JPH10137643A - 電磁弁一体型塗料バルブユニットおよび同バルブユニットを有する自動塗装装置 - Google Patents

電磁弁一体型塗料バルブユニットおよび同バルブユニットを有する自動塗装装置

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JPH10137643A
JPH10137643A JP30201996A JP30201996A JPH10137643A JP H10137643 A JPH10137643 A JP H10137643A JP 30201996 A JP30201996 A JP 30201996A JP 30201996 A JP30201996 A JP 30201996A JP H10137643 A JPH10137643 A JP H10137643A
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JP
Japan
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paint
valve
valves
coating
air
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Application number
JP30201996A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Okumura
寛 奥村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、複数色の塗料を切り替えてスプレ
ーガンに供給するエア作動の塗料バルブを色替手段(カ
ラーチェンジャー)として有する自動塗装装置におい
て、塗料バルブの応答性の向上をはかるほか、色替え時
の配管内の残存塗料の量を少なくして洗浄作業の簡易化
をはかる。 【解決手段】 複数色の塗料を切り替えてスプレーガン
12に供給すべく各色に対応してそなえられるエア作動
の複数の塗料バルブ7と、これらの複数の塗料バルブ7
の開閉状態を切り替えるべく複数の塗料バルブ7にそれ
ぞれ作動エアを供給する、防爆性能を有する複数の作動
エア切替用電磁弁6とを一体化して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数色の塗料を切
り替えてスプレーガンに供給するエア作動の塗料バルブ
を色替手段(カラーチェンジャー)として有する自動塗
装装置(塗装ロボット等)に適用される技術に関し、特
に、その塗料バルブと各塗料バルブの開閉状態を切り替
えるべく各塗料バルブに作動エアを供給する電磁弁とを
一体化した電磁弁一体型塗料バルブユニット、および、
そのバルブユニットを有する自動塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動塗装装置(塗装ロボット
等)は、人手による操作盤の操作、もしくは、制御装置
(コンピュータ)に予めロードされたプログラムに従っ
て、スプレーガンの位置と塗料吹き出し方向とを自在に
変えるとともに、塗料の色替えを行ないながら、被塗装
物の表面に塗料を吹き付けて塗装作業を行なっている。
【0003】このような自動塗装装置により被塗装物に
塗装を施す際に色替えを必要とする場合は、従来、自動
塗装装置の周辺にエア作動の塗料バルブを設け、この塗
料バルブの作動エアの切替用電磁弁を、自動塗装装置の
本体から離して溶剤ガス濃度が希薄で電気火花に対して
安全な場所に設置している。上述のような電磁弁等をそ
なえた従来の塗装ロボット(自動塗装装置)の構成例を
図4に示す。
【0004】この図4に示すように、塗装ロボット21
は、塗装色の種類数(図4では5色)の塗料バルブ7
と、塗料配管11を通じて塗料バルブ7から塗料を送り
込まれ被塗装物であるワークに向けて吹き付けるスプレ
ーガン12とを含んで構成されている。各塗料バルブ7
は、圧縮エア配管24を通じて圧縮エアを受けて開閉動
作するもので、塗料配管10を通じて外部の塗料供給部
9から予め決められた色の塗料を供給されており、圧縮
エアを受け開放駆動されると、その塗料バルブ7に接続
された塗料供給部9からの塗料(指定色の塗料)を、塗
料配管11を通じてスプレーガン12に供給するもので
ある。
【0005】なお、スプレーガン12は、圧縮エア配管
24を通じて制御用の圧縮エアを供給されるように構成
されている。また、スプレーガン12と各塗料バルブ7
とを連通接続する塗料配管11には、図示省略の洗浄液
配管が接続されている。このような塗装ロボット21に
よって塗装される塗料の色を切替制御すべく、塗装ロボ
ット21には、圧縮エア配管24を介して制御盤22が
接続されている。この制御盤22には、オペレータ等に
よって操作される操作パネル1が接続され、この操作パ
ネル1から塗装色の指定等の指示(塗装ロボット21の
動作に関する指示)が入力されるようになっている。
【0006】制御盤22は、エアマニホールド23,電
磁(エア)弁6および色替えコントローラ3を有して構
成されている。ここで、エアマニホールド23は、図示
省略のエア供給源に接続される圧縮エア供給配管14
と、複数(図4では5個)の塗料バルブ7およびスプレ
ーガン12にそれぞれ接続される複数本(図4では6
本)の圧縮エア配管24とを連通接続しうるもので、こ
のエアマニホールド23には、圧縮エア配管24毎に、
その圧縮エア配管24とエアマニホールド23とを接断
すべく色替えコントローラ3により開閉駆動される電磁
弁6Aがそなえられている。
【0007】色替えコントローラ3は、操作パネル1か
ら塗装色の指示を外部信号として受けて動作するもの
で、その指示(外部信号)に応じて電磁弁励磁用信号配
線25を介して所定の電磁弁6Aのソレノイドを励磁し
その電磁弁6Aを開放駆動するものである。上述の構成
により、操作パネル1から発せられる外部信号(塗装色
を指定する信号)は、制御盤22内の色替えコントロー
ラ3において分別され、電磁弁励磁用信号配線25へ増
幅出力され、指定色の塗料に属する電磁(エア)弁6の
ソレノイドが励磁されてその電磁弁6Aが開放駆動され
る。
【0008】これにより、その電磁弁6Aに繋がった圧
縮エア配管24が、エアマニホールド23および圧縮エ
ア供給配管14を通じて図示省略のエア供給源に連通接
続され、圧縮エアが、塗装ロボット21内に配設された
指定色に対応する塗料バルブ7を開放駆動する。このよ
うに開放駆動された塗料バルブ7および塗料配管11を
通じて指定色の塗料が塗料供給部9からスプレーガン1
2に至る。そして、スプレーガン12がその塗料をワー
クに向かって噴出し、塗装作業が行なわれる。
【0009】このように、図4に示す塗装ロボット21
では、その内部にエア作動の塗料バルブ7が設けられる
一方、各塗料バルブ7の作動エア切替用の電磁弁6Aが
塗装ロボット21本体から離れた制御盤22内に設けら
れているため、制御盤22内の各電磁弁6Aと塗装ロボ
ット21側の各塗料バルブ7との間に、少なくとも塗料
バルブ7と同数の圧縮エア配管24を介装する必要があ
る。また、各色の塗料供給部9と塗料バルブ7との間に
塗装色の種類と同数の塗料配管10や洗浄液配管などを
そなえる必要がある。
【0010】従って、多数の塗料配管10と多数の長い
圧縮エア配管24とが必要になり、これらの配管10,
24によって塗装ロボット21の動きが制限され、且
つ、塗料バルブ7からスプレーガン12までの距離が長
く、塗装色切り替え時にはその配管の中に残留する塗料
が無駄になる。そこで、従来、自動車の自動塗装装置の
塗料色替えのバルブ機構において、塗料バルブ作動用圧
縮エアの配管数を少なくする装置が特開平7−2657
58号公報に開示されている。この装置では、塗料供給
源から供給される各色の塗料を択一的に選択して塗装機
へ供給する多数の色替バルブ(塗料バルブ)をそなえた
色替装置が、昇降可能な昇降架台上に設置され、外部電
気信号により作動する電磁(エア)弁のエア作動により
各色替バルブを開閉駆動することにより、指定色の塗料
を、昇降架台上を水平移動する塗装機(スプレーガン)
に供給する。前記の各電磁弁は、外部よりも高い気圧に
維持された陽圧防爆ボックス内に収容して前記塗装機に
配設されている。このような構成により、防爆性を保ち
ながら作動エア切替用電磁弁を塗装機近傍に配設でき、
圧縮エアの配管数を少なくし、配管スペースを節約して
塗装装置全体を小型化できるようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示す塗装ロボット21では、各電磁弁6Aと各塗料バル
ブ7との間のパイロットエア配管(圧縮エア配管24)
が長いため、塗料バルブ7の応答性が悪くなるほか、取
扱いが容易でないなどの課題がある。また、特開平7−
265758号公報に開示された技術では、塗料バルブ
(色替バルブ)周辺の構成物が多く且つ重いため、水平
移動する塗装機(スプレーガン)の近傍に塗料バルブを
配置できず、塗料バルブと塗装機との間の配管がどうし
ても長くなり、色替えの際に、配管内の廃棄塗料(残存
塗料)の量が多く、洗浄に時間を要するなどの課題があ
る。
【0012】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、作動エア切替用の電磁弁と塗料バルブとの間
のエア配管を短くできるようにして塗料バルブの応答性
の向上をはかるほか、塗料バルブからスプレーガンまで
の塗料配管も短くできるようにして色替え時の配管内の
残存塗料の量を少なくして洗浄作業の簡易化をはかっ
た、電磁弁一体型塗料バルブユニットおよび同バルブユ
ニットを有する自動塗装装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電磁弁一体型塗料バルブユニットは、複数
色の塗料を切り替えてスプレーガンに供給すべく各色に
対応してそなえられるエア作動の複数の塗料バルブと、
これらの複数の塗料バルブの開閉状態を切り替えるべく
複数の塗料バルブにそれぞれ作動エアを供給する、防爆
性能を有する複数の作動エア切替用電磁弁とを一体化し
て構成されていることを特徴としている(請求項1)。
【0014】また、本発明の電磁弁一体型塗料バルブユ
ニットを有する自動塗装装置は、複数色の塗料を切り替
えてスプレーガンに供給すべく各色に対応してエア作動
の複数の塗料バルブをそなえてなるものであって、複数
の塗料バルブと、これらの複数の塗料バルブの開閉状態
を切り替えるべく複数の塗料バルブにそれぞれ作動エア
を供給する、防爆性能を有する複数の作動エア切替用電
磁弁とを、一体化し、電磁弁一体型塗料バルブユニット
として、自動塗装装置本体上でスプレーガンの近傍に取
り付けたことを特徴としている(請求項3)。
【0015】このとき、複数の作動エア切替用電磁弁に
おける通電部は電気絶縁性材料により密閉モールドされ
ている(請求項2,4)。上述の構成により、本発明の
電磁弁一体型塗料バルブユニットでは、防爆性能を有す
る作動エア切替用電磁弁を用いることにより、溶剤ガス
が存在する塗装作業空間内で電磁弁を使用しても引火の
おそれが全くないので、安全性を確保しながら塗料バル
ブと電磁弁とを一体にしてユニット化することができ
る。従って、作動エア切替用電磁弁と塗料バルブとの間
のエア配管を短くできるほか、自動塗装装置の本体側に
そのユニットを取り付けることが可能で塗料バルブから
スプレーガンまでの塗料配管も短くすることができる
(請求項1)。
【0016】また、本発明の自動塗装装置では、前述の
ような電磁弁一体型塗料バルブユニットを自動塗装装置
の本体側でスプレーガンの近傍に取り付けることによ
り、前述した通り、作動エア切替用電磁弁と塗料バルブ
との間のエア配管を短くできるほか、自動塗装装置の本
体側においてスプレーガンの近傍にそのユニットを取り
付けることが可能で、塗料バルブからスプレーガンまで
の塗料配管も短くすることができる(請求項3)。
【0017】このとき、複数の作動エア切替用電磁弁に
おける通電部を電気絶縁性材料で密閉モールドすること
により、作動エア切替用電磁弁に確実な防爆性能をもた
せることができる(請求項2,4)。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態として
の電磁弁一体型塗料バルブユニットを有する自動塗装装
置(塗装ロボット)およびその色替制御系の構成を示す
ブロック図、図2は本実施形態の自動塗装装置(塗装ロ
ボット)を示す側面図、図3は本実施形態の電磁弁一体
型塗料バルブユニットを示す斜視図である。
【0019】図1や図2に示す本実施形態の塗装ロボッ
ト5は、オペレータ等の人手による操作パネル1の操
作、もしくは、制御盤2に予めロードされたプログラム
に従って、スプレーガン12の位置と塗料吹き出し方向
とを自在に変えるとともに、塗料の色替えを行ないなが
ら、被塗装物(図示省略)の表面に塗料を吹き付けて塗
装作業を行なうものである。
【0020】ここで、操作パネル1をオペレータ等が操
作することにより塗装色,塗装条件等が指示され、その
信号が外部信号として制御盤2に伝えられるように構成
されている。また、制御盤2は、溶剤ガス濃度が希薄で
電気火花に対して安全な場所に設置され、色替えコント
ローラ3が設けられている。この色替えコントローラ3
は、操作パネル1の色替え信号を択一分別し、その増幅
電流を、電磁弁励磁用の信号として電磁弁励磁用信号配
線4を通じ塗装ロボット5側における電磁弁一体型塗料
バルブユニット15の電磁弁6に送るものである。
【0021】一方、塗装ロボット5は、図1および図2
に示すごとく、スプレーガン12を移動させるための旋
回アーム5a(図1では図示省略)に取り付けられた電
磁弁一体型塗料バルブユニット15と、この電磁弁一体
型塗料バルブユニット15から塗料配管11を通じて塗
料を送り込まれ被塗装物であるワークに向けて吹き付け
るスプレーガン12とを含んで構成されている。
【0022】本実施形態の電磁弁一体型塗料バルブユニ
ット15は、図1および図3に示すごとく、作動エア切
替用電磁弁6,塗料バルブ7,エアマニホールド8,圧
縮エア配管16および塗料マニホールド17を有して構
成されている。なお、図1では、圧縮エア配管16およ
び塗料マニホールド17の図示は省略されている。ここ
で、塗料バルブ7は、圧縮エア配管16を通じて圧縮エ
アを受けて開閉動作するもので、塗料配管10を通じて
外部の塗料供給部9から予め決められた色の塗料を供給
されており、圧縮エアを受け開放駆動されると、その塗
料バルブ7に接続された塗料供給部9からの塗料(指定
色の塗料)を、塗料マニホールド17および塗料配管1
1を通じてスプレーガン12に供給するものである。
【0023】また、本実施形態では、複数そなえられた
塗料バルブ7のうちの一つには、図3に示すように、洗
浄液配管18が接続されており、塗料色替え時の配管内
洗浄に際しては、この洗浄液配管18を接続した塗料バ
ルブ7を開放駆動することにより、図示省略の洗浄液供
給源からの洗浄液(塗料配管11内等を洗浄するための
溶剤)が、塗料マニホールド17,塗料配管11やスプ
レーガン12に供給されるように構成されている。
【0024】なお、図1では、洗浄液配管18やこの洗
浄液配管18を接続した塗料バルブ7の図示は省略され
ている。また、塗料マニホールド17には、各塗料バル
ブ7の出口に直結される分岐孔(図示省略)が形成され
ており、これらの分岐孔(塗料バルブ7)は、塗料マニ
ホールド17の本体内部を貫通する流路(図示省略)を
通じて塗料配管11に連通接続されている。さらに、塗
料供給部9は、塗装ロボット5の近傍に設置され、塗装
色毎の塗料供給タンク,塗料送出ポンプ等をそなえて構
成されている。
【0025】そして、電磁弁6は、色替えコントローラ
3から信号配線4を通じて電磁弁励磁用の信号を受ける
と、そのソレノイドを励磁されて開放駆動されるもの
で、前述した塗料バルブ7の数〔塗装色の数に洗浄液配
管18用の塗料バルブの数(1個)を加算した数〕に、
スプレーガン12制御用の圧縮エア配管13の数(1
個)を加えた数だけ設置されている。
【0026】各電磁弁6は、図示しない通電部を電気絶
縁性樹脂(電気絶縁性材料)で完全に密閉モールドする
ことにより防爆性能をもち塗装環境に対応し、且つ、小
型化されたものである(例えば、Burkert 社製のType 6
44の電磁弁)。これらの電磁弁6は、エアマニホールド
8の各分岐孔(図示省略)に取り付けられている。エア
マニホールド8は、図示省略のエア供給源から圧縮エア
供給配管14を通じて圧縮エアを供給され、この圧縮エ
アを、開放駆動された電磁弁6(分岐孔)を経由して圧
縮エア配管16,13へ送り出し、各塗料バルブ7やス
プレーガン12に供給するものである。
【0027】なお、圧縮エア配管16は、電磁弁一体型
塗料バルブユニット15内部において塗料バルブ7に作
動エアを供給すべく、複数の塗料バルブ7と、この塗料
バルブ7の数と同数の電磁弁6とを接続するものであ
り、圧縮エア配管13は、スプレーガン12と電磁弁6
のうちの一つとを接続するものである。この圧縮エア配
管13を通じて、スプレーガン12の制御(スプレーガ
ン12のノズル開閉制御や塗料噴出方向の制御等)用の
圧縮エアが、スプレーガン12に供給されるようになっ
ている。
【0028】上述のごとく、本実施形態においては、複
数の電磁弁6がエアマニホールド8に取り付けられると
ともに、複数の塗料バルブ7が塗料マニホールド17に
取り付けられ、これらの電磁弁6と塗料バルブ7とが、
図3に示すように、コンパクトに一体的に組み付けら
れ、電磁弁一体型塗料バルブユニット15が構成されて
いる。そして、その電磁弁一体型塗料バルブユニット1
5は、塗装ロボット5本体側において、スプレーガン1
2を移動させるための旋回アーム5aに取り付けられて
いる。
【0029】次に、上述のごとく構成された本実施形態
の塗装ロボット5における塗料色替え制御について説明
する。塗装色が決められ、操作パネル1から発せられる
指示信号(塗装色を指定する信号)は、制御盤2の色替
えコントローラ3に送られる。この色替えコントローラ
3において色替え信号を択一分別し、増幅した作動電流
を、電磁弁励磁用信号として信号配線4を介して、塗装
ロボット5に取り付けられている塗料バルブユニット1
5中の指定色の塗料に属する電磁(エア)弁6に供給し
てソレノイドを励磁し、その電磁弁6を開放駆動する。
【0030】これにより、圧縮エア供給配管14からエ
アマニホールド8内へ供給された圧縮エアが、開放駆動
された電磁弁6およびこの電磁弁6に接続された圧縮エ
ア配管16を経て、塗料バルブユニット15内の指定色
の塗料バルブ7を開放駆動する。このようにして指定色
の塗料バルブ7が開放されると、塗料供給部9から塗料
配管10を通じて供給される指定色の塗料が、塗料マニ
ホールド17および塗料配管11を通ってスプレーガン
12に至り、スプレーガン12が、ワークに向かってそ
の塗料を噴射し、塗装作業を行なう。
【0031】なお、塗料色替え時の配管内洗浄に際して
は、色替えコントローラ3から信号配線4を介して所定
の電磁弁6(洗浄液配管18を接続された塗料バルブ7
に作動エアを供給するための電磁弁6)に電磁弁励磁用
信号を供給して、その電磁弁6を開放駆動する。これに
より、圧縮エア供給配管14からエアマニホールド8内
へ供給された圧縮エアが、洗浄液配管18用の塗料バル
ブ7に供給されてこの塗料バルブ7を開放駆動し、図示
省略の洗浄液供給源からの洗浄液が塗料マニホールド1
7,塗料配管11やスプレーガン12に供給され、洗浄
作業が行なわれることになる。
【0032】上述のように、電磁弁6は塗料バルブユニ
ット15内において塗料バルブ7と一体的に収容されて
いるので、電磁弁6と塗料バルブ7とを結ぶ圧縮エア配
管16は短くて済み、塗料バルブ7の応答性が極めて良
くなる。また、制御盤2から塗装ロボット5の塗料バル
ブユニット15までは、電磁弁6と同数の電磁弁励磁用
信号配線4が通されているが、1個の電磁弁6のソレノ
イドを励磁保持する電力は、例えば前記Burkert 社製の
Type 644の電磁弁を用いた場合、7ワット程度と僅かな
ので、電圧が24ボルトでも電流は約0.3アンペアで
済み、信号配線4は細いコードとすることができる。従
って、従来技術のような、制御盤22に置かれた電磁弁
6Aから塗料バルブ7までの塗料バルブ7と同数の圧縮
エア配管24は不必要になり、信号配線4で制御盤2と
塗装ロボット5との間を接続しても、その信号配線4は
細く塗装ロボット5の動きを制限することはない。
【0033】このように、本発明の一実施形態としての
電磁弁一体型塗料バルブユニット15を有する塗装ロボ
ット5によれば、防爆性能を有する作動エア切替用電磁
弁6を用いることにより、溶剤ガスが存在する塗装作業
空間内で電磁弁6を使用しても引火のおそれが全くな
く、安全性を確保しながら、塗料バルブ7と電磁弁6と
を一体化することができる。
【0034】従って、安全性を確保しながら塗料バルブ
ユニット15を溶剤ガスが存在する塗装作業空間内で使
用できるほか、作動エア切替用電磁弁6と塗料バルブ7
との間の圧縮エア配管16が短くなり塗料バルブ7の応
答性が大幅に向上する。また、塗装ロボット5の本体側
において旋回アーム5aに塗料バルブユニット15を取
り付けることができ、塗料バルブ7からスプレーガン1
2までの塗料配管11も短くなるので、塗料色替え時の
塗料配管11内の残存塗料の量が少なくなり洗浄作業を
極めて容易に行なえ、塗料色替えに際してより好適な作
業環境を提供できる。
【0035】さらに、従来、制御盤22と塗装ロボット
21の本体側の塗料バルブ7との間に設けられていた複
数本の圧縮エア配管24が無くなるため、塗装ロボット
5の動きに対する制限が少なくなり塗装ロボット5の取
扱いが極めて容易になる。なお、上述した実施形態で
は、電磁弁一体型塗料バルブユニット15を塗装ロボッ
ト5にそなえた場合について説明しているが、本発明の
電磁弁一体型塗料バルブユニットは、これに限定される
ものでなく、塗装ロボット以外にも、複数色の塗料によ
る塗装を行なう装置であれば、上述と同様に適用され、
上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0036】また、上述した実施形態では、電磁弁一体
型塗料バルブユニット15を塗装ロボット5の旋回アー
ム(上腕)5aに取り付けた場合について説明している
が、本発明は、これに限定されるものでなく、塗装ロボ
ット5の本体側のスプレーガン12の近傍(例えば、下
腕や旋回台、あるいは塗装ロボット5本体における制御
装置内等)に取り付ければ、上述した実施形態と同様の
作用効果を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の電磁弁一
体型塗料バルブユニットおよび同バルブユニットを有す
る自動塗装装置によれば、塗料バルブと防爆性能を有す
る電磁弁とを一体にしてユニット化することにより、安
全性を確保しながらそのユニットを溶剤ガスが存在する
塗装作業空間内で使用することができ、作動エア切替用
電磁弁と塗料バルブとの間のエア配管が短くなり、塗料
バルブの応答性を大幅に向上できる。
【0038】また、自動塗装装置の本体側においてスプ
レーガンの近傍にそのユニットを取り付けることがで
き、塗料バルブからスプレーガンまでの塗料配管も短く
なるので、塗料色替え時の配管内の残存塗料の量が少な
くなり洗浄作業を極めて容易に行なえ、塗料色替えに際
してより好適な作業環境を提供できる。さらに、従来、
制御盤と自動塗装装置の本体側の塗料バルブとの間に設
けられていた複数本の圧縮エア配管が無くなるため、自
動塗装装置の動きに対する制限が少なくなり自動塗装装
置の取扱いが容易になるという効果もある(請求項1,
3)。
【0039】このとき、複数の作動エア切替用電磁弁に
おける通電部を電気絶縁性材料で密閉モールドすること
により、作動エア切替用電磁弁に確実な防爆性能をもた
せることができるので、溶剤ガスが存在する塗装作業空
間内で電磁弁を使用しても引火のおそれが全くなく、安
全な作業環境を提供できる(請求項2,4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての電磁弁一体型塗料
バルブユニットを有する自動塗装装置(塗装ロボット)
およびその色替制御系の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の自動塗装装置(塗装ロボット)を
示す側面図である。
【図3】本実施形態の電磁弁一体型塗料バルブユニット
を示す斜視図である。
【図4】従来の塗装ロボット(自動塗装装置)およびそ
の色替制御系の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 操作パネル 2 制御盤 3 色替えコントローラ 4 電磁弁励磁用信号配線 5 塗装ロボット(自動塗装装置) 5a 旋回アーム 6 作動エア切替用電磁弁 7 塗料バルブ 8 エアマニホールド 9 塗料供給部 10,11 塗料配管 12 スプレーガン 13 圧縮エア配管 14 圧縮エア供給配管 15 電磁弁一体型塗料バルブユニット 16 圧縮エア配管 17 塗料マニホールド 18 洗浄液配管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色の塗料を切り替えてスプレーガン
    に供給すべく各色に対応してそなえられるエア作動の複
    数の塗料バルブと、 該複数の塗料バルブの開閉状態を切り替えるべく該複数
    の塗料バルブにそれぞれ作動エアを供給する、防爆性能
    を有する複数の作動エア切替用電磁弁とが一体化されて
    いることを特徴とする、電磁弁一体型塗料バルブユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 該複数の作動エア切替用電磁弁における
    通電部が電気絶縁性材料により密閉モールドされている
    ことを特徴とする、請求項1記載の電磁弁一体型塗料バ
    ルブユニット。
  3. 【請求項3】 複数色の塗料を切り替えてスプレーガン
    に供給すべく各色に対応してエア作動の複数の塗料バル
    ブをそなえてなる自動塗装装置において、 該複数の塗料バルブと、該複数の塗料バルブの開閉状態
    を切り替えるべく該複数の塗料バルブにそれぞれ作動エ
    アを供給する、防爆性能を有する複数の作動エア切替用
    電磁弁とが、一体化され、電磁弁一体型塗料バルブユニ
    ットとして、自動塗装装置本体上で該スプレーガンの近
    傍に取り付けられていることを特徴とする、電磁弁一体
    型塗料バルブユニットを有する自動塗装装置。
  4. 【請求項4】 該複数の作動エア切替用電磁弁における
    通電部が電気絶縁性材料により密閉モールドされている
    ことを特徴とする、請求項3記載の電磁弁一体型塗料バ
    ルブユニットを有する自動塗装装置。
JP30201996A 1996-11-13 1996-11-13 電磁弁一体型塗料バルブユニットおよび同バルブユニットを有する自動塗装装置 Pending JPH10137643A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010512241A (ja) * 2006-12-12 2010-04-22 デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 計量デバイスを備える塗装装置
JP2021522996A (ja) * 2018-05-03 2021-09-02 ファナック アメリカ コーポレイション ロボットを用いた塗装ブース及び操作方法

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