JPH10137234A - X線断層撮像装置 - Google Patents

X線断層撮像装置

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JPH10137234A
JPH10137234A JP8303027A JP30302796A JPH10137234A JP H10137234 A JPH10137234 A JP H10137234A JP 8303027 A JP8303027 A JP 8303027A JP 30302796 A JP30302796 A JP 30302796A JP H10137234 A JPH10137234 A JP H10137234A
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Hiroyuki Kawai
浩之 河合
Takeshi Ueda
健 植田
Rika Baba
理香 馬場
Hironori Ueki
広則 植木
Fumio Kawaguchi
文男 川口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い視野角の高画質な3次元再構成画像を得
ることが可能なX線断層撮像装置を提供すること。 【解決手段】 円錐状もしくは角錐状にX線を照射する
X線源と、2以上の二次元X線撮像手段を接合した広視
野角X線撮像手段とを有し、前記X線源と前記広視野角
X線撮像手段X線像とを被検体の周りに回転しながら撮
像した2次元X線像から前記被検体の断層像を再構成
し、該断層像を表示手段に表示するX線断層撮像装置で
あって、前記広視野角X線撮像手段における二次元X線
撮像手段のそれぞれの接合線は、前記X線源と前記広視
野角X線撮像手段の回転中心軸とを含む平面のそれぞれ
反対側にあって、前記平面に対する所定の垂線上に存在
しないあるいは該垂線上におけるそれぞれの接合線と前
記平面との距離が異なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線断層撮像装置
に関し、特に、二次元X線撮像手段を2個以上接合した
X線撮像手段の配列に適用して有効な技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のX線断層撮像装置は、たとえば、
図9に示すように、計測を行なう計測部1と、計測によ
り得たデータを処理するデータ処理部2とから構成され
ていた。
【0003】計測部1は、走査駆動部3、X線源4、二
次元検出器5および被検体7を搭載する図示しない天板
を有する寝台を有していた。一方、データ処理部2は、
前処理部11、再構成演算手段12および画像化手段1
3から有していた。
【0004】計測部1の走査駆動部3上には、X線源4
および2次元検出器5が被検体7をはさんで互いに対向
する位置に配置されていた。
【0005】X線源4は、X線焦点6から被検体に対し
て、コーンビーム状のX線8を放射するように設定され
ていた。
【0006】被検体7を透過したX線は、二次元検出器
5によってその強度が計測される。
【0007】走査駆動部3は、回転中心軸9を回転中心
として、被検体7のまわりを回転する。
【0008】本願明細書中においては、特に、X線焦点
6の回転軌道が描く平面をミッドプレーン10と記す。
【0009】このとき、走査駆動部3が微小角度回転す
るごとに、X線の投影と透過X線強度の計測とを行なう
構成となっていた。
【0010】前述する微小角度の回転ごとのX線投影と
透過X線強度の計測とを全周分繰り返し、百から数百組
の透過X線強度データを収集していた。ただし、予め設
定した位置から所定の投影における走査駆動部3の位置
までの回転角を投影角と記す。
【0011】次に、被検体7の全周分の透過X線強度デ
ータをディジタル化し、データ処理部2に送っていた。
【0012】データ処理部2では、まず、前処理部11
において、ガンマ補正、画像歪み補正、対数変換および
感度むら補正等のいわゆる前処理を行っていた。
【0013】次に、前述の前処理によって得られた全投
影データをもとに、再構成演算手段12において、被検
体7の視野領域内の3次元的なX線吸収係数分布を再構
成していた。この再構成画像を画像化手段13は、ボリ
ュームレンダリング処理あるいは最大値投影処理等の画
像化処理を施した後、被検体7の断層像を図示しない表
示手段に表示していた。
【0014】前述の再構成演算手段12による画像の再
構成演算方法としては、たとえば、Feldkampに
よるコーンビーム再構成演算法等が知られている(L.A.
Feldkampet al. Practical cone beam algorithm, J.Op
t.Soc.Am.A, Vol.1,No.6,pp612-619, 1984)。
【0015】しかしながら、図9に示す従来のX線断層
撮像装置では、二次元検出器5が技術的な困難さから、
被検体7の身体全体を納められるだけの十分な視野サイ
ズを確保できなかった。
【0016】たとえば、高さおよび幅がそれぞれ30セ
ンチ程度の正方形の二次元検出器を用いた場合、全方向
の投影の視野に含まれる領域は、計測系全体の幾何的な
構成にもよるが、直径および高さが20センチメートル
程度の円柱状の領域であった。
【0017】すなわち、従来のX線断層撮像装置では、
前述の視野からはみ出した部分が欠落した投影データし
か得られなかった。
【0018】このため、Feldkampの方法による
再構成演算に伴い、3次元再構成データには、シェーデ
ィングアーチファクトが生じていた。したがって、欠落
した投影データから再構成した再構成データは、被検体
7のX線吸収系数分布を正しく再現していないため、こ
れをもとに正確な診断はできなかった。
【0019】この問題の回避方法としては、限られた大
きさのパネル状の二次元検出器を複数枚組み合わせて、
二次元検出器の全体的な検出視野を拡大する方法があっ
た。
【0020】図10は、二次元検出器を3枚組み合わせ
て構成した二次元検出器を用いたX線断層撮像装置の概
略構成を示すブロック図である。
【0021】このX線断層撮像装置では、3枚の二次元
検出器5をミッドプレーンと平行となる方向に組み合わ
せた二次元検出器配列14によって、被検体7を透過し
たX線強度を計測する構成となっていた。
【0022】このとき、二次元検出器配列14を駆動す
る際のバランス保持の容易さ、計測データ読み出し手段
の単純さ等の理由から、X線源4のX線焦点6と走査駆
動部3すなわち二次元検出器配列14の回転中心軸9と
を含む平面に対して、二次元検出器配列14が対称とな
るように構成されていた。
【0023】また、他のX線断層撮像装置として、図1
1に示すX線断層撮像装置のように、被検体7の体軸方
向に複数枚の二次元X線検出器5を接合することによっ
て、被検体7の体軸方向の撮影範囲を拡大していた。た
だし、図11は、二次元X線検出器5が2枚の場合を示
した。
【0024】この場合の二次元検出器配列は、図12に
示すように、互いに接合された二次元検出器5間の間隙
がミッドプレーンと平行になるように配置されていた。
【0025】また、他の方法としては、同一出願人に係
わる特願平7−10322号公報に記載の「X線断層撮
影装置」がある。
【0026】このX線断層撮像装置では、二次元検出器
の視野外のために欠落してしまった部分の投影データを
円弧状の曲線を用いて外挿することにより、二次元検出
器の視野外の投影データの連続性を確保し、再構成演算
によるシェーディングアーチファクトの発生を回避する
というものである。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0028】図10に示すX線断層撮像装置では、各二
次元検出器5を接合した接合部分には、所定の間隙がで
き、透過X線を検出することができなかった。このた
め、この間隙の部分の投影データは損なわれることにな
り、再構成演算時に再構成データ上でリング状のアーチ
ファクト(以下、リングアーチファクトと記す)が生じ
るという問題があった。
【0029】以下、図13に基づいて、再構成データに
発生するリング状アーチファクトの発生原理を説明す
る。
【0030】図13において、d0,d1,d2は二次
元検出器5、G1,G2はそれぞれ二次元検出器d0と
d1,d0とd2間の間隙、SはX線焦点6の位置、O
は回転中心9、b1,b2はSとG1,SとG2とを結
ぶX線光路を示す。
【0031】なお、図13では、簡単のためにミッドプ
レーン10上でのデータ欠落のみを説明する。
【0032】ただし、二次元検出器d0,d1,d2
は、X線焦点6−回転中心軸9を含む平面とミッドプレ
ーン10との交線(以下、直線SOと記す)に対して対
称に配置されている。
【0033】このとき、G1,G2は二次元検出器間の
間隙なので、X線光路b1,b2を通る投影データを計
測することができない。しかも、二次元検出器d0,d
1,d2の配置の対称性により、走査駆動部3が回転
し、どの投影角をとろうと、X線光路b1,b2に相当
する投影データを計測することができない。Oを中心と
しb1,b2に接する円をcとすれば、円cの全ての接
線上の投影データは、全投影角分収集することはできな
いことになる。
【0034】したがって、前述の再構成演算法を用いた
場合、関心領域中の各点に関して、全投影角度分の投影
データがなくては正しい再構成が行なえない。すなわ
ち、再構成データ上でリングアーチファクトが生じるこ
ととなる。
【0035】また、図12に示すX線断層撮影装置にお
ける二検出器配列14の配列では、Feldkampに
よる再構成アルゴリズムの処理において、投影データ上
のミッドプレーンに平行に並ぶ部分のデータをひと組と
して、順次、フィルタ補正を行なう。このため、たとえ
ば、直線p1上の投影データをひと組とした場合、フィ
ルタ補正すべきひと組のデータ全てが揃っているので問
題なくフィルタ補正を行なうことができる。一方、直線
p2上のひと組の投影データを利用する場合、直線p2
は、二次元検出器5間の間隙に重なるのでデータが存在
しない。したがって、近傍の間隙上でない投影データよ
り内挿することでこの直線p2上の投影データとするこ
とは可能であるが、内挿範囲が大きくなるので、投影デ
ータの精度が低下してしまうという問題があった。
【0036】一方、特願平7−10322号公報に記載
の「X線断層撮影装置」で外挿するデータは近似的なも
のである。このため、場合によっては(同様な場合か?
(補充をする))外挿したデータによって再構成画像
の濃度値を不正確なものにしてしまい、正確な再構成デ
ータおよび再構成画像を得ることができないと言う問題
があった。
【0037】本発明の目的は、2以上の二次元検出器を
接合したX線検出器で撮像したX線像からアーチファク
トのない再構成画像を得ることが可能なX線断層撮像装
置を提供することにある。
【0038】本発明の他の目的は、広い視野角の高画質
な3次元再構成画像を得ることが可能なX線断層撮像装
置を提供することにある。
【0039】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0040】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0041】(1)円錐状もしくは角錐状にX線を照射
するX線源と、2以上の二次元X線撮像手段を接合した
広視野角X線撮像手段とを有し、前記X線源と前記広視
野角X線撮像手段X線像とを被検体の周りに回転しなが
ら撮像した2次元X線像から前記被検体の断層像を再構
成し、該断層像を表示手段に表示するX線断層撮像装置
であって、前記広視野角X線撮像手段における二次元X
線撮像手段のそれぞれの接合線は、前記X線源と前記広
視野角X線撮像手段の回転中心軸とを含む平面のそれぞ
れ反対側にあって、前記平面に対する所定の垂線上に存
在しないかあるいは該垂線上におけるそれぞれの接合線
と前記平面との距離が異なる。
【0042】(2)前述する(1)に記載のX線断層撮
像装置において、前記広視野角X線撮像手段は、同じ大
きさの二次元X線撮像手段で構成される。
【0043】(3)前述する(1)に記載のX線断層撮
像装置において、前記広視野角X線撮像手段は、異なる
大きさの二次元X線撮像手段から構成される。
【0044】(4)前述する(1)ないし(3)の内の
いずれかに記載のX線断層撮像装置において、第1の投
影角度で撮像したときに前記二次元X線撮像手段の接合
線部分で欠落したX線像を、前記第1の投影角度に所定
の角度を加算した第2の投影角度で撮像したX線像で補
う画像情報補充手段を具備する。
【0045】(5)前述する(1)ないし(4)の内の
いずれかに記載のX線断層撮像装置において、前記二次
元X線撮像手段の画素ピッチをdpとしたときに、前記
平面と該平面に垂直に交わる画素とが、dp×(n+1
/4)の位置で交差するように前記広視野角X線撮像手
段を配置する。
【0046】(6)前述する(1)ないし(5)の内の
いずれかに記載のX線断層撮像装置において、前記X線
源のX線の放射角は、前記平面に対して対称に設定す
る。
【0047】(7)前述する(1)ないし(5)の内の
いずれかに記載のX線断層撮像装置において、前記X線
源の全面にコリメータを設け、前記平面に対して対称と
なるように、X線の放射角を制限する。
【0048】前述した(1)から(4)の手段によれ
ば、2以上の二次元X線撮像手段を接合した時の間隙が
描く接合線が、X線源と広視野角X線撮像手段の回転中
心軸とを含む平面のそれぞれ反対側にあって、該平面に
対する所定の垂線上に存在しないあるいは該垂線上にお
けるそれぞれの接合線と平面との距離が異なるように、
広視野角X線撮像手段を配置する。すなわち、平面に対
して広視野各X線撮像手段の接合線が対称とならないよ
うに、広視野角X線撮像手段を設置することによって、
所定の投影角すなわち第1の投影角で収集できなかった
接合線部分の投影データが、他の投影角すなわちX線源
および広視野角X線撮像手段がほぼ180°回転したと
きの投影角(第2の投影角)で収集する時には収集でき
る。
【0049】したがって、画像情報補充手段が第2の投
影角での投影データで、第1の投影角の投影データの接
合線部分の投影データを補充することによって、被検体
の全周分の投影データを収集することができるので、2
以上の二次元検出器を接合したX線検出器で撮像したX
線像からアーチファクトのない再構成画像を得ることが
できる。
【0050】したがって、広い視野角の高画質な3次元
再構成画像を得ることができる。
【0051】また、3次元再構成像を高画質化できるの
で、医師の診断効率を上げることが可能となる。
【0052】前述した(5)の手段によれば、二次元X
線撮像手段の画素ピッチをdpとしたときに、平面と該
平面に垂直に交わる画素とが、dp×(n+1/4)の
位置で交差するように前記広視野角X線撮像手段を配置
しているので、X線源と二次元X線撮像手段とを周知の
ファンビームX線断層撮像装置における高画質化の方法
であるオフセット検出器方式と同様に駆動することによ
って、二次元X線撮像手段で撮像した投影像の解像度を
二次元X線撮像手段の解像度よりも大きくできる。
【0053】したがって、高画質な3次元再構成画像を
得ることができる。
【0054】また、3次元再構成像を高画質化できるの
で、医師の診断効率を上げることが可能となる。
【0055】前述した(6)および(7)の手段によれ
ば、X線源から照射するX線の照射角を、X線源と二次
元X線撮像手段の回転中心軸とを含む平面に対して対称
に設定するので、二次元X線撮像手段で撮像した投影像
の投影データを無駄なく使用できる。
【0056】したがって、高画質な3次元再構成画像を
得ることができる。
【0057】また、3次元再構成像を高画質化できるの
で、医師の診断効率を上げることが可能となる。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。
【0059】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0060】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1のコーンビームX線断層撮像装置の概略構成を示す
ブロック図であり、1は計測部、2は画像処理部、3は
走査駆動部、4はX線源、5は二次元検出器(二次元X
線撮像手段)、6はX線焦点、7は被検体、8はX線、
9は走査駆動部の回転中心軸、10はミッドプレーン、
11は前処理部(画像情報補充手段)、12は再構成演
算手段、13は画像化手段、14は二次元検出器配列
(広視野角X線撮像手段)を示す。
【0061】本実施の形態1のX線断層撮像装置では、
被検体7を透過したX線を撮像する二次元検出器配列1
4は、3枚の二次元検出器5を走査駆動部3の回転円周
に沿うように配置している。このとき、二次元検出器5
を接合した際の間隙すなわち接合線は、X線源4のX線
焦点6と回転中心軸9を含む平面のそれぞれ反対側にあ
って、この平面に対する所定の垂線上における各接合線
と平面との距離が異なるように配置されている。すなわ
ち、二次元検出器5を接合したときの2本の間隙が、X
線焦点6と回転中心軸9を含む平面の左右にそれぞれ1
本づつ位置すると共に、該間隙が平面に対して対称とな
らないように(非対称となるように)、二次元検出器配
列14が配置されている。
【0062】次に、図1に基づいて、本実施の形態1の
X線断層撮像装置による計測時の動作を説明する(ただ
し、本実施の形態1のX線断層撮像装置において、被検
体のX線像の計測は、従来法と同様、以下のように行な
われる)。
【0063】なお、本実施の形態1のX線断層撮像装置
におけるX線源4、二次元検出器5、走査駆動部3は周
知の機構および装置を用いる。
【0064】X線源4は、X線焦点6を頂点とするコー
ンビーム状のX線8を被検体7に向けて放射する。被検
体7を透過したX線は、二次元X線検出器配列14に入
射し、該X線強度がそれぞれの二次元検出器5によって
計測される。走査駆動部3は、回転中心軸9を回転中心
として被検体7のまわりを回転することによって、該走
査駆動部3に取り付けられるX線源4および二次元X線
配列14を被検体7の周りに回転させる。このとき、走
査駆動部3が微小角度回転するごとに、X線の投影と透
過X線強度の計測とを行なう。この投影と計測とを被検
体7の全周分繰り返し行い、百から数百組の透過X線強
度データすなわち投影データを収集する。
【0065】次に、計測した透過X線強度信号を、従来
のX線断層撮像装置と同様の方法で、ディジタル化した
後、該ディジタル化した透過X線強度信号(以下、透過
X線強度データと記す)をデータ処理部2に出力する。
なお、本願明細書中においては、前処理部11による処
理の結果として得られたデータを、全投影角分の投影デ
ータと記す。
【0066】データ処理部2では、前処理部11が、ま
ず、得られた全投影角分の投影データ(全投影像)をも
とに、所定の投影角における二次元X線配列14の接合
線の欠像データ部分を、他の投影角の投影データで補充
する。次に、前処理部11は、補充後の投影データに対
して、周知のガンマ補正、画像歪み補正、対数変換およ
び感度むら補正等の前処理を行い、処理後のデータ(前
処理後の投影データ)を再構成演算手段12に出力す
る。なお、前処理部11による欠像データの補充につい
ての詳細は、後述する。
【0067】次に、再構成演算手段12は、補充後の全
投影角分の投影データから被検体7の視野領域内の3次
元的なX線吸収係数分布(3次元再構成画像)を再構成
する。
【0068】次に、画像化手段13が、3次元再構成画
像に対して、ボリュームレンダリング処理あるいは最大
値投影処理等の画像化処理を施した後、該画像化処理後
のデータをビデオ信号に変換し図示しないモニタに表示
することにより、被検体7の断層像を操作者に対して表
示する。
【0069】ただし、前述する再構成演算方法として
は、Feldkampによるコーンビーム再構成演算法
等が知られている(L.A.Feldkamp et al. Practical co
ne beamalgorithm, J.Opt.Soc.Am.A, Vol.1,No.6, pp61
2-619, 1984)。
【0070】次に、図2にミッドプレーンでの本実施の
形態の二次元X線検出器配列とX線源および回転中心軸
を含む平面との位置関係を説明するための図を、図3に
欠落データの補充原理を説明するための図を示し、以
下、図2および図3に基づいて、二次元X線検出器の接
合部での欠落データの補充の方法を説明する。
【0071】図2および図3において、d0,d1,d
2はX線焦点6が位置Sに位置するときの二次元X線検
出器の位置、G1はX線焦点6が位置Sに位置するとき
の二次元検出器d0とd1とを接合した際の間隙の位
置、G2はX線焦点6が位置Sに位置するときの二次元
検出器d0とd2とを接合した際の間隙の位置、b1は
間隙G1に入射するX線路、b2は間隙G2に入射する
X線路、c1は間隙G1による投影データの欠落部分が
描く軌跡、c2は間隙G2による投影データの欠落部分
が描く軌跡、H1はX線焦点6が位置Sに位置するとき
のX線焦点6および回転中心軸9を含む平面とミッドプ
レーン10との交線、H2は二次元X線検出器d0の中
心位置、t1は交線H1とX線路b1とがなす角度、O
は二次元X線検出器d0,d1,d2およびX線焦点6
の回転中心(回転中心軸9の位置)、d0’,d1’,
d2’はX線焦点6が位置S’に位置するときの二次元
X線検出器の位置、G1’はX線焦点6が位置S’に位
置するときの二次元検出器d0とd1とを接合した際の
間隙の位置、G2’はX線焦点6が位置S’に位置する
ときの二次元検出器d0とd2とを接合した際の間隙の
位置、H1’はX線焦点6が位置S’に位置するときの
X線焦点6および回転中心軸9を含む平面とミッドプレ
ーン10との交線、u1は交線H1と交線H1’とがな
す角度、PはX線焦点6が位置S’に位置するときのX
線路b1と二次元X線検出器との交点を示す。
【0072】図2に示すように、本実施の形態1のX線
断層撮像装置においては、交線SOに対して、二次元検
出器d0,d1,d2が非対称に配置される。なお、X
線焦点6が位置Sに位置する時は、従来のX線断層撮像
装置と同様に、Sと間隙G1,G2を結ぶX線光路b
1,b2を通る投影データを計測することはできない。
【0073】次に、図3に基づいて、図2に示す間隙G
1の欠落データの補充原理を説明する。
【0074】まず、全投影方向分の投影データの計測を
行う過程において、X線焦点6が位置S’に達した時
(このとき、二次元検出器は各々d0’,d1’,d
2’の位置に来る)、X線路b1は、位置S’と点Pを
結ぶX線路と重なる。このとき、交点Pは二次元検出器
d2’上の点であるので、X線路S’Pを撮影すること
によって、X線路b1を撮影したことになる。すなわ
ち、X線路S’Pの投影データによって、間隙G1に伴
い投影データが欠落したX線路b1における投影データ
を計測できる。このようにして、本発明においては、O
を中心として、b1に接する円c1上の投影データは、
全投影角度分収集することが可能である。
【0075】次に、間隙G1に伴う欠落データを補充す
る時に使用する投影データの回転角u1の計算方法につ
いて、図3に基づいて説明する。
【0076】前述するように、間隙G1に対するX線路
b1と交線H1とがなす角度すなわちX線焦点6の位置
Sを頂点とする角G1SOをt1、X線焦点6の位置S
の時の投影角をw、X線焦点6が位置S’の時の投影角
をw’とした場合、投影角w,w’の間には、下記の数
1の関係が成立する(なお、図3は投影角w=0の時を
示している)。
【0077】
【数1】w’=w+u1=w+(π−2×t1) したがって、本実施の形態1のX線断層撮像装置では、
前述する数1を満たす投影角w’の投影データによっ
て、投影角wにおける間隙G1の欠落データを補充する
ので、投影データの欠落に伴う再構成画像中のアーチフ
ァクトの発生を防止できる。
【0078】また、X線光路b2および円c2に関する
欠落データを補充する場合の同様も、前述する手順と同
様によって、補正に使用する投影角を計算できる。
【0079】ただし、前述する手順での欠落データの補
充は、厳密にはミッドプレーン10上でのみ成り立つも
のである。しかしながら、ミッドプレーン10からの仰
角が小さな範囲内に収まっていれば、近似的に上記の関
係が成立するので、前述の手順によって、欠落した投影
データを補うことができる。
【0080】本実施の形態1のX線断層撮像装置では、
前述するX線検出器配列14に加え、二次元検出器5の
画素が、X線焦点6と回転中心軸9とを含む平面の垂直
方向に1/4画素分ずれた位置に配列されている。
【0081】図4にこの画素のずれ位置を説明するため
の図を示し、以下、図4に基づいて、画素のずれ量およ
びその効果を説明する。
【0082】図4は二次元検出器5を拡大したときの図
であり、各マスはそれぞれ二次元検出器の画素を示して
いる。
【0083】図4から明らかなように、本実施の形態1
のX線断層撮像装置では、二次元検出器5の画素ピッチ
をdpとしたとき、二次元検出器5の画素が、X線焦点
6と回転中心軸9とを含む平面の垂直方向に、dp×
(n+1/4)(ただし、nは整数である)の位置に配
列するように設定されている。
【0084】したがって、従来のファンビームX線断層
撮影装置において、検出素子の配列ピッチの1/4分シ
フトした検出器を用いて高画質化を実現する方法(オフ
セット検出器方式)と同様によって、二次元検出器の見
かけ上の解像度を上げることができるので、二次元検出
器5で撮影した投影データを高画質化できる。ただし、
高画質化の詳細については、たとえば、T.M.Peters and
R.M.Lewitt,"Computed tomography with fan beam geo
metry",J.Comput.Assist.Tomogr.,vol.1,no.4,pp.429-4
36,1977.を参照されたい。
【0085】以上説明したように、本実施の形態1のX
線断層撮像装置では、3枚の二次元検出器5を接合して
1枚の大きなX線検出器配列14として、該X線検出器
配列14をX線源4と共に被検体7の周囲に回転して被
検体7の全周分の投影データを収集する際に、X線源4
とX線検出器配列14との回転中心軸すなわち走査駆動
部3の回転中心軸9と、X線源4のX線焦点6とを含む
平面に対して、二次元X線検出器5を接合した際の接合
線(間隙)が対称にならないように二次元X線検出器5
をそれぞれ配列した二次元検出器配列14を使用するこ
とによって、所定の投影角wで撮影した投影データに含
まれる接合線部分の欠落データが、他の投影角w’で撮
影した投影データで補充できる。
【0086】したがって、再構成演算手段12で再構成
演算を行う前に、この欠落データを他の投影角w’の投
影データで補充することによって、被検体7の全周分の
投影データを作成することができるので、該補充後の投
影データに基づいて再構成演算手段12が再構成演算を
行うことによって、3枚の二次元X線検出器5を接合し
た際の接合線による欠落データに伴うアーチファクトの
発生を除去できる。
【0087】さらには、本実施の形態1のX線断層撮像
装置では、二次元X線検出器5の画素がX線焦点6と回
転中心軸9とを含む平面の垂直方向に対して、dp×
(n+1/4)(ただし、nは整数である)の位置とな
るように配列する。
【0088】被検体7の全周分の投影データを計測する
時には、周知のファンビームX線断層撮像装置におけ
る、検出器素子の配列ピッチの1/4分シフトした検出
器を用いて高画質化する方法であるオフセット検出器方
式と同様に、走査駆動部3を駆動することによって、二
次元検出器5の見かけ上の解像度を上げることができ
る。
【0089】したがって、二次元検出器5で撮影した投
影データを高画質化でき、本実施の形態1のX線断層撮
像装置で、二次元X線検出器5の解像度よりも高い解像
度の再構成画像を得ることができる。
【0090】これにより、医師の診断効率を上げること
ができるという効果もある。
【0091】さらには、本実施の形態1のX線断層撮像
装置では、全て同じ大きさの二次元検出器5を3枚組み
合わせてX線検出器配列14とする構成とすることによ
り、二次元検出器5を量産できるので、二次元X線検出
器5の製造コストを低くできる。したがって、X線断層
撮像装置のさらに安価にできるという効果もある。
【0092】(実施の形態2)図5は、本発明の実施の
形態2のX線断層撮像装置の二次元検出器配列および該
二次元検出器配列とX線源との関係を説明するための図
であり、q1は走査駆動部3の回転中心軸9を示す中心
OとX線焦点6とを含む平面とミッドプレーンとが交差
したときの交線H1と二次元X線検出器d1の接合側で
ない一端(二次元検出器配列14の一端)とがなす角
度、q2は交線H1と二次元X線検出器d2の接合側で
ない一端(二次元検出器配列14の他端)とがなす角度
を示す。
【0093】また、本実施の形態2のX線断層撮像装置
は、二次元X線検出器5の大きさおよびX線源4の照射
野が異なるのみで、他の構成は実施の形態1のX線断層
撮像装置と同じである。
【0094】したがって、本実施の形態2の説明におい
ては、異なる部分の説明のみを行う。
【0095】本実施の形態2のX線断層撮像装置では、
大きさの異なる二次元検出器5を3枚組み合わせ手二次
元検出器配列14を構成している。しかしながら、実施
の形態1の二次元検出器配列14と同様に、本実施の形
態においても、二次元X線検出器5を接合したときの接
合線(間隙)G1,G2は、X線焦点6と回転中心軸9
とを含む平面と平行である。
【0096】また、X線焦点6から見た時の全体のコー
ンビーム状X線8の放射角q1,q2は、X線焦点6と
回転中心軸9とを含む平面に対して対称(q1=q2)
になるように設定されている。ただし、このときのX線
8の照射角は、X線源4と被検体7との間においた図示
しないコリメータによって、決定している。
【0097】さらには、二次元X線検出器d0の中心す
なわち接合線G1,G2の中心は、X線焦点6と回転中
心軸9とを含む平面と一致しない、すなわち、該平面に
対して接合線G1,G2が対称とならないように、二次
元X線検出器5が接合され配置されている。
【0098】本実施の形態2のX線断層撮像装置で撮影
した被検体7の全周分の投影データから被検体7の断層
像を再構成する手順については、実施の形態1と同様と
なるので、その説明は省略する。
【0099】以上説明したように、本実施の形態2のX
線断層撮像装置では、X線源4と被検体7との間におい
たコリメータによって、X線源4からのX線8の全体の
放射角q1,q2が、X線焦点6と回転中心軸9とを含
む平面に対して対称(q1=q2)になるように設定す
ることにより、収集した全投影データを過不足なく再構
成演算に利用できる、すなわち、二次元検出器配列14
を撮影領域を無駄なく使用できるので、再構成演算手段
12によって再構成した再構成画像の解像度をさらに高
くできるという効果がある。
【0100】ただし、他の構成は実施の形態1のX線断
層撮像装置と同じ構成となるので、実施の形態1のX線
断層撮像装置と同じ効果があることは言うまでもない。
【0101】(実施の形態3)図6は本発明の実施の形
態3のX線断層撮像装置の概略構成を示すブロック図で
あり、本実施の形態3においては、2枚の二次元X線検
出器5を被検体の体軸方向すなわち回転中心軸9の方向
に配列したX線断層撮像装置である。
【0102】図6の本実施の形態3の二次元検出器配列
では、回転中心軸9の方向に互いに接合した二次元検出
器5間の間隙(接合線)と、ミッドプレーンに平行な平
面との交差する部分が一点になるように配置する。ただ
し、実際は回転中心軸9の方向に互いに接合した二次元
検出器5間の間隙と、ミッドプレーンに平行な平面との
交差する部分が、幾何学的な意味での一点になることは
ないので、本願明細書中において、一点になるとは実装
上可能な限り微小な領域にするということを意味するも
のである。
【0103】典型的には、図6から明らかなように、回
転中心軸9の方向に互いに隣接する二次元検出器5間の
間隙がミッドプレーンに対し、所定の角度の傾きを持つ
ように配列する(ただし、同図では説明を簡単にするた
め、回転中心軸方向に並べたパネル状二次元検出器5を
2枚分しか示していない。実際には、複数枚の二次元検
出器5を回転中心軸方向、円周方向に並べる)。
【0104】図7に本発明の実施の形態3のX線断層撮
影装置の二検出器配列14を説明するための図を示し、
以下、図7に基づいて、実施の形態3のX線断層撮像装
置の動作を説明する。
【0105】ただし、図7では、円周方向に配列した二
次元検出器5間の間隙は省略し、回転中心軸方向に互い
に接合した二次元検出器5間の間隙のみを示す。
【0106】実施の形態1のX線断層撮像装置のよう
に、Feldkampによる再構成アルゴリズムによれ
ば、その処理において、投影データ上のミッドプレーン
に平行に並ぶ部分のデータをひと組として、順次、フィ
ルタ補正を行なう。たとえば、直線p3上の投影データ
をひと組とした場合、フィルタ補正すべきひと組のデー
タ全てが揃っているので問題なくフィルタ補正を行なう
ことができる。
【0107】一方、直線p4上のひと組の投影データの
場合では、この一組のデータにおいて、二次元検出器5
間の間隙によって欠落するのは、点Aで示す最小限の部
分にとどめることができるので、たとえば、直線p4上
の前後のデータから周知の線形補間等によって、この部
分を内挿する。この内挿は、前述の第3の従来型コーン
ビーム断層撮影装置における投影データの内挿に比べ高
い精度で行なうことができる。
【0108】したがって、再構成演算手段12によって
得られる被検体7の断層画像にアーチファクトが発生す
ることを防止できるので、被検体7の正確な断層画像を
得ることができる。この結果として、医師による診断効
率を向上することができる。
【0109】他の実施の形態として、回転中心軸方向に
互いに隣接する二次元検出器5間の間隙が、直線状にな
らず、その他の曲線状になっていてもよいことは言うま
でもない。
【0110】以上の説明では、X線断層撮像装置の二次
元検出器配列14として、2枚あるいは3枚の二次元X
線検出器から構成する場合についてその作用および効果
を説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、
2以上の二次元X線検出器5を用いて二次元検出器配列
14を構成してもよいことは言うまでもない。
【0111】また、本発明を適用したX線断層撮像装置
では、二次元検出器配列14の間隙の幅が大きい場合で
あっても、該間隙を補充する第2の投影角w’で前記欠
落像部分が撮像可能であるならば、間隙による欠落像に
よるアーチファクトの発生を防止できる。
【0112】前述する二次元X線検出器5の典型的な例
としては、たとえば、図8に示す周知のTFT(Thi
n Film Transistor)マトリックスを
利用した検出器(以下、TFT検出器と記す)が挙げら
れる。
【0113】図8において、801は受光部、802は
TFT、803は切り替え手段、804は増幅器、80
5はマルチプレクサ、806はA/D変換器を示す。
【0114】このTFT検出器において、各画素は、フ
ォトダイオード等の受光部とスイッチングの役割を持つ
TFTとからなり、切り換え手段803およびマルチプ
レクサ805が、それぞれ縦および横方向に走査するこ
とによって、各画素の検出データが順次読み出されてい
く。
【0115】なお、TFT検出器の詳細について、たと
えば、L.E.Antonuk et al,LARGE AREA,FLAT-PANEL,AMOR
PHOUS SILICON IMAGERS,SPIE Vol.2432,Medical Imagin
g:Physics of Medical Imaging,pp.216-227,1996を参照
されたい。
【0116】さらには、本実施の形態では、コーンビー
ム状すなわち円錐状のX線を照射するX線源を用いた場
合について、動作およびその効果を説明したが、X線源
はこれに限定されることはなく、たとえば、角錐状のX
線を照射するX線源を用いてもよいことは言うまでもな
い。
【0117】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0118】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0119】(1)2以上の二次元検出器を接合したX
線検出器で撮像したX線像からアーチファクトのない再
構成画像を得ることができる。
【0120】(2)広い視野角の高画質な3次元再構成
画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のX線断層撮像装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】ミッドプレーンでの本実施の形態1の二次元X
線検出器配列とX線源および回転中心軸を含む平面との
位置関係を説明するための図である。
【図3】欠落データの補充原理を説明するための図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態の二次元X線検出配列の画
素のずれ位置を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態2のX線断層撮像装置の二
次元検出器配列および該二次元検出器配列とX線源との
関係を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態3のX線断層撮像装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態3のX線断層撮影装置の二
検出器配列を説明するための図である。
【図8】TFTマトリックスを利用した二次元X線検出
器の概略構成を示すブロック図である。
【図9】従来のX線断層撮像装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図10】二次元検出器を3枚組み合わせて構成した二
次元検出器を用いたX線断層撮像装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図11】被検体の体軸方向に2枚の二次元X線検出器
を接合した従来のX線断層撮像装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図12】二次元X線検出器を被検体の体軸方向に接合
した二次元検出器配列による投影データの欠落原理を説
明するための図である。
【図13】再構成データに発生するリング状アーチファ
クトの発生原理を説明するための図である。
【符号の説明】
1…計測部、2…画像処理部、3…走査駆動部、4…X
線源、5…二次元検出器、6…X線焦点、7…被検体、
8…X線、9…走査駆動部の回転中心軸、10…ミッド
プレーン、11…前処理部、12…再構成演算手段、1
3…画像化手段、14…二次元検出器配列。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植木 広則 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 川口 文男 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円錐状もしくは角錐状にX線を照射する
    X線源と、2以上の二次元X線撮像手段を接合した広視
    野角X線撮像手段とを有し、前記X線源と前記広視野角
    X線撮像手段X線像とを被検体の周りに回転しながら撮
    像した2次元X線像から前記被検体の断層像を再構成
    し、該断層像を表示手段に表示するX線断層撮像装置で
    あって、 前記広視野角X線撮像手段における二次元X線撮像手段
    のそれぞれの接合線は、前記X線源と前記広視野角X線
    撮像手段の回転中心軸とを含む平面のそれぞれ反対側に
    あって、前記平面に対する所定の垂線上に存在しないか
    あるいは該垂線上におけるそれぞれの接合線と前記平面
    との距離が異なることを特徴とするX線断層撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のX線断層撮像装置にお
    いて、 前記広視野角X線撮像手段は、同じ大きさの二次元X線
    撮像手段で構成されることを特徴とするX線断層撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のX線断層撮像装置にお
    いて、 前記広視野角X線撮像手段は、異なる大きさの二次元X
    線撮像手段で構成されることを特徴とするX線断層撮像
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の内のいずれか1項に
    記載のX線断層撮像装置において、 第1の投影角度で撮像したときに前記二次元X線撮像手
    段の接合線部分で欠落したX線像を、前記第1の投影角
    度に所定の角度を加算した第2の投影角度で撮像したX
    線像で補う画像情報補充手段を具備することを特徴とす
    るX線断層撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4の内のいずれか1項に
    記載のX線断層撮像装置において、 前記二次元X線撮像手段の画素ピッチをdpとしたとき
    に、前記平面と該平面に垂直に交わる画素とが、dp×
    (n+1/4)の位置で交差するように前記広視野角X
    線撮像手段を配置することを特徴とするX線断層撮像装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4の内のいずれか1項に
    記載のX線断層撮像装置において、 前記X線源のX線の放射角は、前記平面に対して対称に
    設定することを特徴とするX線断層撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6の内のいずれか1項に
    記載のX線断層撮像装置において、 前記X線源の全面にコリメータを設け、前記平面に対し
    て対称となるように、X線の放射角を制限することを特
    徴とするX線断層撮像装置。
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