JPH10138976A - 自動2輪車の風防装置 - Google Patents
自動2輪車の風防装置Info
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- JPH10138976A JPH10138976A JP29494696A JP29494696A JPH10138976A JP H10138976 A JPH10138976 A JP H10138976A JP 29494696 A JP29494696 A JP 29494696A JP 29494696 A JP29494696 A JP 29494696A JP H10138976 A JPH10138976 A JP H10138976A
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Abstract
半身の防風効果を高めた自動2輪車の風防装置を提供す
る。 【解決手段】 バーハンドル2の中央部にスピードメー
ターを備え、該バーハンドル2およびスピードメーター
を一体に覆うハンドルカバー7を備えた自動2輪車の風
防装置において、前記ハンドルカバー7の上面を、該ハ
ンドルカバー7の前中央部から前記スピードメーターの
前方部まで後上り傾斜面とし、該傾斜面の上方を小型の
風防10で覆うとともに、該風防10に外気導入口10a を設
けたことを特徴とする自動2輪車の風防装置である。
Description
装置に関し、特にライダー上半身の防風効果を高めた自
動2輪車の風防装置に関する。
2輪車の風防装置として、特許第2527188号公報
に記載されたものがある(図15および図16参照)。
このものにおいては、自動2輪車01の風防010 は、上半
部010eと下半部010fとからなり、上半部010eは、フロン
トフォーク05の上部前方からバーハンドル02の前方およ
び上方を覆い、上部には合成樹脂のウインドスクリーン
010gを有している。そして、該ウインドスクリーン010g
の左右を囲む上半部010eの左右外枠部010hの下部には、
それぞれ外風導入口010aが設けられ、該外風導入口010a
から導入された外風は、左右外枠部010hの裏面に付設さ
れたエアダクト010i(図16参照)内を流れて、その吹
出口010jから高速で流出し、これにより、風防010 の上
面に沿って後方へ流れる外風を上方へ追い遣り、風防01
0 の形状のみに規制された流れによる外風の風圧の補償
を行ない、ライダーが感じる風圧感を緩和するようにさ
れている。また、該風防010 は、その上半部010eと下半
部010fとのいずれもが、車体フレームに固定され、支持
されている。このものにおいては、自動2輪車01が比較
的大型のため、風防010 をバーハンドル02以外の車体フ
レームに固定し支持することができたが、風防支持のた
めの車体構造を備えない小型の自動2輪車、特にスクー
タ型車両においては、このような風防を備えることがで
きず、このため、ライダーへの風圧の軽減によるライデ
ィング環境(乗車の快適性)の向上が望まれていた。ま
た、エアダクト010iを特別に付設するため、構造が複雑
になっていた。
7に図示されるように、風防の上半部(以下、単に風防
というときには、風防の上半部を指すものとする。)01
0 を必要最小限に小型とし、これを、バーハンドル02の
中央部に備えられるスピードメーター(図示されず)の
庇を兼ねて、フロントハンドルカバー08の前上面の後上
りに傾斜した面を覆うように、該フロントハンドルカバ
ー08に取り付けて設けるようにすると、風防を小型自動
2輪車に適用することが可能になり、防風効果が得ら
れ、しかも風防が受ける風圧も少ないが、風防010 の形
状のみに規制された流れによる外風の風圧の補償手段を
有しないため、風防010 の上面を流れる外風が、ライダ
ーの腹部の極部Aに当たって、風圧感が生じていた。こ
こで、09はリアハンドルカバーであり、該リアハンドル
カバー09と前記フロントハンドルカバー08とにより、ハ
ンドルカバー07が構成されている。
は、前記のような問題を解決して、ライディング環境を
向上させた自動2輪車の風防装置であり、その請求項1
に記載された発明は、バーハンドルの中央部にスピード
メーターを備え、該バーハンドルおよびスピードメータ
ーを一体に覆うハンドルカバーを備えた自動2輪車の風
防装置において、前記ハンドルカバーの上面を、該ハン
ドルカバーの前中央部から前記スピードメーターの前方
部まで後上り傾斜面とし、該傾斜面の上方を小型の風防
で覆うとともに、該風防に外気導入口を設けたことを特
徴とする自動2輪車の風防装置である。
に構成されているので、風防は必要最小限に小型化さ
れ、ハンドルカバーに固定、支持することができ、した
がって、小型自動2輪車に適用することが可能になり、
局部的な風圧を感じるようなこともなくなるとともに、
風防に設けられた外気導入口より導入された外風は、風
防とハンドルカバー上面の後上り傾斜面との間を流れ
て、風防の上面に沿って後方へ流れる外風を下方へ引き
込みつつこれと合流し、比較的大きな流れの束となっ
て、ライダーの腹部の広い範囲に分散して当たるので、
風防の形状のみに規制された流れによる外風の風圧の補
償が行なわれ、ライダーが感じる局部的な風圧感が緩和
されて、ライディング環境が向上する。さらに、風防に
設けられた外気導入口より導入された外風を導くダクト
を特別に必要としないので、構造を簡単化できるととも
に、該外風は、風防内側の曇り止めの役目も果たすこと
ができる。
の発明を構成することにより、請求項1記載の発明が奏
する前記のような効果をよりよく奏することができる。
たは請求項2記載の発明を構成することにより、ライダ
ーの前方視野を拡大することができて、運転の安全を図
ることができる。
れる請求項1ないし請求項3記載の発明の一実施形態に
ついて説明する。図1は、本実施形態における風防装置
を備えた自動2輪車を前方から見た部分概略正面図、図
2は、その前部の部分概略側面図、図3は、運転席から
見たバーハンドルおよびハンドルカバーを中心とする車
体部分の正面図である。これらの図において、自動2輪
車1のバーハンドル2は、ハンドル回転軸3の頂部に一
体に固着され、該ハンドル回転軸3は、車体フレームの
ヘッドパイプ部4に回動自在、軸方向移動不能に軸支さ
れ、その下端は、左右一対のフロントフォーク5に連結
されて、前輪6が操向されるようになっている。なお、
11はヘッドランプである。
除いた大部分がハンドルカバー7によって覆われてお
り、該ハンドルカバー7は、フロントハンドルカバー8
とリアハンドルカバー9とにより構成されている。そし
て、該ハンドルカバー7は、リアハンドルカバー9が、
バーハンドル2に固着された取付け手段(図示されず)
にボルト等によりネジ止めされ、フロントハンドルカバ
ー8が、該リアハンドルカバー9にボルト等によりネジ
止めされるか、凸部と凹部との嵌合関係により固定され
て、全体として、バーハンドル2に固定、支持されるよ
うになっている。
トハンドルカバー8の詳細が、また、図7ないし図9に
は、前記リアハンドルカバー9の詳細が図示されてい
る。これらの図において、フロントハンドルカバー8の
両側面8aの後縁8bは、リアハンドルカバー9の上面
9aの左右端部の前縁9bの上に重なり、後縁8bに形
成されたネジ孔8cに、前縁9bに形成された孔9cを
通してネジが挿入されて、後縁8bと前縁9bとが螺着
されている。また、フロントハンドルカバー8の後上り
に傾斜した中央面8dの後縁8eは、リアハンドルカバ
ー9の上面9aの中央部の前縁9dの下に重なり、後縁
8eの左右方向中央部に形成された孔8fに、前縁9d
の左右方向中央部の直ぐ後方の上面9aの裏側に突設さ
れた突起9eが嵌入されて、後縁8eと前縁9dとが連
結されている。このようにして、フロントハンドルカバ
ー8の上方部とリアハンドルカバー9の上方部とが連結
されて、ハンドルカバー7の頂部7aが形成されてい
る。
の上面9aは、図9に図示されるように、全体が細長い
帯状をなしており、その中央部が前方に迫り出し、その
両端部が後方に後退し、かつ、やや斜め下方を指向した
形状に形成されている。また、フロントハンドルカバー
8の後上りに傾斜した中央面8dの下端(後上りに傾斜
の始端)は、ハンドルカバー7の側面視略前中央部とさ
れている(図2参照)。
左右方向中央部は、細長い盆地状に窪まされており、そ
の開口部は、リアハンドルカバー9の上面9aおよび中
央面9fに囲まれ、その底部は、略細長い台形状にくり
抜かれて、開口9gが形成されており、該開口9gに、
スピードメーター12(図3参照)を覆う透明カバーが取
り付けられるようにされている。そして、該開口9gの
下部空間に、スピードメーター本体がバーハンドル2に
固定されて収納されている(図示されず)。
を取り巻く傾斜面9hは、その前後面が細長い帯状に形
成され、その左右面が幅広に形成されており、この結
果、前記フロントハンドルカバー8の後上りに傾斜した
中央面8dは、その後端部が、該傾斜面9hの細長い帯
状の前面と、同じく細長い帯状の上面9aとが合わさっ
て隔てる僅かな距離をおいて、前記スピードメーター12
の前方部分にまで及んでいる。
8aと該両側面8aに挟まれた下部中央面8gとを中央
面8dに接続する斜め後方に開いたU字状の細長い傾斜
面8hには、後述する風防10をネジ止めするためのネジ
孔8iが複数設けられている。
中央面8dの下方中央部分は、側面視略L字状に窪まさ
れて、その角部がつぶされ、細長い帯状の壁面8jが形
成されている。そして、該壁面8jには、後述する風防
10の外気導入口10aに連設されたリブ10b の下部壁面の
先端が衝接して、これにより、外気が、該リブ10b か
ら、壁面8jに続く傾斜面8k、中央面8dの上面に沿
って流れて、滑らかに後方へ流出していくようにされて
いる。
示されるように、略台形状の平板の長辺側が略短辺側の
長さと同じ長さを中央部に残して、左右端部が下方に折
曲されたような形状をなしており、その下方中央部分に
は、前記フロントハンドルカバー8の中央面8dの下方
中央部分に略対応する部分に、正面視略細長い口状の外
気導入口10aが形成されている。そして、該外気導入口
10aには、その後方に、該外気導入口10aの全周を巡る
短筒状のリブ10b が連設されており、該リブ10b は、下
部壁面が他の壁面より長くされて、外気を上方へ誘導す
るようにされており、その先端は、前記のとおり、フロ
ントハンドルカバー8の中央面8dの下方中央部分に形
成された細長い壁面8jに当接されている。また、前記
風防10の左右端部の前後には、前記フロントハンドルカ
バー8の傾斜面8hに設けられたネジ孔8iに対応させ
て、ネジ挿入用の孔10cが形成されている。そして、該
風防10は、合成樹脂により製造され、軽量なウインドス
クリーンとしての役目も果たしている。
記フロントハンドルカバー8の中央面8d、傾斜面8k
およびU字状傾斜面8hの上方に当てがわれ、その孔10
cを通してネジがU字状傾斜面8hのネジ孔8iにねじ
込まれることにより、図1および図2に図示されるよう
に、ハンドルカバー7に取り付け固定される。これによ
り、フロントハンドルカバー8の後上りに傾斜した中央
面8dおよび傾斜面8kは、該風防10により、それらの
上方が覆われる。
に取り付け固定された風防10の作用について説明する。
図12ないし図14において、自動2輪車の走行中、外
風Wo は、風防10の上面に沿って流れて後方へ流出し、
ライダーの腹部に当たる。同時に、外風Wi は、風防10
の外気導入口10aから該風防10内に導入されて、前記の
とおり、外気導入口10aに連設されたリブ10b から、傾
斜面8k、中央面8dの上面に沿って流れて、風防10の
内壁面に規制されつつ、彎曲した流線を描いて滑らかに
後方へ流出し、ライダーの腹部に当たる。このとき、後
方へ流出していく外風Wi は、同じく風防10から後方へ
流出していく外風Wo を僅かに下方に引き込みつつ、全
体として大きな流線の束となって、ライダーの腹部の比
較的広い領域Bに分散緩和して当たる。
態における風防装置は、外気導入口10aを備えない従来
のもの(図17参照)と比べて、風防10の形状のみに規
制された流れによる外風の風圧の補償が行なわれて、ラ
イダーが感じる風圧感が良好に緩和される。これによ
り、ライディング環境が改善されて、乗車の快適性が向
上する。また、風防10は、必要最小限に小型化されてい
るので、ハンドルカバー7に容易に固定、支持すること
ができ、したがって、スクータ型車両などの小型自動2
輪車に適用することが可能であり、しかもライダーが局
部的に風圧を感じるようなこともない。
より導入された外風を導くダクトを特別に必要としない
ので、構造を簡単化できる。さらに、該外風Wi は、風
防10の内側の曇り止めの役目も果たすことができる。加
えて、風防10は、合成樹脂により製造されており、軽量
なウインドスクリーンとしての役目も果たしているの
で、ライダーの前方視野を拡大することができて、運転
の安全を図ることができる。
実施形態における風防装置を備えた自動2輪車の部分概
略正面図である。
部分の部分概略側面図である。
ドルおよびハンドルカバーを中心とする車体部分の正面
図である。
部分正面図である。
ルカバーの正面図である。
る。
るための概略斜視図である。
たる状況を付記して示した図である。
である。
斜視図である。
左側面図であって、図14と同様の図である。
軸、4…ヘッドパイプ部、5…フロントフォーク、6…
前輪、7…ハンドルカバー、8…フロントハンドルカバ
ー、9…リアハンドルカバー、10…風防、10a …外気導
入口、11…ヘッドランプ、12…スピードメーター。
Claims (3)
- 【請求項1】 バーハンドルの中央部にスピードメータ
ーを備え、該バーハンドルおよびスピードメーターを一
体に覆うハンドルカバーを備えた自動2輪車の風防装置
において、 前記ハンドルカバーの上面を、該ハンドルカバーの前中
央部から前記スピードメーターの前方部まで後上り傾斜
面とし、該傾斜面の上方を小型の風防で覆うとともに、
該風防に外気導入口を設けたことを特徴とする自動2輪
車の風防装置。 - 【請求項2】 前記自動2輪車が、前記風防の直後にラ
イダーの腹部が相対して位置するスクータ型車両である
ことを特徴とする請求項1記載の自動2輪車の風防装
置。 - 【請求項3】 前記風防が、合成樹脂からなるウインド
スクリーンとして構成されたことを特徴とする請求項1
または請求項2記載の自動2輪車の風防装置。
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-
1997
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