JPH10134644A - 電線及びその製造方法、製造装置 - Google Patents

電線及びその製造方法、製造装置

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Publication number
JPH10134644A
JPH10134644A JP30101796A JP30101796A JPH10134644A JP H10134644 A JPH10134644 A JP H10134644A JP 30101796 A JP30101796 A JP 30101796A JP 30101796 A JP30101796 A JP 30101796A JP H10134644 A JPH10134644 A JP H10134644A
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JP
Japan
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conductive wire
conductive
nipple
insulating
wire
Prior art date
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Application number
JP30101796A
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English (en)
Inventor
Takeshi Asakura
毅 朝倉
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SAIKAI GOMME KOGYO KK
Original Assignee
SAIKAI GOMME KOGYO KK
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Filing date
Publication date
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  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可撓性に富み、結線接続させる機器相互間で
の相対な移動を円滑にし、また端子類と簡単に接続で
き、高温域から低温域に至る広い温度範囲でゴム特性を
失うことなく使用できるようにする。 【解決手段】 導電性のゴム素材による導電線材1の周
囲に絶縁性材料の絶縁性ゴムによる絶縁被膜3を一体状
にして被装すると共に、導電線材1に接続空洞部2を形
成する。またこれの製造は、前後で相互に接合配装する
内外のダイス10,20の中央部にニップル30を嵌め
合わせておき、ニップル30の周囲で充填された導電線
材1用素材を内外のダイス10,20夫々で合致する中
央部の押出口14、押出成型口22から押し出す。この
とき内外のダイス10,20相互間の空隙内で導電線材
1用素材の周囲にこの導電線材1用素材と一体状になる
絶縁被膜3用素材を被覆するように押し出すと共にニッ
プル30の中央部で圧搾空気を噴出させて導電線材1用
素材中に接続空洞部2となる空洞を保持形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば各種電子機器
等における各端子の結線に使用されるのに好適な可撓性
に富む主として細径な電線に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から各種電子機器等における各端子
の結線には各種径の電線が使用されており、その電線の
多くは導電性に富む銅、アルミニウム製等の金属細線を
絶縁材料にて被覆して成るものである。そして例えば半
導体装置、集積回路、プリント基板その他の電子部品等
に設けられている端子と他の電気機器とを結線するには
端子と電線とをハンダ付けすることによって、あるいは
ターミナル部品を介在させることによって接続している
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述した従来
の金属細線の電線を端子等にハンダ付け等によって接続
固定するには、電線における外部被覆の絶縁材料を切除
することで金属細線を露出させる必要があるから、これ
を連続的に処理するには面倒で時間が掛かるばかりでな
く、このハンダ付け処理に際しては接合面の各種の前処
理が必要である。また電線を介して接続されている電気
機器、電子部品等の相互間で相対的な移動がある場合
に、従来の金属細線のものでは十分な可撓性が得られな
いために相対的な移動が制限されたり、ハンダ付けした
接続部分に無理が生じて破断されたりすることもあっ
た。
【0004】これはターミナル部品を使用した場合でも
同様であり、しかもこの場合には接続のための部品点数
が多くなるから、接続部では嵩張り、機器の小形化、軽
量化を図るには困難なこともあった。
【0005】そこで本発明は叙上のような従来存した諸
事情に鑑み創出されたもので、導電性シリコンゴムを絶
縁性ゴムによって一体状となして被覆した二重構造のも
のとすることで、可撓性に富み、結線接続させる機器相
互間での相対な移動を円滑にし、また端子類との接続を
簡単容易にし、しかも接続部では嵩張らず、機器全体の
小形化、軽量化が図れるばかりでなく、高温域、低温域
のいずれの環境においても使用できる電線及びその製造
方法、製造装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る電線にあっては、導電性のゴム素材
によって成型された導電線材1の周囲に絶縁性材料の絶
縁性ゴムによる絶縁被膜3を一体状にして被装すると共
に、導電線材1に接続空洞部2を形成したものであり、
また適数の接続空洞部2が形成された導電性のゴム素材
によって成型された複数の導電線材1を絶縁性材料の絶
縁性ゴムによる絶縁被膜3によって一体状に被装形成し
たものである。更には二次製品となるように、接続空洞
部2を有する導電性のゴム素材による導電線材1を絶縁
性材料の絶縁性ゴムによる絶縁被膜3によって一体状に
被装して成型して成る複数の電線材を成型ゴム素材4に
よって一体状に束ねたものである。またこれを製造する
方法にあっては、前後で相互に接合させて配装される内
外のダイス10,20の中央部にニップル30を嵌め合
わせておき、ニップル30の周囲で充填された導電線材
1用素材を内外のダイス10,20夫々で合致する中央
部の押出口14、押出成型口22から押し出すとき、内
外のダイス10,20相互間の空隙内で導電線材1用素
材の周囲にこの導電線材1用素材と一体状になる絶縁被
膜3用素材を被覆するように押し出すと共にニップル3
0の中央部で圧搾空気を噴出させて導電線材1用素材中
に接続空洞部2となる空洞を保持形成するものである。
更に製造装置にあっては、内ダイス本体11の背面にお
ける周縁に、凹状に窪ませた素材流動部12が形成され
ている前面側に絶縁被膜3用素材を導入案内させる導入
孔13を開穿配列し、中央部に開口した押出口14に連
続する押出し案内部15を背面に形成した内ダイス10
と、この内ダイス10の前面側に嵌め合わせられる外ダ
イス本体21の中央部に内ダイス10における押出口1
4に連続するよう押出口14径に比し大径にした押出成
型口22を開口形成し、また外ダイス本体21の背面に
前記素材流動部12に連通する素材流動案内部23及び
この素材流動案内部23を押出成型口22の背面部に連
通させる素材合流案内部24夫々を形成すると共に、押
出成型口22に連続する押出し成型部25を外ダイス本
体21の前面に形成した外ダイス20と、相互に接合さ
れた内外のダイス10,20における内ダイス10の背
面側に配装され、押出口14背面との間で所定の間隙が
設定させられて配置される先細のニップル端部31に、
押出口14、押出成型口22内を貫挿して押出成型口2
2前方に至るよう圧搾空気噴射ノズル32を突設したニ
ップル30とを備えて成るものである。
【0007】以上のように構成された本発明に係る電線
にあって、共にゴム素材である導電線材1、絶縁被膜3
相互は成型時に絶縁被膜3が導電線材1を被装した状態
で一体状に押し出し形成されることで両者間に剥離が生
ぜず、結線した機器その他の相互間での相対的な移動に
よる屈曲等に円滑に追随する。接続空洞部2が形成され
ることで一旦は成型された複数の導電線材1を絶縁被膜
3によって一体状に被装することで、これらの間での剥
離を生じさせず、複数の導電線材1の一体性を確保させ
ている。また接続空洞部2を有する導電線材1を絶縁被
膜3によって一体状に被装成型して成る複数の電線材を
成型ゴム素材4によって一体状に束ねて成る二次製品と
しての電線は、成型ゴム素材4が電線材を束ねてそれら
の一体性を確保し、複数の電路を結線させる。導電線材
1にある接続空洞部2は、導電線材1が導電性素材であ
ることと相俟ち、電気機器その他の端子Tに嵌め合わせ
ることで通電状態となし得、ハンダ付け等の特別な接合
手段を必要としないものとさせ、また自身の弾性が端子
Tの大小にも追随する。更にその製造方法、製造装置に
あって、相互に嵌め合わせられている内外のダイス1
0,20において合致している押出口14、押出成型口
22にニップル30の圧搾空気噴射ノズル32が貫挿配
置されていることで、内側の導電線材1の周囲に外側の
絶縁被膜3が一体状となって被装するよう押し出し成型
されるとき、圧搾空気噴射ノズル32から噴出される圧
搾空気が導電線材1、絶縁被膜3の縮小、圧潰を阻止
し、導電線材1内に接続空洞部2を形成させる。内ダイ
ス10における押出口14の背面側に所定の間隙を設定
して配置されたニップル30のニップル端部31は、ニ
ップル30の周囲で供給される導電線材1用素材を圧搾
空気噴射ノズル32の周囲に押し出し、また内ダイス1
0の導入孔13、素材流動部12及び外ダイス20の素
材流動案内部23、素材合流案内部24は、これらを経
て供給される絶縁被膜3用素材を導電線材1の周囲に押
し出し、押出し成型部25において導電線材1に一体状
に被装させる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明するに、図において示される符号1は例
えば体積固有抵抗率が5Ω以下の導電性のゴム素材によ
って成型された芯となる導電線材であり、この導電線材
1には半導体装置、集積回路、プリント基板その他の電
子部品等に設けられている端子Tが嵌め入れられ、接続
されるよう空洞となっている接続空洞部2を形成してあ
る(図2参照)。この導電線材1は例えば高分子化合物
自体を分子構造的に導電性を有するものとすることで、
またカーボンブラック粉末、金属粉末、金属繊維等を配
合して導電性の複合材料となるシリコンゴム等のものと
することで得られるものであり、後述する内ダイス1
0、外ダイス20相互の空隙内で流動性があるようにし
てある。
【0009】またこの導電線材1の周囲は絶縁性材料の
絶縁性ゴムである絶縁被膜3によって被装されており、
この絶縁被膜3は導電線材1と一体状になるよう押し出
し成型されるものとなっていて、例えば27KV/mm
の絶縁破壊強さを備えたものとし、これの硬度は例えば
80度以上の硬質のものとしてある。
【0010】図1に示すように1芯状の電線とする場合
には中心部に接続空洞部2が形成された断面で円形の導
電線材1の周囲を絶縁被膜3によって被覆することで全
体で円形断面を呈するものとしてある。また図3(A)
に示すように導電線材1に複数の接続空洞部2を形成す
ることで全体の断面が長円形を呈するものとすることも
でき、図3(B)に示すように4本の導電線材1を絶縁
被膜3によって一体化することで全体断面がほぼ矩形状
となる4芯状の電線となるようにすることもできる。更
には図3(C)に示すように、適数の接続空洞部2が形
成された導電性のゴム素材によって所定断面例えば円
形、長円形等を呈する導電線材1を一旦は成型した後、
この導電線材1を複数で束ねるようにして絶縁性材料の
絶縁性ゴムによる絶縁被膜3によって一体状に被装形成
することも可能である。いずれにしても導電線材1に対
する接続空洞部2の単複、導電線材1の数、その配列形
態、断面形状その他は機器相互の接続状況等によって適
宜に設定されるものである。なお図示を省略したが2芯
状の電線とする場合には断面で円形の2本の導電線材1
を相互に絶縁させるようにして絶縁被膜3によって並列
一体化したものとして形成することもできる。
【0011】またこれらの導電線材1、絶縁被膜3更に
は接続空洞部2夫々の断面における大小は種々に選定さ
れ、例えば1芯状の円形断面の電線とする場合の円形接
続空洞部2径、導電線材1外径、絶縁被膜3外径等の夫
々は例えば0.3mm、1.0〜1.15mm、1.2
mmとして、あるいは0.4mm、1.2〜1.5m
m、1.6mmとして、あるいは0.6mm、1.4〜
1.7mm、1.8mmとして形成することができる。
もとよりこれらの外径大きさは、上述した例に限定され
ないことは勿論である。
【0012】そしてまた図4に示すように、接続空洞部
2を有する導電性のゴム素材による導電線材1を絶縁性
材料の絶縁性ゴムによる絶縁被膜3によって一体状に被
装して成る電線材を一旦は成型した後、この電線材を複
数にして束ねて成型ゴム素材4によって一体状にする二
次製品として構成することもできる。すなわち例えば図
1に示される1芯状の電線材を並列させて2芯構成のも
のとして(図4(A)参照)、同様に2列、2段の4芯
構成のものとして(図4(B)参照)形成することがで
きる。このような複数芯構成の二次製品とするときには
所定の金型を使用して複数の電線材を成型ゴム素材4に
よって一体状にするのであり、電線材の配列数、配列形
態、全体断面形状その他は機器相互の接続状況等によっ
て適宜に設定されることは勿論である。
【0013】次に図4、図5を参照してこれの製造方
法、製造装置を説明すると、前後で相互に接合させて配
装される内外のダイス10,20の中央部にニップル3
0を嵌め合わせておき、ニップル30の周囲で充填され
た導電線材1用素材を内外のダイス10,20夫々で合
致する中央部の押出口14、押出成型口22から押し出
すとき、内外のダイス10,20相互間の空隙内で導電
線材1用素材の周囲にこの導電線材1用素材と一体状に
なる絶縁被膜3用素材を被覆するように押し出すと共に
ニップル30の中央部で圧搾空気を噴出させて導電線材
1用素材中に接続空洞部2となる空洞を保持形成するの
である。
【0014】しかして内ダイス10は、円盤状の内ダイ
ス本体11の背面における周縁に、凹状に窪ませられて
いることで素材流動部12が形成されている前面側に絶
縁被膜3用素材を導入案内させる導入孔13を開穿配列
し、中央部に開口した押出口14に連続する錘体面状の
押出し案内部15を背面に形成したものである。
【0015】また外ダイス20は、内ダイス10の前面
側に嵌め合わせられる外ダイス本体21の中央部に内ダ
イス10における押出口14に連続するよう押出口14
径に比し大径にした押出成型口22を開口形成し、また
外ダイス本体21の背面に前記素材流動部12に連通す
る浅底状の素材流動案内部23及びこの素材流動案内部
23を押出成型口22の背面部に連通させる素材合流案
内部24夫々を形成すると共に、押出成型口22に連続
する錘体面状の押出し成型部25を外ダイス本体21の
前面に形成したものである。
【0016】ニップル30は、相互に接合された内外の
ダイス10,20における内ダイス10の背面側で、内
外のダイス10,20において中心で合致する押出口1
4、押出成型口22に位置するように配装され、先細の
ニップル端部31を内ダイス10における押出口14背
面との間で所定の間隙が設定させるようにしてあると共
に、押出口14、押出成型口22内を貫挿して押出成型
口22前方に至るようニップル端部31に突設した圧搾
空気噴射ノズル32を所定の空気圧源(図示せず)に連
通させて設けてあるものである。そしてニップル30の
周囲で供給される導電線材1用素材が圧搾空気噴射ノズ
ル32の周囲で強制的に押し出されると共に、導入孔1
3、素材流動部12、素材流動案内部23、素材合流案
内部24を経て導電線材1用素材の周囲で供給される絶
縁被膜3用素材が導電線材1用素材と一体化されると
き、圧搾空気噴射ノズル32から噴出される圧搾空気が
導電線材1用素材の収縮、圧潰を阻止し、その押し出し
成型時の成型状を維持するものとしてあるのである。
【0017】なお図中35は導電線材1用素材、絶縁被
膜3用素材夫々を供給するための二重管状の供給部であ
り、内管36は内ダイス10における押出口14に連通
するようにしてニップル30を囲繞した状態で配置さ
れ、この内管36内で供給される導電線材1用素材を圧
搾空気噴射ノズル32周囲を覆わせて押し出すのであ
り、外管37は内ダイス10における導入孔13に連通
するようにして内管36を囲繞した状態で配置され、こ
の外管37内で供給される絶縁被膜3用素材を押し出さ
れる導電線材1用素材の周囲を覆わせて押し出すのであ
る。
【0018】そしてこれらの内外のダイス10,20、
ニップル30等を組合せておき、供給部35によって夫
々の素材を供給することで、中心部に空洞状の接続空洞
部2がある導電線材1の周囲が絶縁被膜3によって被装
された電線が得られるのであり、全体外径の設定は押出
成型口22の内径によって、接続空洞部2の径は圧搾空
気噴射ノズル32の外径によって、また導電線材1、絶
縁被膜3夫々の肉厚はこれらの素材を押し出すときの相
互の押し出し圧力の調整等によって得られるものであ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
導電性ゴム素材である導電線材1を絶縁性ゴムである絶
縁被膜3によって一体状となして被覆した二重構造のも
のとしてあるため、可撓性に富み、結線接続させる機器
相互間での相対な移動を円滑にし、端子T類との接続を
簡単容易にし、しかも接続部では嵩張らず、機器全体の
小形化、軽量化を図ることができるばかりでなく、例え
ば200℃の高温域から−60℃の低温域に至るまでの
いずれの環境においてもゴムの特性を失うことなく使用
できるのである。また形成される電線自身は極めて小径
なものとすることができ、小型の電子機器類の結線接続
に好適であるばかりでなく、導電線材1における体積固
有抵抗率、断面形状等の適当な選定よって種々な用途の
ものとして使用できるものである。
【0020】すなわちこれは本発明に係る電線におい
て、導電性のゴム素材によって成型された導電線材1の
周囲に絶縁性材料の絶縁性ゴムによる絶縁被膜3を一体
状にして被装すると共に、導電線材1に接続空洞部2を
形成したからであり、またその製造に際しては、前後で
相互に接合させて配装される内外のダイス10,20の
中央部にニップル30を嵌め合わせておき、ニップル3
0の周囲で充填された導電線材1用素材を内外のダイス
10,20夫々で合致する中央部の押出口14、押出成
型口22から押し出すとき、内外のダイス10,20相
互間の空隙内で導電線材1用素材の周囲にこの導電線材
1用素材と一体状になる絶縁被膜3用素材を被覆するよ
うに押し出すと共にニップル30の中央部で圧搾空気を
噴出させて導電線材1用素材中に接続空洞部2となる空
洞を保持形成するものとしたからである。
【0021】また導電線材1、絶縁被膜3夫々は共にゴ
ム素材であり、しかも両者は成型時に絶縁被膜3が導電
線材1を被装した状態で一体状に押し出し形成されるか
ら、両者間に剥離が生じることはなく、例えば結線接続
した機器その他の相互間での相対的な移動によって屈曲
等があってもこれに円滑に追随し、柔軟に対応するので
ある。
【0022】導電線材1には接続空洞部2を形成してあ
るから、導電線材1が導電性素材であることと相俟ち、
電気機器その他の端子Tに嵌め合わせることで通電状態
として接続でき、ハンダ付け等の特別な接合手段を必要
としないのであり、また自身の弾性によって端子Tに大
小があってもこれに対応して嵌め合わせることができる
と共に嵌め合いが緩むことがなく、確実な接続状態を維
持できるのである。
【0023】また二次製品となるよう、接続空洞部2を
有する導電線材1を絶縁被膜3によって一体状に被装成
型して成る複数の電線材を成型ゴム素材4によって一体
状に束ねて成るものとしてあるから、成型ゴム素材4が
電線材を束ねてそれらの一体性を確保していると共に、
複数芯構成となって複数の電路を結線接続するのに便利
である。
【0024】更に相互に嵌め合わせられた内外のダイス
10,20において合致している押出口14、押出成型
口22にニップル30の圧搾空気噴射ノズル32を貫挿
配置してあるから、ニップル30の周囲で供給される内
側の導電線材1の周囲に外側の絶縁被膜3が一体状とな
って被装するよう押し出し成型されるとき、圧搾空気噴
射ノズル32から噴出される圧搾空気によって導電線材
1、絶縁被膜3の縮小、圧潰を阻止できるのであり、そ
のため導電線材1内に端子T接続用の接続空洞部2を形
成することができる。
【0025】内ダイス10における押出口14の背面側
に所定の間隙を設定してニップル30のニップル端部3
1を配置するから、ニップル30の周囲で供給される導
電線材1用素材を圧搾空気噴射ノズル32の周囲に押し
出して内側の導電線材1とするのである。また内ダイス
10に形成した導入孔13、素材流動部12及び外ダイ
ス20に形成した素材流動案内部23、素材合流案内部
24は、内外のダイス10,20相互が嵌め合わせられ
ていることで絶縁被膜3用素材の供給路を形成している
から、これらを経て供給される絶縁被膜3用素材は導電
線材1の周囲に押し出されるのであり、押し出されると
きの押出し成型部25において導電線材1に一体状に被
装でき、相互に剥離させることがない導電線材1と絶縁
被膜3との一体押し出し成型を可能にしているのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線の一実施の形態における断面
図である。
【図2】同じく使用状態の一例における斜視図である。
【図3】他の実施の形態における断面図であり、その
(A)は接続空洞部を複数とした場合、(B)は一体成
型による4芯状とした場合、(C)は複数の導電線材を
絶縁被膜にて一体状に被装した場合である。
【図4】二次製品とした場合の他の実施の形態における
断面図であり、その(A)は2芯状とした場合、(B)
は4芯状とした場合である。
【図5】本発明に係る電線の製造の実施に使用される製
造装置の断面図である。
【図6】同じく要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
T…端子 1…導電線材 2…接続空洞部 3…絶縁被膜 4…成型ゴム素
材 10…内ダイス 11…内ダイス
本体 12…素材流動部 13…導入孔 14…押出口 15…押出し案
内部 20…外ダイス 21…外ダイス
本体 22…押出成型口 23…素材流動
案内部 24…素材合流案内部 25…押出し成
型部 30…ニップル 31…ニップル
端部 32…圧搾空気噴射ノズル 35…供給部 36…内管 37…外管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性のゴム素材によって成型された導
    電線材の周囲に絶縁性材料の絶縁性ゴムによる絶縁被膜
    を一体状にして被装すると共に、導電線材に接続空洞部
    を形成したことを特徴とする電線。
  2. 【請求項2】 適数の接続空洞部が形成された導電性の
    ゴム素材によって成型された複数の導電線材を絶縁性材
    料の絶縁性ゴムによる絶縁被膜によって一体状に被装形
    成したことを特徴とする電線。
  3. 【請求項3】 接続空洞部を有する導電性のゴム素材に
    よる導電線材を絶縁性材料の絶縁性ゴムによる絶縁被膜
    によって一体状に被装して成型して成る複数の電線材を
    成型ゴム素材によって一体状に束ねたことを特徴とする
    電線。
  4. 【請求項4】 前後で相互に接合させて配装される内外
    のダイスの中央部にニップルを嵌め合わせておき、ニッ
    プルの周囲で充填された導電線材用素材を内外のダイス
    夫々で合致する中央部の押出口、押出成型口から押し出
    すとき、内外のダイス相互間の空隙内で導電線材用素材
    の周囲にこの導電線材用素材と一体状になる絶縁被膜用
    素材を被覆するように押し出すと共にニップルの中央部
    で圧搾空気を噴出させて導電線材用素材中に接続空洞部
    となる空洞を保持形成することを特徴とした電線の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 内ダイス本体の背面における周縁に、凹
    状に窪ませた素材流動部が形成されている前面側に絶縁
    被膜用素材を導入案内させる導入孔を開穿配列し、中央
    部に開口した押出口に連続する押出し案内部を背面に形
    成した内ダイスと、この内ダイスの前面側に嵌め合わせ
    られる外ダイス本体の中央部に内ダイスにおける押出口
    に連続するよう押出口径に比し大径にした押出成型口を
    開口形成し、また外ダイス本体の背面に前記素材流動部
    に連通する素材流動案内部及びこの素材流動案内部を押
    出成型口の背面部に連通させる素材合流案内部夫々を形
    成すると共に、押出成型口に連続する押出し成型部を外
    ダイス本体の前面に形成した外ダイスと、相互に接合さ
    れた内外のダイスにおける内ダイスの背面側に配装さ
    れ、押出口背面との間で所定の間隙が設定させられて配
    置される先細のニップル端部に、押出口、押出成型口内
    を貫挿して押出成型口前方に至るよう圧搾空気噴射ノズ
    ルを突設したニップルとを備えて成ることを特徴とする
    電線の製造装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102527464B1 (ko) * 2023-02-02 2023-04-28 유기돈 전선 제조장치

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