JP3094005B2 - スペクトル拡散信号を復号化するための装置及び方法、並びにスペクトル拡散信号を送信しかつ受信するための装置及び方法 - Google Patents

スペクトル拡散信号を復号化するための装置及び方法、並びにスペクトル拡散信号を送信しかつ受信するための装置及び方法

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JP3094005B2 JP10246198A JP10246198A JP3094005B2 JP 3094005 B2 JP3094005 B2 JP 3094005B2 JP 10246198 A JP10246198 A JP 10246198A JP 10246198 A JP10246198 A JP 10246198A JP 3094005 B2 JP3094005 B2 JP 3094005B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信に関し、より詳しくは、コード無し(non-code)同期
スペクトル拡散通信システムにおいて用いられる、スペ
クトル拡散信号を復号化するための装置及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スペクトル拡散システムは、送られる情
報を送信するために必要な最大帯域幅よりも非常に広い
帯域にわたって信号が拡散されるものの1つである。直
接シーケンス・スペクトル拡散変調のための技術はより
安全な通信を確立するために数年にわたって開発されて
きた。変調は、送られるべき情報を周期的な擬似雑音
(PN)コードと混合することによって実行される。そ
の結果は、上記情報に比較して非常に広い帯域幅と小さ
いスペクトル密度を有するsin(X)/X信号であ
る。このスペクトル密度は、他の無線感知装置との干渉
を軽減させるとともに、帯域内干渉及びジャミングに対
する信号の感度を低下させる。他の利点の中で、選択的
なアドレス指定の能力、多重アクセスのためのコード分
割多重、及び高い正確さを有する周波数範囲の能力は、
スペクトル拡散システムに対して固有のものである。
【0003】上記信号の符号化された性質のために、復
調は、従来の伝統的な通信システムのプロセスよりも多
くを含むプロセスであり、送信されかつ上記受信された
コードに対して同期化されたコードと同一の基準コード
を含む。このプロセスにおける難しさは、非常に高い度
合いのコードの同期化が実行されるまでは、受信された
コードと基準コードとの間の非同期の度合いを示してい
ないということである。さらに、PNコードを発生する
ために用いられる送信発振器と受信発振器との間の不一
致は、送信機と受信機との間の同期化においてドリフト
を生じさせる傾向にある。
【0004】マーク又はスペースを示すための2つの擬
似ランダム波形と2つの相関器を用いる従来技術の通信
システムは、1981年1月27日にハウアー(Hau
er)に対して発行された米国特許第4,247,94
2号に開示され、参照のためにここで含まれる。ハウア
はある通信システムにおいて、連続的な入力パルスを
遅延線に供給するための、互いにスペースを有する複数
のタップを備えた最初の遅延線を開示している。各入力
インパルスに応答して様々に遅延された複数のパルス
が、マーク又はスペースを表わすパルスを発生するため
に用いられる遅延線の複数のタップに現れる。彼の開示
は、複数の同期検出器と、搬送波で送信された複数のパ
ルスを上記複数の検出器に供給するための手段とを含
む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、1つの相
関器を用いたスペクトル拡散信号を捕捉するための装置
を開示も示唆もしていないし、各データビット上の1つ
のデータビットの時間周期に等しいスペクトル拡散信号
の捕捉時間を有する装置を開示も示唆もしていない。さ
らに、従来技術は、第1のデータシンボルと第2のデー
タシンボルを1つの相関器で等しい正確さで決定するこ
とができるような1つの相関器における2重しきい値検
出を教示していないし、コードレート又は信号捕捉時間
を増大させることなしに、各付加的な2重しきい値検出
相関器のためのデータレートを2倍にするための、複数
のしきい値検出相関器の使用を教示していない。
【0006】本発明の目的は、直接的に使用し、安価で
あって使用時に簡単である1つの相関器を用いてスペク
トル拡散信号を捕捉して復号化するための装置及び方法
を提供することにある。本発明のもう1つの目的は、第
1のデータシンボル又は第2のデータシンボルの発生を
決定するための1つの相関器における2重しきい値検出
能力を有する、スペクトル拡散信号を捕捉して復号化す
る装置及び方法を提供することにある。本発明の別の目
的は、同期基準コードの使用なしにスペクトル拡散信号
を検出するための装置及び方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、任意のコード同期化プリアンブル
の使用なしに、かつコード同期化による時間の浪費なし
にデータが送信されるレートで受信された各データビッ
ト上のスペクトル拡散信号を捕捉して復号化する装置及
び方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のスペクトル拡散信号を復号化するための装置は、長
さLの繰り返しコードでそれぞれ変調されたデータシン
ボル列を備えたデータ信号から発生されたスペクトル拡
散信号を復号化するための装置であって、上記長さLよ
りも小さいしきい値Tを発生する手段と、上記スペクト
ル拡散信号の複数のチップと、上記コードに対応する信
号の記憶された複数のチップとに対する相関値を発生す
る手段と、上記相関値を所定の複数のしきい値レベルと
比較することに応答して上記データシンボル列を直接的
に発生する手段とを備え、上記データシンボル列を直接
的に発生する手段は、上記相関値が上記しきい値Tを超
えるときに第1のデータシンボル相関信号を発生する手
段と、上記相関値が上記コードの長さLから上記しきい
値Tを減算した値よりも小さいときに第2のデータシン
ボル相関信号を発生する手段と、上記第1のデータシン
ボル相関信号に応答して第1のデータシンボルを発生
し、上記第2のデータシンボル相関信号に応答して第2
のデータシンボルを発生する手段とを備えたことを特徴
とする。
【0008】本発明に係る請求項2記載のスペクトル拡
散信号を復号化するための装置は、長さLの繰り返しコ
ードでそれぞれ変調されたデータビット列を備えたデー
タ信号から発生されたスペクトル拡散信号を復号化する
ための装置であって、上記スペクトル拡散信号と、上記
コードに対応する信号とに対する相関信号を発生する手
段と、上記相関信号を所定の複数のしきい値レベルと比
較することに応答して、上記繰り返しコードにおいてL
個のチップが生じる毎に1つのデータビットを有する上
記データシンボル列を直接的に発生する手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0009】本発明に係る請求項3記載のスペクトル拡
散信号を送信しかつ受信するための装置は、繰り返しコ
ードで変調されたデータ信号から発生されたスペクトル
拡散信号を送信しかつ受信するための装置であって、ス
ペクトル拡散送信機と、上記スペクトル拡散信号を受信
するスペクトル拡散受信機とを備え、上記スペクトル拡
散送信機は、長さLの繰り返しコードで、上記スペクト
ル拡散信号における上記コードが生じる毎にデータ信号
の1つのデータビットを有するデータ信号を変調するこ
とによって上記スペクトル拡散信号を発生する手段と、
上記スペクトル拡散信号を送信する手段とを備え、上記
スペクトル拡散受信機は、上記スペクトル拡散信号を、
上記コードに対応する基準信号と比較することによって
相関信号を発生する手段と、上記相関信号を所定の複数
のしきい値レベルと比較することに応答して、同期信号
又は上記コードのためのコードプリアンブルを参照する
ことなしに、上記繰り返しコードにおいてL個のチップ
が生じる毎に1つのデータビットを有するデータ信号を
発生する手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】また、請求項4記載のスペクトル拡散信号
を送信しかつ受信するための装置は、請求項3記載の装
置において、上記相関信号を発生する手段と、上記デー
タ信号を発生する手段は、弾性表面波デバイスを含むこ
とを特徴とする。
【0011】本発明に係る請求項5記載のスペクトル拡
散信号を復号化するための方法は、L個のチップの長さ
を有する擬似雑音コードでそれぞれ変調されたデータシ
ンボル列を備えたデータ信号を有するスペクトル拡散信
号を復号化するための方法であって、上記スペクトル拡
散信号を受信して記憶するステップと、上記擬似雑音コ
ードに対応する基準信号を発生して記憶するステップ
と、上記スペクトル拡散信号の各チップを、上記基準信
号の対応するチップと比較するステップと、上記スペク
トル拡散信号と上記基準信号との間の一致度を表す相関
信号を発生するステップと、選択されたクロックタイム
において、上記相関信号と所定の第1のしきい値レベル
とを比較することに応答して第1のデータシンボルを発
生し、上記クロックタイムにおいて、上記相関信号と所
定の第2のしきい値レベルとを比較することに応答して
第2のデータシンボルを発生するステップとを含むこと
を特徴とする。
【0012】本発明に係る請求項6記載のスペクトル拡
散信号を復号化するための方法は、L個のチップの長さ
を有する擬似雑音コードでそれぞれ変調されたデータシ
ンボル列を備えたデータ信号を有するスペクトル拡散信
号を復号化するための方法であって、上記スペクトル拡
散信号を受信して記憶するステップと、上記擬似雑音コ
ードに対応する基準信号を発生して記憶するステップ
と、上記スペクトル拡散信号の各チップを上記基準信号
の対応するチップに加算することにより、複数のチップ
比較信号を発生するステップと、上記チップ比較信号の
各々の出力を加算することにより、相関信号を発生する
ステップと、上記相関信号を所定の第1のしきい値レベ
ルと比較することに応答して第1のデータシンボルを発
生し、上記相関信号を所定の第2のしきい値レベルと比
較することに応答して第2のデータシンボルを発生する
ステップとを含むことを特徴とする。
【0013】本発明に係る請求項7記載のスペクトル拡
散信号を復号化するための方法は、L個のチップを有す
る繰り返しコードでそれぞれ変調されたデータシンボル
列を備えたデータ信号から発生されたスペクトル拡散信
号を復号化するための方法であって、上記Lよりも小さ
いしきい値Tを発生するステップと、上記スペクトル拡
散信号の複数のチップと、上記コードに対応する基準信
号の複数のチップとを比較することによって、相関値を
発生するステップと、上記相関値を所定の複数のしきい
値レベルと比較することに応答して上記データシンボル
列を直接的に発生するステップとを備え、上記データシ
ンボル列を直接的に発生するステップは、上記相関値が
上記しきい値Tを超えるときに第1のデータシンボル相
関信号を発生するステップと、上記相関値が上記コード
の長さLから上記しきい値Tを減算した値よりも小さい
ときに第2のデータシンボル相関信号を発生するステッ
プと、上記第1のデータシンボル相関信号に応答して第
1のデータシンボルを発生し、上記第2のデータシンボ
ル相関信号に応答して第2のデータシンボルを発生する
ステップとを備えたことを特徴とする。
【0014】本発明に係る請求項8記載のスペクトル拡
散信号を復号化するための方法は、L個のチップを有す
る繰り返しコードでそれぞれ変調されたデータビット列
を備えたデータ信号から発生されたスペクトル拡散信号
を復号化するための方法であって、上記スペクトル拡散
信号と、上記コードに対応する信号とに対する相関信号
を発生するステップと、上記相関信号を所定の複数のし
きい値レベルと比較することに応答して、上記繰り返し
コードにおいてL個のチップが生じる毎に1つのデータ
ビットを有する上記データシンボル列を直接的に発生す
るステップとを備えたことを特徴とする。
【0015】本発明に係る請求項9記載のスペクトル拡
散信号を送信しかつ受信するための方法は、長さLの繰
り返しコードで、上記スペクトル拡散信号における上記
コードが生じる毎にデータ信号の1つのデータビットを
有するデータ信号を変調することによって上記スペクト
ル拡散信号を発生するステップと、上記スペクトル拡散
信号を送信機から送信するステップと、受信機におい
て、上記スペクトル拡散信号を受信するステップと、上
記スペクトル拡散信号を、上記コードに対応する基準信
号と比較することによって相関信号を発生するステップ
と、上記相関信号を所定の複数のしきい値レベルと比較
することに応答して、同期信号又は上記コードのための
コードプリアンブルを参照することなしに、上記繰り返
しコードにおいてL個のチップが生じる毎に1つのデー
タビットを有するデータ信号を発生するステップとを備
えたことを特徴とする。
【0016】本発明に係る請求項10記載のスペクトル
拡散信号を復号化するための装置は、擬似雑音コードで
変調されたデータ信号を有する受信されたスペクトル拡
散信号を復号化するための装置であって、擬似雑音信号
を記憶するコードレジスタ手段と、上記受信されたスペ
クトル拡散信号を記憶するための受信シーケンス記憶手
段と、上記受信されたスペクトル拡散信号と上記擬似雑
音信号との相関を演算して、相関信号を発生する相関手
段と、上記相関信号に応答して、上記相関信号が上限の
しきい値レベルよりも大きいとき第1のデータシンボル
信号を発生し、上記相関信号が下限のしきい値レベルよ
りも小さいとき第2のデータシンボル信号を発生する比
較手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】また、請求項11記載のスペクトル拡散信
号を復号化するための装置は、請求項10記載の装置に
おいて、上記コードレジスタ手段と、上記受信シーケン
ス記憶手段は、弾性表面波デバイスを含むことを特徴と
する。
【0018】さらに、請求項12記載のスペクトル拡散
信号を復号化するための装置は、請求項10記載の装置
において、上記コードレジスタ手段と、上記受信シーケ
ンス記憶手段と、上記相関手段は、弾性表面波デバイス
を含むことを特徴とする。
【0019】本発明に係る請求項13記載のスペクトル
拡散信号を復号化するための装置は、L個のチップの長
さを有する擬似雑音コードでそれぞれ変調されたデータ
シンボル列を備えたスペクトル拡散信号を復号化するた
めの装置であって、上記スペクトル拡散信号を受信して
記憶する第1の記憶手段と、上記擬似雑音コードに対応
する基準信号を記憶する第2の記憶手段と、上記スペク
トル拡散信号の各チップを、上記基準信号の対応するチ
ップと比較するチップ比較手段と、上記スペクトル拡散
信号と上記基準信号との間の一致度を表す相関信号を発
生する加算器手段と、選択されたクロックタイムにおい
て、上記相関信号と所定の第1のしきい値レベルとを比
較することに応答して第1のデータシンボルを発生し、
上記クロックタイムにおいて、上記相関信号と所定の第
2のしきい値レベルとを比較することに応答して第2の
データシンボルを発生するデータ発生器とを備えたこと
を特徴とする。
【0020】また、請求項14記載のスペクトル拡散信
号を復号化するための装置は、請求項13記載の装置に
おいて、上記基準信号を出力するコード発生器をさらに
備えたことを特徴とする。
【0021】さらに、請求項15記載のスペクトル拡散
信号を復号化するための装置は、請求項14記載の装置
において、上記基準信号が複数の擬似雑音コードから選
択され、上記コード発生器は上記複数の擬似雑音コード
にわたって走査することを特徴とする。
【0022】本発明に係る請求項16記載のスペクトル
拡散信号を復号化するための装置は、L個のチップの長
さを有する擬似雑音コードでそれぞれ変調されたデータ
シンボル列を備えたスペクトル拡散信号を復号化するた
めの装置であって、上記スペクトル拡散信号を受信して
記憶する第1の記憶手段と、上記擬似雑音コードに対応
する基準信号を記憶する第2の記憶手段と、上記スペク
トル拡散信号の各チップを上記基準信号の対応するチッ
プに加算することにより、複数のチップ比較信号を発生
する複数の加算器と、上記複数のチップ比較信号の各々
を加算することにより、相関信号を発生する加算器と、
上記相関信号を所定の第1のしきい値レベルと比較する
ことに応答して第1のデータシンボルを発生し、上記相
関信号を所定の第2のしきい値レベルと比較することに
応答して第2のデータシンボルを発生するデータ発生器
とを備えたことを特徴とする。
【0023】また、請求項17記載のスペクトル拡散信
号を復号化するための装置は、請求項16記載の装置に
おいて、上記基準信号を出力するコード発生器をさらに
備えたことを特徴とする。
【0024】さらに、請求項18記載のスペクトル拡散
信号を復号化するための装置は、請求項17記載の装置
において、上記基準信号は複数の擬似雑音コードから選
択され、上記コード発生器は上記複数の擬似雑音コード
にわたって走査することを特徴とする。
【0025】本発明に係る請求項19記載のスペクトル
拡散信号を復号化するための装置は、各コードがL個の
チップの長さを有し、各コードが複数のデータシンボル
のうちの1つを表すコード列を備えたスペクトル拡散信
号を復号化するための装置であって、上記複数のコード
のうちの2つ以上のコードを認識して複数のデータシン
ボル相関信号を出力する複数の相関器を備え、上記各相
関器は、上記スペクトル拡散信号を受信して記憶する第
1の記憶手段と、上記複数のコードのうちの1つに対応
する基準信号を記憶する第2の記憶手段と、上記スペク
トル拡散信号の各チップを、上記基準信号の対応するチ
ップと比較するチップ比較手段と、上記スペクトル拡散
信号と上記基準信号との間の一致度を表す相関値を発生
する加算器手段と、上記相関値と所定の第1のしきい値
レベルとを比較することに応答して第1のデータシンボ
ル相関信号を発生し、上記相関信号と所定の第2のしき
い値レベルとを比較することに応答して第2のデータシ
ンボル相関信号を発生する比較回路とを備え、上記装置
は、選択されたクロックタイムにおいて、上記複数の相
関器から出力された上記データシンボル相関信号に応答
してデータシンボル列を発生するデータ発生器を備えた
ことを特徴とする。
【0026】
【0027】具体化されかつここで広く記述される本発
明によれば、PNコードに従って変調されたデータ信号
を含む受信されたスペクトル拡散信号を復号化するため
の装置が提供され、上記装置は、しきい値設定手段と、
第1の基準シーケンス記憶手段と、受信シーケンス記憶
手段と、第1の相関手段と、比較手段とを備える。上記
第1の相関手段は、第1のチップ比較手段と、第1の加
算手段とを備えてもよい。本発明はさらに、第2の基準
シーケンス記憶手段と、第2の相関手段とを備えてもよ
い。上記第2の相関手段は、第2のチップ比較手段と、
第2の加算手段とを備えてもよい。
【0028】上記しきい値設定手段は、捕捉される1つ
のコードあたりのチップの全体の数以下の、ある比較の
ためのしきい値を設定してもよい。上記しきい値設定手
段は、スペクトル拡散信号と雑音環境と上記データ信号
で用いられたエラー訂正量とを用いて、送信されるべき
及び/又は受信されるべきデータのパターンとアプリケ
ーションとを解析してもよい。この解析に応答して、上
記しきい値設定手段は、しきい値レベルを発生する。上
記しきい値設定手段は、ある特定の装置、アプリケーシ
ョン、又は動作環境に対して各しきい値を予め決定する
ために用いてもよいし、上記スペクトル拡散受信機に接
続され、アプリケーション又は動作環境が変化するにつ
れて、1つ又はそれ以上のしきい値レベルを設定し、か
つ調整するために用いてもよい。
【0029】2重しきい値能力を有する1つの相関器の
場合に対して、上記第1の基準シーケンス記憶手段は第
1の擬似雑音信号を記憶し、上記受信シーケンス記憶手
段は上記受信されたスペクトル拡散信号を記憶する。上
記第1の基準シーケンス記憶手段と、上記受信シーケン
ス記憶手段とに接続された上記第1のチップ比較手段は
上記受信されたスペクトル拡散信号の各チップを、上記
第1の擬似雑音信号の各チップとそれぞれ比較して、複
数の第1のチップ比較信号を発生する。上記第1のチッ
プ比較手段に接続された上記第1の加算手段は上記複数
の第1のチップ比較信号を加算し、これによって第1の
相関信号を発生する。デジタル相関器の実施のために、
上側しきい値レベルよりも大きい上記第1の相関信号に
応答して、上記比較手段は、第1のデータシンボル信号
を発生する。下側しきい値レベルよりも小さい上記第1
の相関信号に応答して、上記比較手段は第2のデータシ
ンボル信号を発生する。
【0030】アナログ相関器の実施のために、アナログ
しきい値レベルよりも大きい第1の相関信号に応答し
て、上記比較手段は、第1のデータシンボル相関信号を
発生する。上記アナログしきい値レベルよりも大きい上
記第1の反転相関信号に応答して、上記比較手段は第2
のデータシンボル相関信号を発生する。
【0031】それぞれ2重しきい値能力を有する2つの
相関器の場合のために、上記第1の基準シーケンス記憶
手段は第1の擬似雑音信号を記憶し、上記第2の基準シ
ーケンス記憶手段は第2の擬似雑音信号を記憶し、上記
受信シーケンス記憶手段は上記受信されたスペクトル拡
散信号を記憶する。上記第1のチップ比較手段は上記第
1の基準シーケンス記憶手段と上記受信レジスタ手段と
に接続される。上記受信されたスペクトル拡散信号に応
答して、上記第1のチップ比較手段は上記受信されたス
ペクトル拡散信号の各チップを上記第1の擬似雑音信号
の各チップとそれぞれ比較し、これによって複数の第1
のチップ比較信号を発生する。上記第1の加算手段は上
記第1のチップ比較手段に接続される。上記第1のチッ
プ比較手段からの複数の第1のチップ比較信号に応答し
て、上記第1の加算手段は、上記複数の第1のチップ比
較信号を加算し、これによって、第1の相関信号を発生
する。
【0032】上記第2のチップ比較手段は、上記第2の
基準シーケンス記憶手段と上記受信シーケンス記憶手段
とに接続される。上記受信されたスペクトル拡散信号に
応答して、上記第2のチップ比較手段は、上記受信され
たスペクトル拡散信号の各チップを、上記第2の擬似雑
音信号の各チップとそれぞれ比較し、これによって複数
の第2のチップ比較信号を発生する。上記第2の加算手
段は上記第2のチップ比較手段に接続される。上記複数
の第2のチップ比較信号に応答して、上記第2の加算手
段は上記複数の第2のチップ比較信号を加算し、これに
よって第2の相関信号を発生する。
【0033】上記比較手段は上記第1の加算手段と上記
第2の加算手段とに接続される。上記デジタル相関器の
実施時の上記比較手段は、各基準シーケンス記憶手段の
ために上側しきい値レベルと下側しきい値レベルとを含
む。上記上側しきい値レベルよりも大きい上記第1の相
関信号に応答して、上記比較手段は第1のデータシンボ
ル信号を発生する。上記下側しきい値レベルよりも小さ
い上記第1の相関信号に応答して、上記比較手段は第2
のデータシンボル信号を発生する。上記下側しきい値レ
ベルよりも小さい上記第2の相関信号に応答して、上記
比較手段は、第3のデータシンボル信号を発生する。上
記上側しきい値レベルよりも大きい上記第2の相関信号
に応答して、上記比較手段の第4のデータシンボル信号
を発生する。
【0034】上記アナログ相関器の実施時の上記比較手
段は、各基準シーケンス記憶手段に対して等しい第1と
第2のしきい値レベルを含む。上記第1のしきい値レベ
ルよりも大きい上記第1の相関信号に応答して、上記比
較手段は第1のデータシンボル信号を発生する。上記第
2のしきい値レベルよりも大きい上記第1の反転相関信
号に応答して、上記比較手段は第2のデータシンボル信
号を発生する。上記第2のしきい値レベルよりも大きい
上記第2の反転相関信号に応答して、上記比較手段は第
3のデータシンボル信号を発生する。上記第1のしきい
値レベルよりも大きい上記第2の相関信号に応答して、
上記比較手段は第4のデータシンボル信号を発生する。
【0035】統計学的には、検出の正確さは、部分的に
は、次のいくつかの変数の機能であるしきい値レベルの
設定に依存している:1つのデータシンボルあたりを基
礎とするチップの全体の数に一致するチップの全体の
数、入力信号における前方エラー訂正のエラーレートと
その度合いと、処理すべきデータの流れが連続的である
か、周期的な繰り返しであるか、パターン化されたもの
であるか、データが挿入されたものであるか、パルス変
調されたものであるか、又はランダムなものであるか。
【0036】本発明はさらに、上記受信されたスペクト
ル拡散信号に対して上記複数の擬似雑音信号を用いて相
関計算するための手段とともに、複数の擬似雑音信号を
記憶するための複数の基準シーケンス記憶手段を備え
る。これによって上記相関手段は、上記特定の受信され
たスペクトル拡散信号に依存して、複数の相関信号を発
生する。同様に、上記比較手段は、上記複数の相関信号
に応答して、上記DTDC基準シーケンス記憶手段の1
つにおける特定のしきい値レベルと交差する上記相関信
号に応答して複数のデータシンボル信号の1つを発生す
る。
【0037】本発明の別の目的と利点は以下の記述にお
いて明示されるであろうし、その一部分は以下の記述か
ら明らかになるであろうし、もしくは本発明の実施によ
ってわかるかもしれない。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、以下の特有の効果を有
する。 (1)直接的に使用し、安価であって使用時に簡単であ
る、スペクトル拡散信号を捕捉して復号化するための装
置及び方法を提供することができる。 (2)1つの相関器を用いてスペクトル拡散信号を捕捉
して復号化するための装置及び方法を提供することがで
きる。 (3)各データビットに対して1ビットのデータビット
の時間期間の時間に等しいスペクトル拡散信号の捕捉時
間で、スペクトル拡散信号を捕捉して復号化するための
装置及び方法を提供することができる。 (4)コード同期化の時間損失なしに、また、コード同
期化プリアンブル又は同期基準コードの使用なしに、デ
ータが送信され、所定のレートで受信された各データビ
ットに対してスペクトル拡散信号を捕捉して復号化する
ための装置及び方法を提供することができる。これにつ
いては、従来技術において開示も示唆も無い。 (5)複数の2重しきい値検出相関器を提供することに
より、送信及び受信されたデータのシンボルレートは送
信及び受信されたコードのビットレートを増大させるこ
となしに、また、利用される周波数スペクトルの帯域幅
を増大させることなしに、増大させることができる。 (6)送信及び受信されたデータのシンボルレートは、
2のファクタ(倍率)で増大させることができ、受信機
で必要な相関器の数は最小に増加する。 (7)スペクトル拡散信号を捕捉するための時間は、送
信及び受信されたデータのシンボルレートが増大すると
きでさえ、一定値にとどまっている。
【0039】
【発明の実施の形態】添付の図面に図示された例を参照
して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0040】本発明は、スペクトル拡散信号を生成する
ためにPNコードで変調されたデータ信号を有する受信
されたスペクトル拡散信号を送信するとともに復号化す
るための装置を含む。図1に図示されているように、送
信機はコードクロック発生器21、コード選択器28、
コード発生器22、コードクロック分周器23、パルス
発生器24、データ発生器25、モジュロ2加算器2
6、搬送波発生器29、並びに位相シフトキーイング
(PSK)変調器及びRF(高周波)送信機27を含ん
でいることが示されている。上記コードクロック発生器
21は、上記コード発生器22及び上記クロック分周器
23に供給されるクロック信号を発生する。クロック分
周器23を使用して、上記送信機27のコード及びデー
タが上記データクロック周波数のコード長Lの複数倍に
等しいコードクロック周波数と同期化され、それにより
長さLのPNコードのシーケンス当たり1データビット
を許容する。コードクロック分周器23からのデータク
ロック信号は、上記パルス発生器24に供給されるとと
もに上記データ発生器25に供給される。上記データ発
生器25は、通信システムに送信されるデータ信号源で
ある。上記パルス発生器24の出力信号は、上記コード
発生器22に供給され、このコード発生器22はそれに
よりコード選択器28により選択されるPNコードを発
生する。循環性を有する、PNコードは、それから上記
コード発生器22から出力されてモジュロ2がモジュロ
2加算器26により上記データ発生器25から供給され
るデータに加算される。上記モジュロ加算器26の出力
は、PSK変調器及びRF送信機27にて搬送波発生器
29で位相シフトキーイング変調されたる上記PNコー
ドにより変調されるデータ信号である。
【0041】図1の上記コード及びクロック信号のタイ
ミングの例が図2に示されている。上記タイミングダイ
ヤグラムは、コードクロック信号、上記コード長Lによ
り分周されたコードクロック信号であるデータクロック
信号、パルス発生器リセット信号並びに上記コード信
号、データ信号、及び符号化されたデータ信号を図示し
ている。上記コード信号は、モジュロ2が上記データ信
号に加算されると、符号化されたデータ信号を発生し、
RFの搬送波により変調されると、スペクトル拡散信号
を生成する。送信されるスペクトル拡散信号は、図3に
図示された受信機により受信される。
【0042】一方、図3は、本発明にかかる一つの2重
(デュアル)しきい値検出相関受信機の特別な実施例を
図示しており、本発明は、一般に、PNコードで変調さ
れたデータ信号を有する受信されたスペクトル拡散信号
を復号化するための装置を含む。上記装置は、しきい値
手段、第1基準シーケンス記憶手段、受信シーケンス記
憶手段、第1相関手段、及び比較手段を含んでいる。上
記第1相関手段は、第1チップ比較手段及び第1加算手
段を含むことができる。図3を参照すると、第1基準シ
ーケンス記憶手段は基準レジスタ33として実現され、
上記受信シーケンス記憶手段は受信レジスタ39として
実現され、上記第1チップ比較手段は第1アダー40と
して実現され、上記第1加算手段は第1加算器41とし
て実現され、かつ上記比較手段は第1及び第2シンボル
比較器42,43として実現されている。上記しきい値
設定手段は、しきい値設定器45として実現されてい
る。上記第1アダー40は、第1基準レジスタ33及び
受信レジスタ39に結合される。第1加算器41は、第
1アダー40に結合される。
【0043】図3に示された例示的な構成において、計
数値コントローラ30は、コードクロック発生器31に
結合され、このコードクロック発生器31は、コード発
生器32及び基準レジスタ33に接続されている。上記
コード発生器32はまた、上記基準レジスタ33に接続
されている。コード選択回路34はコード発生器32に
結合される。上記計数値コントローラ30は、コード選
択回路34により選択され上記受信機により検出される
特別の擬似雑音信号の長さを制御するとともに、上記コ
ード発生器32に長さLのコードを第1基準レジスタ3
3へ出力させるコードクロック発生器31に信号を出力
する。計数値コントローラ30はコードクロック発生器
31をトリガし、コードクロック発生器31はそれによ
りコード発生器32及び第1基準レジスタ33をトリガ
する。コード発生器32は、コード選択回路34により
決定される特別の擬似雑音信号を第1基準レジスタ33
へ出力する。上記コード選択回路34は、コード発生器
32へ信号を供給し、このコード発生器32はそれが複
数の擬似雑音コードを通してスキャンすることを可能に
する。動作において、単一のコードが第1基準レジスタ
33にロードすることができるか、または、スキャニン
グモードにおいて、上記第1基準レジスタ33は、受信
されたコードに対する合致が起こるまでコンスタントに
変化するコードを周期的にロードすることができる。
【0044】図3にまた示されているように、RF及び
IF増幅器35が局部発振器37及び低域通過フィルタ
38に結合されている積検出器(プロダクト検波器)3
6に結合されている。上記低域通過フィルタ38は、受
信レジスタ39及びクロック再生回路46に結合されて
いる。
【0045】2重しきい値特性を有する一つの相関器の
場合には、第1基準レジスタ33が第1擬似雑音信号を
記憶するとともに、受信レジスタ39が受信されたスペ
クトル拡散信号を記憶する。上記第1アダー40は、受
信されたスペクトル拡散信号の各チップを上記第1擬似
雑音信号の各それぞれのチップと比較して第1の複数の
チップ比較信号を発生する。上記第1加算器41は、第
1の複数のチップ比較信号を加算してそれにより第1相
関信号を発生する。上側しきい値レベルよりも大きい上
記第1相関信号に応答して、比較器42が第1データシ
ンボル信号を発生する。下側しきい値レベルよりも小さ
い第1相関信号に応答して、上記比較器42は第2デー
タシンボル信号を発生する。
【0046】動作において、PNコードで変調されたデ
ータ信号を有する受信されたスペクトル拡散信号は、受
信レジスタ39に記憶されるとともに、第1擬似雑音信
号の全長Lが第1基準レジスタ33にストアされる。受
信されたスペクトル拡散信号の各チップは、第1アダー
40により第1基準擬似雑音信号の各それぞれのチップ
により加算されたモジュロ2である。2つの信号のこの
モジュロ加算はそれにより第1の複数のチップ比較信号
を発生し、それらは第1アダー40から第1加算器41
へ送られる。第1加算器41は第1の複数の信号を加算
して第1相関信号を発生する。
【0047】第1シンボル比較器42及び第2シンボル
比較器43は第1加算器41に結合される。比較器4
2,43は上側しきい値レベル及び下側しきい値レベル
を有する。上側しきい値レベルよりも大きい第1相関信
号に応答して、上記第1シンボル比較器42は第1デー
タシンボル相関信号を発生する。下側しきい値レベルよ
りも小さい第1相関信号に応答して、第2シンボル比較
器43は、第2データシンボル相関信号を発生する。デ
ータ発生器47はそれにより、第1又は第2データシン
ボル相関信号に対して、第1又は第2データシンボルを
それぞれ発生する。上記第1及び第2データシンボル信
号はそれぞれ、1のビット及び0のビットのデータ信号
である。
【0048】本発明はさらに、図4に図示されているの
は2つ使用した例であるが、2つ又はそれ以上、Nまで
の異なった循環シーケンスを使用することを含んでい
る。この特別なケースにおいて、第1コード発生器52
及び第2コード発生器53は各々スペクトル拡散コード
信号を発生するためのコード選択器62により選択され
る差の循環シーケンスを発生する。コードクロック発生
器51はコードクロックをコード発生器A52及びコー
ド発生器B53に供給するとともに分周器54に供給す
る。2/L分周が長さLのコードシーケンスのそれの2
倍に等しい周期を有する、クロック信号を1/2分周器
56、2段シフトレジスタ58及びデータ発生器55に
供給する。したがって、コード長L当たりの2つのデー
タビットが、データ発生器55により発生されるととも
に、2段シフトレジスタ58に並列にストアされる。分
周器56は、長さLの1つのコードセグメント当たりの
クロック信号をサンプラ57及びコード発生器A52並
びにコード発生器53をリセットするパルス発生器59
に供給する。サンプラ57は、2つの信号を選択器60
に出力し、この選択器60は4つのコードセグメント
(コードA,反転コードA,コードB,反転コードB)
のいずれかを決定し、それはコード発生器A52及びコ
ード発生器B53から上記コードセグメントを受信す
る。変調されたコードはそれから、選択器60からPS
K変調器及びRF送信機61へ送られ、そこでそれは上
記送信機のRF搬送波発生器63でPSK変調される。
図4の回路を使用してスペクトル拡散信号を送信するこ
とは、本発明の特別な実施例として、図5に示されるよ
うに、受信機が4つの可能な拡散スペクトルの受信され
たコードを検出するためのたった2つの相関器を使用す
る手段を与えることができるという点に利点を有してい
る。特別のコードは実際に、180度の位相反転を有す
る、2つのスペクトル拡散PNコードである。
【0049】したがって、本発明はさらに、第2基準シ
ーケンス記憶手段、第2チップ比較手段、及び第2加算
手段を含むことができる。上記第2基準シーケンス記憶
手段は第2基準レジスタ73として実現され、上記第2
チップ比較手段は第2アダー80として実施され、そし
て第2加算器は第2加算器81として実現することがで
きる。上記第2基準レジスタ73は第2擬似信号を記憶
する。上記第2アダー80は上記第2基準レジスタ73
及び受信レジスタ39に結合される。
【0050】各々が2重しきい値特性を有している図面
に図示されている2つの相関器の場合には、上記第1ア
ダー40は、受信されたスペクトル拡散信号の各チップ
を上記第1擬似雑音信号の各それぞれのチップと比較し
て、それにより第1の複数のチップ比較信号を発生す
る。上記第1加算器41は、上記第1アダー40に結合
される。上記第1アダー40からの第1の複数のチップ
比較信号に応答して、上記第1加算器41は、上記第1
の複数のチップ比較信号を加算し、それにより第1相関
信号を発生する。
【0051】上記第2アダー80は、第2基準レジスタ
73及び受信レジスタ39に結合される。受信されたス
ペクトル拡散信号に応答して、上記第2アダー80は、
受信されたスペクトル拡散信号の各チップを上記第2擬
似雑音信号の各それぞれのチップと比較して、それによ
り第2の複数のチップ比較信号を発生する。上記第2加
算器81は、第2アダー80に結合される。第2の複数
のチップ比較信号に応答して、第2加算器81は、第2
の複数のモジュロ加算信号を加算して、それにより第2
相関信号を発生する。
【0052】この特別の実施例において、上記比較手段
は、比較回路97として実現される。上記比較回路97
は上側及び下側しきい値レベルを有する。上記比較回路
97は第1加算器41及び第2加算器81に結合され
る。その上側しきい値レベルよりも大きい第1加算器4
1からの上記第1相関信号に応答して、上記比較回路9
7は第1データシンボル相関信号を発生する。その下側
しきい値レベルよりも小さい加算器41からの上記第1
相関信号に応答して、上記比較回路97は第2データシ
ンボル相関信号を発生する。その上側しきい値レベルよ
りも大きい第2加算器81からの第2相関信号に応答し
て、上記比較回路97は第3データシンボル相関信号を
発生する。その下側しきい値レベルよりも小さい第2加
算器81からの第2相関信号に応答して、上記比較回路
97は第4データシンボル信号を発生する。データ発生
器98はそれから受信されたデータシンボル相関信号に
対応するデータシンボルを発生する。上記第1,第2,
第3,及び第4データシンボル信号は、例えばデータビ
ット00,01,10,及び11を表している。
【0053】本発明は、図3に示されるような第1相関
器または図5に示されるような第1及び第2の相関器の
いずれかを使用することを開示したが、本発明はデコー
ダが複数のデータシンボル信号を復号化する複数の相関
器を使用するものに拡張することができる。
【0054】上記受信機におけるDTDCを使用するこ
とにより、長さLのコードが上記受信機のDTDCの数
の2倍に等しい多数のデータシンボルを送信するととも
に受信するために使用することができる。複数のDTD
Cを使用することのほかの利点は、送信されるとともに
受信されるデータシンボルのレートが各々の付加DTD
Cによって、コード長L、総計のコードチップレート、
及び使用される周波数スペクトルの帯域幅を倍にするけ
れども、すべては固定されたままである。そのうえ、ス
ペクトル拡散信号を捕捉する時間は固定されたままであ
り、システムはコストが低くかつ簡単である。上記コー
ド選択信号は、コード発生器に信号を供給することがで
き、上記コード発生器はそれらが複数の擬似雑音コード
を通してスキャンすることを可能にする。動作におい
て、単一のコードの組が上記基準レジスタにロードする
ことができるかまたは、スキャニングモードでは、上記
基準レジスタは、受信されたコードに対する一致が起こ
るまで一定に変化するコードで周期的にロードすること
ができる。
【0055】本発明により提供されるシステムにおい
て、擬似雑音信号は、L×(Rd/Sd)、ここでRdは変調
されるべきデータのクロックレートであり、Sdは長さ
Lのコードセグメント当たりのデータビットの数であ
る、に等しいクロックレートで生成されるLビットを有
するPNコードセグメントを含んでいる。例えば、もし
一つのデータビットに対して送信されるべきデータレー
トが100kHzであり、コード長Lが100であると
すると、そのときは上記コードレートはRcで、L×
(Rd/Sd)=(100)×(200kHz/1)=1
0.0MHzに等しい。コード当たり2つのデータビッ
トに対しては、上記データレートは200kHzに上昇
するが、しかし上記コードレートは、Rc=(100)
×(200kHz/2)=10MHzである。したがっ
て、上記データレートは、コードレートにおけるのと同
様の増加をすることなく増加することができる。長さL
のコードセグメント当たりに生成されるデータシンボル
の数は2sdで、ここでSd=コードセグメント当たりの
データビットの数である。
【0056】送信機において、長さLのコードセグメン
トの開始は各データの組で同期して整列され、コードセ
グメント当たりのデータビットの数により規定され、そ
れは2sdデータシンボルを生成する。例えば、それがコ
ードセグメント当たり2つのデータビットを送信し、そ
のときには、2sd=4データシンボルであって、それは
00,01,10,11で表わされる。もしデータシン
ボル1が送信されると、そのときには、コード1が送信
される。もしデータシンボル2が送信されると、そのと
きにはコード1の反転が送信される。同様のプロセス
が、コード2の反転を使用することができるデータシン
ボル3と、ノーマルコード2を使用することができるデ
ータシンボル4とに対して行われる。上記受信機におい
て、上記送信機におけるそれらに等しい基準コード1及
びコード2のセグメントが、2つの相関器の記憶エレメ
ントにロードされるとともに定常状態に保持される。受
信された信号はそれから、上記相関器を通過し、そして
相関器1からの相関値がそのしきい値Tを越えると、第
1データシンボル相関信号が生成される。もし、上記相
関値がそのL−Tよりも小さいならば、そのときには第
2データシンボル相関信号が生成される。第2相関値が
そのL−Tよりも小さいときには、第3データシンボル
に対して同じ結果が続き、かつ上記第2相関器がそのT
よりも大きいときには、第4データシンボルが続く。
【0057】本発明の第2の好ましい実施例は、アナロ
グデバイスの例として、弾性表面波デバイスのようなア
ナログデバイスを使用しており、基準シーケンス記憶装
置及び受信シーケンス記憶装置を含む。上記弾性表面波
デバイス(SAW)はさらにアダー40及び加算器41
を含み、完全な自己完結的な相関器ユニットとして機能
する。加えて、複数組の基準シーケンス記憶装置が受信
シーケンス記憶装置に加えて一つの特別な弾性表面波デ
バイスの上に構成されて、複数の擬似雑音信号をデコー
ドするための非常にコンパクトな手段を構成するように
してもよい。
【0058】フィルタまたはSAW相関器に整合した遅
延線は、デジタル相関器が行うように、コードチップの
特別のシーケンスを認識するように設計された受動デバ
イスであるが、しかしベースバンドにおける電圧レベル
よりもむしろRF信号における位相シフトの相関を通し
てこのことを実行し、したがって、高い雑音または干渉
/ジャミングの環境のような、デジタル相関器に特有の
多くの問題を回避することができる。
【0059】上記相関器内の各遅延エレメントは、各エ
レメントがいかなるときにも1つのチップのみに対応す
るような送信されたコードクロックの周期に等しい遅延
時間を有している。受信された信号は上記遅延線を伝搬
するにつれて、各エレメントの位相の構成が上記伝搬さ
れるPNコード化された波と同相又は逆相で加えられ
て、すべてのエレメントの出力が加算されて総合の相関
値に到達する。上記エレメントのすべての位相シフトの
構成が伝搬する波の位相シフトに合致すると、そのとき
に最大の和及び相関が達成される。
【0060】所望の相関を達成するために、正しい基準
コードが上記SAWデバイスに「ロード」されなければ
ならない。この説明は、BPSKデバイスに対するもの
であるが、しかしながら、本発明は、MSK,QPS
K,等のようないかなるPSKにも及ぶとともに包含す
る。2相シフトキーイングを仮定すると、位相反転がP
Nコードの各ワン/ゼロの遷移にて発生する。このこと
は通常、2つのうちの一つで遂行される。第1のもの
は、各エレメントにおいてすべての位相を出力すること
ができるプログラマブル相関器によってである。図6に
図示されているように、2相シフトキーイング装置に対
して、計数値コントローラ101がコード発生器104
及び基準レジスタ105へLクロック信号を送るコード
クロック発生器102を制御する。コード発生器104
はそのときコード選択器103により決定される一意的
なコードを発生して、それを基準レジスタ105にロー
ドする。上記コードが一旦、基準レジスタ105に記憶
されると、上記ゼロ/ワンのパターンが、エレメントT
(2)に接続されたレジスタA(2)の内容で、遅延線
相関器106にロードされるとともに、以下同様にエレ
メントA(L)までロードされる。上記相関器はそのと
き、第1のデータシンボルに対応しているエレメントの
出力のすべてが加算装置108,110に接続されると
ともに、第2のデータシンボルに対応しているエレメン
トの全ての出力が加算装置109,111に接続される
ように、プログラムされている。この例において、上記
第1データシンボルは、第1位相シンボルとして実現さ
れ、そして上記第2データシンボルは第2位相シンボル
として実現される。
【0061】ノンプログラマブルの装置では、これらの
位相シフトは、初期位相の一致を生成するために各エレ
メントに配置されたトランスジューサを通しての構成の
時間にプログラムされており、ユーザにより変えること
はできず、したがって一つのコードシーケンスのみを相
関させることができる。反転及び非反転位相エレメント
はそれから、上記プログラマブル装置におけるのと同様
に加算される。
【0062】PNコード、PSK変調、及び上記SAW
相関器におけるそれと等価なRF周波数を有する信号が
受信されると、そのときには受信された信号は増幅され
る(とともに多分ダウンコンバートされる、もし必要な
いならば中間周波へのダウンコンバージョンは好ましく
ないけれども)とともに遅延線相関器106へ供給され
る。上記相関器の表面を横断して波が伝搬するにつれ
て、各遅延エレメントにおけるエネルギが受信された信
号の位相に対する基準のエレメントの位相により決定さ
れるファクタだけ増加する。
【0063】第1の位相と同位相である遅延エレメント
の出力は、加算器108,110で加算される一方、上
記第1の位相と180度位相が異なるそれらのエレメン
トは加算器109,111で加算される。非反転コード
セグメントである、上記相関器において参照されたそれ
らと同じPNコードの位相シフトを有するPSK変調さ
れた信号が上記デバイスを通して伝搬するとともに第1
コードチップが上記遅延線の端部に到達すると、受信さ
れた信号のすべての位相シフトは上記相関器を含むエレ
メントのそれらに合致するとともに、第1の位相の最大
エネルギが得られる。反転された第1位相加算器109
の出力は、位相反転器112により反転されるととも
に、加算器114の第1加算器108の出力と同相で加
算される。もし加算器114の出力がしきい値設定器1
18によりしきい値検出器116で設定されたしきい値
を越えると、第1データシンボル相関信号がしきい値検
出器116により発生されるとともに、第1データシン
ボル信号を生成する、データ発生器119に供給され
る。
【0064】反転されたコードセグメントである、上記
相関器において参照されたそれらと同じ非反転PNコー
ドの位相シフトを有するPSK変調された信号が上記デ
バイスを通して伝搬するとともに、第1のコードチップ
が上記遅延線の端に到達すると、受信された信号のすべ
ての位相シフトは上記相関器を含む全てのエレメントの
それらに合致するとともに、反転された第1の位相の最
大エネルギが得られる。上記第1位相加算器110の出
力は位相反転器113により反転されるとともに加算器
115の反転された第1位相加算器111の出力と同相
で加算される。もし加算器115の出力がしきい値設定
器118によりしきい値検出器117において設定され
たしきい値を越えると、第2データシンボル相関信号が
しきい値検出器117により発生されるとともに、第2
のデータシンボル信号を発生する、データ発生器119
に供給される。
【0065】本発明にかかる方法及び装置と従来の技術
において使用されているそれらとの間の相違は、相関パ
ルスがデータシンボルを導出するために使用される一
方、他のシステムがより長い基準コード信号を入力する
受信されたコード信号に同期させるためのパルスを使用
していることである。
【0066】SAWデバイスとデジタル相関器との間の
違いは、それらが使用される周波数帯にある。SAWデ
バイスは通常中間周波において採用されるが、それらは
高周波においても使用することができる。上記デジタル
相関器は通常ベースバンドにて使用される。他の相違は
SAWデバイスが位相シフトの比較を行なうのに対し
て、デジタル相関器は電圧レベルの比較を行なうことで
ある。さらに、上記SAWデバイスは、上記出力をデジ
タル相関器のそれと異なって加算する。また、本発明が
SAW相関器により実現されると、PNコードを相関さ
せるためにどのような受信コードクロックも要求されな
い。SAW相関器を使用した本発明は、より少ない部品
を使用して実現できる。
【0067】本発明はさらに、受信されたPSKスペク
トル拡散信号を復号化するための相関器を使用する方法
を含んでおり、上記PSKスペクトル拡散信号はPNコ
ードで変調されたデータ信号を含むとともに、拡散スペ
クトルRF信号を生成するために高周波搬送波で変調さ
れる。第1の方法は、上記デジタル相関器を使用し、し
きい値設定手段を使用して上側及び下側しきい値レベル
を設定し、基準シーケンス記憶手段に擬似雑音信号を記
憶し、受信されたスペクトル拡散信号を受信シーケンス
記憶手段に記憶し、相関信号を発生するために受信され
たスペクトル拡散信号を擬似雑音信号と相関を取り、す
なわち相関計算を行って相関信号を上側しきい値レベル
及び下側しきい値レベルと比較し、そして上側しきい値
レベルよりも大きい相関信号に応答して第1データシン
ボルを発生させるとともに、下側しきい値レベルよりも
小さい相関信号に応答して第2データシンボルを発生さ
せる、ステップを含む。
【0068】第2の方法は、SAW相関器を一例とする
アナログ相関器を使用し、等価であってもよい、2つの
しきい値レベルを設定し、しきい値設定手段を使用し、
基準シーケンス記憶手段に擬似雑音信号を記憶し、受信
シーケンス記憶手段に受信されたスペクトル拡散信号を
記憶し、スペクトル拡散信号を2つの相関信号を発生す
るために擬似雑音信号と相関を取り、第1相関信号を第
1しきい値レベルと比較するとともに反転相関信号を第
2しきい値レベルと比較し、そして第1しきい値レベル
よりも大きい第1相関信号に応答して第1データシンボ
ルを発生するとともに第2しきい値レベルよりも大きい
反転相関信号に応答して第2データシンボルを発生させ
る、ステップを含む。
【0069】本発明について、種々の変形が、本発明の
範囲または思想から逸脱することなく、拡散スペクトル
で変調されたデータ信号を含む、受信されたスペクトル
拡散信号を復号化するための装置に対してなすことがで
きることは、当業者にとっては明らかであり、また、本
発明は、添付の請求の範囲及びそれらと同等なものの範
囲内にある装置を修正したもの及び変形したものを包含
することを意味している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施形態の送信機のブロ
ック図である。
【図2】 第1の実施形態におけるある特定の信号のタ
イミングチャートである。
【図3】 本発明に係る第1の実施形態の受信機のブロ
ック図である。
【図4】 本発明に係る第2の実施形態の送信機のブロ
ック図である。
【図5】 本発明に係る第2の実施形態の受信機のブロ
ック図である。
【図6】 本実施形態において用いるアナログの実施形
態であるSAW相関器のブロック図である。
【符号の説明】
21…コードクロック発生器、 22…コード発生器、 23…コードクロック分周器、 24…パルス発生器、 25…データ発生器、 26…モジュロ2加算器、 27…PSK変調器及びRF送信機、 28…コード選択器、 29…搬送波発生器、 30…計数値コントローラ、 31…コードクロック発生器、 32…コード発生器、 33…第1基準レジスタ、 34…コード選択回路、 35…RF及びIF増幅器、 36…積検出器、 37…局部発振器、 38…低域通過フィルタ、 39…受信レジスタ、 40…第1アダー、 41…第1加算器、 42…第1シンボル比較器、 43…第2シンボル比較器、 45…しきい値設定器、 46…クロック再生回路、 47…データ発生器、 51…コードクロック発生器、 52…第1コード発生器、 53…第2コード発生器、 54…分周器、 55…データ発生器、 56…1/2分周器、 57…サンプラ、 58…2段シフトレジスタ、 59…パルス発生器、 60…選択器、 61…PSK変調器及びRF送信機、 62…コード選択器、 63…RF搬送波発生器、 73…第2基準レジスタ、 80…第2アダー、 81…第2加算器、 97…比較回路、 98…データ発生器、 101…計数値コントローラ、 102…コードクロック発生器、 103…コード選択器、 104…コード発生器、 105…基準レジスタ、 106…遅延線相関器、 108,109,110,111…加算器、 112…位相反転器、 113…位相反転器、 114…加算器、 115…加算器、 116…しきい値検出器、 117…しきい値検出器、 118…しきい値設定器、 119…データ発生器。
フロントページの続き (72)発明者 ジェフリー・エス.・バンダープール アメリカ合衆国、コロラド80915、コロ ラド・スプリングス、モカシン・ドライ ブ2237番 (56)参考文献 特開 昭63−97033(JP,A) 特開 平2−39644(JP,A) 特開 昭58−131840(JP,A) 特開 昭58−218251(JP,A) 特開 昭59−169244(JP,A) 特開 平2−246544(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 13/00

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さLの繰り返しコードでそれぞれ変調
    されたデータシンボル列を備えたデータ信号から発生さ
    れたスペクトル拡散信号を復号化するための装置であっ
    て、 上記長さLよりも小さいしきい値Tを発生する手段と、 上記スペクトル拡散信号の複数のチップと、上記コード
    に対応する信号の記憶された複数のチップとに対する相
    関値を発生する手段と、 上記相関値を所定の複数のしきい値レベルと比較するこ
    とに応答して上記データシンボル列を直接的に発生する
    手段とを備え、 上記データシンボル列を直接的に発生する手段は、 上記相関値が上記しきい値Tを超えるときに第1のデー
    タシンボル相関信号を発生する手段と、 上記相関値が上記コードの長さLから上記しきい値Tを
    減算した値よりも小さいときに第2のデータシンボル相
    関信号を発生する手段と、 上記第1のデータシンボル相関信号に応答して第1のデ
    ータシンボルを発生し、上記第2のデータシンボル相関
    信号に応答して第2のデータシンボルを発生する手段と
    を備えたことを特徴とするスペクトル拡散信号を復号化
    するための装置。
  2. 【請求項2】 長さLの繰り返しコードでそれぞれ変調
    されたデータビット列を備えたデータ信号から発生され
    たスペクトル拡散信号を復号化するための装置であっ
    て、 上記スペクトル拡散信号と、上記コードに対応する信号
    とに対する相関信号を発生する手段と、 上記相関信号を所定の複数のしきい値レベルと比較する
    ことに応答して、上記繰り返しコードにおいてL個のチ
    ップが生じる毎に1つのデータビットを有する上記デー
    タシンボル列を直接的に発生する手段とを備えたことを
    特徴とするスペクトル拡散信号を復号化するための装
    置。
  3. 【請求項3】 繰り返しコードで変調されたデータ信号
    から発生されたスペクトル拡散信号を送信しかつ受信す
    るための装置であって、 スペクトル拡散送信機と、 上記スペクトル拡散信号を受信するスペクトル拡散受信
    機とを備え、 上記スペクトル拡散送信機は、 長さLの繰り返しコードで、上記スペクトル拡散信号に
    おける上記コードが生じる毎にデータ信号の1つのデー
    タビットを有するデータ信号を変調することによって上
    記スペクトル拡散信号を発生する手段と、 上記スペクトル拡散信号を送信する手段とを備え、 上記スペクトル拡散受信機は、 上記スペクトル拡散信号を、上記コードに対応する基準
    信号と比較することによって相関信号を発生する手段
    と、 上記相関信号を所定の複数のしきい値レベルと比較する
    ことに応答して、同期信号又は上記コードのためのコー
    ドプリアンブルを参照することなしに、上記繰り返しコ
    ードにおいてL個のチップが生じる毎に1つのデータビ
    ットを有するデータ信号を発生する手段とを備えたこと
    を特徴とするスペクトル拡散信号を送信しかつ受信する
    ための装置。
  4. 【請求項4】 上記相関信号を発生する手段と、上記デ
    ータ信号を発生する手段は、弾性表面波デバイスを含む
    ことを特徴とする請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 L個のチップの長さを有する擬似雑音コ
    ードでそれぞれ変調されたデータシンボル列を備えたデ
    ータ信号を有するスペクトル拡散信号を復号化するため
    の方法であって、 上記スペクトル拡散信号を受信して記憶するステップ
    と、 上記擬似雑音コードに対応する基準信号を発生して記憶
    するステップと、 上記スペクトル拡散信号の各チップを、上記基準信号の
    対応するチップと比較するステップと、 上記スペクトル拡散信号と上記基準信号との間の一致度
    を表す相関信号を発生するステップと、 選択されたクロックタイムにおいて、上記相関信号と所
    定の第1のしきい値レベルとを比較することに応答して
    第1のデータシンボルを発生し、上記クロックタイムに
    おいて、上記相関信号と所定の第2のしきい値レベルと
    を比較することに応答して第2のデータシンボルを発生
    するステップとを含むことを特徴とするスペクトル拡散
    信号を復号化するための方法。
  6. 【請求項6】 L個のチップの長さを有する擬似雑音コ
    ードでそれぞれ変調されたデータシンボル列を備えたデ
    ータ信号を有するスペクトル拡散信号を復号化するため
    の方法であって、 上記スペクトル拡散信号を受信して記憶するステップ
    と、 上記擬似雑音コードに対応する基準信号を発生して記憶
    するステップと、 上記スペクトル拡散信号の各チップを上記基準信号の対
    応するチップに加算することにより、複数のチップ比較
    信号を発生するステップと、 上記チップ比較信号の各々の出力を加算することによ
    り、相関信号を発生するステップと、 上記相関信号を所定の第1のしきい値レベルと比較する
    ことに応答して第1のデータシンボルを発生し、上記相
    関信号を所定の第2のしきい値レベルと比較することに
    応答して第2のデータシンボルを発生するステップとを
    含むことを特徴とするスペクトル拡散信号を復号化する
    ための方法。
  7. 【請求項7】 L個のチップを有する繰り返しコードで
    それぞれ変調されたデータシンボル列を備えたデータ信
    号から発生されたスペクトル拡散信号を復号化するため
    の方法であって、 上記Lよりも小さいしきい値Tを発生するステップと、 上記スペクトル拡散信号の複数のチップと、上記コード
    に対応する基準信号の複数のチップとを比較することに
    よって、相関値を発生するステップと、 上記相関値を所定の複数のしきい値レベルと比較するこ
    とに応答して上記データシンボル列を直接的に発生する
    ステップとを備え、 上記データシンボル列を直接的に発生するステップは、 上記相関値が上記しきい値Tを超えるときに第1のデー
    タシンボル相関信号を発生するステップと、 上記相関値が上記コードの長さLから上記しきい値Tを
    減算した値よりも小さいときに第2のデータシンボル相
    関信号を発生するステップと、 上記第1のデータシンボル相関信号に応答して第1のデ
    ータシンボルを発生し、上記第2のデータシンボル相関
    信号に応答して第2のデータシンボルを発生するステッ
    プとを備えたことを特徴とするスペクトル拡散信号を復
    号化するための方法。
  8. 【請求項8】 L個のチップを有する繰り返しコードで
    それぞれ変調されたデータビット列を備えたデータ信号
    から発生されたスペクトル拡散信号を復号化するための
    方法であって、 上記スペクトル拡散信号と、上記コードに対応する信号
    とに対する相関信号を発生するステップと、 上記相関信号を所定の複数のしきい値レベルと比較する
    ことに応答して、上記繰り返しコードにおいてL個のチ
    ップが生じる毎に1つのデータビットを有する上記デー
    タシンボル列を直接的に発生するステップとを備えたこ
    とを特徴とするスペクトル拡散信号を復号化するための
    方法。
  9. 【請求項9】 スペクトル拡散信号を送信しかつ受信す
    るための方法であって、 長さLの繰り返しコードで、上記スペクトル拡散信号に
    おける上記コードが生じる毎にデータ信号の1つのデー
    タビットを有するデータ信号を変調することによって上
    記スペクトル拡散信号を発生するステップと、 上記スペクトル拡散信号を送信機から送信するステップ
    と、 受信機において、上記スペクトル拡散信号を受信するス
    テップと、 上記スペクトル拡散信号を、上記コードに対応する基準
    信号と比較することによって相関信号を発生するステッ
    プと、 上記相関信号を所定の複数のしきい値レベルと比較する
    ことに応答して、同期信号又は上記コードのためのコー
    ドプリアンブルを参照することなしに、上記繰り返しコ
    ードにおいてL個のチップが生じる毎に1つのデータビ
    ットを有するデータ信号を発生するステップとを備えた
    ことを特徴とするスペクトル拡散信号を送信しかつ受信
    するための方法。
  10. 【請求項10】 擬似雑音コードで変調されたデータ信
    号を有する受信されたスペクトル拡散信号を復号化する
    ための装置であって、 擬似雑音信号を記憶するコードレジスタ手段と、 上記受信されたスペクトル拡散信号を記憶するための受
    信シーケンス記憶手段と、 上記受信されたスペクトル拡散信号と上記擬似雑音信号
    との相関を演算して、相関信号を発生する相関手段と、 上記相関信号に応答して、上記相関信号が上限のしきい
    値レベルよりも大きいとき第1のデータシンボル信号を
    発生し、上記相関信号が下限のしきい値レベルよりも小
    さいとき第2のデータシンボル信号を発生する比較手段
    とを備えたことを特徴とするスペクトル拡散信号を復号
    化するための装置。
  11. 【請求項11】 上記コードレジスタ手段と、上記受信
    シーケンス記憶手段は、弾性表面波デバイスを含むこと
    を特徴とする請求項10記載の装置。
  12. 【請求項12】 上記コードレジスタ手段と、上記受信
    シーケンス記憶手段と、上記相関手段は、弾性表面波デ
    バイスを含むことを特徴とする請求項10記載の装置。
  13. 【請求項13】 L個のチップの長さを有する擬似雑音
    コードでそれぞれ変調されたデータシンボル列を備えた
    スペクトル拡散信号を復号化するための装置であって、 上記スペクトル拡散信号を受信して記憶する第1の記憶
    手段と、 上記擬似雑音コードに対応する基準信号を記憶する第2
    の記憶手段と、 上記スペクトル拡散信号の各チップを、上記基準信号の
    対応するチップと比較するチップ比較手段と、 上記スペクトル拡散信号と上記基準信号との間の一致度
    を表す相関信号を発生する加算器手段と、 選択されたクロックタイムにおいて、上記相関信号と所
    定の第1のしきい値レベルとを比較することに応答して
    第1のデータシンボルを発生し、上記クロックタイムに
    おいて、上記相関信号と所定の第2のしきい値レベルと
    を比較することに応答して第2のデータシンボルを発生
    するデータ発生器とを備えたことを特徴とするスペクト
    ル拡散信号を復号化するための装置。
  14. 【請求項14】 上記基準信号を出力するコード発生器
    をさらに備えたことを特徴とする請求項13記載の装
    置。
  15. 【請求項15】 上記基準信号は複数の擬似雑音コード
    から選択され、上記コード発生器は上記複数の擬似雑音
    コードにわたって走査することを特徴とする請求項14
    記載の装置。
  16. 【請求項16】 L個のチップの長さを有する擬似雑音
    コードでそれぞれ変調されたデータシンボル列を備えた
    スペクトル拡散信号を復号化するための装置であって、 上記スペクトル拡散信号を受信して記憶する第1の記憶
    手段と、 上記擬似雑音コードに対応する基準信号を記憶する第2
    の記憶手段と、 上記スペクトル拡散信号の各チップを上記基準信号の対
    応するチップに加算することにより、複数のチップ比較
    信号を発生する複数の加算器と、 上記複数のチップ比較信号の各々を加算することによ
    り、相関信号を発生する加算器と、 上記相関信号を所定の第1のしきい値レベルと比較する
    ことに応答して第1のデータシンボルを発生し、上記相
    関信号を所定の第2のしきい値レベルと比較することに
    応答して第2のデータシンボルを発生するデータ発生器
    とを備えたことを特徴とするスペクトル拡散信号を復号
    化するための装置。
  17. 【請求項17】 上記基準信号を出力するコード発生器
    をさらに備えたことを特徴とする請求項16記載の装
    置。
  18. 【請求項18】 上記基準信号は複数の擬似雑音コード
    から選択され、上記コード発生器は上記複数の擬似雑音
    コードにわたって走査することを特徴とする請求項17
    記載の装置。
  19. 【請求項19】 各コードがL個のチップの長さを有
    し、各コードが複数のデータシンボルのうちの1つを表
    すコード列を備えたスペクトル拡散信号を復号化するた
    めの装置であって、 上記複数のコードのうちの2つ以上のコードを認識して
    複数のデータシンボル相関信号を出力する複数の相関器
    を備え、 上記各相関器は、 上記スペクトル拡散信号を受信して記憶する第1の記憶
    手段と、 上記複数のコードのうちの1つに対応する基準信号を記
    憶する第2の記憶手段と、 上記スペクトル拡散信号の各チップを、上記基準信号の
    対応するチップと比較するチップ比較手段と、 上記スペクトル拡散信号と上記基準信号との間の一致度
    を表す相関値を発生する加算器手段と、 上記相関値と所定の第1のしきい値レベルとを比較する
    ことに応答して第1のデータシンボル相関信号を発生
    し、上記相関信号と所定の第2のしきい値レベルとを比
    較することに応答して第2のデータシンボル相関信号を
    発生する比較回路とを備え、 上記装置は、 選択されたクロックタイムにおいて、上記複数の相関器
    から出力された上記データシンボル相関信号に応答して
    データシンボル列を発生するデータ発生器を備えたこと
    を特徴とするスペクトル拡散信号を復号化するための装
    置。
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