JPH10139888A - 熱可塑性エラストマーの製造方法 - Google Patents

熱可塑性エラストマーの製造方法

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JPH10139888A
JPH10139888A JP33623096A JP33623096A JPH10139888A JP H10139888 A JPH10139888 A JP H10139888A JP 33623096 A JP33623096 A JP 33623096A JP 33623096 A JP33623096 A JP 33623096A JP H10139888 A JPH10139888 A JP H10139888A
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JP
Japan
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ethylene
mineral oil
propylene rubber
thermoplastic elastomer
weight
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Pending
Application number
JP33623096A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsutaka Kondo
允孝 近藤
Minoru Masuzawa
実 増沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MASUZAWA CHEM HANBAI KK
TEC SAAC KK
Original Assignee
MASUZAWA CHEM HANBAI KK
TEC SAAC KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた加工特性とゴム的機械特性とを有する
熱可塑性エラストマーの製造方法を提供する。 【構成】 高エチレン量で、且つ高分子量を有するエチ
レン−プロピレンゴムが有機系溶剤に溶解した状態で鉱
物油を添加し、しかる後に有機系溶剤を除去して得られ
る鉱物油を含有したエチレン−プロピレンゴムとオレフ
イン系樹脂を、該オレフイン系樹脂の溶融温度以上で混
合することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性を有し、優れ
た加工特性とゴム的機械特性とを有する熱可塑性エラス
トマーの製造方法に関するものである。更に、詳しく
は、通常ゴムで行われる加硫を必要とせずにゴム的機械
特性を有し、熱可塑性樹脂用成形機で容易に成形できる
熱可塑性エラストマーにおいて、優れた機械的強度特性
を有し、且つ成形加工性を改良するために使用する鉱物
油が、製品の表面に滲み出ないオレフイン系の熱可塑性
エラストマーの製造方法に関するものである
【0002】
【従来の技術】通常、エチレン−プロピレンゴムはカー
ボンブラツク等の補強剤を添加し、硫黄や有機過酸化物
で加硫もしくは架橋をしなければ実用に耐えるゴム的機
械特性を発現しないものである。然し、加硫物や架橋物
は熱可塑性がないために面倒な加工工程が必要であり、
更にリサイクルができない等の難点がある。このために
エチレン−プロピレンゴムにオレフイン系の樹脂を添加
し、熱可塑性を付与したオレフイン系の熱可塑性エラス
トマーが商品化されている。また、エチレン−プロピレ
ンゴムにオレフイン系樹脂を添加し、これを軽度に架橋
することによつて、熱可塑性とゴム的機械特性を与える
方法が特公昭53−34210号で提案されている 更に、エチレン−プロピレンゴムとオレフイン系樹脂に
有機過酸化物非架橋型炭化水素系ゴム状物質及び又は鉱
物油系軟化剤を加えた混合物を、有機過酸化物の存在下
で動的に熱処理することで流動性を改良したオレフイン
系の熱可塑性エラストマーの製造方法が特公昭56−1
5741号で提案されている。、
【0003】
【発明が解決しようとする課題】熱可塑性を有し、且つ
ゴム的機械特性を持つ熱可塑性エラストマーがエチレン
−プロピレンゴムとオレフイン系樹脂より製造できるこ
とは既に公知であり、この性能改良については前述の提
案がなされている。然し、オレフイン系の熱可塑性エラ
ストマーは実用上でゴム的機械特性、中でも機械的強度
特性が不足する場合が多く、使用にあたつては制約を受
けている。これを改良するためにオレフイン系樹脂の添
加量を増やす方法があるが、この場合ゴム的特質である
柔軟性がなくなり好ましくない。また、分子量の大きい
エチレン−プロピレンゴムを使用する方法があるが、流
動性がなくなり製品の成形が困難になる。この流動性を
改良するために鉱物油の添加が有効であるが、分子量だ
けを大きくしたエチレン−プロピレンゴムとオレフイン
系樹脂に鉱物油を添加すると機械的強度が低下し、更に
鉱物油が製品の表面に滲み出る問題が生ずる。本発明
は、上記の問題点を解消し、優れた機械的強度特性を有
し、且つ添加した鉱物油が製品の表面に滲み出ない熱可
塑性エラストマーの製造方法を提供することを目的とし
たものである。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、高エチレン量で且つ高分子量のエチレン
−プロピレンゴムが有機系溶剤に溶解した状態で鉱物油
を添加し、しかる後に有機系溶剤を除去して得られる鉱
物油を含有したエチレン−プロピレンゴムとオレフイン
系樹脂を該オレフイン系樹脂の溶融温度以上で混合する
ことを特徴としたオレフイン系熱可塑性エラストマーの
製造方法である。本発明におけるエチレン−プロピレン
ゴムとは、エチレンとプロピレンとの共重合体及び、又
はエチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体であ
り、非共役ジエンはエチリデンノルボーネン、ジシクロ
プペンタジエン、1.4ヘキサジエンが好ましい。これ
らエチレン−プロピレンゴムにおいて、エチレンの含有
量は63から75重量%で、65から73重量%が好ま
しい。62重量%以下では、優れた機械的強度特性が発
現できず、76重量%以上ではエチレン−プロピレンゴ
ムを製造する時の共重合体含有溶液の粘度が高くなり、
製造が困難になる。また、エチレン−プロピレンゴムの
分子量は、100℃のムーニー粘度(ML1+4)の測
定範囲が100が上限であるので、測定が困難ではある
が、鉱物油を除いたエチレン−プロピレンゴムのムーニ
ー粘度(ML1+4)は推定で130から300が好ま
しい。高エチレン含量で、且つ高分子量のエチレン−ア
ロピレンゴムは、凝集力が強いために鉱物油と混じりに
くく、オレフイン系樹脂は更に鉱物油との相溶性がない
ため、これらを個々にニーダーやバンバリーミキサー或
は押し出し機等で機械的に混合すると、たとえオレフイ
ン系樹脂の溶融温度以上で混合しても時間の経過と共に
混合物より鉱物油が表面に滲み出る。本発明は、この高
エチレン含量で、且つ高分子量のエチレン−プロピレン
ゴムを有機系溶剤に溶解した状態で鉱物油を添加し、し
かる後に有機系溶剤を除去することによつて該エチレン
−プロピレンゴムと鉱物油が完全に相溶し、この鉱物油
を含有したエチレン−プロピレンゴムとオレフイン系樹
脂を該オレフイン系樹脂の溶融温度以上で混合すると、
時間が経過しても鉱物油が混合物の表面に滲み出さない
ことをみいだして問題を解決した。該鉱物油を含有した
エチレン−プロピレンゴムは、エチレン−プロピレンゴ
ムはヘキサン等の有機系溶剤の中で重合するので、この
重合溶液の中に鉱物油を添加することによつて得ること
ができる。本発明における鉱物油とは、通常ゴムの加工
性を改良するために使用する高沸点の石油留分で、この
添加量はエチレン−プロピレンゴムとオレフイン系樹脂
の合計に対して5から30重量%であり、10から20
重量%が好ましい。4重量%以下では加工性の改良効果
がなく、31重量%以上では機械的強度の低下が大きく
実用に耐えない。オレフイン系樹脂はポリエチレン又は
ポリプロプレン又はプロピレン−αオレフイン共重合体
又はこれらの混合物であり、230℃のメルトフローレ
ート(ASTM−D−1238)が5から40が好まし
い。鉱物油を含まないエチレン−プロピレンゴムとオレ
フイン系樹脂の割合は、エチレン−プロピレンゴムが8
5から30重量%で、80から40重量%が好ましく、
オレフイン系樹脂は15から70重量%で、20から6
0重量%が好ましい。オレフイン系樹脂が14重量%以
下では、実用に耐える機械的強度特性が得られず、71
重量%以上ではゴムとしての柔軟性がなくなる。混合装
置としては、ニーダーやバンバリーミキサー又は押し出
し機等が使用できる。また、従来ゴムやプラスチツクで
使用される耐熱安定剤や紫外線吸収剤又はカーボンブラ
ツク等の添加剤を加えても、本発明の効果に何等影響を
与えるものではない。更に、少量、例えばエチレン−プ
ロピレンゴムとオレフイン系樹脂の合計に対して、0.
1から0.5重量%の有機過酸化物を添加し、熱可塑性
を消滅しない範囲で軽度に架橋してもよい。
【0005】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 「用いた添加剤」 鉱物油:出光PW380(出光興産株式会社) 耐熱安定剤:IRGANOX 1010 (日本チバガ
イギー株式会社製品) 有機過酸化物:1・3−ビス(tert−ブチルペルオ
キシイソプロビル)ベンゼン
【0006】実施例1〜3及び比較例1〜6 前述した材料を表1及び表2に記載した割合で加圧式の
ニーダー(森山制作所製、内容積:3リツター)により
混合した。混合物の排出時の温度及び混合時間並びに得
られた混合物の性能を同じく表1及び表2に記載した。 実施例4及び比較例7〜8 表3に記載した材料ののエチレン−プロピレンゴムとポ
リプロピレンと鉱物油と耐熱安定剤をバンバリーミキサ
ーで混合した。排出した混合物を回転ロールで3mmの
厚みのシートにし、このシートをシートカツターにかけ
て3mm角のペレツトを作成した。このペレツトと有機
過酸化物をタンブラーで混ぜて、有機過酸化物をペレツ
トの表面に付着させ、230℃の押し出し機を通過させ
た。得られた混合物の性能を表3に記載した。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】
【0009】
【表3】 【】
【0010】
【発明の効果】高エチレン量で、且つ高分子量のエチレ
ン−プロピレンゴムは機械的強度特性が優れているが流
動性が劣つており、流動製を改良するために鉱物油を直
接添加したものは、時間の経過と共に鉱物油が滲み出
る。エチレン−プロピレンゴムが有機系溶剤に溶解した
状態で鉱物油を添加して製造された油展エチレン−プロ
ピレンゴムを用いると、鉱物油の滲み出しがなく、優れ
た機械的強度特性を有する熱可塑性エラストマーが得ら
れる。
フロントページの続き (72)発明者 増沢 実 千葉県柏市柏3丁目5番地7号 ユニパリ ス504 増沢ケミカル販売株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高エチレン量で、且つ高分子量のエチレ
    ン−プロピレンゴムが有機系溶剤に溶解した状態で鉱物
    油を添加し、しかる後に有機系溶剤を除去して得られる
    鉱物油を含有したエチレン−プロピレンゴムとオレフイ
    ン系樹脂を該オレフイン系樹脂の溶融温度以上で混合す
    る熱可塑性エラストマーの製造方法。
  2. 【請求項2】 エチレンの含有量が63から75重量%
    で、且つ鉱物油を15重量%含有した時の100℃のム
    ーニー粘度(ML1+4)が70以上で、鉱物油を10
    重量%以上含有したエチレン−プロピレンゴムである請
    求項1の熱可塑性エラストマーの製造方法。
  3. 【請求項3】 オレフイン系樹脂がポリエチレン又はポ
    リプロピレン又はプロピレン−αオレフイン共重合体又
    はこれらの混合物である請求項1の熱可塑性エラストマ
    ーの製造方法。
  4. 【請求項4】 鉱物油を含有しないエチレン−プロピレ
    ンゴムが85から30重量%でオレフイン系樹脂が15
    から70重量%である請求項1の熱可塑性エラストマー
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 エチレン−プロピレンゴムとオレフイン
    系樹脂の合計に対して鉱物油が5から30重量%である
    請求項1の熱可塑性エラストマーの製造方法
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