JPH10136981A - Paf受容体を認識する抗体の可変領域を構成するポリペプチドおよび超可変領域を含むポリペプチド、それらをコードする遺伝子並びに該ポリペプチドを含む抗体 - Google Patents

Paf受容体を認識する抗体の可変領域を構成するポリペプチドおよび超可変領域を含むポリペプチド、それらをコードする遺伝子並びに該ポリペプチドを含む抗体

Info

Publication number
JPH10136981A
JPH10136981A JP31704796A JP31704796A JPH10136981A JP H10136981 A JPH10136981 A JP H10136981A JP 31704796 A JP31704796 A JP 31704796A JP 31704796 A JP31704796 A JP 31704796A JP H10136981 A JPH10136981 A JP H10136981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibody
amino acid
acid sequence
region
hypervariable region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31704796A
Other languages
English (en)
Inventor
Motomi Nakada
元巳 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP31704796A priority Critical patent/JPH10136981A/ja
Publication of JPH10136981A publication Critical patent/JPH10136981A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、抗PAF受容体モノクローナル抗
体の可変領域および超可変領域のアミノ酸配列を明らか
にし、さらに該アミノ酸配列を含み医薬として利用可能
なモノクローナル抗体を提供することを課題とする。 【解決手段】 マウス抗PAF受容体モノクローナル抗
体の可変領域および超可変領域をコードする遺伝子の塩
基配列を決定し、さらに該遺伝子がコードするアミノ酸
配列を決定した。これにより、該アミノ酸配列からなる
抗PAF受容体モノクローナル抗体の可変領域を構成す
るポリペプチドおよび抗PAF受容体モノクローナル抗
体の超可変領域を含むポリペプチドならびにそれらの遺
伝子、さらに該可変領域または該超可変領域を含むモノ
クローナル抗体を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細胞表面に存在す
るPAF受容体を認識する抗体の可変領域を構成するポ
リペプチド、該抗体の超可変領域を含むポリペプチド、
それらをコードする遺伝子および該可変領域および該超
可変領域を含むモノクローナル抗体に関する。該モノク
ローナル抗体は、医薬や分析試薬として利用可能であ
る。
【0002】
【従来の技術】血小板活性化因子(Platlet−A
ctivating Factor:PAF)は、血小
板の活性化、例えば、血小板の形態変化、血小板からの
ヒスタミン遊離、血小板同士の凝集を引き起こす白血球
由来の因子として発見されたリ配列表の配列番号3また
は5のアミノ酸配列からなるマウス抗PAF受容体モノ
クローナル抗体の軽鎖可変領域である抗体フラグメン
ト。ン脂質で、1−o−アルキル−2−アセチルグリセ
ロ−3−ホスホコリン(1−o−alkyl−acet
yl−2−sn−glycero−3−phospho
choline)の構造をしている。この物質は、血小
板、白血球、肺、脾臓、腎臓、脳などで産生されるリン
脂質性オータコイドであり、微量で強力な起炎作用およ
び降圧作用をもち、気管支喘息、エンドトキシンショッ
ク、アナフィラキシーショック等に関与すると考えられ
ている。さらに具体的にいうと、PAFは、血小板活性
化作用、好中球活性化作用、マクロファージ活性化作
用、好酸球活性化作用、血圧降下作用、血管透過性亢進
作用、平滑筋収縮作用、肝臓でのグリコーゲン分解作用
などを有し、生体内でのアナフィラキシー、炎症、アレ
ルギーなどの進展に関わる因子といえる。
【0003】PAFは細胞膜状の特異的な受容体(レセ
プター)を介して、血小板、好中球、好酸球、マクロフ
ァージなどの標的細胞を活性化する。細胞にはPAFの
シグナルを特異的にキャッチする受容体(以下「PAF
受容体」という)が存在するのではないかと1970年
代から言われていたが、1991年に清水らの手により
ようやくその受容体の遺伝子が単離され、その構造が明
らかとなった。本発明者は清水らと共同し、PAF受容
体の生体内での機能を解明するために、PAF受容体を
特異的に認識するモノクローナル抗体を作製した(特開
平7−101998号公報、Biochem.J.,v
ol.305,pp.829−835,1995)。こ
れらの文献には、PAF受容体を認識するモノクローナ
ル抗体はモルモットとヒトのPAF受容体のいずれにも
特異的な結合力を有することが記載されている。また、
ヒトにおいては、好酸球、好中球を初めとし、B細胞株
のRajiや単球細胞株のU937等でPAF受容体が
その細胞表面に発現していることが述べられている。ま
た、特願平7−257023号明細書では、このPAF
受容体を認識するモノクローナル抗体(マウス抗PAF
受容体モノクローナル抗体YM−PAFR)が好酸球の
PAFを介した遊走活性を抑制すること、ECPの放出
を抑制することが示されている。また、上記出願には、
モルモットを用いた気管支喘息のモデル実験では、上記
モノクローナル抗体の前投与によりPAFを介した気管
支喘息が抑制されることが示されている。したがって、
かかる抗体が抗アレルギー剤として利用できることが大
いに期待されている。
【0004】しかし、上記マウス抗PAF受容体モノク
ローナル抗体は、マウスの抗体(免疫グロブリン)であ
ることから、医薬(抗アレルギー剤)としてそのままヒ
トに投与すると、ヒトの抗体に比べてマウス抗体の半減
期は短くなり、臨床上有効な効果を上げるには、頻繁に
高濃度のマウス抗体を投与することが必要になる。ま
た、このようなマウス抗体を頻繁にヒトの生体内に投与
すれば、マウス抗体とヒト抗体のアミノ酸配列の違いか
ら、ヒトの生体内ではマウス抗体がヒトとは違う異種の
抗原として認識され、抗原を排除する免疫機構が惹起さ
れるおそれがある。その場合、ヒトの生体内に抗マウス
抗体(HAMA)が作られてしまい、その後に投与され
るマウス抗体が排除されるのみならず、アナフィラキシ
ー・ショックの様な免疫反応を引き起こすおそれがあ
る。
【0005】一方、マウス抗体の有用性を損なわず、か
つ、ヒトには生体内への投与による免疫反応を惹起しな
い抗体として、抗原を認識する部位(可変領域)をマウ
スのアミノ酸配列とし、その他の定常領域をヒトのアミ
ノ酸配列とするキメラ抗体の作製が提唱されている(ヨ
ーロッパ特許0120694号、ヨーロッパ特許012
5023号、国際出願公開WO86/011533号公
報)。
【0006】さらに、キメラ抗体を改良したものとし
て、ヒト型化抗体の作製が提唱されている(ヨーロッパ
特許公開第0239400号公報)。ヒト型化抗体は、
抗原と直接的に結合する領域(超可変領域(以下CDR
または相補性決定領域ともいう))のみがマウス抗体由
来のアミノ酸配列からなり、抗体としての構造を保つた
めに必要な領域がヒト由来のアミノ酸配列からなる。し
たがって、含有される非ヒトアミノ酸配列の割合がさら
に低くなっている。その結果、ヒトの生体内においてこ
のヒト抗体と比べてほとんど同じ半減期を持つととも
に、抗マウス抗体(HAMA)の産生がほとんど起きな
くなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、上記マ
ウス抗PAF受容体モノクローナル抗体を医薬(抗アレ
ルギー剤)として使用するためには、該抗体をキメラ抗
体やヒト型化抗体に変換することが、投与量や抗マウス
抗体の産生の観点から、より好ましい。キメラ抗体やヒ
ト型化抗体への変換のためには、マウス抗PAF受容体
モノクローナル抗体の可変領域もしくはCDRのアミノ
酸配列または該抗体の可変領域もしくはCDRの遺伝子
の塩基配列が必要となるが、それらはいまだ報告されて
いない。したがって、上記マウス抗PAF受容体モノク
ローナル抗体をキメラ抗体やヒト型化抗体に変換するこ
とが出来ずにいた。
【0008】本発明は、医薬として利用可能な抗PAF
受容体モノクローナル抗体を得るために、PAF受容体
を認識する抗体の可変領域およびCDRのアミノ酸配列
ならびに該抗体の可変領域およびCDRの遺伝子の塩基
配列を明らかにし、該アミノ酸配列からなるポリペプチ
ドおよび該ポリペプチドをコードするDNAまたはmR
NAを提供することを課題とする。さらに本発明は、上
記可変領域および超可変領域を含む抗PAF受容体モノ
クローナル抗体を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために、PAF受容体を認識するモノクローナ
ル抗体を産生するハイブリドーマから該ハイブリドーマ
が産生するモノクローナル抗体の可変領域(VH領域
(重鎖可変領域)およびVL領域(軽鎖可変領域))の
cDNAをクローニングした。そして、得られたVH領
域およびVL領域のcDNAフラグメントの塩基配列を
決定した。そして、上記DNAがコードするマウス抗P
AF受容体モノクローナル抗体の可変領域のアミノ酸配
列を決定した。さらに、本発明者は、上記可変領域のア
ミノ酸配列の情報をもとにしてコンピューター解析によ
りマウス抗PAF受容体モノクローナル抗体の超可変領
域のアミノ酸配列を決定した。
【0010】より具体的には、上記課題を解決するため
にPAF受容体を認識するモノクローナル抗体を産生す
るハイブリドーマYM−PAFR(工業技術院生命工学
工業技術研究所に1994年6月28日に寄託されたハ
イブリドーマ、受託番号FERM BP−4722)の
cDNAからPCRにより該ハイブリドーマが産生する
モノクローナル抗体YM−PAFRのVH領域およびV
L領域のcDNAをクローニングし、得られたVH領域
のcDNAフラグメントおよびVL領域のcDNAフラ
グメントを導入した形質転換体をTAクローニングキッ
ト(インヴィトロジェン社製)により作製した。上記形
質転換体のプラスミドのDNAの塩基配列をダイターミ
ネーター(Dye Terminator)法により決
定した。そして、上記DNAがコードするモノクローナ
ル抗体YM−PAFRの可変領域および超可変領域のア
ミノ酸配列を決定した。
【0011】すなわち、本発明は、PAF受容体を認識
する抗体の重鎖超可変領域を含むポリペプチドであっ
て、該重鎖超可変領域が、配列表の配列番号7に記載の
アミノ酸配列からなる超可変領域1、配列表の配列番号
8に記載のアミノ酸配列からなる超可変領域2、配列表
の配列番号9に記載のアミノ酸配列からなる超可変領域
3から構成されることを特徴とするポリペプチドに関す
る。
【0012】また、本発明は、PAF受容体を認識する
抗体の軽鎖超可変領域を含むポリペプチドであって、該
軽鎖超可変領域が、配列表の配列番号10に記載のアミ
ノ酸配列からなる超可変領域1、配列表の配列番号11
に記載のアミノ酸配列からなる超可変領域2、配列表の
配列番号12に記載のアミノ酸配列からなる超可変領域
3から構成されることを特徴とするポリペプチドに関す
る。
【0013】また、本発明は、PAF受容体を認識する
抗体の重鎖可変領域を構成するポリペプチドであって、
該重鎖可変領域が配列表の配列番号1に記載のアミノ酸
配列からなることを特徴とするポリペプチドに関する。
【0014】また、本発明は、PAF受容体を認識する
抗体の軽鎖可変領域を構成するポリペプチドであって、
該軽鎖可変領域が配列表の配列番号3または5に記載の
アミノ酸配列からなることを特徴とするポリペプチドに
関する。
【0015】また、本発明は、上記のいずれかのポリペ
プチドをコードするDNAまたはmRNAに関する。
【0016】さらに、上記の可変領域または超可変領域
のアミノ酸配列、またはそれらの遺伝子の塩基配列を利
用することにより、該可変領域または該超可変領域を含
む抗PAF受容体モノクローナル抗体を作製することが
可能となる。
【0017】すなわち、本発明は、上記の重鎖超可変領
域を含む、PAF受容体を認識する抗PAF受容体モノ
クローナル抗体に関する。
【0018】また、本発明は、上記の軽鎖超可変領域を
含む、PAF受容体を認識する抗PAF受容体モノクロ
ーナル抗体に関する。
【0019】さらに、本発明は、上記の重鎖超可変領域
と上記の軽鎖超可変領域とを含む、PAF受容体を認識
する抗PAF受容体モノクローナル抗体に関する。
【0020】また、本発明は、上記の重鎖可変領域を含
む、PAF受容体を認識する抗PAF受容体モノクロー
ナル抗体に関する。
【0021】また、本発明は、上記の軽鎖可変領域を含
む、PAF受容体を認識する抗PAF受容体モノクロー
ナル抗体に関する。
【0022】さらに、本発明は、上記の重鎖可変領域と
上記の軽鎖可変領域とを含む、PAF受容体を認識する
抗PAF受容体モノクローナル抗体に関する。
【0023】
【発明の実施の形態】モノクローナル抗体は、免疫グロ
ブリンの形態をとっていて、可変領域(以下V領域とい
うことがある)と定常領域に大別される。可変領域はさ
らに重鎖可変領域(以下VH領域ということがある)と
軽鎖可変領域(以下VL領域ということがある)に分け
られる。可変領域は、抗体が抗原を認識する部位であ
り、その領域には、抗体が各抗原と直接結合する部位で
ある超可変領域(以下CDRということがある)が含ま
れている。可変領域および超可変領域は抗体を産生する
細胞のクローンにより異なる。定常領域は、抗体を産生
する動物の種に由来する領域であり、同じ動物から産生
される同じサブクラスの抗体間では、抗体が認識する抗
原が異なっても、定常領域のアミノ酸配列は同じであ
る。
【0024】本明細書において、可変領域、超可変領域
の「領域」とは完全なモノクローナル抗体の一部分(フ
ラグメント)を指す。
【0025】本明細書において、「免疫グロブリン」と
は免疫グロブリン遺伝子によって実質的にコードされる
1以上のポリペプチドからなる蛋白質をいう。本明細書
において免疫グロブリンとモノクローナル抗体は、ほぼ
同義であるが、免疫グロブリンという場合はよりその分
子構造に着目した場合であり、モノクローナル抗体とい
うときはよりその抗原との反応性に着目した場合であ
る。本発明の免疫グロブリン遺伝子は、カッパ、ラム
ダ、アルファ、ガンマ、デルタ、イプシロン及びミュー
定常領域遺伝子並びにミリアド(myriad)免疫グ
ロブリン可変領域遺伝子を含む。また、本発明において
は、免疫グロブリンは活性フラグメントをも包含するも
のである。活性フラグメントとは、抗原抗体反応活性を
有する抗体のフラグメントを意味し、具体的には、F
(ab′)2、Fab′、Fab、Fv、及び組換えF
v体などを挙げることができる。
【0026】本明細書において、「遺伝子」とは、ゲノ
ム中のDNA、該DNAに由来するmRNAおよび該m
RNAに対するcDNA(センス鎖、アンチセンス鎖ま
たはそれらの二本鎖)をいう。また、「アミノ酸配列を
コードする遺伝子」は、遺伝暗号の縮重により取り得る
全ての塩基配列の遺伝子を指す。
【0027】本発明のマウス抗PAF受容体モノクロー
ナル抗体の超可変領域および可変領域のアミノ酸配列の
決定は、例えば実施例にしたがって行える。本発明の抗
PAF受容体モノクローナル抗体の重鎖可変領域は配列
表の配列番号1、軽鎖可変領域は配列表の配列番号3ま
たは5に記載のアミノ酸配列からなる。本明細書におい
て、可変領域を構成するポリペプチドとは当該ポリペプ
チドのアミノ酸配列が可変領域のアミノ酸配列と実質的
に同じであることを意味する。
【0028】超可変領域は3つの部分から構成され、そ
れらの抗体上の位置によりN末端から順に超可変領域1
(CDR1と呼ぶことがある。)、超可変領域2(CD
R2)、超可変領域3(CDR3)と呼ぶ。重鎖超可変
領域1、2、3はそれぞれ配列表の配列番号7、8、9
に記載のアミノ酸配列からなり、軽鎖超可変領域1、
2、3はそれぞれ配列表の配列番号10、11、12に
記載のアミノ酸配列からなる。
【0029】本発明の抗PAF受容体モノクローナル抗
体は、上記の重鎖可変領域、軽鎖可変領域、重鎖超可変
領域または軽鎖超可変領域を含む免疫グロブリンであ
り、PAF受容体と反応するものであれば、特に限定さ
れない。
【0030】本発明の抗PAF受容体モノクローナル抗
体は、例えば、特開平7−101998号公報に記載さ
れているハイブリドーマYM−PAFR(工業技術院生
命工学工業技術研究所に1994年6月28日に寄託さ
れ、受託番号FERM BP−4722である。)より
産生されるYM−PAFR抗体を供与体抗体として作製
することができる。YM−PAFRは、モルモットPA
F受容体の細胞外第3ドメイン(158番目のThrか
ら173番目のCysまで)を免疫したBalb/cマ
ウスの脾細胞と8−アザグアニン耐性株P3U1とを細
胞融合したハイブリドーマであり、これが産生するモノ
クローナル抗体YM−PAFRはモルモットPAF受容
体およびヒトPAF受容体と反応する。以下、便宜上、
好適な例として、YM−PAFR抗体を供与抗体とした
場合について概説する。
【0031】ハイブリドーマYM−PAFRの染色体D
NAからcDNAを合成しV領域遺伝子断片をクローニ
ングした。該V領域遺伝子をオートシーケンサーにかけ
ダイターミネーター方によりDNAシーケンスを行って
その塩基配列を決定した。さらに、該塩基配列から該c
DNAがコードするアミノ酸配列を決定した。
【0032】上記のようにクローニングにより得たV領
域遺伝子断片または人工的に合成したV領域遺伝子断片
を、ヒト免疫グロブリン定常領域の上流に連結させてキ
メラYM−PAFR抗体遺伝子を作製することができ
る。
【0033】V領域にあって抗原と直接的に結合する超
可変領域遺伝子を、ウインターらの方法(ウインター
ら、Nature,vol.321,p.522−525,198
6)によりヒト免疫グロブリン可変領域のCDR遺伝子
に移植することによって、キメラ抗体よりもよりヒト免
疫グロブリンに近い、ヒト型化YM−PAFR抗体遺伝
子を作製し得る。
【0034】本発明の、PAF受容体を認識する抗体の
可変領域または超可変領域を含むモノクローナル抗体、
その活性フラグメントおよびその他の誘導体を含む免疫
グロブリンは種々の組換えDNA技術により容易に製造
されることができる。上記抗体、その活性フラグメント
およびその他の誘導体を含む免疫グロブリンは、トラン
スフェクションされた細胞、好ましくは不死化された真
核細胞、例えば、ミエローマまたはハイブリドーマ細胞
中で最終的に発現され得る。
【0035】大腸菌は、本発明のDNA配列をクローニ
ングするために有用な一つの原核生物宿主である。他に
も、バチルス、例えば枯草菌および他の腸内細菌科、例
えばサルモネラ、セラチアおよび種々のシュードモナス
種等が微生物宿主として使用される。これらの原核生物
宿主において、また、発現ベクターを構築することもで
き、該ベクターは、典型的には、宿主細胞と適合した発
現制御配列を含む。さらに、任意の数の種々の公知のプ
ロモーター、例えば、ラクトースプロモーター系、トリ
プトファン(trp)プロモーター系、β−ラクタマー
ゼプロモーター系またはλファージからのプロモーター
系が存在してもよい。プロモーターは、場合によりオペ
レーター配列と共に、発現を調節し、そして、転写およ
び翻訳を開始し完成させるためのリボソーム結合部位配
列等を有する。
【0036】他の微生物、例えば真核生物宿主として酵
母もまた発現のために用いられ得る。サッカロミセス
は、発現制御配列、例えば、3−ホスホグリセレートキ
ナーゼまたは他の解糖酵素を含むプロモーターおよび複
製起点、末端配列および所望の類似のものを有する適当
なベクターを伴った好ましい宿主である。
【0037】昆虫細胞培養物もまた、本発明の抗PAF
受容体モノクローナル抗体等を製造するために用いられ
ることができ、代表的にはバキュロウイルスに基づいた
発現系が用いられる。
【0038】上述の宿主に加えて、哺乳動物細胞培養物
もまた本発明の抗PAF受容体モノクローナル抗体等を
発現し、製造するために好適に用いられる。例えば、そ
の好ましい態様として、完全な免疫グロブリンを分泌で
きる多くの宿主セルラインが本技術分野で開発されてお
り、それらは、CHOセルライン、種々のCOSセルラ
イン、Hela細胞、好ましくはミエローマセルライン
等または形質転換されたB細胞またはハイブリドーマが
例示される。これらの細胞の発現ベクターは、発現制御
配列、例えば、複製起点、プロモーター、エンハンサー
および必要なプロセッシング情報部位例えばリボソーム
結合部位、RNAスプライシング部位、ポリアデニル化
部位および転写ターミネーター配列を含む。好ましい発
現制御配列は、免疫グロブリン遺伝子、SV40、アデ
ノウイルス、ウシパピローマウイルス、サイトメガロウ
イルスまたはニワトリのβ−アクチン遺伝子由来のエン
ハンサーもしくはプロモーターである。
【0039】所望の免疫グロブリンがいったん発現され
れば、本発明の完全な免疫グロブリン、それらのダイマ
ー、個々の軽鎖および重鎖、または免疫グロブリンの他
の形態は、本技術分野の標準方法に従って精製される。
該方法は、硫安沈澱、各種イオン交換クロマトグラフィ
ーおよびアフィニティーカラムクロマトグラフィー等を
含む。薬学的用途のためには、少なくとも約90〜95
%の均質性の実質純粋な免疫グロブリンが好ましく、9
8〜99%あるいはそれ以上の均質性が好ましい。
【0040】本発明の抗PAF受容体モノクローナル抗
体は、免疫化学的な研究のみならず、免疫治療や診断な
どに有用である。このような目的を達成するには、必ず
しも免疫グロブリン分子全体を用いる必要はなく、活性
を有する限り、分子の一部を用いることができ、場合に
よってはその方が好ましいこともある。このことは、当
業者であれば容易に理解できることである。したがっ
て、本発明の抗PAF受容体モノクローナル抗体は、そ
の活性フラグメントをも包含するものである。抗体は、
特定の抗原物質を認識する均一な免疫グロブリンであ
る。活性フラグメントとは、抗原抗体反応活性を有する
免疫グロブリンのフラグメントを意味し、具体的には、
F(ab′)2、Fab′、Fab、Fv、及び組換え
Fv体などを挙げることができる。
【0041】これらの活性フラグメントは、単独でも用
いられるが、必要に応じて、アルブミン、ポリエチレン
グリコール等の物質と結合させ、新たな複合物として用
いることができる。このような複合物は、一般に、生体
内では、長時間分解されずにその効果を最大限まで発揮
することが多い。活性フラグメントに、アルブミン、ポ
リエチレングリコール等の物質を付加する方法は、例え
ば、アンティボディーズ、ア・ラボラトリー・マニュア
ル(Antibodies, A.Laboratory Manual),コール
ドスプリングハーバー・ラボラトリー、1988に記載
されている。一般的には、SPDP(ファルマシア製)
等の2価反応性試薬を用いれば、活性フラグメントをア
ルブミン等と容易に結合させることができる。
【0042】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に
説明する。ハイブリドーマYM−PAFRを用いて、下
記のプロトコールによりPAF受容体に対するモノクロ
ーナル抗体の可変領域(V領域)の遺伝子シーケンスを
行った。
【0043】1.cDNAの調製 (1)ハイブリドーマYM−PAFRを25cm3 フラ
スコ中で培養した。培養細胞を回収して、PBSで遠心
洗浄した後、1mlのPBSに懸濁し、細胞数を数え
た。細胞1×106 個を無菌のエッペンドルフチューブ
に入れ、遠心分離で上清を抜き取り、ペレットをタッピ
ングした。 (2)RNAzolB(コスモバイオ製)を上記ペレッ
トに200μl加え、ピペットマンのチップでよく攪拌
して細胞を溶かした。クロロホルムを20μl添加し、
振盪後、氷中に5分間放置した。4℃で15,000r
pm、15分間遠心した後、上層の無色透明の部分を回
収し、新しいチューブに移した。4℃で15,000r
pm、15分間遠心した後、上清を捨てて、ペレットに
75%エタノールを800μl加え、−20℃で30分
間放置した。4℃で15,000rpm、15分間遠心
した後、ペレットに蒸留水11.5μl添加した。
(3)(2)の液にオリゴdT(0.5mg/ml)を
0.5μl添加して、70℃で10分間、氷上で5分間
放置した。下記の組成の液を加え、42℃で50分間、
90℃で5分間、氷上で5分間放置した。 5×RT buffer 4μl 10mM dNTPmix 1μl Superscript RTase(ストラタジーン社製) 1μl (4)RNaseHを1μl添加し、37℃で20分間
放置した。このようにして、cDNA混合物を調製し
た。
【0044】2.PCR反応 (1)前記で得られたcDNA混合物を用い、下記の組
成の液でPCR反応を行った。すなわち、ミネラルオイ
ル40μlを重層し、94℃で5分間放置した後、「5
5℃で2分間、72℃で3分間、94℃で1分間」のサ
イクルを30サイクル行い、次いで、55℃で2分間、
72℃で10分間放置した。 VH VL cDNA 2.0μl 2.0μl dNTPmix 1.0μl 1.0μl primer(ファルマシア社製) 2.0μl 1.0μl 10×PCR buffer 4.0μl 4.0μl DDW 30.5μl 31.5μl Ampli−Tag 0.5μl 0.5μl
【0045】(2)反応液4μlをミニゲル電気泳動
(1.5%アガロースゲル)でチェックした。結果を図
1に示す。PCRによりDNA断片が増幅したことが確
認された。
【0046】3.VH及びVLフラグメントの回収 (1)上記で調製したPCR生成物をミニゲル電気泳動
(1.5%アガロースゲル)させて、VHフラグメント
(重鎖可変領域をコードする遺伝子断片))及びVLフ
ラグメント(軽鎖可変領域をコードする遺伝子断片)の
バンドをゲルから切り出した。 (2)Gene CleanでPCR生成物を回収し、
ミニゲル電気泳動(1.5%アガロースゲル)でバンド
をチェックした。結果を図2に示す。
【0047】4.ライゲーション 下記TAクローニングキット(インヴィトロジェン社
製)を用い、DNAの連結反応(Ligation)を
行った。すなわち、下記組成の液で14℃で一晩反応を
行い、ライゲーション混合物を得た。 ADDW 5μl 10×Ligation buffer 1μl PCRベクター 2μl PCR生成物 1μl T4DNA Ligase 1μl
【0048】5.トランスフォーメイション TAクローニングキットを用いて形質転換(Trans
formation)を行った。 (1)氷上で細胞50μlに、0.5Mのβメルカプト
エタノール2μl、及び前記で調製したライゲーション
混合物を添加し30分間放置した後、42℃の湯浴中に
30秒間、次いで、氷上に20分間放置した。450μ
lのSOC培地を加え、37℃で1時間(225rp
m)インキュベートした。 (2)次いで、LB agarプレート(+Amp,X
−Gal,IPTG)に拡散した。各サンプルは、50
μl、100μl、200μlであった。37℃で18
時間インキュベートした後、4℃で2時間放置したとこ
ろ、白と青のコロニーが発現した。
【0049】6.ミニ培養(Mini Cultur
e) (1)前記各サンプルのプレートから白いコロニーを4
個ずつ拾った。 (2)3mlのLB培地(+Amp)に1個のコロニー
を加え、37℃で一晩振盪した。
【0050】7.ミニ調製(Mini Prepara
tion) (1)培養溶液1.5mlをエッペンドルフチューブに
取った。4℃で6,000rpm、2分間遠心した。 (2)沈殿したペレットに対し100μl溶液1(リゾ
チーム5mg/ml)を加え、室温で5分間放置した
後、200μlの溶液2(氷上で穏やかに5分間混合)
を添加し、150μlの溶液3(氷上で15分間混合)
を添加し、次いで、4℃で12,000rpm、5分間
遠心した。溶液1、2、3はMolecular Cl
oning 2nd Edit.(Cold Spri
ng Harbor Laboratory Pres
s,1989年)1.25−1.26ページに記載のs
olutionI、II、IIIに対応する。
【0051】(3)新しいエッペンドルフチューブに上
清を取った。これに、等容量のフェノールを添加し、次
いで、室温で12,000rpm、1分間遠心した。 (4)新しいエッペンドルフチューブに上清を取った。
これに、等容量のCHCl3 :iAA(99:1)混合
物を加え、室温で12,000rpm、1分間遠心し
た。 (5)新しいエッペンドルフチューブに上清を取った。
これに、1μlのMusselグリコーゲンと900μ
lのエタノールを添加し、−80℃で30分間放置した
後、4℃で15,000rpm、5分間遠心した。 (6)沈殿物を乾燥した。20μlのTE及び1μlの
RNaseA(5mg/ml)を加え、65℃で20分
間放置した。 (7)このようにして、プラスミドDNAを得た。 (8)得られたDNAを下記の組成の液で37℃で1時
間インキュベートした後、0.75%アガロースゲルに
加えてミニゲル電気泳動を行を行い、バンドをチェック
した。VH領域DNAの電気泳動の結果を図3に示す。
図3で、右のレーンがプラスミドDNAを電気泳動した
レーンであり、左のレーンがマーカーを電気泳動したレ
ーンである。マーカーの下から二つ目の広いバンドの横
(約350bpの位置)に増幅されたVH領域DNAの
バンドが見られる。 H buffer 1μl EcoRI 1μl(1U) DNA 1μl ADDW 7μl
【0052】8.DNAシーケンス (1)プラスミドDNAを1μlとり、99μlのTE
にて希釈した。 (2)吸光光度計で(1)の液の260nmの光の吸光
度(A260)を測定し、DNAの濃度を計算した(A
260が1.0のとき50μg/mlとした)。 (3)測定後、DNA濃度が1μg/μlとなるように
TEにてDNA溶液を希釈した。 (4)ダイターミネーター(Dye Terminat
or)法により、DNAシーケンス(オートシーケン
サ;ABIモデル373Aを使用)を行った。モノクロ
ーナル抗体YM−PAFRのVH領域のDNAの塩基酸
配列を配列表の配列番号2に示す。また、モノクローナ
ル抗体YM−PAFRのVL領域は、両端が若干違うこ
とが分かった。そのDNAの塩基酸配列を配列表の配列
番号4とそのアライメントを配列番号6に示す。
【0053】次に、上記DNAがコードするアミノ酸配
列を求めた。モノクローナル抗体YM−PAFRのVH
領域のアミノ酸配列を配列表の配列番号1に示す。ま
た、モノクローナル抗体YM−PAFRのVL領域のア
ミノ酸配列とそのアライメントをそれぞれ配列表の配列
番号3および5に示す。
【0054】9.V領域の解析 このようにして得られたDNAシーケンスをもとに、V
領域の超可変領域のアミノ酸配列をコンピュータ解析に
より求めた。結果を図4(モノクローナル抗体YM−P
AFRのVH領域のアミノ酸配列)並びに図5および図
6(モノクローナル抗体YM−PAFRのVL領域のア
ミノ酸配列およびそのアライメント)に示す。これらの
図において、四角の線で囲った箇所は、超可変領域(C
DR1ないし3)である。重鎖CDR1ないし3のアミ
ノ酸配列をそれぞれ配列表の配列番号7ないし9に、軽
鎖CDR1ないし3のアミノ酸配列を配列表の配列番号
10ないし12に示す。
【0055】
【発明の効果】本発明のマウス抗PAF受容体モノクロ
ーナル抗体の可変領域のアミノ酸配列を利用すること
で、該可変領域を含む抗PAF受容体モノクローナル抗
体、特にキメラ抗体の作製が可能となる。また、本発明
のマウス抗PAF受容体モノクローナル抗体の超可変領
域のアミノ酸配列を利用することで該超可変領域を含む
抗PAF受容体モノクローナル抗体、特にヒト型化抗体
の作製が可能となる。
【0056】既に述べたように、モノクローナル抗体Y
M−PAFRが好酸球のPAFを介した遊走活性を抑制
すること、およびECPの放出を抑制すること、また、
モルモットを用いた気管支喘息のモデル実験では、該モ
ノクローナル抗体の前投与によりPAFを介した気管支
喘息を抑制することが特願平7−257023号明細書
に示されている。したがって、該モノクローナル抗体を
供与抗体とする本発明の抗PAF受容体モノクローナル
抗体は気管支喘息を初めとするアレルギーの研究試薬と
して使用できる。
【0057】また、キメラ抗体およびヒト型化抗体は、
気管支喘息の治療薬として使用できることが期待され
る。さらに、抗アレルギー剤として使用できることが期
待される。
【0058】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:118 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質 配列 Val Lys Leu Gln Glu Ser Gly Gly Gly Leu Val Lys Leu Gly Gly Ser 1 5 10 15 Leu Lys Leu Ser Cys Ala Ala Ser Gly Phe Thr Phe Ser Ser Tyr Tyr 20 25 30 Met Ser Trp Val Arg Gln Thr Pro Glu Lys Arg Leu Glu Leu Val Ala 35 40 45 Ala Ile Asn Ser Asn Gly Asp Asn Thr Tyr Tyr Pro Asp Asn Val Lys 50 55 60 Gly Arg Phe Thr Ile Ser Arg Asp Asn Ala Lys Asn Thr Leu Tyr Leu 65 70 75 80 Gln Met Ser Ser Leu Arg Ser Glu Asp Ile Ala Leu Tyr Tyr Cys Ala 85 90 95 Arg Pro Gly Ser Ser Tyr Ala Trp Phe Asp His Trp Gly Gln Gly Thr 100 105 110 Thr Val Thr Val Ser Ser 115
【0059】配列番号:2 配列の長さ:354 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列 AGG TGA AGC TGC AGG AGT CTG GGG GAG GCT TAG TGA AAC TTG GAG GGT 48 CCC TTA AAC TCT CCT GTG CAG CCT CTG GAT TCA CTT TCA GTA GCT ATT 96 ACA TGT CTT GGG TTC GCC AGA CTC CAG AGA AGA GGC TGG AAT TGG TCG 144 CAG CCA TTA ATA GTA ATG GTG ATA ACA CCT ACT ATC CAG ACA ATG TGA 192 AGG GCC GAT TCA CCA TCT CCA GAG ACA ATG CCA AGA ACA CCC TGT ACC 240 TGC AAA TGA GCA GTC TGA GGT CTG AGG ACA TTG CCT TGT ATT ATT GTG 288 CAA GAC CTG GTA GTA GTT ACG CCT GGT TTG ATC ACT GGG GCC AAG GGA 336 CCA CGG TCA CCG TCT CCT 354
【0060】配列番号:3 配列の長さ:107 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質 配列 Asp Ile Gln Met Thr Gln Ser Pro Lys Phe Lys Ser Thr Ser Ile Gly 1 5 10 15 His Arg Val Ser Val Thr Cys Lys Ala Ser Gln Asn Val Gly Thr Asn 20 25 30 Val Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Ser Gly Gln Ser Pro Lys Thr Leu Ile 35 40 45 Tyr Ser Thr Ser Tyr Arg Tyr Ser Gly Val Pro Asp Arg Phe Thr Gly 50 55 60 Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Asn Val Gln Ser 65 70 75 80 Glu Asp Leu Ala Asp Tyr Phe Cys Gln Gln Tyr Asn Thr Tyr Pro Phe 85 90 95 Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu Glu Ile Lys 100 105
【0061】配列番号:4 配列の長さ:321 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列 GAC ATC CAG ATG ACA CAG TCT CCA AAG TTC AAG TCC ACA TCA ATA GGA 48 CAC AGG GTC AGC GTC ACC TGC AAG GCC AGT CAG AAT GTG GGT ACT AAT 96 GTA GCC TGG TAT CAA CAG AAA TCA GGG CAG TCT CCT AAA ACA CTG ATT 144 TAC TCG ACA TCC TAC CGG TAC AGT GGA GTC CCT GAT CGC TTC ACA GGC 192 AGT GGA TCT GGG ACA GAT TTC ACT CTC ACC ATC AGC AAT GTG CAG TCT 240 GAA GAC TTG GCA GAC TAT TTC TGT CAG CAA TAT AAC ACC TAT CCG TTC 288 ACG TTC GGA GGG GGG ACC AAG CTG GAA ATA AAA 321
【0062】配列番号:5 配列の長さ:108 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質 配列 Asp Ile Val Leu Thr Gln Ser Pro Lys Phe Lys Ser Thr Ser Ile Gly 1 5 10 15 His Arg Val Ser Val Thr Cys Lys Ala Ser Gln Asn Val Gly Thr Asn 20 25 30 Val Ala Trp Tyr Gln Gln Lys Ser Gly Gln Ser Pro Lys Thr Leu Ile 35 40 45 Tyr Ser Thr Ser Tyr Arg Tyr Ser Gly Val Pro Asp Arg Phe Thr Gly 50 55 60 Ser Gly Ser Gly Thr Asp Phe Thr Leu Thr Ile Ser Asn Val Gln Ser 65 70 75 80 Glu Asp Leu Ala Asp Tyr Phe Cys Gln Gln Tyr Asn Thr Tyr Pro Phe 85 90 95 Thr Phe Gly Gly Gly Thr Lys Leu Glu Leu Lys Arg 100 105
【0063】配列番号:6 配列の長さ:324 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列 GAC ATT GTG CTG ACC CAA TCT CCA AAG TTC AAG TCC ACA TCA ATA GGA 48 CAC AGG GTC AGC GTC ACC TGC AAG GCC AGT CAG AAT GTG GGT ACT AAT 96 GTA GCC TGG TAT CAA CAG AAA TCA GGG CAG TCT CCT AAA ACA CTG ATT 144 TAC TCG ACA TCC TAC CGG TAC AGT GGA GTC CCT GAT CGC TTC ACA GGC 192 AGT GGA TCT GGG ACA GAT TTC ACT CTC ACC ATC AGC AAT GTG CAG TCT 240 GAA GAC TTG GCA GAC TAT TTC TGT CAG CAA TAT AAC ACC TAT CCG TTC 288 ACG TTC GGA GGG GGG ACC AAG CTG GAG CTG AAA CGG 324
【0064】配列番号:7 配列の長さ:5 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質 配列 Ser Tyr Tyr Met Ser 1 5
【0065】配列番号:8 配列の長さ:15 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質 配列 Ala Ile Asn Ser Asn Gly Asp Asn Thr Tyr Tyr Pro Asp Asn Val 1 5 10 15
【0066】配列番号:9 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質
【0067】配列番号:10 配列の長さ:11 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質
【0068】配列番号:11 配列の長さ:7 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質
【0069】配列番号:12 配列の長さ:9 配列の型:アミノ酸 配列の種類:蛋白質
【図面の簡単な説明】
【図1】ハイブリドーマYM−PAFRから取り出し、
PCRで増幅したcDNAをミニゲル電気泳動した結果
を表す写真である。
【図2】PCRで増幅したYM−PAFR抗体のcDN
Aフラグメントのミニゲル電気泳動の結果を表す写真で
ある。
【図3】YM−PAFR抗体のVHフラグメントを導入
した形質転換体から取り出したプラスミドDNAの電気
泳動の結果を表す写真である。
【図4】YM−PAFR抗体の重鎖可変領域および重鎖
超可変領域を示す図である。
【図5】YM−PAFR抗体の軽鎖可変領域および軽鎖
超可変領域を示す図である。
【図6】YM−PAFR抗体の軽鎖可変領域および軽鎖
超可変領域のアライメントを示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/53 G01N 33/53 L Q Y 33/577 B 33/577 C12P 21/08 // C12P 21/08 C12N 15/00 ZNAC (C12P 21/08 C12R 1:91)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PAF受容体を認識する抗体の重鎖超可
    変領域を含むポリペプチドであって、該重鎖超可変領域
    が、配列表の配列番号7に記載のアミノ酸配列からなる
    超可変領域1、配列表の配列番号8に記載のアミノ酸配
    列からなる超可変領域2、配列表の配列番号9に記載の
    アミノ酸配列からなる超可変領域3から構成されること
    を特徴とするポリペプチド。
  2. 【請求項2】 PAF受容体を認識する抗体の軽鎖超可
    変領域を含むポリペプチドであって、該軽鎖超可変領域
    が、配列表の配列番号10に記載のアミノ酸配列からな
    る超可変領域1、配列表の配列番号11に記載のアミノ
    酸配列からなる超可変領域2、配列表の配列番号12に
    記載のアミノ酸配列からなる超可変領域3から構成され
    ることを特徴とするポリペプチド。
  3. 【請求項3】 PAF受容体を認識する抗体の重鎖可変
    領域を構成するポリペプチドであって、該重鎖可変領域
    が配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるこ
    とを特徴とするポリペプチド。
  4. 【請求項4】 PAF受容体を認識する抗体の軽鎖可変
    領域を構成するポリペプチドであって、該軽鎖可変領域
    が配列表の配列番号3または5に記載のアミノ酸配列か
    らなることを特徴とするポリペプチド。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか一項に記載
    のポリペプチドをコードするDNAまたはmRNA。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のポリペプチドまたは請
    求項2に記載のポリペプチドを含む抗PAF受容体モノ
    クローナル抗体。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載のポリペプチドまたは請
    求項4に記載のポリペプチドを含む抗PAF受容体モノ
    クローナル抗体。
JP31704796A 1996-11-12 1996-11-12 Paf受容体を認識する抗体の可変領域を構成するポリペプチドおよび超可変領域を含むポリペプチド、それらをコードする遺伝子並びに該ポリペプチドを含む抗体 Pending JPH10136981A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31704796A JPH10136981A (ja) 1996-11-12 1996-11-12 Paf受容体を認識する抗体の可変領域を構成するポリペプチドおよび超可変領域を含むポリペプチド、それらをコードする遺伝子並びに該ポリペプチドを含む抗体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31704796A JPH10136981A (ja) 1996-11-12 1996-11-12 Paf受容体を認識する抗体の可変領域を構成するポリペプチドおよび超可変領域を含むポリペプチド、それらをコードする遺伝子並びに該ポリペプチドを含む抗体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10136981A true JPH10136981A (ja) 1998-05-26

Family

ID=18083832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31704796A Pending JPH10136981A (ja) 1996-11-12 1996-11-12 Paf受容体を認識する抗体の可変領域を構成するポリペプチドおよび超可変領域を含むポリペプチド、それらをコードする遺伝子並びに該ポリペプチドを含む抗体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10136981A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11466085B2 (en) Anti-PD-L1 nanobody, coding sequence and use thereof
KR102037016B1 (ko) 항 pd-l1 나노 항체 및 이의 응용
US20220315658A1 (en) Anti-pd-l1 single-domain antibody and derivatives and use thereof
Powers et al. Expression of single-chain Fv-Fc fusions in Pichia pastoris
US11292841B2 (en) Anti-PD-1 nano-antibody and application thereof
JP3229590B2 (ja) cDNAライブラリーの作製方法およびポリペプチドのスクリーニング方法
DE69327229T2 (de) Multivalente einkettige Antikörper
US9139650B2 (en) Fragment of humanized anti-EGFR antibody substituted-lysine variable fragment and use thereof
US6734286B2 (en) Interleukin-5 specific recombinant antibodies
EP3882276A1 (en) Bispecific antibody, preparation method therefor and application thereof
JP2007537132A (ja) インターロイキン−22に対する抗体およびその使用
JP2002506420A (ja) 変異した不活化IgG2ドメインおよびこれを組み込んだ抗CD3抗体
TW201036638A (en) Antibodies that bind human interleukin-18 and methods of making and using
JPH06506697A (ja) ヒトpf4a受容体とその使用
KR20050119120A (ko) 인간 ⅰl-21 수용체에 대한 항체 및 그것의 용도
WO2021031716A1 (zh) 抗pd-l1单域抗体
US20170274072A1 (en) Bispecific antibody targeting human epidermal growth factor receptor
JPH08231598A (ja) モノクローナル抗体
JPH04504363A (ja) 組換え抗体―毒素融合タンパク質
KR20230098629A (ko) 항-il5 나노 항체 및 이의 응용
WO2022057875A1 (zh) 靶向4-1bb的单域抗体、其融合蛋白、药物组合物及用途
CA2123492C (en) Lymphoid antigen cd30
JP2000515731A (ja) 6量体融合タンパク質およびその使用
CN116731169B (zh) 一种分拣蛋白1特异性的纳米抗体及其应用
JP2002512782A (ja) G−csfレセプターアゴニスト抗体及びそのスクリーニング方法