JPH10136289A - プラズマディスプレイの画像表示方法並びにプラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイの画像表示方法並びにプラズマディスプレイ装置

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JPH10136289A
JPH10136289A JP8290012A JP29001296A JPH10136289A JP H10136289 A JPH10136289 A JP H10136289A JP 8290012 A JP8290012 A JP 8290012A JP 29001296 A JP29001296 A JP 29001296A JP H10136289 A JPH10136289 A JP H10136289A
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JP8290012A
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English (en)
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Takahito Nakanishi
隆仁 中西
Takayoshi Nagai
孝佳 永井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示輝度の改善及びチラツキの防止を図ること 【解決手段】第1フィールド及び第2フィールドを有す
る1フレームの画像データを記憶する記憶手段1と、上
記第1フィールドの画像データの階調数を減少させる乗
算器3と、上記第1及び第2フィールドの画像データを
表示する複数の放電セルを有する表示パネル6と、表示
パネル6を制御することにより、1画面の表示を行う表
示期間のうち、一部のサブフィールドにおいて第1フィ
ールド及び第2フィールドの画像データを表示させ、他
のサブフィールドにおいて、上記記憶手段に記憶された
第2フィールドの画像データを表示させる制御手段2
と、を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高輝度、高画質
が要求されるプラズマディスプレイの画像表示方法並び
にプラズマディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、プラズマディスプレイパネルを
用いた画像表示装置において、図7は日経エレクトロニ
クス1993年4−12号に掲載されたノンインタレー
ス方式のプラズマディスプレイパネルの階調表示方法を
説明する図である。図7において、W1〜W6は、マト
リクス状に設けられた各放電セルに画像データを書き込
むアドレス期間、S1〜S6は、アドレス期間W1〜W
6に書き込まれた画像データを表示するために、電圧を
加え、放電を発生させることによって各放電セルを発光
させる表示放電期間である。ここで、アドレス期間に表
示放電期間を加えた期間(W1+S1),(W2+S
2),・・・,(W6+S6)がそれぞれサブフィール
ドの表示期間である。
【0003】プラズマディスプレイパネルにおいては、
マトリクス状に配置された電極の交点に線順次走査によ
り、パネルのメモリ効果を利用した、書き込み放電を行
うアドレス期間とこの書き込み放電を行った放電セルに
維持電圧をかける表示放電期間とをそれぞれ設けてい
る。アドレス期間では、画像に基づいて放電セルを選択
し書き込み放電を行う。各放電セルの発光輝度は、単位
時間内の放電回数により制御される。
【0004】図7の階調表示方法によれぱ、表示放電期
間S1〜S6のそれぞれにおいて、維持放電回数に、
1,2,4,8,16,32のような重み付けを行い、
各放電セルのアドレス期間にそれぞれの重みに対応した
画像データを与えることによって、64階調表示を行っ
ている。例えば、全ての表示放電期間S1〜S6で発光
した場合には最も明るい階調となり、表示放電期間S6
のみで発光した場合には中間の階調、全ての表示放電期
間S1〜S6で発光しない場合には、最も暗い階調とな
る。
【0005】また、1フレームの表示期間は人間の視覚
がフリッカを知覚できない時間、およそ1/60秒以下
に設定される。上述のアドレス期間W1〜W6は、サブ
フィールド毎に必ず全画面書き込み走査されるので、各
サブフィールドにおいて同じ時間を要し、図7に示され
るように、1フレーム表示のうちでアドレス期間が大部
分を占めている。そして、階調の多さに応じてサブフィ
ールドの数が増加し、1フレームにおけるアドレス期間
の総時間が増加する。
【0006】図8は、特開昭51−29829に示され
たインタレース方式の画像データが入力された場合の画
像表示方式を示した図である。図8において、w1〜w
5はデータ電極、y1〜y9は走査電極を表す。そし
て、データ電極w1〜w5と走査電極y1〜y9の各交
点が放電セルである。この画像表示方式においては、イ
ンタレース方式を採用しており、1フレームの表示は第
1フィールドと第2フィールドに分けられる。例えば、
第1フィールドの表示期間において、奇数ライン(y
1,y3,y5,・・・)の画像データを表示し、これ
らのライン全てを走査した後、第2フィールドの表示期
間において、偶数ライン(y2,y4,y6,・・・)
の画像データを表示する。
【0007】このとき、画面全体の平均輝度を上げるた
め、各フィールドにおいて、本来のラインと本来表示さ
れないラインとを組み合せた2ラインで、同一の画像を
表示する。すなわち、第1フィールドにおいては、図8
(a)に示されるように、y1の走査ラインのための画
像信号を、y1及びy2に書き込み、表示放電期間にお
いて同じ画像を表示させる。ここで、2つの放電セルが
同時に発光するため、1つの放電セルが発光する場合と
比べて輝度が上昇する。y3及びy4、y5及びy6、
・・・についても同様に表示を行う。次に、第2フィー
ルドにおいては、図8(b)に示されるように、y2の
走査ラインのための画像信号を、y2及びy3に書き込
む。y4及びy5、y6及びy7においても同様な処理
を行う。
【0008】すなわち、入力されたインタレース画像デ
ータのうち、第1フィールドの画像データは、図8
(a)に示されように、走査電極y1及びy2のように
隣接する2本の走査電極が組となって、線順次走査によ
り書き込み放電が行われ、縦長の大きな放電セルを形成
する。一方、第2フィールドの画像データも、図8
(b)に示されるように、隣接する2本の走査電極が組
となって、縦長の大きな放電セルを形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像表示方法は
以上のように構成されているので、1フレームで全画面
を走査するノンインタレース方式では、放電セルの輝度
の階調を増加させると、アドレス期間に要する時間が増
加する。このとき、1フレームは、例えば、1/60秒
で表示しなければならないため、表示可能なサブフィー
ルド数が制限され、画像データを多くの階調を用いて自
然に表示することが困難であるという問題があった。
【0010】また、特開昭51−29829号公報に記
載された従来のインタレース方式の画像データ表示方式
では、隣接する表示画素によって1つの縦長の表示画素
を構成するため、表示画素の大きさが2倍となり、画面
の解像度が著しく劣化するという問題があった。
【0011】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたもので、高輝度で表示できるとともに、よ
り多くの階調を用いて自然な画像表示が可能な画像表示
装置並びにその表示方法を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるプラズ
マディスプレイの表示方法においては、第1のフィール
ド及び第2のフィールドを有するフレームの画像データ
のうち、第1のフィールドの画像データの階調数を減少
させる階調減少ステップ、この階調減少ステップで階調
数を減少させた第1のフィールドの画像データに基づい
て、上記第1のフィールド用の放電セルが書込放電する
とともに、上記第2のフィールドの画像データに基づい
て、上記第2のフィールド用の放電セルが書込放電する
第1のアドレスステップと、この第1のアドレスステッ
プで書込放電した上記第1及び第2のフィールド用の放
電セルが、あらかじめ定められた期間、維持放電する第
1の表示点灯ステップと、を有する第1のサブフィール
ド表示ステップを1回若しくは複数回繰り返すことによ
り、上記画像データを複数の階調数で表示する第1の表
示ステップ、この第1の表示ステップの後に、上記第2
のフィールド用の画像データに基づいて、上記第2のフ
ィールド用の放電セルが書込放電する第2のアドレスス
テップと、この第2のアドレスステップで書込放電した
第2のフィールド用の放電セルが、あらかじめ定められ
た期間、維持放電する第2の表示点灯ステップと、を有
する第2のサブフィールド表示ステップを1回若しくは
複数回繰り返すことにより、上記第2のフィールドの画
像データを複数の階調数で表示する第2の表示ステッ
プ、を備えたものである。
【0013】また、階調減少ステップは、上記第1のフ
ィールドの画像データの輝度値をあらかじめ定められた
割合で減少させ、かつ階調数を減少させるものである。
【0014】また、この発明にかかるプラズマディスプ
レイ装置においては、第1のフィールド及び第2のフィ
ールドを有する1フレームの画像データを記憶する記憶
手段と、上記第1のフィールドの画像データの階調数を
減少させる階調減少手段と、上記第1及び第2のフィー
ルドの画像データを表示する複数の放電セルを有する表
示パネルと、1画面の表示を行う表示期間のうち、第1
の表示期間には、上記複数の放電セルに、上記階調減少
手段が階調数を減少させた第1のフィールドの画像デー
タ及び上記記憶手段に記憶された第2のフィールドの画
像データを表示させ、第2の表示期間には、上記複数の
放電セルのうち上記第2のフィールドに対応する放電セ
ルに、上記記憶手段に記憶された第2のフィールドの画
像データを表示させ、上記第1の表示期間における上記
放電セルの点灯時間長と上記第2の表示期間における上
記放電セルの点灯時間長との合計の変化により、上記複
数の放電セルそれぞれの表示輝度を変化させる制御手段
と、を備えたものである。
【0015】また、階調減少手段は、第1のフィールド
の画像データの輝度値をあらかじめ定められた割合で減
少させるとともに階調数を減少させ、表示パネルは、複
数の第1の電極と複数の第2の電極との交点にそれぞれ
配置された複数の放電セルを有し、制御手段は、第1の
表示期間に、上記階調減少手段が階調数を減少させた第
1フィールドの画像データに基づいて、上記複数の放電
セルから放電させる第1のフィールド用の放電セルを選
択し、選択した放電セルに対応する上記第1の電極と第
2の電極との間に電圧を印加するとともに、第2のフィ
ールドの画像データに基づいて、上記複数の放電セルか
ら第2のフィールド用の放電セルを選択し、選択した放
電セルに対応する上記第1の電極と上記第2の電極との
間に電圧を印加し、第2の表示期間に、上記複数の放電
セルから第2のフィールド用の放電セルを選択し、選択
した放電セルに対応する上記第1の電極と上記第2の電
極との間に電圧を印加するドライバと、上記第1の表示
期間及び第2の表示期間に、上記複数の放電セルに放電
維持電圧を印加することにより、予め定められた期間、
上記ドライバが選択した放電セルを放電させる放電維持
制御部と、を備えたものである。
【0016】また、記憶手段は、第1のフィールド及び
第2のフィールドを含む第1のフレームの画像データを
記憶する第1の記憶領域を有するとともに、第1のフレ
ームに続く第2のフレームの画像データを記憶する第2
の記憶領域を有し、画像データの階調数を減少させるた
めに上記階調減少手段が上記第1の記憶領域から上記第
1のフィールドの画像データを読み終える前に、上記第
2のフレームの画像データの上記第2の記憶領域への書
き込みを開始するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図1〜
図3を用いて説明する。図1はこの実施の形態1におけ
る画像表示装置を示す機能ブロック図である。図1にお
いて、1は図示しない信号処理装置からの画像データを
記憶する記憶手段たるフレームメモリであり、このフレ
ームメモリ1は、第1フィールドの画像データを記憶す
るフィールドメモリ1aと第2フィールドの画像データ
を記憶するフィールドメモリ1bとを有する。この実施
の形態では、フィールドメモリ1a、1bの記憶領域が
第1の記憶領域となる。2は、図示しない信号処理装置
から垂直同期信号V及び水平同期信号Hを受信し、フレ
ームメモリ1、乗算器3、データドライバ4、及び、ス
キャンドライバ5を制御する制御回路、3はフレームメ
モリ1から画像データを受け取り、制御回路2からのフ
ィールド信号に基づき、画像データにあらかじめ定めら
れた係数を乗算する、階調減少手段たる乗算器である。
【0018】4は制御回路2の制御に従い、乗算器5が
乗算した画像データを1ライン分蓄積し、プラズマディ
スプレイパネル6のデータ電極へ蓄積したデータを出力
するデータドライバ、5は制御回路2の制御に従い、プ
ラズマディスプレイパネル6の走査電極を駆動するスキ
ャンドライバである。このスキャンドライバ5とデータ
ドライバ4とで、一枚の表示パネルを駆動するドライバ
を構成している。6は第1の電極たるデータ電極w1〜
wn及び第2の電極たる走査電極y1〜ynを有し、こ
れらの電極に与えられた信号に基づき画像を表示する、
表示パネルたるプラズマディスプレイパネルである。7
は、制御回路2に接続され、表示放電期間においてx電
極x1〜xnに維持放電電圧をかけることにより、走査
電極y1〜ynとの間で維持放電を発生させるx電極制
御部であり、この実施の形態では、スキャンドライバ5
とx電極制御部7とにより、維持放電を発生させるた
め、スキャンドライバ5とx電極制御部7が放電維持部
の役割を有する。走査電極y1〜ynとx電極x1〜x
nとは、y1とx1、y2とx2、・・・、ynとxn
といったように、並行に一対の電極として並べられてい
る。なお、一般的なプラズマディスプレイ及びその動作
についての説明は、三菱電機技報・Vol.69・No.11・199
5 P.41〜45にも記載されている。この実施の形態では、
制御回路2、データドライバ4、スキャンドライバ5、
x電極制御部7で、制御手段を構成している。なお、こ
こで第2のフィールドは、現在表示しようとしているフ
ィールドであり、第1のフィールドはその直前のフィー
ルドであるため、第2フィールドが現在表示しようとす
る最新のフィールドであるときは、第1フィールドが第
1のフィールドとなる。この後、第1フィールドが現在
表示しようとする最新のフィールドとなり(図4参
照)、その場合には、第1フィールドは第2のフィール
ド、第2フィールドは第1のフィールドとなる。
【0019】次に動作について説明する。 ◆動作概要 まず、概要を説明する。この実施の形態の画像表示装置
は、図2に示すような表示パターンを採用することによ
り、ちらつきが無く、発色数も多いという効果を奏する
ものである。図2は、図1に示したプラズマディスプレ
イパネル6の表示パターンを説明する図である。図2に
おいて、w1〜w5はそれぞれプラズマディスプレイパ
ネル6のデータ電極である。このデータ電極w1〜w5
は、書込電極、或いはアドレス電極とも呼ばれる。y1
〜y9はそれぞれプラズマディスプレイパネル6の走査
電極であり、走査電極y1〜y9は、表示電極、或いは
放電維持電極とも呼ばれる。各データ電極w1〜w5と
各走査電極y1〜y9との交点に放電セルがある。な
お、ここではx電極は表示されていないが、各走査電極
y1〜y9と並行に配置されている。L1は第1フィー
ルドの画像データの表示発光、L2は第2フィールドの
画像データの表示発光であり、表示発光L1、L2とも
円の大きさが大きいほど輝度が大きく、小さいほど輝度
が小さいことを表している。なお、ここでは説明の簡単
化のために、同フィールドの各放電セルの輝度を同じ大
きさで表しているが、実際には画像データによって発光
輝度が異なる。
【0020】まず、第1フィールドの画像データがフレ
ームメモリ1に入力されると、乗算器3を介して、受け
取った第1フィールドの画像データ、及び、既にフレー
ムメモリ1に記憶されていた直前のフィールド、すなわ
ち第2フィールドの画像データがデータドライバ4へ出
力される。すると、図2(a)に示されるように、第1
フィールドの放電セル、すなわち走査電極y1,y3,
y5,y7,y9上の放電セルは、フレームメモリ1に
記憶された原画像データそのままの輝度で発光する。一
方、直前のフィールド(第2フィールド)の放電セル、
すなわち走査電極y2,y4,y6,y8上の放電セル
は、フレームメモリ1に記憶された原画像データよりも
所定の割合だけ小さい輝度で発光する。
【0021】次に、第1フィールドの表示が終了し、第
2フィールドの画像データがフレームメモリ1に入力さ
れると、乗算器3を介して、受け取った第2フィールド
の画像データ、及び、既にフレームメモリ1に記憶され
ていた直前のフィールド、すなわち上述の第1フィール
ドの画像データがデータドライバ4へ出力される。する
と、今度は図2(b)に示されるように、第2フィール
ドの放電セルは、フレームメモリ1に記憶された原画像
データそのままの輝度で発光する。一方、直前のフィー
ルド(第2フィールド)の放電セルは、フレームメモリ
1に記憶された原画像データよりも所定の割合だけ小さ
い輝度で発光する。
【0022】この後、再び第1フィールドの画像データ
がフレームメモリ1に入力され、上述の動作を繰り返
し、画像の表示が行われる。ここで、第1に、各フィー
ルドにおいて第1フィールド及び第2フィールドの画像
データが表示されるため、非表示間隔が短くなり、ちら
つきを大幅に抑制できる。第2に、直前のフィールドの
画像データは、その表示輝度を落として表示するため、
後に述べる理由によって、表示色数若しくは解像度、又
は、表示色及び解像度を増加させることができる。
【0023】図3は、この実施の形態の画像表示装置
が、1つのフィールドを表示するときのアドレス期間及
び表示放電期間を示した図である。この図3において、
アドレス期間W1〜W7は、データドライバ4及びスキ
ャンドライバ5を駆動して、プラズマディスプレイパネ
ル6の各放電セルに画像データを書き込む期間、表示放
電期間S1〜S7は、アドレス期間W1〜W7で画像デ
ータが書き込まれた放電セルを、あらかじめ定められた
時間発光させる表示放電期間である。図3に示すよう
に、第1の表示期間に含まれるアドレス期間W1〜W4
は、期間が長く、第2の表示期間に含まれるアドレス期
間W5〜W7は、期間がアドレス期間W1〜W4の約1
/2と短い。アドレス期間W1〜W4ではデータドライ
バ4及びスキャンドライバ5は、第1フィールド及び第
2フィールドの両方のフィールドの画像データについて
書き込み、全画面表示を行って、チラツキを防止する。
次のアドレス期間W5〜W7では、第1フィールド又は
第2フィールドのいずれか一方のフィールドの画像デー
タについて書き込み、書込量を減少させ、高速に処理を
行う。このように高速処理が可能となると、その分解像
度を増加させ、サブフィールド数を増やして、表示色数
(すなわち、階調数)を増加させることができる。
【0024】◆動作詳細 次に、この実施の形態1にかかる画像表示装置の動作に
ついて、図1及び図5を用いて詳細に説明する。まず、
ステップ1からスタートし、ステップ2でサブフィール
ドの番号を示すnを0に初期化し、第1サブフィールド
から開始するように初期化する。次にステップ3に移
り、書き込みを行う走査線を示すyを1に初期化し、1
番目の走査線から書き込むように指定する。ステップS
T2、ST3の初期化は、制御回路2が行う。続いてス
テップ4に移り、表示しようとする最新のフィールドが
第1フィールドであるか否かを調べる。第1フィールド
であるときは、ステップST5に進み、第1フィールド
でないとき、すなわち第2フィールドであるときはステ
ップST10に進む。この判断は、制御回路2が外部か
ら送られてくる画像データが第1フィールドであるか、
第2フィールドであるかを垂直同期信号Vに基づく判断
で行う。
【0025】ステップST5、ST10では、図4に示
すようなインタレース方式の画像データの読み込みと記
憶を行う。ステップST5では、第1フィールドの画像
データがフィールドメモリ1aに記憶され、ステップS
T6に移る。一方、ステップST10では、第2フィー
ルドの画像データがフィールドメモリ1bに記憶され、
ステップST11に移る。
【0026】階調減少ステップたるステップST6、S
T11では、制御回路2は乗算器3を制御して、フィー
ルドメモリ1a及びフィールドメモリ1bに記憶されて
いる画像データにあらかじめ定められた係数を乗算させ
る。例えば、外部から受信した現在表示すべき画像デー
タが、第1フィールド用のデータである場合、すなわち
ステップST6では、乗算器3はフィールドメモリ1a
の画像データに係数”1”を乗算し、データドライバ4
へ出力する。すなわち、原画像データのままデータドラ
イバ4へ出力する。そして、フィールドメモリ1bに記
憶された画像データには、係数”1/8”を乗算して、
データドライバ4へ出力する。このとき、フィールドメ
モリ1aに記憶された画像データは新しい画像データで
あり、フィールドメモリ1bに記憶されたデータは、1
つ前のフィールドの画像データである。ステップST6
が終了すると、ステップST7に進む。
【0027】一方、外部から受信した現在表示すべき画
像データが第2フィールド用のデータである場合、すな
わちステップST11の場合には、乗算器3はフィール
ドメモリ1aの画像データに係数”1/8”を乗算し、
データドライバ4へ出力する。そして、フィールドメモ
リ1bに記憶された画像データには、係数”1”を乗算
して、データドライバ4へ出力する。このとき、フィー
ルドメモリ1aに記憶された画像データは1つ前の画像
データであり、フィールドメモリ1bに記憶されたデー
タは、新しいフィールドの画像データである。ステップ
ST11が終了すると、ステップST12に進む。
【0028】ここで、乗算器3の1つの例として、ビッ
トシフトを行う回路を用いることができる。係数が、1
/8のときには3ビットの右シフト操作を行う。このビ
ットシフト操作を用いた乗算器3は、回路が簡単であ
り、高速に1/2wの係数を乗算できるという特徴があ
る。このときwは係数に応じて適宜変更される。
【0029】次に、ステップST7〜ST9の動作を説
明する。ステップST7は、アドレス期間において実行
され、乗算器3から出力された第1フィールドの画像デ
ータをプラズマディスプレイパネル6の放電セルに書き
込む処理である。乗算器3から出力された画像データ
は、データドライバ4に1ライン分蓄えられる。この1
ライン分の画像データは、第1フィールドの画像データ
のうち、第y番目の走査線に対応する画像データであ
る。そして、データドライバ4は、制御回路2からのタ
イミング信号に基づいて、蓄えた画像データをプラズマ
ディスプレイパネル6のデータ電極へ出力する。このと
き、データドライバ4は、書き込む画像データから現在
のサブフィールドnに対応したn番目のビットを取り出
し、このビット情報を用いてデータ電極にかける電圧を
決定する。例えば、第1サブフィールドのアドレス期間
W1では第0ビット、第2サブフィールドのアドレス期
間W2では第1ビットを取り出し、ビットが”1”であ
る場合に書き込み放電が起き、”0”である場合には書
き込み放電は起きないように内部回路を駆動する。以
下、他のサブフィールドにおいても同様に当該サブフィ
ールドに対応するビットを取り出す。なお、ここでプラ
ズマディスプレイパネル6がカラー表示可能なものであ
る場合には、1ピクセルは、赤、青、緑に対応する3つ
の放電セルからなり、それぞれの放電セルに対応する画
像データが、乗算器3を介してフレームメモリ1から送
られる。
【0030】一方で、スキャンドライバ5は制御回路2
からのタイミング信号に基づいて、プラズマディスプレ
イパネル6の特定のラインにかかる走査電極、すなわち
y番目の走査電極に電圧をかける。すると、選択された
データ電極と走査電極との交点の放電セルで書き込み放
電が起きる。以上の処理により、y番目の走査線に対応
する第1フィールドの画像データが、y番目の走査線上
の放電セルに書き込まれる。このステップST7は、第
1の表示期間及び第2の表示期間で実行される。
【0031】次に、ステップST8において、現在処理
中のサブフィールドが第1の表示期間にあるか、すなわ
ち、現在処理中のサブフィールド番号があらかじめ定め
られた番号より小であるかが調べられる。この番号は、
乗算器3で減少させられた階調数に応じて設定され、減
少後の階調数が2(i+1)である場合には、番号はiとな
る。ここでは、7ビットを3ビットシフトすることによ
り、番号は4となる。
【0032】ここで、第1の表示期間にある場合には、
ステップST9に進み、第2フィールドの画像データを
書き込む。一方、第1の表示期間にない場合、すなわ
ち、第2の表示期間にある場合には、ステップST9の
処理を飛ばして、ステップST15に進む。ステップS
T9の処理を飛ばすため、処理が高速になり、後述のよ
うに解像度、階調数を増やすことができる。
【0033】ステップST9は、アドレス期間において
実行され、乗算器3から出力された第2フィールドの画
像データをプラズマディスプレイパネル6の放電セルに
書き込む処理である。このステップST9は、基本的に
ステップST7と同様の処理を行う。ただし、書き込ま
れるデータは、第2フィールドの画像データのうち、第
y+1番目の走査線に対応する画像データであり、乗算
器3を通ることにより、階調数及び輝度が減少したもの
である。この画像データが、第y+1番目の走査電極に
かかる放電セルに書き込まれる。このステップST9
は、第1の表示期間で実行される。ステップST9が終
了すると、ステップST15に進む。
【0034】ここで、ステップST8でYesと判断さ
れ、ステップST7及びST9が連続して実行されたと
き、ステップST7及びST9は、第1のアドレスステ
ップとなる。一方、Noと判断され、ステップST7が
実行され、ステップST9が実行されなかったとき、ス
テップST7は第2のアドレスステップとなる。
【0035】次に、ステップST12〜ST14までの
動作を説明する。ステップST11が終了すると、ステ
ップST12に進み、現在処理中のサブフィールドが第
1の表示期間にあるか、すなわち、現在処理中のサブフ
ィールド番号があらかじめ定められた番号以下であるか
が調べられる。この処理はステップST8と同様であ
る。ここで、第1の表示期間である場合には、次のステ
ップST13に進み、第1の表示期間でない場合、すな
わち第2の表示期間である場合には、ステップST13
を飛ばし、ステップST14へ進む。ステップST13
を飛ばすことによって、解像度、階調数を増やすことが
できる点はステップST8と同様である。
【0036】次に、ステップST13に進む。ステップ
ST13ではステップST7と同様の処理が行われる。
ただし、このステップST13で書き込まれる画像デー
タは、ステップST11で、乗算器3により輝度及び階
調数が減少したものである。続いて、ステップST14
に進み、次のラインに第2フィールドの画像データが書
き込まれる。このステップST14は、ステップST9
と同様の処理を行われる。ただし、このステップST1
4で書き込まれる画像データは、輝度及び階調数が減少
していないものである。
【0037】ここで、ステップST12でyesと判断
され、ステップST13及びS14が連続して実行され
たとき、ステップST13及びS14は、第1のアドレ
スステップとなる。一方、Noと判断され、ステップS
T14が実行され、ステップST13が実行されなかっ
たとき、ステップST14は第2のアドレスステップと
なる。
【0038】ステップST7〜ST9若しくはST12
〜ST14が終了すると、ステップST15に移る。ス
テップST15では、次の走査線に対する書き込みを行
うため、yに2を加算する。次に、ステップST16
で、全ての走査線に対する書き込み、すなわち全てのラ
インの放電セルに対する書き込みが終了したかが判断さ
れ、終了した場合には、次のステップST17に移り、
終了していない場合には、ステップST4に戻る。以上
のようにアドレス期間では、ステップST4〜ST16
の処理を繰り返すことにより、ステップST17に移っ
たときには、第1フィールドの走査線及び第2フィール
ドの走査線全てについて、すなわち全画面について書き
込みが終了する。なお、ステップST8、ST12、S
T15、ST16の処理は制御回路2が行う。
【0039】続いて、第1の表示点灯ステップ、若しく
は第2の表示点灯ステップたるステップST17に移
り、表示放電期間において、スキャンドライバ5及びx
電極制御部7が全てのx電極及び全ての走査電極に表示
放電のための電圧をかける。ここで、アドレス期間のス
テップST4〜16において、データ電極に電圧がかけ
られなかった、すなわち放電しなかった放電セルは、こ
の表示放電期間においても放電せず、発光しない。その
理由は、表示放電期間S1で与えられる電圧では、電圧
が足りないため、放電にいたらないからである。一方、
アドレス期間のステップST4〜16においてデータが
書き込まれた、すなわち電圧がかけられた放電セルで
は、アドレス期間で蓄えられた電圧と表示放電期間でか
けられる電圧とが加算され、大きな電圧となるため放電
し、発光する。そのため、発光する放電セルと発光しな
い放電セルができ、画像の表示が可能となる。このとき
の放電時間は、2nに比例する時間である。この表示放
電が終了すると、全ての放電セルに書き込まれた画像デ
ータは消去される。
【0040】ここで、ステップST4〜ST17は、第
1の表示期間において、第1のサブフィールド表示ステ
ップとなり、第2の表示期間においては、第2のサブフ
ィールド表示ステップとなる。
【0041】次に、ステップST18に移り、制御回路
2がnに1を加算する。そのため、nは次のサブフィー
ルドを示すこととなる。そして、ステップST19に進
み、全てのサブフィールドの処理が終了したかを判断す
る。ここでは、全サブフィールド数が7であるため、n
が7以上であるかを判断する。終了した場合には、次の
ステップST20に進み、終了していない場合には、ス
テップST3に戻る。ステップST3〜ST19の処理
が終了すると、通常の1フィールド分の表示が終了し
(ただし、この実施の形態の画像表示装置においては、
前フィールドの画像データも同時に表示されている)、
階調のついた画像がプラズマディスプレイパネル6に表
示される。
【0042】ここで、この実施の形態1では、第1の表
示期間において、第1のサブフィールド表示ステップを
4回繰り返しており、このとき、ステップST3〜ST
19は第1の表示ステップとなる。また、第2の表示期
間においては、第2のサブフィールド表示ステップを3
回繰り返しており、このとき、ステップST3〜ST1
9は第2の表示ステップとなる。
【0043】ステップST20〜ST22は、次のフィ
ールドを特定するための処理である。したがって、ステ
ップST4で、同期信号から現在表示すべき最新のフィ
ールドを特定する場合には不要である。しかし、説明の
都合上、以下にその処理を説明する。ステップST20
〜ST22では、次のフィールドを決める。すなわち、
現在のフィールドfが第1フィールドである場合には、
次のフィールドは第2フィールドが来るので、f=2と
する。一方、現在のフィールドfが第1フィールドであ
る場合には、次のフィールドは第1フィールドが来るの
で、f=1とする。ステップST20〜ST22が終了
すると、ステップST2に戻り、次のフィールドの表示
を行う。
【0044】図3は、この実施の形態の画像表示装置
が、1つのフィールドを表示するときのアドレス期間及
び表示放電期間を示した図である。この図3において、
アドレス期間W1〜W4及び表示放電期間S1〜S4
は、第1の表示期間であり、アドレス期間W5〜W7及
び表示放電期間S5〜S7は第2の表示期間である。そ
して、表示放電期間S1〜S4のそれぞれの期間長の合
計が第1の表示期間における点灯時間長であり、表示放
電期間S5〜S7のそれぞれの期間長の合計が第2の表
示期間における点灯時間長である。
【0045】第1の表示期間、すなわち、アドレス期間
W1〜W4及び表示放電期間S1〜S4では、まず、ア
ドレス期間W1と表示放電期間S1中に、ステップST
3〜ST17の動作を行い、第1サブフィールドの表示
が行われる。この表示では、現在の(最新の)フィール
ドと前フィールドの画像データが同時に表示される。ス
テップST17で表示放電期間S1が終了すると、全て
の放電セルに書き込まれた画像データは消去される。そ
して、新たなアドレス期間W2と表示放電期間S2と
で、ステップST3〜17の動作が同様に行われ、第2
サブフィールドの表示が行われる。ただし、アドレス期
間W2で書き込まれる画像データは、輝度に応じてアド
レス期間W1と異なる画像データとなる(ただし、輝度
によっては同一の画像データとなることもある)。ま
た、表示放電期間S2の期間は、表示放電期間S1の2
倍の長さである。以下同様に、アドレス期間W3、表示
放電期間S3、アドレス期間W4、及び表示放電期間S
4において、上述と同様に動作し、表示が繰り返され
る。
【0046】次に、第2の表示期間のアドレス期間W5
に移る。アドレス期間W5では、前フィールドの画像デ
ータが表示されないため、本来のインタレース表示に戻
り、その期間はアドレス期間W1の約半分である。前フ
ィールドの画像データが表示されない理由は、乗算器3
の作用により、前フィールドの画像データの輝度は縮小
されており、表示放電期間S4で表示されるような大き
な輝度を持つ放電セルがないためである。ここで、前フ
ィールドとは、第1フィールドの画像データが最新であ
る場合の、その1つ前の第2フィールド、若しくは、第
2フィールドの画像データが最新である場合の、その1
つ前の第1フィールドのことである。
【0047】以降、アドレス期間W6、表示放電期間S
6、アドレス期間W7、および表示放電期間S7も同様
に動作し、アドレス期間W6、W7の期間は、アドレス
期間W1の約半分となる。ここで、アドレス期間W5、
W6の期間が短くなるため、サブフィールド数を増や
し、従来の画像表示装置よりも発色数を増加することが
できる。また、解像度を上げることができる。解像度を
上げた場合には、それに比例して各サブフィールドのア
ドレス期間が長くなるが、長くなった分は、アドレス期
間W5、W6が短くなった分で相殺できるため、一定時
間内での表示が可能となる。この場合でも、インタレー
ス方式のようなちらつきは発生しない。
【0048】従来の技術では、ノンインタレース方式を
採用した場合、画像のちらつきを抑えることができる
が、各サブフィールドのアドレス期間が長いため、一定
時間の中で表示できるサブフィールド数が少なかった。
そのため、発色数が少ないという問題があった。一方、
インタレース方式の場合には、一定時間における各ライ
ンの表示回数は、ノンインタレース方式の半分となり、
画面がちらつき、画質が悪いという問題があった。一
方、この実施の形態1の画像表示装置によれば、上述の
ように、全てのラインが各フィールドで表示され、さら
に各フィールド(若しくはフレーム)で表示できる発色
数が多い、という大きな効果を得ることができる。
【0049】上述の画像表示装置は、ノンインタレース
方式の画像の表示にも用いることができる。その場合、
奇数走査線に対応する画像データを第1フィールドの画
像データとして、フィールドメモリ1aに記憶し、偶数
走査線に対応する画像データを第2フィールドの画像デ
ータとして、フィールドメモリ1bに記憶する。
【0050】実施の形態2.実施の形態2はフレームメ
モリ1内のフィールドメモリを3個以上にした実施の形
態である。図6はこの実施の形態2における画像表示装
置の機能ブロック図である。図6において、図1と同一
の符号は同一又は相当の部分を表す。1cは第1フィー
ルドの画像データを記憶するフィールドメモリ、1dは
第2フィールドの画像データを記憶するフィールドメモ
リである。従って、この実施の形態2では、第1、第2
フィールド用のフィールドメモリが2つずつあることに
なる。ここで、現在の表示中の画像データ、すなわち第
1のフレームの画像データが記憶されているフィールド
メモリが、フィールドメモリ1a、1bであるときは、
フィールドメモリ1c、1dは、第2のフレームの画像
データを記憶するための第2の記憶領域を有する。一
方、現在の表示中の画像データが記憶されているフィー
ルドメモリが、フィールドメモリ1c、1dであるとき
は、フィールドメモリ1a、1bは第2の記憶領域を、
フィールドメモリ1c、1dは第1の記憶領域を有する
ことになる。
【0051】この場合には、フィールドメモリへの書き
込みを、例えば、1a→1b→1c→1dの順で行った
とき、乗算器3の読み出しは(1d,1c)→(1a,
1d)→(1b,1a)→(1c,1b)の順番に行
う。すなわち、フィールドメモリ1aに対して、外部か
ら来た次のフィールドの画像データ(すなわち、第2の
フレームの画像データ)の書き込みを行っている場合に
は、画像データの読み込みは、現在のフィールドの画像
データ及び前のフィールドの画像データが記憶されてい
るフィールドメモリ1d,1cに対して行う。このた
め、現在表示すべき画像データに、次のフィールドの画
像データを書き込んでしまうことがなく、表示が乱れな
いという特徴がある。これは、特に動画を表示する場合
に重要であり、表示される画像に不自然な動きが現れる
のを防ぐことができる。また、1つのフィールドメモリ
に対して、読み込みと書き込みが同時に発生しないた
め、高速なメモリアクセスが可能であり、高速性及びリ
アルタイム性が要求される画像表示装置に適した構成と
することができる。
【0052】ここでは、フィールドメモリ1a〜1dを
4つのメモリモジュールによって構成したが(なお、こ
の場合、1つのフィールドメモリは、画像データのビッ
ト数に合わせて、複数のメモリ素子で構成されてい
る)、3つのメモリモジュールを用いて同様の動作を行
うこともできる。その場合、2つのフィールドメモリを
読み込み用に用いて、画像の表示を行い、残る1つのフ
ィールドメモリを次のフィールドの記憶のための書き込
みに用いる。3つのフィールドメモリをそれぞれa〜c
とすると、フィールドメモリへの書き込みをa→b→c
→aの順番で行ったとき、乗算器3の読み出しは、
(b,c)→(c,a)→(a,b)→(b,c)の順
番で行う。
【0053】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に記載されるような効果を奏す
る。
【0054】第1のフィールド及び第2のフィールドを
有するフレームの画像データのうち、第1のフィールド
の画像データの階調数を減少させる階調減少ステップ、
この階調減少ステップで階調数を減少させた第1のフィ
ールドの画像データに基づいて、上記第1のフィールド
用の放電セルが書込放電するとともに、上記第2のフィ
ールドの画像データに基づいて、上記第2のフィールド
用の放電セルが書込放電する第1のアドレスステップ
と、この第1のアドレスステップで書込放電した上記第
1及び第2のフィールド用の放電セルが、あらかじめ定
められた期間、維持放電する第1の表示点灯ステップ
と、を有する第1のサブフィールド表示ステップを1回
若しくは複数回繰り返すことにより、上記画像データを
複数の階調数で表示する第1の表示ステップ、この第1
の表示ステップの後に、上記第2のフィールド用の画像
データに基づいて、上記第2のフィールド用の放電セル
が書込放電する第2のアドレスステップと、この第2の
アドレスステップで書込放電した第2のフィールド用の
放電セルが、あらかじめ定められた期間、維持放電する
第2の表示点灯ステップと、を有する第2のサブフィー
ルド表示ステップを1回若しくは複数回繰り返すことに
より、上記第2のフィールドの画像データを複数の階調
数で表示する第2の表示ステップ、を備えたことによ
り、第2のアドレスステップに要する時間が短縮される
ため、ちらつきを抑制しつつ、1フレーム中で表示可能
な解像度若しくは表示階調を多くすることができる。
【0055】また、階調減少ステップは、上記第1のフ
ィールドの画像データの輝度値をあらかじめ定められた
割合で減少させ、かつ階調数を減少させることにより、
ちらつきを抑制しつつ、1フレーム中で表示可能な解像
度若しくは表示階調を多くすることができ、自然な画像
を表示することができる。
【0056】また、第1のフィールド及び第2のフィー
ルドを有する1フレームの画像データを記憶する記憶手
段と、上記第1のフィールドの画像データの階調数を減
少させる階調減少手段と、上記第1及び第2のフィール
ドの画像データを表示する複数の放電セルを有する表示
パネルと、1画面の表示を行う表示期間のうち、第1の
表示期間には、上記複数の放電セルに、上記階調減少手
段が階調数を減少させた第1のフィールドの画像データ
及び上記記憶手段に記憶された第2のフィールドの画像
データを表示させ、第2の表示期間には、上記複数の放
電セルのうち上記第2のフィールドに対応する放電セル
に、上記記憶手段に記憶された第2のフィールドの画像
データを表示させ、上記第1の表示期間における上記放
電セルの点灯時間長と上記第2の表示期間における上記
放電セルの点灯時間長との合計の変化により、上記複数
の放電セルそれぞれの表示輝度を変化させる制御手段
と、を備えたことにより、第2の表示期間では、第2の
フィールドに対応する放電セルを表示すればよいので、
第2の表示期間に要する時間が短縮されるため、ちらつ
きを抑制しつつ、1フレーム中で表示可能な解像度若し
くは表示階調を多くすることができる。
【0057】また、階調減少手段は、第1のフィールド
の画像データの輝度値をあらかじめ定められた割合で減
少させるとともに階調数を減少させ、表示パネルは、複
数の第1の電極と複数の第2の電極との交点にそれぞれ
配置された複数の放電セルを有し、制御手段は、第1の
表示期間に、上記階調減少手段が階調数を減少させた第
1フィールドの画像データに基づいて、上記複数の放電
セルから放電させる第1のフィールド用の放電セルを選
択し、選択した放電セルに対応する上記第1の電極と第
2の電極との間に電圧を印加するとともに、第2のフィ
ールドの画像データに基づいて、上記複数の放電セルか
ら第2のフィールド用の放電セルを選択し、選択した放
電セルに対応する上記第1の電極と上記第2の電極との
間に電圧を印加し、第2の表示期間に、上記複数の放電
セルから第2のフィールド用の放電セルを選択し、選択
した放電セルに対応する上記第1の電極と上記第2の電
極との間に電圧を印加するドライバと、上記第1の表示
期間及び第2の表示期間に、上記複数の放電セルに放電
維持電圧を印加することにより、予め定められた期間、
上記ドライバが選択した放電セルを放電させる放電維持
制御部と、を備えたことにより、第2の表示期間では、
第2のフィールドに対応する電極に電圧を印加すればよ
いので、第2の表示期間に要する時間が短縮されるた
め、ちらつきを抑制しつつ、1フレーム中で表示可能な
解像度若しくは表示階調を多くすることができ、前フィ
ールドの輝度値をあらかじめ定められた割合で減少させ
るため、自然な画像を表示することができる。
【0058】また、記憶手段は、第1のフィールド及び
第2のフィールドを含む第1のフレームの画像データを
記憶する第1の記憶領域を有するとともに、第1のフレ
ームに続く第2のフレームの画像データを記憶する第2
の記憶領域を有し、画像データの階調数を減少させるた
めに上記階調減少手段が上記第1の記憶領域から上記第
1のフィールドの画像データを読み終える前に、上記第
2のフレームの画像データの上記第2の記憶領域への書
き込みを開始することにより、第1のフレームを表示中
に、第2のフレームの画像を記憶することができるた
め、表示中の画像データが次の画像データに書き換えら
れ、表示が乱れることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における画像表示装
置を示す機能ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるPDPの各
画素の表示パターンを説明する図である。
【図3】 この発明の実施の形態1におけるアドレス期
間及び表示放電期間を説明する図である。
【図4】 この発明の実施の形態1における画像信号を
説明する図である。
【図5】 この発明の実施の形態1における画像表示方
法を説明するフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態2における画像表示装
置を示す機能ブロック図である。
【図7】 従来の技術におけるアドレス期間と表示放電
期間を説明する図である。
【図8】 従来の技術におけるPDPの各画素の表示パ
ターンを説明する図である。
【符号の説明】
1 フレームメモリ、 1a、1b フィールドメモ
リ、 2 制御回路、3 乗算器、 4 データドライ
バ、 5 スキャンドライバ、 6 プラズマディスプ
レイパネル、 7 x電極制御部、 W1〜W7 アド
レス期間、 S1〜S7 表示放電期間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のフィールド及び第2のフィールド
    を有するフレームの画像データのうち、第1のフィール
    ドの画像データの階調数を減少させる階調減少ステッ
    プ、 この階調減少ステップで階調数を減少させた第1のフィ
    ールドの画像データに基づいて、上記第1のフィールド
    用の放電セルが書込放電するとともに、上記第2のフィ
    ールドの画像データに基づいて、上記第2のフィールド
    用の放電セルが書込放電する第1のアドレスステップ
    と、この第1のアドレスステップで書込放電した上記第
    1及び第2のフィールド用の放電セルが、あらかじめ定
    められた期間、維持放電する第1の表示点灯ステップ
    と、を有する第1のサブフィールド表示ステップを1回
    若しくは複数回繰り返すことにより、上記画像データを
    複数の階調数で表示する第1の表示ステップ、 この第1の表示ステップの後に、上記第2のフィールド
    用の画像データに基づいて、上記第2のフィールド用の
    放電セルが書込放電する第2のアドレスステップと、こ
    の第2のアドレスステップで書込放電した第2のフィー
    ルド用の放電セルが、あらかじめ定められた期間、維持
    放電する第2の表示点灯ステップと、を有する第2のサ
    ブフィールド表示ステップを1回若しくは複数回繰り返
    すことにより、上記第2のフィールドの画像データを複
    数の階調数で表示する第2の表示ステップ、を備えたプ
    ラズマディスプレイの画像表示方法。
  2. 【請求項2】 階調減少ステップは、上記第1のフィー
    ルドの画像データの輝度値をあらかじめ定められた割合
    で減少させ、かつ階調数を減少させることを特徴とする
    請求項1に記載のプラズマディスプレイの画像表示方
    法。
  3. 【請求項3】 第1のフィールド及び第2のフィールド
    を有する1フレームの画像データを記憶する記憶手段
    と、 上記第1のフィールドの画像データの階調数を減少させ
    る階調減少手段と、 上記第1及び第2のフィールドの画像データを表示する
    複数の放電セルを有する表示パネルと、 1画面の表示を行う表示期間のうち、第1の表示期間に
    は、上記複数の放電セルに、上記階調減少手段が階調数
    を減少させた第1のフィールドの画像データ及び上記記
    憶手段に記憶された第2のフィールドの画像データを表
    示させ、第2の表示期間には、上記複数の放電セルのう
    ち上記第2のフィールドに対応する放電セルに、上記記
    憶手段に記憶された第2のフィールドの画像データを表
    示させ、上記第1の表示期間における上記放電セルの点
    灯時間長と上記第2の表示期間における上記放電セルの
    点灯時間長との合計の変化により、上記複数の放電セル
    それぞれの表示輝度を変化させる制御手段と、を備えた
    プラズマディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 階調減少手段は、第1のフィールドの画
    像データの輝度値をあらかじめ定められた割合で減少さ
    せるとともに階調数を減少させ、 表示パネルは、複数の第1の電極と複数の第2の電極と
    の交点にそれぞれ配置された複数の放電セルを有し、 制御手段は、 第1の表示期間に、上記階調減少手段が階調数を減少さ
    せた第1フィールドの画像データに基づいて、上記複数
    の放電セルから放電させる第1のフィールド用の放電セ
    ルを選択し、選択した放電セルに対応する上記第1の電
    極と第2の電極との間に電圧を印加するとともに、第2
    のフィールドの画像データに基づいて、上記複数の放電
    セルから第2のフィールド用の放電セルを選択し、選択
    した放電セルに対応する上記第1の電極と上記第2の電
    極との間に電圧を印加し、第2の表示期間に、上記複数
    の放電セルから第2のフィールド用の放電セルを選択
    し、選択した放電セルに対応する上記第1の電極と上記
    第2の電極との間に電圧を印加するドライバと、 上記第1の表示期間及び第2の表示期間に、上記複数の
    放電セルに放電維持電圧を印加することにより、予め定
    められた期間、上記ドライバが選択した放電セルを放電
    させる放電維持制御部と、を備えたことを特徴とする請
    求項3に記載のプラズマディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 記憶手段は、第1のフィールド及び第2
    のフィールドを含む第1のフレームの画像データを記憶
    する第1の記憶領域を有するとともに、第1のフレーム
    に続く第2のフレームの画像データを記憶する第2の記
    憶領域を有し、画像データの階調数を減少させるために
    上記階調減少手段が上記第1の記憶領域から上記第1の
    フィールドの画像データを読み終える前に、上記第2の
    フレームの画像データの上記第2の記憶領域への書き込
    みを開始することを特徴とする請求項3又は4に記載の
    プラズマディスプレイ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000010153A1 (en) * 1998-08-12 2000-02-24 Koninklijke Philips Electronics N.V. Displaying video on a plasma display panel
KR100747823B1 (ko) 2005-09-03 2007-08-08 엘지전자 주식회사 피디피 영상표시기기의 화면 처리장치 및 방법

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