JPH10139168A - コンテナターミナル - Google Patents

コンテナターミナル

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Publication number
JPH10139168A
JPH10139168A JP29409496A JP29409496A JPH10139168A JP H10139168 A JPH10139168 A JP H10139168A JP 29409496 A JP29409496 A JP 29409496A JP 29409496 A JP29409496 A JP 29409496A JP H10139168 A JPH10139168 A JP H10139168A
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JP
Japan
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container
spreader
horizontal
delivery
loading
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Application number
JP29409496A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoharu Nakajima
始治 中嶋
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Kawaden Co Ltd
Original Assignee
Kawaden Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10139168A publication Critical patent/JPH10139168A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテナ船からの荷降及びコンテナ船への荷
積を効率よく行い得て、コンテナ処理の高速化,高効率
化といった要請に応えることができるコンテナターミナ
ルを提供する。 【解決手段】 複数の台車3が第1水平走行路20と第
2水平走行路21との間を循環する。コンテナクレーン
4により、コンテナ船と第1水平走行路20上に位置す
る台車3との間でコンテナCの受け渡しを行なう。天井
クレーン60により、第2水平走行路21上に位置する
台車3とコンテナ受渡室12aとの間でコンテナCの受
け渡しを行う。スタッカクレーン61により、コンテナ
受渡室12aとコンテナ格納室12との間でコンテナC
の受け渡しを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナ船から荷
降されたコンテナを陸上の一定領域に格納し或いは当該
領域に格納されたコンテナをコンテナ船に荷積させるた
めのコンテナターミナルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、種々の荷役方式を採用するコ
ンテナターミナルが提案されており、一般に、ターミナ
ル内においてはシャーシによってコンテナ移送を行うシ
ャーシ方式(シーランド方式)を採用するもの、ターミ
ナル内でのコンテナ積み卸しや移送をストラドルキャリ
アによって行うストラドルキャリア方式(マトソン方
式)を採用するもの及びトランスファークレーンを使用
してマーシャリングヤードでの段積みを可能とするトラ
ンステナー方式を採用するものが周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
コンテナターミナルにあっては、何れの荷役方式を採用
するものであっても一長一短があり、コンテナ船からの
荷降及びコンテナ船への荷積をさほど効率よく行い得な
いものであった。したがって、近時のコンテナ処理の高
速化,高効率化といった要請に十分に応えることができ
ないでいた。
【0004】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、コンテナ船からの荷降及びコンテナ船への荷積を効
率よく行い得て、上記した要請に応えることができるコ
ンテナターミナルを提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明のコンテナターミナルは、特に、多数のコンテナを水
平方向及び上下方向に並列状に格納しうるコンテナ格納
領域と、コンテナ格納領域の海側部分に隣接して設けら
れた、上下方向又は水平方向に齟齬する第1及び第2水
平走行路を有する台車循環路と、台車循環路を発停自在
に自走する複数のコンテナ載置用台車と、第2水平走行
路上のコンテナ載置用台車に干渉することなく、コンテ
ナ船と第1水平走行路上に位置するコンテナ載置用台車
との間でのコンテナ受け渡しを行いうる海側荷役装置
と、第1水平走行路上のコンテナ載置用台車に干渉する
ことなく、第2水平走行路上に位置するコンテナ載置用
台車とコンテナ格納領域との間でのコンテナ受け渡しを
行いうる海側搬出入装置と、を具備するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を図1〜図11
に基づいて具体的に説明する。なお、以下の説明におい
ては、便宜上、左右とは図1又は図8における左右を、
また前後とは図1若しくは図8における上下又は図2、
図3、図9、図10若しくは図11における左右を、夫
々、いうものとする。
【0007】図1〜図7は第1の実施の形態を示すもの
で、この形態における本発明に係るコンテナターミナル
は、多数のコンテナC…を水平方向及び上下方向に並列
状に格納しうるコンテナ格納領域1と、コンテナ格納領
域1の海側部分つまり前側部分の上方に隣接して設けら
れた第1台車循環路2と、台車循環路2上を発停自在に
自走する複数のコンテナ載置用台車3…と、コンテナ船
Sとコンテナ載置用台車3との間でのコンテナ受け渡し
を行いうる左右一対の海側荷役装置4,4と、コンテナ
載置用台車3とコンテナ格納領域1との間でのコンテナ
受け渡しを行いうる海側搬出入装置6と、コンテナ格納
領域1と陸上運搬装置8との間でのコンテナ受け渡しを
行いうる陸側搬出入装置7とを具備してなる。
【0008】コンテナ格納領域1は、図1及び図2に示
す如く、コンテナ船Sが係留される岸壁40の後方に位
置するコンテナヤード上に立設された矩形箱状の鉄骨建
築物で構成されている。すなわち、鉄骨建築物内は、左
右方向及び上下方向に延びる複数のコンテナ移送室11
…と各コンテナ移送室11の前後両側に配して左右方向
に並列し且つ上下方向に積層された多数のコンテナ格納
室12…とに区画されている。各コンテナ格納室12は
一のコンテナCを載置格納しうるように構成されてい
る。各コンテナ移送室11は、その両側のコンテナ格納
室12…に連通されていて、これらのコンテナ格納室1
2…間におけるコンテナCの移送を任意に行いうるよう
になっている。なお、コンテナCには種々の形式のもの
がある(一般には、ISO規格による40フータ(40
ftコンテナ)及び20フータ(20ftコンテナ)が
多用されている)が、この例では、コンテナ格納領域1
を構成する全てのコンテナ格納室12…を、最大形式の
コンテナを格納できる大きさのものとして、あらゆる形
式のコンテナを汎用的に格納できるように工夫してあ
る。勿論、コンテナ格納領域1を、特定形式のコンテナ
を専用的に格納する複数種のコンテナ格納室群で構成し
ておくことも可能である。
【0009】第1台車循環路2は、図1及び図2に示す
如く、コンテナ格納領域1の前側部分の上方に隣接して
水平状に設けられており、左右方向に延びる前後一対の
第1水平走行路20,20とその直後方に位置して左右
方向に延びる前後一対の第2水平走行路21,21とこ
れらの水平走行路20,20,21,21の左右両端部
間を連結する左右一対の台車移行機構22,22とを具
備してなり、複数のコンテナ載置用台車3…が一定方向
(矢印方向)に循環走行しうるようになっている。各水
平走行路20,21は、台車3の車輪を支持するレール
等で構成されており、コンテナ格納領域1を構成する鉄
骨建築物の上面に設置されている。すなわち、図2に示
す如く、第1水平走行路20,20は当該鉄骨建築物の
前端面からその天井壁に連なって前方に突出する天井壁
延長部分13及び最前位のコンテナ移送室11の天井壁
部分に設置されており、第2水平走行路21,21は前
から2番目及び3番目のコンテナ移送室11の天井壁部
分に設置されている。右側(又は左側)の台車移行機構
22は、各第1水平走行路20の右端部(又は各第2水
平走行路21の左端部)に到達して停止した台車3を、
適宜の移送手段により、何れか一方の第2水平走行路2
1上を左方向への走行(又は何れか一方の第1水平走行
路20上を右方向への走行)を開始しうる位置へと前後
方向に平行移動させるものである。勿論、各台車移行機
構22は、第1水平走行路20,20と第2水平走行路
21,21との間を台車3が円滑に自走して移行できる
水平走行路で構成しておいてもよい。各コンテナ載置用
台車3は、上面をコンテナCを載置する載置面に構成し
た自走式のもので、当該コンテナターミナルに設置され
たコンテナ管理制御装置(図示せず)からの制御信号に
より各別に発停制御されるようになっている。
【0010】各海側荷役装置4は、図1及び図3に示す
如く、岸壁40に設置された架台41と、架台41に横
架されて前後方向に延びる横行ガイドレール部材42
と、横行ガイドレール部材42に設けられた第1及び第
2荷役装置43,44並びにコンテナ受渡装置45とを
具備するコンテナクレーンである。
【0011】横行ガイドレール部材42は、図3に示す
如く、架台41の上端部に固設されたガーダ42aとガ
ーダ42aの前端部に枢着連結42cされたブーム42
bとからなり、前後方向に延びる一連の走行ガイドレー
ル42dが形成されている。ガーダ42aの後端側部分
は、架台41から第1水平走行路20,20上に張り出
されている。ブーム42bの前端側部分は、コンテナ船
S上に張り出されている。
【0012】第1荷役装置43は、図3及び図5に示す
如く、横行ガイドレール部材42の走行ガイドレール4
2dに走行自在に支持された走行体46と、走行体46
にワイヤロープ47を介して昇降自在に懸吊支持された
コンテナ吊具たる第1スプレッダ48とを具備してな
り、走行ガイドレール42dに平行な所定の横行経路上
を任意に横行させうるように構成されている。而して、
第1スプレッダ48は、公知のものと同様に、コンテナ
Cの四隅上面部に係脱してコンテナCを吊支移送させう
るものであり、ワイヤロープ47を巻き上げ又は巻き下
げ操作することにより、コンテナCをコンテナ船Sに最
大量のコンテナC…を積載したときにおける当該コンテ
ナ群C…の上面に干渉することなく吊支移送させうる最
上昇位置(図3実線位置)と少なくともコンテナ船Sの
艙内に格納された最下位のコンテナCを吊支上昇させう
る最下降位置とに亘って昇降せしめられるようになって
いる。
【0013】第2荷役装置44は、図3及び図5に示す
如く、ガイドレール42dに走行自在に支持された走行
体49と、走行体49に上下伸縮シリンダ50を介して
昇降自在に懸吊支持されたコンテナ吊具たる第2スプレ
ッダ51とを具備してなり、第1荷役装置43より陸側
(後側)において、前記横行経路上を第1荷役装置43
とは独立して横行させうるように構成されている。而し
て、第2スプレッダ51は、第1スプレッダ48と同一
構造をなすものであって、シリンダ50を上下伸縮操作
することにより、上下方向方向において第1スプレッダ
48の最上昇位置に一致する最上昇位置(図3実線位
置)と陸側コンテナ搬出入口である第1水平走行路20
上の台車3にコンテナCを受け渡しうる最下降位置(図
2位置,図3鎖線位置)とに亘って昇降せしめられるよ
うになっている。
【0014】コンテナ受渡装置45は、図3及び図5に
示す如く、第1荷役装置43と第2荷役装置44との間
に配置されており、ガイドレール42dに前後走行自在
に支持された走行体52と、走行体52に上下伸縮自在
に垂設された伸縮枠体53と、伸縮枠体53の下端部に
設けられたコンテナ受渡体54とを具備してなり、前記
横行経路上を第1荷役装置6に追従して横行するように
構成されている。
【0015】すなわち、走行体52は、走行体46,4
9のように自走手段を備えておらず、走行体46にシリ
ンダ等の走行体連結手段(図示せず)を介して連結され
たものであって、走行体46の横行に伴ってこれに追従
されるようになっている。走行体連結手段は、シリンダ
等の前後伸縮部を有するものであって、前後方向におけ
る両走行体46,52の相対位置関係(両走行体46,
52の相対間隔)を一定範囲で変更できるように構成さ
れている。この走行体連結手段の前後伸縮部は、荷役作
業時においては、通常、両走行体46,52が後述する
如くスプレッダ48とコンテナ受渡体54との間でコン
テナ受け渡しを行いうる最接近状態(図5に示す状態)
となるように、最縮小されている。したがって、コンテ
ナ受渡装置45は、かかる走行体52及び走行体連結手
段を介して、第1荷役装置43の横行に伴いこれと同時
に又は若干の時間差をもって該荷役装置43と同一方向
且つ同一量横行しうるのである。
【0016】また、伸縮枠体53は、シリンダ等の適宜
の伸縮操作機構(図示せず)により、コンテナ受渡体5
4の上面が最上昇位置の荷役装置43,44に吊支され
たコンテナCの下面と略同一高さ位置に位置する最上昇
位置(図3位置)とコンテナ受渡体54の下面が艙口の
近傍に位置する最下降位置(図6(I)(J)位置)と
に亘って昇降しうるように構成されている。なお、伸縮
枠体53の下端部分には、コンテナ受渡体54の上面側
において、コンテナCが伸縮枠体53を前後方向に通過
しうるコンテナ通路が形成されている。
【0017】さらに、コンテナ受渡体54は、コンテナ
Cの下面部を支持しうるように構成されたもので、伸縮
枠体53から海側(前側)及び陸側(後側)に出没させ
ることにより、コンテナCを伸縮枠体53のコンテナ通
路を介して荷役装置43,44間で受け渡しうるように
なっている。すなわち、コンテナ受渡体54は、伸縮枠
体53内に没入する没入位置(図5(B)位置)と没入
位置から前側に水平に突出する第1突出位置(同図
(A)位置)と没入位置から後側に水平に突出する第2
突入位置(同図(C)位置)とに亘って前後方向に伸縮
動作されるように構成されている。したがって、コンテ
ナ受渡装置45が第1荷役装置43に最接近した状態に
おいて、コンテナ受渡体54を伸長して没入位置から第
1突出位置又は第2突出位置へと突出させることによ
り、コンテナCを第1スプレッダ48又は第2スプレッ
ダ51とコンテナ受渡体54との間で受け渡すことがで
き(図5(A)(C))、コンテナCを支持したコンテ
ナ受渡体54を縮小して第1突出位置又は第2突出位置
から没入位置へと没入させることにより、当該コンテナ
Cを第1スプレッダ48又は第2スプレッダ51の昇降
領域から退出させて、伸縮枠体53のコンテナ通路内に
格納待機させることができる(同図(B))。また、コ
ンテナ受渡体54は、伸縮枠体53を上下伸縮させるこ
とによって、最上昇位置に位置する第1又は第2スプレ
ッダ48,51との間でコンテナCの受け渡しを行いう
る最上昇位置(図5,図6(A)位置)とコンテナ船S
の艙口近傍の最下降位置(図6(I)位置)とに亘って
昇降されるようになっている。
【0018】以上のように構成されたコンテナクレーン
4によれば、コンテナ船Sと陸側搬出入口領域(ガーダ
42a下に位置するコンテナ載置用台車3…上の領域)
との間における荷役作業を効率よく行うことができる。
【0019】すなわち、コンテナ船Sから荷降する場合
には、まず第1荷役装置43を荷降しようとするコンテ
ナC1 の直上位へと横行させると共に、コンテナ受渡装
置45を第1荷役装置43に追従してこれに最接近する
位置へと横行させた上(図6(A)実線)、第1スプレ
ッダ48を下降させて当該コンテナCを吊支させる(同
図鎖線)。このとき、コンテナ受渡装置45のコンテナ
受渡体54は、第1スプレッダ48の下降を妨げない没
入位置に没入させておく。
【0020】そして、第1スプレッダ48を上昇させ
て、吊支したコンテナC1 をコンテナ受渡体54の上面
に相当する高さ位置まで持ち上げた上、コンテナ受渡体
54を第1突出位置に突出させて、これに当該コンテナ
1 を受け取る(図6(B))。すなわち、第1スプレ
ッダ48を当該コンテナC1 から離脱(ツイストロック
ピンのコンテナC1 からの離脱)させることにより、当
該コンテナC1 が第1スプレッダ48からコンテナ受渡
体54へと受け渡される。
【0021】次に、コンテナ受渡体54を没入位置に没
入させてコンテナC1 を第1スプレッダ48の昇降領域
から退出させ(図6(C)実線)、更にコンテナ受渡体
54を第2突出位置へと突出させて、コンテナC1 を第
2荷役装置44の第2スプレッダ51に受け渡す(同図
鎖線)。
【0022】しかる後、コンテナ受渡体54からコンテ
ナC1 を受け取った第2スプレッダ51は後方へと横行
して、当該コンテナC1 を何れか一方の第1水平走行路
20上に位置するコンテナ載置用台車3に受け渡した上
(図2)、再び前方へと横行して、コンテナ受渡体54
からのコンテナ受け取りを行いうる位置に復帰する。
【0023】ところで、第2スプレッダ51が台車3へ
のコンテナ受け渡しを開始できる状態となっているにも
拘わらず、第1水平走行路20における第2スプレッダ
51の直下位置であるコンテナ受取位置に空の台車3が
存在していない場合や当該コンテナ受取位置に先にコン
テナCを受け取った台車3が存在している場合には、第
2スプレッダ51によるコンテナ受け渡しを停止する必
要があり、コンテナクレーン4による荷役効率が低下す
る。しかし、台車3…は第1台車循環路2を循環走行し
ているため、第1水平走行路20のコンテナ受取位置に
は空の台車3が順次供給されることになり、またコンテ
ナCを受け取った台車3は当該コンテナ受取位置から直
ちに排除されて、第1水平走行路20から第2水平走行
路21へと走行されることになる。したがって、一対の
第1水平走行路20,20に夫々コンテナ受取位置が存
在し、これらを任意に選択できることとも相俟って、ス
プレッダ51から台車3へのコンテナ受け渡しをロスタ
イムを生じることなく迅速且つ円滑に行うことができ、
コンテナクレーン4による荷役効率が向上する。
【0024】また、第1水平走行路20がコンテナ格納
領域1上に高架設置されていて、第1水平走行路20上
の台車3とガーダ42aとの上下方向距離が小さくなっ
ていることから、コンテナC1 を台車3に受け渡すに必
要な第2スプレッダ51の昇降量が極めて少なくて足
り、第2スプレッダ48から台車3へのコンテナ受け渡
しを効率よく行うことができる。しかも、第2スプレッ
ダ48の昇降操作を、第1スプレッダ48のようなワイ
ヤーロープ47でなく、シリンダ50によって行うよう
にしていることから、第2荷役装置44の横行を高速で
行っても、コンテナC1 の吊支姿勢が不安定とならず、
ワイヤーロープによって吊支する場合のようなコンテナ
姿勢を制御(コンテナの振れ止め等)する必要がない。
その結果、第2スプレッダ51から台車3へのコンテナ
受け渡しを更に効率よく行うことができる。なお、第2
スプレッダ51の昇降をワイヤーロープで行う場合に
は、コンテナC1 の横行姿勢を安定させる(コンテナの
振れを可及的に回避する)ために、第2スプレッダ51
を最上昇位置に位置させた状態で横行させることが必要
となるが、仮に、このようにするとしても、上記した如
くコンテナC1 を台車3に受け渡すに必要な第2スプレ
ッダ51の昇降量が極めて少なくて足りるため、シリン
ダ50を使用した場合に比しては多少劣るものの、第2
スプレッダ51から台車3へのコンテナ受け渡しを効率
よく行うことが可能である。このことから、荷役作業の
効率アップを図る上で、第2荷役装置44を、第1荷役
装置43と同様に、第2スプレッダ51をワイヤーロー
プにより昇降させる構成とすることも、格別の問題とな
らないことが理解されるであろう。
【0025】一方、第1荷役装置43の第1スプレッダ
48は、コンテナ受渡体54の没入位置への没入により
コンテナC1 が第1スプレッダ48の昇降領域から退出
されると、下降してコンテナC1 下に位置する次のコン
テナC2 を吊支する(図6(C)鎖線,同図(D))。
爾後、コンテナ受渡体54との間で、上記したと同様し
て、コンテナC2 の受け渡しが行われる。当該コンテナ
2 の第1スプレッダ48からコンテナ受渡体54への
受け渡しは、先のコンテナC1 の受け取った第2荷役装
置44が台車3へのコンテナ受け渡した上で元の位置に
横行復帰するまでの間に行われる。すなわち、第1スプ
レッダ48による海側荷役作業(コンテナ受渡体54へ
のコンテナ受け渡しを含む)と第2スプレッダ51によ
る陸側荷役作業(コンテナ受渡体54からのコンテナ受
け取りを含む)とが並行して行われることになる。しか
も、第1スプレッダ48は、第2スプレッダ51へのコ
ンテナ受け渡しを行うために横行する必要がなく、単
に、昇降するのみであるから、ワイヤーロープによるコ
ンテナ吊支,移送の弊害(コンテナ姿勢を制御(振れ止
め等)する必要から生じる荷役効率の低下)を排除し得
て、上記したこととも相俟って、荷役効率を大幅に向上
させることができる。
【0026】また、コンテナC…の荷降を上記した如く
下方向に進行させる(コンテナC1に引き続いて、その
直下位のコンテナC2 を荷降させる)のではなく、前後
方向に進行させる場合には、コンテナC1 をコンテナ受
渡体54から受け取った第2スプレッダ51が後方への
横行を開始するに伴って、第1荷役装置43及びコンテ
ナ受渡装置45を後方(又は前方)に横行させて、第1
スプレッダ48をコンテナC1 に引き続いて荷降しよう
とするコンテナC3 の直上位に位置させ(図6(E)実
線)、当該コンテナC3 を吊支する(同図鎖線)。爾後
は、上記したと同様にして、当該コンテナC3 を第1ス
プレッダ48からコンテナ受渡体54を介して第2スプ
レッダ51に受け渡し、更に台車3に受け渡すのであ
る。
【0027】ところで、第1スプレッダ48からコンテ
ナ受渡体54を介しての第2スプレッダ51へのコンテ
ナ受け渡しは、コンテナ受渡体54を昇降させることに
よって、両スプレッダ48,51の昇降量を最小限に抑
えつつ効率よく行うことができる。
【0028】すなわち、荷降作業の進行に伴ってコンテ
ナ船S上のコンテナ群C…の上面位置は低くなっていく
が、これに従って、第1スプレッダ48からコンテナ受
渡体54へのコンテナ受け渡し時におけるコンテナ受渡
体54の上下方向位置も低くする。すなわち、コンテナ
受渡体54は、その直下位に位置するコンテナC…に可
及的に近接位置へと下降させた上で((図6(F))、
第1スプレッダ48からコンテナC4 を受け取る(同図
(G)実線)。そして、コンテナ受渡体54を没入位置
に没入させた上(図6(G)鎖線)、最上昇位置又はこ
れに近い位置に位置する第2スプレッダ51にコンテナ
4 を受け渡しうる位置まで上昇させ(図6(H)実
線)、第2突出位置に突出させて、当該コンテナC4
第2スプレッダ51に受け渡す(同図鎖線)。このよう
にコンテナ受渡体54を昇降させることによって、荷降
しようとするコンテナC4 が艙口近傍の低い位置にある
場合にも、第1スプレッダ48から第2スプレッダ51
へのコンテナ受け渡しに必要とされる各スプレッダ4
8,51の昇降量を最小限に抑えることができる。勿
論、このように第2スプレッダ51の必要昇降量が少な
くて足りることから、その昇降操作手段としてストロー
クの小さなシリンダ50を採用することができるのであ
る。
【0029】同様に、コンテナ船Sの艙内に貯蔵されて
いるコンテナC5 を荷降する場合にも、コンテナ受渡体
54を可及的に下降させた状態で、例えばコンテナ受渡
体54を艙口近傍に位置させた状態で(図6(I))、
当該コンテナC5 を第1スプレッダ48からコンテナ受
渡体54に受け渡した上(同図(J)実線)、コンテナ
受渡体54を上昇させて、第2スプレッダ51へのコン
テナ受け渡しを行う(同図(J)鎖線)ことによって、
各スプレッダ48,51の昇降量を最小限に抑えること
ができる。
【0030】また、コンテナ受渡装置45は第1荷役装
置43に追従して横行するが、その追従は上記した如く
同時に行われる他、荷役状況によってはある程度の時間
差をもって行われる場合もありうる。例えば、図7に示
す如く、荷降が前方に進行する場合においては、コンテ
ナC6 が第1スプレッダ48からコンテナ受渡体54に
受け渡されると(同図(K))、第1スプレッダ48が
前方に走行して、次のコンテナC7 上に位置し、この間
において、コンテナ受渡体54は上昇して、第2スプレ
ッダ51へのコンテナ受け渡しを行う(同図(L))。
しかる後、コンテナ受渡体54は前方に横行すると共に
下降して、コンテナC7 を第1スプレッダ48から受け
取りうる位置に位置される(同図(M))。すなわち、
コンテナ受渡装置45が第1荷役装置43にある程度の
時間差をもって追従横行する。なお、かかる追従横行
は、両走行体46,52間を連結する走行体連結手段の
前後伸縮部を伸縮操作させることによって行なわれる。
【0031】したがって、このような操作を繰り返すこ
とによって、荷降サイクルタイムを大幅に短縮して、荷
降作業を極めて能率良く行うことができるのである。
【0032】また、コンテナC…を各第1水平走行路2
0上の台車3…からコンテナ船Sに荷積する場合には、
荷降の場合とは逆の操作により上記したと同様に能率良
く行いうる。
【0033】海側搬出入装置6は、図1及び図2に示す
如く、コンテナ格納領域1の最上位に位置するコンテナ
格納室12…のうちから選択されたコンテナ受渡室12
a…と、第2水平走行路21,21上に位置するコンテ
ナ載置用台車3…とコンテナ受渡室12a…との間での
コンテナ受け渡しを行う複数の第1コンテナ移送機構6
0…と、各コンテナ移送室11に配置されており、その
両側のコンテナ格納室12…(コンテナ受渡室12aを
含む)間でのコンテナ受け渡しを行う複数の第2コンテ
ナ移送機構61…とからなる。
【0034】各第1コンテナ移送機構60は、図2に示
す如く、コンテナ格納領域1の上方位に橋架された前後
方向に延びる上下一対の走行ガイドレール60a,60
aと、各ガイドレール60aに支持されて前後方向に走
行する上下一対の走行体60b,60bと、各走行体6
0bに昇降自在に懸吊支持された一対のスプレッダ60
c,60cとからなる。
【0035】而して、第1コンテナ移送機構60は複数
設置されるが、それらは、左右方向において、コンテナ
クレーン4,4と齟齬する位置に配して平行状に設置さ
れている。各ガイドレール60aの前後方向長さは、各
走行体60bが最前位のコンテナ移送室11に連通する
コンテナ格納室12…の直上方位と後述する陸側搬出入
口領域の直上方位との間に亘って走行しうるように設定
されている。また、下位のガイドレール60aは可及的
にコンテナ格納領域1に近接して設置されていて、スプ
レッダ60cが第2水平走行路21上の台車3との間で
コンテナ受け渡しを行う場合において、これに要するス
プレッダ昇降量が必要最小限となるように工夫されてい
る。また、両ガイドレール60a,60aの上下方向間
隔は、上位のスプレッダ60cを最上昇位置に位置させ
た状態でコンテナCを吊支移送させる場合において当該
コンテナCが下位の走行体60bに干渉しないことを条
件として、可及的に小さく設定されている。なお、各ス
プレッダ60cは、前記スプレッダ48,51と同一構
造をなすものである。
【0036】コンテナ受渡室12a…は、図1及び図2
に示す如く、各スプレッダ60cの走行経路上に位置す
るコンテナ格納室であり、スプレッダ60c及びこれに
吊支されたコンテナCを上方開口部から挿脱できるよう
になっている。
【0037】各第2コンテナ移送機構61は、図2及び
図4に示す如く、一種のスタッカクレーンであって、コ
ンテナ移送室11に左右方向に走行自在に設置されたク
レーン本体61aと、クレーン本体61aに昇降自在に
支持されており且つクレーン本体61aから前方及び後
方に伸縮自在とされたアーム61bと、アーム61bの
先端下面部に設けられた、前記スプレッダ48,51,
60cに設けられるものと同一構造,機能を有する複数
のツイストロックピン61c…とを具備してなり、任意
のコンテナ格納室12とコンテナ受渡室12aとの間に
おいてコンテナCを吊支移送しうるように構成されてい
る。すなわち、アーム61bをコンテナ格納室12(又
はコンテナ受渡室12a)のコンテナC上へと伸長させ
(図4(A))、ツイストロックピン61c…をコンテ
ナCに係合させた上(同図(B))、アーム61bを縮
小させて、コンテナCを吊支させた状態でコンテナ移送
室11に取り出し(同図(C))、爾後、クレーン本体
61の走行及びアーム61bの昇降により、吊支させた
コンテナCを所望の移送先たるコンテナ格納室12又は
コンテナ受渡室12aに直対向する位置にもたらした
上、アーム61bを伸長させることによりコンテナCを
当該所望の移送先にハンドリングさせうるようになって
いる。
【0038】このように構成された海側搬出入装置6に
よれば、各第1コンテナ移送機構60の各スプレッダ6
0cを走行,昇降させることにより、何れか一方の第2
水平走行路21上に位置する台車3(当該スプレッダ6
0cの走行経路下に待機する台車3)と選択されたコン
テナ受渡室12aとの間でのコンテナ受渡しを行うこと
ができ、各第2コンテナ移送機構61のクレーン本体6
1aを走行させ且つアーム61bを昇降,伸縮させるこ
とにより、コンテナ受渡室12aとコンテナ格納室12
との間でのコンテナ受け渡しを行うことができる。した
がって、両コンテナ移送機構60,61によるコンテナ
受け渡しを繰り返して行うことにより、第1水平走行路
20,20と第2水平走行路21,21との間で循環走
行される台車3…及びコンテナクレーン4,4を介し
て、コンテナ船Sからコンテナ格納室12への荷降又は
コンテナ格納室12からコンテナ船Sへの荷積を効率よ
く行うことができる。
【0039】すなわち、コンテナ船Sから荷降されたコ
ンテナCをコンテナ格納室12に格納させる場合には、
まず、コンテナCを第2スプレッダ51から受け取った
台車3を第1水平走行路20から何れか一方の第2水平
走行路21へと走行させる。しかる後、当該台車3をこ
れが第1コンテナ移送機構60のスプレッダ走行経路下
に位置されたときに停止させる。次に、この停止台車3
の直上方位に位置されたスプレッダ60cを昇降させて
当該台車3上のコンテナCを吊支し、更にスプレッダ6
0cを走行させて適当なコンテナ受渡室12aの直上方
位に位置させた上、スプレッダ60cを昇降させてコン
テナCを当該コンテナ受渡室12aに格納させる。そし
て、第2コンテナ移送機構61のクレーン本体61a及
びアーム61bを操作して、当該コンテナ受渡室12a
のコンテナCを適当なコンテナ格納室12に格納させ
る。
【0040】また、コンテナ格納室12に格納されてい
るコンテナCをコンテナ船Sに積み込む場合には、ま
ず、第2コンテナ移送機構61によりコンテナCを当該
コンテナ格納室12から適当なコンテナ受渡室12aに
受け渡す。次に、第1コンテナ移送機構60により当該
コンテナCをコンテナ受渡格納室12から何れか一方の
第2水平走行路21上に位置する台車3に受け渡す。し
かる後、当該台車3を、第2水平走行路21から第1水
平走行路20へと走行させて、第2スプレッダ51の直
下位置で停止させた上、当該台車3上のコンテナCを第
2スプレッダ51に受け渡す。
【0041】かかる場合においても、コンテナクレーン
4の第2スプレッダ51と第1水平走行路20上の台車
3との間におけるコンテナ受け渡しと同様に、台車3が
水平走行路20,21間を循環走行していることから、
第1コンテナ移送機構60の各スプレッダ60cと第2
水平走行路21上の台車3との間でのコンテナ受け渡し
をロスタイムを生じることなく、迅速且つ円滑に行うこ
とができる。かかる効果は、複数の第1コンテナ移送機
構60…が設けられていること及び各第1コンテナ移送
機構60には相互に干渉することなく自由に走行しうる
上下齟齬状の一対のスプレッダ60c,60cが設けら
れていることから、より顕著となる。また、これらのこ
とに加えて、各第1コンテナ移送機構60のスプレッダ
走行経路下には複数のコンテナ受渡室12a…が設けら
れていることから、台車3とコンテナ格納室12との間
での第1及び第2コンテナ移送機構60,61によるコ
ンテナ受け渡しも、タイムロスを生じることなく、迅速
且つ円滑に行うことができる。したがって、コンテナ船
Sからコンテナ格納室12への荷降又はコンテナ格納室
12からコンテナ船Sへの荷積を効率よく行うことがで
きる。
【0042】陸側搬出入装置7は、図1及び図2に示す
如く、海側搬出入装置6を構成するコンテナ受渡室12
a…並びに第1及び第2コンテナ移送機構60…,61
…と、コンテナ格納領域1の後端部上に設けた第2台車
循環路71とを具備して、コンテナ格納領域1の下端部
後方の陸側搬出入口領域を左右方向に直進走行するコン
テナ運搬車等の陸上運搬装置8とコンテナ格納室12と
の間でのコンテナ受け渡しを行うるように構成されてい
る。
【0043】第2台車循環路71は、図2に示す如く、
第1台車循環路2と同様の構成をなすもので、その水平
走行路21,22と同一高さ位置に配設された第1及び
第2水平走行路73,74を具備する。第1水平走行路
73は後から2番目のコンテナ移送室11の天井壁部分
に設置されて左右方向に延びており、第2水平走行路7
4は最後位のコンテナ移送室11の天井壁部分に設置さ
れて左右方向に延びている。両水平走行路73,74の
左右両端部間は前記台車移行機構22と同一構成の台車
移行機構75,75で連結されていて、第1台車循環路
2におけると同様に、複数のコンテナ載置用台車3…が
一定方向(矢印方向)に循環走行しうるようになってい
る。
【0044】このように構成された陸側搬出入装置7に
よれば、各第2コンテナ移送機構61のクレーン本体6
1aを走行させ且つアーム61bを昇降,伸縮させるこ
とにより、コンテナ格納室12とコンテナ受渡室12a
との間でのコンテナ受け渡しを行うことができ、各第1
コンテナ移送機構60の各スプレッダ60cを走行,昇
降させることにより、コンテナ受渡室12aと第1水平
走行路73上の台車3若しくは陸上運搬装置(スプレッ
ダ60cの走行経路下に待機するコンテナ運搬車等)8
との間でのコンテナ受け渡し又は第2水平走行路21上
に位置する台車3と陸上運搬装置8との間でのコンテナ
受渡しを行うことができる。したがって、かかる両コン
テナ移送機構60,61によるコンテナ受け渡しを繰り
返して行うことにより、陸上運搬装置8からコンテナ格
納室12への荷降又はコンテナ格納室12から陸上運搬
装置8への荷積を効率よく行うことができる。
【0045】すなわち、コンテナ格納室12に格納され
たコンテナCを陸上運搬装置8に積み込む場合には、ま
ず、第2コンテナ移送機構61によりコンテナCをコン
テナ格納室12から適当なコンテナ受渡室12aに移送
させる。そして、第1コンテナ移送機構60により当該
コンテナCをコンテナ受渡室12aから陸上運搬装置8
に受け渡す。
【0046】このとき、当該第1コンテナ移送機構60
のスプレッダ走行経路下に陸上運搬装置8が待機してい
ないときは、当該コンテナCをコンテナ受渡室12aか
ら第1水平走行路73上の台車3に受け渡す。そして、
当該台車3を第1水平走行路73から第2水平走行路7
4へと走行させる。しかる後、スプレッダ走行路下に陸
上運搬装置8が待機している第1コンテナ移送機構60
を選択して、当該台車3をこれが当該第1コンテナ移送
機構60のスプレッダ走行経路下に位置されたときに停
止させる。そして、当該第1コンテナ移送機構60によ
り台車3から陸上運搬装置8へのコンテナ受け渡しを行
う。なお、コンテナ船Sから荷降されたコンテナCを直
接陸上運搬装置8に積み込む場合には、第1コンテナ移
送機構60により、第1台車循環路2の第2水平走行路
21上の台車3から直接に又はコンテナ受渡室12aを
介して陸上運搬装置8へとコンテナCを移送させる。
【0047】このように、状況に応じた種々のコンテナ
移送形態を選択することができることから、陸上運搬装
置8への荷積をロスタイムを生じることなく、効率よく
行うことができる。
【0048】また、上記したと逆の操作を行うことによ
り、荷積を行う場合と同様に、状況に応じた種々のコン
テナ移送形態を選択し得て、陸上運搬装置8からの荷降
をロスタイムを生じることなく、効率よく行うことがで
きる。
【0049】すなわち、まず、第1コンテナ移送機構6
0によりコンテナCを陸上運搬装置8からコンテナ受渡
室12a又は第2台車循環路71の第2水平走行路74
上の台車3に受け渡す。そして、前者の場合には、第2
コンテナ移送機構61によりコンテナCをコンテナ受渡
室12aから適当なコンテナ格納室12に移送させる。
また、後者の場合には、当該台車3を第2水平走行路7
4から第1水平走行路73へと走行させ、第1水平走行
路73上から適当な第1コンテナ移送機構60によりコ
ンテナ受渡室12aへと移送させ、爾後、前者の場合と
同様に、第2コンテナ移送機構61によりコンテナCを
コンテナ受渡室12aから適当なコンテナ格納室12に
移送させる。なお、コンテナCを陸上運搬装置8から直
接コンテナ船Sに積み込む場合には、第2コンテナ移送
機構61によりコンテナCを陸上運搬装置8から第1台
車循環路2の第2水平走行路21上の台車3に受け渡
す。
【0050】図8及び図9は第2の実施の形態を示すも
ので、この形態における本発明に係るコンテナターミナ
ルは、多数のコンテナC…を水平方向及び上下方向に並
列状に格納しうるコンテナ格納領域1と、コンテナ格納
領域1の海側部分つまり前側部分に隣接して設けられた
第1台車循環路2と、台車循環路2上を発停自在に自走
する複数のコンテナ載置用台車3…と、コンテナ船Sと
コンテナ載置用台車3との間でのコンテナ受け渡しを行
いうる左右一対の海側荷役装置4,4と、コンテナ載置
用台車3とコンテナ格納領域1との間でのコンテナ受け
渡しを行いうる海側搬出入装置6と、コンテナ格納領域
1と陸上運搬装置8との間でのコンテナ受け渡しを行い
うる陸側搬出入装置7とを具備してなる。
【0051】コンテナ格納領域1は、図8及び図9に示
す如く、コンテナ船Sが係留される岸壁40の後方に位
置するコンテナヤード上の領域であり、後述する各天井
クレーン65,66により2種類(40フータ及び20
フータ)のコンテナC…を夫々左右複数列づつ多段積み
しうるようになっている。
【0052】第1台車循環路2は、図8に示す如く、左
右方向に延びる前後一対の第1水平走行路20,20と
その直下位に位置して左右方向に延びる前後一対の第2
水平走行路21,21とこれらの水平走行路20,2
0,21,21の左右両端部間を連結する左右一対の台
車昇降機構23,23とを具備してなり、複数のコンテ
ナ載置用台車3…が一定方向(矢印方向)に循環走行し
うるようになっている。各水平走行路20,21及び各
台車3は、第1の実施の形態におけると同一構成をなす
ものである。各台車昇降機構23は、適宜の公知手段に
より、台車3を上下の水平走行路20,21間で昇降さ
せるものである。
【0053】各海側荷役装置4は、前記したと同一構成
をなすコンテナクレーンであり、第1の実施の形態にお
けると同一操作により、コンテナ船Sと第1水平走行路
20上の台車3との間でコンテナ受け渡しを行いうるも
のである。
【0054】海側搬出入装置6及び陸側搬出入装置7
は、同一の手段により構成されたものであり、図8及び
図9に示す如く、左右方向においてコンテナクレーン
4,4と齟齬する位置に配して左右方向に並列する複数
の40フータ用天井クレーン65…及び20フータ用天
井クレーン66…からなる。
【0055】各天井クレーン65,66は、コンテナ格
納領域1の上方位に橋架された前後方向に延びる上下一
対の走行ガイドレール67,67と、各ガイドレール6
7に支持されて前後方向に走行する上下一対のガーダ6
8,68と、各ガーダ68に左右方向に横行自在に支持
されたクラブ69,69と、各クラブ69に昇降自在に
懸吊支持された40フータ用及び20フータ用のスプレ
ッダ70,70とからなり、各ガーダ68の走行,クラ
ブ69の横行,スプレッダ70の昇降により、第2水平
走行路21上の台車3とコンテナ格納領域1と陸上運搬
装置8,8との間でのコンテナ受け渡しを行い、当該各
天井クレーン65,66の直下領域部分に40フータC
…又は20フータC…を夫々左右複数列(この例では2
列)づつ多段積みしうる。このとき、コンテナC…の位
置決めを容易ならしめるべく、コンテナ格納領域1にセ
ルガイド等の位置決め用ガイドを設けておいてもよい。
なお、下位のガイドレール67は可及的にコンテナ格納
領域1に近接して設置されており、ガイドレール67,
67の上下方向間隔は、上位のスプレッダ70を最上昇
位置に位置させた状態でコンテナCを吊支移送させる場
合において当該コンテナCが下位のクラブ69に干渉し
ないことを条件として、可及的に小さく設定されてい
る。
【0056】また、図10は第3の実施の形態を示した
もので、このコンテナターミナルは、第1台車循環路2
を第2の実施の形態におけると同様に上下循環構造とな
している点を除いて、第1の実施の形態におけるコンテ
ナターミナルと同一構成をなすものである。
【0057】また、図11は第4の実施の形態を示した
もので、このコンテナターミナルにあっては、特に、海
側荷役装置であるコンテナクレーン4に、第3荷役装置
56とコンテナ受渡台57とを更に付加している。すな
わち、第3荷役装置56は、第2荷役装置44の後側に
配設して、これと同一横行経路上を横行しうるものであ
り、第2荷役装置44と同一構造をなすものである。コ
ンテナ受渡台57は架台41に昇降自在に又は固定状に
設けられている。
【0058】而して、このコンテナクレーン4にあって
は、第2荷役装置44によりコンテナ受渡体54とコン
テナ受渡台57との間でのコンテナ受け渡しを行うと共
に、第3荷役装置56によりコンテナ受渡台57と第1
水平走行路20上の台車3とのコンテナ受け渡しを行う
ことにより、第2荷役装置44の必要横行量を減少させ
て、コンテナ船Sからの荷降及びコンテナ船Sへの荷積
の効率アップを図っている。
【0059】なお、本発明の構成は、上記した各実施の
形態に限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸
脱しない範囲において適宜に改良,変更することができ
る。
【0060】例えば、台車循環路2,71の配置,形状
は、海側荷役装置4及び搬出入装置6,7によるコンテ
ナ受け渡しが相互に干渉しないことを条件として、任意
に設定しておくことができる。但し、第1台車循環路2
の第1水平走行路20については、海側荷役装置4によ
る台車3とのコンテナ受け渡しに必要なスプレッダ昇降
量(上記した例では、第2又は第3荷役装置44,56
のスプレッダ昇降量)が可及的に小さくなるように(よ
り好ましくは、当該スプレッダ昇降手段として吊支コン
テナの姿勢制御を配慮する必要のないシリンダ等を使用
できる程度のスプレッダ昇降量となるように)、その設
置高さを設定しておくことが好ましい。
【0061】また、図8及び図9に示す第2の実施の形
態における如く、コンテナを多段積みする形式のコンテ
ナターミナルにあっては、搬出入装置6,7を構成する
天井クレーンないし橋形クレーン65,66を、実願平
4−2823号に開示されるようなスプレッダの昇降領
域内に出没自在なコンテナ仮置台を有するものとして、
出入荷順序の変更に伴うコンテナの積み直し作業等を効
率よく行いうるように工夫しておくことが可能である。
【0062】
【発明の効果】以上の説明からも容易に理解されるよう
に、本発明のコンテナターミナルにあっては、上下方向
又は水平方向に齟齬する第1水平走行路と第2水平走行
路との間で複数のコンテナ載置用台車を循環させて、コ
ンテナ船とコンテナ格納領域との間におけるコンテナ受
け渡しを一連に行わず、各々独立して行うことができ
る、コンテナ船と第1水平走行路上の台車との間でのコ
ンテナ受け渡し並びに及び第2水平走行路上の台車とコ
ンテナ格納領域との間でのコンテナ受け渡しに分離する
ようにしたから、ロスタイムを生じることなく、荷降,
荷積を極めて効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンテナターミナルの第1の実施
の形態を示す平面図である。
【図2】同コンテナターミナルの要部を示したもので、
図1のA−A線に沿う縦断側面図である。
【図3】同コンテナターミナルの図2と異なる要部を示
したもので、図1のA−A線に沿う縦断側面図である。
【図4】図2の要部を拡大して示す詳細図である。
【図5】図3の要部を拡大して示す詳細図である。
【図6】図3の要部を概略的に示した作用説明図であ
る。
【図7】図6と異なる作用状態を示す図6相当の作用説
明図である。
【図8】本発明に係るコンテナターミナルの第2の実施
の形態を示す平面図である。
【図9】同コンテナターミナルの要部を示したもので、
図8のB−B線に沿う縦断側面図である。
【図10】本発明に係るコンテナターミナルの第3の実
施の形態を示す図2対応の縦断側面図である。
【図11】本発明に係るコンテナターミナルの第4の実
施の形態を示す図3対応の縦断側面図である。
【符号の説明】
1…コンテナ格納領域、2…第1台車循環路(台車循環
路)、3…コンテナ載置用台車、4…コンテナクレーン
(海側荷役装置)、6…海側搬出入装置、20…第1水
平走行路、21…第2水平走行路、C,C1 ,C2 ,C
3 ,C4 ,C5,C6 ,C7 …コンテナ、S…コンテナ
船。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のコンテナを水平方向及び上下方向
    に並列状に格納しうるコンテナ格納領域と、コンテナ格
    納領域の海側部分に隣接して設けられた、上下方向又は
    水平方向に齟齬する第1及び第2水平走行路を有する台
    車循環路と、台車循環路を発停自在に自走する複数のコ
    ンテナ載置用台車と、第2水平走行路上のコンテナ載置
    用台車に干渉することなく、コンテナ船と第1水平走行
    路上に位置するコンテナ載置用台車との間でのコンテナ
    受け渡しを行いうる海側荷役装置と、第1水平走行路上
    のコンテナ載置用台車に干渉することなく、第2水平走
    行路上に位置するコンテナ載置用台車とコンテナ格納領
    域との間でのコンテナ受け渡しを行いうる海側搬出入装
    置と、を具備することを特徴とするコンテナターミナ
    ル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011137402A1 (en) 2010-04-30 2011-11-03 David Alba System for the transfer, storage and distribution of intermodal containers

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