JP3413775B2 - 放射線画像検出装置 - Google Patents

放射線画像検出装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は被写体の3次元の放
射線画像情報を検出する放射線画像検出装置に関し、さ
らに詳しくは、散乱線による画質劣化の改善に関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】今日、医用画像の分野においては、3次
元の放射線画像情報を検出する技術の研究が成されてお
り、例えば、ヘリカルCTやコーンビームCTが提案さ
れている(「コーンビームCT開発の現状とその将来」
映像情報(M);1988年1月P122〜P127参
照)。 【0003】ここで「コーンビームCT」とは、X線源
と2次元のX線検出器とを被写体の回りに回転しながら
X線を照射し、X線検出器により検出された各回転位置
における透過放射線画像情報に基づいて、3次元の放射
線画像情報を取得するものである。このコーンビームC
Tによれば、上記ヘリカルCTが有する問題(詳細は省
略する)が解消され、3次元の放射線画像情報が短時間
で一度に取得できる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ーンビームCTにおいては、被写体に照射され散乱され
たX線(散乱線)をもX線検出器が検出するため、該散
乱線による信号成分が本来の画像信号に混ざり込み、コ
ントラストが低下したり、十分なS/Nが得られない
等、画像品質の劣化した画像が出力されるという問題を
有する。 【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、散乱線による画質劣化という問題を改善すること
のできる、3次元の放射線画像情報を検出する放射線画
像検出装置を提供することを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明による放射線画像
検出装置は、面上に配置された多数の線源を有し、該線
源の夫々を順次切り替えながら被写体に放射線を照射す
る放射線源と、多数の線源が配置された面の面積より小
さな面積の検出領域を有し、各線源から発せられ被写体
を透過した放射線を順次検出する1つの放射線検出器
と、放射線源および放射線検出器を被写体の回りに相対
的に回転させる回転手段と、放射線源の被写体に対する
相異なる相対位置における、放射線検出器の出力信号に
基づいて、被写体の3次元の放射線画像情報を求める3
次元画像形成手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。 【0007】また、本発明による放射線画像検出装置
は、面上に配置された多数の線源を有し、該線源の夫々
を順次切り替えながら被写体に放射線を照射する放射線
源と、面上に配置された多数のシンチレータ素子と該シ
ンチレータ素子を介して該シンチレータ素子に入射した
放射線を検出する多数の放射線検出器とを備え、各コリ
メータホールから出射され被写体を透過した放射線が全
てのシンチレータ素子に入射するようにシンチレータ素
子が配置されている放射線検出手段と、放射線源および
放射線検出手段を被写体の回りに相対的に回転させる回
転手段と、放射線源の被写体に対する相異なる相対位置
における、放射線検出器の各出力信号に基づいて、被写
体の3次元の放射線画像情報を求める3次元画像形成手
段とを備えたものとするのが望ましい。 【0008】 【発明の効果】本発明による放射線画像検出装置によれ
ば、面上に配置された多数の線源を順次切り替えなが
ら、線源が配置された面の面積より小さな面積の検出領
域を有する放射線検出器により被写体の放射線画像情報
を検出して、放射線検出器の出力信号に基づいて線源の
所定の回転位置における2次元の放射線画像情報を求め
るようにしたので、各線源から放射線検出器の方向に集
束された放射線ビーム(例えばX線ビーム)を被写体に
照射することにより、散乱線による信号成分を含まない
透過放射線画像情報を求めることができ、もって散乱線
の影響を受けない3次元の放射線画像情報を得ることが
できる。 【0009】また、放射線検出器を多数設けて放射線を
検出するようにすれば、放射線源の線源のピッチを小さ
くすることなく、被写体位置における解像度を高めるこ
とも可能となるので、高解像度の透過画像情報を求める
ことができ、ひいては高解像度の3次元画像情報を求め
ることができる。放射線源の線源のピッチを小さくする
のは、一般に困難であるから、この方法は極めて有効で
ある。また、1つの画素点の情報を複数の放射線検出器
により検出することができるから、該複数の放射線検出
器の出力を加算して1枚分の透過画像情報を求めれば、
S/Nのよい透過画像情報を得ることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の実施
の形態による放射線画像検出装置の概略構成図であり、
図2はデータ処理に着目したブロック図である。 【0011】図1および図2に示すように、この放射線
画像検出装置1は、放射線源10と、放射線検出器20
と、放射線検出器20の出力信号Sをデジタル化するA
/D変換器31と、2次元の透過放射線画像情報(透過
画像情報)D2を求める透過画像形成手段30と、放射
線源10の被写体9に対する相異なる相対位置におけ
る、放射線検出器20の出力信号、すなわち透過画像形
成手段30の出力に基づいて、被写体9の3次元の放射
線画像情報(再構成された3次元画像情報)を求める3
次元画像形成手段40とを備えている。 【0012】また、放射線源10および放射線検出器2
0を被写体9の回りに相対的に回転させる不図示の回転
手段が備えられている。この回転手段としては、放射線
源10と放射線検出器20との相対位置を保ちながら、
被写体9を通る図中Z−Z’で示す線を回転軸として、
放射線源10および放射線検出器20を回転させるもの
であっても良いし、放射線源10と放射線検出器20と
を固定し、図中Z−Z’で示す線を回転軸として、被写
体9を回転させるものであっても良い。 【0013】図2に示すように、3次元画像形成手段4
0は、透過画像形成手段30からの透過画像情報D2を
収集するデータ収集サブシステム41,収集した透過画
像情報D2を蓄積するフレームバッファ42,3次元画
像情報D3を再構成するための主要部を成す多数のプロ
セッサ43,フレームバッファ42とプロセッサ43と
の間でのデータ処理を制御するとともに求めた3次元画
像情報D3を画像表示手段52および画像処理手段53
に入力するVME制御手段44を有して成る。データ収
集サブシステム41およびVME制御手段44は、放射
線画像検出装置1全体を制御するシステムコントローラ
50と接続されており、またデータ収集サブシステム4
1はX線源制御手段19とも接続されている。 【0014】放射線源10は、不図示の電子銃から発せ
られた電子ビームL1で該放射線源10のターゲット・
コリメータ部10aの全面を走査することにより、電子
ビームL1が照射されたターゲット・コリメータ部10
aのターゲット面12からX線を発生させるものである
(SPIE VOL.2708 P140〜P149;特にP142参照)。
放射線源10には、X線源制御手段19(図2)が接続
されており、該X線源制御手段19により電子ビームL
1の発生と走査が制御される。 【0015】図3は放射線源10のターゲット・コリメ
ータ部10aの詳細を示す図である。ターゲット・コリ
メータ部10aには、電子ビームL1が照射される5m
m厚のベリリウムからなるターゲット基板13上に形成
された12μm厚のタングステンからなるターゲット面
12と、12.7mm厚/直径25.4cmのモリブデ
ンからなるコリメータ16が設けられている。ターゲッ
ト基板13とコリメータ16との間には、ターゲット面
12でX線が発生する祭に生じる熱を放熱するための液
冷手段14が設けられている。コリメータ16の両面に
はアルミ製のフィルタ15,17が蒸着されている。 【0016】コリメータ16は、ターゲット面12で発
生したX線L2をビーム状にして放射線検出器20に入
射させるためものであり、直径0.38mmのコリメー
タホール16aを22000個有している。何れのコリ
メータホール16aを通過したX線L2も、全て放射線
検出器20に直進して入射するように、各コリメータホ
ール16aの向きが個別に設定されている。 【0017】偏向ヨーク11(図1)は、電子ビームL
1の向きを変えてターゲット面12を走査するものであ
り、本例では22000個すべてのコリメータホール1
6aからX線L2が照射される時間が1/30秒になる
ように走査する。これにより、コリメータホール16a
が順次切り替えられ、各コリメータホール16aからX
線ビームが照射される。すなわち、各コリメータホール
16aが線源に対応する。 【0018】なお、放射線源は、面上に配置された多数
の線源の夫々を順次切り替えながら被写体に放射線(本
例ではX線)を照射することができるものであれば良
く、必ずしも上述のような構成のものに限定されるもの
ではない。 【0019】放射線検出器20は、各コリメータホール
16aから発せられ被写体9を透過したX線ビームL2
を順次検出し、検出信号S1を後段の透過画像検出手段
30に入力するものである。放射線検出器20は、線源
に相当する多数のコリメータホール16aが配置された
面の面積より小さな面積の検出領域を有している。放射
線検出器20としては、X線を検出することができるも
のであれば、どのようなものを使用しても良い。例え
ば、フォトマル,CZT(Cd,Zn,Te),CdT
e,放射線固体検出器(特開平1-216290号,同10-21537
8号等参照),シンチレータとCCD撮像素子を組み合
わせたもの等種々のものを使用できる。放射線固体検出
器を使用する場合には、その1画素分を放射線検出器2
0としても良いし、数画素分を纏めて1つの放射線検出
器20として、一度に放射線を検出するようにしても良
い。なお、コリメータホール16aを順次切り替えなが
ら放射線を検出するという点、また放射線源10を被写
体9の回りに相対的に回転させながら各回転位置におい
て放射線を検出するという点に鑑みれば、リアルタイム
に放射線を検出できるものを放射線検出器20として使
用するのが望ましい。 【0020】このように、線源に相当する各コリメータ
ホール16aからのX線を1つの放射線検出器20によ
り検出することにより透過画像情報D2を求める場合に
は、透過画像の解像度はコリメータホール16aのピッ
チP1およびコリメータホール16aと放射線検出器2
0との距離によって決まる。すなわち、コリメータホー
ル16aのフィルタ17側と放射線検出器20との間の
距離をY1、コリメータホール16aのフィルタ17側
と被写体9の中心(Z−Z’で示す軸に相当する)との
間の距離をY2とすると、被写体9の中心における解像
度は、P1×(Y1−Y2)/Y2で決まる。また、各
コリメータホール16aからのX線を1つの放射線検出
器20により検出するので、総画素数はコリメータホー
ル16aの総数と同じになる。 【0021】以下上記構成の放射線画像検出装置1の作
用について説明する。 【0022】X線源制御手段19からの指令を受けた放
射線源10は、電子ビームL1を発生するとともに、該
電子ビームL1でターゲット・コリメータ部10aの全
面を走査する。この電子ビームL1の走査により、ター
ゲット面12の電子ビームL1の照射を受けた部分12
aからX線L2が発生する。このX線L2は、コリメー
タ16により放射線検出器20の方向に向かうビーム状
のX線L2に形成され、被写体9を照射する。被写体9
を透過した被写体画像情報を担持するX線L2が放射線
検出器20に入射する。放射線検出器20は、該被写体
画像情報を担持するX線L2を検出し、検出信号Sを出
力する。 【0023】上述のように、放射線源10はX線源制御
手段19からの指令を受けて電子ビームL1を走査して
いる。これによりコリメータホール16aが順次切り替
えられ、被写体9の異なる位置を透過したX線L2が放
射線検出器20に順次入射する。したがって、X線L2
は被写体9の相異なる位置(画素点)での被写体画像情
報を担持しており、放射線検出器20からの各出力信号
は、各画素点における被写体画像情報を表す信号とな
る。 【0024】放射線検出器20からの各出力信号は透過
画像形成手段30に入力される。透過画像形成手段30
は、X線源制御手段19からの電子ビームL1の走査信
号と同期をとることにより、すなわちコリメータホール
16aの切り替えと同期をとることにより、各出力信号
すなわち各画素点における被写体の放射線透過画像情報
を表す信号に基づいて透過画像情報D2を生成する。 【0025】ここで、この放射線画像検出装置1は、X
線ビームL2を被写体9に照射するようにしているの
で、放射線検出器20には被写体9を透過したX線ビー
ムL2のみが入射し散乱線は殆ど入射しないので、各画
素点における被写体画像情報を表す信号には散乱線によ
る信号成分が含まれず、散乱線の情報を含まない透過画
像情報D2を求めることができる。 【0026】このようにして、放射線源10および放射
線検出器20の所定の回転位置における透過画像情報D
2が求められたら、放射線源10および放射線検出器2
0を被写体9の回りに所定の角度だけ回転させて、上述
と同様にその回転位置における透過画像情報D2を求め
る。このような処理を、被写体9の全周に亘って透過画
像情報D2が求められるまで繰り返す。 【0027】透過画像情報D2は、3次元画像形成手段
40のデータ収集サブシステム41に入力される。上述
のように、放射線源10の全てのコリメータホール16
aが切り替えられるには1/30秒を要するので、例え
ば12秒で被写体9の回りを1回転させた場合には、3
60枚(12秒×30枚)分の透過画像情報D2を収集
できる。収集した各回転位置における透過画像情報D2
は、一旦フレームバッファ42に蓄積される。 【0028】3次元画像情報D3は、多数のプロセッサ
43を有する並列処理ユニットにより求められる。この
3次元画像情報D3を求めるに際しては、フェルドカン
プアルゴリズム(Feldkamp LA,Davis LC,Kress JW,Prac
tical cone-beam algoritm.J Opt Soc Am A 1984;1:P61
2〜P619)等,周知の3次元データを再構成する計算方
法を使用することができる。ここでは、この3次元画像
情報D3の求め方についての説明は省略する。 【0029】求められた3次元画像情報D3はVME制
御手段44を介して画像表示手段52や画像処理手段5
3に入力される。画像表示手段52には3次元画像情報
D3に基づく3次元画像や、画像表示手段52により3
次元画像情報D3を処理して得た、例えば矢状断層像
(正中断層像)やレンダリング画像等が表示される。こ
こで、上述のように透過画像情報D2には散乱線の情報
を含んでいないので、3次元画像情報D3にも散乱線の
情報が含まれず、もって散乱線の影響を受けない3次元
画像,矢状断層像,レンダリング画像等を表示すること
ができる。 【0030】次に放射線検出器を多数設けた態様の放射
線画像検出装置について説明する。 【0031】図4はこの態様の放射線画像検出装置2の
概略構成図である。 【0032】図4に示すように、この放射線画像検出装
置2は、多数の放射線検出器21がアレイ状に配列され
て成る放射線検出手段22を備えている点で上記放射線
画像検出装置1と異なるが、その他の構成は上記放射線
画像検出装置1と同様である。 【0033】図5は放射線検出手段22の詳細を示す図
である。この放射線検出手段22は、縦横に最大12個
で、合計96個の放射線検出器21を円状に配列した検
出部22aを有している(図5(B))。本例では、放
射線検出器21としてフォトマルを使用しており、フォ
トマルの前段部にはX線を可視光に変換するシンチレー
タ部22bを設け、変換された可視光をファイバ24で
各フォトマル21まで導光するようにしている(SPI
E VOL.2708 P140〜P149;特にP142参照)。シンチレ
ータ部22bも、フォトマル部22aと同様に縦横に最
大12個で、合計96個のシンチレータ素子23を円状
に配列して成る(図5(B))。シンチレータ素子23
の配列された面の面積は、コリメータホール16aが配
置された面の面積より小さく設定されている。 【0034】この放射線検出手段22は、コリメータホ
ール16aのフィルタ17側と放射線検出手段22のシ
ンチレータ22bとの間の距離Y3と、コリメータホー
ル16aのフィルタ17側と被写体9の中心(Z−Z’
で示す軸に相当する)との間の距離Y4とが、Y3/Y
4=4となるように設定されている。 【0035】放射線源10は、各コリメータホール16
aからのX線L2が全てのシンチレータ素子23に入射
するように、各コリメータホール16aの向きや走査ピ
ッチが設定されている。 【0036】このように多数の放射線検出器21をアレ
イ状に配列した放射線検出手段22を使用した場合に
は、被写体9の中心における透過画像の解像度は、上記
放射線画像検出装置1の場合に対して、(Y3−Y4)
2 倍に改善される(SPIEVOL.2708 P140〜P149;特
にP143参照)。 【0037】以下上記構成の放射線画像検出装置2の作
用について説明する。 【0038】電子ビームL1を発し、ターゲット面12
からX線L2を発生させ、被写体9を透過したX線L2
を各放射線検出器21により検出する方法は、上記放射
線画像検出装置1の場合と同様である。ここで、各コリ
メータホール16aからのX線L2が全てのシンチレー
タ素子23に入射するように設定されているが、Y3/
Y4≠2となるように設定した場合には、同じ画素点を
通るX線L2は全てのシンチレータ素子23に入射する
訳ではなく、放射線検出器21の総数の略1/(Y3−
Y4)2 倍の放射線検出器が透過画像を求めるに際して
寄与する(SPIE VOL.2708 P140〜P149;特にP143
参照)。したがって、コリメータホール16aの総数を
M、放射線検出器21の総数をNとすると、総画素数は
凡そ「M×N/(Y3−Y4)2 」となる。一方、1つ
の画素点の画像情報は、凡そN/(Y3−Y4)2 個の
放射線検出器21により検出される。 【0039】各放射線検出器21からの出力信号Sは、
A/D変換器33によりデジタル化された後、透過画像
形成手段32に入力される。透過画像形成手段32は、
X線源制御手段19からの電子ビームL1の走査信号と
同期をとることにより、すなわちコリメータホール16
aの切り替えと同期をとることにより、各出力信号すな
わち各画素点における被写体画像情報を表す信号に基づ
いて透過画像情報D2を生成する。この際、上述のよう
に、全ての放射線検出器21が各画素点の透過画像情報
を担持している訳ではないので、透過画像形成手段32
は、画素点毎に使用する放射線検出器21を選択して、
透過画像情報D2を求める。 【0040】ここで、この放射線画像検出装置2におい
ても、X線ビームL2を被写体9に照射するようにして
いるので、各放射線検出器21には被写体9を透過した
X線ビームL2のみが入射し散乱線は殆ど入射しないの
で、各画素点における被写体画像情報を表す信号には散
乱線による信号成分が含まれず、散乱線の情報を含まな
い透過画像情報D2を求めることができる。また、1つ
の画素点の情報を複数の放射線検出器21により検出す
るので、該複数の放射線検出器21の出力を加算して1
枚分の透過画像情報D2を求めれば、S/Nのよい透過
画像情報D2を得ることができる。 【0041】このようにして、放射線源10および放射
線検出手段22の所定の回転位置における透過画像情報
D2が求められたら、放射線源10および放射線検出手
段22を被写体9の回りに所定の角度だけ回転させて、
上述と同様にその回転位置における透過画像情報D2を
求める。このような処理を、被写体9の全周に亘って透
過画像情報D2が求められるまで繰り返す。3次元画像
形成手段40は、収集された被写体9の全周についての
透過画像情報D2に基づいて、上記放射線画像検出装置
1の場合と同様に、3次元画像情報D3を求める。 【0042】このように、放射線検出器を多数設けた放
射線画像検出装置とすれば、放射線源の線源のピッチを
変えることなく、高解像度の透過画像情報D2を求める
ことができ、惹いては高解像度の3次元画像情報D3を
求めることができる。 【0043】また、上述のように透過画像情報D2には
散乱線の情報を含んでいないので、上記放射線画像検出
装置1の場合と同様に、3次元画像情報D3にも散乱線
の情報が含まれず、もって散乱線の影響を受けない3次
元画像,矢状断層像,レンダリング画像等を表示するこ
とができる。さらに、上述のようにS/Nのよい透過画
像情報D2を使用できるので、S/Nのよい3次元画像
情報D3を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による放射線画像検出装置の概略構成図 【図2】上記放射線画像検出装置の、データ処理に着目
したブロック図 【図3】放射線源のターゲット・コリメータ部の詳細を
示す図 【図4】本発明による多数の放射線検出器を備えた放射
線画像検出装置の概略構成図 【図5】放射線検出手段の詳細を示す図 【符号の説明】 1,2 放射線画像検出装置 9 被写体 10 放射線源 16 コリメータ 16a コリメータホール(線源に相当する) 20,21 放射線検出器 22 放射線検出手段 30,32 透過画像形成手段 31,33 A/D変換器 40 3次元画像形成手段 L1 電子ビーム L2 X線ビーム

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 面上に配置された多数の線源を有し、該
    線源の夫々を順次切り替えながら被写体に放射線を照射
    する放射線源と、 前記多数の線源が配置された面の面積より小さな面積の
    検出領域を有し、各線源から発せられ被写体を透過した
    放射線を順次検出する1つの放射線検出器と、 前記放射線源および前記放射線検出器を前記被写体の回
    りに相対的に回転させる回転手段と、 前記放射線源の前記被写体に対する相異なる相対位置に
    おける、前記放射線検出器の出力信号に基づいて、前記
    被写体の3次元の放射線画像情報を求める3次元画像形
    成手段とを備えたことを特徴とする放射線画像検出装
    置。
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