JPH10140456A - 直交不織布の製造装置 - Google Patents
直交不織布の製造装置Info
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- JPH10140456A JPH10140456A JP8304788A JP30478896A JPH10140456A JP H10140456 A JPH10140456 A JP H10140456A JP 8304788 A JP8304788 A JP 8304788A JP 30478896 A JP30478896 A JP 30478896A JP H10140456 A JPH10140456 A JP H10140456A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 緯糸を同一平面内で均等なピッチで平行に整
列して保持でき、経緯の両糸の並列状態が均一かつ良好
で外観的体裁のよい、良品質のネット状の直交不織布を
製造できる装置を提供する。 【解決手段】 両側の糸案内支持装置1a,1bに緯糸
Y1 を掛け渡して連続的に送行させるとともに、この緯
糸Y1 の層に経糸Y2 を緯糸に対し直交方向に重ね合
せ、経糸の層と緯糸の層とを結合する直交不織布の製造
装置として、両側の糸案内支持装置1a,1bを、緯糸
Y1 を上下方向に所定の幅を持って係止する係止部材11
a,11bを無端回動する送行手段に一定間隔に連接した
ものとし、各係止部材を、それぞれ緯糸送行方向に対し
直交する水平の軸を中心に回転可能に支持し、送行途中
において、それぞれ上下方向に係止されている緯糸の捩
れを解消する方向に90°回転させるようにして、係止
部材に係止されている緯糸を同一平面内で平行状態に保
持して送行させる。
列して保持でき、経緯の両糸の並列状態が均一かつ良好
で外観的体裁のよい、良品質のネット状の直交不織布を
製造できる装置を提供する。 【解決手段】 両側の糸案内支持装置1a,1bに緯糸
Y1 を掛け渡して連続的に送行させるとともに、この緯
糸Y1 の層に経糸Y2 を緯糸に対し直交方向に重ね合
せ、経糸の層と緯糸の層とを結合する直交不織布の製造
装置として、両側の糸案内支持装置1a,1bを、緯糸
Y1 を上下方向に所定の幅を持って係止する係止部材11
a,11bを無端回動する送行手段に一定間隔に連接した
ものとし、各係止部材を、それぞれ緯糸送行方向に対し
直交する水平の軸を中心に回転可能に支持し、送行途中
において、それぞれ上下方向に係止されている緯糸の捩
れを解消する方向に90°回転させるようにして、係止
部材に係止されている緯糸を同一平面内で平行状態に保
持して送行させる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交不織布の製造
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】経緯の糸
条の直交方向の交差結合によるネット状の直交不織布
は、例えば紙、合成樹脂フィルム、繊維積層物その他の
シート状物の補強層として、また床タイルの裏あてや波
板補強層等の建築用補強材、その他の各種の分野におい
て広く利用されている。
条の直交方向の交差結合によるネット状の直交不織布
は、例えば紙、合成樹脂フィルム、繊維積層物その他の
シート状物の補強層として、また床タイルの裏あてや波
板補強層等の建築用補強材、その他の各種の分野におい
て広く利用されている。
【0003】従来、この種の直交不織布は、例えば特開
昭51−78879号公報に見られるように、両側に並
設した一対の糸案内支持部材に対して、その間の中央を
中心に回動するガイドアームにより導かれる緯糸を順次
掛け渡して送行させるとともに、該緯糸を一定間隔に保
持して両側の耳部を耳部把持装置で把持して送りなが
ら、これとは別に経糸を整列させて、前記の緯糸の層の
上下面の少なくとも一方、例えば上下より緯糸を挟むよ
うに重ね合せた後、耳部以外の部分に接着剤を塗布し
て、圧着、乾燥することにより得られるものである。前
記の接着剤を使用せず熱融着手段により経緯の糸層を結
合するものも提案されている。
昭51−78879号公報に見られるように、両側に並
設した一対の糸案内支持部材に対して、その間の中央を
中心に回動するガイドアームにより導かれる緯糸を順次
掛け渡して送行させるとともに、該緯糸を一定間隔に保
持して両側の耳部を耳部把持装置で把持して送りなが
ら、これとは別に経糸を整列させて、前記の緯糸の層の
上下面の少なくとも一方、例えば上下より緯糸を挟むよ
うに重ね合せた後、耳部以外の部分に接着剤を塗布し
て、圧着、乾燥することにより得られるものである。前
記の接着剤を使用せず熱融着手段により経緯の糸層を結
合するものも提案されている。
【0004】ところで、前記提案の直交不織布の製造装
置において、緯糸を蛇行状に掛け渡して送行させるため
の両側の糸案内支持部材は、主として回転可能な螺旋部
材あるいはネジ部材よりなるものであり、該糸案内支持
部材の回転により緯糸を順次前方へ送りながら交互に掛
け渡すものである。しかもこれに緯糸を掛け渡す装置
は、両側の糸案内支持部材間の中央に軸心をもって回動
するガイドアームにより緯糸を前記両側の糸案内支持部
材の周りに導いて掛け渡すようにしている。
置において、緯糸を蛇行状に掛け渡して送行させるため
の両側の糸案内支持部材は、主として回転可能な螺旋部
材あるいはネジ部材よりなるものであり、該糸案内支持
部材の回転により緯糸を順次前方へ送りながら交互に掛
け渡すものである。しかもこれに緯糸を掛け渡す装置
は、両側の糸案内支持部材間の中央に軸心をもって回動
するガイドアームにより緯糸を前記両側の糸案内支持部
材の周りに導いて掛け渡すようにしている。
【0005】そのため、両側の糸案内支持部材に掛け渡
される緯糸は、緯糸の送りに応じてやや斜めになって、
捩れを有した蛇行状態に掛け渡されることになり、完全
な平行状態に保持して送行させることができず、直交不
織布としての商品価値の向上を妨げる結果となってい
る。特にネット状の直交不織布の場合には、ネット目が
不揃いになって目立ち易く、商品価値を低下させること
になる。
される緯糸は、緯糸の送りに応じてやや斜めになって、
捩れを有した蛇行状態に掛け渡されることになり、完全
な平行状態に保持して送行させることができず、直交不
織布としての商品価値の向上を妨げる結果となってい
る。特にネット状の直交不織布の場合には、ネット目が
不揃いになって目立ち易く、商品価値を低下させること
になる。
【0006】また、前記糸案内支持部材がコイル状の螺
旋部材よりなるものの場合、これに掛け渡された緯糸を
略同一平面に並べることは可能であるが、掛け渡された
緯糸を等間隔の平行状態に保持するのは、前記部材の加
工上きわめて難しい。その上、弾性を有するコイル状の
螺旋部材であると、その弾性のために緯糸ピッチが狂い
易く、さらに糸案内支持部材の回転に伴って該部材上を
緯糸が滑って移動することになるために、緯糸にダメー
ジを与えるという問題もある。
旋部材よりなるものの場合、これに掛け渡された緯糸を
略同一平面に並べることは可能であるが、掛け渡された
緯糸を等間隔の平行状態に保持するのは、前記部材の加
工上きわめて難しい。その上、弾性を有するコイル状の
螺旋部材であると、その弾性のために緯糸ピッチが狂い
易く、さらに糸案内支持部材の回転に伴って該部材上を
緯糸が滑って移動することになるために、緯糸にダメー
ジを与えるという問題もある。
【0007】ネジ部材を用いた場合は、緯糸を略同一平
面に整列させることができないため、耳部を把持すると
き、あるいは経糸を重ね合せるときにピッチのずれを生
じるといった問題もある。
面に整列させることができないため、耳部を把持すると
き、あるいは経糸を重ね合せるときにピッチのずれを生
じるといった問題もある。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなしたものであっ
て、緯糸を同一平面内で均等なピッチで平行に整列して
保持でき、経緯の両糸の並列状態が均一かつ良好で外観
的体裁のよい、良品質のネット状の直交不織布を得るこ
とができる製造装置を提供するものである。
て、緯糸を同一平面内で均等なピッチで平行に整列して
保持でき、経緯の両糸の並列状態が均一かつ良好で外観
的体裁のよい、良品質のネット状の直交不織布を得るこ
とができる製造装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は上記
の課題を解決するためになしたものであり、請求項1の
発明は、緯糸層形成部の両側に間隔をおいて並設された
糸案内支持装置に緯糸を交互に掛け渡して略蛇行状態で
連続的に送行させるとともに、この緯糸の層の上下面の
少なくとも一方に経糸となる多数本の糸条を緯糸に対し
直交方向に重ね合せ、経糸の層と緯糸の層とを接着もし
くは融着手段により結合する直交不織布の製造装置にお
いて、両側の糸案内支持装置は、それぞれ略蛇行状に掛
け渡される緯糸を上下方向に所定の幅を持って係止する
複数の係止部材が無端回動する送行手段に一定間隔に連
接されてなり、各係止部材は、それぞれ緯糸送行方向に
対し直交する水平の軸を中心に回転可能に支持され、送
行途中において、それぞれ上下方向に係止されている緯
糸の捩れを解消する方向に回転するように設けられ、係
止部材に係止されている緯糸を同一平面内で平行状態に
保持して送行させるように構成されてなることを特徴と
する。
の課題を解決するためになしたものであり、請求項1の
発明は、緯糸層形成部の両側に間隔をおいて並設された
糸案内支持装置に緯糸を交互に掛け渡して略蛇行状態で
連続的に送行させるとともに、この緯糸の層の上下面の
少なくとも一方に経糸となる多数本の糸条を緯糸に対し
直交方向に重ね合せ、経糸の層と緯糸の層とを接着もし
くは融着手段により結合する直交不織布の製造装置にお
いて、両側の糸案内支持装置は、それぞれ略蛇行状に掛
け渡される緯糸を上下方向に所定の幅を持って係止する
複数の係止部材が無端回動する送行手段に一定間隔に連
接されてなり、各係止部材は、それぞれ緯糸送行方向に
対し直交する水平の軸を中心に回転可能に支持され、送
行途中において、それぞれ上下方向に係止されている緯
糸の捩れを解消する方向に回転するように設けられ、係
止部材に係止されている緯糸を同一平面内で平行状態に
保持して送行させるように構成されてなることを特徴と
する。
【0010】この直交不織布の製造装置によれば、両側
の糸案内支持装置の係止部材に上下方向に係止されて略
蛇行状態に掛け渡されて送行される緯糸は、その送行途
中において、緯糸を係止している係止部材が、緯糸の捩
れを解消する方向に回転、すなわち緯糸が上から下に向
って掛けられている側の係止部材は、その送行方向の前
面側を下側に向けるように、また緯糸が下から上に向っ
て係止されている側の係止部材は、前面側を上側に向け
るように、それぞれ所定の角度、例えば90°回転させ
る。
の糸案内支持装置の係止部材に上下方向に係止されて略
蛇行状態に掛け渡されて送行される緯糸は、その送行途
中において、緯糸を係止している係止部材が、緯糸の捩
れを解消する方向に回転、すなわち緯糸が上から下に向
って掛けられている側の係止部材は、その送行方向の前
面側を下側に向けるように、また緯糸が下から上に向っ
て係止されている側の係止部材は、前面側を上側に向け
るように、それぞれ所定の角度、例えば90°回転させ
る。
【0011】これにより、各係止部材に係止されている
緯糸は、同一平面内で蛇行するとともに、その間隔は係
止部材に係止幅によって均一に保持されて均等な間隔に
整列することになる。
緯糸は、同一平面内で蛇行するとともに、その間隔は係
止部材に係止幅によって均一に保持されて均等な間隔に
整列することになる。
【0012】したがって、後続の耳部把持装置で緯糸層
の耳部を把持する際、あるいは経糸を重ね合せる際に、
ずれが生じたりすることもなく、前記の整列状態で経糸
の層と結合されて、両品質のネット状の直交不織布を得
ることができる。
の耳部を把持する際、あるいは経糸を重ね合せる際に、
ずれが生じたりすることもなく、前記の整列状態で経糸
の層と結合されて、両品質のネット状の直交不織布を得
ることができる。
【0013】前記において、請求項2の発明のように、
前記両側の糸案内支持装置の係止部材は、それぞれ緯糸
の係止幅が係止部材の連接ピッチの1/2の幅であっ
て、両側の係止部材が互い違いに並列するように配設さ
れ、前記係止部材の回転により、係止された緯糸が同一
平面内で同間隔で平行状態に保持されるように設けられ
てなるものが特に好適である。
前記両側の糸案内支持装置の係止部材は、それぞれ緯糸
の係止幅が係止部材の連接ピッチの1/2の幅であっ
て、両側の係止部材が互い違いに並列するように配設さ
れ、前記係止部材の回転により、係止された緯糸が同一
平面内で同間隔で平行状態に保持されるように設けられ
てなるものが特に好適である。
【0014】すなわち、このように構成しておくことに
より、両側の係止部材に掛け回されている緯糸が、送行
途中における前記係止部材の一定角度の回転によって、
同一平面内で送行方向に対し直角をなしてかつ同間隔で
平行状態に保持され、さらに外観的に良好な直交不織布
を製造することができる。
より、両側の係止部材に掛け回されている緯糸が、送行
途中における前記係止部材の一定角度の回転によって、
同一平面内で送行方向に対し直角をなしてかつ同間隔で
平行状態に保持され、さらに外観的に良好な直交不織布
を製造することができる。
【0015】また、請求項3の発明は、前記の直交不織
布の製造装置において、緯糸層形成部の始端部両側に、
該始端部の周りを回動する掛け渡し装置により上下方向
に巻掛けられ掛け渡される緯糸を一時的に係留して前記
糸案内支持装置の係止部材送行位置へ順次送り出す緯糸
係留部を備え、緯糸係留部に巻き掛けられた緯糸の巻掛
け部分を前記係止部材に受け渡すようにしたことを特徴
とする。
布の製造装置において、緯糸層形成部の始端部両側に、
該始端部の周りを回動する掛け渡し装置により上下方向
に巻掛けられ掛け渡される緯糸を一時的に係留して前記
糸案内支持装置の係止部材送行位置へ順次送り出す緯糸
係留部を備え、緯糸係留部に巻き掛けられた緯糸の巻掛
け部分を前記係止部材に受け渡すようにしたことを特徴
とする。
【0016】これにより、両側の糸案内支持装置の各係
止部材が一定の間隔を存して配設されているにも拘ら
ず、両係止部材に対して緯糸を連続して交互に掛け渡す
ことができる。
止部材が一定の間隔を存して配設されているにも拘ら
ず、両係止部材に対して緯糸を連続して交互に掛け渡す
ことができる。
【0017】請求項4の発明は、前記両側の緯糸係留部
の構成として、緯糸送行方向の軸心を中心に回転可能に
設けられ、かつ巻き掛けられる緯糸を案内する螺旋状の
ガイド溝が形成された先端側ほど径小のコーン形部材
と、該コーン形部材の先端より上下に間隔をおいて突出
する進退可能な送り出し部材とからなり、コーン形部材
の外周に巻き掛けられて前記ガイド溝により先端側に案
内されてくる緯糸の巻掛け部分を、送り出し部材の先端
部に有する係止部に係止して、前記糸案内支持装置の係
止部材の送行に合せて、その送行位置に送り出して係止
部材により係止させるように構成されたことを特徴とす
る。
の構成として、緯糸送行方向の軸心を中心に回転可能に
設けられ、かつ巻き掛けられる緯糸を案内する螺旋状の
ガイド溝が形成された先端側ほど径小のコーン形部材
と、該コーン形部材の先端より上下に間隔をおいて突出
する進退可能な送り出し部材とからなり、コーン形部材
の外周に巻き掛けられて前記ガイド溝により先端側に案
内されてくる緯糸の巻掛け部分を、送り出し部材の先端
部に有する係止部に係止して、前記糸案内支持装置の係
止部材の送行に合せて、その送行位置に送り出して係止
部材により係止させるように構成されたことを特徴とす
る。
【0018】このように構成することにより、緯糸係留
部に掛け渡された緯糸は、コーン形部材の回転によって
ガイド溝に案内されて、ずれを生じることなくコーン部
材の先端へ移行し、さらに該先端より突出している送り
出し部材の係止部に係止されて、この状態で送り出し部
材が前記糸案内支持装置の係止部材の送行に応じて進出
することにより、前記緯糸の係止部分が前記係止部材の
送行位置まで送り出され、該係止部材により確実に係止
させることができ、緯糸の浮け渡しをスムーズに行なう
ことができる。
部に掛け渡された緯糸は、コーン形部材の回転によって
ガイド溝に案内されて、ずれを生じることなくコーン部
材の先端へ移行し、さらに該先端より突出している送り
出し部材の係止部に係止されて、この状態で送り出し部
材が前記糸案内支持装置の係止部材の送行に応じて進出
することにより、前記緯糸の係止部分が前記係止部材の
送行位置まで送り出され、該係止部材により確実に係止
させることができ、緯糸の浮け渡しをスムーズに行なう
ことができる。
【0019】さらに請求項5の発明は、前記両側の糸案
内支持装置の係止部材の回転部より後方において、両糸
案内支持装置に掛け渡されて送られる緯糸の層の耳部を
上下より挾着して送行させる耳部把持装置と、該耳部把
持装置により把持された緯糸の耳端部をカットする切断
装置とを備えてなることを特徴とする。
内支持装置の係止部材の回転部より後方において、両糸
案内支持装置に掛け渡されて送られる緯糸の層の耳部を
上下より挾着して送行させる耳部把持装置と、該耳部把
持装置により把持された緯糸の耳端部をカットする切断
装置とを備えてなることを特徴とする。
【0020】これにより、耳部把持装置により把持され
た後、緯糸の耳端部が切断されるため、糸案内支持装置
の係止部材を緯糸の層から離脱、転回させることがで
き、無端回動する送行手段に係止部材を配設した糸案内
支持装置による緯糸送行が可能になり、以て係止部材を
送行途中で回転させる本発明装置を問題なく実施できる
ことになる。
た後、緯糸の耳端部が切断されるため、糸案内支持装置
の係止部材を緯糸の層から離脱、転回させることがで
き、無端回動する送行手段に係止部材を配設した糸案内
支持装置による緯糸送行が可能になり、以て係止部材を
送行途中で回転させる本発明装置を問題なく実施できる
ことになる。
【0021】なお、前記耳部把持装置の糸案内支持装置
の送行速度に対する速度比を適当に調整することによ
り、耳部把持装置に把持される緯糸の間隔を任意に設定
することができる。
の送行速度に対する速度比を適当に調整することによ
り、耳部把持装置に把持される緯糸の間隔を任意に設定
することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態の1例を図
面に基いて説明する。
面に基いて説明する。
【0023】図1は本発明に係る直交不織布製造装置の
概略を示す側面図、図2は同上の概略平面図である。図
3は一方側の糸案内支持装置と緯糸係留部とを拡大して
示す平面図である、図において、(1a)(1b)は緯
糸層形成部(A)の左右両側に所要の間隔をおいて並設
されて、これに掛け渡される緯糸(Y1 )を所定の間隔
に保持して送行させるように設けられた一対の糸案内支
持装置であり、それぞれ後述するように緯糸(Y1 )を
係止する複数の係止部材(11a)(11b)が無端回動す
る送行手段(12)に配設されてなる。
概略を示す側面図、図2は同上の概略平面図である。図
3は一方側の糸案内支持装置と緯糸係留部とを拡大して
示す平面図である、図において、(1a)(1b)は緯
糸層形成部(A)の左右両側に所要の間隔をおいて並設
されて、これに掛け渡される緯糸(Y1 )を所定の間隔
に保持して送行させるように設けられた一対の糸案内支
持装置であり、それぞれ後述するように緯糸(Y1 )を
係止する複数の係止部材(11a)(11b)が無端回動す
る送行手段(12)に配設されてなる。
【0024】緯糸層形成部(A)の始端部両側には、該
始端部の周りを回動する掛け渡し装置(3)により順次
掛け渡される緯糸(Y1 )を一時的に係留して順次送り
出す緯糸係留部(4a)(4b)が並列して配設されて
いる。
始端部の周りを回動する掛け渡し装置(3)により順次
掛け渡される緯糸(Y1 )を一時的に係留して順次送り
出す緯糸係留部(4a)(4b)が並列して配設されて
いる。
【0025】前記の掛け渡し装置(3)は、後方の供給
部(30)のボビン(31)から給出される緯糸(Y1 )
を、両糸案内支持装置(1)(2)間の中央に位置する
中空軸部(32)から径方向半径方向に延びかつ前方に延
びた中空部材よりなるガイドアーム(33)を有するとと
もに、適宜駆動手段により前記中空軸部(32)を中心に
回動するように設けられており、このガイドアーム(3
3)の回動によって、ガイドアーム(33)の内方に向っ
て開口した先端部(34)より導出された緯糸(Y1)
を、前記両側の緯糸係留部(4)(5)に上下方向に交
互に巻き掛けて略蛇行状に掛け渡すようになっている。
部(30)のボビン(31)から給出される緯糸(Y1 )
を、両糸案内支持装置(1)(2)間の中央に位置する
中空軸部(32)から径方向半径方向に延びかつ前方に延
びた中空部材よりなるガイドアーム(33)を有するとと
もに、適宜駆動手段により前記中空軸部(32)を中心に
回動するように設けられており、このガイドアーム(3
3)の回動によって、ガイドアーム(33)の内方に向っ
て開口した先端部(34)より導出された緯糸(Y1)
を、前記両側の緯糸係留部(4)(5)に上下方向に交
互に巻き掛けて略蛇行状に掛け渡すようになっている。
【0026】前記緯糸のボビン(31)を備える供給部
(30)は、前記のガイドアーム(33)の回動に合せて回
転を与えるようにするのが、緯糸(Y1 )の捩れを防止
でき好ましい。
(30)は、前記のガイドアーム(33)の回動に合せて回
転を与えるようにするのが、緯糸(Y1 )の捩れを防止
でき好ましい。
【0027】前記緯糸係留部(4a)(4b)は、図3
および図4に拡大して示すように、緯糸送行方向の軸心
を中心に回転可能に設けられた先端側ほど径小のコーン
形部材(41a)(41b)を有してなり、このコーン形部
材(41a)(41b)の外周には、これに掛けられた緯糸
(Y1 )を案内する螺旋状のガイド溝(42a)(42b)
が形成されており、このコーン形部材(41a)(41b)
の回転によりガイド溝(42a)(42b)に沿って緯糸
(Y1 )を先端側へ送ることができるようになってい
る。
および図4に拡大して示すように、緯糸送行方向の軸心
を中心に回転可能に設けられた先端側ほど径小のコーン
形部材(41a)(41b)を有してなり、このコーン形部
材(41a)(41b)の外周には、これに掛けられた緯糸
(Y1 )を案内する螺旋状のガイド溝(42a)(42b)
が形成されており、このコーン形部材(41a)(41b)
の回転によりガイド溝(42a)(42b)に沿って緯糸
(Y1 )を先端側へ送ることができるようになってい
る。
【0028】前記のガイド溝(42a)(42b)は、緯糸
(Y1 )がガイドアーム(33)の回動によって左右両側
のコーン形部材(41)(51)に交互に巻き掛けられるの
で、双方の螺旋の位相を半ピッチずらせて形成されてお
り、ガイドアーム(33)の回動に同期してコーン形部材
(41a)(41b)が1回転する毎に、緯糸(Y1 )の巻
掛け部分を交互にコーン形部材(41a)(41b)より送
り出すようになっている。また前記ガイド溝(42a)
(42b)は、緯糸(Y1 )に対し充分な余裕を有する溝
幅に形成され、該ガイド溝(42a)(42b)内に確実に
嵌り込むように形成されている。
(Y1 )がガイドアーム(33)の回動によって左右両側
のコーン形部材(41)(51)に交互に巻き掛けられるの
で、双方の螺旋の位相を半ピッチずらせて形成されてお
り、ガイドアーム(33)の回動に同期してコーン形部材
(41a)(41b)が1回転する毎に、緯糸(Y1 )の巻
掛け部分を交互にコーン形部材(41a)(41b)より送
り出すようになっている。また前記ガイド溝(42a)
(42b)は、緯糸(Y1 )に対し充分な余裕を有する溝
幅に形成され、該ガイド溝(42a)(42b)内に確実に
嵌り込むように形成されている。
【0029】前記のコーン形部材(41a)(41b)に
は、その内部に先端より突出する進退可能な緯糸受け渡
し用の送り出し部材(43a)(43b)が設けられてい
る。この送り出し部材(43a)(43b)は回転しないた
め、コーン形部材(41a)(41b)はこの送り出し部材
(43a)(43b)の外側で回転するように設けられる。
は、その内部に先端より突出する進退可能な緯糸受け渡
し用の送り出し部材(43a)(43b)が設けられてい
る。この送り出し部材(43a)(43b)は回転しないた
め、コーン形部材(41a)(41b)はこの送り出し部材
(43a)(43b)の外側で回転するように設けられる。
【0030】この送り出し部材(43a)(43b)は、例
えば図4に緯糸係留部(4a)の部分を拡大して示すよ
うに、上下に間隔を存して平行な上下部片(44)(45)
よりなり、この上下部片(44)(45)の先端に前方に向
って切り欠いた係止部(46)(46)が形成されており、
コーン形部材(41a)の先端より送り出される緯糸(Y
1 )の巻掛け部分が該送り出し部材(43)の上下部片
(44)(45)の係止部(46)(46)に上下方向に幅を持
って係止されるようになっている。また前記送り出し部
材(43a)は、前記の緯糸(Y1 )の係止作用に対応し
て、交互に所定の寸法だけ進出し、糸案内支持装置(1
a)の係止部材(11a)による係止位置まで緯糸(Y1
)を送り出せるように構成されている。緯糸係留部
(4b)については説明を省略するが、前記と同様の送
り出し部材(43b)の構成によって、糸案内支持装置
(1b)の係止部材(11b)による係止位置まで緯糸
(Y1 )を送り出せるように構成されている。
えば図4に緯糸係留部(4a)の部分を拡大して示すよ
うに、上下に間隔を存して平行な上下部片(44)(45)
よりなり、この上下部片(44)(45)の先端に前方に向
って切り欠いた係止部(46)(46)が形成されており、
コーン形部材(41a)の先端より送り出される緯糸(Y
1 )の巻掛け部分が該送り出し部材(43)の上下部片
(44)(45)の係止部(46)(46)に上下方向に幅を持
って係止されるようになっている。また前記送り出し部
材(43a)は、前記の緯糸(Y1 )の係止作用に対応し
て、交互に所定の寸法だけ進出し、糸案内支持装置(1
a)の係止部材(11a)による係止位置まで緯糸(Y1
)を送り出せるように構成されている。緯糸係留部
(4b)については説明を省略するが、前記と同様の送
り出し部材(43b)の構成によって、糸案内支持装置
(1b)の係止部材(11b)による係止位置まで緯糸
(Y1 )を送り出せるように構成されている。
【0031】そのため、左右両側の送り出し部材(43
a)(43b)は、緯糸(Y1 )の掛け渡しに合せて交互
に進出、退入するようになっている。すなわちガイドア
ーム(33)の回動に同期するコーン形部材(41a)(41
b)の1回転毎に、送り出し部材(43a)(43b)が1
回進退作用を行なうように設定されている。この進退作
用のための駆動手段は、カムやクランク機構(図示省
略)等の任意の手段を利用できる。
a)(43b)は、緯糸(Y1 )の掛け渡しに合せて交互
に進出、退入するようになっている。すなわちガイドア
ーム(33)の回動に同期するコーン形部材(41a)(41
b)の1回転毎に、送り出し部材(43a)(43b)が1
回進退作用を行なうように設定されている。この進退作
用のための駆動手段は、カムやクランク機構(図示省
略)等の任意の手段を利用できる。
【0032】また、糸案内支持装置(1a)(1b)の
各係止部材(11a)(11b)は、図3および図5に示す
ように、それぞれ支持体(16)を介して無端回動する送
行手段(12)に固設されて所定のピッチで連接されてい
る。送行手段(12)は、上下方向の軸心を持つ複数のス
プロケット(17)に掛架されたチェーンよりなり、前記
係止部材(11a)(11b)が前記緯糸係留部(4a)
(4b)に対応した所定高さの同一水平面内を移動する
ように設けられている。必要に応じて送行中の係止部材
(11a)(11b)の上下動を規制するガイド手段が設け
られる。
各係止部材(11a)(11b)は、図3および図5に示す
ように、それぞれ支持体(16)を介して無端回動する送
行手段(12)に固設されて所定のピッチで連接されてい
る。送行手段(12)は、上下方向の軸心を持つ複数のス
プロケット(17)に掛架されたチェーンよりなり、前記
係止部材(11a)(11b)が前記緯糸係留部(4a)
(4b)に対応した所定高さの同一水平面内を移動する
ように設けられている。必要に応じて送行中の係止部材
(11a)(11b)の上下動を規制するガイド手段が設け
られる。
【0033】前記の係止部材(11a)(11b)は、図に
示すように、四角形のブロック状をなし、このブロック
に緯糸(Y1 )が所定の係止幅(W)をもって係止しう
る係止部(13a)(13b)が送行方向の前面側より切欠
形成されてなり、例えば図4のように送行手段(12)に
よる転回部分を利用して、緯糸(Y1 )を係止して進出
した前記送り出し部材(43a)の上下部片(44)(45)
間に嵌入し、該上下部片(44)(45)に係止されている
緯糸(Y1 )の係止部分を前記係止部(13a)(13b)
で受け取り、係止状態で送行できるように設けられてい
る。なお、前記係止部材(11a)(11b)は、前記上下
部片(44)(45)間に嵌入でき、かつ所定の係止幅
(W)を確保できるものであればよく、前記のブロック
状をなすものには限らない。
示すように、四角形のブロック状をなし、このブロック
に緯糸(Y1 )が所定の係止幅(W)をもって係止しう
る係止部(13a)(13b)が送行方向の前面側より切欠
形成されてなり、例えば図4のように送行手段(12)に
よる転回部分を利用して、緯糸(Y1 )を係止して進出
した前記送り出し部材(43a)の上下部片(44)(45)
間に嵌入し、該上下部片(44)(45)に係止されている
緯糸(Y1 )の係止部分を前記係止部(13a)(13b)
で受け取り、係止状態で送行できるように設けられてい
る。なお、前記係止部材(11a)(11b)は、前記上下
部片(44)(45)間に嵌入でき、かつ所定の係止幅
(W)を確保できるものであればよく、前記のブロック
状をなすものには限らない。
【0034】また前記の各係止部材(11a)(11b)
は、それぞれ緯糸送行方向に対し直交する水平の軸を中
心に回転可能に支持されており、その送行途中におい
て、それぞれ上下方向に掛けられて掛け渡されている緯
糸(Y1 )の捩れを解消する方向にそれぞれ90°回転
するように設けられている。
は、それぞれ緯糸送行方向に対し直交する水平の軸を中
心に回転可能に支持されており、その送行途中におい
て、それぞれ上下方向に掛けられて掛け渡されている緯
糸(Y1 )の捩れを解消する方向にそれぞれ90°回転
するように設けられている。
【0035】すなわち、緯糸(Y1 )が上から下方に向
って係止されている側の係止部材(11a)(図2の左側
の係止部材)は、送行方向の前面側を下側に向けるよう
に回転させ、また前記とは逆に緯糸(Y1 )が下から上
方に向って係止されている側の係止部材(11b)(図2
の右側の係止部材)は、送行方向の前面側を上側に向け
るように90°回転させるように設けられる。
って係止されている側の係止部材(11a)(図2の左側
の係止部材)は、送行方向の前面側を下側に向けるよう
に回転させ、また前記とは逆に緯糸(Y1 )が下から上
方に向って係止されている側の係止部材(11b)(図2
の右側の係止部材)は、送行方向の前面側を上側に向け
るように90°回転させるように設けられる。
【0036】例えば、前記係止部材(11a)(11b)と
同軸上に歯車(14)をそれぞれ設けるとともに、その送
行途中の一部に、前記歯車(14)と噛合するラック(1
5)を、前記係止部材(11a)の側では図6のように送
行部分の下側に、また前記係止部材(11b)の側では図
7のように上側にそれぞれ配設しておき、ラック(15)
に歯車(14)が噛合した状態で通過することにより、係
止部材(11a)(11b)がそれぞれ前記のように90°
回転するように設ける。これにより、係止部材(11a)
(11b)に係止されている緯糸(Y1 )は同一平面内で
平行状態に保持されることになる。
同軸上に歯車(14)をそれぞれ設けるとともに、その送
行途中の一部に、前記歯車(14)と噛合するラック(1
5)を、前記係止部材(11a)の側では図6のように送
行部分の下側に、また前記係止部材(11b)の側では図
7のように上側にそれぞれ配設しておき、ラック(15)
に歯車(14)が噛合した状態で通過することにより、係
止部材(11a)(11b)がそれぞれ前記のように90°
回転するように設ける。これにより、係止部材(11a)
(11b)に係止されている緯糸(Y1 )は同一平面内で
平行状態に保持されることになる。
【0037】特に図2および図3のように、前記の係止
部材(11a)(11b)の係止幅(W)が係止部材(11
a)(11b)の連接ピッチの1/2の幅であって、両側
の係止部材(11a)(11b)が左右で互い違いの位置に
並列するように配設されていると、前記係止部材(11
a)(11b)の90°の回転により、これに係止されて
いる緯糸(Y1 )が同一平面内において送行方向に対し
て略直角をなして同間隔で平行状態に保持されることに
なる。
部材(11a)(11b)の係止幅(W)が係止部材(11
a)(11b)の連接ピッチの1/2の幅であって、両側
の係止部材(11a)(11b)が左右で互い違いの位置に
並列するように配設されていると、前記係止部材(11
a)(11b)の90°の回転により、これに係止されて
いる緯糸(Y1 )が同一平面内において送行方向に対し
て略直角をなして同間隔で平行状態に保持されることに
なる。
【0038】前記の係止部材(11a)(11b)は、図示
を省略しているが、送行手段(12)による始端側への戻
り送行部分において、上記同様の歯車(14)と噛合する
ラック機構を利用して、上記とは逆の方向に90°回転
させるか、あるいは前記と同方向にさらに270°回転
させて、係止部(13a)(13b)が前方側に向って開口
した元の状態に復帰させるように設ける。
を省略しているが、送行手段(12)による始端側への戻
り送行部分において、上記同様の歯車(14)と噛合する
ラック機構を利用して、上記とは逆の方向に90°回転
させるか、あるいは前記と同方向にさらに270°回転
させて、係止部(13a)(13b)が前方側に向って開口
した元の状態に復帰させるように設ける。
【0039】なお、上記の送行手段としては、図示する
実施例のチェーンを利用するものに限らず、係止部材
(11a)(11b)を同様に送行させることができる他の
送行手段を利用できる。また係止部材(11a)(11b)
を90°回転させる手段についても、上記のラック機構
以外の回転付与手段を利用できる。また係止部材(11
a)(11b)に対する緯糸(Y1 )の上下方向の係止状
態(上下方向に対し角度を持って係止されている場合
等)によっては、前記の走行途中での回転角度を90°
以外の角度に設定する場合もある。
実施例のチェーンを利用するものに限らず、係止部材
(11a)(11b)を同様に送行させることができる他の
送行手段を利用できる。また係止部材(11a)(11b)
を90°回転させる手段についても、上記のラック機構
以外の回転付与手段を利用できる。また係止部材(11
a)(11b)に対する緯糸(Y1 )の上下方向の係止状
態(上下方向に対し角度を持って係止されている場合
等)によっては、前記の走行途中での回転角度を90°
以外の角度に設定する場合もある。
【0040】(6)(6)は、両側の糸案内支持装置
(1a)(1b)の後続に設けられた耳部把持装置であ
り、例えば上下で対をなす無端回動するベルト(61)
(62)からなり、前記のように係止部材(11a)(11
b)に平行状態に保持されて送行されてくる緯糸(Y1
)の両耳部を上下から把持して送行できるようになっ
ている。
(1a)(1b)の後続に設けられた耳部把持装置であ
り、例えば上下で対をなす無端回動するベルト(61)
(62)からなり、前記のように係止部材(11a)(11
b)に平行状態に保持されて送行されてくる緯糸(Y1
)の両耳部を上下から把持して送行できるようになっ
ている。
【0041】この耳部把持装置(6)の送行速度と、前
記の糸案内支持装置(1a)(1b)の送行速度との比
率を調整することにより、緯糸(Y1 )の間隔を任意に
設定できることになる。
記の糸案内支持装置(1a)(1b)の送行速度との比
率を調整することにより、緯糸(Y1 )の間隔を任意に
設定できることになる。
【0042】(7)(7)は前記耳部把持装置(6)
(6)により把持された緯糸(Y1 )の両側耳端部をカ
ットする切断手段であり、図のように左右両側の糸案内
支持装置(1)(2)に掛け渡されている緯糸(Y1 )
の1本を把持し、さらに次の1本をた直後に切断手段
(7)が耳部把持装置(6)と係止部材(11a)または
(11b)との間で上下動して緯糸(Y1 )の耳端部をカ
ットするようになっている。
(6)により把持された緯糸(Y1 )の両側耳端部をカ
ットする切断手段であり、図のように左右両側の糸案内
支持装置(1)(2)に掛け渡されている緯糸(Y1 )
の1本を把持し、さらに次の1本をた直後に切断手段
(7)が耳部把持装置(6)と係止部材(11a)または
(11b)との間で上下動して緯糸(Y1 )の耳端部をカ
ットするようになっている。
【0043】そのため、前記糸案内支持装置(1a)
(1b)は、少なくとも一つの係止部材(11a)(11
b)が、これに係止されている緯糸(Y1 )を耳部把持
装置(7)で把持する位置まで送行した後、転回して始
端側へ戻るように配置される。
(1b)は、少なくとも一つの係止部材(11a)(11
b)が、これに係止されている緯糸(Y1 )を耳部把持
装置(7)で把持する位置まで送行した後、転回して始
端側へ戻るように配置される。
【0044】前記の両耳部把持装置(6)(6)による
送行部分には、クリールスタンドから引き出されテンシ
ョン調整装置やガイドローラを経て連続的に供給される
多数本の経糸(Y2 )を、両耳部把持装置(6)(6)
に把持されている緯糸(Y1)の層に対して、その上下
の少なくとも一方(図の場合は上下双方)から交差方向
に重ね合せる装置(8)(8)が設けられている。この
重ね合せ装置(8)は、通常、溝付きロールよりなり、
多数本の経糸(Y2 )を平行にかつ一定間隔の配列状態
で緯糸(Y1 )の層の上に層状に重ね合されるようにな
っている。
送行部分には、クリールスタンドから引き出されテンシ
ョン調整装置やガイドローラを経て連続的に供給される
多数本の経糸(Y2 )を、両耳部把持装置(6)(6)
に把持されている緯糸(Y1)の層に対して、その上下
の少なくとも一方(図の場合は上下双方)から交差方向
に重ね合せる装置(8)(8)が設けられている。この
重ね合せ装置(8)は、通常、溝付きロールよりなり、
多数本の経糸(Y2 )を平行にかつ一定間隔の配列状態
で緯糸(Y1 )の層の上に層状に重ね合されるようにな
っている。
【0045】前記重ね合せ装置(8)の後続には、緯糸
(Y1 )の層と、経糸(Y2 )の層との結合部(9)が
設けられている。
(Y1 )の層と、経糸(Y2 )の層との結合部(9)が
設けられている。
【0046】この結合部(9)は、例えば糊槽(91)に
浸漬する糊付けロール(92)と押えロール(93)とから
なり、この両ロール(92)(93)間を通過することによ
り、所定量の糊が付着されて、さらにその後続の加熱ロ
ーラ等よりなる乾燥部(94)を通過することにより、前
記のように付着された糊が乾燥固化し、緯糸(Y1 )の
層と(Y2 )の層とが結合されるようになっている。
浸漬する糊付けロール(92)と押えロール(93)とから
なり、この両ロール(92)(93)間を通過することによ
り、所定量の糊が付着されて、さらにその後続の加熱ロ
ーラ等よりなる乾燥部(94)を通過することにより、前
記のように付着された糊が乾燥固化し、緯糸(Y1 )の
層と(Y2 )の層とが結合されるようになっている。
【0047】なお、接着手段を利用せず、緯糸(Y1 )
および経糸(Y2 )の素材のもつ熱融着性を利用して、
熱融着手段により結合することも可能である。この場
合、経糸および緯糸として、表面に熱融着性樹脂の層を
有する複合構造の糸、例えば多層のテープ状糸や二重構
造のモノフィラメント糸を用い、前記の緯糸の層と経糸
の層とを重ね合せた後、加熱および圧着装置を通過させ
て熱融着することにより、上記同様の直交不織布を得る
ことができる。
および経糸(Y2 )の素材のもつ熱融着性を利用して、
熱融着手段により結合することも可能である。この場
合、経糸および緯糸として、表面に熱融着性樹脂の層を
有する複合構造の糸、例えば多層のテープ状糸や二重構
造のモノフィラメント糸を用い、前記の緯糸の層と経糸
の層とを重ね合せた後、加熱および圧着装置を通過させ
て熱融着することにより、上記同様の直交不織布を得る
ことができる。
【0048】上記の製造装置により直交不織布を製造す
る場合の作動状態を説明する。
る場合の作動状態を説明する。
【0049】供給部(30)より給出される連続糸条より
なる緯糸(Y1 )は、掛け渡し装置(3)のガイドアー
ム(33)により導かれて、緯糸層形成部(A)の始端部
両側に配設されている緯糸係留部(4a)(4b)に上
下方向に巻き掛けられて、その巻掛け部分が両側のコー
ン形部材(41a)(41b)の外周の螺旋状をなすガイド
溝(42a)(42b)にそれぞれ嵌り込んで、略蛇行状を
なすように掛け渡される。両緯糸係留部(4a)(4
b)のコーン形部材(41a)(41b)は、ガイドアーム
(33)の回動による巻掛け作用に同期して回転してお
り、この回転により、前記のように掛け渡された緯糸
(Y1 )の巻掛け部分は、ガイド溝(42a)(42b)を
滑って先端側へ移行し、コーン形部材(41a)(41b)
の1回転毎に先端より突出している送り出し部材(43
a)または(43b)の上下部片(44)(45)の係止部
(46)(46)に上下方向に係止される。さらにこの係止
作用に対応して、両側の送り出し部材(43a)(43b)
がそれぞれ交互に進出し、係止部(46)(46)に係止さ
れている緯糸(Y1 )を糸案内支持装置(1a)(1
b)の係止部材(11a)(11b)の送行位置に位置させ
る(図4)。
なる緯糸(Y1 )は、掛け渡し装置(3)のガイドアー
ム(33)により導かれて、緯糸層形成部(A)の始端部
両側に配設されている緯糸係留部(4a)(4b)に上
下方向に巻き掛けられて、その巻掛け部分が両側のコー
ン形部材(41a)(41b)の外周の螺旋状をなすガイド
溝(42a)(42b)にそれぞれ嵌り込んで、略蛇行状を
なすように掛け渡される。両緯糸係留部(4a)(4
b)のコーン形部材(41a)(41b)は、ガイドアーム
(33)の回動による巻掛け作用に同期して回転してお
り、この回転により、前記のように掛け渡された緯糸
(Y1 )の巻掛け部分は、ガイド溝(42a)(42b)を
滑って先端側へ移行し、コーン形部材(41a)(41b)
の1回転毎に先端より突出している送り出し部材(43
a)または(43b)の上下部片(44)(45)の係止部
(46)(46)に上下方向に係止される。さらにこの係止
作用に対応して、両側の送り出し部材(43a)(43b)
がそれぞれ交互に進出し、係止部(46)(46)に係止さ
れている緯糸(Y1 )を糸案内支持装置(1a)(1
b)の係止部材(11a)(11b)の送行位置に位置させ
る(図4)。
【0050】また、前記の送り出し部材(43a)(43
b)の進出作用に対応して、糸案内支持装置(1a)
(1b)の係止部材(11a)(11b)が送行手段(12)
による転回部を利用して、図4の鎖線で示すように送り
出し部材(43a)(43b)の上下部片(44)(45)間に
侵入して上下方向に掛けられている緯糸(Y1 )を係止
部材(11a)(11b)の係止部(13a)(13b)により
係止して、前記送り出し部材(43a)(43b)から離脱
させて係止状態で送行する。
b)の進出作用に対応して、糸案内支持装置(1a)
(1b)の係止部材(11a)(11b)が送行手段(12)
による転回部を利用して、図4の鎖線で示すように送り
出し部材(43a)(43b)の上下部片(44)(45)間に
侵入して上下方向に掛けられている緯糸(Y1 )を係止
部材(11a)(11b)の係止部(13a)(13b)により
係止して、前記送り出し部材(43a)(43b)から離脱
させて係止状態で送行する。
【0051】同時に前記送り出し部材(43a)(43b)
は、再度コーン形部材(41a)(41b)の内部に後退し
て、次回の緯糸(Y1 )の受け渡しに備える。またこの
受け渡し作用は、緯糸(Y1 )の掛け渡し状態に応じて
左右両側で交互に行なわれる。
は、再度コーン形部材(41a)(41b)の内部に後退し
て、次回の緯糸(Y1 )の受け渡しに備える。またこの
受け渡し作用は、緯糸(Y1 )の掛け渡し状態に応じて
左右両側で交互に行なわれる。
【0052】こうして、緯糸(Y1 )は、両側の係止部
材(11a)(11b)に上下方向、すなわち一方の係止部
材(11a)では、上から下に向って係止され、また他方
の係止部材(11b)では下から上に向って係止された状
態で、両係止部材(11a)(11b)の配置に合せて捩れ
を有する蛇行状態で送行される。
材(11a)(11b)に上下方向、すなわち一方の係止部
材(11a)では、上から下に向って係止され、また他方
の係止部材(11b)では下から上に向って係止された状
態で、両係止部材(11a)(11b)の配置に合せて捩れ
を有する蛇行状態で送行される。
【0053】そして、前記係止部材(11a)(11b)が
送行途中のラック(15)を備える部分に達すると、係止
部材(11a)(11b)と同軸上に設けられている歯車
(14)がラック(15)と噛合した状態で通過することに
より、緯糸(Y1 )の捩れを解消する方向に90°回転
する。
送行途中のラック(15)を備える部分に達すると、係止
部材(11a)(11b)と同軸上に設けられている歯車
(14)がラック(15)と噛合した状態で通過することに
より、緯糸(Y1 )の捩れを解消する方向に90°回転
する。
【0054】すなわち、上から下方に向って緯糸(Y1
)が係止されている側の係止部材(11a)は、図6の
ように送行位置の下側に配されたラック(15)に歯車
(14)が噛合して送行することにより、緯糸(Y1 )が
係止されている前面が下側に向くように90°回転し、
また下から上方に向って緯糸(Y1 )が係止されている
側の係止部材(11b)は、図7のようにその送行位置の
上側に配されているラック(15)に歯車(14)が噛合し
て移動することにより、前面が前記とは逆に上側に向く
ように90°回転する。
)が係止されている側の係止部材(11a)は、図6の
ように送行位置の下側に配されたラック(15)に歯車
(14)が噛合して送行することにより、緯糸(Y1 )が
係止されている前面が下側に向くように90°回転し、
また下から上方に向って緯糸(Y1 )が係止されている
側の係止部材(11b)は、図7のようにその送行位置の
上側に配されているラック(15)に歯車(14)が噛合し
て移動することにより、前面が前記とは逆に上側に向く
ように90°回転する。
【0055】このように両側の係止部材(11a)(1
b)がその送行により順次回転することにより、図2お
よび図8に示すように両係止部材(11a)(11b)に係
止されている緯糸(Y1 )が同一水平面内において等間
隔に保持されて蛇行することになる。
b)がその送行により順次回転することにより、図2お
よび図8に示すように両係止部材(11a)(11b)に係
止されている緯糸(Y1 )が同一水平面内において等間
隔に保持されて蛇行することになる。
【0056】特に、図のように左右両側の係止部材(11
a)(11b)による緯糸(Y1 )の係止幅(W)が係止
部材(11a)(11b)の連接ピッチの1/2で、かつ両
側の係止部材(11a)(11b)が互い違いに並列してい
ると、緯糸(Y1 )は全て同一平面内で同間隔でずれな
く平行状態に保持される。
a)(11b)による緯糸(Y1 )の係止幅(W)が係止
部材(11a)(11b)の連接ピッチの1/2で、かつ両
側の係止部材(11a)(11b)が互い違いに並列してい
ると、緯糸(Y1 )は全て同一平面内で同間隔でずれな
く平行状態に保持される。
【0057】こうして平行状態に係止された緯糸(Y1
)は糸案内支持装置(1a)(1b)により送行され
てその終端位置に達すると、係止部材(11a)(11b)
の係止位置よりやや内方に設けられている両耳部把持装
置(6)(6)により両耳部が上下から把持されて送ら
れる。
)は糸案内支持装置(1a)(1b)により送行され
てその終端位置に達すると、係止部材(11a)(11b)
の係止位置よりやや内方に設けられている両耳部把持装
置(6)(6)により両耳部が上下から把持されて送ら
れる。
【0058】この際、前記のように糸案内支持装置(1
a)(1b)に掛け渡された緯糸(Y1 )は同一平面内
で平行に保持されているために、耳部把持装置(6)が
上下で対をなすベルト(61)(62)よりなるものであっ
ても、この耳部把持装置(6)で把持する際に位置ずれ
が生じたり、また歪みが生じたりすることがなく、一定
間隔の平行状態を保持したまま確実に把持される。
a)(1b)に掛け渡された緯糸(Y1 )は同一平面内
で平行に保持されているために、耳部把持装置(6)が
上下で対をなすベルト(61)(62)よりなるものであっ
ても、この耳部把持装置(6)で把持する際に位置ずれ
が生じたり、また歪みが生じたりすることがなく、一定
間隔の平行状態を保持したまま確実に把持される。
【0059】また前記の耳部把持装置(6)の送行速度
と、前記糸案内係止部材(1a)(1b)の送行速度の
比を適当に調整することにより、耳部把持装置(6)に
把持される緯糸(Y1 )のピッチを任意に設定でき、例
えば耳部把持装置(6)の速度を糸案内支持装置(1
a)(1b)の送行速度より遅くすれば、緯糸ピッチを
小さくできる。
と、前記糸案内係止部材(1a)(1b)の送行速度の
比を適当に調整することにより、耳部把持装置(6)に
把持される緯糸(Y1 )のピッチを任意に設定でき、例
えば耳部把持装置(6)の速度を糸案内支持装置(1
a)(1b)の送行速度より遅くすれば、緯糸ピッチを
小さくできる。
【0060】また前記のように耳部把持装置(6)によ
り耳部が把持された後、次の1本を把持したときに切断
手段(7)が上下動して耳端部をカットする。こうして
耳端部をカットした後、係止部材(11a)(11b)は送
行手段(12)により転回して送行位置より離れて始端側
へ戻される。この戻り送行途中において、上記同様のラ
ック機構等を利用して、係止部材(11a)(11b)が係
止部(13a)(11b)の開口側を送行方向前方に向ける
ように回転させられ、元の状態に復帰し、上記した係
止、送行を繰返す。
り耳部が把持された後、次の1本を把持したときに切断
手段(7)が上下動して耳端部をカットする。こうして
耳端部をカットした後、係止部材(11a)(11b)は送
行手段(12)により転回して送行位置より離れて始端側
へ戻される。この戻り送行途中において、上記同様のラ
ック機構等を利用して、係止部材(11a)(11b)が係
止部(13a)(11b)の開口側を送行方向前方に向ける
ように回転させられ、元の状態に復帰し、上記した係
止、送行を繰返す。
【0061】そして、前記のように耳部把持装置
(6))(6)により把持されて送行する緯糸(Y1 )
の層の送行途中において、上記とは別にクリールスタン
ドから給出される経糸(Y2 )が、溝付きロール等より
なる重ね合せ装置(8)により平行に整列した状態で前
記の緯糸(Y1 )の層の上下の少なくとも一方、例えば
図のように上下双方に重ね合せる。
(6))(6)により把持されて送行する緯糸(Y1 )
の層の送行途中において、上記とは別にクリールスタン
ドから給出される経糸(Y2 )が、溝付きロール等より
なる重ね合せ装置(8)により平行に整列した状態で前
記の緯糸(Y1 )の層の上下の少なくとも一方、例えば
図のように上下双方に重ね合せる。
【0062】さらにその後続において、図1に示すよう
に緯糸(Y1 )の層と経糸(Y2 )の層との結合部
(9)において、例えば糊槽(91)に浸漬する糊付けロ
ール(92)と押えロール(93)間を通過させて糊を付着
させた後、乾燥部(94)を通過させることにより乾燥固
化させる。これにより、緯糸(Y1 )と経糸(Y2 )と
がその交差部で結合されて、ネット状をなす直交不織布
(B)を得ることができ、こうして製造される直交不織
布(B)は、巻き取りロールで巻き取られる。
に緯糸(Y1 )の層と経糸(Y2 )の層との結合部
(9)において、例えば糊槽(91)に浸漬する糊付けロ
ール(92)と押えロール(93)間を通過させて糊を付着
させた後、乾燥部(94)を通過させることにより乾燥固
化させる。これにより、緯糸(Y1 )と経糸(Y2 )と
がその交差部で結合されて、ネット状をなす直交不織布
(B)を得ることができ、こうして製造される直交不織
布(B)は、巻き取りロールで巻き取られる。
【0063】上記のように、連続糸条よりなる緯糸(Y
1 )を両側の糸案内支持装置(1a)(1b)の係止部
材(11a)(11b)に交互に掛け渡して送行させるもの
であっても、前記係止部材(11a)(11b)を所要の係
止幅(W)をもって緯糸(Y1 )を係止するようにした
上で、この係止部材(11a)(11b)を、その送行途中
において、緯糸(Y1 )の捩れを解消する方向に一定回
転(90°)回転させることにより、上下方向に掛けら
れている緯糸(Y1 )を略同一平面内で平行に保持して
蛇行させるようにしたので、こうして製造される直交不
織布(B)は、平行に整列して重ね合される経糸(Y2
)のみでなく、緯糸(Y1 )も平行に保持されて等間
隔で並列することになり、以て全面に渡ってネット目の
間隔が均等な良品質の直交不織布を得ることができる。
1 )を両側の糸案内支持装置(1a)(1b)の係止部
材(11a)(11b)に交互に掛け渡して送行させるもの
であっても、前記係止部材(11a)(11b)を所要の係
止幅(W)をもって緯糸(Y1 )を係止するようにした
上で、この係止部材(11a)(11b)を、その送行途中
において、緯糸(Y1 )の捩れを解消する方向に一定回
転(90°)回転させることにより、上下方向に掛けら
れている緯糸(Y1 )を略同一平面内で平行に保持して
蛇行させるようにしたので、こうして製造される直交不
織布(B)は、平行に整列して重ね合される経糸(Y2
)のみでなく、緯糸(Y1 )も平行に保持されて等間
隔で並列することになり、以て全面に渡ってネット目の
間隔が均等な良品質の直交不織布を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】上記したように本発明によれば、緯糸の
ピッチ間隔を均等に保持して正確に整列でき、並列状態
が均一で外観のよい、良品質のネット状の直交不織布を
得ることができる。
ピッチ間隔を均等に保持して正確に整列でき、並列状態
が均一で外観のよい、良品質のネット状の直交不織布を
得ることができる。
【0065】特に請求項2の発明によれば、緯糸が全て
平行状態に保持されて経糸と直角に交差されることにな
り、さらに良品質の直交不織布を得ることができる。
平行状態に保持されて経糸と直角に交差されることにな
り、さらに良品質の直交不織布を得ることができる。
【0066】また請求項3の発明の場合、掛け渡し装置
により両側の緯糸係留部に上下方向に巻き掛けられ略蛇
行状態に掛け渡される緯糸を、糸案内支持装置の各係止
部材の送行に対応させて緯糸係留部から係止部材に対し
て確実に受け渡すことができる。また図4についても同
様に緯糸を確実に係止部材に受け渡すことができる。こ
れにより無端回動する糸案内支持装置の係止部材をその
送行途中で回動させるようにした本発明の製造装置を問
題なく実施できる。
により両側の緯糸係留部に上下方向に巻き掛けられ略蛇
行状態に掛け渡される緯糸を、糸案内支持装置の各係止
部材の送行に対応させて緯糸係留部から係止部材に対し
て確実に受け渡すことができる。また図4についても同
様に緯糸を確実に係止部材に受け渡すことができる。こ
れにより無端回動する糸案内支持装置の係止部材をその
送行途中で回動させるようにした本発明の製造装置を問
題なく実施できる。
【図1】本発明の直交不織布の製造装置の1実施例の概
略を示す側面図である。
略を示す側面図である。
【図2】同上装置の概略を示す平面図である。
【図3】同上装置の糸案内支持装置と緯糸係留部の拡大
平面図である。
平面図である。
【図4】同上装置の緯糸係留部の拡大した斜視図であ
る。
る。
【図5】同上装置の糸案内支持装置における係止部材の
部分の拡大斜視図である。
部分の拡大斜視図である。
【図6】一方側の係止部材の90°回転部分の略示側面
図である。
図である。
【図7】他方側の係止部材の90°回転部分の略示側面
図である。
図である。
【図8】係止部材の回転部分の略示説明図である。
(A) 緯糸層形成部 (1a)(1b) 糸案内支持装置 (11a)(11b) 係止部材 (12) 送行手段 (13a)(13b) 係止部 (14) 歯車 (15) ラック (3) 掛け渡し装置 (33) ガイドアーム (4a)(4b) 緯糸係留部 (41a)(41b) コーン形部材 (42a)(42b) 螺旋状のガイド溝 (43a)(43b) 送り出し部材 (44)(45) 上下部片 (46) 係止部 (6) 耳部把持装置 (7) 切断手段 (8) 重ね合せ装置 (9) 結合部 (92) 糊付けロール (B) 直交不織布
Claims (5)
- 【請求項1】緯糸層形成部の両側に間隔をおいて並設さ
れた糸案内支持装置に緯糸を交互に掛け渡して略蛇行状
態で連続的に送行させるとともに、この緯糸の層の上下
面の少なくとも一方に経糸を緯糸に対し直交方向に重ね
合せ、経糸の層と緯糸の層とを接着もしくは融着手段に
より結合する直交不織布の製造装置において、 両側の糸案内支持装置は、それぞれ略蛇行状に掛け渡さ
れる緯糸を上下方向に所定の幅を持って係止する複数の
係止部材が無端回動する送行手段に一定間隔に連接され
てなり、各係止部材は、それぞれ緯糸送行方向に対し直
交する水平の軸を中心に回転可能に支持され、送行途中
において、それぞれ上下方向に係止されている緯糸の捩
れを解消する方向に回転するように設けられ、この回転
により係止部材に係止されている緯糸を同一平面内で平
行状態に保持して送行させるように構成されてなること
を特徴とする直交不織布の製造装置。 - 【請求項2】前記両側の糸案内支持装置の係止部材は、
それぞれ緯糸の係止幅が係止部材の連接ピッチの1/2
の幅であって、両側の係止部材が互い違いに並列するよ
うに配設され、前記係止部材の回転により、係止された
緯糸が同一平面内で同間隔で平行状態に保持されるよう
に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の直
交不織布の製造装置。 - 【請求項3】緯糸層形成部の始端部両側に、該始端部の
周りを回動する掛け渡し装置により上下方向に巻掛けら
れ掛け渡される緯糸を一時的に係留して前記糸案内支持
装置の係止部材送行位置へ順次送り出す緯糸係留部を備
え、緯糸係留部に巻き掛けられた緯糸の巻掛け部分を前
記係止部材に受け渡すようにしたことを特徴とする請求
項1または2に記載の直交不織布の製造装置。 - 【請求項4】前記両側の緯糸係留部は、緯糸送行方向の
軸心を中心に回転可能に設けられ、かつ巻き掛けられる
緯糸を案内する螺旋状のガイド溝が形成された先端側ほ
ど径小のコーン形部材と、該コーン形部材の先端より突
出した進退可能な送り出し部材とからなり、コーン形部
材の外周に巻き掛けられて前記ガイド溝により先端側に
案内されてくる緯糸の巻掛け部分を、送り出し部材の先
端部に有する係止部に係止して、前記糸案内支持装置の
係止部材の送行に合せて、その送行位置に送り出して係
止部材により係止させるようになされたことを特徴とす
る請求項3に記載の直交不織布の製造装置。 - 【請求項5】両側の糸案内支持装置の係止部材の回転部
より後方において、両糸案内支持装置に掛け渡されて送
られる緯糸の層の耳部を上下より挾着して送行させる耳
部把持装置と、該耳部把持装置により把持された緯糸の
耳端部をカットする切断装置とを備えてなることを特徴
とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の直交不織布
の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8304788A JPH10140456A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 直交不織布の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8304788A JPH10140456A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 直交不織布の製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10140456A true JPH10140456A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17937250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8304788A Pending JPH10140456A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 直交不織布の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10140456A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106930005A (zh) * | 2017-04-16 | 2017-07-07 | 丹阳市益讯机械有限公司 | 铺网机的铺网机构 |
CN111331946A (zh) * | 2020-03-26 | 2020-06-26 | 厦门延江新材料股份有限公司 | 一种弹性复合无纺布及其制造方法 |
-
1996
- 1996-11-15 JP JP8304788A patent/JPH10140456A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106930005A (zh) * | 2017-04-16 | 2017-07-07 | 丹阳市益讯机械有限公司 | 铺网机的铺网机构 |
CN111331946A (zh) * | 2020-03-26 | 2020-06-26 | 厦门延江新材料股份有限公司 | 一种弹性复合无纺布及其制造方法 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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