JPH10135408A - 回路基板および半導体装置 - Google Patents

回路基板および半導体装置

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JPH10135408A
JPH10135408A JP8287945A JP28794596A JPH10135408A JP H10135408 A JPH10135408 A JP H10135408A JP 8287945 A JP8287945 A JP 8287945A JP 28794596 A JP28794596 A JP 28794596A JP H10135408 A JPH10135408 A JP H10135408A
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順道 太田
Kaoru Inoue
薫 井上
Katsunori Nishii
勝則 西井
Takayuki Yoshida
隆幸 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘電体膜上に抵抗体膜を有する回路基板にお
いて、抵抗体からの発熱による誘電体膜の局所的な熱膨
張をなくし、抵抗体膜の断裂を防止する。 【解決手段】 マイクロストリップ線路の誘電体膜であ
るBCB膜3上に放熱用導体膜4を設け、その上にシリ
コン酸化膜やシリコン窒化膜により構成される層間絶縁
膜4を介して抵抗体膜6を形成する。この抵抗体膜6は
配線導体膜7に接続されている。抵抗体膜6からの発熱
を速やかに放熱導体膜4全体から広い領域に拡散させ、
BCB膜3の局所的な熱膨張を抑制することにより、抵
抗体膜6が受ける引っ張り応力,曲げ応力が低減される
ので、抵抗体膜6の断裂を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマイクロストリップ
線路を用いた回路基板、及びチップ実装を用いた半導体
装置と実装方法に関するものであり、特に準ミリ波〜ミ
リ波領域で使用する高周波半導体装置およびその集積回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報通信分野の進展は著しく、扱
う周波数帯もマイクロ波帯からミリ波帯へとより高い周
波数への展開が図られている。それに伴ってこれらの通
信機器に用いられるトランジスタの高速化も著しく、最
近ではヘテロ接合化合物半導体トランジスタなどで10
0GHzを越えるカットオフ周波数をもつデバイスが実
現されている。ところが、このようなマイクロ波〜ミリ
波の高周波になると、トランジスタ特性もさることなが
ら、回路実現のための実装方法が問題になる。たとえば
実装工程を経た後に寄生容量や寄生インダクタンスが新
たに生じることが多く、これらの寄生成分が通信機器に
与える影響は周波数に比例して大きくなるため、高周波
になればなるほどこれら寄生リアクタンス成分を小さく
抑える必要がある。また、マイクロ波〜ミリ波の周波数
帯を扱う通信機器においては、回路を構成する部材間に
存在する接続要素等の寸法が波長に対して無視できない
大きさとなるので、設計時には構成要素の物理的寸法を
十分考慮する必要が生じる。また、当然のことながら、
受動素子や線路などの回路部品には極めて正確な精度が
要求される。
【0003】このような問題に対処しながら、低コスト
・高性能で、かつ応用範囲の広い準ミリ波〜ミリ波半導
体集積回路を実現するための従来技術として、文献「電
子情報通信学会1994年秋季大会講演論文集第39項」等に
示されるMFIC(Millimeter-wave Flip-chip IC)と呼
ばれる技術が提案されている。この技術はマイクロバン
プボンディング法(以下MBB法と書く)とよばれるフ
リップチップ実装技術を用いて寄生効果を抑えたIC
(モジュール)技術であり、半導体プロセスの精密性・
量産性を活かしながら設計自由度をも確保し、高性能な
ミリ波帯ICを低コストで実現できるのが特徴である。
【0004】図13は、このMFICの構造の一部を示
す断面図である。同図において、符号と部材の関係は以
下の通りである。550は回路基板、500はSi等の
基板、501は基板500の主面上に形成されたAu膜
からなる接地導体膜、502はSiO2膜からなる誘電
体膜、503は誘電体膜502上に導電性材料を堆積し
た後パターニングして形成された第1の配線導体膜をそ
れぞれ示す。上記第1の配線導体膜503,接地導体膜
501及び誘電体膜502によりマイクロストリップ線
路が構成されている。なお、504は第1の配線導体膜
503中の電極パッドを示す。また、回路基板550上
の配線導体膜503中には、NiCrからなる抵抗体膜
509が介設されている。また、回路基板550上に
は、第1の配線導体膜503を下部電極とし、SiNか
らなる層間絶縁膜510を容量部とし、Auからなる第
2の配線導体膜511を上部電極とするMIM構造のキ
ャパシタ512が形成されている。さらに、誘電体膜5
02の一部に形成されたバイアホールに上記第2の配線
導体膜511を構成する金属が埋め込まれてなる埋め込
み部材513が設けられており、この埋め込み部材51
3を介して第2の配線導体膜511が接地導体膜501
に接続されている。
【0005】そして、回路基板550には、化合物半導
体等で構成された高周波トランジスタを内蔵する半導体
チップ508が主面側を下方に向けた状態でフリップチ
ップ接続されている。すなわち、半導体チップ508の
主面側には電極パッド507が設けられており、この電
極パッド507と回路基板550上の電極パッド504
とがマイクロバンプ506を介して接続されている。
【0006】なお、半導体チップ508と回路基板55
0との間には光硬化性絶縁樹脂505が介在しており、
この光硬化性絶縁樹脂505により半導体チップ508
が回路基板550上に固定され、かつ光硬化性絶縁樹脂
505の収縮力によりマイクロバンプ506による接続
状態が強固なものとなっている。このようなフリップチ
ップ実装法はMBB法とよばれ、実装後のバンプの高さ
が数μm以下と非常に小さくでき、かつ信頼性が高いの
が特徴である。
【0007】以上のように、MFICはMBB法による
フリップチップ実装技術を利用することにより、マイク
ロバンプ506の厚みを数μm以下にすることができる
ので、マイクロバンプ506が介在することによる寄生
インダクタンスは極めて低いレベル(数pH)に抑える
ことができ、ミリ波帯においても十分使用できる。ま
た、MFIC内のマイクロストリップ線路は半導体プロ
セスを用いて作製できるので、アルミナ基板等の上に印
刷技術を応用して配線を行う通常のハイブリッドICに
比べてはるかに高精度のパターニングが実現できる。す
なわち、図13に示されるように、半導体プロセスでマ
イクロストリップ線路だけでなく抵抗体やMIMキャパ
シタのような受動素子を基板上に集積することが可能で
ある。さらに、同じく半導体プロセスを用いるMMIC
(Millimeter-wave Monoloithic IC)に比べても、MFI
Cにおいては、受動回路を化合物半導体基板上ではなく
Si等の安価な基板上に形成できるので大幅な低コスト
化が可能になる。
【0008】しかし、MFICでは薄膜誘電体膜を用い
てマイクロストリップ線路を用いるために、マイクロス
トリップ線路の損失が比較的大きくなるという問題があ
った。そこで、文献「電子情報通信学会1996年総合大会
講演論文集エレクトロニクス1巻第78項」等に示され
るように、マイクロストリップ線路を構成する誘電体膜
502にBCB(ベンゾシクロブテン)等の有機膜を用
いるという技術が提案されている。BCBは液状の原材
料を基板表面にスピンコートしてベーキングするという
簡単な工程で誘電体膜を容易に形成できる。しかも、B
CB膜の誘電損失はCVD等で作製したSiO2に比べ
て1桁近く低く、SiO2より厚い膜(10μm以上)
が容易に作製できる。膜厚が厚ければ同一インピーダン
スを実現する線路幅が広くなるので、線路の抵抗成分が
小さくなり、損失が低減する。すなわち、BCBを用い
ることでMFIC基板の生産性が大きく向上するだけで
なく、誘電損失も導体損失も減らすことができ、MFI
Cのマイクロストリップ線路の損失を大きく低減するこ
とができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、BCB
膜等の有機樹脂膜を用いたMFICによると上記の問題
は解決できるが、以下に示すような新たな問題が発生す
る。
【0010】第1の問題は、抵抗体膜が断裂することで
ある。MFIC基板上の抵抗体はNiCr等の金属薄膜
を所望の抵抗値になるようにパターンニングして形成さ
れるが、その厚さは後述する理由により数10nm〜数
100nmと非常に薄い。一方、その下部にある有機樹
脂は熱伝導率が低く、熱が逃げにくい性質を持ってい
る。従って実使用状態で抵抗体膜に電流を流して抵抗が
発熱した際、熱が逃げにくいため抵抗体下方の有機樹脂
膜の温度が局部的に上昇する。この温度上昇により有機
樹脂膜が熱膨張して厚みが増すために、薄く堅い抵抗体
膜の発熱する中央部が下から押し上げられる形になり、
つまり抵抗体膜が曲げ応力を受ける。また、一般的に有
機樹脂の熱膨張率は大きいので、抵抗体が引っ張り応力
を受ける。このような曲げ応力や引っ張り応力によっ
て、抵抗体が断裂を起こしてしまうという問題があっ
た。
【0011】我々の実験では、例えば厚みが26μmの
BCB膜の上に大きさ50μm×50μm、厚さ100
nmのNiCr膜で抵抗体膜を形成した場合、わずか数
mAの電流を流すと断線してしまうことが分かった。抵
抗体膜の膜厚を厚くすることで断裂を起こしにくくする
ことも考えられるが、そうすると抵抗体膜のシート抵抗
値が小さくなってしまうため同じ抵抗値を実現するのに
長いパターンが必要になる。ところが、抵抗体膜の長さ
があまりに長くなるとインダクタンスなどの寄生成分の
増加を招いてしまうので、膜厚増加には限度がある。
【0012】第2の問題も、有機樹脂膜の放熱性の悪さ
に起因する半導体チップの温度上昇の問題である。MF
ICのたとえばパワーアンプ等への応用を考えた場合、
パワーアンプの最高電力値を上昇させるのに、半導体チ
ップからの発熱をどれだけ放熱できるかが大きな鍵とな
るが、従来の半導体装置のごとくフェースダウンで実装
された半導体チップの下方に熱伝導率が低い有機樹脂膜
が存在していると、熱が放散せず、半導体装置チップの
温度が過上昇して、トランジスタ等の特性を悪化させる
おそれがあった。
【0013】本発明の第1の目的は、抵抗体膜の発熱を
効率よく放散させる手段を講じることより、抵抗の断裂
のない、信頼性の高い回路基板を提供することにある。
【0014】本発明の第2の目的は、MFIC基板の構
成および実装方法を改良することにより、実装チップの
放熱特性を向上させ、パワーアンプのように大電力を扱
うことのできるMFICを実現することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明では請求項1〜5に記載されている第
1の回路基板に関する手段と、請求項6,7,8,9に
それぞれ記載されている第2,第3,第4,第5の回路
基板に関する手段と、請求項10〜12に記載されてい
る上記各回路基板に共通する手段と、請求項13に記載
されている第1の半導体装置に関する手段とを講じてい
る。
【0016】本発明の第1の回路基板は、請求項1に記
載されているように、少なくとも一部に接地用導体部を
有する基板と、上記接地用導体部の上に形成された誘電
体膜と、上記誘電体膜の少なくとも一部の上に形成され
た層間絶縁膜と、上記層間絶縁膜の上に形成された導体
又は半導体からなる発熱性膜と、上記発熱性膜に接続さ
れ上記誘電体膜及び上記接地用導体部と共にマイクロス
トリップ線路を構成する配線導体膜と、上記誘電体膜と
上記層間絶縁膜との間で上記層間絶縁膜を挟んで上記発
熱性膜と対抗するように形成され、上記誘電体膜よりも
熱伝導率の高い導電性材料からなる放熱用導体膜とを備
えている。
【0017】これにより、発熱性膜から発生した熱は放
熱用導体膜全体から広い範囲に拡散されるので、熱の局
部集中が緩和される。そして、局所的な熱の集中が緩和
されることにより誘電体膜の局部的な膨張が抑制される
ので、発熱性膜に作用する曲げ応力等が小さくなり、抵
抗の断裂が防止される。
【0018】請求項2に記載されるように、請求項1に
おいて、上記放熱用導体膜を、上記発熱性膜の熱を発生
する部分の下方となる領域を含みかつ当該領域よりも広
くしておくことが好ましい。
【0019】これにより、さらに広い範囲に熱を拡散さ
せることができる。
【0020】請求項3に記載されているように、請求項
1又は2において、上記放熱用導体膜は、上記接地用導
体部に接続されていることが好ましい。
【0021】これにより、発熱性膜で発生した熱がより
大きなヒートシンクとなる接地導体部に逃がされるの
で、熱の拡散作用をさらに高めることができる。
【0022】請求項4に記載されているように、請求項
1,2又は3において、上記放熱用導体膜を、配線とし
ても機能させることができる。
【0023】これにより、放熱用導体膜の利用性が高く
なる。
【0024】請求項5に記載されているように、請求項
1,2又は3において、上記配線導体膜を上部電極と
し、上記層間絶縁膜を容量部とし、上記放熱用導体膜を
下部電極とするMIMキャパシタをさらに備えることが
できる。
【0025】請求項5により、キャパシタのために必要
な導体膜を利用して放熱用導体膜を形成できるので、放
熱用導体膜を別途設ける工程が不要となり、製造コスト
の増大が抑制される。
【0026】本発明の第2の回路基板は、請求項6に記
載されているように、少なくとも一部に接地用導体部を
有する基板と、上記接地用導体部の上に形成され一部に
厚みの薄い凹部を有する誘電体膜と、上記誘電体膜の凹
部において上記誘電体膜の上で上記誘電体膜を挟んで上
記接地用導体部と対抗するように形成され、導体又は半
導体からなる発熱性膜と、上記発熱性膜に接続され上記
誘電体膜及び上記接地用導体部と共にマイクロストリッ
プ線路を構成する配線導体膜とを備えている。
【0027】これにより、発熱性膜が誘電体膜の薄くな
った部分を挟んで接地導体部に対抗しているので、発熱
性膜からの熱が接地用導体膜に拡散し、発熱性膜の下方
における誘電体膜の局部的な熱膨張が抑制される。ま
た、誘電体膜の厚みが薄くなっているので、熱膨張によ
る誘電体膜の厚みの増大量が小さくなり、発熱性膜が受
ける曲げ応力等は極めて小さいものとなる。したがっ
て、以上の2つの作用により、発熱性膜の断裂が防止さ
れる。
【0028】本発明の第3の回路基板は、請求項7に記
載されているように、少なくとも一部に接地用導体部を
有する基板と、上記接地用導体部の上に形成され、一部
が全厚みに亘って除去されてなる凹部を有する誘電体膜
と、上記誘電体膜の凹部内の上記接地用導体部を少なく
とも覆うように形成された層間絶縁膜と、上記誘電体膜
の凹部において上記層間絶縁膜の上に上記誘電体膜を挟
んで上記接地用導体部と対抗するように形成され、導体
又は半導体からなる発熱性膜と、上記発熱性膜に接続さ
れ上記誘電体膜及び上記接地用導体部と共にマイクロス
トリップ線路を構成する配線導体膜とを備えている。
【0029】これにより、発熱性膜の下方には誘電体膜
が存在していないので、誘電体膜の局部的な熱膨張によ
る発熱性膜の断裂は生じることがない。ただし、発熱性
膜の下方には、接地用導体膜とのショートを回避すべく
層間絶縁膜が存在するが、この層間絶縁膜の厚みは極め
て薄くてもよく、材質も熱伝導率の高いものや熱膨張率
の小さなものを選択できるので、発熱性膜の受ける熱応
力を極めて小さくすることが可能となる。したがって、
発熱性膜の断裂がより確実に防止される。
【0030】本発明の第4の回路基板は、請求項8に記
載されているように、少なくとも一部に接地用導体部を
有する基板と、上記接地用導体部の上に形成され一部に
凹部を有する誘電体膜と、上記誘電体膜の上で上記凹部
を跨ぎ両端で上記誘電体膜に支持されるようにブリッジ
状に形成された導体又は半導体からなる発熱性膜と、上
記発熱性膜に接続された配線導体膜とを備えている。
【0031】本発明の第5の回路基板は、請求項9に記
載されているように、少なくとも一部に接地用導体部を
有する基板と、上記接地用導体部の上に形成された誘電
体膜と、上記誘電体膜の上に形成され、一部が除去され
て断線するように形成された配線導体膜と、上記配線導
体膜の断線している部分を跨ぎ両端で上記配線導体膜に
支持されるようにブリッジ状に形成された導体又は半導
体からなる発熱性膜とを備えている。
【0032】請求項8又は9により、発熱性膜で発生す
る熱は空間に放出されるので、熱の放散機能が大きくな
る。また、空間を介して発熱性膜に対峙している誘電体
膜が多少局部的に熱膨張したとしても、誘電体膜とは接
していない発熱性膜が熱膨張による応力を受けることは
ない、したがって、発熱性膜の断裂がより確実に防止さ
れる。
【0033】請求項10に記載されているように、請求
項1,2,3,4,5又は7において、上記層間絶縁膜
は、酸化シリコン,窒化シリコン及び酸窒化シリコンの
うち少なくともいずれか1つにより構成されていること
が好ましい。
【0034】これにより、層間絶縁膜が、下方の誘電体
膜の局部的な熱膨張に対する抗力の大きいかつ熱膨張率
の小さい膜で構成されるので、発熱性膜の断裂が効果的
に防止される。
【0035】請求項11に記載されているように、請求
項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10におい
て、上記誘電体膜は有機樹脂により構成されていること
が好ましい。
【0036】請求項12に記載されているように、請求
項11において、上記誘電体膜は、BCB(ベンゾシク
ロブテン)、ポリイミド、アクリルのうち少なくともい
ずれか1つにより構成されていることが好ましい。
【0037】請求項11又は12により、損失の少ない
マイクロストリップ線路が得られる。そして、これらの
有機樹脂からなる誘電体膜は熱伝導率が低いので、発熱
性膜の下地となる部分では、局部的熱膨張を生じて発熱
性膜の断裂を招きやすいが、上記各請求項の作用によ
り、発熱性膜の断裂が防止される。
【0038】本発明の第1の半導体装置は、請求項3に
記載されているように、請求項1,2,3,4,5,
6,7,8,9,10,11又は12記載の回路基板
と、上記回路基板にフェースダウンで実装され高周波ト
ランジスタを内蔵する半導体チップとを備えている。
【0039】これにより、発熱性膜を利用した抵抗体等
の受動素子を回路基板側に設けた低コストで信頼性の高
いMFICが得られる。
【0040】上記第2の目的を達成するために、本発明
では、請求項14〜21に記載されている第2の半導体
装置に関する手段と、請求項22〜23に記載されてい
る第3の半導体装置に関する手段と、請求項24〜28
に記載されている上記第2,第3の半導体装置に共通す
る手段とを講じている。
【0041】本発明の第2の半導体装置は、請求項14
に記載されているように、少なくとも一部に接地用導体
部を有する基板と、上記接地用導体部の上に形成された
誘電体膜と、上記誘電体膜の上に形成され上記接地用導
体部及び上記誘電体膜と共にマイクロストリップ線路を
構成する配線導体膜とを有する回路基板と、半導体基板
と、該半導体基板の主面上に形成された高周波トランジ
スタと、上記半導体基板の主面上に形成され上記高周波
トランジスタに接続されるチップ側接地用電極及びチッ
プ側信号用電極を有するとともに、上記主面を下方に向
け上記チップ側信号用電極と上記回路基板の配線導体膜
とが電気的に接続された状態で上記回路基板上に搭載さ
れる半導体チップとを備えるとともに、上記半導体チッ
プの上記チップ側接地用電極と上記回路基板の上記接地
用導体部との間を熱伝導可能に接続する放熱用部材を備
えている。
【0042】これにより、半導体チップから生じた熱が
放熱用部材を介してヒートシンクとなる接地導体部に逃
される。したがって、半導体チップの下方にある誘電体
膜が放熱性の低い材料で構成されている場合にも、誘電
体膜や他の部材に悪影響を与えることがなく、信頼性の
高いMFICが得られる。
【0043】第2の半導体装置における放熱用部材は、
具体的には、請求項15〜20に記載されているような
構造とできる。
【0044】請求項15に記載されているように、請求
項14において、上記回路基板に、上記誘電体膜のうち
上記チップ側接地用電極の下方となる領域を開口してな
る開口部を設け、上記放熱用部材を、上記開口部を埋め
る導電性材料からなる埋め込み導体部と、上記誘電体膜
の上で上記埋め込み導体部に接続されるように形成され
た基板側接地用電極と、上記チップ側接地用電極と上記
基板側接地用電極との間に介在するバンプとにより構成
することができる。
【0045】これにより、半導体チップで生じた熱がチ
ップ側接地電極−バンプ−基板側接地用電極−埋め込み
導体部を介して接地用導体部に逃されるので、放熱部材
としての機能が高くなる。
【0046】請求項16に記載されているように、請求
項15において、上記回路基板の表面に平行な投影面に
おいて上記バンプの少なくとも一部が上記埋め込み導体
部と重なっていることが好ましい。
【0047】これにより、熱の移動経路が短くなるの
で、アドチップで生じた熱が接地導体部に放熱される間
における周囲への熱の拡散が抑制され、半導体装置の信
頼性がより向上する。
【0048】請求項17に記載されているように、請求
項14において、上記回路基板に、上記誘電体膜のうち
上記チップ側接地用電極の下方となる領域を開口してな
る開口部を設け、上記放熱用部材を、上記開口部を埋め
さらに誘電体膜の上面よりも上方に突出する導電性材料
からなる支持体と、上記チップ側接地用電極と上記支持
体との間に介在するバンプとにより構成することができ
る。
【0049】これにより、基板側接地用電極が不要な構
造となるので、請求項16に比べ、製造工程が簡単とな
り、製造コストも低減する。また、基板側接地用電極が
ない分だけ熱の移動もより速やかとなる。
【0050】請求項18に記載されているように、請求
項17において、上記支持体と上記バンプとを、同じ導
電性材料により一体的に構成することができる。
【0051】これにより、製造工程がより簡単となり、
コストを低減することができる。
【0052】請求項19に記載されているように、請求
項14において、上記放熱用部材を、上記接地導体部の
うち上記チップ側接地用電極の下方となる領域の上に導
電性材料を堆積してなる支持体と、上記チップ側接地用
電極と上記支持体との間に介在するバンプとにより構成
し、上記誘電体膜を上記支持体の周囲を取り囲むように
形成することができる。
【0053】これにより、支持体の横断面積を広げるこ
とが容易となり、かつ支持体の構造も強固なものとでき
る。したがって、半導体チップから接地導体膜への熱の
移動が促進され、かつ半導体チップが安定して支持され
る。
【0054】請求項20に記載されているように、請求
項14において、上記放熱用部材を、上記接地導体部の
うち上記チップ側接地用電極の下方となる領域の上で厚
く形成された凸部と、上記チップ側接地用電極と上記凸
部との間に介在するバンプとにより構成し、上記誘電体
膜を、上記支持体の周囲を取り囲むように形成すること
ができる。
【0055】これにより、接地導体部の一部である凸部
が放熱用部材として機能することになり、半導体チップ
から接地導体膜に直接的に熱が逃されるので、極めて高
い放熱機能が得られる。
【0056】請求項21に記載されているように、請求
項15,16,17,19又は20において、上記バン
プはいずれも厚みが5μm以下であることが好ましい。
【0057】これにより、バンプの厚みが小さくなるの
で、熱の移動も速やかとなる。また、半導体チップの信
号用電極と回路基板の配線導体膜との間をバンプで接続
する場合には、信号接続用のバンプの厚みも5μm以下
となり、寄生インダクタンスが無視できるほどに小さい
半導体装置が得られる。
【0058】本発明の第3の半導体装置は、請求項22
に記載されているように、少なくとも一部に接地用導体
部を有する基板と、上記接地用導体部の上に形成された
誘電体膜と、上記誘電体膜の一部を開口して形成された
開口部と、上記誘電体膜の上に形成され上記接地用導体
部及び上記誘電体膜と共にマイクロストリップ線路を構
成する配線導体膜と、上記配線導体膜に接続される基板
側電極とを有する回路基板と、半導体基板と、該半導体
基板の主面上に形成された高周波トランジスタと、上記
半導体基板の主面上に形成され上記高周波トランジスタ
に接続される電極とを有するとともに、上記主面を上方
に向けた状態で上記回路基板の接地用導体膜の上に載置
された半導体チップと、基部と、該基部の上に形成され
た配線と、該配線に接続される第1の配線電極及び第2
の配線電極とを有するとともに、上記配線を下方に向
け、上記第1の配線電極が上記チップ側電極に、上記第
2の配線電極が上記基板側電極にそれぞれ電気的に接続
されるように上記回路基板上に搭載された配線接続用チ
ップとを備えている。
【0059】これにより、半導体チップの裏面が接地導
体膜と接しているので、半導体チップの裏面から接地導
体膜に直接的に熱が放熱され、高い放熱性が得られる。
一方、配線接続用チップをフェースダウンで回路基板に
搭載するというフリップチップ技術を用いることで、ワ
イヤを用いなくても半導体チップと回路基板との間は電
気的に接続されるので、寄生インダクタンスは小さく維
持され、高周波特性は良好となる。したがって、高周波
特性の優れた信頼性の高いMFICが得られる。
【0060】請求項23に記載されているように、請求
項22において、上記回路基板における上記配線接続用
チップの配線の下方となる領域には上記配線導体膜を存
在させずに、上記配線接続用チップの配線,上記回路基
板の誘電体膜及び接地導体部によりマイクロストリップ
線路を構成することができる。
【0061】これにより、配線接続用チップを利用し
て、より多彩な機能を搭載した半導体装置が得られる。
【0062】請求項24に記載されているように、請求
項14,15,16,17,18,19,20,21,
22又は23において、上記誘電体膜は、有機樹脂によ
り構成されていることが好ましい。
【0063】請求項25に記載されているように、請求
項24において、上記誘電体膜は、BCB(ベンゾシク
ロブテン),ポリイミド及びアクリルのうち少なくとも
いずれか1つにより構成されていることが好ましい。
【0064】請求項24又は25により、損失の少ない
マイクロストリップ線路が得られる。そして、これらの
有機樹脂からなる誘電体膜は熱伝導率が低いので、半導
体チップの下方に存在する誘電体膜によって半導体チッ
プからの熱の放散が妨げられるが、上記各請求項の作用
により、接地導体部を介して放熱されるので、放熱性は
高く維持される。
【0065】請求項26に記載されているように、請求
項14,15,16,17,18,19,20,21,
22,23,24又は25において、上記半導体チップ
内の上記半導体基板がGaAsを含む化合物半導体によ
り構成されていることが好ましい。
【0066】これにより、高い周波数で動作し、かつ電
力効率のよい半導体装置が得られる。
【0067】請求項27に記載されているように、請求
項14,15,16,17,18,19,20,21,
22,23,24,25又は26において、上記半導体
チップ内の上記高周波トランジスタの動作周波数が10
GHz以上であることが好ましい。
【0068】これにより、準ミリ波〜ミリ波帯で高効率
の半導体装置が得られる。
【0069】請求項28に記載されているように、請求
項14,15,16,17,18,19,20又は21
において、上記半導体チップと上記回路基板とを、上記
チップ側電極と上記基板側電極との接続部を含む領域に
介在する光硬化収縮性絶縁樹脂により接着することが好
ましい。
【0070】これにより、互いに接続される半導体チッ
プ側の部材と回路基板側の各部材との間に圧縮応力が加
わるので、両者間の接続状態がより強固なものとなる。
【0071】また、上記第1及び第2の目的を同時に達
成するために、本発明では、請求項29〜31に記載さ
れる半導体装置に関する手段を講じている。
【0072】請求項29に係る半導体装置は、請求項1
4,15,16,17,18,19,20,21,2
2,23,24,25,26,27又は28において、
上記回路基板に、上記誘電体膜の上に形成された層間絶
縁膜と、上記層間絶縁膜の少なくとも一部の上に形成さ
れ上記配線導体膜に接続される導体又は半導体からなる
発熱性膜と、上記誘電体膜と上記層間絶縁膜との間で上
記層間絶縁膜を挟んで上記発熱性膜と対抗するように形
成され、上記誘電体膜よりも熱伝導率の高い導電性材料
からなる放熱用導体膜とをさらに設けたものである。
【0073】請求項30に係る半導体装置は、請求項1
4,15,16,17,18,19,20,21,2
2,23,24,25,26,27又は28において、
上記誘電体膜の一部に厚みの薄い凹部を形成し、上記誘
電体膜の凹部において上記誘電体膜の上で上記誘電体膜
を挟んで上記接地用導体部と対抗するように形成され、
上記配線導体膜に接続される導体又は半導体からなる発
熱性膜をさらに設けたものである。
【0074】請求項31に係る半導体装置は、請求項1
4,15,16,17,18,19,20,21,2
2,23,24,25,26,27又は28において、
上記誘電体膜の一部に全厚みに亘って除去されてなる凹
部を形成し、上記誘電体膜の凹部内の上記接地用導体部
を少なくとも覆うように形成された層間絶縁膜と、上記
誘電体膜の凹部において上記層間絶縁膜の上に上記誘電
体膜を挟んで上記接地用導体部と対抗するように形成さ
れ、上記配線導体膜に接続される導体又は半導体からな
る発熱性膜とをさらに設けたものである。
【0075】請求項29〜31により、回路基板に発熱
性膜を配置した半導体装置において、発熱性膜と半導体
チップとから発生する熱の放熱性を良好に維持すること
ができ、信頼性の高い半導体装置が得られる。
【0076】
【発明実施の形態】
(第1の実施形態)第1の実施形態は、放熱用導体膜に
よって発熱性膜で発生した熱を広い範囲に放散させるよ
うにした回路基板の構造に関するものである。
【0077】図1(a)は、第1の実施形態に係る回路
基板50の一部を示す断面図である。図1(a)におい
て符号と部材の関係は以下の通りである。1はSiやガ
ラス等からなる基板、2は基板1の上に形成された例え
ばAuからなる接地導体膜、3はBCB(ベンゾシクロ
ブテン)からなる第1の誘電体膜としてのBCB膜、4
はBCB膜3の上にたとえばTi,Auを積層してなる
放熱用導体膜、5は放熱用導体膜4の上に形成され後述
の抵抗体膜と放熱用導電膜4とを電気的に絶縁するため
の例えばシリコン酸化膜からなる第2の誘電体膜として
の層間絶縁膜、6は所定の抵抗値になるようにパターニ
ングされた例えばNiCrからなる発熱性膜である抵抗
体膜、7は例えばTi,Auを積層してなる配線導体膜
である。上記配線導体膜7と、BCB膜3と、層間絶縁
膜5と、接地導体膜2とによりマイクロストリップ線路
が構成されている。また、配線導体膜7と抵抗体膜6と
は任意の2カ所において互いに接続されており、抵抗体
膜6のうち配線導体膜との2つの接続部の間の領域が実
質的に抵抗体R1として機能している。以下、この領域
を実質抵抗部という。
【0078】本実施形態では、抵抗体膜6の下方に薄い
層間絶縁膜5を挟んで放熱用導体膜4が設けられている
ので、抵抗体膜6に電流が流れて発熱を生じた場合、こ
の熱は放熱用導体膜4全体からその周囲に速やかに拡散
されるため、BCB膜3が局所的に急激な温度上昇する
ことがない。すなわち、抵抗体膜6の下地膜となってい
るBCB膜3は熱伝導率が低いので、抵抗体膜6で発生
した熱によってBCB膜3が局所的に加熱されると、そ
の部分だけが急激に熱膨張するために抵抗体膜6に局部
的に大きな応力(特に曲げ応力)が作用して、抵抗体膜
6が断裂するおそれがある。しかし、本実施形態のごと
く、抵抗体膜6の下方において層間絶縁膜5とBCB膜
3との間に放熱用導体膜4を介在させることにより、抵
抗体膜6から下方に伝導する熱が速やかに広範囲に拡散
してしまうので、放熱性に乏しいBCB膜3への熱の局
所集中を緩和することができ、BCB膜3の局部的な熱
膨張を抑制することができる。よって、抵抗体膜6に作
用する曲げ応力等が小さくなり、抵抗体膜6の断裂を有
効に防止することができる。
【0079】本実施形態の効果を顕著にするために、つ
まり抵抗体膜6の熱を速やかに放熱用導体膜4に伝える
ためには、層間絶縁膜5の厚さを電気的絶縁性を保てる
範囲内でできる限り薄くしておくことが好ましい。ま
た、層間絶縁膜5の厚みが薄いことは、層間絶縁膜5自
体の熱膨張により抵抗体膜6にストレスを与えないため
にも好ましい。
【0080】また、平面的に見たときの放熱用導体膜4
の存在範囲は、抵抗体膜6の実質抵抗部と少なくとも一
致する領域、できれば実質抵抗部を含みさらに広い領域
であることが好ましく、放熱用導体膜4をこのように広
く形成することによって、抵抗体膜6から発する熱を有
効に放熱することができる。
【0081】次に、図1(b)は、第1の実施形態の変
形例に係る回路基板50の構造を示す断面図である。図
1(b)に示すように、基板1の上には、接地導体膜2
と、BCB膜3と、放熱用導体膜4と、層間絶縁膜5
と、抵抗体薄膜6と、3つの部分7a,7b,7cから
なる配線導体膜7とが形成されている。これらの部材を
構成する材料は図1(a)に示す回路基板50について
すでに説明したものとほぼ同じであるが、層間絶縁膜5
については、後述するキャパシタの容量を考慮して誘電
率の高いシリコン窒化膜により構成することが好ましい
場合もある。
【0082】図1(b)に示す構造の特徴は、BCB膜
3の上において、放熱用導体膜4と配線導体膜7bとが
埋め込み部材9を介して接続されており、放熱用導体膜
4の一部が配線としても機能するように構成されている
点と、配線導体膜7cを上部電極とし層間絶縁膜5を容
量部とし放熱用導体膜4を下部電極とするキャパシタC
1が構成されている点である。なお、上記図1(a)に
示す回路基板50の構造と同様に、放熱用導体膜4の上
方において、層間絶縁膜5の上に抵抗体膜6が形成され
ており、両端でそれぞれ配線導体膜7a,7bに接続さ
れている。
【0083】図1(c)は、図1(b)に示す回路基板
50の等価回路図である。図1(b),1(c)に示す
ように、配線導体膜7の2つの点X−Y間に抵抗素子R
1とキャパシタC1とが介設された構造となっている。
【0084】本実施形態では、放熱用導体膜4が抵抗体
膜6の発熱を放散する機能を有するとともに、ある部分
では配線として機能し、他のある部分ではキャパシタの
下部電極として機能している。したがって、放熱用導体
膜の利用用途の拡大を図ることができる。
【0085】なお、変形例を含む本実施形態では接地導
体膜2の上に第1の誘電体膜としてBCB膜3を設けて
いるが、本発明は斯かる実施形態に限定されるものでは
なく、BCB膜3の代わりに、熱伝導率の低い材質例え
ば有機樹脂などからなる誘電体膜を設けた場合にも、放
熱用導体膜を設けることにより、上方の発熱性膜の断裂
を防止するという効果が得られる。これは、後述の各実
施形態についても同様である。
【0086】また、変形例を含む本実施形態及び後述の
第2〜第5の実施形態において、発熱性膜は抵抗体とし
て機能させるために設けたものに限定されるものではな
い。配線や電極として使用すべく設けた導体膜において
も、材質や形状によって全体あるいは局部的に大きな熱
を生じることがあり、その場合にも本発明の放熱用導体
膜を設けることで、下地の局部的な熱膨張による当該導
体膜自身の断裂を有効に防止することができる。
【0087】さらに、変形例を含む本実施形態及び後述
の第2の実施形態において、層間絶縁膜5が基板上の全
面に形成されているが、必ずしも層間絶縁膜が全面に形
成されている必要はなく、図1(a)に示す断面以外の
部分において、配線導体膜7と、BCB膜3と、接地導
体膜2とによりマイクロストリップ線路が構成されてい
てもよいものとする。また、後述の第2の実施形態にお
いても同様であるが、抵抗体膜6と放熱用導体膜4との
間に介設される層間絶縁膜5の材質は、シリコン酸化膜
やシリコン窒化膜に限定されるものではない。ただし、
この層間絶縁膜5(第2の誘電体膜)の材質は、第1の
誘電体膜(BCB膜3)よりも高い熱伝導率を有してい
ることが好ましい。
【0088】(第2の実施形態)第2の実施形態は、発
熱性膜からの熱を放熱用導体膜から広く拡散するととも
に、熱伝導を利用してさらに効果的に熱を逃すようにし
た回路基板の構造に関するものである。
【0089】図2は、第2の実施形態に係る回路基板5
0の一部を示す断面図である。図2に示すように、本実
施形態に係る回路基板50の構造は、上記第1の実施形
態における図1(a)に示す回路基板50の構造とほぼ
同じであるが、本実施形態に係る回路基板50の特徴
は、放熱用導体膜8と接地導体膜2とが埋め込み部材8
により接続されている点である。すなわち、BCB膜3
に形成された接続孔内に放熱用導体膜4を構成するT
i,Auが埋め込まれており、この埋め込み部材8を介
して放熱用導体膜4と接地導体膜2とが熱伝導率の高い
材料からなる埋め込み部材8により接続されていること
になる。図2に示す回路基板50のその他の部分の構造
は、図1(a)についてすでに説明した通りなので、図
2については説明を省略する。
【0090】上述の第1の実施形態では、抵抗体膜6か
らの発熱を放熱用導体膜4全体から広い範囲に放散する
ことでBCB膜3への熱の局所集中を防ぎ、局所的なB
CB膜3の熱膨張を防止するものであったが、本実施形
態では、上記第1の実施形態よりも一歩進んで、この熱
をさらに迅速に外部に逃がしてしまうものである。すな
わち、放熱用導体膜4がさらに大きなヒートシンクとな
る接地導体膜2に接続されているため、放熱用導体膜4
に伝わった熱は速やかにこのヒートシンクに逃がされ、
抵抗体膜6付近のBCB膜3の温度上昇はほとんど起こ
らない。すなわち、基板1にSiや金属等の熱伝導率の
高い材料を用いるといっそう効果的である。
【0091】(第3の実施形態)第3の実施形態は、上
述の第1,第2の実施形態における回路基板の構造より
も簡単な構造で、上述の第1,第2の実施形態と同等あ
るいはそれ以上の放熱効果を得るための回路基板の構造
に関するものである。
【0092】図3は、第3の実施形態に係る回路基板5
0の一部を示す断面図である。図3において符号と部材
の関係は、第1の実施形態における図1に示す関係と同
様である。ただし、本実施形態では第1および第2の実
施形態で用いた放熱用導体4も、これと抵抗体膜6を絶
縁する層間絶縁膜5も設けられていない。つまり、BC
B膜3と抵抗体膜6及び配線導体膜7とは直接接触して
いる。そして、本実施形態の特徴は、抵抗体膜6の直下
方におけるBCB膜3の厚みが他に比べて薄くなった凹
部10が形成されており、この凹部10におけるBCB
膜3の上に抵抗体膜6が形成されている点である。すな
わち、この薄くなった部分を介して抵抗体膜6の発熱を
速やかに接地導体膜2に逃がすように構成されている。
【0093】本実施形態では、発熱性膜である抵抗体膜
6と接地導体膜2とを近接させたことにより、第1、第
2の実施形態において用いた放熱用導体膜の機能を接地
導体膜2が果たすため、より簡単な構造で上記各実施形
態と同様の効果を得ることができる。
【0094】本実施形態において、抵抗体膜6の直下方
におけるBCB膜3の厚さは、熱が速やかに接地導体に
伝わるようにできる限り薄いことが好ましい。また、抵
抗体膜6の直下方におけるBCB膜3の厚みが薄いこと
により、BCB膜3の熱膨張した部分と熱膨張していな
い部分との厚みの差が小さくなるので、BCB膜3の局
部的な熱膨張によって抵抗体膜6が受ける曲げ応力等も
低減される。
【0095】(第4の実施形態)第4の実勢形態は、第
3の実勢形態と同様の効果を別の構成で実現しようとす
るものである。
【0096】図4は第4の実施形態に係る回路基板50
の一部を示す断面図である。図4に示すように、本実施
形態の回路基板50の構造は、上記第3の実施形態にお
ける図3に示す回路基板50の構造において、抵抗体膜
6の直下方におけるBCB膜3を除去するとともに、抵
抗体膜6と接地導体膜2との間にシリコン窒化膜からな
る層間絶縁膜12を介在させたものである。すなわち、
抵抗体膜6で発生した熱を層間絶縁膜12を介して接地
導体膜2に逃すようにしている。
【0097】本実施形態では、第3の実施形態に比べ、
発熱性膜である抵抗体膜6と接地導体膜2との間に層間
絶縁膜12のみを介在させているので、この層間絶縁膜
12を構成するための材料としてBCB膜3よりも熱伝
導率の高い絶縁材料を選択して(本実施形態ではシリコ
ン窒化膜)使用することで、第3の実施形態に係る回路
基板50の構造よりもさらに高い放熱効果を発揮するこ
とができる。また、層間絶縁膜12の材質を自由に選ぶ
ことができるため、より薄膜化が容易となり、この第2
の誘電体膜を薄くすることにより第3の実施形態よりも
効果的に放熱することが可能になる。
【0098】(第5の実施形態)第5の実施形態は、発
熱性膜である抵抗体膜の下方をトンネル状にすることに
より熱放散機能を高めるようにした回路基板の構造に関
する。図5(a)及び図5(b)は、本実施形態におけ
る回路基板50の2つのタイプを示す断面図である。い
ずれの場合にも、シリコン,ガラス等からなる基板1の
上にAu等からなる接地導体膜2が形成され、さらに接
地導体膜2の上にBCB膜3が形成されている点は同じ
である。
【0099】ここで、図5(a)に示すタイプの回路基
板50においては、BCB膜3の一部に凹部が形成さ
れ、抵抗体膜6は凹部を跨いで両端でBCB膜3に支持
されるように形成されている。そして、抵抗体膜6は、
その両端部において抵抗体膜の上にオーバーラップして
形成されている配線導体膜7a,7bに接続されてい
る。つまり、この2つの接続部の間の領域において抵抗
体膜6の下方にトンネル部20が形成されている。
【0100】また、図5(b)のタイプの回路基板50
においては、抵抗体膜6がその両端部で配線導体膜7
a,7bの上にオーバーラップするように形成されてい
る。つまり、BCB膜3の上面はフラットに形成されて
いるが、抵抗体膜6の下方において配線導体膜の存在し
ない部分がトンネル部20となっている。
【0101】図5(a)及び図5(b)に示す2つのタ
イプの回路基板50のいずれにおいても、発熱性膜であ
る抵抗体膜6の下方がトンネル部20となっていて、B
CB膜3そのものが存在しないので、BCB膜3の局部
的な加熱による熱膨張が極めてわずかであり、かつ局部
的な熱膨張が生じても抵抗体膜6がされによって曲げ応
力等を受けることがない。したがって、BCB膜3の局
部的な熱膨張による抵抗体膜6の断裂を確実に防止する
ことができる。
【0102】次に、図6(a)〜図6(c)を参照しな
がら、上記図5(b)に示す回路基板50の製造工程の
概略的に説明する。
【0103】まず、図6(a)に示すように、Si,ガ
ラス等からなる基板1の上にAu等を全面に堆積して接
地導体膜2を形成し、接地導体膜2の全面上にBCB膜
3を26μm程度の厚みで形成する。そして、BCB膜
3の上にAu等の膜を堆積した後これをパターニングし
て、所定の距離を隔てて2つの部分7a,7bに分かれ
る配線導体膜7を形成する。さらに、その上にフォトレ
ジスト膜を堆積した後これをエッチバックして、2つの
配線導体膜7a,7bの間に埋め込みフォトレジスト膜
21を残す。
【0104】次に、図6(b)に示すように、基板の全
面上にNiCr膜を堆積した後これをパターニングし
て、配線導体膜7a,7b及び埋め込みフォトレジスト
膜21に跨る抵抗体膜6を形成する。このとき、抵抗体
膜6は両端部で配線導体膜7a,7bに接続された状態
となっている。
【0105】次に、図6(c)に示すように、埋め込み
フォトレジスト膜21をリフトオフ法により選択的に除
去することにより、抵抗体膜20の下方にトンネル部2
0を形成する。
【0106】なお、図5(a)のタイプの回路基板50
は、上記図6(a)〜6(c)に示す製造工程とほぼ同
様の製造工程によって形成される。すなわち、あらかじ
めBCB膜の一部に凹部を形成し、その凹部にフォトレ
ジスト膜を埋め込んだ後、抵抗体膜を形成し、さらに、
抵抗体膜の上に配線導体膜を形成するという手順により
形成することができる。
【0107】(第6の実施形態)第6の実施形態以下の
実施形態は、回路基板上に半導体チップをフリップチッ
プ実装するようにした半導体装置の構成において、半導
体チップの放熱特性を向上するための構成に関するもの
である。
【0108】図7は、第6の実施形態に係る半導体装置
の一部を示す断面図である。図7において符号と部材の
関係は以下の通りである。回路基板50において、1は
Si,ガラス等からなる基板、2は基板1の上に形成さ
れた例えばAuからなる接地導体膜、3はBCB膜、1
04a、104bはボンディング用の電極パッドであ
り、中央の電極パッド104bは、図7に示す断面以外
の部分において、誘電体膜3上のたとえばTi,Auの
積層膜で構成される配線導体膜に接続されている。この
配線導体膜は、誘電体3、接地導体2とともにマイクロ
ストリップ線路を構成している。また、図中両端の電極
パッド104aは、BCB膜3に形成された接続孔にA
u等の金属を埋め込んでなる埋め込み部材200を介し
て接地導体膜2に接続されている。この埋め込み部材2
00を介して電極パッド104aと接地導体膜2とが電
気的に接続されていると同時に、BCB膜3上で電極パ
ッド104aが機械的にも安定に固定されている。
【0109】一方、回路基板50上に搭載される半導体
チップ108は大電力用トランジスタが内蔵されてい
る。半導体チップ108には、接地用の電極パッド10
7aと、回路基板50上の受動素子との接続用の電極パ
ッド107bが設けられており、この電極パッド107
a,107bと回路基板50上の電極パッド104a,
104bとの間に、それぞれ接続用のマイクロバンプ1
06が介在している。そして、半導体チップ108は、
マイクロバンプ106を介して、例えば図示はしていな
いが光硬化型樹脂の収縮力を利用したフリップチップ実
装法により回路基板50に接続されている。
【0110】本実施形態の特徴は、上記埋め込み部材2
00,電極パッド104a及びマイクロバンプ106に
より、半導体チップ108で発生した熱を接地導体膜2
に逃すための放熱用部材が構成されている点である。す
なわち、本実施形態では、半導体チップ108の接地用
の電極パッド107aはマイクロバンプ106を介して
基板上の電極パッド104aに接続され、この電極パッ
ド104aは埋め込み部材200を介して接地導体膜2
に接続されているので、通電時の半導体チップ108か
らの発熱は、埋め込み部材200を介して速やかに接地
導体2に逃がされる。MBB法で実装した場合、マイク
ロバンプ106の厚みは5μm以下程度に非常に薄くで
きるので、電極パッド107aから接地導体膜2に至る
経路全体の熱抵抗を小さくすることは容易であり、放熱
効率は極めて良い。特に、基板をSi等の放熱にすぐれ
た材料を用いることで、さらに効率よく放熱することが
可能になる。このような構成とすることで、従来応用が
難しいとされていたパワーアンプ等の大電力を扱う回路
もMFICで実現することが可能になる。パワーアンプ
に使用されるGaAs基板は放熱性が悪いことから、G
aAs基板上にパワートランジスタを搭載した半導体装
置においては、従来GaAs基板の裏面を冷却板に接続
する構造を採っているが、本実施形態のように主面側の
接地用電極パッド107aを介して半導体チップ内の熱
を接地用導体膜に逃す構成を採ることで、容易にMFI
C化を図ることができる。
【0111】なお、図7に示す構造では、回路基板50
の埋め込み部材200がマイクロバンプ106の直下方
に位置しているが、本発明は斯かる構造に限定されるも
のではなく、埋め込み部材200は回路基板50の電極
パッド104aにさえ接続されいれば、熱伝導により半
導体チップ108からの熱を接地導体膜に逃すことがで
きる。
【0112】図8(a)は、マイクロバンプ106と埋
め込み部材200との中心の平面位置が食い違っている
場合の回路基板50の平面図である。このような構造で
も、接地用の電極パッド104aの下方に形成された埋
め込み部材200を介して、半導体チップ108の熱が
接地導体膜102に逃されることがわかる。ただし、熱
を効果的に逃すには、図8(a)に示すように、マイク
ロバンプ106と埋め込み部材200とが平面的に見て
オーバーラップしていることが好ましい。
【0113】なお、本実施形態及び後述の各実施形態に
おいて、信号用の電極パッド107bと回路基板50上
の信号用電極パッド104bとの間にはマイクロバンプ
106が介在しているが、本発明の効果を発揮する上で
両者間にマイクロバンプは必ずしも必要ではなく、直接
電極パッド同士が接続されていてもよい。
【0114】また、図8(b)は半導体チップ108の
構造例を示す平面図である。同図に示されるように、パ
ワートランジスタは、ゲート電極,ドレイン電極及びソ
ース電極により構成されている。そして、図7中の電極
パッド107aは図8(b)に示すソース電極に接続さ
れるソースパッドであり、図7中の電極パッド107b
は図8(b)に示すドレイン電極に接続されるドレイン
パッドである。なお、ゲート電極に接続されるゲートパ
ッドは図7には図示されていない。
【0115】(第7の実施形態)図9は、第7の実施形
態に係る半導体装置の一部を示す断面図である。図9に
おいて符号と部材の関係は埋め込み部材兼バンプ201
を除き図7と同じである。本実施形態では、BCB膜3
に形成された接続孔に埋め込む金属膜を厚めにしてBC
B膜3の上面よりも上方に突出する埋め込み部材兼バン
プ201を形成しておき、半導体チップ108をフリッ
プ実装したときに、信号接続用の電極パッド107bが
マイクロバンプを介して回路基板50上の電極パッド1
04bに接続されると同時に、接地用の電極パッド10
7aが埋め込み部材兼バンプ201に接続されるように
したものである。すなわち、本実施形態では、この埋め
込み部材兼バンプ201により、放熱用部材が構成され
ている。
【0116】本実施形態では、上記第6の実施形態にお
ける埋め込み部材200,電極パッド104a及びマイ
クロバンプ107aが一体化された埋め込み部材兼バン
プ201を設けた構造となっているので、第6の実施形
態と同様の効果をより簡易なプロセスで得ることができ
る。
【0117】なお、電極パッド107b−104b間に
設けるマイクロバンプ106を弾力性のある材料で構成
することにより、半導体チップ108と回路基板50と
の間の3カ所における接触を確保するための各部の高さ
の調整は容易となる。
【0118】(第8の実施形態)図10は、第8の実施
形態に係る半導体装置の一部を示す断面図である。図1
0において符号と部材の関係は放熱・接地用支持体21
0を除き図7と同じである。本実施形態では、接地導体
膜2のうち半導体チップ108の接地用の電極パッド1
07aの下方となる部分の上に、接地と放熱のための導
電性材料からなる支持体210を形成する。そして、こ
の支持体210を形成した後、BCB膜3を塗布する。
支持体210の厚みをBCB膜3と電極パッド104b
との合計厚みと同じ程度にしておくことで、他の電極と
同時にマイクロバンプを介してフリップチップ実装でき
る。
【0119】本実施形態では、横断面積の大きい導電性
材料からなる支持体210を設けることで、第6および
第7の実施形態よりもさらに強固で安定なチップの支持
と熱放散が可能になる。
【0120】(第9の実施形態)図11は、第9の実施
形態に係る半導体装置の一部を示す断面図である。図1
1において符号と部材の関係は接地導体膜2の凸部21
1を除き図10と同じである。本実施形態では、半導体
チップ108の接地用電極パッド107aの下方となる
部分に凸部211を有する接地導体膜2を形成した後、
接地導体膜2の凸部211の周囲にBCB膜3を塗布す
る。
【0121】本実施形態では、第6の実施形態における
埋め込み部材200または第8の実施形態における放熱
・接地用の支持体210を、より簡易な方法で実現する
ものである。すなわち、本実施形態では放熱・接地用支
持体が必要となるべき部分の接地導体膜を予め厚く形成
しておき、これを放熱・接地用支持体として用いること
により、第6の実施形態における接続孔及び埋め込み部
材の形成工程や、第8の実施形態における開口及び支持
体を形成する工程が不要となるので、第6、第8の実施
形態と同様の効果を、より簡単なプロセスで実現でき
る。
【0122】(第10の実施形態)図12は第10の実
施形態に係る半導体装置の一部を示す断面図である。図
9において符号と部材の関係は以下の通りである。1は
Siやガラス等からなる基板、2は基板1の上に形成さ
れた例えばAuからなる接地導体膜、3はBCB膜、3
1はBCB膜3の一部に形成された開口部、103はB
CB膜3上に例えばTi,Auを積層して形成された配
線導体膜である。上記配線導体膜103,誘電体膜3及
び接地導体膜2によりマイクロストリップ線路が構成さ
れている。また、104bはBCB膜3の上に形成され
た電極パッドであり、配線導体膜103に接続されてい
る。
【0123】ここで、本実施形態の特徴は、主面上に高
周波トランジスタやパワートランジスタを有する半導体
チップ108が、主面を上方に向けた状態で回路基板5
0上に搭載されており、半導体チップ108と回路基板
50との間を接続するための配線接続用チップ220が
フェースダウンで回路基板50上にフリップチップ接続
されている点である。すなわち、半導体チップ108の
裏面と回路基板50の接地導体膜2とが接しており、半
導体チップ108内のトランジッスタに接続される信号
用の電極パッド107bが半導体チップ108の主面側
に形成されている。配線接続用チップ220は例えば半
導体により構成されていて、配線接続用チップ220の
上には、配線導体膜221と、この配線導体膜221に
接続される電極パッド222a,222bとが設けられ
ている。そして、回路基板50上の信号用の電極パッド
104bと配線接続用チップ220上の電極パッド22
2bとの間、及び半導体チップ108上の信号用の電極
パッド107bと配線接続用チップ220上の電極パッ
ド222aとの間は、マイクロバンプ106を介してそ
れぞれ接続されている。すなわち、回路基板50上の電
極パッド104bと半導体チップ108上の電極パッド
107bが、配線接続用チップ220上の配線導体膜2
21を利用して接続されていることになる。
【0124】本実施形態では、熱を発生する半導体チッ
プ108が接地導体膜2に直接接しているので、半導体
チップ108で発生する熱の放熱効果を大幅に向上させ
ることができる。しかも、半導体チップ108と回路基
板50上の配線導体膜103とは、フリップチップ実装
される配線接続用チップ220を介して接続されている
ので、インダクタとなるワイヤを使用する必要もなくな
り、フリップチップ接続による優れた高周波特性を得る
ことができる。また、配線接続用チップ220上の配線
221は、回路基板50の接地導体膜2に対しマイクロ
ストリップ線路を構成しているので、ワイヤボンドやリ
ボンボンドで電極を接続するのとは異なり、MFICの
特徴であるインピーダンスの乱れのない良好な高周波接
続が可能になる。一方、配線導体膜221のインピーダ
ンスは、BCB膜3の厚み、マイクロバンプ106の厚
み等を考慮することによって設計できる。特に、MBB
法のようなマイクロバンプの厚みの小さいフリップチッ
プ実装技術を用いることで、より正確な設計が可能にな
る。
【0125】なお、本実施形態では設けていないが、半
導体チップ108中にPHS(バイアホールに金属を埋
め込んだヒートシンク)を形成すればさらに高い放熱効
果を得ることができる。
【0126】なお、本実施形態では配線接続用チップ2
21上には配線導体膜221のみを設けたが、この配線
接続用チップ221上に小信号トランジスタやマッチン
グ回路等を搭載することで、より高機能なMFICが実
現できる。
【0127】
【発明の効果】請求項1〜13によれば、抵抗体膜等の
発熱性膜を有する回路基板又はこの回路基板を利用した
半導体装置において、発熱性膜からの発熱を拡散させる
手段を講じたので、発熱による局所的な誘電体膜の熱膨
張が抑えられ、抵抗体膜の断裂を防止することができ
る。
【0128】請求項14〜28によれば、回路基板上に
半導体チップを搭載してなる半導体装置において、半導
体チップから速やかに接地導体部へ放熱させる手段を講
じたので、パワーアンプのように大電力を扱うMFIC
を容易に実現することができる。
【0129】請求項29〜31によれば、抵抗体膜等の
発熱性膜を有する回路基板上に半導体チップを搭載して
なる半導体装置において、発熱性膜及び半導体チップか
ら速やかに接地導体部へ放熱させる手段を講じたので、
上記2つの効果を併せて発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る回路基板の一部を示す断
面図,その変形例に係る回路基板の一部を示す断面図及
びその等価回路図である。
【図2】第2の実施形態に係る回路基板の一部を示す断
面図である。
【図3】第3の実施形態に係る回路基板の一部を示す断
面図である。
【図4】第4の実施形態に係る回路基板の一部を示す断
面図である。
【図5】第5の実施形態に係るブリッジ上の抵抗体を設
けた2種類の半導体装置の一部を示す断面図である。
【図6】第5の実施形態のうちの1つの回路基板の製造
工程を示す断面図である。
【図7】第6の実施形態に係る半導体装置の一部を示す
断面図である。
【図8】第6の実施形態に係る半導体装置の埋め込み部
材とマイクロバンプとの中心位置をずらせた変形例に係
る半導体装置及び半導体チップの平面図である。
【図9】第7の実施形態に係る半導体装置の一部を示す
断面図である。
【図10】第8の実施形態に係る半導体装置の一部を示
す断面図である。
【図11】第9の実施形態に係る半導体装置の一部を示
す断面図である。
【図12】第10の実施形態に係る半導体装置の一部を
示す断面図である。
【図13】従来のMFICの一部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 接地導体膜(接地導体部) 3 BCB膜(誘電体膜) 4 放熱用導体膜 5 層間絶縁膜 6 抵抗体膜(発熱性膜) 7 配線導体膜 8 埋め込み導体部 10 凹部 12 層間絶縁膜 20 トンネル部 21 埋め込みフォトレジスト膜 50 回路基板 104a 接地用電極パッド 104b 信号用電極パッド 105 光硬化性樹脂 106 マイクロバンプ 107a 接地用電極パッド 107b 信号用電極パッド 108 半導体チップ 111 上部電極 200 埋め込み部材 201 埋め込み部材兼バンプ 210 支持体 211 凸部 220 配線接続用チップ 221 配線導体膜 222a,222b 電極パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 薫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西井 勝則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉田 隆幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部に接地用導体部を有する
    基板と、 上記接地用導体部の上に形成された誘電体膜と、 上記誘電体膜の少なくとも一部の上に形成された層間絶
    縁膜と、 上記層間絶縁膜の上に形成された導体又は半導体からな
    る発熱性膜と、 上記発熱性膜に接続され上記誘電体膜及び上記接地用導
    体部と共にマイクロストリップ線路を構成する配線導体
    膜と、 上記誘電体膜と上記層間絶縁膜との間で上記層間絶縁膜
    を挟んで上記発熱性膜と対抗するように形成され、上記
    誘電体膜よりも熱伝導率の高い導電性材料からなる放熱
    用導体膜とを備えていることを特徴とする回路基板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回路基板において、 上記放熱用導体膜は、上記発熱性膜の熱を発生する部分
    の下方となる領域を含みかつ当該領域よりも広いことを
    特徴とする回路基板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の回路基板におい
    て、 上記放熱用導体膜は、上記接地用導体部に接続されてい
    ることを特徴とする回路基板。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の回路基板にお
    いて、 上記放熱用導体膜は、配線としても機能することを特徴
    とする回路基板。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3記載の回路基板にお
    いて、 上記配線導体膜を上部電極とし、上記層間絶縁膜を容量
    部とし、上記放熱用導体膜を下部電極とするMIMキャ
    パシタをさらに備えていることを特徴とする回路基板。
  6. 【請求項6】 少なくとも一部に接地用導体部を有する
    基板と、 上記接地用導体部の上に形成され一部に厚みの薄い凹部
    を有する誘電体膜と、 上記誘電体膜の凹部において上記誘電体膜の上で上記誘
    電体膜を挟んで上記接地用導体部と対抗するように形成
    され、導体又は半導体からなる発熱性膜と、 上記発熱性膜に接続され上記誘電体膜及び上記接地用導
    体部と共にマイクロストリップ線路を構成する配線導体
    膜とを備えていることを特徴とする回路基板。
  7. 【請求項7】 少なくとも一部に接地用導体部を有する
    基板と、 上記接地用導体部の上に形成され、一部が全厚みに亘っ
    て除去されてなる凹部を有する誘電体膜と、 上記誘電体膜の凹部内の上記接地用導体部を少なくとも
    覆うように形成された層間絶縁膜と、 上記誘電体膜の凹部において上記層間絶縁膜の上に上記
    誘電体膜を挟んで上記接地用導体部と対抗するように形
    成され、導体又は半導体からなる発熱性膜と、 上記発熱性膜に接続され上記誘電体膜及び上記接地用導
    体部と共にマイクロストリップ線路を構成する配線導体
    膜とを備えていることを特徴とする回路基板。
  8. 【請求項8】 少なくとも一部に接地用導体部を有する
    基板と、 上記接地用導体部の上に形成され一部に凹部を有する誘
    電体膜と、 上記誘電体膜の上で上記凹部を跨ぎ両端で上記誘電体膜
    に支持されるようにブリッジ状に形成された導体又は半
    導体からなる発熱性膜と、 上記発熱性膜に接続された配線導体膜とを備えているこ
    とを特徴とする回路基板。
  9. 【請求項9】 少なくとも一部に接地用導体部を有する
    基板と、 上記接地用導体部の上に形成された誘電体膜と、 上記誘電体膜の上に形成され、一部が除去されて断線す
    るように形成された配線導体膜と、 上記配線導体膜の断線している部分を跨ぎ両端で上記配
    線導体膜に支持されるようにブリッジ状に形成された導
    体又は半導体からなる発熱性膜とを備えていることを特
    徴とする回路基板。
  10. 【請求項10】 請求項1,2,3,4,5又は7記載
    の回路基板において、 上記層間絶縁膜は、酸化シリコン,窒化シリコン及び酸
    窒化シリコンのうち少なくともいずれか1つにより構成
    されていることを特徴とする回路基板。
  11. 【請求項11】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9又は10記載の回路基板において、 上記誘電体膜は有機樹脂により構成されていることを特
    徴とする回路基板。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の回路基板において、 上記誘電体膜は、BCB(ベンゾシクロブテン)、ポリ
    イミド、アクリルのうち少なくともいずれか1つにより
    構成されていることを特徴とする回路基板。
  13. 【請求項13】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11又は12記載の回路基板と、 上記回路基板にフェースダウンで実装され高周波トラン
    ジスタを内蔵する半導体チップとを備えていることを特
    徴とする半導体装置
  14. 【請求項14】 少なくとも一部に接地用導体部を有す
    る基板と、上記接地用導体部の上に形成された誘電体膜
    と、上記誘電体膜の上に形成され上記接地用導体部及び
    上記誘電体膜と共にマイクロストリップ線路を構成する
    配線導体膜とを有する回路基板と、 半導体基板と、該半導体基板の主面上に形成された高周
    波トランジスタと、上記半導体基板の主面上に形成され
    上記高周波トランジスタに接続されるチップ側接地用電
    極及びチップ側信号用電極を有するとともに、上記主面
    を下方に向け上記チップ側信号用電極と上記回路基板の
    配線導体膜とが電気的に接続された状態で上記回路基板
    上に搭載される半導体チップとを備えるとともに、 上記半導体チップの上記チップ側接地用電極と上記回路
    基板の上記接地用導体部との間を熱伝導可能に接続する
    放熱用部材を備えていることを特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の半導体装置におい
    て、 上記回路基板には、上記誘電体膜のうち上記チップ側接
    地用電極の下方となる領域を開口してなる開口部が設け
    られており、 上記放熱用部材は、 上記開口部を埋める導電性材料からなる埋め込み導体部
    と、 上記誘電体膜の上で上記埋め込み導体部に接続されるよ
    うに形成された基板側接地用電極と、 上記チップ側接地用電極と上記基板側接地用電極との間
    に介在するバンプとにより構成されていることを特徴と
    する半導体装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の半導体装置におい
    て、 上記回路基板の表面に平行な投影面において上記バンプ
    の少なくとも一部が上記埋め込み導体部と重なっている
    ことを特徴とする半導体装置。
  17. 【請求項17】 請求項14記載の半導体装置におい
    て、 上記回路基板には、上記誘電体膜のうち上記チップ側接
    地用電極の下方となる領域を開口してなる開口部が設け
    られており、 上記放熱用部材は、 上記開口部を埋め、さらに誘電体膜の上面よりも上方に
    突出する導電性材料からなる支持体と、 上記チップ側接地用電極と上記支持体との間に介在する
    バンプとにより構成されていることを特徴とする半導体
    装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の半導体装置におい
    て、 上記支持体と上記バンプとは、同じ導電性材料により一
    体的に構成されていることを特徴とする半導体装置。
  19. 【請求項19】 請求項14記載の半導体装置におい
    て、 上記放熱用部材は、 上記接地導体部のうち上記チップ側接地用電極の下方と
    なる領域の上に導電性材料を堆積してなる支持体と、 上記チップ側接地用電極と上記支持体との間に介在する
    バンプとにより構成されており、 上記誘電体膜は、上記支持体の周囲を取り囲むように形
    成されていることを特徴とする半導体装置。
  20. 【請求項20】 請求項14記載の半導体装置におい
    て、 上記放熱用部材は、 上記接地導体部のうち上記チップ側接地用電極の下方と
    なる領域の上で厚く形成された凸部と、 上記チップ側接地用電極と上記凸部との間に介在するバ
    ンプとにより構成されており、 上記誘電体膜は、上記支持体の周囲を取り囲むように形
    成されていることを特徴とする半導体装置。
  21. 【請求項21】 請求項15,16,17,19又は2
    0記載の半導体装置において、 上記バンプはいずれも厚みが5μm以下であることを特
    徴とする半導体装置。
  22. 【請求項22】 少なくとも一部に接地用導体部を有す
    る基板と、上記接地用導体部の上に形成された誘電体膜
    と、上記誘電体膜の一部を開口して形成された開口部
    と、上記誘電体膜の上に形成され上記接地用導体部及び
    上記誘電体膜と共にマイクロストリップ線路を構成する
    配線導体膜と、上記配線導体膜に接続される基板側電極
    とを有する回路基板と、 半導体基板と、該半導体基板の主面上に形成された高周
    波トランジスタと、上記半導体基板の主面上に形成され
    上記高周波トランジスタに接続される電極とを有すると
    ともに、上記主面を上方に向けた状態で上記回路基板の
    接地用導体膜の上に載置された半導体チップと、 基部と、該基部の上に形成された配線と、該配線に接続
    される第1の配線電極及び第2の配線電極とを有すると
    ともに、上記配線を下方に向け、上記第1の配線電極が
    上記チップ側電極に、上記第2の配線電極が上記基板側
    電極にそれぞれ電気的に接続されるように上記回路基板
    上に搭載された配線接続用チップとを備えていることを
    特徴とする半導体装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の半導体装置におい
    て、 上記回路基板における上記配線接続用チップの配線の下
    方となる領域では上記配線導体膜が存在せず、 上記配線接続用チップの配線,上記回路基板の誘電体膜
    及び接地導体部によりマイクロストリップ線路が構成さ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  24. 【請求項24】 請求項14,15,16,17,1
    8,19,20,21,22又は23記載の半導体装置
    において、 上記誘電体膜は、有機樹脂により構成されていることを
    特徴とする半導体装置。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の半導体装置におい
    て、 上記誘電体膜は、BCB(ベンゾシクロブテン),ポリ
    イミド及びアクリルのうち少なくともいずれか1つによ
    り構成されていることを特徴とする半導体装置
  26. 【請求項26】 請求項14,15,16,17,1
    8,19,20,21,22,23,24又は25記載
    の半導体装置において、 上記半導体チップ内の上記半導体基板がGaAsを含む
    化合物半導体により構成されていることを特徴とする半
    導体装置
  27. 【請求項27】 請求項14,15,16,17,1
    8,19,20,21,22,23,24,25又は2
    6記載の半導体装置において、 上記半導体チップ内の上記高周波トランジスタの動作周
    波数が10GHz以上であることを特徴とする半導体装
  28. 【請求項28】 請求項14,15,16,17,1
    8,19,20又は21記載の半導体装置において、 上記半導体チップと上記回路基板とが、上記チップ側電
    極と上記基板側電極との接続部を含む領域に介在する光
    硬化収縮性絶縁樹脂により接着されていることを特徴と
    する半導体装置。
  29. 【請求項29】 請求項14,15,16,17,1
    8,19,20,21,22,23,24,25,2
    6,27又は28記載の半導体装置において、 上記回路基板は、 上記誘電体膜の少なくとも一部の上に形成された層間絶
    縁膜と、 上記層間絶縁膜の上に形成され上記配線導体膜に接続さ
    れる導体又は半導体からなる発熱性膜と、 上記誘電体膜と上記層間絶縁膜との間で上記層間絶縁膜
    を挟んで上記発熱性膜と対抗するように形成され、上記
    誘電体膜よりも熱伝導率の高い導電性材料からなる放熱
    用導体膜とをさらに備えていることを特徴とする半導体
    装置。
  30. 【請求項30】 請求項14,15,16,17,1
    8,19,20,21,22,23,24,25,2
    6,27又は28記載の半導体装置において、 上記誘電体膜は、一部に厚みの薄い凹部を有し、 上記誘電体膜の凹部において上記誘電体膜の上で上記誘
    電体膜を挟んで上記接地用導体部と対抗するように形成
    され、上記配線導体膜に接続される導体又は半導体から
    なる発熱性膜をさらに備えていることを特徴とする半導
    体装置。
  31. 【請求項31】 請求項14,15,16,17,1
    8,19,20,21,22,23,24,25,2
    6,27又は28記載の半導体装置において、 上記誘電体膜は、一部が全厚みに亘って除去されてなる
    凹部を有し、 上記誘電体膜の凹部内の上記接地用導体部を少なくとも
    覆うように形成された層間絶縁膜と、 上記誘電体膜の凹部において上記層間絶縁膜の上に上記
    誘電体膜を挟んで上記接地用導体部と対抗するように形
    成され、上記配線導体膜に接続される導体又は半導体か
    らなる発熱性膜とをさらに備えていることを特徴とする
    半導体装置。
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