JPH10135878A - スペクトル拡散通信方法および装置 - Google Patents

スペクトル拡散通信方法および装置

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JPH10135878A
JPH10135878A JP8290252A JP29025296A JPH10135878A JP H10135878 A JPH10135878 A JP H10135878A JP 8290252 A JP8290252 A JP 8290252A JP 29025296 A JP29025296 A JP 29025296A JP H10135878 A JPH10135878 A JP H10135878A
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noise code
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JP8290252A
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Hiroshi Hanya
弘嗣 判谷
Yasuhiro Sugawara
康博 菅原
Akira Nishimoto
晃 西本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電灯線のインピーダンスの変化や雑音の影響
を防いで、データ伝送の際の誤りを低減することを可能
にするスペクトル拡散通信方法および装置を提供する。 【解決手段】 送信機1は、データ「0」およびデータ
「1」の中の一方を送信するとき、所定の擬似雑音符号
を電灯線101に送信し、他方のデータを送信すると
き、所定の擬似雑音符号と異なる信号を電灯線に送信す
る。受信機2は、電灯線101から取り出した情報を復
調するとき、所定の擬似雑音符号と同じ符号だけを用い
て、この情報との相関関係を検出し、検出の結果から得
た相関値がしきい値に達するかどうかに基づいて、デー
タ「0」およびデータ「1」を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、商用電源を送る
ための電灯線等を、情報の伝送路とするスペクトル拡散
通信方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スペクトル拡散通信には、電灯線を利用
するものがある。このようなスペクトル拡散通信が特開
平2−100525号公報に示されている。このスペク
トル拡散通信によれば、送信機がデータ「0」、「1」
に応じて、拡散信号をオン、オフする。拡散信号とし
て、PN符号(Pseudo Noise Code:擬似雑音符号)が
用いられる。送信機は、このような拡散信号の有無によ
り、データ「0」、「1」を受信機に送信する。
【0003】受信機は、送信機からの信号を受信する
と、受信信号の逆拡散をして、受信信号を検波する。検
波で得た相関信号のレベルがしきい値に達したかどうか
により、受信機は、データの「0」、「1」を判定す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先に述べた
スペクトル拡散通信によれば、受信機側では、拡散信号
のオン時、電灯線のインピーダンスの変化や雑音によ
り、相関信号のレベルが劣化する。この様子を図10に
示す。図10に示すように、検波後の相関信号の中で、
データ「1」のピーク値311が、インピーダンス変化
や雑音により、理想状態のピーク値301に比べて劣化
している。このために、しきい値を低くすると、次のよ
うな問題が発生する。
【0005】相関信号のデータ「0」の部分では、電灯
線の雑音の影響により、ピーク値が大きくなる場合があ
る。つまり、図10の相関信号の中で、データ「0」の
ピーク値321が、雑音で大きくなる。このピーク値3
21がしきい値より大きいので、受信機がこのピーク値
321をデータ「1」と判定する。
【0006】このように、先のスペクトル拡散通信に
は、インピーダンスの変化や雑音の影響により、データ
の判定に誤りが発生する場合があり、データ伝送の際の
誤りが大きくなるという欠点がある。また、受信機がデ
ータ「0」のピーク値321をデータ「1」と判定する
ので、受信機側での同期が不安定になることもある。さ
らに、データ「1」でのピーク値が下がり、データ
「0」でのピーク値が上がることがあるので、しきい値
の設定が難しくなる。
【0007】この発明の目的は、このような欠点を除
き、電灯線のインピーダンスの変化や雑音の影響を防い
で、データ伝送の際の誤りを低減することを可能にする
スペクトル拡散通信方法および装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1の発明は、電灯線を用いて、送信側がデー
タ「0」およびデータ「1」を受信側に送るスペクトル
拡散通信方法において、送信側では、データ「0」およ
びデータ「1」の中の一方を送信するとき、所定の擬似
雑音符号を電灯線に送信し、他方のデータを送信すると
き、所定の擬似雑音符号と異なる信号を電灯線に送信
し、受信側では、電灯線から取り出した情報を復調する
とき、所定の擬似雑音符号と同じ符号だけを用いて、こ
の情報との相関関係を検出し、検出の結果から得た相関
値がしきい値に達するかどうかに基づいて、データ
「0」およびデータ「1」を判定することを特徴とす
る。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載のスペク
トル拡散通信方法において、送信側の異なる信号とし
て、所定の擬似雑音符号と異なる擬似雑音符号、所定の
擬似雑音符号と位相が異なる擬似雑音符号および所定周
波数の信号の中の1つを用いることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、電灯線を用いて、デー
タ「0」およびデータ「1」を送るスペクトル拡散通信
装置において、データ「0」およびデータ「1」の中の
一方を送信するとき、所定の擬似雑音符号を電灯線に送
信し、他方のデータを送信するとき、所定の擬似雑音符
号と異なる信号を電灯線に送信する送信機と、電灯線か
ら取り出した情報を復調するとき、所定の擬似雑音符号
と同じ符号だけを用いて、この情報との相関関係を検出
し、検出の結果から得た相関値がしきい値に達するかど
うかに基づいて、データ「0」およびデータ「1」を判
定する受信機とを備えることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項3記載のスペク
トル拡散通信装置において、送信機が用いる、異なる信
号として、所定の擬似雑音符号と異なる擬似雑音符号、
所定の擬似雑音符号と位相が異なる擬似雑音符号および
所定周波数の信号の中の1つを用いることを特徴とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を、
図面を用いて説明する。
【0013】[発明の実施の形態1]図1は、この発明
の実施の形態1に係るスペクトル拡散通信装置を示すブ
ロック図である。このスペクトル拡散通信装置は、商用
電力100を供給するための電灯線101を伝送路とし
て用いる送信機1および受信機2を備える。
【0014】送信機1は、図2に示すように、通信制御
部11、変調部12およびインターフェース部13を備
える。
【0015】通信制御部11は、データ「0」、「1」
を送信するとき、内部のクロック信号に同期したデータ
「0」、「1」を生成して変調部12に送る。
【0016】変調部12は、PN系列発生器12A、発
振器12Bおよびスイッチ回路12Cを備える。
【0017】PN系列発生器12Aは、PN符号とし
て、マンチェスタ符号化された、31チップの符号長の
M系列符号a1を出力する。このために、PN系列発生
器12Aは、図3に示すように、セット端子121Aを
備える5段シフトレジスタ121、EX−OR回路12
2、123、AND回路124および制御回路125を
備える。
【0018】5段シフトレジスタ121の1段目には、
EX−OR回路122からの出力信号と、制御回路12
5からのクロック信号a11が加えられる。なお、クロ
ック信号a11は、図示を省略しているが、5段シフト
レジスタ121の2段目〜5段目にも加えられる。EX
−OR回路122は、5段シフトレジスタ121の2段
目からの出力信号と5段目からの出力信号の排他的論理
和を演算する。EX−OR回路123は、5段シフトレ
ジスタ121の5段目からの出力信号とクロック信号a
1との排他的論理和を演算する。
【0019】5段シフトレジスタ121とEX−OR回
路122とで構成される回路は、クロック信号a11
同期して、1種類のM系列符号を生成する。そして、5
段シフトレジスタ121とEX−OR回路122との回
路が生成するM系列の符号長、つまり、5段シフトレジ
スタ121の5段目が出力する符号長は、 25−1=31 の計算から31チップとなる。M系列符号の生成を開始
する際、例えば、5段シフトレジスタ121のすべての
セット端子121Aには、「1」が制御回路125から
加えられる。この結果、5段シフトレジスタ121の状
態は、 「11111」→「01111」→…→「11100」
→「11110」 のように変化する。5段シフトレジスタ121は、32
番目の状態で再び次の周期に入り、「11111」とな
る。
【0020】AND回路124は、5段シフトレジスタ
121の状態が「11111」になると、「H」レベル
の信号を発生する。つまり、AND回路124は、M系
列符号の1周期(以下、PN1周期と記す)を検出す
る。AND回路124は、この信号を制御回路125に
送る。
【0021】EX−OR回路123は、5段シフトレジ
スタ121の5段目の出力信号、つまり、5段シフトレ
ジスタ121の各状態である、 「11111」、「01111」、…、「1110
0」、「11110」 の状態から、5段シフトレジスタ121の5段目のそれ
ぞれの出力信号 「11…00」 とクロック信号a11との排他的論理和を演算する。こ
れにより、EX−OR回路123は、マンチェスタ符号
化された、31チップの符号長のM系列符号a1を出力
する。
【0022】制御回路125は、マンチェスタ符号化さ
れた、31チップのM系列符号a1を生成するための制
御をする。つまり、制御回路125は、このM系列符号
a1を生成するとき、5段シフトレジスタ121のすべ
てのセット端子121Aに「1」を加える。同時に、制
御回路125は、クロック信号a11を出力する。これ
により、5段シフトレジスタ121は、クロック信号a
1に同期して、31チップのM系列符号a1を生成す
る。この後、制御回路125は、AND回路124の出
力信号を調べ、1つのM系列符号a1の生成終了を検出
すると、再び、5段シフトレジスタ121のすべてのセ
ット端子121Aに「1」を加える。
【0023】このようにして、PN系列発生器12A
は、マンチェスタ符号化された、31チップの符号長の
M系列符号a1を出力する。
【0024】発振器12Bは、所定周波数の発振信号a
2を生成して、スイッチ回路12Cに送る。発振器12
Bが発振する発振信号a2としては、正弦波や方形波が
用いられる。
【0025】スイッチ回路12Cは、通信制御部11か
らのデータ「0」、「1」に応じて、内部に備えるスイ
ッチ122Aを切り替える。つまり、スイッチ回路12
Cは、通信制御部11からデータ「1」を受け取ると、
PN系列発生器12Aをインターフェース部13に接続
し、データ「0」を受け取ると、発振器12Bをインタ
ーフェース部13に接続する。スイッチ回路12Cは、
この接続で生成した送信信号a3をインターフェース部
13に送る。つまり、スイッチ回路12Cは、データ
「1」のとき、PN系列発生器12AからのM系列符号
a1をインターフェース部13に送る。また、スイッチ
回路12Cは、データ「0」のとき、発振器12Bから
の発振信号a2をインターフェース部13に送る。
【0026】インターフェース部13は、変調部12を
電灯線101に接続するためのものである。つまり、イ
ンターフェース部13は、変調部12のスイッチ回路1
2Cから受け取った送信信号a3を、10〜450[k
Hz]の帯域に制限して、電灯線101の商用電源波形
に加える。
【0027】送信機1の具体的な構成は、以上のとおり
である。次の受信機2の具体的な構成について説明す
る。
【0028】受信機2は、図4に示すように、インター
フェース部21、復調部22および判定部23を備え
る。
【0029】インターフェース部21は、電灯線101
を復調部22に接続するためのものである。つまり、イ
ンターフェース部21は、電灯線101の商用電源波形
から、10〜450[kHz]の帯域に含まれる情報を
取り出す。インターフェース部21は、この情報を受信
信号b1として復調部22に送る。
【0030】復調部22は、整合フィルタ22A、ピー
ク検出器22Bおよびカウンタ22Cを備える。
【0031】整合フィルタ22Aは、マンチェスタ符号
化されたM系列符号と受信信号b1との相関関係を調べ
て、相関信号b2を出力する相関器である。この整合フ
ィルタ22Aの一例を図5に示す。図5の整合フィルタ
22Aは、シフトレジスタ221、PNコードパターン
発生器222、乗算器2231〜223nおよび加算器2
24を備える。
【0032】シフトレジスタ221は、インターフェー
ス部21からの受信信号b1を入力とする。
【0033】PNコードパターン発生器222は、PN
コードパターンとして、マンチェスタ符号化されたM系
列符号を発生する。このとき、PNコードパターン発生
器222は、送信機1のPN系列発生器12Aが生成す
る31チップのM系列符号と同じ符号だけを、PNコー
ドパターンとして生成する。
【0034】乗算器2231〜223nは、シフトレジス
タ221の各段の値と、PNコードパターン発生器22
2の各段の値の排他的論理和による値、つまり、乗算値
を算出する。ここで、添え字nは、送信機1のPN系列
発生器12Aの5段シフトレジスタ121が生成する3
1チップのM系列符号の2倍に等しい数、 n=31×2=62 である。乗算器2231〜223nは、算出した乗算値を
加算器224に送る。
【0035】加算器224は、乗算器2231〜223n
からの乗算値を加算する。この加算により、加算器22
4は、相関信号b2を生成する。
【0036】整合フィルタ22Aは、このようにして、
送信機1側の、データ「1」用のM系列符号だけを用い
て、受信信号b1との相関関係を調べて、相関信号b2
を生成しする。そして、整合フィルタ22Aは、生成し
た相関信号b2をピーク検出器22Bに出力する。
【0037】カウンタ22Cは、PN1周期をカウント
して、カウント値b3をピーク検出器22Bに出力す
る。
【0038】ピーク検出器22Bは、相関信号b2とカ
ウント値b3とから、相関信号b2のピーク値およびピ
ーク位置を検出する。このピーク検出器22Bの一例を
図6に示す。図6のピーク検出器22Bは、ピーク検出
回路225と信号発生回路226とを備える。さらに、
ピーク検出回路225は、コンパレータ225Aとラッ
チ225B〜225Eとを備える。コンパレータ225
Aとラッチ225B〜225Eとは、クロック信号に同
期してそれぞれ動作する。
【0039】コンパレータ225Aは、相関信号b2
と、前回の比較結果であるラッチ225Bの出力信号と
を比較する。そして、コンパレータ225Aは、 相関信号b2>ラッチ225Bの出力信号 のとき、アクティブのイネーブル信号を出力する。これ
により、ラッチ225Bは、相関信号b2を取り込む。
【0040】一方、ラッチ225Cにもラッチ225B
と同じイネーブル信号が加えられる。この結果、ラッチ
225Cは、そのときの、カウンタ22Cからのカウン
ト値b3を取り込む。ピーク検出回路225は、この処
理をPN1周期について行う。これにより、ラッチ22
5Bおよびラッチ225Cが、PN1周期の相関信号の
ピーク値およびピーク位置をそれぞれ出力する。
【0041】信号発生回路226は、カウント値b3に
より、PN1周期が終了するときを検出すると、アクテ
ィブのイネーブル信号をラッチ225D、225Eに送
る。これにより、ラッチ225Dおよび225Eは、ラ
ッチ225Bおよびラッチ225Cのピーク値およびピ
ーク位置をそれぞれ取り込む。この後、同じようにし
て、ピーク検出回路225は、次のPN1周期のピーク
値とピーク位置を検出する。
【0042】このようにして、ピーク検出器22Bは、
相関信号b2とカウント値b3とから、相関信号b2の
ピーク値とピーク位置とを検出し、これらを判定部23
に送る。
【0043】判定部23は、復調部22からピーク値と
ピーク位置とを受け取ると、次のようにしてデータ
「1」、「0」を判定する。判定部23は、PN1周期
の中に、M系列符号で発生したピーク値があるかどうか
を調べる。このために、判定部23は、PN1周期にあ
らかじめ設定されたウィンドウを用いる。ウィンドウ
は、PN1周期のほぼ中央に設定されている。判定部2
3は、復調部22からのピーク位置を用いて、同じく復
調部22からのピーク値がウインドウ内にあるかどうか
を調べる。
【0044】ピーク値がウィンドウ内にあると、判定部
23は、このピーク値がしきい値より大きいかどうかを
調べる。ピーク値がしきい値より大きいとき、判定部2
3は、復調部22からのピーク値がデータ「1」のM系
列符号で発生したと判定する。つまり、判定部23は、
データ「1」を受信したと判定する。また、ピーク値が
しきい値より小さいとき、判定部23は、データ「0」
を受信したと判定する。
【0045】次に、実施の形態1の動作について説明す
る。
【0046】送信機1がデータ「0」、「1」を送信す
る場合、送信機1の通信制御部11は、内部のクロック
信号に同期したデータ「0」、「1」を生成し、これら
のデータを変調部12のスイッチ回路12Cに送る。ス
イッチ回路12Cは、通信制御部11からデータ「1」
を受け取ると、PN系列発生器12Aをインターフェー
ス部13に接続し、PN系列発生器12AからのM系列
符号を送信信号a3としてインターフェース部13に送
る。また、スイッチ回路12Cは、通信制御部11から
データ「0」を受け取ると、発振器12Bをインターフ
ェース部13に接続し、発振器12Bからの発振信号a
2を送信信号a3としてインターフェース部13に送
る。
【0047】インターフェース部13は、スイッチ回路
12Cから受け取った送信信号a3を、10〜450
[kHz]の帯域に制限して、電灯線101の商用電源
波形に加える。
【0048】このようにして、電灯線101にデータ
「0」、「1」が送信される。
【0049】受信機2のインターフェース部21は、電
灯線101の商用電源波形から、10〜450[kH
z]の帯域に含まれる情報を取り出す。インターフェー
ス部21は、この情報を受信信号b1として復調部22
の整合フィルタ22Aに送る。
【0050】整合フィルタ22Aは、マンチェスタ符号
化されたM系列符号と受信信号b1との相関関係を調べ
て、相関信号b2を出力する。このとき、整合フィルタ
22Aは、送信機1側で使用されている、データ「1」
用のM系列符号だけを用いて、受信信号b1との相関関
係を調べ、相関信号b2を生成する。整合フィルタ22
Aは、生成した相関信号b2をピーク検出器22Bに出
力する。
【0051】また、カウンタ22Cは、PN1周期をカ
ウントして、カウント値b3をピーク検出器22Bに出
力する。ピーク検出器22Bは、相関信号b2とカウン
ト値b3とから、相関信号b2のピーク値およびピーク
位置を検出する。
【0052】判定部23は、復調部22からピーク値と
ピーク位置とを受け取ると、ピーク値がウインドウ内に
あるかどうかを、ピーク位置を用いて調べる。ピーク値
がウィンドウ内にあると、判定部23は、図7に示すよ
うに、このピーク値201がしきい値より大きいかどう
かを調べる。ピーク値201がしきい値より大きいと、
判定部23は、ピーク値201がデータ「1」のM系列
符号で発生したとして、データ「1」を受信したと判定
する。
【0053】次の同期点で、判定部23は、同じように
して、ピーク値がしきい値より大きいかどうかを調べ
る。このとき、送信機1が、データ「0」を送る際に、
データ「1」のM系列符号と相互相関が小さい所定周波
数の発振信号を送信するので、ピーク値は、データ
「1」のピーク値より小さくなり、しきい値より低くな
る。つまり、データ「0」を送る際に、所定周波数の発
振信号a2を用いると、従来のように、データ「0」の
無信号状態で発生する、雑音だけによるピーク値に比較
して、ピーク値を小さくすることができる。これによ
り、判定部23は、データ「0」を受信したと判定す
る。
【0054】このように、送信機1がデータ「0」を送
信する際、所定周波数の発振信号a2を送信する。これ
により、受信機2では、データ「1」を受信したときの
ピーク値201に比較して、データ「0」を受信したと
きのピーク値を低くすることができるので、データ
「1」、「0」の判定を確実に行うことができる。ま
た、しきい値の設定を容易にすることができる。さら
に、データ「1」でのピーク値を確実に検出するので、
同期を安定化することができる。
【0055】[発明の実施の形態2]実施の形態2で
は、先に説明した実施の形態1とは、送信機だけが相違
し、その他は同様である。以下の説明では、この相違す
る点だけを説明し、重複する部分については、図面に同
一の参照番号を付けて説明を省略する。
【0056】実施の形態2の送信機3を図8に示す。送
信機3は、通信制御部31、変調部32およびインター
フェース部33を備える。通信制御部31およびインタ
ーフェース部33は、実施の形態1の通信制御部11お
よびインターフェース部13とそれぞれ同じであるの
で、これらの説明を省略する。
【0057】変調部32は、PN系列発生器32A、3
2Bおよびスイッチ回路32Cを備える。PN系列発生
器32Aおよびスイッチ回路32Cは、実施の形態1の
PN系列発生器12Aおよびスイッチ回路12Cとそれ
ぞれ同じであるので、これらの説明を省略する。
【0058】PN系列発生器32Bは、マンチェスタ符
号化された、31チップの符号長のM系列符号を出力す
る。PN系列発生器32Bが生成するM系列符号は、P
N系列発生器12Aが生成するM系列符号と異なるもの
である。そして、PN系列発生器32Bが生成するM系
列符号としては、PN系列発生器12AのM系列符号と
は、相互相関が小さいものが選択されている。
【0059】これにより、送信機3がデータ「0」を送
信する際、PN系列発生器32Aと異なる符号を送信す
る。この結果、受信機2では、実施の形態1と同じよう
に、データ「1」を受信したときのピーク値201に比
較して、データ「0」を受信したときのピーク値を低く
することができるので、データ「0」、「1」の判定を
確実に行うことができる。また、しきい値の設定を容易
にすることができる。
【0060】[発明の実施の形態3]実施の形態3で
は、先に説明した実施の形態1とは、送信機だけが相違
し、その他は同様である。以下の説明では、この相違す
る点だけを説明し、重複する部分については、図面に同
一の参照番号を付けて説明を省略する。
【0061】実施の形態3の送信機4を図9に示す。送
信機4は、通信制御部41、変調部42およびインター
フェース部43を備える。通信制御部41およびインタ
ーフェース部43は、実施の形態1の通信制御部11お
よびインターフェース部13とそれぞれ同じであるの
で、これらの説明を省略する。
【0062】変調部42は、PN系列発生器42A、シ
フトレジスタ42Bおよびスイッチ回路42Cを備え
る。PN系列発生器42Aおよびスイッチ回路42C
は、実施の形態1のPN系列発生器12Aおよびスイッ
チ回路12Cとそれぞれ同じであるので、これらの説明
を省略する。
【0063】シフトレジスタ42Bは、PN系列発生器
42AからのM系列符号をシフトして、PN系列発生器
42AのM系列符号と位相が異なるM系列符号を生成す
る。シフトレジスタ42Bは、このM系列符号をスイッ
チ回路42Cに送る。
【0064】これにより、送信機4がデータ「0」を送
信する際、PN系列発生器42Aと位相が異なる符号を
送信する。この結果、受信機2では、実施の形態1と同
じように、データ「1」を受信したときのピーク値に比
較して、データ「0」を受信したときのピーク値を低く
することができるので、データ「1」、「0」の判定を
確実に行うことができる。また、しきい値の設定を容易
にすることができる。
【0065】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1、2の
発明により、送信側では、データ「0」、「1」の中の
一方を送信するときに所定の擬似雑音符号を送信し、他
方のデータを送信するときに、所定の擬似雑音符号と異
なる信号を送信する。これにより、受信側では、データ
「0」、「1」の中の他方のデータを受信する際に、電
灯線の雑音等の影響を抑えて、一方のデータで発生する
相関値に比べて小さい値を得ることができる。この結
果、データ「1」、「0」の判定を確実に行うことがで
きる。また、しきい値の設定を容易にすることができ
る。
【0066】請求項3、4の発明により、送信機が、デ
ータ「0」、「1」の中の一方を送信するときに所定の
擬似雑音符号を送信し、他方のデータを送信するとき
に、所定の擬似雑音符号と異なる信号を送信する。これ
により、受信機がデータ「0」、「1」の中の他方のデ
ータを受信する際に、電灯線の雑音等の影響を抑えて、
一方のデータで発生する相関値に比べて小さい値を得る
ことができる。この結果、データ「1」、「0」の判定
を確実に行うことができる。また、しきい値の設定を容
易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1のスペクトル拡散通信
装置を示す基本構成図である。
【図2】図1の送信機の一例を示すブロック図である。
【図3】図2のPN系列発生器の一例を示すブロック図
である。
【図4】図1の受信機の一例を示すブロック図である。
【図5】整合フィルタの一例を示すブロック図である。
【図6】ピーク検出器の一例を示す回路図である。
【図7】相関信号を示す波形図である。
【図8】この発明の実施の形態2に用いられる送信機の
一例を示すブロック図である。
【図9】この発明の実施の形態3に用いられる送信機の
一例を示すブロック図である。
【図10】従来技術を説明するための相関信号を示す波
形図である。
【符号の説明】
1 送信機 11 通信制御部 12 変調部 12A PN系列発生器 12B 発振器 12C スイッチ回路 13 インターフェース部 2 受信機 21 インターフェース部 22 復調部 22A 整合フィルタ 22B ピーク検出器 22C カウンタ 23 判定部23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電灯線を用いて、送信側がデータ「0」
    およびデータ「1」を受信側に送るスペクトル拡散通信
    方法において、 送信側では、データ「0」およびデータ「1」の中の一
    方を送信するとき、所定の擬似雑音符号を電灯線に送信
    し、他方のデータを送信するとき、所定の擬似雑音符号
    と異なる信号を電灯線に送信し、 受信側では、電灯線から取り出した情報を復調すると
    き、所定の擬似雑音符号と同じ符号だけを用いて、この
    情報との相関関係を検出し、検出の結果から得た相関値
    がしきい値に達するかどうかに基づいて、データ「0」
    およびデータ「1」を判定することを特徴とするスペク
    トル拡散通信方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスペクトル拡散通信方法
    において、 送信側の異なる信号として、所定の擬似雑音符号と異な
    る擬似雑音符号、所定の擬似雑音符号と位相が異なる擬
    似雑音符号および所定周波数の信号の中の1つを用いる
    ことを特徴とするスペクトル拡散通信方法。
  3. 【請求項3】 電灯線を用いて、データ「0」およびデ
    ータ「1」を送るスペクトル拡散通信装置において、 データ「0」およびデータ「1」の中の一方を送信する
    とき、所定の擬似雑音符号を電灯線に送信し、他方のデ
    ータを送信するとき、所定の擬似雑音符号と異なる信号
    を電灯線に送信する送信機と、 電灯線から取り出した情報を復調するとき、所定の擬似
    雑音符号と同じ符号だけを用いて、この情報との相関関
    係を検出し、検出の結果から得た相関値がしきい値に達
    するかどうかに基づいて、データ「0」およびデータ
    「1」を判定する受信機とを備えることを特徴とするス
    ペクトル拡散通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のスペクトル拡散通信装置
    において、 送信機が用いる、異なる信号として、所定の擬似雑音符
    号と異なる擬似雑音符号、所定の擬似雑音符号と位相が
    異なる擬似雑音符号および所定周波数の信号の中の1つ
    を用いることを特徴とするスペクトル拡散通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009512233A (ja) * 2005-06-06 2009-03-19 ルートロン エレクトロニクス カンパニー インコーポレイテッド 照明及びモータ制御用システム

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