0007】前記継材の縦梁内の埋設部分に被覆するゴ
ム被覆材の肉厚は、0.5 mm〜3.0 mm、好ましくは、1.5
mm〜2.0 mmに設定するものである。ゴム被覆材の肉厚が
0.5 mm以下の場合には、コンクリートの打ち込み中に傷
が付き易いという不具合があり、また肉厚が2.0 mmを超
える場合には、コンクリートの養生温度の影響が大きく
なると言う不具合がある。
【0008】この発明は上記のように構成され、継材の
縦梁内に埋設する部分のゴム被覆の肉厚を、0.5 mm〜3.
0 mm、好ましくは、1.5 mm〜2.0 mmに設定することで、
雨水等の浸入を防止して継材の錆の発生を有効に防止
し、コンクリートの養生加熱による被覆ゴムの膨張や、
コンクリートの硬化収縮による影響を少なくし、以て継
材の接合部におけるコンクリートのひび割れを有効に防
止出来るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。図1は、ラダー型マクラギの
一部切欠した斜視図を示し、縦梁1は、コンクリート材
料1aにより一体的に成形され、バラスト道床2上にゴ
ム材料等で形成されたマクラギパッド3を介してバラス
ト道床上に設置されている。
【0010】前記ラダー型マクラギの縦梁1上には、軌
道パッド4を介してレール5が設置され、レール5の裾
部5aは、締結装置6を介して前記縦梁1上に固定され
ている。前記縦梁1間及びその外側には、所定量のバラ
スト(砕石)7が散布され、またラダー型マクラギの縦
梁1間には、軌道方向に沿って所定の間隔で外周面をゴ
ム材料9で被覆してなる鋼管等の金属パイプで形成した
ラダー型マクラギの継材8が介在させてある。
【0011】前記継材8の外周面に被覆されたゴム材料
9は、縦梁1間においては、バラスト(砕石)7のエッ
ジの振動や、軌道の保守時に継材8の表面が傷付いて錆
が発生するのを防止するため、約10mm程度の肉厚で、
耐カット性,耐摩耗性のゴム被覆材9aが被覆してあ
り、また継材8の縦梁1内の埋設部分8aは、コンクリ
ートの養生加熱により、被覆ゴムの膨張,及びコンクリ
ートの硬化収縮により、鋼管接合部のコンクリートにひ
び割れが発生するのを防止するため、ゴム被覆材の肉厚
は、0.5 mm〜3.0 mm、好ましくは、1.5 mm〜2.0 mmに設
定されて被覆されている。
【0012】ゴム被覆材の肉厚が0.5 mm以下の場合に
は、コンクリートの打ち込み中に傷付き易いと言うよう
な不具合があり、また肉厚が2.0 mmを超える場合には、
コンクリートの養生温度の影響が大きくなると言うよう
な不具合がある。次に、コンクリートにひび割れが発生
する原因を追求するために試験した結果を以下に説明す
る。
【0013】図2(a)は、縦梁1間の継材8及び縦梁
1内の埋設部分8aの外周面に、均一の肉厚(この実験
例では10mmのゴム厚)のゴム材料9を被覆した実験
例、図2(b)は、縦梁1間の継材8の外周面に、均一
の肉厚(この実験例では10mmのゴム厚)のゴム材料9
を被覆し、縦梁1内の埋設部分8aには、テーパ状のゴ
ム材料9aを被覆した実験例、図2(c)は、この発明
の実施形態であり、縦梁1間の継材8の外周面には、1
0mmの肉厚でゴム材料9を被覆し、縦梁1内の埋設部分
8aは、0.5 mm〜3.0 mmの肉厚でゴム材料9aを被覆し
てある。
【0014】なお、試験条件としては、継材8の径D
は、76mm,縦梁1間の継材8に被覆するゴム厚Tは1
0mm,継材8の縦梁1内の埋設部分8aのゴム厚Tは1.
5 mm〜2.0 mmに設定し、更に、縦梁1(コンクリート1
a)の高さHは155mm,ゴム材料9aの埋設長さL
は、30mmとして試験を行った。また、コンクリート温
度の変化を想定した60℃〜0℃(6時間サイクル)1
0回の試験を行った。 〔試験結果〕図2(a)の供試体の場合には、コンクリ
ート1aに早期にひび割れが発生し、図2(b)の供試
体の場合には、更に、65℃(←60℃)に昇温追試し
た結果ひび割れが発生した。しかし、図2(c)の供試
体の場合には、ひび割れの発生はなかった。
【0015】なお、図2(c)の供試体の場合に、継材
8の巾方向に偏りがあって、ゴム・コンクリートに隙間
が発生する場合には、一液性シーラントを充填すること
も可能である。以上の試験結果からも明らかなように、
継材8の縦梁1内の埋設部分8aに被覆するゴム材料9
の肉厚を、1.5 mm〜2.0 mmの肉厚で形成することによ
り、ゴムとコンクリートとに熱膨張差があっても、コン
クリートにひび割れを発生することなく、ラダー型マク
ラギの縦梁の耐久性を向上させ、併せて継材8の埋設部
分8aの防錆にも寄与することが出来る。
【0016】
【発明の効果】この発明は、上記のように継材の縦梁内
の埋設部分に被覆するゴム被覆材の肉厚を、薄肉に形成
したので、コンクリートの養生加熱による被覆ゴムの膨
張や、コンクリートの硬化収縮による影響を少なくし、
以て継材の接合部におけるコンクリートにひび割れが発
生するのを有効に防止し、継材の防食を行い耐久性を向
上させることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態におけるラダー型マクラギ
の縦梁を平行に設置した列車の軌道の一部切欠した斜視
図である。
【図2】(a)〜(c)は、継材に被覆するゴム材料の
形状や肉厚を変化させた場合の試験例であって、(a)
は、縦梁間の継材及び縦梁内の埋設部分の外周面に、均
一の肉厚のゴム材料を被覆した供試体の断面図、(b)
は、縦梁間の継材の外周面に、均一の肉厚のゴム材料を
被覆し、縦梁内の埋設部分には、テーパ状のゴム材料を
被覆した供試体の断面図、(c)は、この発明の実施形
態であり、縦梁間の継材の外周面には、厚肉でゴム材料
を被覆し、縦梁内の埋設部分は、薄肉でゴム材料を被覆
した供試体の断面図である。
【符号の説明】
1 縦梁 2 バラスト道床 3 マクラギパッド 4 軌道パッド 5 レール 5a 裾部 6 締結装置 7 バラスト 8 ラダー型マクラギの継材 8a 継材の埋設部
分 9 ゴム材料 1a コンクリート
材料 9a ゴム材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 寛美 東京都国分寺市光町2丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 加藤 一雄 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 千葉 二三雄 神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株 式会社平塚製造所内 (72)発明者 中條 友義 東京都新宿区西新宿1丁目21番1号 日本 鋼弦コンクリート株式会社内 (72)発明者 東山 博明 東京都新宿区西新宿1丁目21番1号 日本 鋼弦コンクリート株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールを支持するラダー型マクラギの縦
    梁を、ゴム被覆した継材により平行に連結支持するラダ
    ー型マクラギ用継材の埋設構造において、前記継材の縦
    梁内の埋設部分に被覆するゴム被覆材の肉厚を、薄肉に
    形成したことを特徴とするラダー型マクラギ用継材の埋
    設構造。
  2. 【請求項2】 前記継材の縦梁内の埋設部分に被覆する
    ゴム被覆材の肉厚を、1.5 mm〜2.0 mmに設定した請求項
    1に記載のラダー型マクラギ用継材の埋設構造。
JP29656696A 1996-11-08 1996-11-08 ラダー型マクラギ用継材の埋設構造 Pending JPH10140501A (ja)

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JP29656696A JPH10140501A (ja) 1996-11-08 1996-11-08 ラダー型マクラギ用継材の埋設構造

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JPH10140501A true JPH10140501A (ja) 1998-05-26

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ID=17835211

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JP29656696A Pending JPH10140501A (ja) 1996-11-08 1996-11-08 ラダー型マクラギ用継材の埋設構造

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JP (1) JPH10140501A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111993558A (zh) * 2020-08-11 2020-11-27 中铁第四勘察设计院集团有限公司 一种钢管混凝土轨枕生产方法
JP2021134495A (ja) * 2020-02-25 2021-09-13 公益財団法人鉄道総合技術研究所 ラダーマクラギ

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JP2021134495A (ja) * 2020-02-25 2021-09-13 公益財団法人鉄道総合技術研究所 ラダーマクラギ
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