JPH10134387A - 光ディスク再生装置のスキュー調整機構 - Google Patents

光ディスク再生装置のスキュー調整機構

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JPH10134387A
JPH10134387A JP30424396A JP30424396A JPH10134387A JP H10134387 A JPH10134387 A JP H10134387A JP 30424396 A JP30424396 A JP 30424396A JP 30424396 A JP30424396 A JP 30424396A JP H10134387 A JPH10134387 A JP H10134387A
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JP
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base
optical disk
spindle
optical
axis
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JP30424396A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Matsumoto
義典 松本
Takehiko Saito
健彦 斉藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光学ピックアップの2軸アクチュエータによ
るフォーカシング調整を常に可動中立点又はその近傍で
行うようにする。 【解決手段】 ディスク支持部20を有し光ディスクを
回転させるスピンドルモータ7と、これを支持したスピ
ンドルベース19と、これに傾動自在に支持された送り
ベース21と、これに光ディスクの半径方向に移動自在
に支持された2軸ベース23と、これに支持されその移
動に伴って光ディスクの半径方向に移動し、対物レンズ
24d、25dを光軸方向に移動させてフォーカシング
調整及び光軸と2軸ベースの移動方向とに直交する方向
に移動させてトラッキング調整を行う2軸アクチュエー
タ24、25とを備え、対物レンズのフォーカシング方
向における可動範囲の中間点でフォーカシング調整が為
されるようにスピンドルベースに対する送りベースの傾
動軸27の位置を定め、傾動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク再生装置
のスキュー調整機構に関する。詳しくは、光学ピックア
ップの2軸アクチュエータによるフォーカシング調整を
常に可動中立点又はその近傍で行うようにする技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクにおいては高精細な静
止画や品質の高い動画等を扱うためや記憶容量を大きく
するために記録トラックの高密度化の要求が高まり、こ
れを達成するための技術的手法として、レーザ光の短波
長化や光学ピックアップの2軸アクチュエータに支持さ
れた対物レンズの開口数の引き上げにより光ディスクの
記録面におけるレーザ光のスポット径を小さくする方法
がある。
【0003】一方、記録再生装置による正確な再生等を
行うためには対物レンズの光軸と光ディスクの記録面と
を垂直に保つ必要があり、上記のようにレーザ光のスポ
ット径を小さくして光ディスクの最短ピット長を短くし
たりトラックピッチを狭くしたりすると前後のピット間
の干渉や隣接するトラックとの相互干渉(クロストー
ク)が生じ易く、回転中の光ディスクの面ぶれ等により
上記した垂直からのずれ(スキュー)が発生した場合に
正確な記録等が困難になってしまうという問題がある。
【0004】スキューに対する許容度(Skew Ma
rgin)、即ち、スキューが生じた場合に正確な再生
等を行い得る度合は、レーザ光の波長λ、対物レンズの
開口数NAとの関係が
【0005】
【数3】
【0006】となることが知られており、波長λを短く
する程、また、対物レンズの開口数NAを大きくする
程、許用度が小さくなってしまう。
【0007】従って、特に記録密度の高いDVD(デジ
タルビデオディスク)のような光ディスクを再生するた
めの装置においては、対物レンズの光軸と光ディスクの
記録面とを垂直に保つことが重要となる。
【0008】レーザ光の光軸と光ディスクの記録面とを
垂直に保つ機構としては、従来よりスキュー調整機構が
あり、図8にこの機構の一例の概略を示す。
【0009】スピンドルベースaにスピンドルモータb
が支持され、該スピンドルモータbに設けられたディス
ク支持部cに装着された光ディスクdがスピンドルモー
タbの回転により回転されるようになっている。
【0010】スピンドルベースaの上方側でスピンドル
モータbの側方には送りベースeがスピンドルベースa
に対して傾動可能に設けられており、送りベースe上に
は2軸アクチュエータfを備えた光学ピックアップgが
光ディスクdの半径方向に移動自在に設けられている。
【0011】2軸アクチュエータfには対物レンズhが
支持され、該対物レンズhがフォーカシング方向及びト
ラッキング方向に移動可能とされている。そして、光デ
ィスクdに記録された記録信号の再生時には、図示しな
いレーザ光源から出射され対物レンズhを介して光ディ
スクdの記録面に照射されるレーザ光を記録面で合焦さ
せる必要があることから対物レンズhから光ディスクd
の記録面までの距離を一定に保たせるために光ディスク
dの回転中の微小な上下動に対するフォーカシング調整
が行われ、また、レーザ光を光ディスクdの記録トラッ
クに追従させるためのトラッキング調整が行われるよう
になっている。
【0012】再生中においては、上記したように光ディ
スクdの面ぶれ等により水平方向に対する光ディスクd
の角度が変化しスキューが発生することがあり、このス
キューを、例えば、光学ピックアップg上に設けられた
センサで読み取って送りベースeの角度を光ディスクd
の角度に対応するように角度調整し、対物レンズhの光
軸と光ディスクdの記録面とを垂直に保つようにしてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
dのスキューがその中心から外周まで一定である場合に
は、スキュー調整機構により送りベースeを光ディスク
dのスキューに対応させて傾動させたときに2軸アクチ
ュエータfの対物レンズhから光ディスクdの記録面ま
での距離は調整前と同じであるが、図9に示すように光
ディスクd上のある位置から上側へ傾斜するような場合
に、スキュー調整機構により送りベースeを光ディスク
dのスキューに対応させて傾動させたときには2軸アク
チュエータfの対物レンズhから光ディスクdの記録面
までの距離が調整前よりも小さくなってしまう。
【0014】そこで、対物レンズhから光ディスクdの
記録面までの距離を調整前と同様にするために、可動範
囲の中間点、即ち、可動中立点から稍下方に寄った位置
を実際のフォーカシング制御上の中立点、即ち、実制御
中立点として2軸アクチュエータfによるフォーカシン
グ調整を行うようにする必要がある。
【0015】ところが、2軸アクチュエータfの可動範
囲は変更することができないため、実制御中立点の位置
を変化させるには設計段階においてその分のストローク
を考慮して2軸アクチュエータの可動範囲を大きく取っ
ておく必要があり、2軸アクチュエータfや装置内部の
高さを決定する必要があり、装置の薄型化を阻む一因と
なってしまう。
【0016】また、再生時に2軸アクチュエータfの実
制御中立点を可動中立点から稍下方に位置させておくに
は、常にそのための電流を供給しておく必要があり、消
費電力が大きくなってしまうという問題もある。
【0017】そこで、本発明光ディスク再生装置のスキ
ュー調整機構は、上記した問題点を克服し、スキュー調
整機構によるスキュー調整が行われている場合であって
も、光学ピックアップの2軸アクチュエータによるフォ
ーカシング調整を可動中立点又はその近傍で行うように
することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明光ディスク再生装
置のスキュー調整機構は、上記した課題を解決するため
に、ディスク支持部を有し該ディスク支持部に装着され
た光ディスクを回転させるスピンドルモータと、該スピ
ンドルモータを支持したスピンドルベースと、該スピン
ドルベースに傾動自在に支持された送りベースと、該送
りベースに上記光ディスクの半径方向に移動自在に支持
された2軸ベースと、該2軸ベースに支持され2軸ベー
スの移動に伴って光ディスクの半径方向に移動されると
共に支持した対物レンズを光軸方向に移動させて光ディ
スクの記録面に対するフォーカシング調整及び光軸と直
交し且つ2軸ベースの移動方向に直交する方向に移動さ
せて光ディスクに対するトラッキング調整を行う2軸ア
クチュエータとを備え、2軸アクチュエータによる対物
レンズのフォーカシング方向における可動範囲の中間点
(以下、「可動中立点」という。)又はその近傍におい
て該2軸アクチュエータによるフォーカシング調整が為
されるようにスピンドルベースに対する送りベースの傾
動軸の位置を定め、光ディスクの記録面と上記対物レン
ズの光軸との垂直度を保つために送りベースをスピンド
ルベースに対して傾動させるようにしたものである。
【0019】従って、本発明光ディスク再生装置のスキ
ュー調整機構によれば、再生時に、常に、学ピックアッ
プの2軸アクチュエータによるフォーカシング調整が可
動中立点又はその近傍で行われる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明光ディスク再生装
置のスキュー調整機構の実施の形態を図示した実施の一
例に従って説明する。
【0021】光ディスク再生装置1は以下のように構成
されている(図1参照)。
【0022】光学ピックアップ2は送りベースアッシー
3のメインシャフト4とサブシャフト5(図2及び図3
参照)に前後方向(尚、本明細書で方向を示すときは、
図1における左下方に向かう方向を前方、右上方に向か
う方向を後方、左上方に向かう方向を左方、右下方に向
かう方向を右方、上方に向かう方向を上方、下方に向か
う方向を下方とする。)に移動自在に支持され、送り機
構6によって前後方向へ移動されるようになっている。
【0023】そして、送りベースアッシー3はスピンド
ルモータ7及びスキューサーボ機構8を備えたスピンド
ルベースアッシー9に取り付けられ、ベースユニットア
ッシー10が構成される。
【0024】ベースユニットアッシー10はインシュレ
ーター11、11、・・・を介して傾動ベース12に取
り付けられ、傾動ベースアッシー13が構成される(図
1参照)。
【0025】そして、上記傾動ベースアッシー13がロ
ーディングベース14に回動自在に支持される。
【0026】ローディングベース14には、トレイ15
が前後方向へ摺動自在に支持されると共に、ローディン
グ機構16が設けられており、該ローディング機構16
によって、トレイ15の移動と傾動ベースアッシー13
の回動が為される。
【0027】また、ローディングベース14には圧着プ
ーリー17をスピンドルモータ7の上方に位置するよう
に支持した圧着プーリー取付板18が取着されている。
【0028】スピンドルベースアッシー9はほぼ前後方
向に長い長方形状の枠状をしたスピンドルベース19に
スピンドルモータ7、スキューサーボ機構8等が支持さ
れて成る(図2参照)。
【0029】スピンドルモータ7はスピンドルベース1
9の前端部上面の中央部に固定され、該スピンドルモー
タ7から上方へ突出したスピンドル7aの上端部にディ
スク支持部としてのターンテーブル20が固定され、該
ターンテーブル20の上面にはリング状のマグネット2
0aが支持されている。
【0030】送りベースアッシー3は、ほぼ前後方向に
長い長方形の枠状をした送りベース21に光学ピックア
ップ2、送り機構6等が支持されて成る(図3参照)。
【0031】送りベース21にはその内側の配置空間2
2に前後方向に延びるメインシャフト4とサブシャフト
5が左右に離間して互いに平行な状態で支持されてお
り、これらのシャフト4、5に光学ピックアップ2が前
後方向に移動自在に支持されている。
【0032】光学ピックアップ2は平板状の2軸ベース
23、該2軸ベース23上に支持された2つの2軸アク
チュエータ24、25及びスキューセンサ26を備え、
平板状の2軸ベース23が上記シャフト4、5に前後方
向に移動自在に支持されている(図3参照)。
【0033】2軸アクチュエータ24、25はそれぞれ
異なるフォーマットの2種類の光ディスク、例えば、D
VD(デジタルビデオディスク)とCD(コンパクトデ
ィスク)に対応し、装置に装着されたDVD又はCDに
対応して各別に駆動するようにされている。
【0034】DVD再生用の2軸アクチュエータ24は
2軸ベース23に固定された固定部24aと該固定部2
4aにリンク部材24b、24bを介して支持された可
動部24cとを備え、可動部24cには対物レンズ24
dが支持されている、そして、可動部24cは固定部2
4aに対して光軸方向(フォーカシング方向)並びに光
軸方向及び移動方向に対して直交する方向(トラッキン
グ方向)に移動可能とされている(図3参照)。
【0035】また、CD再生用の2軸アクチュエータ2
5は上記2軸アクチュエータ24と同様の構成を為し、
2軸ベース23に固定された固定部25aと該固定部2
5aにリンク部材25b、25bを介して支持された可
動部25cとを備え、可動部25cには対物レンズ25
dが支持されている。そして、可動部25cは固定部2
5aに対してフォーカシング方向及びトラッキング方向
に移動可能とされている(図3参照)。
【0036】2軸アクチュエータ24、25は可動部2
4c、25cが互いに向き合うようにして2軸ベース2
3に支持され、また、2軸ベース23の右端部にはスキ
ューセンサ26が設けられている(図3参照)。尚、ス
キューセンサ26は対物レンズ24d、25dの光軸と
光ディスクの記録面との垂直度を検出するためのもので
ある。
【0037】送りベース21の右端部には送りモータや
一連のギヤ群等から成る送り機構6が設けられ、該送り
機構6により光学ピックアップ2がシャフト4、5に案
内されて前後方向に移動されるようになっている。
【0038】送りベース21にはその前端寄りの左右両
側から側方に突出した傾動軸27、27が設けられ、ま
た、後端部の左方寄りの部分の下面からは摺接突起28
が垂設されている(図2参照)。
【0039】スピンドルベース19の後端部には上方及
び前方に開口された配置凹部29が形成され(図4及び
図5参照)、該配置凹部29の底面で右端寄りの位置に
は係合孔30が形成されている。そして、配置凹部29
の左端寄りの位置にはモータ支持片31が立設され、該
モータ支持片31には切欠状の軸受31aが形成されて
いる。また、配置凹部29にはモータ支持片31の左側
にギヤ支持軸32が立設され、その前側にカム支持軸3
3が立設されている。
【0040】配置凹部29の直ぐ左側の部分は支持部3
4とされ、該支持部34にはその上面に開口する螺穴3
5が形成されている。
【0041】スピンドルベース19の前端寄りの部分の
右端部には左右に開口する支持枠36が設けられ、これ
に対応する左端部には上方及び左右方向に開口する支持
溝37が形成されている(図2参照)。
【0042】スキューサーボ機構8はモータ38、中継
ギヤ39、カムギヤ40、上記送りベース21に設けら
れた摺接突起28等から成る(図4及び図5参照)。
【0043】モータ38の図示しないモータ軸にはウォ
ーム41が外嵌状に取着されている。
【0044】中継ギヤ39は上下2段に形成された2段
ギヤであり、上側に上記ウォーム41と噛合するウォー
ムホイール部39a、下側にカムギヤ40の後述するギ
ヤ部と噛合する平ギヤ部39bが一体に形成されて成
る。
【0045】カムギヤ40は軸方向に短い略円柱状を為
し、上側にカム部42、下側に周面に歯溝が形成された
ギヤ部43が一体に形成されて成り、カム部42の径が
ギヤ部43のそれより稍小さくされている。
【0046】カム部42はその中心部を除いた部分の上
面がカム面44とされ、該カム面44は水平部44aと
平面で見て水平部44aの時計回り方向側端に連続する
傾斜部44bと水平部44aと傾斜部44bとの間を接
続する接続部44cとから成る。そして、傾斜部44b
は接続部44cの方向、即ち、平面で見て時計回り方向
側に行くに従って下方に変位する傾斜面として形成さ
れ、カム面44の約5分の3を占めている。尚、上記送
りベース21がスピンドルベース19の上側に取り付け
られた状態においては、送りベース21に設けられた摺
接突起28の先端がカム面44の傾斜部44bに当接さ
れる。
【0047】押え板45は薄いバネ性を有する板状の金
属材料を折曲加工することより形成されている。
【0048】押え板45の基部46にはネジ挿通孔46
aが形成されている(図4参照)。基部46の右端縁の
後半部にはそこから右方に延びる連結部47が連設さ
れ、該連結部47は基部46側の端部が下方に折り曲げ
られ、該端部の下端縁が基部46に連結され、これによ
り、連結部47は基部29より1段高く位置されてい
る。
【0049】連結部47の右端縁にはそこから略右方に
延びるモータ浮上り防止部48が連続され、該モータ浮
上り防止部48の左端部が下方へ折り曲げられ該端部の
下縁が連結部47に連結されることにより、モータ浮上
がり防止部48は連結部47より1段高く位置されてい
る。
【0050】モータ浮上り防止部48の主部は左右方向
に長い長方形状を為し、その中央部に右方に開口するコ
字状のスリットに囲まれた浮上り防止片48aが形成さ
れ、該浮上り防止片48aは右端を折曲端として稍下方
側に折り曲げられている。
【0051】取付部49がモータ浮上り防止部31の右
端縁から下方に延びるように形成されている。取付部4
9はモータ浮上り防止部48よりも幅狭に形成され上下
方向における中間の部分が左方に突出するように屈曲さ
れてモータ押え部49aが形成されている。また、取付
部49の下端部は左方に開口するコ字状に折り曲げられ
係合部49bとされる。
【0052】基部46の右端縁の前半部にはそこから略
右方に延びるギヤ押え部50が連設され、該ギヤ押え部
50はその左端部が下方へ折り曲げられ該端部の下縁が
基部46に連続され、基部46より僅かに高く位置され
ている。そして、ギヤ押え部50の先端部には軸挿通孔
50aが形成されている。
【0053】基部46の前端縁の左端側にはそこから前
方に延びる送りベース押え部51が連続され、該送りベ
ース押え部51は基部46の前端縁から稍斜め上方に延
びるようにして連続する連結片51aとその前端縁から
前方に延びる押え片51bとから成る。そして、押え片
51bの先端部には下方へ突出した打出状の押え突起5
1cが形成されている。
【0054】しかして、上記したスキューサーボ機構8
のモータ38、中継ギヤ39、カムギヤ40は配置凹部
29の所定の位置に以下のようにして配置される。
【0055】モータ38はモータ軸がモータ支持片31
の軸受31aに挿入され、中継ギヤ39はギヤ支持軸3
2に回転自在に支持され、カムギヤ40はカム支持軸3
3に回転自在に支持される。
【0056】尚、中継ギヤ39がギヤ支持軸32に支持
された状態においては、中継ギヤ39の上面からギヤ支
持軸32の上端部が稍上方に突出した状態とされる。
【0057】このように配置されることにより、モータ
軸に設けられたウォーム41と中継ギヤ39のウォーム
ホイール部39aとが噛合され、また、中継ギヤ39の
平ギヤ部39bがカムギヤ41のギヤ部43と噛合され
る。
【0058】そして、送りベース21は傾動軸27、2
7がそれぞれスピンドルベース19に形成された支持枠
36、支持溝37に支持され、これにより送りベース2
1がスピンドルベース19に対して傾動自在に支持され
る。
【0059】このように、スキューサーボ機構8の各部
材が配置凹部29の所定の位置に配置され、送りベース
21がスピンドルベース19に支持された状態で、上記
押え板45がスピンドルベース19に取り付けられる。
【0060】即ち、押え板45はその取付部49の係合
部49bが配置凹部29の係合孔30に係合され、ギヤ
押え部50の軸挿通孔50aに中継ギヤ39を支持した
ギヤ支持軸32の上端部が挿通され、この状態で基部4
6のネジ挿通孔46aに挿通された取付ネジ52がスピ
ンドルベース19の支持部34に形成された螺穴35に
螺合されて押え板45がスピンドルベース19に取り付
けられる。
【0061】このように押え板45がスピンドルベース
19に取り付けられた状態においては、ギヤ押え部50
が中継ギヤ39の上面に当接され、また、モータ浮上り
防止部48の浮上り防止片48aがモータ38の上面に
弾接され、取付部49のモータ押え部49aがモータ3
8の右側面に弾接され、さらに、送りベース押え部51
の押え片51bの押え突起51cが送りベース21の後
端部左端寄りの部分の上面に弾接される。
【0062】しかして、一の部材である押え板45によ
り、モータ38、中継ギヤ39及び送りベース21の浮
き上がりやスピンドルベース19からの脱落を防止する
ことができ、モータ38や中継ギヤ39や送りベース2
1ごとにこれらの浮き上がり等を防止する部材を設ける
必要がない。
【0063】また、押え板45のスピンドルベース19
への取付は取付部49の係合部49bを係合孔30に係
合し、取付ネジ52を押え板45のネジ挿通孔46aに
挿通して螺穴35に螺合するだけで行うことができるた
め、取付作業が簡単で作業効率の向上が図られる。
【0064】上記のように、送りベース21がスピンド
ルベース19を介して傾動ベース12に対して支持され
た状態で、傾動ベース12はローディングベース14に
後端部を回動支点として回動自在に支持され、これによ
り送りベース21及びスピンドルベース19等から成る
傾動ベースアッシー13はローディングベース14に対
して一体的に回動するようになっている。
【0065】次に、スキュー調整について説明をする。
【0066】スキュー調整は上記したスキューサーボ機
構8が駆動されることにより為される。
【0067】即ち、光ディスク53がスピンドルベース
19に設けられたスピンドルモータ7のターンテーブル
20上に載置され圧着プーリー17との間で挟持状に保
持されてスピンドルモータ7が回転されると、これに伴
い光ディスク53が回転され光学ピックアップ2が後方
へ向けて光ディスク53の内側から外周側へ送り機構6
によって送られながら光ディスク53の再生が為され
る。そして、このとき2軸アクチュエータ24又は25
による上記したフォーカシング調整及びトラッキング調
整が行われる。
【0068】同時に、2軸ベース23に設けられたスキ
ューセンサ26によって2軸アクチュエータ24又は2
5の対物レンズ24d又は25dの光軸と光ディスク5
3の記録面との垂直度が検出され、垂直度にずれがある
場合にはそのずれに応じてスキューサーボ機構8のモー
タ38が回転される。
【0069】モータ38の回転の方向に応じて中継ギヤ
39、カムギヤ40が平面で見て時計回り方向又は反時
計回り方向に回転され、カムギヤ40のカム面44の傾
斜部44bに当接されている送りベース21の摺接突起
28と傾斜部44bとの当接位置が変化し、摺接突起2
8が上下動される。これにより送りベース21が傾動軸
27、27を支点としてスピンドルベース19に対して
傾動される。
【0070】送りベース21がスピンドルベース19に
対して傾動されると、これに伴い送りベース21に設け
られたメインシャフト4とサブシャフト5に支持されて
いる2軸ベース23が傾動され、これに支持された2軸
アクチュエータ24、25が傾動されて対物レンズ24
d、25dの角度が変化する。
【0071】このように、スキューセンサ26で検出し
た垂直度のずれに応じてモータ38が回転され、再生時
に常に対物レンズ24d又は25dの光軸と光ディスク
53の記録面とが垂直に保たれるように送りベース21
が回動されてスキュー調整が行われる。
【0072】上記のように光ディスクの水平方向に対す
る角度が変化した場合にはスキュー調整が行われるが、
光ディスクの傾斜角度が光ディスクの任意の位置で異な
り、例えば、図6に示すように内周から外周に行くに従
って緩やかに傾斜角度が大きくなってしまうような場合
には、スキュー調整時の光ディスク53と対物レンズ2
4d(25d)との間の間隔W´が2軸アクチュエータ
24又は25による対物レンズ24d又は25dの可動
範囲の中立点(対物レンズ24d、25dの光ディスク
側表面を基準とする。)、即ち、可動中立点から光ディ
スクの記録面までの設計上の距離、即ち、ワーキングデ
ィスタンス(Working Distance)Wに
比し小さくなってしまう。
【0073】従って、調整時においても光ディスク53
の記録面と対物レンズ24d(25d)との間の間隔を
一定に保つためにフォーカシング制御中の対物レンズ2
4d(25d)の中立点、即ち、実制御中立点を調整前
より稍下がった位置に移動させることが考えられるが、
本発明光ディスク再生装置のスキュー調整機構はスキュ
ー調整中においても対物レンズ24d(25d)の実制
御中立点が可動中立点と同じか又はほぼ同じになるよう
に、スピンドルベース19に対する送りベース21の傾
動軸27、27の最適な位置を以下のようにして定めて
いる(図6参照)。
【0074】光ディスク53の任意の位置rにおいて2
軸アクチュエータ24(25)によりフォーカシング調
整が為されスキュー調整が行われているとすると、2軸
アクチュエータ24(25)による対物レンズ24d
(25d)のフォーカシング方向の可動範囲の中間点
(可動中立点)におけるスキュー調整前と調整中とのず
れdは、
【0075】
【数2】
【0076】で表される。
【0077】但し、 R:光ディスクの回転中心からディスク上の任意の位置
rまでの距離におけるスピンドルモータの回転軸に対す
る直交方向の成分 S(r):位置rにおける光ディスクのスキュー W:ワーキングディスタンス(Working Dis
tance)、即ち、可動中立点から光ディスクの記録
面までの設計上の距離 X:傾動軸の位置(スピンドルモータの回転中心から傾
動軸までの距離)とする。
【0078】従って、2軸アクチュエータ24(25)
がinlim(2軸アクチュエータの一方の移動端)か
らoutlim(2軸アクチュエータの他方の移動端)
まで移動するときに、ずれdの総量を傾動軸の位置Xの
関数としてD(X)で表すと、
【0079】
【数1】
【0080】になる。
【0081】上記のようにして、実際の光ディスクのス
キューのデータを元に統計的に十分多くの光ディスクに
対してD(X)の値を計算し、その総和が最小になるよ
うにしてスピンドルベース19に対する送りベース21
の傾動軸27、27の位置を決定すれば、スキュー調整
中においても2軸アクチュエータ24(25)を可動中
立点又はその近傍を実制御中立点として動作させること
ができる。
【0082】尚、ある一枚の光ディスク53に対して上
記のようにしてD(X)の値を求めたものを図7に示し
た。
【0083】この場合にはD(X)の最小値は0.02
を示しており、これに対応する傾動軸27、27の位置
Xが30mmであるので、スピンドルベース19に対す
る送りベース21の傾動軸27、27の位置をスピンド
ルモータから30mmの位置に定めればよい。
【0084】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明光ディスク再生装置のスキュー調整機構は、
ディスク支持部を有し該ディスク支持部に装着された光
ディスクを回転させるスピンドルモータと、該スピンド
ルモータを支持したスピンドルベースと、該スピンドル
ベースに傾動自在に支持された送りベースと、該送りベ
ースに上記光ディスクの半径方向に移動自在に支持され
た2軸ベースと、該2軸ベースに支持され2軸ベースの
移動に伴って光ディスクの半径方向に移動されると共に
支持した対物レンズを光軸方向に移動させて光ディスク
の記録面に対するフォーカシング調整及び光軸と直交し
且つ2軸ベースの移動方向に直交する方向に移動させて
光ディスクに対するトラッキング調整を行う2軸アクチ
ュエータとを備え、2軸アクチュエータによる対物レン
ズのフォーカシング方向における可動範囲の中間点(以
下、「可動中立点」という。)又はその近傍において該
2軸アクチュエータによるフォーカシング調整が為され
るようにスピンドルベースに対する送りベースの傾動軸
の位置を定め、光ディスクの記録面と上記対物レンズの
光軸との垂直度を保つために送りベースをスピンドルベ
ースに対して傾動させるようにしたので、2軸アクチュ
エータによる対物レンズの実際のフォーカシング制御中
における中立点、即ち、実制御中立点を可動中立点から
大きく移動させてフォーカシング調整を行う必要がな
い。
【0085】従って、2軸アクチュエータの可動範囲を
決定するに際して、実制御中立点の可動中立点からの移
動分のストロークを考慮する必要が殆ど無いため、装置
の薄型化に支障を来たすようなことがない。
【0086】また、光ディスクの再生時に2軸アクチュ
エータによる対物レンズの実制御中立点を可動中立点か
ら移動させて位置させるための電力が必要とされないか
又は小さいため、消費電力が小さくて済む。
【0087】また、請求項2に記載した発明にあって
は、
【数1】で得られる可動中立点からのずれの総量の最小
値に対応する位置を傾動軸の位置として定めたので、計
算により、より適正な傾動軸の位置を求めることが可能
である。
【0088】また、実際の光ディスクのスキューのデー
タを元に統計的に十分多くの光ディスクに対してD
(X)の値を計算し、その総和が最小になるようにして
傾動軸の位置を決定すれば、2軸アクチュエータによる
対物レンズの制御を可動中立点又はその近傍を実制御中
立点として行うのに、より適正な傾動軸の位置を求める
ことができる。
【0089】尚、上記した実施例に示した各部の具体的
な形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際しての
具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによ
って本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあ
ってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図7と共に本発明光ディスク再生装置
のスキュー調整機構の実施の一例を示すものであり、本
図は光ディスク再生装置の全体を示す概略分解斜視図で
ある。
【図2】各部材が配置された送りベースとスピンドルベ
ースとを分離して示す斜視図である。
【図3】各部材が配置された送りベースとスピンドルベ
ースとが結合された状態を示す斜視図である。
【図4】押え板がスピンドルベースに取り付けられる前
の状態を示す要部の拡大分解斜視図である。
【図5】押え板がスピンドルベースに取り付けられた状
態を示す要部の拡大斜視図である。
【図6】評価関数D(X)の算出を説明するための模式
図である。
【図7】ある1枚の光ディスクについて中立点からのず
れの総量D(X)を求めたグラフである。
【図8】従来のスキュー調整機構の一例を示す概略側面
図である。
【図9】従来の問題点を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1…光ディスク再生装置、7…スピンドルモータ、19
…スピンドルベース、20…ターンテーブル(ディスク
支持部)、21…送りベース、23…2軸ベース、24
…2軸アクチュエータ、24d…対物レンズ、25…2
軸アクチュエータ、25d…対物レンズ、27…傾動
軸、53…光ディスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク支持部を有し該ディスク支持部
    に装着された光ディスクを回転させるスピンドルモータ
    と、 該スピンドルモータを支持したスピンドルベースと、 該スピンドルベースに傾動自在に支持された送りベース
    と、 該送りベースに上記光ディスクの半径方向に移動自在に
    支持された2軸ベースと、 該2軸ベースに支持され2軸ベースの移動に伴って光デ
    ィスクの半径方向に移動されると共に支持した対物レン
    ズを光軸方向に移動させて光ディスクの記録面に対する
    フォーカシング調整及び光軸と直交し且つ2軸ベースの
    移動方向に直交する方向に移動させて光ディスクに対す
    るトラッキング調整を行う2軸アクチュエータとを備
    え、 2軸アクチュエータによる対物レンズのフォーカシング
    方向における可動範囲の中間点(以下、「可動中立点」
    という。)又はその近傍において該2軸アクチュエータ
    によるフォーカシング調整が為されるようにスピンドル
    ベースに対する送りベースの傾動軸の位置を定め、光デ
    ィスクの記録面と上記対物レンズの光軸との垂直度を保
    つために送りベースをスピンドルベースに対して傾動さ
    せることを特徴とする光ディスク再生装置のスキュー調
    整機構。
  2. 【請求項2】 【数1】 で得られる可動中立点からのずれの総量の最小値に対応
    する位置を傾動軸の位置として定めたことを特徴とする
    請求項1に記載の光ディスク再生装置のスキュー調整機
    構。但し、 D(X):可動中立点からのずれの総量 inlim:アクチュエータの一方の移動端 outlim:アクチュエータの他方の移動端 R:光ディスクの回転中心からディスク上の任意の位置
    rまでの距離におけるスピンドルモータの回転軸に対す
    る直交方向の成分 S(r):位置rにおける光ディスクのスキュー W:ワーキングディスタンス(Working Dis
    tance)、即ち、可動中立点から光ディスクの記録
    面までの設計上の距離 X:傾動軸の位置(スピンドルモータの回転中心から傾
    動軸までの距離)とする。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003077251A1 (fr) * 2002-02-26 2003-09-18 Citizen Watch Co., Ltd. Dispositif lecteur de disque
US6807672B2 (en) * 2001-07-13 2004-10-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical disk drive having a skew adjustment function
KR100470290B1 (ko) * 2000-04-28 2005-02-07 티아크 가부시키가이샤 가이드샤프트 유지기구 및 기록매체의 기록재생장치

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