JPH10138197A - ロータリーカッターのための接圧制御方法および装置 - Google Patents
ロータリーカッターのための接圧制御方法および装置Info
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- JPH10138197A JPH10138197A JP8293560A JP29356096A JPH10138197A JP H10138197 A JPH10138197 A JP H10138197A JP 8293560 A JP8293560 A JP 8293560A JP 29356096 A JP29356096 A JP 29356096A JP H10138197 A JPH10138197 A JP H10138197A
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Abstract
長手方向にそう接圧プロファイルを判定または検知し、
判定または検知した接圧プロファイルに応じてナイフま
たはプレンロータの部分部分を加熱または冷却すること
により接圧プロファイルを調整する。 【効果】 ロータリーカッターのナイフの接圧調整を非
常に簡単にすばやく行うことができる。ロータリーカッ
ターの長時間運転に際しても、ナイフ自身の摩耗や、ナ
イフおよび周辺機械部品の膨張、収縮から発生する寸法
差によって変わってくる接圧も、非常に簡単にすばやく
再調整することが可能である。
Description
成樹脂フィルム等のシート材を所望の長さに連続的に切
断するためのロータリーカッターに関するものであり、
特に、この種のロータリーカッターにおけるナイフの接
圧を制御する接圧制御方法および装置に関するものであ
る。
における製品には、平判と呼ばれるものと、巻取り製品
と呼ばれるものがある。このうち、平判製品は、カッタ
ーまたはシーターにおいて、ロール状の巻取り製品また
はシート製造ラインから出てきたものを、スリッターお
よびフライナイフをもって流れ方向および幅方向におい
て断裁することにより、形成されている。
は、上下薄刃式のものを用いれば、紙の場合600g/
m2 の重量のものでも紙粉が少なく断裁できている。と
ころが、フライナイフでの切断には問題があった。例え
ば、添付図面の図12に略示するような片刃固定式で
は、固定刃2と回転刃3とで紙シート1を切断するので
あるが、厚ものの断裁には、性能不足であった。これに
対し、厚ものが切れるように、図13に略示するような
上下回転式のツインロータ方式のものが開発され、現在
主流として使用されている。しかし、このツインロータ
式のものでは、回転下刃4と回転上刃5との刃合せが非
常に難しく、慣れた作業者でも、刃合せに要する時間
は、6〜8時間掛かるという例も報告されている。
示するような構成のロータリーカッターが開発されてい
る。このロータリーカッターの詳細な構造および動作に
ついては、特開平6−304895号公報に開示されて
いる。簡単に説明すると、このロータリーカッターは、
ナイフロータ6と、プレンロータ7と、フィードロール
8とを備えている。ナイフロータ6は、その外周面2個
所にこのナイフロータの長手方向にそって取り付けられ
たナイフ9aおよび9bを有している。このロータリー
カッターでは、可変速モータで駆動されるプレンロータ
7とフィードロール8との間に挟まれて送られてくる紙
シート1を、サーボモータで駆動されるナイフロータ6
の外周面に取り付けられたナイフ9aによって、プレン
ロータ7の外周面に押しつけるようにして、押し切る。
ナイフロータ6は、そこに付けられたナイフ9a、9b
が切断されるべき紙1に当接する時だけ、その紙1の送
り速度に合うよう、回転が制御、駆動される。
び動作は前述したようなものであるが、ナイフロータ6
に対する各ナイフ9a、9bの保持機構は、例えば、図
15の部分拡大断面図に略示するようなものである。こ
の図15に示されるように、ナイフ9aのナイフロータ
6への取付けは、次のようにして行われる。永久磁石1
1を付設したナイフホルダー12を、ナイフロータ6の
長手方向に掘られた溝10にボルト13で固定し、その
結果できた差込み溝14にナイフ9aを差し込むだけ
で、磁石の鉄付着作用によりナイフ9aはナイフロータ
6に固定される。したがって、ナイフ交換は数秒で行う
ことができ、以前に比べてナイフ交換時間は驚異的に短
縮された。
ータリーカッターでも、切り口をギロチン並に要求され
るフィルム等においては、ナイフ合せが全く不要かと言
うわけではなく、図14および図15において、プレン
ロータ7とナイフロータ6との間の間隔を調整しなけれ
ばならない。現在では、この調整は、シートを断裁し切
り口を見ながら、又は断裁時の音を聞きながら、上下位
置関係を調整するという手段に頼っており、難しい作業
となっている。
ナイフ自身の摩耗、ナイフ及び周辺機械部品の膨張、収
縮から発生する寸法差によって接圧が変わってくる。こ
れを、調整することが非常に難しい。
の問題点を解消しうるようなロータリーカッターのため
の接圧制御方法および装置を提供することである。
れば、少なくとも1枚のナイフを外周面上長手方向に取
り付けたナイフロータと、外周面が前記ナイフの刃先に
ほぼ接する位置に、前記ナイフロータに平行に設けたプ
レンロータとを備えていて、シート材を所望の長さに連
続的に切断するためのロータリーカッターにおいて、前
記プレンロータに対する前記ナイフロータの前記ナイフ
の接圧を制御する接圧制御方法であって、前記ナイフの
前記長手方向にそう接圧プロファイルを判定し、該判定
した接圧プロファイルに応じて前記ナイフまたはプレン
ロータの部分部分を加熱または冷却することにより前記
接圧プロファイルを調整する。
記接圧プロファイルの判定は、シート材の切り口を見る
ことにより行われる。
圧プロファイルの判定は、前記ナイフの前記長手方向に
そって配列した接圧センサによって検知された各接圧値
に基づいて行われる。
1枚のナイフを外周面上長手方向に取り付けたナイフロ
ータと、外周面が前記ナイフの刃先にほぼ接する位置
に、前記ナイフロータに平行に設けたプレンロータとを
備えていて、シート材を所望の長さに連続的に切断する
ためのロータリーカッターにおいて、前記プレンロータ
に対する前記ナイフロータの前記ナイフの接圧を制御す
る接圧制御装置であって、前記ナイフの長手方向にそっ
て配列され、前記ナイフの部分部分の接圧値を示す接圧
信号を発生する接圧プロファイル検知手段と、前記ナイ
フまたはプレンロータの前記長手方向にそって配列さ
れ、前記接圧プロファイル検知手段からの前記接圧信号
に応答して前記ナイフまたはプレンロータの対応する部
分部分を加熱または冷却することにより、前記ナイフの
接圧プロファイルを所望の如く調整するための調整手段
とを備える。
接圧プロファイル検知手段は、前記ナイフの部分部分の
底部に配設されて該ナイフの部分部分の接圧値を示す接
圧信号を出力する複数個の圧電素子を含み、前記調整手
段は、前記ナイフの部分部分を加熱または冷却するため
の複数個の温度調整素子を含む。
イフロータ内には、前記複数個の圧電素子および前記複
数個の温度調整素子に対する信号の入出力および電力供
給を制御するための入出力制御手段が配設されており、
前記ナイフロータの外部には、該接圧制御装置のための
操作制御手段が配置されており、前記入出力制御手段と
前記操作制御手段とは、前記ナイフロータと共に回転す
る部分を有したロータリーコネクタを介して電気的に接
続されている。
出力制御手段と前記操作制御手段とは、シリアル通信ラ
インにて接続されている。
度調整素子は、発熱体素子またはペルチェ素子または誘
導加熱コイルである。
1枚のナイフを外周面上長手方向に取り付けたナイフロ
ータと、外周面が前記ナイフの刃先にほぼ接する位置
に、前記ナイフロータに平行に設けたプレンロータとを
備えていて、シート材を所望の長さに連続的に切断する
ためのロータリーカッターにおいて、前記プレンロータ
に対する前記ナイフロータの前記ナイフの接圧を制御す
る接圧制御装置であって、前記ナイフまたはプレンロー
タの前記長手方向にそって配列され、前記ナイフまたは
プレンロータの対応する部分部分を加熱または冷却する
ことにより、前記ナイフの接圧プロファイルを所望の如
く調整するための調整手段と、前記ナイフの前記長手方
向にそう接圧プロファイルに基づき、前記加熱または冷
却のための指令を前記調整手段へと入力するための操作
制御手段とを備える。。
調整手段は、前記ナイフの部分部分を加熱または冷却す
るための複数個の温度調整素子を含む。
イフロータ内には、前記複数個の温度調整素子に対する
信号の入出力および電力供給を制御するための入出力制
御手段が配設されており、前記操作制御手段は、前記ナ
イフロータの外部に配置されており、前記入出力制御手
段と前記操作制御手段とは、前記ナイフロータと共に回
転する部分を有したロータリーコネクタを介して電気的
に接続されている。
出力制御手段と前記操作制御手段とは、シリアル通信ラ
インにて接続されている。
整手段は、前記プレンロータの部分部分を加熱または冷
却するための温度調整素子を含む。
度調整素子は、前記プレンロータの長手方向にそって配
列された複数個の素子からなる。
度調整素子は、前記プレンロータの長手方向にそって移
動させられて所望の位置に位置決めされる、少なくとも
1つの素子からなる。
度調整素子は、発熱体素子または誘導加熱コイルまたは
冷風発生素子である。
11を参照して、本発明の実施例について、本発明をよ
り詳細に説明する。
御装置を組み込んだロータリーカッターの全体構成を示
す概略図である。図1に示すように、この実施例のロー
タリーカッターは、少なくとも1枚のナイフ20を外周
面上長手方向に取り付けたナイフロータ30と、外周面
がナイフ20の刃先にほぼ接する位置に、ナイフロータ
に平行に設けたプレンロータ(図示していない)とを備
えている。ナイフロータ30の回転シャフト31は、両
端において回転軸受け32によって回転しうるように保
持されている。回転軸受け32は、トグル機構33を介
してプレンロータの回転軸受け42に結合されている。
トグル機構33には、アクチュエータ35が作用して、
回転シャフト31の両端のプレンロータの回転シャフト
の両端に対する位置を調整することにより、ナイフ20
のプレンロータに対する接圧を調整することができるよ
うになっている。
としての接圧制御装置は、ナイフ20の長手方向にそっ
て配列され、ナイフ20の部分部分の接圧値を示す接圧
信号を発生する接圧プロファイル検知手段50と、ナイ
フ20の長手方向にそって配列され、接圧プロファイル
検知手段50からの接圧信号に応答してナイフ20の対
応する部分部分を加熱または冷却することにより、ナイ
フ20の接圧プロファイルを所望の如く調整するための
調整手段60とを備えている。さらに、この実施例の接
圧制御装置は、ナイフロータ30内に配設され、接圧プ
ロファイル検知手段50および調整手段60に対する信
号の入出力および電力供給を制御するための入出力制御
装置70と、ナイフロータ30の外部に配置され、入出
力制御装置70を介して送られてくるナイフ20の長手
方向にそう接圧プロファイルに基づき、加熱または冷却
のための指令を調整手段60へと入出力制御装置70を
通して入力するための操作制御装置80とを備える。入
出力制御装置70と操作制御装置80とは、ナイフロー
タ30の回転シャフト31に取り付けられそれと共に回
転する部分を有したロータリーコネクタ90を介して電
気的に接続されている。
ーソナルコンピュータ等からなる制御手段81と、アク
チュエータ35を駆動するための駆動機構ドライバー8
2と、電源ユニット83とを含んでいる。駆動機構ドラ
イバー82は、制御手段81の制御のもとで、ライン9
1をを介してアクチュエータ35の動作を制御する。制
御手段81は、シリアル通信ライン92を介して入出力
制御装置70へ制御指令等を与えるように構成されてい
る。また、電源ユニット83は、電力供給ライン93を
通して入出力制御装置70へ電力供給を行う。ロータリ
ーコネクタ90は、回転部への電力供給や信号の入出
力、その他の用途をもつものとして開発され市販されて
いるものが種々あるので、ここでは、その構成および動
作については、詳述しない。
よび調整手段60と、ナイフロータ30内に配設された
入出力制御装置70との回路接続をより詳細に示すブロ
ック図である。この入出力制御装置70に関連する回路
接続および動作については、後述する。
の検出方法について詳述する。図3は、ナイフロータ3
0のみを取り出して示す概略平面図であり、この図3に
よく示されるように、ナイフロータ30には、ナイフ2
0を取り付け固定するためのナイフホルダー36が設け
られており、このナイフホルダー36の底部にそって複
数の接圧センサとしての圧電素子51が配列されてい
る。各圧電素子51からのナイフ20の部分部分の接圧
を示す信号は、ロータリーコネクタ90を介して、例え
ば、オシロスコープ等の接圧分布表示手段100へと入
力される。
は、ナイフ20の長手方向の場所により微妙に異なるの
が普通である。したがって、図4の部分拡大断面図に示
すように、ナイフロータ30に設けられたナイフホルダ
ー36の底部に、圧電素子51を埋め込む。このような
圧電素子51を、ナイフ20の長手方向に多数配置し、
長手方向の接圧分布を計測できるようにする。図4によ
く示されているように、各圧電素子51は、ナイフホル
ダー36の底部に形成された配設孔内に、絶縁体52を
介して埋設されており、各圧電素子51は、プリント基
板53に搭載されている。また、圧電素子51には、押
圧調整用スクリュー57が関連付けられている。プリン
ト基板53には、圧電素子51への電極54が接続され
ており、電極54は、電線用スペース56を通して、ナ
イフロータ30内に配設された入出力制御装置70へと
配線接続されるようになっている。プリント基板53へ
の接続導体等の絶縁は、絶縁体55によって行われてい
る。
える場合、都合の良い事に、ナイフホルダー36は、ナ
イフロータ30に対して図3によく示されるように、斜
めに組み付けられている。したがって、接圧分布を簡易
的に観測するには、各圧電素子51の出力を並列接続
し、ロータリーコネクタ90等により外部に引き出し、
オシロスコープ100等に表示すれば、視覚化できる。
このような接圧センサとしては、圧電素子以外にも、圧
力を電気信号に変換できるようなものであれば、任意の
ものを使用できる。
の調整方法について詳述する。図5は、ナイフ20の部
分部分を、各対応する接圧センサ50によって検知され
た接圧に応じて加熱することにより、各部分部分の接圧
を調整する方法の一具体例を示す部分拡大断面図であ
る。この具体例においては、加熱手段として、面状発熱
体が使用されている。図5に示されるように、ナイフホ
ルダー36に保持されたナイフ20の側面に対向した位
置のナイフロータ30の内壁部に、押え板62と断熱材
63とで挟持するようにして、面状発熱体61を皿ネジ
64を用いて固定している。このような面状発熱体を用
いた加熱手段は、簡単で安価であるという利点がある反
面、エアーギャップが有ると熱効率が低下する。
と同様の部分拡大断面図である。この調整手段は、ペル
チェ素子を使用して、ナイフ20の部分部分を加熱また
は冷却することにより、接圧を調整しようとするもので
ある。図6に示されるように、ナイフホルダー36に保
持されたナイフ20の側面に対向した位置のナイフロー
タ30の内壁部に、押え板62Aと皿ネジ64とで、ペ
ルチェ素子61Aを固定している。ペルチェ素子61A
は、半導体の一種で素子に流す電流の向きで、発熱また
は冷却が簡単に行えるものである。このようなペルチェ
素子を用いた調整手段は、加熱、冷却が簡単に切り換え
可能であるという利点を有する反面、比較的に高価で、
強度等に心配があり、また、エアーギャップがあると低
熱効率となる。
す図5と同様の部分拡大断面図である。この調整手段
は、ナイフ20が、通常、電磁誘導損失を生じるような
材料で形成されていることから、誘導加熱用コイルを使
用して、ナイフ20の部分部分を加熱することにより、
接圧を調整しようとするものである。図7に示されるよ
うに、ナイフホルダー36に保持されたナイフ20の側
面に対向した位置のナイフロータ30の内壁部に、プラ
スチック、非鉄金属等の押え板62Bとプラスチック、
非鉄金属等の背板63Bとの間に挟持するようにして、
誘導加熱用コイル61Bを皿ネジ64Bを用いて固定し
ている。皿ネジ64とで、ペルチェ素子61Aを固定し
ている。このような誘導加熱用コイルを用いた調整手段
は、空間があってもナイフのみ加熱可能であるという利
点を有する反面、ナイフロータ30にコイルのドライバ
ーを組み込む必要があり比較的に複雑となる。
圧センサとしての圧電素子51と接圧調整手段としての
面状発熱体61と、ナイフロータ30内に配設された入
出力制御装置70との関係について、より詳細に説明す
る。図2に示すように、入出力制御装置70は、中央処
理ユニットであるCPU71と、A/Dコンバーター7
2と、出力回路73と、メモリ74と、シリアル通信回
路75とを主として備えている。ナイフ20の長手方向
にそって配列された複数個の圧電素子51、51、・・
・・・51によって、ナイフ下部で測定された各ナイフ
部分における接圧を示す出力信号は、A/Dコンバータ
ー72でA/D変換後、シリアル通信回路75にてシリ
アル信号に変えられ、ロータリーコネクタ90(図1参
照)を介して、操作制御装置80へと送信される。送信
された信号は、パーソナルコンピュータ等81へ取り込
まれ、CRT等表示器に接圧プロファイルとして表示さ
れる。
ーボードから打ち込まれた目標値、許容範囲等の数値デ
ータと、それらの接圧信号値とが比較される。比較した
結果、ナイフ20の長手方向にそうどの部分を加熱また
は冷却すれば各ナイフ部分の接圧値が目標値の許容範囲
内に入るかを判定する。操作制御装置80は、予め設定
された係数を乗じた数値データをシリアル通信ライン9
2、ロータリーコネクタ90を介して、ナイフロータ3
0内の入出力制御装置70に送り込む。次に、この数値
データを下にCPU71は、各面状発熱体61、61・
・・・61に流す電流を算出し、出力回路73を介して
各面状発熱体61による各ナイフ20の部分の加熱を制
御する。すなわち、各面状発熱体61には、操作制御装
置80の電源ユニット83から電力供給ライン93およ
びロータリーコネクタ90を通して且つ出力回路73で
制御された電流が流されることになる。このような動作
を繰り返し行うことで、接圧プロファイルを良好に保つ
ことができる。
イルを調整するには、ナイフ20の部分的高さを変えれ
ばよいことが分かり、前述したような本発明の種々な実
施例による如く、ナイフ20の下部に面状発熱体、ペル
チェ素子または誘導加熱用コイル等を埋め込み、ナイフ
20を部分的に加熱または冷却して、熱膨張または収縮
させることにより、ナイフ20の部分的高さを変えるよ
うにしているのである。また、ナイフ20の高さを変え
る代わりに、プレンロータを部分的に膨張または収縮さ
せることによっても、接圧プロファイルを調整すること
ができるのであり、本発明は、このような調整方法も含
むものである。
圧プロファイルを検知し、検知された接圧プロファイル
に応じて、接圧を調整しているのであるが、本発明は、
このような方式に限らない。例えば、ナイフまたはプレ
ンロールの温度管理のみによる方法でもよい。すなわ
ち、ナイフまたはプレンロールを加熱、冷却する制御方
式は、接圧分布を測定しなくても、切断されたシートの
切り口を見ながら、操作制御装置を操作することによ
り、接圧調整を行うことができる。
ナイフを加熱または冷却することにより接圧調整を行う
方式の一実施例を概略的に示している。この実施例で
は、図6に関して説明したような調整手段としてのペル
チェ素子61Aをナイフ20の長手方向にそって配設し
ている。ナイフロータ30の外部に配置したパーソナル
コンピュータ等81で、シリアル通信ライン92および
ロータリーコネクタ90を介して、ナイフロータ30内
に配設した制御装置70Aに指令を送る。制御装置70
Aは、その指令に応じて、電源ユニット83から電力供
給ライン93およびロータリーコネクタ90を介して送
られてくる電力を制御して、各ペルチェ素子61Aへの
電流を目標値にセットする。例えば、オペレータは、製
品の切り口の悪い部分を見て、その切れの悪い部分のペ
ルチェ素子61Aへの電流を制御するような指令をパー
ソナルコンピュータ等81にて入力すればよい。なお、
この実施例では、調整手段として、ペルチェ素子を用い
たのであるが、勿論、前述したような面状発熱体や誘導
加熱用コイルを使用することもできる。
であり、この実施例は、ナイフ20を加熱または冷却す
るのでなく、プレンロータ40を加熱または冷却するも
のである。この実施例では、プレンロータ40の長手方
向にそって複数の誘導加熱用コイル61Bを配列してお
き、オペレータは、製品の切り口を見て接圧を調整すべ
き部分に相当する誘導加熱用コイル61Bへ電源から電
力供給ラインを通して加えられる電力を調整するよう
に、パーソナルコンピュータ等81を用いて指令する。
勿論、誘導加熱用コイルの代わりに、ペルチェ素子また
は発熱体を使用してもよい。
同様の図である。この実施例では、プレンロータ40の
部分部分を冷却するために複数個の冷風発生器61Cを
プレンロータ40の長手方向に配列している。各冷風発
生器61Cからプレンロータ40の部分部分へ吹き付け
られる冷風の量は、パーソナルコンピュータ等81から
の制御信号によって制御される電磁弁65Cによって調
整されるようになっている。
と同様の図である。この実施例では、プレンロータ40
の部分部分を冷却するための冷風発生器61Cと、プレ
ンロータ40の部分部分を加熱するための誘導加熱用ユ
ニット61Bとを併用するものである。この実施例で
は、冷風発生器61Cおよび誘導加熱用ユニット61B
は、それぞれ一個だけ設けて、プレンロータ40の長手
方向にそって延長したスライドベース66にそって移動
しうるものとしている。冷風発生器61Cおよび誘導加
熱用ユニット61Bは、スライドベース66にそって設
けられた移動手段67に関連付けられており、制御盤8
4からの位置決め用信号92Cに応じて所望位置に位置
決めされる。冷風発生器61Cおよび誘導加熱用ユニッ
ト61Bは、それぞれ位置決めされた位置において、制
御盤84からの電磁弁コントロール信号92Aまたは誘
導加熱コントロール信号に応じて、プレンロール40の
対応する部分の冷却または加熱を行う。
を非常に簡単にすばやく行うことができる。ロータリー
カッターの長時間運転に際しても、ナイフ自身の摩耗
や、ナイフおよび周辺機械部品の膨張、収縮から発生す
る寸法差によって変わってくる接圧も、非常に簡単にす
ばやく再調整することが可能である。
を調整することができるので、製品の切り口の中間部分
での悪さ等でも、現場ですぐに再調整して修正すること
が可能である。
込んだロータリーカッターの全体構成を示す概略図であ
る。
検知手段および調整手段と、ナイフロータ内に配設され
た入出力制御装置との回路接続をより詳細に示すブロッ
ク図である。
を取り出して示す概略平面図である。
す部分拡大断面図である。
分部分の接圧を調整するための面状発熱体による加熱手
段を示す部分拡大断面図である。
分部分の接圧を調整するためのペルチェ素子による調整
手段を示す部分拡大断面図である。
分部分の接圧を調整するための誘導加熱用コイルによる
調整手段を示す部分拡大断面図である。
ーにおけるナイフの接圧を調整する方式を概略的に示す
図である。
カッターにおけるナイフの接圧を調整する方式を概略的
に示す図である。
ーカッターにおけるナイフの接圧を調整する方式を概略
的に示す図である。
ーカッターにおけるナイフの接圧を調整する方式を概略
的に示す図である。
作を説明するための概略図である。
ーの動作を説明するための概略図である。
したロータリーカッターの動作を説明するための概略図
である。
の取付け固定の構造例を示す概略断面図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 少なくとも1枚のナイフを外周面上長手
方向に取り付けたナイフロータと、外周面が前記ナイフ
の刃先にほぼ接する位置に、前記ナイフロータに平行に
設けたプレンロータとを備えていて、シート材を所望の
長さに連続的に切断するためのロータリーカッターにお
いて、前記プレンロータに対する前記ナイフロータの前
記ナイフの接圧を制御する接圧制御方法であって、前記
ナイフの前記長手方向にそう接圧プロファイルを判定
し、該判定した接圧プロファイルに応じて前記ナイフま
たはプレンロータの部分部分を加熱または冷却すること
により前記接圧プロファイルを調整することを特徴とす
る接圧制御方法。 - 【請求項2】 前記接圧プロファイルの判定は、シート
材の切り口を見ることにより行われる請求項1記載の接
圧制御方法。 - 【請求項3】 前記接圧プロファイルの判定は、前記ナ
イフの前記長手方向にそって配列した接圧センサによっ
て検知された各接圧値に基づいて行われる請求項1記載
の接圧制御方法。 - 【請求項4】 少なくとも1枚のナイフを外周面上長手
方向に取り付けたナイフロータと、外周面が前記ナイフ
の刃先にほぼ接する位置に、前記ナイフロータに平行に
設けたプレンロータとを備えていて、シート材を所望の
長さに連続的に切断するためのロータリーカッターにお
いて、前記プレンロータに対する前記ナイフロータの前
記ナイフの接圧を制御する接圧制御装置であって、前記
ナイフの長手方向にそって配列され、前記ナイフの部分
部分の接圧値を示す接圧信号を発生する接圧プロファイ
ル検知手段と、前記ナイフまたはプレンロータの前記長
手方向にそって配列され、前記接圧プロファイル検知手
段からの前記接圧信号に応答して前記ナイフまたはプレ
ンロータの対応する部分部分を加熱または冷却すること
により、前記ナイフの接圧プロファイルを所望の如く調
整するための調整手段とを備えたことを特徴とする接圧
制御装置。 - 【請求項5】 前記接圧プロファイル検知手段は、前記
ナイフの部分部分の底部に配設されて該ナイフの部分部
分の接圧値を示す接圧信号を出力する複数個の圧電素子
を含み、前記調整手段は、前記ナイフの部分部分を加熱
または冷却するための複数個の温度調整素子を含む請求
項4記載の接圧制御装置。 - 【請求項6】 前記ナイフロータ内には、前記複数個の
圧電素子および前記複数個の温度調整素子に対する信号
の入出力および電力供給を制御するための入出力制御手
段が配設されており、前記ナイフロータの外部には、該
接圧制御装置のための操作制御手段が配置されており、
前記入出力制御手段と前記操作制御手段とは、前記ナイ
フロータと共に回転する部分を有したロータリーコネク
タを介して電気的に接続されている請求項5記載の接圧
制御装置。 - 【請求項7】 前記入出力制御手段と前記操作制御手段
とは、シリアル通信ラインにて接続されている請求項6
記載の接圧制御装置。 - 【請求項8】 前記温度調整素子は、発熱体素子である
請求項5または6または7記載の接圧制御装置。 - 【請求項9】 前記温度調整素子は、ペルチェ素子であ
る請求項5または6または7記載の接圧制御装置。 - 【請求項10】 前記温度調整素子は、誘導加熱コイル
である請求項5または6または7記載の接圧制御装置。 - 【請求項11】 少なくとも1枚のナイフを外周面上長
手方向に取り付けたナイフロータと、外周面が前記ナイ
フの刃先にほぼ接する位置に、前記ナイフロータに平行
に設けたプレンロータとを備えていて、シート材を所望
の長さに連続的に切断するためのロータリーカッターに
おいて、前記プレンロータに対する前記ナイフロータの
前記ナイフの接圧を制御する接圧制御装置であって、前
記ナイフまたはプレンロータの前記長手方向にそって配
列され、前記ナイフまたはプレンロータの対応する部分
部分を加熱または冷却することにより、前記ナイフの接
圧プロファイルを所望の如く調整するための調整手段
と、前記ナイフの前記長手方向にそう接圧プロファイル
に基づき、前記加熱または冷却のための指令を前記調整
手段へと入力するための操作制御手段とを備えたことを
特徴とする接圧制御装置。 - 【請求項12】 前記調整手段は、前記ナイフの部分部
分を加熱または冷却するための複数個の温度調整素子を
含む請求項11記載の接圧制御装置。 - 【請求項13】 前記ナイフロータ内には、前記複数個
の温度調整素子に対する信号の入出力および電力供給を
制御するための入出力制御手段が配設されており、前記
操作制御手段は、前記ナイフロータの外部に配置されて
おり、前記入出力制御手段と前記操作制御手段とは、前
記ナイフロータと共に回転する部分を有したロータリー
コネクタを介して電気的に接続されている請求項12記
載の接圧制御装置。 - 【請求項14】 前記入出力制御手段と前記操作制御手
段とは、シリアル通信ラインにて接続されている請求項
13記載の接圧制御装置。 - 【請求項15】 前記調整手段は、前記プレンロータの
部分部分を加熱または冷却するための温度調整素子を含
む請求項11記載の接圧制御装置。 - 【請求項16】 前記温度調整素子は、前記プレンロー
タの長手方向にそって配列された複数個の素子からなる
請求項15記載の接圧制御装置。 - 【請求項17】 前記温度調整素子は、前記プレンロー
タの長手方向にそって移動させられて所望の位置に位置
決めされる、少なくとも1つの素子からなる請求項15
記載の接圧制御装置。 - 【請求項18】 前記温度調整素子は、発熱体素子であ
る請求項15または16記載の接圧制御装置。 - 【請求項19】 前記温度調整素子は、誘導加熱コイル
である請求項15または16または17記載の接圧制御
装置。 - 【請求項20】 前記温度調整素子は、冷風発生素子で
ある請求項15または16または17記載の接圧制御装
置。
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