JPH101352A - 自然環境適合性セメント硬化物成形品及びその製造方法 - Google Patents

自然環境適合性セメント硬化物成形品及びその製造方法

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JPH101352A
JPH101352A JP14904796A JP14904796A JPH101352A JP H101352 A JPH101352 A JP H101352A JP 14904796 A JP14904796 A JP 14904796A JP 14904796 A JP14904796 A JP 14904796A JP H101352 A JPH101352 A JP H101352A
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cement
product
weight
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natural environment
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JP14904796A
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Hiroshi Takatomi
廣志 高富
Kokichi Sakai
鴻吉 堺
Teruaki Ishida
照明 石田
Ryoji Okada
良二 岡田
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DAISOU SHOJI KK
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DAISOU SHOJI KK
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates

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  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリート表面に、川、海に生息する微生
物、虫類、魚類、貝類、植物類(藻類、海草類)等の生
物が大いに付着繁殖するように改質された自然環境適合
性コンクリートを提供する。 【解決手段】セメント水和物及び骨材を主体とするセメ
ント硬化物成形品であって、該成型品は、セメント10
0重量部に対して、βーDーグルコースを構成糖とする
多糖類、特に好ましくはアウレオバシジウム培養液から
得られたβ−1.2−グルカン類あるいはβ−1.3−
グルカン類を0.001〜0.10重量部含有してな
る。該多糖類含有セメント硬化物成形品は、更に、セメ
ント100重量部に対して、アミノ酸を0.001〜
3.0重量部含有することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテトラポット、護岸
工事(建築構造物)等に使用される自然環境適合性コン
クリートに関し、特に魚礁として海洋投棄されるコンク
リート成形体、波の抑制を目的とするテトラポット、高
架橋、護岸工事等の堤防等に使用される海洋コンクリー
ト表面に、川、海に生息する微生物、虫類、魚類、貝
類、植物類(藻類、海草類)等が大いに繁殖付着するよ
うに改質された自然環境適合性コンクリートに関する。
【0002】
【従来の技術】近代の海洋、河川等の、例えば護岸築造
工事においては天然岩石の石垣を組む方法が採られてい
たため、こうして築造された護岸の天然石垣の表面に
は、河川、海等に生息する微生物、虫類、貝類、植物等
が容易に繁殖付着していた。その結果、それら繁殖付着
生物を餌とする魚類も集まって生育し、護岸石垣の隙間
は魚類の住処となって、安定した自然界の水系リサイク
ルがなされていた。
【0003】他方、現代の車社会においては、高架橋に
支持される高速道路が大量に構築され、それらの多くが
海岸や川の中を通るように設置されており、それら高架
橋の橋桁及び橋脚にはコンクリートが使用されている。
また、河川、海洋の護岸築造工事の堤防築造工事におい
ても、上記天然の岩石を使用する石垣築造法に代えて、
コンクリート成形体を使用する偽石垣築造法や鉄筋で骨
組みを行って型枠を組みこれに生コンクリートを打設す
る偽石垣築造法が採用されている現状である。しかる
に、そうしたコンクリート成形体やコンクリート構造物
は、通常ポルトランドセメントを用いて築造されるた
め、出来上がったコンクリート成形体等表面の状態はp
H12〜13のアルカリ性を示すことから、河川や海に
生息する微生物や虫類、貝類、植物等がなかなか繁殖・
付着しない問題がある。
【0004】こうした問題を解決する方法として、例え
ば、海苔が表面に付着繁殖する海洋コンクリートとし
て、鉄化合物、例えば硫酸第一鉄を添加含有せしめたも
のが提案されているが、実用化には至っていないのが現
状である。また、これらコンクリート成形体やコンクリ
ート構造物は、その骨組みとして内部に鉄筋を使用して
いるため、海洋コンクリートにおいては内部腐食の発生
が危惧される。なお、淡水の場合は、pHが酸性を示す
場所以外は心配はない。しかし、酸性土壌等の場所では
コンクリート自体まで腐食する問題が生じる。一方、海
等の海水の場合は、食塩濃度が27g/1000mlが
存在するためにコンクリート成形体あるいは構造物の内
部に海水が浸透し鉄筋との接触が起こるが、このときは
海水のみによる腐食だけではなく、同時に電気化学的に
孔食発生の原因となる結果、腐食の速度が助長されてコ
ンクリートの強度低下が進行し非常に危険となる。この
ようなアルカリ領域を示すコンクリート内部において
も、塩素イオンが存在すると電位的に腐食領域となり、
腐食が更に促進されることが理解される。
【0005】これを防止する方法として、構造物外部に
電極を設けて鉄筋との間に防食電流10〜数100mA
/mを流して防ぐ方法が採用されている。しかし、こ
の方法は耐食性の強い、例えば金属チタンの表面に貴金
属酸化物を塗布し電気炉にて焼き付けした特殊な電極が
必要であり設備費も高くつく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の問題点
を解決するためのもので、特に膨大な設備と手間を必要
とせず、生コンクリートあるいはセメント、砂、砂利、
水の混練時において、単に多糖類を、あるいは多糖類と
アミノ酸を添加するだけで良環境性コンクリートを提供
しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は下記構成の本
発明によって解決できる。 (1)セメント水和物及び骨材を主体とするセメント硬
化物成形品において、セメント100重量部に対して、
βーDーグルコースを構成糖とする多糖類を0.001
〜10.0重量部含有してなることを特徴とする自然環
境適合性セメント硬化物成形品。 (2)請求項1記載の自然環境適合性セメント硬化物成
形品が、セメント100重量部に対して、アミノ酸を
0.001〜3.0重量部含んでなることを特徴とする
自然環境適合性セメント硬化物成形品。 (3)セメント硬化物成形品が、テトラポット、護岸コ
ンクリート等の海洋コンクリート成形品であることを特
徴とする前記(1)項又は(2)項記載の自然環境適合
性セメント硬化物成形品。 (4)多糖類が、アウレオバシジウム培養液から得られ
たβ−1.3−グルカン又はβ−1.2−グルカンであ
ることを特徴とする(1)項ないし(3)項のいずれか
に記載の自然環境適合性セメント硬化物成形品。 (5)アウレオバシジウム培養液から得られたβ−1.
3−グルカン又はβ−1.2−グルカンの含有量が、セ
メント100重量部に対して、0.001〜0.10重
量部であることを特徴とする(1)項ないし(3)項の
いずれかに記載の自然環境適合性セメント硬化物成形
品。
【0008】(6)セメント、骨材及び水を主体とする
セメント硬化物成形品製造用混練物において、セメント
100重量部に対して、βーDーグルコースを構成糖と
する多糖類を0.001〜10.0重量部含有してなる
ことを特徴とする自然環境適合性セメント硬化物成形品
製造用混練物。 (7)前記(6)項記載の自然環境適合性セメント硬化
物成形品製造用混練物が、セメント100重量部に対し
て、アミノ酸を0.001〜3.0重量部含んでなるこ
とを特徴とする自然環境適合性セメント硬化物成形品製
造用混練物。 (8)多糖類が、アウレオバシジウム培養液から得られ
たβ−1.3−グルカン又はβ−1.2−グルカンであ
ることを特徴とする(6)項又は(7)項記載の自然環
境適合性セメント硬化物成形品製造用混練物。 (9)アウレオバシジウム培養液から得られたβ−1.
3−グルカン又はβ−1.2−グルカンの含有量が、セ
メント100重量部に対して、0.001〜0.10重
量部であることを特徴とする(6)項又は(7)項記載
の自然環境適合性セメント硬化物成形品製造用混練物。
【0009】(10)セメント、骨材及び水を主体とす
る混練物に、βーDーグルコースを構成糖とする多糖類
を、セメント100重量部に対して0.001〜10.
0重量部添加含有せしめ、次いで該混合混練物を型枠に
投入して養生硬化することを特徴とする自然環境適合性
セメント硬化物成形品の製造方法。 (11)セメント、骨材及び水を主体とする混練物に、
β−Dーグルコースを構成糖とする多糖類を、セメント
100重量部に対して0.001〜10.0重量部添加
含有せしめ、さらにアミノ酸を、セメント100重量部
に対して、0.001〜3.0重量部添加含有せしめ、
次いで該混合混練物を型枠に投入して養生硬化すること
を特徴とする自然環境適合性セメント硬化物成形品の製
造方法。 (12)セメント硬化物成形品が、テトラポット、護岸
コンクリート等の海洋コンクリート成形品であることを
特徴とする(10)項又は(11)項記載の自然環境適
合性セメント硬化物成形品の製造方法。 (13)多糖類が、アウレオバシジウム培養液から得ら
れたβ−1.3−グルカン又はβ−1.2−グルカンで
あることを特徴とする(10)項ないし(12)項のい
ずれかに記載の自然環境適合性セメント硬化物成形品の
製造方法。 (14)アウレオバシジウム培養液から得られたβ−
1.3−グルカン又はβ−1.2−グルカンの含有量
が、セメント100重量部に対して、0.001〜0.
10重量部であることを特徴とする(10)項ないし
(12)項のいずれかに記載の自然環境適合性セメント
硬化物成形品の製造方法。 (15)アミノ酸が、L−システン、m−アミノ安息香
酸、DL−α−アラニン、DL−セリン、L−グルタミ
ン酸、L−グルタミン、L−アルギニン、グリシン及び
L−リシンから選ばれた1又は2以上であることを特徴
とする(10)項ないし(14)項のいずれかに記載の
自然環境適合性セメント硬化物成形品の製造方法。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明
する。この良環境性コンクリートを製造する方法として
は、一般的な生コンクリート仕様に準じて実施すればよ
い。例えば、砂利:1,022kg,セメント:300
kg,水:174kgからなる基準混練物に、その混練
時にセメントに対してβーDーグルコースを構成糖とす
る多糖類を0.001〜10%、好ましくは0.5〜1
0%添加する。後記実施例1では、多糖類としてのβ−
1.3−グルカンを0.001〜0.10%、好適例で
は0.006〜0.018%添加した。多糖類の添加
は、上記0.001%未満では本発明の優れた効果が得
られず、上記上限範囲を越えるとコンクリートの強度が
低下するために十分な効果が得られなくなる。使用され
るβーDーグルコースを構成糖とする多糖類としては、
カードラン、セルロース、スクレログルカン、スクレロ
タン、シゾフィラン、β−1,2−グルカン、イソクレ
ロタン、β−1.3−グルカン、ルティン酸、レバン等
が挙げられるが、特にβ−1,2−グルカン、β−1.
3−グルカンは、上記セメント硬化物成形体表面に対す
る生物付着繁殖性が非常に良好であって好ましい。
【0011】前記のβーDーグルコースを構成糖とする
多糖類を添加した生コンクリートの硬化物を、更に高強
度化するには、生コンクリートの製造時に前記多糖類に
加えてアミノ酸(親和剤となる)を添加することが好ま
しい。その結果、アミノ酸無添加の場合に比べ、大幅に
コンクリート強度を増大させることができる。本発明に
使用するアミノ酸は特に限定されないが、中性や塩基性
のアミノ酸が好ましく、具体的にはL−システン、m−
アミノ安息香酸、DL−α−アラニン、DL−セリン、
L−グルタミン酸、L−グルタミン、L−アルギニン、
グリシン、L−リシン等が挙げられる。アミノ酸の添加
量は、セメント100重量部に対して、0.001〜1
0.0重量部、好ましくは0.001〜3.0重量部が
適当である。0.001重量部未満ではその優れた効果
が得られなく、10.0重量部を越えると逆に養生期間
中にひび割れを生じ強度が低下する。アミノ酸の添加方
法としては、少量の水にアミノ酸を溶解させて生コンク
リート混練時に添加するとよい。
【0012】なお、本発明に使用されるβーDーグルコ
ースを構成糖とする多糖類は一般に米糠、寒天などの培
地で菌体を応用して製造されることが多く、近年世界的
に自然に優しい材料が求められていることから、これを
担った材料といってよい。また、アミノ酸については人
体に必要な物質としてよく知られており、有毒性がなく
自然に優しい材料といえる。
【0013】以下に本発明を実施例によって詳細に説明
する。 [実施例1]本発明によるセメント硬化物成形品の河川
及び海洋における自然環境適合性(同成形品表面におけ
る生物付着繁殖性)を試験するため、表1に示す組成に
各原料を混練し、これをJIS規定の強度試験用供試体
(JISA1132コンクリート強度試験供試体の作り
方)としての、直径10cm、高さ20cmの鉄製金枠
中にバイブレータをかけて充分に詰めた後、4日間養生
した。
【0014】
【表1】
【0015】なお、組成原料中の「エコAD」(商品
名)は大曹商事(株)社製のアウレオバシジウム培養液
から得られたβーDーグルコースを構成糖とする多糖類
の一種で、βー1.3ーグルカンの0.3%含有水溶液
である。次に、金枠を取り除き更に25日間養生した
後、この供試体を、虫類及び貝類の付着試験を行うため
に、京都府M湾の釣り人専用筏に取り付けて深さ1.5
mに沈め、3カ月後に確認した。その結果、β−1.3
ーグルカン(多糖類)を添加しなかったもの(供試体
7)では、セメント硬化物成形品表面に小さなフジツボ
が数個とワレカワの巣が僅かに付着していることが確認
された。これに対して、β−1.3ーグルカン(多糖
類)を添加したもの(供試体1〜6)においては、その
上面に、海苔が、そして全体表面にワレカワの巣とワレ
カワが付着生育していることが確認された。また、他に
フジツボ、イ貝、重ね簪(セルプラ)も付着生育してい
た。中でも、供試体3においては、イ貝の成長が他の供
試体に比べて著しく増大していることが確認された。
【0016】次に、前記供試体について、海苔(青海
苔)の付着繁殖試験を行うために、岡山県のMコンビナ
ート桟橋にて同様な海洋投入試験を行った。3カ月後に
引き上げて、海苔の付着状態を確認したところ、供試体
7(アミノ酸無添加のもの)では、海苔の付着が僅かに
確認された。一方、供試体1〜6については、海苔の付
着量も多く、殆ど全面に付着繁殖していた。中でも、供
試体1,供試体3,供試体6については、付着量が一層
多かった。以上の試験結果を表2に示した。
【0017】
【表2】
【0018】前記供試体の圧縮強度試験の結果は、表2
に示したとおりであるが、これは養生2週間後のもので
ある。圧縮強度向上効果については、供試体4に見られ
るごとく、多糖類の添加量を多くした方が良結果が出て
いることが解った。なお、β−1.3ーグルカンの添加
量はセメント100重量部に対して、0.001〜0.
10重量部が好ましく、0.001未満では前記貝類、
海苔等の付着・繁殖効果が発揮されず、また、0.10
重量部を越えると前記貝類等の付着繁殖効果がそれ以上
増大することがなく、かつβー1.3ーグルカンの価格
が高いためコスト高となる。特に、0.006〜0.0
18重量部が好ましい。さらに、前記各供試体につい
て、腐食試験を行うため、その成形時に、図1に示すご
とき軟鉄線(直径3mm)製のループ体2の一部を供試
体素地1内に埋設し、養生硬化させた。その軟鉄線ルー
プ体を埋設した供試体10を、3カ月放置した後に、内
部の腐食状態を破砕して確認した。その結果、β−1.
3ーグルカン(多糖類)を添加しなかったもの(供試体
7)では、若干錆が出ており腐食が始まっていたが、供
試体1〜6(β−1.3ーグルカン(多糖類)添加)に
ついては、腐食の発生は確認されなかった。
【0019】[実施例2]更に改良された本発明による
セメント硬化物成形品の河川及び海洋における自然環境
適合性を試験するため、実施例1で添加の多糖類に加え
て、更にアミノ酸を添加した場合の効果を試験した。し
たがって、供試体は、表3に示すごとく、表1に示す組
成に更にアミノ酸をセメント100重量部に対して0.
5重量部(表1組成において、さらにグリシン0.5重
量部を追加配合)添加して調製したもので、該組成の変
更のほかは、全て実施例1と同様にして、製造し、各種
試験を行った。試験結果は、表3及び表4に示すとおり
であった。
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】特に、供試体の圧縮強度は、各供試体にお
いて見られるごとく、多糖類のみの添加物よりも、大幅
に増大していることが解った。
【0023】
【発明の効果】上記のとおり、本発明によれば、セメン
ト硬化物成形品の表面には容易に微生物、貝類、海苔等
が付着繁殖するため、優れた自然環境適合性セメント硬
化物成形品が提供でき、自然環境を良好なものとするこ
とができる。また、埋設金属の耐食性も向上させること
ができる。さらに、アミノ酸を添加したものにあって
は、成形品の圧縮強度も増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】軟鉄線のループ体の一部を埋設し、養生硬化さ
せた、腐食試験用供試体の外観図。
【符号の説明】
1:供試体素地 2:軟鉄線ループ体, 10:軟鉄線ループ体を埋設した供試体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:12) 111:00

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント水和物及び骨材を主体とするセメ
    ント硬化物成形品において、セメント100重量部に対
    して、βーD−グルコースを構成糖とする多糖類を0.
    001〜10.0重量部含有してなることを特徴とする
    自然環境適合性セメント硬化物成形品。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自然環境適合性セメント硬
    化物成形品が、セメント100重量部に対して、アミノ
    酸を0.001〜3.0重量部含んでなることを特徴と
    する自然環境適合性セメント硬化物成形品。
  3. 【請求項3】セメント硬化物成形品が、テトラポット、
    護岸コンクリート等の海洋コンクリート成形品であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の自然環境適合性セ
    メント硬化物成形品。
  4. 【請求項4】多糖類が、アウレオバシジウム培養液から
    得られたβ−1.3−グルカン又はβ−1.2−グルカ
    ンであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の自然環境適合性セメント硬化物成形品。
  5. 【請求項5】アウレオバシジウム培養液から得られたβ
    −1.3−グルカン又はβ−1.2−グルカンの含有量
    が、セメント100重量部に対して、0.001〜0.
    10重量部であることを特徴とする請求項4記載の自然
    環境適合性セメント硬化物成形品。
  6. 【請求項6】セメント、骨材及び水を主体とするセメン
    ト硬化物成形品製造用混練物において、セメント100
    重量部に対して、βーDーグルコースを構成糖とする多
    糖類を0.001〜10.0重量部含有してなることを
    特徴とする自然環境適合性セメント硬化物成形品製造用
    混練物。
  7. 【請求項7】請求項6記載の自然環境適合性セメント硬
    化物成形品製造用混練物が、セメント100重量部に対
    して、アミノ酸を0.001〜3.0重量部含んでなる
    ことを特徴とする自然環境適合性セメント硬化物成形品
    製造用混練物。
  8. 【請求項8】多糖類が、アウレオバシジウム培養液から
    得られたβ−1.3−グルカン又はβ−1.2−グルカ
    ンであることを特徴とする請求項6又は7記載の自然環
    境適合性セメント硬化物成形品製造用混練物。
  9. 【請求項9】アウレオバシジウム培養液から得られたβ
    −1.3−グルカン又はβ−1.2−グルカンの含有量
    が、セメント100重量部に対して、0.001〜0.
    10重量部であることを特徴とする請求項6又は7記載
    の自然環境適合性セメント硬化物成形品製造用混練物。
  10. 【請求項10】セメント、骨材及び水を主体とする混練
    物に、β−Dーグルコースを構成糖とする多糖類を、セ
    メント100重量部に対して0.001〜10.0重量
    部添加含有せしめ、次いで該混合混練物を型枠に投入し
    て養生硬化することを特徴とする自然環境適合性セメン
    ト硬化物成形品の製造方法。
  11. 【請求項11】セメント、骨材及び水を主体とする混練
    物に、βーDーグルコースを構成糖とする多糖類を、セ
    メント100重量部に対して0.001〜10.0重量
    部添加含有せしめ、さらにアミノ酸を、セメント100
    重量部に対して、0.001〜3.0重量部添加含有せ
    しめ、次いで該混合混練物を型枠に投入して養生硬化す
    ることを特徴とする自然環境適合性セメント硬化物成形
    品の製造方法。
  12. 【請求項12】セメント硬化物成形品が、テトラポッ
    ト、護岸コンクリート等の海洋コンクリート成形品であ
    ることを特徴とする請求項10又は11記載の自然環境
    適合性セメント硬化物成形品の製造方法。
  13. 【請求項13】多糖類が、アウレオバシジウム培養液か
    ら得られたβ−1.3−グルカン又はβ−1.2−グル
    カンであることを特徴とする請求項10ないし12のい
    ずれかに記載の自然環境適合性セメント硬化物成形品の
    製造方法。
  14. 【請求項14】アウレオバシジウム培養液から得られた
    β−1.3−グルカン又はβ−1.2−グルカンの含有
    量が、セメント100重量部に対して、0.001〜
    0.10重量部であることを特徴とする請求項10ない
    し12のいずれかに記載の自然環境適合性セメント硬化
    物成形品の製造方法。
  15. 【請求項15】アミノ酸が、L−システン、m−アミノ
    安息香酸、DL−α−アラニン、DL−セリン、L−グ
    ルタミン酸、L−グルタミン、L−アルギニン、グリシ
    ン及びL−リシンから選ばれた1又は2以上であること
    を特徴とする請求項10ないし14のいずれかに記載の
    自然環境適合性セメント硬化物成形品の製造方法。
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