JPH10134389A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH10134389A
JPH10134389A JP8283687A JP28368796A JPH10134389A JP H10134389 A JPH10134389 A JP H10134389A JP 8283687 A JP8283687 A JP 8283687A JP 28368796 A JP28368796 A JP 28368796A JP H10134389 A JPH10134389 A JP H10134389A
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JP
Japan
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value
erasing
power
calibration area
optimum
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JP8283687A
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English (en)
Inventor
Shinichi Sato
晋一 佐藤
Masaru Yamaoka
勝 山岡
Osamu Inoue
修 井上
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PCAの消し残しを防止してOPCによる最
適記録パワー値を精度良く決定できるようにする。 【解決手段】 コントローラ15により、光ディスク4
のPCAを複数レベルの消去パワー値で消去し、その消
去後のPCAからの再生信号のピーク値とボトム値とを
検出し、そのピーク値とボトム値に基づいて振幅値を求
めて、その求めた振幅値が所定値よりも小さくなったと
きの消去パワー値をPCAをDC消去する最適消去パワ
ー値に決定し、その最適消去パワー値で光ディスク4の
PCAをDC消去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CD−Eドライ
ブ等の書き換え可能な光ディスクに対するデータの記録
及び再生を行なう光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−Eディスクは、結晶状態にしたト
ラック上に大きなパワー値のレーザ光を照射し、記録面
の記録膜を溶融した後、急冷してアモルファス化させる
ことにより記録マークを形成することによって情報を記
録し、その情報を消去するときには記録時よりも小さい
パワー値のレーザ光を記録マークに照射させてアモルフ
ァス化した部分を再び結晶化させて行なう(例えば、
「日本金属学会誌 第57巻 第2号(1993)22
8−232」を参照)。
【0003】このように、レーザパワー値を変調するの
みで記録面をアモルファス相にも結晶相にもできるの
で、前に記録した情報上に新たな情報を重ね書きする、
いわゆるオーバーライトが可能である。
【0004】このようなCD−Eディスクに情報を記録
及び再生する光ディスク装置では、CD−Eディスクに
情報をオーバーライトする場合、レーザ光の消去パワー
値や照射時間が不足すると記録マークを充分に消去し切
れずに消し残りが起きる。また、消去パワーが多き過ぎ
ると記録膜の融点に近づくのでアモルファスの結晶化が
遅くなって消去比が低下するという問題があった。
【0005】このように、最適な消去パワー値を設定す
ることは最適記録パワー値を設定することと同じよう
に、情報の記録及び再生時の品質を劣化させないために
重要である。
【0006】従来、CD−Eディスクに情報を記録及び
再生する光ディスク装置では、情報の記録に先立って行
なうパワーキャリブレーションとしてパワーキャリブレ
ーションエリア(PCA)でオプティマムパワーコント
ロール(OPC)を行なうが、そのPCAが全てOPC
で使用済みになってもPCAは書き換え可能なので最適
記録パワー値を決めるためのOPCを行なうことができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の光ディスク装置では、最適な消去パワー
でデータを消去せずにPCAでOPCを行なうと、情報
の消し残りがあるPCA上でOPCを行なうことにな
り、OPCによって決定する最適記録パワー値の精度が
低下するという問題があった。この発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、PCAの消し残しを防止して
OPCによる最適記録パワー値を精度良く決定できるよ
うにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、最適記録パワーを求めるときに試し書き
するパワーキャリブレーションエリアを有する書き換え
可能な光ディスクにデータの記録及び再生を行なう光デ
ィスク装置において、上記パワーキャリブレーションエ
リアを複数レベルの消去パワー値で消去し、その消去後
のパワーキャリブレーションエリアからの再生信号のピ
ーク値とボトム値とを検出し、そのピーク値とボトム値
に基づいて振幅値を求める手段と、その手段によって求
めた振幅値が所定値よりも小さくなったときの消去パワ
ー値を上記パワーキャリブレーションエリアをDC消去
する最適消去パワー値に決定する手段を設けたものであ
る。
【0009】また、最適記録パワーを求めるときに試し
書きするパワーキャリブレーションエリアを有する書き
換え可能な光ディスクにデータの記録及び再生を行なう
光ディスク装置において、上記パワーキャリブレーショ
ンエリアを複数レベルの消去パワー値で消去し、その消
去後のパワーキャリブレーションエリアからの再生信号
のピーク値とボトム値とを検出し、そのピーク値とボト
ム値に基づいて振幅値を求める手段と、その手段によっ
て求めた振幅値に基づいて消去パワー値を変化させたと
きの振幅値の変化率を求め、その変化率が所定値以下に
なったときの消去パワー値を上記パワーキャリブレーシ
ョンエリアをDC消去する最適消去パワー値に決定する
手段を設けるとよい。
【0010】さらに、最適記録パワーを求めるときに試
し書きするパワーキャリブレーションエリアを有する書
き換え可能な光ディスクにデータの記録及び再生を行な
う光ディスク装置において、上記パワーキャリブレーシ
ョンエリアを複数レベルの消去パワー値で消去し、その
消去後のパワーキャリブレーションエリアからの再生信
号のピーク値とボトム値とを検出し、そのピーク値とボ
トム値に基づいて再生信号のDC電圧値を求める手段
と、その手段によって求めたDC電圧値が所定値よりも
大きくなったときの消去パワー値を上記パワーキャリブ
レーションエリアをDC消去する最適消去パワー値に決
定する手段を設けるとよい。
【0011】さらにまた、最適記録パワーを求めるとき
に試し書きするパワーキャリブレーションエリアを有す
る書き換え可能な光ディスクにデータの記録及び再生を
行なう光ディスク装置において、上記パワーキャリブレ
ーションエリアを複数レベルの消去パワー値で消去し、
その消去後のパワーキャリブレーションエリアからの再
生信号のピーク値とボトム値とを検出し、そのピーク値
とボトム値に基づいて振幅値を求める手段と、その手段
によって求めた少なくとも3点以上の複数の消去パワー
値で消去した後の再生信号の振幅値が0になる消去パワ
ー値を直線近似で求め、その求めた消去パワー値を上記
パワーキャリブレーションエリアをDC消去する最適消
去パワー値に決定する手段を設けるとよい。
【0012】この発明の請求項1の光ディスク装置は、
書き換え可能な光ディスクの最適記録パワーを求めると
きに試し書きするパワーキャリブレーションエリアを複
数レベルの消去パワー値で消去し、その消去後のパワー
キャリブレーションエリアからの再生信号のピーク値と
ボトム値とを検出し、そのピーク値とボトム値に基づい
て振幅値を求めて、その求めた振幅値が所定値よりも小
さくなったときの消去パワー値を上記パワーキャリブレ
ーションエリアをDC消去する最適消去パワー値に決定
する。
【0013】したがって、光ディスクのパワーキャリブ
レーションエリアをDC消去するとき、最適な消去パワ
ー値で記録マークの消し残しをなくすることができ、O
PCによる最適記録パワー値を精度良く決定することが
できる。
【0014】また、この発明の請求項2の光ディスク装
置は、書き換え可能な光ディスクの最適記録パワーを求
めるときに試し書きするパワーキャリブレーションエリ
アを複数レベルの消去パワー値で消去し、その消去後の
パワーキャリブレーションエリアからの再生信号のピー
ク値とボトム値とを検出し、そのピーク値とボトム値に
基づいて振幅値を求めて、その求めた振幅値に基づいて
消去パワー値を変化させたときの振幅値の変化率を求
め、その変化率が所定値以下になったときの消去パワー
値を上記パワーキャリブレーションエリアをDC消去す
る最適消去パワー値に決定する。
【0015】したがって、光ディスクのパワーキャリブ
レーションエリアをDC消去するとき、最適な消去パワ
ー値で記録マークの消し残しをなくすることができ、O
PCによる最適記録パワー値を精度良く決定することが
できる。
【0016】さらに、この発明の請求項3の光ディスク
装置は、書き換え可能な光ディスクの最適記録パワーを
試し書きするパワーキャリブレーションエリアを複数レ
ベルの消去パワー値で消去し、その消去後のパワーキャ
リブレーションエリアからの再生信号のピーク値とボト
ム値とを検出し、そのピーク値とボトム値に基づいて再
生信号のDC電圧値を求めて、その求めたDC電圧値が
所定値よりも大きくなったときの消去パワー値を上記パ
ワーキャリブレーションエリアをDC消去する最適消去
パワー値に決定する。
【0017】したがって、光ディスクのパワーキャリブ
レーションエリアをDC消去するとき、最適な消去パワ
ー値で記録マークの消し残しをなくすることができ、O
PCによる最適記録パワー値を精度良く決定することが
できる。
【0018】さらにまた、この発明の請求項4の光ディ
スク装置は、書き換え可能な光ディスクの最適記録パワ
ーを試し書きするパワーキャリブレーションエリアを複
数レベルの消去パワー値で消去し、その消去後のパワー
キャリブレーションエリアからの再生信号のピーク値と
ボトム値とを検出し、そのピーク値とボトム値に基づい
て振幅値を求めて、その求めた少なくとも3点以上の複
数の消去パワー値で消去した後の再生信号の振幅値が0
になる消去パワー値を直線近似で求め、その求めた消去
パワー値を上記パワーキャリブレーションエリアをDC
消去する最適消去パワー値に決定する。
【0019】したがって、パワーキャリブレーションエ
リアをDC消去するときの最適な消去パワー値を迅速に
設定できるので、最適な消去パワー値の設定処理を短時
間で済ませることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。図1はこの発明の一実
施形態である光ディスク装置の概略構成を示すブロック
図である。図2は書き換え可能な光ディスクへのデータ
書き込み前のデータフォーマットを示す図である。図3
は書き換え可能な光ディスクへのデータ書き込み後のデ
ータフォーマットを示す図である。図4は書き換え可能
な光ディスクのPCAのデータフォーマットを示す図で
ある。
【0021】図1に示すように、この光ディスク装置
は、最適記録パワーを求めるときに試し書きするパワー
キャリブレーションエリアを有するCD−Eディスク等
の書き換え可能な光ディスク4にデータの記録及び再生
を行なう装置であり、その光ディスク4を回転させるス
ピンドルモータ1と、光ディスク4の記録面にレーザ光
を照射する光ピックアップ3と、その光ピックアップ3
を光ディスク4の半径方向へ移動する粗動モータ2を備
えている。
【0022】また、CPU,ROM,及びRAM等から
なるマイクロコンピュータによって実現される回転制御
系11,粗動モータ制御系12,ピックアップ制御系1
3,信号処理系14,及びコントローラ15を備えてい
る。
【0023】回転制御系11はスピンドルモータ1の回
転を制御する。粗動モータ制御系12は粗動モータ2を
駆動制御する。ピックアップ制御系13は光ピックアッ
プ3のフォーカシング及びトラッキングを制御する。信
号処理系14は、ピックアップ制御系13がフォーカシ
ング及びトラッキング制御するときのフォーカスエラー
信号及びトラックエラー信号を光ピックアップ3から信
号に基づいて生成する。
【0024】コントローラ15は、外部インタフェース
を介してホストコンピュータと接続し、上記回転制御系
11,粗動モータ制御系12,ピックアップ制御系1
3,及び信号処理系14を含む光ディスク装置全体の制
御を司り、この発明に関わるパワーキャリブレーション
エリア(PCA)のDC消去処理及びPCAのOPC処
理等の各種の処理を行なう。
【0025】すなわち、上記コントローラ15等が、パ
ワーキャリブレーションエリアを複数レベルの消去パワ
ー値で消去し、その消去後のパワーキャリブレーション
エリアからの再生信号のピーク値とボトム値とを検出
し、そのピーク値とボトム値に基づいて振幅値を求める
手段と、その手段によって求めた振幅値が所定値よりも
小さくなったときの消去パワー値を上記パワーキャリブ
レーションエリアをDC消去する最適消去パワー値に決
定する手段の機能を果たす。
【0026】次に、この光ディスク装置で使用する光デ
ィスクとしてCD−Eディスクのフォーマットについて
説明する。CD−Eディスクは、図2に示すように、デ
ータ書き込み前は実際にデータを書き込むことができる
インフォメーションエリアを有する。このインフォメー
ションエリアにデータを書き込んだ後は、図3に示すよ
うに、パワーキャリブレーションエリア(PCA),プ
ログラムメモリエリア(PMA),リードインエリア,
プログラムエリア,リードアウトエリアが形成される。
【0027】そのリードインエリアとリードアウトエリ
アは、記録されたトラックに関する情報を含んでいる。
PCAは、データ記録に先立って、データを記録すると
きの最適記録レーザパワー値を求めるために試し書きす
るエリアである。PMAは、追加記録可能状態である中
間記録時の借りのTOC(目次)情報記録エリアであ
る。プログラムエリアはデータを記録する領域である。
【0028】次に、PCAについて説明する。図4に示
すように、PCAは、テストエリアとカウントエリアか
らなる。テストエリアは、100個のパーティションに
別れており、1パワーキャリブレーション毎に1パーテ
ィションを使う。カウントエリアは、テストエリアの各
パーティションに対応する100個のパーティションに
別れており、それぞれテストエリアのパーティションが
使用されたときに記録する。このカウントエリアは未使
用のテストエリアのパーティションを探すために使用す
る。
【0029】次に、この光ディスク装置における光ディ
スクのPCAのDC消去処理について説明する。図5は
図1に示した光ディスク装置におけるPCAのDC消去
処理を示すフローチャート図である。図6は図5に示し
たPCAのDC消去処理における消去パワー値と再生信
号の振幅値との関係を示す線図である。
【0030】図5に示すように、PCAを最初に消去す
るときの消去パワー値の初期設定は、ステップ(図中
「S」で示す)1でリードパワー値よりも大きいパワー
値から始める。例えば、オレンジブックパート3に基づ
いてリードパワー値は1mW以下なので、消去パワー
値:P0 =2mWから徐々に1mWずつ消去パワー値を
上げていってそれぞれ消去する。
【0031】また、最適消去パワー値を決めるのに消去
するPCAは、図4に示したように、テストエリアある
いはカウントエリアの任意の1パーティションを選ぶ。
そこで、ステップ2で最初に設定した消去パワー値:P
0 でPCAを消去した後、ステップ3で残留再生信号の
振幅値:Vppを算出する。
【0032】この残留再生信号振幅値:Vppは、PC
Aの1パーティションは15ATIPフレーム長(15
/75秒)に相当するので、この間で再生信号をピーク
ホールドしてピーク値とボトム値とを求めて振幅値:V
ppを算出する。
【0033】その後、ステップ4で振幅値:Vppが予
め設定した所定値:Vthよりも小さいか否かを判断す
る。この所定値:VthはPCAを消去するときに消し
残しを起こさない消去パワー値に対応する再生信号の振
幅値の上限値である。ステップ4の判断で振幅値:Vp
pが所定値:Vth以上のときは、ステップ7へ進んで
消去パワー値を上げてステップ2で消去したPCAで再
度消去する。
【0034】また、ステップ4の判断で振幅値:Vpp
が所定値:Vthよりも小さいとき、ステップ5へ進ん
でそのときの消去パワー値を最適消去パワー値に決定し
て設定し、ステップ6へ進んでその最適消去パワー値に
よってPCAのDC消去を実行する。
【0035】例えば、図6に示すように、消去パワー
値:P0 =2mWから始めて消去パワー値:Pe=10
mWまで段階的に上げていってそれぞれの再生信号のピ
ーク値及びボトム値に基づいて振幅値を求める。する
と、図示したように、消去パワー値:P0 =2mWのと
きの振幅値:Vpp=V0 が徐々に低下して、消去パワ
ー値:Pe=10mWのときには予め設定した所定値:
Vthよりも小さい振幅値:Vpp=Veになる。した
がって、この消去パワー値:Pe=10mWを最適消去
パワー値に決定する。
【0036】したがって、光ディスクのパワーキャリブ
レーションエリアをDC消去するとき、最適な消去パワ
ー値で記録マークの消し残しをなくすることができ、O
PCによる最適記録パワー値を精度良く決定することが
できる。
【0037】次に、この光ディスク装置における光ディ
スクのPCAのDC消去処理の他の処理例について説明
する。この場合、光ディスク装置の構成は図1に示した
光ディスク装置と同じであるが、そのコントローラ15
等の機能が上述したものと異なり、最適消去パワー値の
決定処理が上述した処理と異なる。
【0038】すなわち、上記コントローラ15等が、パ
ワーキャリブレーションエリアを複数レベルの消去パワ
ー値で消去し、その消去後のパワーキャリブレーション
エリアからの再生信号のピーク値とボトム値とを検出
し、そのピーク値とボトム値に基づいて振幅値を求める
手段と、その手段によって求めた振幅値に基づいて消去
パワー値を変化させたときの振幅値の変化率を求め、そ
の変化率が所定値以下になったときの消去パワー値を上
記パワーキャリブレーションエリアをDC消去する最適
消去パワー値に決定する手段の機能を果たす。
【0039】次に、この場合の光ディスクのPCAのD
C消去処理について説明する。図7はそのPCAのDC
消去処理を示すフローチャート図である。図8は図7に
示したPCAのDC消去処理における消去パワー値と再
生信号の振幅値のと関係を示す線図である。図9は図8
に示した消去パワー値と再生信号の振幅値とに基づく計
算結果の変化を示す線図である。
【0040】図7に示すように、ステップ11で最初の
消去パワー値:Piを設定し、ステップ12へ進んでそ
の消去パワー値:PiでPCAを消去した後、ステップ
13へ進んで残留再生信号の振幅値:Viを算出する。
次に、ステップ14へ進んで、同じようにして、消去パ
ワー値:Pi+1(≧Pi)を設定し、ステップ15へ
進んでPCAを消去した後、ステップ16へ進んで残留
再生信号の振幅値:Vi+1を算出する。
【0041】その後、消去パワー値:PiとPi+1に
おける残留再生信号の振幅値ViとVi+1から次式
(A)によって消去パワー値を変化させたときの再生信
号の振幅値の変化率を求める。 |(Vi+1−Vi)/(Pi+1−Pi)|……(A)
【0042】そして、ステップ17へ進んで式(A)に
よって求めた変化率が予め設定した所定値:αより小さ
いか否かを判断する。この所定値:αはPCAを消去す
るときに消し残しを起こさない消去パワー値とそれに対
応する再生信号の振幅値とから得られる変化値の上限値
である。ステップ17の判断で変化率が所定値:α以上
のとき、ステップ20へ進んで消去パワー値を上げてP
i+2に設定し、ステップ15で消去したPCAで再度
消去する。
【0043】また、ステップ17の判断で変化率が所定
値:αよりも小さいとき、ステップ18へ進んでそのと
きの消去パワー値を最適消去パワー値に決定して設定
し、ステップ19へ進んでその最適消去パワー値によっ
てPCAのDC消去を実行する。
【0044】例えば、図8に示すように、消去パワー
値:Pe=P1 から始めて消去パワー値:Pe=Pi+
1まで段階的に上げていってそれぞれの再生信号のピー
ク値及びボトム値に基づいて振幅値を求める。すると、
図示したように、消去パワー値:Pe=P1 のときの振
幅値:Vpp=V1 が徐々に低下して、消去パワー値:
Pe=Pi+1のときには振幅値:Vpp=Vi+1に
なる。
【0045】このようにして得られた振幅値と消去パワ
ー値から式(A)に基づいて消去パワー値を変化させた
ときの振幅値の変化率を求めると、図9に示すような線
図になる。そして、予め設定した所定値:αよりも小さ
い変化率に対応する消去パワー値を最適消去パワー値に
決定するが、この場合、2個の消去パワー値:PiとP
i+1とが該当するので、その中間値をとってPe=
(Pi+Pi+1)/2にする。
【0046】したがって、光ディスクのパワーキャリブ
レーションエリアをDC消去するとき、最適な消去パワ
ー値で記録マークの消し残しをなくすることができ、O
PCによる最適記録パワー値を精度良く決定することが
できる。
【0047】次に、この光ディスク装置における光ディ
スクのPCAのDC消去処理のさらに他の処理例につい
て説明する。この場合、光ディスク装置の構成は図1に
示した光ディスク装置と同じであるが、そのコントロー
ラ15等の機能が上述したものと異なり、最適消去パワ
ー値の決定処理が上述したいずれの処理とも異なる。
【0048】すなわち、上記コントローラ15等が、パ
ワーキャリブレーションエリアを複数レベルの消去パワ
ー値で消去し、その消去後のパワーキャリブレーション
エリアからの再生信号のピーク値とボトム値とを検出
し、そのピーク値とボトム値に基づいて再生信号のDC
電圧値を求める手段と、その手段によって求めたDC電
圧値が所定値よりも大きくなったときの消去パワー値を
上記パワーキャリブレーションエリアをDC消去する最
適消去パワー値に決定する手段の機能を果たす。
【0049】次に、この光ディスク装置における光ディ
スクのPCAのDC消去処理について説明する。図10
はそのPCAのDC消去処理を示すフローチャート図で
ある。図11は図10に示したPCAのDC消去処理に
おけるデータ未記録のトラックからの再生信号の変化を
示す線図である。図12は図10に示したPCAのDC
消去処理におけるデータ記録済みのトラックを消去した
後の再生信号の変化を示す線図である。図13は図10
に示したPCAのDC消去処理におけるデータ記録済み
のトラックを消去した後の再生信号の変化を示す他の線
図である。
【0050】図10に示すように、ステップ21で最初
の消去パワー値:P0 を設定し、ステップ22へ進んで
PCAを消去した後、ステップ23へ進んで残留再生信
号のDC電圧:vaを算出する。
【0051】ここで、この再生信号のDC電圧:vaを
求める処理を説明する前に図11及び図12にそれぞれ
示すデータが記録されていないトラックと記録されてい
るトラックの再生信号をDCモードでオシロスコープで
モニタしたときの結果の一例を示す。まず、グループ記
録の場合、データが記録されていないトラックは、図1
1に示すように、グループの反射率に相当する電圧:I
gになる。
【0052】しかし、データが記録されると図12に示
すように、記録マークの部分だけの反射率が低くなった
波形になる。図12に示す波形は消去パワー値が不足し
てデータの消し残しがある場合を示しており、さらに消
去パワー値を上げると図13に示す波形になる。
【0053】そして、最適な消去パワー値でデータを消
去したときは、図11に示した波形になることが望まし
い。そこで、図12に示したように消去パワー値:P0
で消去した場合の再生信号のDC電圧:Vaとしては、
Va=(Vp+Vb)/2で求められるピーク値とボト
ム値との中間値(中間電圧)にする。
【0054】図10のフローに戻り、ステップ23の残
留再生信号のDC電圧:vaの算出は、上述したよう
に、Va=(Vp+Vb)/2とする。そして、ステッ
プ24へ進んでDC電圧:vaが所定値:βよりも大き
いか否かを判断する。この所定値:βは、PCAを消去
するときに消し残しを起こさない消去パワー値による消
去後、PCAからの再生信号のピーク値とボトム値に基
づいて得られるDC電圧値の下限値である。
【0055】ステップ24の判断でDC電圧:vaが所
定値:β以下のときは、ステップ27へ進んでさらに消
去パワー値を上げてステップ22へ戻る。また、DC電
圧:vaが所定値:βよりも大きいときは、ステップ2
5へ進んでそのときの消去パワー値を最適消去パワー値
に決定して設定し、ステップ26へ進んでPCAのDC
消去を実行する。
【0056】したがって、光ディスクのパワーキャリブ
レーションエリアをDC消去するとき、最適な消去パワ
ー値で記録マークの消し残しをなくすることができ、O
PCによる最適記録パワー値を精度良く決定することが
できる。
【0057】次に、この光ディスク装置における光ディ
スクのPCAのさらにまた他のDC消去処理について説
明する。この場合、光ディスク装置の構成は図1に示し
た光ディスク装置と同じであるが、そのコントローラ1
5等の機能が上述したものと異なり、最適消去パワー値
の決定処理が上述したいずれの処理とも異なる。
【0058】すなわち、上記コントローラ15等が、パ
ワーキャリブレーションエリアを複数レベルの消去パワ
ー値で消去し、その消去後のパワーキャリブレーション
エリアからの再生信号のピーク値とボトム値とを検出
し、そのピーク値とボトム値に基づいて振幅値を求める
手段と、その手段によって求めた少なくとも3点以上の
複数の消去パワー値で消去した後の再生信号の振幅値が
0になる消去パワー値を直線近似で求め、その求めた消
去パワー値を上記パワーキャリブレーションエリアをD
C消去する最適消去パワー値に決定する手段の機能を果
たす。
【0059】次に、この光ディスク装置における光ディ
スクのPCAのDC消去処理について説明する。図14
はそのPCAのDC消去処理による消去パワー値の直線
近似を示す線図である。
【0060】この処理は、PCAを複数レベルの消去パ
ワー値で消去し、その消去後のPCAからの再生信号の
ピーク値とボトム値とを検出し、そのピーク値とボトム
値に基づいて振幅値を求める。その後、その求めた少な
くとも3点以上の複数の消去パワー値で消去した後の再
生信号の振幅値が0になる消去パワー値を直線近似で求
めて、その得られた消去パワー値をPCAをDC消去す
る最適消去パワー値に決定して設定する。
【0061】例えば、図14に示すように、PCAを3
つの消去パワー値P0 ,P1 ,P2(P0 <P1 <P
2 )で消去した後の再生信号の振幅値:Vppがそれぞ
れV0,V1 ,V2 になったとき、それらの各点を直線
近似して、最適消去パワー値をVpp=0になるパワー
値と定義すれば、最適消去パワー値:Peを得ることが
できる。
【0062】したがって、光ディスクのパワーキャリブ
レーションエリアをDC消去するとき、最適な消去パワ
ー値で記録マークの消し残しをなくすることができ、O
PCによる最適記録パワー値を精度良く決定することが
でき、且つその最適な消去パワー値を迅速に設定できる
ので、最適な消去パワー値の設定処理を短時間で済ませ
ることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る光ディスク装置によれば、PCAの消し残しを防止し
てOPCによる最適記録パワー値を精度良く決定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である光ディスク装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図2】書き換え可能な光ディスクへのデータ書き込み
前のデータフォーマットを示す図である。
【図3】書き換え可能な光ディスクへのデータ書き込み
後のデータフォーマットを示す図である。
【図4】書き換え可能な光ディスクのPCAのデータフ
ォーマットを示す図である。
【図5】図1に示した光ディスク装置におけるPCAの
DC消去処理を示すフローチャート図である。
【図6】図5に示したPCAのDC消去処理における消
去パワー値と再生信号の振幅値のと関係を示す線図であ
る。
【図7】図1に示した光ディスク装置における他のPC
AのDC消去処理を示すフローチャート図である。
【図8】図7に示したPCAのDC消去処理における消
去パワー値と再生信号の振幅値との関係を示す線図であ
る。
【図9】図8に示した消去パワー値と再生信号の振幅値
とに基づく計算結果の変化を示す線図である。
【図10】図1に示した光ディスク装置におけるさらに
他のPCAのDC消去処理を示すフローチャート図であ
る。
【図11】図10に示したPCAのDC消去処理におけ
るデータ未記録のトラックからの再生信号の変化を示す
線図である。
【図12】図10に示したPCAのDC消去処理におけ
るデータ記録済みのトラックを消去した後の再生信号の
変化を示す線図である。
【図13】図10に示したPCAのDC消去処理におけ
るデータ記録済みのトラックを消去した後の再生信号の
変化を示す他の線図である。
【図14】図1に示した光ディスク装置におけるさらに
また他のPCAのDC消去処理による消去パワー値の直
線近似を示す線図である。
【符号の説明】
1:スピンドルモータ 2:粗動モータ 3:光ピックアップ 4:光ディスク 11:回転制御系 12:粗動モータ制御系 13:ピックアップ制御系 14:信号処理系 15:コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最適記録パワー値を求めるときに試し書
    きするパワーキャリブレーションエリアを有する書き換
    え可能な光ディスクにデータの記録及び再生を行なう光
    ディスク装置において、 前記パワーキャリブレーションエリアを複数レベルの消
    去パワー値で消去し、その消去後のパワーキャリブレー
    ションエリアからの再生信号のピーク値とボトム値とを
    検出し、そのピーク値とボトム値に基づいて振幅値を求
    める手段と、該手段によって求めた振幅値が所定値より
    も小さくなったときの消去パワー値を前記パワーキャリ
    ブレーションエリアをDC消去する最適消去パワー値に
    決定する手段とを設けたことを特徴とする光ディスク装
    置。
  2. 【請求項2】 最適記録パワーを求めるときに試し書き
    するパワーキャリブレーションエリアを有する書き換え
    可能な光ディスクにデータの記録及び再生を行なう光デ
    ィスク装置において、 前記パワーキャリブレーションエリアを複数レベルの消
    去パワー値で消去し、その消去後のパワーキャリブレー
    ションエリアからの再生信号のピーク値とボトム値とを
    検出し、そのピーク値とボトム値に基づいて振幅値を求
    める手段と、該手段によって求めた振幅値に基づいて消
    去パワー値を変化させたときの振幅値の変化率を求め、
    該変化率が所定値以下になったときの消去パワー値を前
    記パワーキャリブレーションエリアをDC消去する最適
    消去パワー値に決定する手段とを設けたことを特徴とす
    る光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 最適記録パワーを求めるときに試し書き
    するパワーキャリブレーションエリアを有する書き換え
    可能な光ディスクにデータの記録及び再生を行なう光デ
    ィスク装置において、 前記パワーキャリブレーションエリアを複数レベルの消
    去パワー値で消去し、その消去後のパワーキャリブレー
    ションエリアからの再生信号のピーク値とボトム値とを
    検出し、そのピーク値とボトム値に基づいて再生信号の
    DC電圧値を求める手段と、該手段によって求めたDC
    電圧値が所定値よりも大きくなったときの消去パワー値
    を前記パワーキャリブレーションエリアをDC消去する
    最適消去パワー値に決定する手段とを設けたことを特徴
    とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 最適記録パワーを求めるときに試し書き
    するパワーキャリブレーションエリアを有する書き換え
    可能な光ディスクにデータの記録及び再生を行なう光デ
    ィスク装置において、 前記パワーキャリブレーションエリアを複数レベルの消
    去パワー値で消去し、その消去後のパワーキャリブレー
    ションエリアからの再生信号のピーク値とボトム値とを
    検出し、そのピーク値とボトム値に基づいて振幅値を求
    める手段と、該手段によって求めた少なくとも3点以上
    の複数の消去パワー値で消去した後の再生信号の振幅値
    が0になる消去パワー値を直線近似で求め、該求めた消
    去パワー値を前記パワーキャリブレーションエリアをD
    C消去する最適消去パワー値に決定する手段とを設けた
    ことを特徴とする光ディスク装置。
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