JPH1013746A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JPH1013746A
JPH1013746A JP8166524A JP16652496A JPH1013746A JP H1013746 A JPH1013746 A JP H1013746A JP 8166524 A JP8166524 A JP 8166524A JP 16652496 A JP16652496 A JP 16652496A JP H1013746 A JPH1013746 A JP H1013746A
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JP
Japan
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signal
pulse
noise
nmos
horizontal
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JP8166524A
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English (en)
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Kazuya Yonemoto
和也 米本
Ryoji Suzuki
亮司 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号用とノイズ用の読み出し系が別々であっ
たため、これら読み出し系を構成する素子の特性のバラ
ツキに起因する固定パターンノイズを除去することがで
きなかった。 【解決手段】 水平走査回路24を信号成分およびノイ
ズ成分に対して共通に設け、垂直信号線13の各々に共
通動作スイッチとしてのNMOSトランジスタ17-1の
ドレイン電極を接続し、このNMOSトランジスタ17
-1のソース電極とグランドとの間に信号用動作スイッチ
としてのNMOSトランジスタ18-1とキャパシタ20
-1およびノイズ用動作スイッチとしてのNMOSトラン
ジスタ19-1とキャパシタ21-1を接続し、さらにNM
OSトランジスタ17-1のソース電極と水平信号線23
との間に水平スイッチとしてのNMOSトランジスタ2
2-1を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置に関
し、特に各画素において光電変換によって生成された信
号電荷に応じた画素情報を画素単位で読み出すことが可
能なX‐Yアドレス型固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X‐Yアドレス型固体撮像装置の一種で
ある増幅型固体撮像装置では、画素それぞれに増幅機能
を持たせるために、MOS構造等の能動素子(MOSト
ランジスタ)を用いて画素を構成していることから、能
動素子の特性のバラツキがそのまま映像信号に乗ってき
てしまう。この特性のバラツキは、画素それぞれに固定
の値を持つため、画面上に固定パターンノイズ(FP
N;Fixed Patern Noise)として現れる。この固定パタ
ーンノイズは、入射光に対する感度のバラツキではな
く、入射光に応じた信号量に画素のしきい値のバラツキ
が加算される性質のものである。
【0003】この画素の特性バラツキに起因する固定パ
ターンノイズを除去するために、従来の増幅型固体撮像
装置では、図10に示すように、多数の画素が行列状に
配列されてなる画素部101に対して、その側方に画素
部101の各行を順に選択するための垂直走査回路10
2を設けるとともに、その上下に画素部101の各列を
順に選択するためのノイズ用水平走査回路103および
信号用水平走査回路104を別々に設けた構成を採って
いた。
【0004】そして、各画素の信号の読み出しに当たっ
ては、先ず、垂直走査回路102によって選択されたあ
る行の1ライン分の画素の信号成分(ノイズ成分を含
む)を信号用水平走査回路104による水平走査によっ
て順に読み出し、続いて画素リセットを行った後、同じ
行の1ライン分の画素のノイズ成分をノイズ用水平走査
回路103による水平走査によって順に読み出し、しか
る後外部の信号処理回路(図示せず)において、信号成
分からノイズ成分を減ずる信号処理を行うことにより、
信号成分中に含まれる固定パターンノイズをキャンセル
するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の固体撮像装置では、ノイズ用水平走査回路10
3および信号用水平走査回路104を画素部101の上
下に設け、各画素の信号成分およびノイズ成分を別々の
信号読み出し系を介して読み出すようにしていたので、
画素を構成する能動素子の特性バラツキに起因する固定
パターンノイズを除去することはできるものの、各々の
信号読み出し系や水平走査回路103,104を構成す
る素子の特性のバラツキなどに起因するノイズ成分を除
去することはできず、このノイズ成分が画面上に縦筋状
の固定パターンノイズとなって現れるという問題があっ
た。
【0006】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、信号読み出し系や水平
走査回路を構成する素子の特性のバラツキなどに起因す
る固定パターンノイズをも確実に除去することが可能な
固体撮像装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による固体撮像装
置は、行列状に配列された複数の画素からなる画素部
と、垂直選択線で共通に接続された画素部の同一行の画
素の制御電極を制御する垂直走査回路と、画素部の同一
列の画素から信号を読み出す複数本の垂直信号線の各々
に一端が接続された共通動作スイッチと、垂直信号線ご
とに設けられた第1,第2のキャパシタと、共通動作ス
イッチの他端に得られる信号成分を第1のキャパシタに
蓄積しかつこれを読み出す信号用動作スイッチと、共通
動作スイッチの他端に得られるノイズ成分を第2のキャ
パシタに蓄積しかつこれを読み出すノイズ用動作スイッ
チと、第1,第2のキャパシタから読み出された信号成
分およびノイズ成分を水平信号線に出力する水平スイッ
チと、信号用動作スイッチ、ノイズ用動作スイッチおよ
び水平スイッチに対して駆動パルスを与える水平走査回
路とを備えた構成となっている。
【0008】上記構成の固体撮像装置において、先ず、
共通動作スイッチと信号用動作スイッチがオン状態とな
ることで、垂直走査回路によって選択されたある行の画
素の信号成分が垂直信号線を介して読み出され、第1の
キャパシタに蓄積される。次に、画素リセット後、共通
動作スイッチとノイズ用動作スイッチがオン状態となる
ことで、同じ行の画素のノイズ成分が垂直信号線を介し
て読み出され、第2のキャパシタに蓄積される。この第
1,第2のキャパシタに蓄積された信号成分およびノイ
ズ成分は、順に水平スイッチを介して水平信号線に読み
出されて出力回路へ供給される。この信号成分およびノ
イズ成分を読み出すための駆動は水平走査回路によって
行われる。そして、外部の信号処理回路において、信号
成分からノイズ成分を減ずる処理を行うことで、画素を
構成する能動素子の特性のバラツキや、信号読み出し系
や水平走査回路を構成する素子の特性のバラツキに起因
する固定パターンノイズが除去される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、各実施形態
では、インターレース方式に適応させた場合を例に採っ
て説明するものとする。
【0010】図1は、本発明の第1実施形態を示すブロ
ック図である。図1において、画素トランジスタ(本例
では、NMOSトランジスタを示す)11が行列状に多
数配列されて画素部10を構成している。この画素部1
0において、各画素トランジスタ11のゲート電極が行
単位で垂直選択線12に、各ソース電極が列単位で垂直
信号線13にそれぞれ接続され、各ドレイン電極には電
源線14を介して所定の電圧が印加されている。また、
垂直信号線13と電源線14との間には、リセット用の
NMOSトランジスタ15が各列ごとに接続され、この
NMOSトランジスタ15のゲート電極にはリセットパ
ルスφRSTが印加される。
【0011】垂直選択線12の各々は垂直走査回路16
の各行の出力端に接続されている。垂直走査回路16は
シフトレジスタ等によって構成され、垂直走査しつつ各
行ごとに画素情報を順に読み出すために各垂直選択線1
2に対して垂直選択パルスφVi(…,φVm−1,φ
Vm,…)を与える。垂直信号線13の各々は、共通動
作スイッチとして機能するNMOSトランジスタ17-
1,17-2の各ドレイン電極に接続されている。これら
NMOSトランジスタ17-1,17-2の各ゲート電極に
は動作パルスφOP1,φOP2が印加される。
【0012】NMOSトランジスタ17-1のソース電極
には、信号用,ノイズ用の動作スイッチとして機能する
2つのNMOSトランジスタ18-1,19-1の各ドレイ
ン電極が共通に接続されている。これらNMOSトラン
ジスタ18-1,19-1は同一サイズにて形成されてお
り、NMOSトランジスタ18-1のゲート電極には信号
用動作パルスφS1i(…,φS1n−1,φS1n,
…)が印加され、NMOSトランジスタ19-1のゲート
電極にはノイズ用動作パルスφN1i(…,φN1n−
1,φN1n,…)が印加される。
【0013】同様に、NMOSトランジスタ17-2のソ
ース電極には、信号用,ノイズ用の動作スイッチとして
機能する2つのNMOSトランジスタ18-2,19-2の
各ドレイン電極が共通に接続されている。これらNMO
Sトランジスタ18-2,19-2は同一サイズにて形成さ
れており、NMOSトランジスタ19-2のゲート電極に
は信号用動作パルスφS2i(…,φS2n−1,φS
2n,…)が、NMOSトランジスタ19-2のゲート電
極にはノイズ用動作パルスφN2i(…,φN2n−
1,φN2n,…)がそれぞれ印加される。これら信号
用動作パルスφS1i,φS2iおよびノイズ用動作パ
ルスφN1i,φN2iは、後述する水平走査回路24
で発生される。
【0014】NMOSトランジスタ18-1,19-1の各
ソース電極には、2つのキャパシタ20-1,21-1の各
一端が接続されている。キャパシタ20-1,21-1の各
他端は接地されている。同様に、NMOSトランジスタ
18-2,19-2の各ソース電極には、2つのキャパシタ
20-2,21-2の各一端が接続されている。キャパシタ
20-2,21-2の各他端は接地されている。NMOSト
ランジスタ17-1,17-2の各ソース電極にはさらに、
水平スイッチとして機能するNMOSトランジスタ22
-1,22-2の各ドレイン電極が接続されている。これら
NMOSトランジスタ22-1,22-2の各ソース電極は
水平信号線23に接続され、各ゲート電極は水平走査回
路24の各列の出力端に接続されている。
【0015】水平走査回路24は、水平走査しつつ各列
ごとに信号用動作パルスφS1i,φS2iおよびノイ
ズ用動作パルスφN1i,φN2iを発生し、NMOS
トランジスタ18-1,18-2およびNMOSトランジス
タ19-1,19-2の各ゲート電極に印加するとともに、
キャパシタ20-1,20-2に保持された電荷とキャパシ
タ21-1,21-2に保持された電荷とを読み出すための
水平走査パルスφHi(…,φHn−1,φHn,…)
を発生し、NMOSトランジスタ22-1,22-2の各ゲ
ート電極に与える。この水平走査回路24の具体的な回
路構成については、後で詳細に説明する。
【0016】水平信号線23は、出力回路25を構成す
る差動アンプ26の反転(−)入力端に接続されてい
る。差動アンプ26の非反転(+)入力端には、水平信
号線23の動作電位を決める所定のバイアス電圧VBが
印加されている。出力回路25は、差動アンプ26と、
この差動アンプ26の反転入力端と出力端との間に接続
されたキャパシタ27と、このキャパシタ27に対して
並列に接続されたNMOSトランジスタ28とから構成
されている。そして、NMOSトランジスタ28のゲー
ト電極には、リセットパルスφRが印加される。
【0017】次に、上記構成の第1実施形態に係る増幅
型固体撮像装置において、垂直方向にて隣り合う2ライ
ン分の信号成分、例えばm−1行の信号成分とm行の信
号成分とを加算して読み出すインターレース出力時の回
路動作について、図2のタイミングチャートに基づいて
説明する。
【0018】先ず、動作パルスφOP1が“H”レベル
となり、その“H”レベルの期間にリセットパルスφR
STおよび信号用動作パルスφS1iが“H”レベルと
なることで、NMOSトランジスタ17-1がオン状態と
なり、続いてNMOSトランジスタ15,18-1がオン
状態となる。これにより、リセット電圧RBがNMOS
トランジスタ15を介して垂直信号線13に印加され、
さらにこの垂直信号線13およびNMOSトランジスタ
17-1,18-1を介してキャパシタ20-1に印加され、
よって垂直信号線13およびキャパシタ20-1がリセッ
トされる。
【0019】その後、リセットパルスφRSTが“L”
レベルとなり、NMOSトランジスタ15がオフ状態と
なることで、m−1行の画素トランジスタ11から光量
に応じた信号成分がNMOSトランジスタ17-1,18
-1を介して読み出され、キャパシタ20-1に蓄積され
る。この信号成分には、画素トランジスタ11の特性の
バラツキに起因するノイズ成分が含まれている。
【0020】続いて、動作パルスφOP1が“L”レベ
ルとなった後、基板に対して“L”レベルの基板パルス
φSUBが印加されることにより、垂直走査回路16に
より選択されているm−1行の画素トランジスタ11が
リセットされる。この画素リセット後、動作パルスφO
P1が再び“H”レベルとなり、その“H”レベルの期
間にリセットパルスφRSTおよびノイズ用動作パルス
φN1iが“H”レベルとなることで、NMOSトラン
ジスタ17-1がオン状態となり、続いてNMOSトラン
ジスタ15,19-1がオン状態となる。
【0021】これにより、リセット電圧RBがNMOS
トランジスタ15を介して垂直信号線13に印加され、
さらにこの垂直信号線13およびNMOSトランジスタ
17-1,19-1を介してキャパシタ21-1に印加され、
よって垂直信号線13およびキャパシタ21-1がリセッ
トされる。その後、リセットパルスφRSTが“L”レ
ベルとなり、NMOSトランジスタ15がオフ状態とな
ることで、m−1行の画素トランジスタ11からノイズ
成分がNMOSトランジスタ17-1,19-1を介して読
み出され、キャパシタ21-1に蓄積される。
【0022】次に、動作パルスφOP2が“H”レベル
となり、その“H”レベルの期間にリセットパルスφR
STおよび信号用動作パルスφS2iが“H”レベルと
なることで、NMOSトランジスタ17-2がオン状態と
なり、続いてNMOSトランジスタ15,18-2がオン
状態となる。これにより、リセット電圧RBがNMOS
トランジスタ15を介して垂直信号線13に印加され、
さらにこの垂直信号線13およびNMOSトランジスタ
17-2,18-2を介してキャパシタ20-2に印加され、
よって垂直信号線13およびキャパシタ20-2がリセッ
トされる。
【0023】その後、リセットパルスφRSTが“L”
レベルとなり、NMOSトランジスタ15がオフ状態と
なることで、m行の画素トランジスタ11から光量に応
じた信号成分がNMOSトランジスタ17-2,18-2を
介して読み出され、キャパシタ20-2に蓄積される。こ
の信号成分には、画素トランジスタ11の特性のバラツ
キに起因するノイズ成分が含まれている。
【0024】続いて、動作パルスφOP2が“L”レベ
ルとなった後、基板に対して“L”レベルの基板パルス
φSUBが印加されることにより、垂直走査回路16に
より選択されているm行の画素トランジスタ11がリセ
ットされる。この画素リセット後、動作パルスφOP2
が再び“H”レベルとなり、その“H”レベルの期間に
リセットパルスφRSTおよびノイズ用動作パルスφN
2iが“H”レベルとなることで、NMOSトランジス
タ17-2がオン状態となり、続いてNMOSトランジス
タ15,19-2がオン状態となる。
【0025】これにより、リセット電圧RBがNMOS
トランジスタ15を介して垂直信号線13に印加され、
さらにこの垂直信号線13およびNMOSトランジスタ
17-2,19-2を介してキャパシタ21-2に印加され、
よって垂直信号線13およびキャパシタ21-2がリセッ
トされる。その後、リセットパルスφRSTが“L”レ
ベルとなり、NMOSトランジスタ15がオフ状態とな
ることで、m行の画素トランジスタ11からノイズ成分
がNMOSトランジスタ17-2,19-2を介して読み出
され、キャパシタ21-2に蓄積される。
【0026】そして、1フィールドの1行分について信
号成分およびノイズ成分の読み出しが完了した後、例え
ばn列の水平走査パルスφHnおよび信号用動作パルス
φS1n,φS2nが共に“H”レベルとなることで、
NMOSトランジスタ22-1,22-2およびNMOSト
ランジスタ18-1,18-2がオン状態となる。これによ
り、キャパシタ20-1,20-2から信号成分がNMOS
トランジスタ18-1,18-2およびNMOSトランジス
タ22-1,22-2を介して水平信号線23に読み出さ
れ、この水平信号線23上で加算されて出力回路25へ
供給される。
【0027】続いて、水平走査パルスφHnおよび信号
用動作パルスφS1n,φS2nが共に“L”レベルと
なった後、出力回路25において、リセットパルスφR
が“H”レベルとなることで、NMOSトランジスタ2
8がオン状態となり、これによりキャパシタ27がリセ
ットされる。そして、リセットパルスφRが“L”レベ
ルとなり、NMOSトランジスタ28がオフ状態となっ
た後、n列の水平走査パルスφHnが再び“H”レベル
となり、同時にノイズ用動作パルスφN1n,φN2n
も“H”レベルとなる。
【0028】これにより、NMOSトランジスタ22-
1,22-2およびNMOSトランジスタ19-1,19-2
がオン状態となり、キャパシタ21-1,21-2からノイ
ズ成分がNMOSトランジスタ19-1,19-2およびN
MOSトランジスタ22-1,22-2を介して水平信号線
23に読み出され、この水平信号線23上で加算されて
出力回路25へ供給される。以上の繰り返しにより、信
号成分およびノイズ成分が順次出力端子29から外部の
信号処理回路(図示せず)へ出力される。
【0029】この信号処理回路では、この信号成分とノ
イズ成分で相関2重サンプリングを行うことにより、ノ
イズ成分を含む信号成分からノイズ成分が減ぜられるた
め、固定パターンノイズが除去される。ここで、本実施
形態においては、水平走査回路24を信号成分およびノ
イズ成分に対して共通に設けるとともに、信号成分およ
びノイズ成分を同一の信号読み出し系を介して読み出す
ようにしたので、固定パターンノイズの除去に際して
は、画素トランジスタ11の特性のバラツキに起因する
固定パターンノイズのみならず、水平スイッチとしての
NMOSトランジスタ22-1,22-2などを含む信号読
み出し系および水平走査回路24を構成する素子の特性
バラツキに起因する固定パターンノイズをも除去でき
る。
【0030】図3は、本発明の第2実施形態を示すブロ
ック図である。図3において、画素トランジスタ(本例
では、NMOSトランジスタを示す)31が行列状に多
数配列されて画素部30を構成している。この画素部3
0において、各画素トランジスタ31のゲート電極が行
単位で垂直選択線32に、各ソース電極が列単位で垂直
信号線33にそれぞれ接続され、各ドレイン電極には電
源線34を介して所定の電圧が印加されている。また、
垂直信号線33と電源線34との間には、リセット用の
NMOSトランジスタ35が各列ごとに接続され、この
NMOSトランジスタ35のゲート電極にはリセットパ
ルスφRSTが印加される。
【0031】垂直選択線32の各々は垂直走査回路36
の各行の出力端に接続されている。垂直走査回路35は
シフトレジスタ等によって構成され、垂直走査しつつ各
行ごとに画素情報を順に読み出すために各垂直選択線3
2に対して垂直選択パルスφVi(…,φVm−1,φ
Vm,…)を与える。垂直信号線33の各々は、共通動
作スイッチとして機能するNMOSトランジスタ37-
1,37-2の各ドレイン電極に接続されている。これら
NMOSトランジスタ37-1,37-2の各ゲート電極に
は動作パルスφOP1,φOP2が印加される。
【0032】NMOSトランジスタ37-1のソース電極
には、信号用,ノイズ用の動作スイッチとして機能する
2つのダイオード38-1,39-1の各アノード電極が共
通に接続されている。これらダイオード38-1,39-1
の各カソード電極にはキャパシタ40-1,41-1の各一
端が接続されている。そして、キャパシタ40-1の他端
には信号用動作パルスφS1i(…,φS1n−1,φ
S1n,…)が、キャパシタ41-1の他端にはノイズ用
動作パルスφN1i(…,φN1n−1,φN1n,
…)がそれぞれ印加される。
【0033】同様に、NMOSトランジスタ37-2のソ
ース電極には、信号用,ノイズ用の動作スイッチとして
機能する2つのダイオード38-2,39-2の各アノード
電極が共通に接続されている。これらダイオード38-
2,39-2の各カソード電極にはキャパシタ40-2,4
1-2の各一端が接続されている。そして、キャパシタ4
0-2の他端には信号用動作パルスφS2i(…,φS2
n−1,φS2n,…)が、キャパシタ41-2の他端に
はノイズ用動作パルスφN2i(…,φN2n−1,φ
N2n,…)がそれぞれ印加される。
【0034】これら信号用動作パルスφS1i,φS2
iおよびノイズ用動作パルスφN1i,φN2iは、後
述する水平走査回路44で発生される。NMOSトラン
ジスタ37-1,37-2の各ソース電極にはさらに、水平
スイッチとして機能するNMOSトランジスタ42-1,
42-2の各ソース電極が接続されている。これらNMO
Sトランジスタ42-1,42-2の各ドレイン電極は水平
信号線43に接続され、各ゲート電極は水平走査回路4
4の各列の出力端に接続されている。
【0035】水平走査回路44は、水平走査しつつ各列
ごとに信号用動作パルスφS1i,φS2iおよびノイ
ズ用動作パルスφN1i,φN2iを発生し、キャパシ
タ40-1,40-2およびキャパシタ41-1,41-2の各
他端に印加するとともに、キャパシタ40-1,40-2に
保持された電荷とキャパシタ41-1,41-2に保持され
た電荷とを読み出すための水平走査パルスφHi(…,
φHn−1,φHn,…)を発生し、NMOSトランジ
スタ42-1,42-2の各ゲート電極に与える。この水平
走査回路44の具体的な回路構成については、後で詳細
に説明する。
【0036】水平信号線43は、出力回路45を構成す
る差動アンプ46の反転(−)入力端に接続されてい
る。差動アンプ46の非反転(+)入力端には、水平信
号線43の動作電位を決める所定のバイアス電圧VBが
印加されている。出力回路45は、差動アンプ46と、
この差動アンプ46の反転入力端と出力端との間に接続
されたキャパシタ47と、このキャパシタ47に対して
並列に接続されたNMOSトランジスタ48とから構成
されている。そして、NMOSトランジスタ48のゲー
ト電極には、リセットパルスφRが印加される。
【0037】次に、上記構成の第2実施形態に係る増幅
型固体撮像装置において、垂直方向にて隣り合う2ライ
ン分の信号成分、例えばm−1行の信号成分とm行の信
号成分とを加算して読み出すインターレース出力時の回
路動作について、図2のタイミングチャートに基づいて
説明する。
【0038】先ず、動作パルスφOP1が“H”レベル
となり、その“H”レベルの期間にリセットパルスφR
STが“H”レベル、信号用動作パルスφS1iが
“L”レベルとなることで、NMOSトランジスタ37
-1がオン状態となり、続いてNMOSトランジスタ35
およびダイオード38-1がオン状態となる。これによ
り、リセット電圧RBがNMOSトランジスタ35を介
して垂直信号線33に印加され、さらにこの垂直信号線
33、NMOSトランジスタ37-1およびダイオード3
8-1を介してキャパシタ40-1に印加され、よって垂直
信号線33およびキャパシタ40-1がリセットされる。
【0039】その後、リセットパルスφRSTが“L”
レベルとなり、NMOSトランジスタ35がオフ状態と
なることで、m−1行の画素トランジスタ31から光量
に応じた信号成分がNMOSトランジスタ37-1および
ダイオード38-1を介して読み出され、キャパシタ40
-1に蓄積される。この信号成分には、画素トランジスタ
31の特性のバラツキに起因するノイズ成分が含まれて
いる。
【0040】続いて、動作パルスφOP1が“L”レベ
ルとなった後、基板に対して“L”レベルの基板パルス
φSUBが印加されることにより、垂直走査回路36に
より選択されているm−1行の画素トランジスタ31が
リセットされる。この画素リセット後、動作パルスφO
P1が再び“H”レベルとなり、その“H”レベルの期
間にリセットパルスφRSTが“H”レベル、ノイズ用
動作パルスφN1iが“L”レベルとなることで、NM
OSトランジスタ37-1がオン状態となり、続いてNM
OSトランジスタ35およびダイオード39-1がオン状
態となる。
【0041】これにより、リセット電圧RBがNMOS
トランジスタ35を介して垂直信号線33に印加され、
さらにこの垂直信号線33、NMOSトランジスタ37
-1およびダイオード39-1を介してキャパシタ41-1に
印加され、よって垂直信号線33およびキャパシタ41
-1がリセットされる。その後、リセットパルスφRST
が“L”レベルとなり、NMOSトランジスタ35がオ
フ状態となることにより、m−1行の画素トランジスタ
31からノイズ成分がNMOSトランジスタ37-1およ
びダイオード39-1を介して読み出され、キャパシタ4
1-1に蓄積される。
【0042】次に、動作パルスφOP2が“H”レベル
となり、その“H”レベルの期間にリセットパルスφR
STが“H”レベル、信号用動作パルスφS2iが
“L”レベルとなることで、NMOSトランジスタ37
-2がオン状態となり、続いてNMOSトランジスタ35
およびダイオード38-2がオン状態となる。これによ
り、リセット電圧RBがNMOSトランジスタ35を介
して垂直信号線33に印加され、さらにこの垂直信号線
33およびNMOSトランジスタ37-2およびダイオー
ド38-2を介してキャパシタ40-2に印加され、よって
垂直信号線33およびキャパシタ40-2がリセットされ
る。
【0043】その後、リセットパルスφRSTが“L”
レベルとなり、NMOSトランジスタ35がオフ状態と
なることで、m行の画素トランジスタ31から光量に応
じた信号成分がNMOSトランジスタ37-2およびダイ
オード38-2を介して読み出され、キャパシタ40-2に
蓄積される。この信号成分には、画素トランジスタ31
の特性のバラツキに起因するノイズ成分が含まれてい
る。
【0044】続いて、動作パルスφOP2が“L”レベ
ルとなった後、基板に対して“L”レベルの基板パルス
φSUBが印加されることにより、垂直走査回路36に
より選択されているm行の画素トランジスタ31がリセ
ットされる。この画素リセット後、動作パルスφOP2
が再び“H”レベルとなり、その“H”レベルの期間に
リセットパルスφRSTが“H”レベル、ノイズ用動作
パルスφN2iが“L”レベルとなることで、NMOS
トランジスタ37-2がオン状態となり、続いてNMOS
トランジスタ35およびダイオード39-2がオン状態と
なる。
【0045】これにより、リセット電圧RBがNMOS
トランジスタ35を介して垂直信号線33に印加され、
さらにこの垂直信号線33およびNMOSトランジスタ
37-2およびダイオード39-2を介してキャパシタ41
-2にそれぞれ印加され、よって垂直信号線33およびキ
ャパシタ41-2がリセットされる。その後、リセットパ
ルスφRSTが“L”レベルとなり、NMOSトランジ
スタ35がオフ状態となることで、m行の画素トランジ
スタ31からノイズ成分がNMOSトランジスタ37-2
およびダイオード39-2を介して読み出され、キャパシ
タ41-2に蓄積される。
【0046】そして、1フィールドの1行分について信
号成分およびノイズ成分の読み出しが完了した後、例え
ばn列の水平走査パルスφHnが“H”レベル、信号用
動作パルスφS1n,φS2nが“L”レベルとなるこ
とで、NMOSトランジスタ42-1,42-2およびダイ
オード38-1,38-2がオン状態となる。これにより、
キャパシタ40-1,40-2から信号成分がダイオード3
8-1,38-2およびNMOSトランジスタ42-1,42
-2を介して水平信号線43に読み出され、この水平信号
線43上で加算されて出力回路45へ供給される。
【0047】続いて、水平走査パルスφHnが“L”レ
ベル、信号用動作パルスφS1n,φS2nが“H”レ
ベルとなった後、出力回路45において、リセットパル
スφRが“H”レベルとなることで、NMOSトランジ
スタ48がオン状態となり、これによりキャパシタ47
がリセットされる。そして、リセットパルスφRが
“L”レベルとなり、NMOSトランジスタ48がオフ
状態となった後、n列の水平走査パルスφHnが再び
“H”レベルとなり、ノイズ用動作パルスφN1n,φ
N2nが“L”レベルとなる。
【0048】これにより、NMOSトランジスタ42-
1,42-2およびダイオード39-1,39-2がオン状態
となり、キャパシタ41-1,41-2からノイズ成分がダ
イオード39-1,39-2およびNMOSトランジスタ4
2-1,42-2を介して水平信号線43に読み出され、こ
の水平信号線43上で加算されて出力回路45へ供給さ
れる。以上の繰り返しにより、信号成分およびノイズ成
分が順次出力端子49から外部の信号処理回路(図示せ
ず)へ出力される。
【0049】この信号処理回路では、この信号成分とノ
イズ成分で相関2重サンプリングを行うことにより、ノ
イズ成分を含む信号成分からノイズ成分が減ぜられるた
め、固定パターンノイズが除去される。ここで、本実施
形態においては、水平走査回路44を信号成分およびノ
イズ成分に対して共通に設けるとともに、信号成分およ
びノイズ成分を同一の信号読み出し系を介して読み出す
ようにしたので、固定パターンノイズの除去に際して
は、画素トランジスタ31の特性のバラツキに起因する
固定パターンノイズのみならず、水平スイッチとしての
NMOSトランジスタ42-1,42-2などを含む信号読
み出し系および水平走査回路44を構成する素子の特性
バラツキに起因する固定パターンノイズをも除去でき
る。
【0050】以上の説明から明かなように、第1,第2
実施形態に係る増幅型固体撮像装置における動作では、
各列ごとにシフトしていくパルスとして、5種類のパル
ス、即ち動作パルスφHi、信号用動作パルスφS1
i,φS2iおよびノイズ用動作パルスφN1i,φN
2iが必要となる。これらのパルスは、水平走査回路2
4,44で生成される。この水平走査回路24,44の
回路構成の一例を図5に示す。
【0051】図5に示す水平走査回路は、基本的に、7
段の論理回路構成となっている。その1段目は、シフト
レジスタ段である。すなわち、複数の1/2シフトレジ
スタ(1/2S.R.)51-1,51-2,……が縦続接
続されてシフトレジスタ段を構成している。そして、1
段目の1/2シフトレジスタ51-1にシフトパルスφH
Sが入力される。
【0052】これらの1/2シフトレジスタ51-1,5
1-2,……は、図6に示すように、ソース電極が電源V
ddに接続されたPMOSトランジスタQ11と、ソー
ス電極が接地されたNMOSトランジスタQ12と、こ
れらMOSトランジスタQ11,Q12の各ドレイン電
極間に直列接続されたPMOSトランジスタQ13およ
びNMOSトランジスタQ14とからなり、MOSトラ
ンジスタQ11,Q12の各ゲート電極が回路入力端子
INに接続され、MOSトランジスタQ13,Q14の
ドレイン共通接続点が回路出力端子OUTに接続された
構成となっている。また、MOSトランジスタQ13,
Q14の各ゲート電極には、互いに逆相のパルスH1,
H2が与えられる。
【0053】複数段の1/2シフトレジスタ51-1,5
1-2,……のうち、奇数段の1/2シフトレジスタ51
-1,51-3,51-5,……には、インバータ52で反転
された駆動パルスφHCLK2がパルスH1として、イ
ンバータ53でさらに反転された駆動パルスφHCLK
2がパルスH2として与えられ、偶数段の1/2シフト
レジスタ51-2,51-4,51-6,……には、インバー
タ52で反転された駆動パルスφHCLK2がパルスH
2として、インバータ53でさらに反転された駆動パル
スφHCLK2がパルスH1として与えられる。
【0054】2段目は、1段目のシフトレジスタ段の段
数に対応した数のNANDゲート54-1,54-2,……
によって構成されている。これらNANDゲート54-
1,54-2,……は、駆動パルスφHCLK2の2倍の
周波数を有し、インバータ55で反転されて与えられる
駆動パルスφHCLK1(D)を各一方の入力としてい
る。また、NANDゲート54-1は2段目の1/2シフ
トレジスタ51-2の出力パルス(B)を他方の入力し、
NANDゲート54-2は4段目の1/2シフトレジスタ
51-4の出力パルスを他方の入力としている。
【0055】3段目は、NORゲート56-1,56-2,
56-3,56-4,……によって構成されている。NOR
ゲート56-1は、1/2シフトレジスタ51-1の出力パ
ルス(A)およびNANDゲート54-1の出力パルス
(E)を2入力としている。NORゲート56-2は、N
ANDゲート54-1の出力パルス(E)および1/2シ
フトレジスタ51-3の出力パルス(C)を2入力として
いる。NORゲート56-3は、1/2シフトレジスタ5
1-3の出力パルス(C)およびNANDゲート54-2の
出力パルスを2入力としている。NORゲート56-4
は、NANDゲート54-2の出力パルスおよび1/2シ
フトレジスタ51-5の出力パルスを2入力としている。
【0056】4段目も、3段目と同様に、NORゲート
57-1,57-2,57-3,57-4,……によって構成さ
れている。NORゲート57-1,57-3,……は信号用
動作パルスφS1を各一方の入力とし、NORゲート5
7-2,57-4,……はノイズ用動作パルスφN1を各一
方の入力としている。また、NORゲート57-1はNO
Rゲート56-1の出力パルス(F)を、NORゲート5
7-2はNORゲート56-2の出力パルス(G)を、NO
Rゲート57-3はNORゲート56-3の出力パルスを、
NORゲート57-4はNORゲート56-4の出力パルス
を他方の入力としている。
【0057】5段目も、4段目と同様に、NORゲート
58-1,58-2,58-3,58-4,……によって構成さ
れている。これらNORゲート58-1,58-3,……
は、信号用動作パルスφS2を各一方の入力とし、NO
Rゲート58-2,58-4,……は、ノイズ用動作パルス
φN2を各一方の入力としている。また、NORゲート
58-1はNORゲート56-1の出力パルスを、NORゲ
ート58-2はNORゲート56-2の出力パルスを、NO
Rゲート58-3はNORゲート56-3の出力パルスを、
NORゲート58-4はNORゲート56-4の出力パルス
を他方の入力としている。
【0058】6段目は、インバータ59-1,59-2,5
9-3,59-4,……によって構成されている。インバー
タ59-1はNORゲート57-1の出力パルス(H)を反
転してn−1列の信号用動作パルスφS1n−1とし
て、インバータ59-2はNORゲート57-2の出力パル
ス(I)を反転してn−1列のノイズ用動作パルスφN
1n−1として、インバータ59-3はNORゲート57
-3の出力パルスを反転してn列の信号用動作パルスφS
1nとして、インバータ59-4はNORゲート57-4の
出力パルスを反転してn列のノイズ用動作パルスφN1
nとしてそれぞれ出力する。
【0059】7段目は、インバータ60-1,60-2,6
0-3,60-4,60-5,60-6,……によって構成され
ている。インバータ60-1はNORゲート58-1の出力
パルスを反転してn−1列の信号用動作パルスφS2n
−1として、インバータ60-2はNORゲート58-2の
出力パルスを反転してn−1列のノイズ用動作パルスφ
N2n−1として、インバータ60-3はNANDゲート
54-1の出力パルス(E)を反転してn−1列の水平走
査パルスφHn−1として、インバータ60-4はNOR
ゲート58-3の出力パルスを反転してn列の信号用動作
パルスφS2nとして、インバータ60-5はNORゲー
ト58-4の出力パルスを反転してn列のノイズ用動作パ
ルスφN2nとして、インバータ60-6はNANDゲー
ト54-2の出力パルスを反転してn列の水平走査パルス
φHnとしてそれぞれ出力する。
【0060】上記構成の水平走査回路においては、1段
目にシフトレジスタを、2段目にNANDゲートを、3
段目,4段目および5段目にそれぞれNORゲートを、
6段目および7段目にそれぞれインバータを配した構成
となっているため、最小限のゲート数でかつ狭い繰り返
しピッチにて回路を組み込むことができる。しかも、各
段が全て同じ論理回路で構成できるため、規定の幅でレ
イアウトを行う際に非常に有利である。
【0061】この水平走査回路のシミュレーション結果
を図7、図8および図9に示す。図7は水平走査回路の
入力パルスの波形を、図8は水平走査回路の出力パルス
の波形を、図9は水平走査回路の途中のパルスの波形を
それぞれ示している。以下、これらの波形図を参照しつ
つ上記構成の水平走査回路の回路動作について説明す
る。
【0062】“H”レベルのシフトパルスφHSが初段
の1/2シフトレジスタ51-1に入力されると、1/2
シフトレジスタ51-1,51-2,51-3,51-4,51
-5,51-6,……が駆動パルスφHCLK2に同期して
シフト動作を行い、これによりシフトパルスφHSが順
にシフトされる。そして、駆動パルスφHCLK2の2
倍の周波数の駆動パルスφHCLK1(D)と、偶数段
の1/2シフトレジスタ51-2,51-4,……(以下、
1/2シフトレジスタ51-2を例にとって説明するもの
とする)の出力パルス(B)との論理積をNANDゲー
ト54-1でとり、さらにその出力パルス(E)をインバ
ータ60-3で反転することで、水平走査パルスφHn−
1(φHi)が得られる。
【0063】NANDゲート54-1の出力パルス(E)
は、図9の波形図から明らかなように、2つのパルスが
立ち下がる形の波形なので、この2つのパルスを分離す
るために、1/2シフトレジスタ51-2の1段前の1/
2シフトレジスタ51-1の出力パルス(A)と、1段後
の1/2シフトレジスタ51-3の出力パルス(C)を用
い、この2つの出力パルス(A),(C)をNORゲー
ト56-1,56-2を通すことによって2つのパルスを分
離し、2つのパルス(F),(G)を得る。
【0064】この分離された2つのパルス(F)と、水
平帰線期間中(HBLK)の信号用動作パルスφS1お
よびφS2をNORゲート57-1,58-1に入力し、そ
れらの出力パルス(H),(I)をインバータ59-1,
60-1で反転することで、信号用動作パルスφS1n−
1(φS1i)およびφS2n−1(φS2i)が得ら
れる。同様にして、ノイズ用動作パルスφN1およびφ
N2から、ノイズ用動作パルスφN1n−1(φN1
i)およびφN2n−1(φN2i)が得られる。
【0065】なお、図5に示した回路構成は、第1実施
形態の増幅型固体撮像装置における水平走査回路24の
回路例であるが、第2実施形態の増幅型固体撮像装置に
おける水平走査回路44の回路例も基本的には同じであ
る。ただし、図2および図4のタイミングチャートの対
比から明らかなように、水平走査回路24と水平走査回
路44では、信号用動作パルスφS1i,φS2iおよ
びノイズ用動作パルスφN1i,φN2iの極性が異な
っている。
【0066】したがって、水平走査回路44の場合に
は、図5に示した回路構成に加えて、信号用動作パルス
φS1i,φS2iおよびノイズ用動作パルスφN1
i,φN2iの系に、8段目としてインバータを追加す
れば良い。これにより、ダイオード方式の第2実施形態
の増幅型固体撮像装置に適用可能な水平走査回路44を
構成することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水平走査回路を信号成分およびノイズ成分に対して共通
に設けるとともに、信号成分およびノイズ成分を同一の
信号読み出し系を介して読み出すようにしたので、固定
パターンノイズの除去に際しては、画素を構成する能動
素子の特性のバラツキに起因する固定パターンノイズの
みならず、信号読み出し系および水平走査回路を構成す
る素子の特性バラツキに起因する固定パターンノイズを
も除去できることになる。しかも、信号用動作スイッチ
およびノイズ用動作スイッチをレイアウト的に隣接した
箇所に設けることができることから、ウェハプロセス中
に受ける影響がほぼ等しく、素子の特性のばらつく要素
が少ないため、より確実に固定パターンノイズを除去で
きることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す構成図である。
【図2】第1実施形態の動作説明のためのタイミングチ
ャートである。
【図3】本発明の第2実施形態を示す構成図である。
【図4】第2実施形態の動作説明のためのタイミングチ
ャートである。
【図5】水平走査回路の構成の一例を示すブロック図で
ある。
【図6】1/2シフトレジスタの回路構成を示す回路図
である。
【図7】水平走査回路の入力パルスの波形図である。
【図8】水平走査回路の出力パルスの波形図である。
【図9】水平走査回路の途中のパルスの波形図である。
【図10】従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
11,31,画素トランジスタ 13,33 垂直信
号線 16,36 垂直走査回路 23,43 水平信号線 24,44 水平走査回路 25,45 出力回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行列状に配列された複数の画素からなる
    画素部と、 垂直選択線で共通に接続された前記画素部の同一行の画
    素の制御電極を制御する垂直走査回路と、 前記画素部の同一列の画素から信号を読み出す複数本の
    垂直信号線の各々に一端が接続された共通動作スイッチ
    と、 前記垂直信号線ごとに設けられた第1,第2のキャパシ
    タと、 前記共通動作スイッチの他端に得られる信号成分を前記
    第1のキャパシタに蓄積しかつこれを読み出す信号用動
    作スイッチと、 前記共通動作スイッチの他端に得られるノイズ成分を前
    記第2のキャパシタに蓄積しかつこれを読み出すノイズ
    用動作スイッチと、 前記第1,第2のキャパシタから読み出された信号成分
    およびノイズ成分を水平信号線に出力する水平スイッチ
    と、 前記信号用動作スイッチ、前記ノイズ用動作スイッチお
    よび前記水平スイッチに対して駆動パルスを与える水平
    走査回路とを備えたことを特徴とする固体撮像装置。
JP8166524A 1996-04-10 1996-06-27 固体撮像装置 Pending JPH1013746A (ja)

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