JPH10134511A - データスライス回路 - Google Patents

データスライス回路

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JPH10134511A
JPH10134511A JP29018596A JP29018596A JPH10134511A JP H10134511 A JPH10134511 A JP H10134511A JP 29018596 A JP29018596 A JP 29018596A JP 29018596 A JP29018596 A JP 29018596A JP H10134511 A JPH10134511 A JP H10134511A
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JP
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level
circuit
signal
output
dsv
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JP29018596A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Kaneshige
敏彦 兼重
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10134511A publication Critical patent/JPH10134511A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、十分に長い区間で計測したDSV
が概ね“0”になっているような入力符号列に対して、
それに応じたスライスレベルを生成して正確なレベルス
ライス動作を行なうことができるとともに、入力信号の
急激なレベル変動にも十分に追従することができるデー
タスライス回路を提供するものである。 【解決手段】受信信号に一次微分処理を施し、第1及び
第2のしきい値レベルとそれぞれレベル比較した各信号
に基づいて2値信号を生成する。そして、受信信号をス
ライスレベルとレベル比較して得られた2値のビットス
トリームのDSVから、2値信号のDSVを減算した結
果に基づいて、スライスレベルを制御している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば動画像デ
ータや音声データが圧縮符号化されて記録されたディス
クから、光学的に記録データを読み取って再生する光デ
ィスク再生システム等に使用して好適するデータスライ
ス回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、近年では、例えば音声用
のCD(Compact Disk)と同じ直径12cmの光ディス
クに、音声データだけでなく動画像データも圧縮して記
録することができるようになっている。この種の光ディ
スクとしては、例えばCD−ROM(Read Only Memor
y)等が、教育用からカラオケ用に至るまで、幅広い分
野に渡って普及している。
【0003】また、現在では、CDと同径の光ディスク
に、約2時間分の映画に対応する動画像データと8種類
の異なる言語の音声データとを、圧縮符号化して高密度
で記録するだけでなく、32種類の異なる言語の字幕等
を表わす副映像データをも記録することができるように
した、通称DVD(Didital Video Disk)と称される光
ディスクも開発されてきている。
【0004】このようなCD−ROMやDVD等に代表
される各種の光ディスクを再生する光ディスク再生シス
テムは、光学式ピックアップを用いて光ディスクに記録
されたデータを読み取っている。この光学式ピックアッ
プは、半導体レーザからの照射光を対物レンズで光ディ
スクの信号記録面上に集光させ、その反射光を光電変換
器で受光して、電気的信号に変換する機能を有してい
る。
【0005】このため、上記光学式ピックアップから
は、光ディスクに記録されたデータが電気的なRF(Ra
dio Frequency )信号として出力されることになる。そ
の後、光ディスク再生システムでは、この光学式ピック
アップから出力されたRF信号を、データスライス回路
に供給して所定のスライスレベルでレベルスライスする
ことにより2値化し、デジタルデータに変換するように
している。
【0006】図7は、このRF信号のような受信信号か
ら2値化された再生ビットストリームを得るための、従
来のデータスライス回路を示している。すなわち、入力
端子11に供給された受信信号は、レベル比較回路12
の非反転入力端+に供給される。また、このレベル比較
回路12の反転入力端−には、D/A(Digital /Anal
ogue)変換回路13から出力されるスライスレベルが供
給されている。
【0007】このレベル比較回路12は、受信信号レベ
ルがスライスレベルよりも高いときにH(High)レベル
となり、受信信号レベルがスライスレベルよりも低いと
きにL(Low )レベルとなる信号を出力している。そし
て、このレベル比較回路12の出力信号は、再生ビット
ストリームとして出力端子14から取り出されるととも
に、セレクタ制御信号としてセレクタ回路15に供給さ
れている。
【0008】このセレクタ回路15には、入力端子16
に設定された所定の正の係数値と、この正の係数値に乗
算回路17によって入力端子18に供給された負数“−
1”を乗算してなる負の係数値とが供給されている。そ
して、このセレクタ回路15は、セレクタ制御信号がH
レベルのとき正の係数値を選択し、セレクタ制御信号が
Lレベルのとき負の係数値を選択して出力している。
【0009】このようにして、セレクタ回路15から出
力された正または負の係数値は、累積加算回路19に供
給されて所定周期毎に累積加算される。そして、この累
積加算回路19で計測された累積加算値が、再生ビット
ストリームのDSV(Digital Sum Value )として、上
記D/A変換回路13に供給されてアナログ化されるこ
とにより、上記スライスレベルが生成される。
【0010】この場合、レベル比較回路12の出力信号
において、Hレベルの発生確率がLレベルの発生確率よ
りも高いと、セレクタ回路15が正の係数値を選択する
ことが多くなるので、累積加算回路19の累積加算値
(DSV)が正側に増加することになる。このため、こ
の正側に増加した累積加算値がデジタル/アナログ変換
されるので、スライスレベルは順次高くなるように制御
される。
【0011】また、レベル比較回路12の出力信号にお
いて、Hレベルの発生確率がLレベルの発生確率よりも
低くい場合には、セレクタ回路15が負の係数値を選択
することが多くなるので、累積加算回路19の累積加算
値(DSV)が負側に増加することになる。このため、
この負側に増加した累積加算値がデジタル/アナログ変
換されるので、スライスレベルは順次低くなるように制
御される。
【0012】すなわち、上記スライスレベルは、レベル
比較回路12の出力信号からHレベルが発生される確率
が高くなるとそれを抑制し、逆に、Lレベルが発生され
る確率が高くなるとそれを抑制して、結局、Hレベルの
発生確率とLレベルの発生確率とが略等しくなるよう
に、つまり、再生ビットストリームのDSVが“0”に
なるように制御されている。
【0013】例えば、図8(a)に符号Aで示すような
符号列が、受信信号として入力された場合、スライスレ
ベルは、その符号列のDSVに応じて、同図(a)に符
号Bで示すように制御される。そして、レベル比較回路
12からは、同図(b)に示すような、Hレベルの発生
確率とLレベルの発生確率とが略等しい再生ビットスト
リームが得られることになる。
【0014】このため、受信された符号列に、そのDS
Vが概ね“0”となるような符号化制御が施されている
場合には、上述したようにスライスレベルを制御するこ
とにより、元の符号列を正確に再生することができる。
つまり、受信された符号列のDSVが“0”で、再生さ
れた符号列のDSVも“0”であれば、正しいスライス
レベルでレベルスライス動作が行なわれたことになる。
【0015】ところで、一般に、デジタル化された情報
データを、例えばその伝送系に対応したフォーマット
や、光ディスクに記録するためのフォーマット等に符号
化する場合、その符号列のDSVを“0”に制御するよ
うに符号化処理を施すことは、生成された符号列に冗長
性を与え、符号化効率を低下させる結果となることが知
られている。
【0016】これに対し、例えば、上記したDVDに代
表される高密度記録型の光ディスクにあっては、記録す
べき符号列の冗長度を極力低下させることにより、記録
容量を可能な限り増大させたいという要求がある。この
ため、このような高密度記録型の光ディスクでは、記録
される符号列に対して、そのDSVを“0”にするとい
うことに、あまりこだわらない姿勢がとられている。
【0017】つまり、これは、具体的に言えば、この種
の光ディスクの場合には、そこに記録される符号列に対
して、短い区間で計測した場合の各DSVは、それぞれ
の値が十分に“0”の近傍にならずにオフセットが生じ
ることがあるが、十分に長い区間で計測した場合のDS
Vは、概ね“0”になっているという、符号化処理が施
されるということである。
【0018】このため、この種の光ディスクから得られ
たRF信号をデータスライスする際には、累積加算回路
19の累積加算周期を十分に長く設定し、レベル比較回
路12から出力される再生ビットストリームを、十分に
長い区間で計測したDSVに基づいてスライスレベルを
制御することによって、正確なスライスレベルを生成す
るようにしている。
【0019】図9に符号A及びBで表わされた特性は、
それぞれ再生ビットストリームを十分に長い区間及び短
い区間で計測した場合のDSVの推移を示している。す
なわち、十分に長い区間で計測したDSVの方が、短い
区間で計測したDSVに比して、“0”からのオフセッ
ト量及びそのばらつきが明らかに少なく、正確なスライ
スレベルの生成に寄与し得ることがわかる。
【0020】しかしながら、図10に示すように、例え
ば光ディスク上の傷や外部振動によるディスクの面振れ
等により、RF信号が欠落した場合には、十分に長い区
間で計測したDSVから生成されたスライスレベルAよ
りも、短い区間で計測したDSVから生成されたスライ
スレベルBの方が、より速く最適な値に達して、再生デ
ータの得られないデータ不良区間を短くすることができ
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
データスライス回路では、例えば高密度記録型の光ディ
スクのように、十分に長い区間で計測した場合のDSV
が概ね“0”になっている符号列に対処するように、D
SVの計測区間を十分に長く設定すると、光ディスク上
の傷やディスクの面振れ等に起因する信号の欠落に対し
て、迅速に対処することができなくなるという問題を有
している。
【0022】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、十分に長い区間で計測したDSVが概ね
“0”になっているような入力符号列に対して、それに
応じたスライスレベルを生成して正確なレベルスライス
動作を行なうことができるとともに、入力信号の急激な
レベル変動にも十分に追従することができる極めて良好
なデータスライス回路を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明に係るデータス
ライス回路は、受信信号のレベルと所定のスライスレベ
ルとをレベル比較して2値のビットストリームを得る比
較手段と、この比較手段の出力のDSVを計測する第1
の計測手段と、受信信号に一次微分処理を施す一次微分
手段と、この一次微分手段の出力と所定の第1のしきい
値レベルとをレベル比較して2値信号を得る第1のレベ
ル比較手段と、一次微分手段の出力と第1のしきい値レ
ベルと異なる所定の第2のしきい値レベルとをレベル比
較して2値信号を得る第2のレベル比較手段と、第1の
レベル比較手段の出力に基づいて一方の極性に制御され
第2のレベル比較手段の出力に基づいて他方の極性に制
御される2値信号を生成する生成手段と、この生成手段
の出力のDSVを計測する第2の計測手段と、第1の計
測手段で計測されたDSVから第2の計測手段で計測さ
れたDSVを減算する減算手段と、この減算手段の出力
に基づいてスライスレベルを制御するスライスレベル制
御手段とを備えるようにしたものである。
【0024】また、この発明に係るデータスライス回路
は、受信信号のレベルと所定のスライスレベルとをレベ
ル比較して2値のビットストリームを得る比較手段と、
この比較手段の出力のDSVを計測する第1の計測手段
と、受信信号に二次微分処理を施す二次微分手段と、こ
の二次微分手段の出力と所定のしきい値レベルとをレベ
ル比較して2値信号を得るレベル比較手段と、このレベ
ル比較手段の出力のDSVを計測する第2の計測手段
と、第1の計測手段で計測されたDSVから第2の計測
手段で計測されたDSVを減算する減算手段と、この減
算手段の出力に基づいてスライスレベルを制御するスラ
イスレベル制御手段とを備えるようにしたものである。
【0025】上記のような構成によれば、受信信号に一
次微分処理を施し、第1及び第2のしきい値レベルとそ
れぞれレベル比較した各信号に基づいて生成された2値
信号と、受信信号に二次微分処理を施し、しきい値レベ
ルとレベル比較して生成された2値信号とは、いずれ
も、平均的に最適なスライスレベルで受信信号をレベル
スライスした信号に相当することになる。このことか
ら、これらの2値信号のDSVは、平均的には送信側符
号列のDSVに等しくなり、送信側符号列の持つDSV
のゆらぎを示すことになる。
【0026】一方、上記比較手段の出力信号のDSV
は、送信側符号列の持つDSVゆらぎ成分に、スライス
誤差成分が加算されたものとなっている。このため、比
較手段の出力信号のDSVから2値信号のDSVを減算
することにより、スライス誤差成分のみを得ることがで
きる。
【0027】このことは、スライス誤り成分のみを用い
てスライスレベルを制御するということになり、送信側
符号列に対して、短い区間で計測した場合のDSVが
“0”になるような制御が施されていなくても、スライ
スレベルの生成に影響が与えられないようになされる。
このため、スライスレベル制御を高速化でき、受信信号
の急激なレベル変動にも十分に追従することができるよ
うになる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。図1におい
て、符号20は入力端子で、例えば光ディスクから読み
取られたRF信号等のような受信信号が入力されてい
る。この入力端子20に供給された受信信号は、レベル
比較回路21の非反転入力端+に供給されるとともに、
一次微分回路22に供給されている。
【0029】このうち、レベル比較回路21の反転入力
端−には、D/A変換回路23から出力されるスライス
レベルが供給されている。そして、このレベル比較回路
21は、受信信号のレベルがスライスレベルよりも高い
ときにHレベルとなり、受信信号のレベルがスライスレ
ベルよりも低いときにLレベルとなる信号を出力してい
る。
【0030】このレベル比較回路21の出力信号は、再
生ビットストリームとして出力端子24から取り出され
るとともに、カウンタ制御信号としてU/D(Up/Dow
n)カウンタ回路25に供給されている。また、上記一
次微分回路22は、入力された受信信号に一次微分処理
を施し、レベル比較回路26の非反転入力端+とレベル
比較回路27の反転入力端−とにそれぞれ出力してい
る。
【0031】このうち、レベル比較回路26の反転入力
端−には、入力端子28に供給された所定のしきい値電
圧VHが印加されている。そして、このレベル比較回路
26は、入力された一次微分信号のレベルがしきい値電
圧VHよりも高いときにHレベルとなり、一次微分信号
のレベルがしきい値電圧VHよりも低いときにLレベル
となる信号を出力している。
【0032】また、上記レベル比較回路27の非反転入
力端+には、入力端子29に供給された上記しきい値電
圧VHよりも低いしきい値電圧VLが印加されている。
そして、このレベル比較回路27は、入力された一次微
分信号のレベルがしきい値電圧VLよりも低いときにH
レベルとなり、一次微分信号のレベルがしきい値電圧V
Lよりも高いときにLレベルとなる信号を出力してい
る。
【0033】ここで、上記レベル比較回路26,27の
各出力信号は、それぞれR/S(Reset /Set )FF
(Flipflop)回路30に、リセット信号R及びセット信
号Sとして入力されている。このR/SFF回路30
は、セット信号Sに基づいてHレベルに立上がり、リセ
ット信号Rに基づいてLレベルに立下がる信号を出力し
ている。
【0034】そして、このR/SFF回路30の出力信
号は、カウンタ制御信号としてU/Dカウンタ回路31
に供給されている。このU/Dカウンタ回路31は、入
力端子32を介して供給されたDSV計測期間信号によ
る計測期間内において、入力されたカウンタ制御信号の
極性に基づいて、入力端子33に供給されたカウンタク
ロックを、アップまたはダウンカウントしている。
【0035】すなわち、このU/Dカウンタ回路31
は、DSV計測期間信号による計測開始時点で、そのカ
ウント値が全カウント範囲の中心値にプリセットされ、
その時点からDSV計測期間信号による計測停止時点ま
で、カウント制御信号がHレベルの期間はカウンタクロ
ックをアップカウントし、カウント制御信号がLレベル
の期間はカウンタクロックをダウンカウントするという
動作を実行する。
【0036】そして、このU/Dカウンタ回路31でア
ップまたはダウンカウントされたカウント値は、レジス
タ回路34に供給される。このレジスタ回路34は、上
記入力端子32を介して供給されたDSV計測期間信号
による計測開始時点で、U/Dカウンタ回路31のプリ
セットされる前のカウント値を取り込んで保持し、演算
回路35の反転入力端−に出力するようにしている。
【0037】一方、上記レベル比較回路21の出力信号
がカウンタ制御信号として供給されるU/Dカウンタ回
路25も、入力端子32を介して供給されたDSV計測
期間信号による計測期間内において、入力されたカウン
タ制御信号の極性に基づいて、入力端子33に供給され
たカウンタクロックを、アップまたはダウンカウントす
るものである。
【0038】そして、このU/Dカウンタ回路25も、
DSV計測期間信号による計測開始時点で、そのカウン
ト値が全カウント範囲の中心値にプリセットされ、その
時点からDSV計測期間信号による計測停止時点まで、
カウント制御信号がHレベルの期間はカウンタクロック
をアップカウントし、カウント制御信号がLレベルの期
間はカウンタクロックをダウンカウントするという動作
を実行している。
【0039】その後、このU/Dカウンタ回路25でア
ップまたはダウンカウントされたカウント値は、レジス
タ回路36に供給される。このレジスタ回路36は、上
記入力端子32を介して供給されたDSV計測期間信号
による計測開始時点で、U/Dカウンタ回路25のプリ
セットされる前のカウント値を取り込んで保持し、演算
回路35の非反転入力端+に出力するようにしている。
【0040】そして、上記演算回路35は、その非反転
入力端+に供給されるレジスタ回路36に保持されたカ
ウント値から、反転入力端−に供給されるレジスタ回路
34に保持されたカウント値を減算している。この演算
回路35から出力される減算値は、乗算回路37に供給
されて、入力端子38に供給された所定の係数値が乗算
される。
【0041】その後、この乗算回路37の乗算出力が、
累積加算回路39に供給されて所定の周期で累積加算さ
れる。そして、この累積加算回路39で計測された累積
加算値が、再生ビットストリームの最適スライスレベル
値として、上記D/A変換回路23に供給されてアナロ
グ化され、ここに、レベル比較回路21の反転入力端−
に供給すべきスライスレベルが生成される。
【0042】ここで、図2は、入力端子11に供給され
た受信信号に基づいて、R/SFF回路30からカウン
タ制御信号が生成されるまでの、各部の波形を示してい
る。すなわち、入力端子11に供給された図2(a)に
示すような受信信号は、一次微分回路22によって一次
微分処理が施されることにより、同図(b)に示すよう
な信号に変換される。
【0043】この一次微分回路22からの出力信号は、
レベル比較回路26,27によって図2(b)に示され
るしきい値電圧VH,VLとそれぞれレベル比較される
ことにより、同図(c),(d)に示すようなリセット
信号R及びセット信号Sが生成される。これにより、R
/SFF回路30からは、リセット信号R及びセット信
号Sに同期した、図2(e)に示されるカウンタ制御信
号が生成される。
【0044】なお、上記しきい値電圧VHは、一次微分
回路22の出力信号の中心レベルから、高い方に一定レ
ベルだけ偏った値に設定され、上記しきい値電圧VL
は、一次微分回路22の出力信号の中心レベルから、低
い方に一定レベルだけ偏った値に設定される。つまり、
一次微分回路22の出力信号の中心レベルから、高い方
及び低い方にそれぞれ一定レベルづつ偏った値となって
いる。
【0045】そして、図3は、上記のようにして得られ
たR/SFF回路30の出力信号からそのDSVを測定
するとともに、上記レベル比較回路21の出力信号から
もそのDSVを計測し、両DSVに基づいてスライスレ
ベルを得るまでの各部の波形を示している。すなわち、
図3(a)はR/SFF回路30の出力信号を示し、同
図(b)はレベル比較回路21の出力信号を示してい
る。
【0046】また、図3(c)はDSV計測期間信号を
示している。このDSV計測期間信号は、その立上がり
時点から次の立上がり時点までが、DSV計測期間とな
っている。さらに、図3(d)はカウンタクロックを示
している。この場合、DSV計測期間信号とカウンタク
ロックとは同期しており、DSV計測期間はカウンタク
ロックの18周期期間となっている。
【0047】さらに、図3(e)はU/Dカウンタ回路
31のカウント値を示している。すなわち、このU/D
カウンタ回路31は、DSV計測期間信号がHレベルに
立上がった時点で、そのカウント値が全カウント範囲の
中心値である“64”にプリセットされ、その時点から
図3(a)に示したカウント制御信号のH及びLレベル
に基づいて、カウンタクロックをアップ及びダウンカウ
ントしている。
【0048】また、図3(f)はU/Dカウンタ回路2
5のカウント値を示している。すなわち、このU/Dカ
ウンタ回路25も、DSV計測期間信号がHレベルに立
上がった時点で、そのカウント値が全カウント範囲の中
心値である“64”にプリセットされ、その時点から図
3(b)に示したカウント制御信号のH及びLレベルに
基づいて、カウンタクロックをアップ及びダウンカウン
トしている。
【0049】そして、図3(g)はU/Dカウンタ回路
31から出力されるカウント値を、レジスタ回路34が
取り込んで保持する動作を示している。すなわち、この
レジスタ回路34は、図3(c)に示したDSV計測期
間信号の立上がり時点毎に、U/Dカウンタ回路31の
プリセットされる前のカウント値を取り込んで保持して
いる。
【0050】また、図3(h)はU/Dカウンタ回路2
5から出力されるカウント値を、レジスタ回路36が取
り込んで保持する動作を示している。すなわち、このレ
ジスタ回路36は、図3(c)に示したDSV計測期間
信号の立上がり時点毎に、U/Dカウンタ回路25のプ
リセットされる前のカウント値を取り込んで保持してい
る。
【0051】そして、図3(i)は演算回路35から出
力される減算値を示している。すなわち、この演算回路
35からは、レジスタ回路36に保持された図3(h)
に示すカウント値から、レジスタ回路34に保持された
同図(g)に示すカウント値を減算した値が出力されて
いる。また、図3(j)は乗算回路37から出力される
乗算値を示している。
【0052】この場合、乗算回路37は、演算回路35
から出力される減算値に、係数値として“1/10”を
乗算しているものとする。そして、図3(k)は累積加
算回路39から出力される累積加算値を示している。す
なわち、この累積加算回路39は、乗算回路37からD
SV計測期間信号の周期毎に出力される乗算値を、所定
の周期で累積加算している。
【0053】ところで、受信信号を一次微分した信号の
ピーク値は、受信信号のスルーレート最大点を与えてい
る。すなわち、図2(c),(d)に示した信号のHレ
ベル期間は、受信信号のスルーレート最大点に相当して
いる。そして、受信信号のスルーレート最大点における
受信信号レベルの平均値が、その受信信号の最適なスラ
イスレベルとなる。
【0054】このため、R/SFF回路30の出力信号
は、平均的に最適なスライスレベルで受信信号をレベル
スライスした信号に相当することになる。このことか
ら、R/SFF回路30の出力信号をDSV計測期間内
で計測したDSVは、平均的には送信符号列のDSVに
等しくなり、送信符号列の持つDSVのゆらぎを示すこ
とになる。
【0055】一方、上記レベル比較回路21の出力信号
をDSV計測期間内で計測したDSVは、送信符号列の
持つDSVゆらぎ成分に、スライス誤りにおけるスライ
ス誤差成分が加算されたものとなっている。このため、
レベル比較回路21の出力信号により計測されたDSV
から、R/SFF回路30の出力信号により計測された
DSVを減算することにより、スライス誤差成分のみを
得ることができる。
【0056】このことは、スライス誤り成分のみを用い
てスライスレベルを生成するということになり、送信符
号列に対して、短い区間で計測した場合のDSVが
“0”になるような制御が施されていなくても、スライ
スレベルの生成に影響が与えられないようになされる。
このため、スライスレベル制御を高速化することがで
き、受信信号の急激なレベル変動にも十分に追従するこ
とができるようになる。
【0057】図4は、十分に長い区間で計測した場合の
DSVが概ね“0”になるという符号化処理が施され
た、符号Aで示す受信信号Aに対して、図7に示す従来
のデータスライス回路で生成した、符号Bで示すスライ
スレベルの変化と、図1に示す実施の形態で説明したデ
ータスライス回路で生成した、符号Cで示すスライスレ
ベルの変化との相違を示している。
【0058】図5は、この発明の他の実施の形態を示す
もので、図1と同一部分には同一符号を付して示してい
る。すなわち、入力端子20に供給された受信信号は、
二次微分回路40に供給されて二次微分処理が施された
後、レベル比較回路41の非反転入力端+に供給され
る。このレベル比較回路41の反転入力端−には、入力
端子42を介してしきい値電圧VRが印加されている。
【0059】このレベル比較回路41は、入力された二
次微分信号のレベルがしきい値電圧VRよりも高いとき
にHレベルとなり、二次微分信号のレベルがしきい値電
圧VRよりも低いときにLレベルとなる信号を出力して
いる。そして、このレベル比較回路41の出力信号が、
カウンタ制御信号として上記U/Dカウンタ回路31に
供給されている。
【0060】ここで、図6は、入力端子11に供給され
た受信信号に基づいて、レベル比較回路41からカウン
タ制御信号が生成されるまでの、各部の波形を示してい
る。すなわち、入力端子11に供給された図6(a)に
示すような受信信号は、二次微分回路40によって二次
微分処理が施されることにより、同図(b)に示すよう
な信号に変換される。
【0061】この二次微分回路40からの出力信号は、
レベル比較回路41によって、図2(b)に示されるし
きい値電圧VRとレベル比較されることにより、二次微
分信号レベルがしきい値電圧VRよりも高い及び低いと
き、それぞれH及びLレベルとなる、同図(c)に示す
ようなカウンタ制御信号が生成される。なお、しきい値
電圧VRは、二次微分回路40の出力信号の中心レベル
に設定されている。
【0062】ところで、この図5に示した実施の形態に
おいて、受信信号の二次微分信号としきい値電圧VRと
の交点は、受信信号のスルーレート最大点を与えてい
る。ここで、受信信号のスルーレート最大点における受
信信号レベルの平均値は、図1に示した実施の形態と同
様に、受信信号の最適スライスレベルを与えていること
になる。
【0063】このため、レベル比較回路41の出力信号
は、平均的に最適なスライスレベルで受信信号をレベル
スライスした信号に相当することになる。このことか
ら、レベル比較回路41の出力信号をDSV計測期間内
で計測したDSVは、平均的には送信符号列のDSVに
等しくなり、送信符号列の持つDSVのゆらぎを示すこ
とになって、図1に示した実施の形態と同様の効果を得
ることができる。なお、この発明は上記した各実施の形
態に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変形して実施することができる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
十分に長い区間で計測したDSVが概ね“0”になって
いるような入力符号列に対して、それに応じたスライス
レベルを生成して正確なレベルスライス動作を行なうこ
とができるとともに、入力信号の急激なレベル変動にも
十分に追従することができる極めて良好なデータスライ
ス回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るデータスライス回路の実施の形
態を示すブロック構成図。
【図2】同実施の形態における一部分の動作を説明する
ために示す波形図。
【図3】同実施の形態における残りの部分の動作を説明
するために示す波形図。
【図4】同実施の形態における効果を説明するために示
す波形図。
【図5】この発明の他の実施の形態を示すブロック構成
図。
【図6】同他の実施の形態における一部分の動作を説明
するために示す波形図。
【図7】従来のデータスライス回路を示すブロック構成
図。
【図8】同従来回路の動作を説明するために示す波形
図。
【図9】計測期間の違いによるDSVの変化を示す波形
図。
【図10】同従来回路の問題点を説明するために示す波
形図。
【符号の説明】
11…入力端子、 12…レベル比較回路、 13…D/A変換回路、 14…出力端子、 15…セレクタ回路、 16…入力端子、 17…乗算回路、 18…入力端子、 19…累積加算回路、 20…入力端子、 21…レベル比較回路、 22…一次微分回路、 23…D/A変換回路、 24…出力端子、 25…U/Dカウンタ回路、 26,27…レベル比較回路、 28,29…入力端子、 30…R/SFF回路、 31…U/Dカウンタ回路、 32,33…入力端子、 34…レジスタ回路、 35…演算回路、 36…レジスタ回路、 37…乗算回路、 38…入力端子、 39…累積加算回路、 40…二次微分回路、 41…レベル比較回路、 42…入力端子。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号のレベルと所定のスライスレベ
    ルとをレベル比較して2値のビットストリームを得る比
    較手段と、この比較手段の出力のDSVを計測する第1
    の計測手段と、前記受信信号に一次微分処理を施す一次
    微分手段と、この一次微分手段の出力と所定の第1のし
    きい値レベルとをレベル比較して2値信号を得る第1の
    レベル比較手段と、前記一次微分手段の出力と前記第1
    のしきい値レベルと異なる所定の第2のしきい値レベル
    とをレベル比較して2値信号を得る第2のレベル比較手
    段と、前記第1のレベル比較手段の出力に基づいて一方
    の極性に制御され前記第2のレベル比較手段の出力に基
    づいて他方の極性に制御される2値信号を生成する生成
    手段と、この生成手段の出力のDSVを計測する第2の
    計測手段と、前記第1の計測手段で計測されたDSVか
    ら前記第2の計測手段で計測されたDSVを減算する減
    算手段と、この減算手段の出力に基づいて前記スライス
    レベルを制御するスライスレベル制御手段とを具備して
    なることを特徴とするデータスライス回路。
  2. 【請求項2】 前記第1のしきい値レベルは、前記一次
    微分手段の出力の中心レベルから高い方に一定レベルだ
    け偏った値に設定され、前記第2のしきい値レベルは、
    前記一次微分手段の出力の中心レベルから低い方に一定
    レベルだけ偏った値に設定されることを特徴とする請求
    項1記載のデータスライス回路。
  3. 【請求項3】 受信信号のレベルと所定のスライスレベ
    ルとをレベル比較して2値のビットストリームを得る比
    較手段と、この比較手段の出力のDSVを計測する第1
    の計測手段と、前記受信信号に二次微分処理を施す二次
    微分手段と、この二次微分手段の出力と所定のしきい値
    レベルとをレベル比較して2値信号を得るレベル比較手
    段と、このレベル比較手段の出力のDSVを計測する第
    2の計測手段と、前記第1の計測手段で計測されたDS
    Vから前記第2の計測手段で計測されたDSVを減算す
    る減算手段と、この減算手段の出力に基づいて前記スラ
    イスレベルを制御するスライスレベル制御手段とを具備
    してなることを特徴とするデータスライス回路。
  4. 【請求項4】 前記しきい値レベルは、前記二次微分手
    段の出力の中心レベルに設定されることを特徴とする請
    求項3記載のデータスライス回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7512051B2 (en) 2003-09-26 2009-03-31 Sony Corporation Information processing apparatus

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