JPH10134114A - 通信式情報提供システム、情報提供端末及びセンタ側装置 - Google Patents

通信式情報提供システム、情報提供端末及びセンタ側装置

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JPH10134114A
JPH10134114A JP28858396A JP28858396A JPH10134114A JP H10134114 A JPH10134114 A JP H10134114A JP 28858396 A JP28858396 A JP 28858396A JP 28858396 A JP28858396 A JP 28858396A JP H10134114 A JPH10134114 A JP H10134114A
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JP28858396A
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Yasuaki Takahashi
泰昭 高橋
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Xing Inc
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Brother Industries Ltd
Xing Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出荷状態の端末に限り、端末からアクセスし
て無償で端末を最新の状態にできるようにする。 【解決手段】 課金センタ1のホストコンピュータ51
は、カラオケ端末10から端末詳細情報を取得してその
カラオケ端末10が出荷状態かどうかを判断し、出荷状
態であれば、管理テーブルにおけるカラオケ端末10に
対する課金フラグをOFFに設定し、端末IDを割り振
ると共に、そのカラオケ端末10に通知する。その後、
課金フラグがOFFであることを確認し、そのカラオケ
端末10に無料で解凍情報を送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を蓄積してい
る情報センタから情報通信網を介して情報の配信を受け
て情報提供が可能な情報提供端末の設置者から前記配信
される情報の料金を徴収するための課金システムを備え
た通信式情報提供システムに係り、特に、ビデオテック
ス網等の課金通信網を利用した技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年普及している通信カラオケシステム
は、店舗等に設置された通信カラオケ端末に予め多数の
曲データを記憶しておき、新曲は電話回線を通じてホス
トコンピュータから配信する様に構成されている。そし
て、この新曲の配信に伴う料金徴収は、曲情報配信事業
者がカラオケ端末設置事業者の店舗等に直接出向いた
り、銀行口座に振り込んでもらうなどの方法によってい
る。
【0003】しかしながら、カラオケ端末の転売等によ
って、カラオケ端末を使用するカラオケ端末設置事業者
に対する曲情報配信事業者側の管理が不可能になったり
すると、以後のカラオケ端末への曲情報配信サービス及
び同サービスに対する料金徴収が難しくなるという問題
をもっている。
【0004】また、このようなカラオケ端末設置事業者
の管理や、曲情報配信に対する料金徴収は、曲情報配信
事業者側には大きな負担でもあった。そこで、出願人
は、近年実用化されているビデオテックスシステムやダ
イヤルキューツーシステムの様な課金通信網を利用した
料金徴収システムの構築を検討することとした。
【0005】このビデオテックスシステムとしては、わ
が国ではキャプテンシステムとしてよく知られている。
このシステムは、ビデオテックス通信網を介して利用者
端末を情報センタに接続し、利用者端末からの要求に応
じて、情報センタから文字図形情報などを提供する会話
型画像情報通信として実用化されている。そして、情報
センタから提供した情報の料金を回収するため、上記の
ビデオテックス通信網は課金機能を備えており、情報単
位での料金徴収が可能となっている。
【0006】また、ダイヤルキューツーシステムは、利
用者端末と情報センタとを公衆回線を介して接続し、情
報センタ毎に設定された単位時間当りの情報料を公衆回
線使用料に上乗せして従量計算により料金徴収を行うも
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た課金通信網を利用したシステムを採用したとしても、
次の様な問題があった。それは、開局処理を行なう場合
の問題である。従来の情報提供システムでは、管理運営
上、センタ側で端末情報を登録する所定の開局処理を行
い、この開局処理を経て登録された端末のみがセンタに
アクセスして情報の提供を受けることができるようにし
ているケースが多かった。このケースでは、開局処理を
求める端末装置からのアクセスが一時的に多数集中した
ような場合には、ホスト側での端末登録作業が間に合わ
ずに、端末を設置しても使用できない状態が長く続いて
しまう可能性がある。
【0008】一方、このような情報提供端末は、通常は
特約店や代理店などを介して購入者である設置店に提供
されるが、中には特約店などの在庫品となって長期間設
置されないような端末もある。このような端末は、出荷
された時点から現在までに情報センタ側から配信される
べき情報が入っていないこととなるので、センタと接続
して最新の情報を取り込む必要がある。しかしこの情報
を入れ込むのに、かなりの時間と費用がかかってしまう
ため、設置店に提供する前に、予め特約店などにおいて
センタと接続して最新情報を取り込んでおく必要があっ
た。
【0009】そして、こうした問題はもちろん通信カラ
オケシステムだけに限る訳ではなく、マルチメデイア社
会における各種の情報提供システムに共通するものであ
る。本発明は、上述した問題点を解決するためになされ
たものであり、出荷状態の端末に限り、端末からアクセ
スして無償で端末を最新の状態にできるようにし、端末
利用者の便宜を向上させると共に情報提供側にとっても
不都合の生じないようにしてシステムの適切な運用を図
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を解決するためになされた請求項1記載の発明は、情報
を蓄積している情報センタと、情報センタから情報通信
網を介して配信された情報に基づいて利用者に情報提供
サービスを実行し得るようにされている情報提供端末
と、情報提供端末と課金通信網を介して定期的に接続
し、情報の対価に相当する課金情報を情報提供端末に対
して送信することにより端末に対する課金を実行する課
金センタとを備える通信式情報提供システムであって、
情報提供端末は、当該端末の出荷時から所定の開局処理
時までに情報センタ側から配信されるべき初期状態解除
用情報を取得したか否かを識別するための識別情報を記
憶しており、前記情報センタ及び課金センタで構成され
るセンタ側装置に対して情報の配信要求をする場合に
は、識別情報も合わせて送信するよう構成され、前記セ
ンタ側装置は、情報提供端末から情報の配信要求があっ
た場合、配信要求に合わせて送信された識別情報に基づ
いて配信すべき初期状態解除用情報を配信したか否かを
判断する判断手段と、判断手段の判断結果に基づき、配
信すべき初期状態解除用情報をまだ配信していない場合
には課金処理が実行されない状態での情報配信を行う無
料モードに設定し、一方、配信すべき初期状態解除用情
報を既に配信している場合には課金処理が実行される状
態での情報配信を行う有料モードに変更する配信モード
制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0011】この通信式情報提供システムによれば、情
報提供端末は、情報を蓄積している情報センタから情報
通信網を介して配信された情報に基づいて利用者に情報
提供サービスを実行するのであるが、課金通信網を介し
て課金センタとも定期的に接続し課金される。
【0012】ここで、現行のキャプテンシステムやダイ
ヤルキューツーなどの課金通信網では発呼側(電話をか
けた側)に課金することとなっているので、情報提供端
末側から課金センタをコールして接続することになる。
しかし、既に公衆電話回線においても実用化されている
ように、コレクトコール方式で着呼側(電話を受けた
側)に課金するように課金通信網の構成を変更すること
は可能である。よって、ここでの接続は、情報提供端末
側に課金される限りは、端末側が発呼するものであって
も課金センタ側が発呼するものであっても構わない。
【0013】こうして情報提供端末と課金センタとが接
続されると、課金センタは、情報の対価に相当する課金
情報を情報提供端末に対して送信する。これによって、
課金通信網を介する情報提供端末への課金が実行される
のである。このような基本的な情報配信及び課金に係る
処理を実行するのであるが、本システムでは、情報提供
端末が情報センタに情報の配信要求をする場合、当該端
末の出荷時から所定の開局処理時までに情報センタ及び
課金センタで構成されるセンタ側装置から配信されるべ
き初期状態解除用情報を取得したか否かを識別するため
の識別情報も合わせて送信する。そして、センタ側装置
では、情報提供端末から情報の配信要求があった場合、
当該配信要求に合わせて送信された識別情報に基づいて
配信すべき初期状態解除用情報を配信したか否かを判断
する。さらにその判断結果に基づき、配信すべき初期状
態解除用情報をまだ配信していない場合には課金処理が
実行されない状態での情報配信を行う無料モードに設定
し、一方、配信すべき初期状態解除用情報を既に配信し
ている場合には課金処理が実行される状態での情報配信
を行う有料モードに変更する。
【0014】このように配信モードを変更することで、
出荷状態の端末に限り、端末から発呼することによって
無償で端末を最新の状態にできる。また、一度情報の取
り込み処理が行われて出荷状態でなくなると、それ以降
の設置処理では有償にすることができる。つまり、出荷
状態から一度も情報取り込みが行われていない場合、最
新の状態にするためには、出荷状態から現在までに配信
された情報を追加する必要があるが、この場合は情報提
供側にとっても無償で提供して構わないため、センタ側
装置での正式な端末登録処理を待たずに情報提供を行な
うのである。
【0015】従って、端末利用者の便宜を向上させると
共に情報提供側にとっても不都合の生じないようにする
ことができる。なお、このような情報提供端末は、現実
的には特約店や代理店などを介して購入者である設置店
に提供されることが多いが、中には特約店などの在庫品
となって長期間設置されないような端末もある。このよ
うな端末は、出荷された時点から現在までにセンタ側装
置から配信されるべき情報が入っていないこととなるの
で、センタ側装置と接続して最新の情報を取り込む必要
がある。そのような場合、代理店や特約店において、あ
らかじめ無償で情報の取得処理を行ってから設置店に設
置することができるため、これまでエンドユーザの回線
を情報の取得のために長時間占有していたものを、その
必要がなくなる。つまり、最新の状態にするための情報
取得に関しては無償で行えるようにしているため、誰が
その情報取得を行っても特に問題はなくなる。そのた
め、代理店や特約店におけるサービスの一環として、情
報提供端末を最新の状態にした上で購入者に引き渡すこ
とができ、現実的にも非常に有効である。
【0016】なお、判断手段及び配信モード制御手段は
センタ側装置を構成する情報センタあるいは課金センタ
のいずれが備えていてもよいのであるが、請求項2に示
すように課金センタが備えている場合には、その課金セ
ンタは、情報提供端末からの情報配信要求に対し、配信
されるべき初期状態解除用情報をまだ取得していない場
合には、課金処理が実行されない状態に設定した後で情
報センタに対して情報配信を許可し、一方、配信される
べき初期状態解除用情報を既に取得している場合には、
課金処理が実行される状態に設定した後で情報センタに
対して情報配信を許可するよう構成される。
【0017】この場合には、課金センタにおける課金処
理の実行の有無を決定してから情報センタへの情報配信
許可がなされ、その後に実際に情報配信がなされるた
め、確実な課金を行なう上では有効である。また、情報
センタに対して情報配信が許可された後の実際に情報配
信に関しては、必ずしも情報センタが主導で行なわなく
てはならないのではなく、例えば請求項3に示すよう
に、情報提供端末が発呼して情報センタとの接続処理を
行ない、両者が接続された状態で情報センタから情報提
供端末へ所定の情報が配信されるよう構成してもよい。
【0018】また、課金センタから情報提供端末に送信
される情報は、通常のビデオテックスシステムと同様
に、配信すべき実情報であってもよいが、情報通信網と
課金通信網とを別に持っているものでは、単なる暗号解
読のためのデータでも十分である。また、情報提供端末
に対して課金センタが送信する情報は、例えば暗号解読
キーとしての情報であってもよい。これは、情報提供端
末側に予めスクランブル情報として情報を蓄積してお
き、スクランブルを解除するための暗号解読キーを受信
することによって情報を提供可能な形に解読あるいは変
換等して利用者に提供するようにすることもできるから
である。
【0019】なお、本システムにおいて、情報通信網と
課金通信網とを異なる通信網とすれば、次の点で特に優
れた作用・効果を奏する。即ち、情報提供端末において
情報提供サービスに用いる情報としては、例えばカラオ
ケ演奏用の新曲データであるとか、ゲームソフトである
ように、情報量のかなり大きなものである場合が想定さ
れるが、そういった大きな情報そのものを情報センタか
ら配信する場合には、その配信に適した通信網を利用す
ることで、課金通信網を利用してそれらの情報を配信す
るよりも迅速であったりするという点で、情報提供端末
が受け取るべき情報の種類に応じた最適なシステム構成
が可能となるからである。
【0020】ここまでの説明でも判る通り、センタ側装
置を構成する課金センタと情報センタは、別々の独立し
たセンタとして存在してもよいし、一つのセンタの中に
両機能を備えさせておいてもよい。いずれにしても情報
提供端末に対して情報の配信が可能な情報通信網の方を
介して接続されたときに情報センタとしての機能を発揮
でき、課金通信網の方を介して接続されたときに課金セ
ンタとしての機能が発揮でき、課金センタとしての機能
を有する部分による課金の完了が何等かの手段によって
情報センタとしての機能を有する部分に伝達される限り
は、両センタが別体であろうと一体であろうと構わない
のである。即ち、本発明においては、センタ側装置を構
成する情報センタと課金センタは概念として分けて表現
されているだけであって物として分かれている場合だけ
を意味するわけではない。
【0021】一方、この様なシステムに用いられる情報
提供端末は、次の様に構成することができる。例えば請
求項5に示す情報提供端末は、情報通信網を介して情報
センタと接続する情報通信網接続手段と、情報センタか
ら情報の配信を受けようとするときにその旨を要求する
情報配信要求手段と、情報センタから配信されたサービ
ス提供用の情報を記憶しておく情報記憶手段と、課金通
信網を介して課金センタと接続する課金通信網接続手段
と、課金通信網接続手段を介して定期的に課金センタと
接続し、課金情報の送信を要求する課金要求手段とを備
え、情報記憶手段に記憶された情報に基づいて利用者に
情報提供サービスを実行し得るようにされている情報提
供端末であって、当該端末の出荷時から所定の開局処理
時までに情報センタ及び課金センタで構成されるセンタ
側装置から配信されるべき初期状態解除用情報を取得し
たか否かを識別するための識別情報を記憶しておく識別
情報記憶手段を備え、情報配信要求手段は、センタ側装
置に対して情報の配信要求をする場合には、識別情報も
合わせて送信するよう構成されていることを特徴とす
る。
【0022】また、この様なシステムに用いられるセン
タ側装置は、次の様に構成することができる。例えば請
求項6に示すように、蓄積している情報を、情報通信網
を介して情報提供端末に配信する情報センタと、情報提
供端末と課金通信網を介して定期的に接続し、情報の対
価に相当する課金情報を情報提供端末に対して送信する
ことにより端末に対する課金を実行する課金センタとを
備えるセンタ側装置であって、情報提供端末から情報の
配信要求があった場合、配信要求に合わせて送信された
識別情報に基づいて配信すべき初期状態解除用情報を配
信したか否かを判断する判断手段と、判断手段の判断結
果に基づき、配信すべき初期状態解除用情報をまだ配信
していない場合には課金処理が実行されない状態での情
報配信を行う無料モードに設定し、一方、配信するべき
初期状態解除用情報を既に配信している場合には課金処
理が実行される状態での情報配信を行う有料モードに変
更する配信モード制御手段とを備えていることを特徴と
することが考えられる。
【0023】また、請求項7に示すように、判断手段及
び配信モード制御手段を課金センタが備えており、その
課金センタは、情報提供端末からの情報配信要求に対
し、配信すべき初期状態解除用情報をまだ配信していな
い場合には、課金処理が実行されない状態に設定した後
で情報センタに対して情報配信を許可し、一方、配信す
べき初期状態解除用情報を既に配信している場合には、
課金処理が実行される状態に設定した後で情報センタに
対して情報配信を許可するよう構成してもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面を参照して説明する。図1は、一実施形態の通
信式情報提供システムをカラオケに関するシステムに適
用した場合の概略構成及びそのシステムの構成要素であ
る「情報提供端末」としてのカラオケ端末10の構成を
示すブロック図である。
【0025】図1に示すように、本実施形態のシステム
は、課金関連処理を担当する課金センタ1とカラオケ端
末10とが、課金通信網5を介して接続されていると共
に、カラオケ曲情報の送信関連処理を担当する情報セン
タ3とカラオケ端末10とが、情報通信網7を介して接
続されて構成されている。また、課金センタ1と情報セ
ンタ3との間も接続されている。この課金センタ1と情
報センタ3とで「センタ側装置」が構成されることとな
る。
【0026】なお、図1に示すシステムでは、1台のカ
ラオケ端末10と1台の課金センタ1及び1台の情報セ
ンタ3とから構成された最小の構成例である。実際に
は、上記各装置はそれぞれ複数台存在する場合もあり、
各1台の課金センタ1及び情報センタ3に対して複数台
のカラオケ端末10が存在するのが一般的である。
【0027】課金通信網5は、例えばビデオテックス通
信網やダイヤルキューツー通信網のように、情報料に対
して課金する機能を持つものである。現在の日本国内で
は、ビデオテックス網とダイヤルキューツー網がその代
表的なものとして知られている。ダイヤルキューツー網
は基本的に時間単位の従量計算であり、ビデオテックス
網は、情報の内容毎に任意の料金を設定可能であり、い
わゆるキャプテンシステム等に用いられている。
【0028】その課金機能の一例として、ビデオテック
ス通信網について説明すると、ビデオテックス通信網
は、具体的には例えば各カラオケ端末10に接続された
公衆電話回線と、ビデオテックス通信処理装置と、同ビ
デオテックス通信処理装置と課金センタ間の専用回線と
で構成されている。このビデオテックス通信処理装置
が、ビデオテックス通信網にアクセスしようとしている
公衆電話回線の課金センタ1への接続・交換、利用者装
置であるカラオケ端末10の管理及び課金センタ1への
加入者管理、通信料及び電話会社が代理徴収する情報提
供料の課金、カラオケ端末10と課金センタ1との間の
通信制御、プロトコル変換やコード/パターン変換など
の変換処理等の通信処理機能を提供する。
【0029】続いてカラオケ端末10の構成について説
明する。本発明における「情報配信要求手段」及び「課
金要求手段」に相当し、装置全体の制御を司る中央制御
装置31には、各種指示入力を行なうための入力手段と
しての多目的入力キー32、「情報記憶手段」及び「識
別情報記憶手段」に相当する記憶手段としてのハードデ
ィスク33、現在日付や現在時刻を常にカウントしてい
て中央制御装置31に通知するカレンダクロック34、
音声再生回路35、画面表示制御装置26、情報通信網
7と接続可能で「情報通信網接続手段」に相当する第1
通信制御装置27a及び課金通信網5と接続可能で「課
金通信網接続手段」に相当する第2通信制御装置27b
が接続されている。また、音声再生回路35にはミキサ
アンプ38が、画面表示制御装置26には表示手段とし
てのテレビモニタ29がそれぞれ接続されている。ま
た、ミキサアンプ38にはスピーカ41とマイクロフォ
ン43が接続されている。
【0030】そして、この中央制御装置31は所定の課
金制御処理を実行する。この課金制御処理については後
で詳しく説明するが、従来の課金通信網5の利用方法と
は異なるので、その点を説明しておく。従来は、利用者
端末がこの課金通信網5を介して情報を受信し、その情
報を用いて所定の処理を実行する。そして、課金通信網
5はその情報の代金として所定の料金(情報内容毎に設
定された所定料金)を課金することとなる。それに対し
て本実施形態では、カラオケ端末10がカラオケ演奏処
理に用いる情報は、ハードディスク33が記憶してい
る。ハードディスク33には予め数千曲程度のカラオケ
曲情報が記憶されている。なお、カラオケ端末10は、
カラオケ端末設置事業者の管理であり、新しい曲データ
がリリースされる毎に曲データ配信事業者から曲データ
の供給を受けることができる。本実施形態のシステムで
は、第1通信制御装置27aを介して情報通信網7と接
続し、情報センタ3からその新曲データを受信して、ハ
ードディスク33に後から記憶させることができるよう
にされている。
【0031】なお、前記ハードディスク33に記憶され
るカラオケ曲情報は、曲同士を識別するための識別情報
である曲番号情報と、実体情報とから構成されている。
この内の実体情報は、伴奏音楽の情報であるMIDI
(Musical Instrument DigitalInterface)規格の演奏
情報や、歌詞情報及び背景映像情報からなっている。背
景映像情報は曲毎に対応した映像情報を符号化したもの
である。
【0032】そして、このカラオケ曲情報はそのままで
は使用できないようにされている。使用するためには、
課金通信網5に第2通信制御装置27bを通して接続
し、中央制御装置31が課金制御プログラムを実行する
ことによって、課金通信網5による課金機能を利用した
所定の課金処理が行われて、カラオケ曲情報を使用する
ことができる状態となる。
【0033】例えば、未課金状態ではカラオケ曲情報に
スクランブル情報を付加しておき、そのままでは使用で
きなくしてある場合に、課金処理によって解凍情報を配
信してもらい、その解凍情報によってスクランブル情報
を解除することで使用許可することが考えられる。ま
た、スクランブル情報の付加といったようにカラオケ曲
情報自体を使用不可にしておくのではなく、カラオケ曲
情報自体は物理的には使用可能であっても、課金状態が
未課金である場合には、使用禁止フラグを設定してお
き、そのカラオケ曲情報がリクエストされても受け付け
ないような制御をするようにしてもよい。そして、課金
済みとなると、その使用禁止フラグを使用可能フラグに
変更するといったような制御をすれば実現できる。
【0034】本実施形態では、課金センタ1から解凍情
報を取得し、その解凍情報によってスクランブル情報を
解除することで実際にカラオケ演奏が可能な状態にする
ようにしている。なお、曲対応テーブル中において、解
凍情報によりスクランブル解除がされた曲には使用可能
フラグが設定され、まだスクランブル解除がされていな
いものは使用禁止フラグが設定されるようになってい
る。ハードディスク33に格納されたその曲対応テーブ
ルには、カラオケ曲情報毎に、その曲番号・曲名・受信
日・課金状態・使用許可禁止フラグの項目からなるテー
ブルが存在する。
【0035】上記使用許可フラグが設定されて、カラオ
ケ曲情報が使用できるようになると、利用者は多目的入
力キー32を操作することで歌いたい曲を選択する。す
ると中央制御装置31は、所定のカラオケ演奏プログラ
ムに従って、カラオケ演奏処理を実行する。簡単に説明
すると、中央制御装置31は、選択された曲に対応する
演奏情報、歌詞情報および背景映像情報をハードディス
ク33から読み出し、演奏情報は音声再生回路35に、
歌詞情報および背景映像情報は画面表示制御装置26に
それぞれ転送する。
【0036】音声再生回路35に出力された演奏情報
は、アナログの演奏信号に変換された後、ミキサアンプ
38へ送られて電気的に増幅されるとともに、マイクロ
フォン43を介して入力する利用者の歌声と適度な割合
でミキシングされる。ミキシングされた音声信号は、ス
ピーカ41により演奏音として外部へ出力される。
【0037】一方、演奏情報と同期して出力される歌詞
情報は、画面表示制御装置26において、後述する背景
映像信号と合成(スーパーインポーズ)されてテレビモ
ニタ29に表示される。これにより、テレビモニタ29
には、背景映像に歌詞テロップが合成された状態で表示
される。
【0038】続いて、課金センタ1の構成を図2を参照
して説明する。課金センタ1は、センタ全体の制御を司
り、「判断手段」及び「配信モード制御手段」に相当す
るホストコンピュータ51と、記憶装置53と、入力装
置55と、通信制御装置57と、プリンタ59と、CR
T61とを備えている。前記記憶装置53は、ホストコ
ンピュータ51が動作するための各種制御プログラム
や、前記各カラオケ端末10毎の課金実績等を記憶する
ためのものである。つまり、上述した曲対応テーブルに
似たものが、各カラオケ端末10に対応して記憶されて
いるのである。
【0039】なお、入力装置55からは各種指令を入力
することができ、例えば、記憶装置53に記憶された各
カラオケ端末10毎の課金情報を基にして課金実績等を
作成させたり、それをプリンタ59によって印刷させた
り、CRT61に表示させたりすることができる。
【0040】次に、情報センタ3の構成及び機能につい
て説明する。情報センタ3は、図2に示すとおり、情報
通信網7を介してカラオケ端末10と接続する通信制御
装置77と、カラオケ端末10に配信するカラオケ曲デ
ータを蓄積する記憶装置73とを備え、これらが中央制
御装置としてのホストコンピュータ71によって制御さ
れている。また、ホストコンピュータ71には、入力装
置75、プリンタ79、CRT81などの各種機器が接
続されている。また、記憶装置73には、カラオケ曲デ
ータの他に、ホストコンピュータ71が動作するための
各種制御プログラム等も記憶されている。
【0041】このように構成された情報センタ3は、カ
ラオケ曲データを、情報通信網7を介して各カラオケ端
末10に対して配信する。この配信は、新曲データの追
加のために、数日おき程度のペースで情報センタ3側か
ら行われるが、本実施形態では、カラオケ端末10側か
らの定期的な(例えば1日1回)新曲問い合わせに応
え、配信すべき新曲があれば配信処理をするように構成
されている。
【0042】次に、上記構成を有する本システムにおけ
る動作について説明する。まず、図3〜図6のフローチ
ャートに基づいて、カラオケ端末10の動作を説明す
る。電源が投入されると、図3のメインルーチンが開始
される。
【0043】まず、最初のステップS1にて、通信制御
装置27a,27bのリセット等の装置全体の初期化を
行う。次に、S2にて、カラオケ端末10の動作指定と
して、カラオケ演奏モードが指定されたか否かをチェッ
クする。カラオケ端末設置事業者によってカラオケ演奏
モードの指定があればS3へ移行し、同指定がなければ
S4へ移行する。
【0044】S3では、サブルーチンをコールしてカラ
オケ演奏処理を行う。このカラオケ演奏処理を図4のフ
ローチャートにて説明する。本カラオケ演奏処理の最初
のステップS11では、多目的入力キー32からのキー
入力を待ち、キー入力があれば(S11:YES)、S
12にて、それがリクエスト番号の入力かどうかを判断
する。そして、リクエスト番号入力である場合には、S
13に移行して、その曲がロック対象であるかどうかを
判断する。これは、上述した曲対応テーブルの使用許可
禁止フラグの項目において、使用禁止フラグが設定され
ているかどうかで判断する。
【0045】使用許可フラグが設定されている場合には
S14へ移行し、そのリクエストされた番号の曲の演奏
を実行するが、使用禁止フラグが設定されている場合に
は、ロック対象であるのでS15へ移行し、テレビモニ
タ29に利用不可であることを示す表示をする。このS
14あるいはS16の処理の後でS15へ移行する。
【0046】一方、S12にてリクエスト番号入力でな
いと判断された場合には、S17にて、その他のキー入
力に応じた処理を実行してからS15へ移行する。S1
5ではカラオケモード終了の指示があったかどうかを判
断し、終了指示がない場合にはS11へ戻り、終了指示
があった場合には、本カラオケ演奏処理を終了して、図
3のフローチャートのS4へ移行する。
【0047】S4では、カラオケ端末10の動作指定と
して、開局処理モードが指定されたか否かをチェックす
る。カラオケ端末設置事業者によって開局処理を実行さ
せるためのモード指定があればS5へ移行し、同指定が
なければS6へ移行する。S5では、サブルーチンをコ
ールして所定の開局処理を行う。この開局処理を図5の
フローチャートにて説明する。
【0048】この開局処理はシステム内で有効なカラオ
ケ端末10としてセンタ側で登録されることで、センタ
側から課金処理や情報配信等を行うようにするための処
理である。但し、開局処理を求めるカラオケ端末10か
らのアクセスが一時的に多数集中したような場合には、
センタ側での端末登録作業が間に合わずに、カラオケ端
末10を設置しても使用できない状態が長く続いてしま
う可能性がある。
【0049】一方、このようなカラオケ端末10は、通
常は特約店や代理店などを介して購入者である設置店に
提供されるが、中には特約店などの在庫品となって長期
間設置されないようなものもある。このようなカラオケ
端末10は、出荷された時点から現在までに情報センタ
3側から配信されるべき情報が入っていないこととなる
ので、情報センタ3と接続して最新の情報を取り込み、
さらに課金センタ1から解凍情報を取得して使用可能な
状態(これを「最新の状態」という。)にする必要があ
る。しかしこの情報を入れ込むのに、かなりの時間と費
用がかかってしまうため、購入者である設置店に提供す
る前に、サービスの一環として予め特約店などにおいて
センタと接続して最新の状態にすることが好ましい。
【0050】そこで、本実施形態のシステムでは、この
ような問題点を解決するため、出荷状態のカラオケ端末
10に限り、カラオケ端末10から発呼することによ
り、無償で端末を最新の状態にできるようにし、また、
一度情報の取り込み処理が行われると(つまり、出荷状
態でなくなると)、それ以降の設置処理では有償になる
ようにする。
【0051】その開局処理におけるカラオケ端末10側
での処理が図5のフローチャートに示す処理となる。ま
ず、S21においては、初期設定機能によってカラオケ
端末10側の電話番号等の情報をセットする。次にS2
2として、課金センタ1との通信処理を開始する。
【0052】課金センタ1との接続が完了したならば、
S23にて、カラオケ端末10の電話番号や製造番号等
の端末詳細情報を課金センタ1に送信する。なお、この
端末詳細情報には、当該端末の状態を示す情報が含まれ
ており、この場合は「出荷状態」を示す情報となってい
る。これに対して、課金センタ1からは端末ID情報が
送信されるため、S24にてこの端末ID情報を受信す
る。
【0053】また、スクランブル処理されてそのままで
は通常の使用ができなくされているカラオケ曲情報を解
凍するための解凍情報が課金センタ1から送信される。
この解凍情報は、未取得のカラオケ曲情報、つまり出荷
時から現在までに配信されているべき曲のデータに対す
る解凍情報である。S25ではそれを受信する。その後
S26にて、カラオケ端末10のモードを変更するため
の情報(端末モード変更情報)を受信する。S27で
は、その端末モード変更情報に基づき、端末モードを、
情報センタ3から不足曲の受信を行なうためのモードに
変更する。
【0054】そして、S28にて課金センタ1との通信
処理を終了し、次のS29では、カラオケ曲情報を取得
するために、情報センタ3との通信処理を開始する。情
報センタ3に接続できたならば、S30,S31におい
て、未取得のカラオケ曲情報、つまり出荷時から現在ま
でに配信された曲のデータをすべてダウンロードする。
なお、本実施形態の場合には、このS30,S31にお
いて受信するカラオケ曲情報が「初期状態解除用情報」
に相当する。
【0055】未取得のカラオケ曲情報を全て受信したな
らば(S31:YES)、S32へ移行して、情報セン
タ3との通信処理を終了する。通信処理が終了したなら
ば、S33にて、端末モードを情報センタ3との定常通
信を行うモードに設定する。この設定により、図3のフ
ローチャートにおけるS4では必ず否定判断されるよう
になる。さらに、上記S23の処理では、端末状態を示
す情報が「出荷状態」を示していたが、S33でのモー
ド設定によって、「非出荷状態」を示す情報に変更され
ることとなる。
【0056】なお、上記S30,S31においては、未
取得のカラオケ曲情報、つまり出荷時から現在までに配
信されるべき曲のデータをすべてダウンロードしてお
り、S25では、その曲データに対する解凍情報を受信
している。したがって、この解凍情報によってスクラン
ブルを解凍すれば、S30,S31で取得した曲データ
を通常のカラオケ演奏に用いることができる。
【0057】S33の処理後は、本開局処理ルーチンを
終了し、図3のS5Aへ移行する。S5Aでは、開局処
理が既に済んでいるかどうかを判断する。もしも開局処
理が済んでいない場合には、S6以下の処理を実行せ
ず、S2へ戻る。これは、後述するS7での課金関連処
理やS9の新曲問い合わせ・受信処理は、開局処理が済
んでいることが前提の処理であるからである。一方、開
局処理が済んでいれば(S5A:YES)、そのままS
6へ移行する。
【0058】S6では、カラオケ端末10の動作指定と
して、課金のための所定時刻であるかどうかをチェック
する。課金のための所定時刻であればS7へ移行し、同
指定がなければS8へ移行する。なお、この所定時刻か
どうかはカレンダクロック34からの時刻情報等に基づ
いて判断する。
【0059】S7では、サブルーチンをコールして課金
関連処理を行う。この課金関連処理を図6のフローチャ
ートにて説明する。最初のステップS41においては、
課金センタ1との通信処理を開始する。そして、S42
において課金センタ1へ端末詳細情報を送信する。この
端末詳細情報には、最後に解凍情報を受け取った日時な
どが含まれる。そして、上記図5で説明した開局処理の
場合には「出荷状態」を示す情報がこの端末詳細情報に
含まれている旨を説明したが、付加されているそして、
S43では課金センタ1から解凍情報を受信する。な
お、このS43の処理によって解凍情報を受信した場合
には、所定のテーブルにどのカラオケ曲情報に対応する
解凍情報を受信したかその履歴が記憶される。したがっ
て、このテーブルを参照すれば、例えば何月分あるいは
何月の何週分までの解凍情報を受信していたかといった
ことが判断できるため、これを上記S42での端末詳細
情報に含めるのである。S43の処理が終了するとS4
4へ移行して課金センタ1との通信を終了し、その後、
本処理を終了して図3のフローチャートのS8のステッ
プへ移行する。
【0060】図3に戻り、S8では、カラオケ端末10
の動作指定として、新曲問い合わせのための所定時刻で
あるかどうかをチェックする。これは、新曲のデータを
なるべく早く取得するため、例えば1日に1回、情報セ
ンタ3から配信すべき曲データがあるかどうかを問い合
わせるためのものである。新曲問い合わせのための所定
時刻であればS9へ移行して新曲問い合わせ処理を実行
する。また、新曲問い合わせの所定時刻でなければS2
へ移行する。なお、この所定時刻かどうかはカレンダク
ロック34からの時刻情報等に基づいて判断する。
【0061】S9では、サブルーチンをコールして新曲
問い合わせ・受信処理を行う。この新曲問い合わせ・受
信処理について図7のフローチャートを参照して説明す
る。新曲問い合わせ・受信処理の最初のステップS70
では、情報通信網7を介して情報センタ3と接続する。
情報センタ3との接続処理終了後、S71へ移行する。
【0062】S71では、新曲の有無を情報センタ3に
問い合わせ、S72でその問い合わせに対する回答を受
信する。その回答により、配信すべき新曲データが有る
と判断された場合には(S73:YES)、S74へ移
行して、その配信すべき新曲を全曲取得する要求を情報
センタ3に送信する。
【0063】続くS75では、その全曲取得要求に対す
る応答として、情報センタ3から送信される新曲にかか
るカラオケ曲情報を受信して内蔵のハードディスク33
へセーブする。なお、このハードディスク33へのセー
ブに伴って、曲対応テーブルにはセーブした曲の曲番号
・曲名・受信日が書き込まれると共に、課金状態の項目
には自動的に「課金済み」が書き込まれる。そして、使
用許可禁止フラグの項目には「使用許可フラグ」が設定
されることとなる。
【0064】S75でのハードディスク33へのセーブ
が完了したら、S76へ移行し、情報センタ3との接続
解除処理を行う。なお、S73にて、配信すべき新曲デ
ータが無いと判断された場合には(S73:NO)、S
77へ移行して新曲データ無しであることを記憶してか
ら、S76へ移行する。この場合、新曲データが無い旨
をテレビモニタ29に表示するようにしてもよい。
【0065】S76での情報センタ3との接続解除の完
了後、図3のフローチャートのS2へ移行する。以上が
カラオケ端末10の中央制御装置31の動作であり、カ
ラオケ演奏処理、開局処理、カラオケ曲情報を使用可能
あるいは使用不可とするための課金関連処理及び配信さ
れた新曲に係るカラオケ曲情報等の受信の各処理を行
う。
【0066】次に、課金センタ1の動作を図8のフロー
チャートを基に説明する。課金センタ1では、電源投入
後、S100のステップから実行する。S100では、
通信制御装置57のリセット等の装置全体の初期化を行
う。S100の処理を終了後、S101へ移行して、カ
ラオケ端末10からの接続要求があるかどうか調べる。
接続要求があればS102へ移行し、なければS101
の処理を繰り返し、待機状態となる。
【0067】S102では、カラオケ端末10からの接
続要求に対して同カラオケ端末10との接続を行う。接
続完了後、S103へ移行して、カラオケ端末10から
の端末詳細情報を受信する。端末詳細情報とは、図5に
示すS23あるいは図6に示すS42において要求され
る情報である。
【0068】続くS105では、その端末詳細情報に基
づいて、そのカラオケ端末10が出荷状態かどうかを判
定する。図5のS23の処理にて送信された場合にはそ
のカラオケ端末10は出荷状態であるため(S105:
YES)、S106にて、管理テーブルにおけるそのカ
ラオケ端末10に対する課金フラグをOFFに設定す
る。そしてS107へ移行し、そのカラオケ端末10の
電話番号等の情報を基に、システム内での管理に用いる
「端末ID」を割り振り、そのカラオケ端末10に通知
してからS108へ移行する。なお、図6のS42の処
理にて送信された端末詳細情報に基づく場合は出荷状態
ではないため(S105:NO)、S106,S107
の処理を行うことなくS108へ移行する。
【0069】S108では、課金フラグがOFFになっ
ているかどうかを判断する。これは、カラオケ曲情報を
演奏可能にするための解凍情報をカラオケ端末10に対
して送信するに際して有料にするのか無料にするのかを
決めるためである。もしも管理テーブルにおける課金フ
ラグがOFFになっていなければ(S108:NO)、
S109に移行して、有料モードで解凍情報を送信する
こととなり、課金フラグがOFFであれば(S108:
YES)、S110へ移行して、無料モードで解凍情報
を送信することとなる。そして、無料モードで解凍情報
を送信した場合には、S111にて管理テーブルにおけ
る課金フラグをONにし、S112にて、端末モード変
更情報をカラオケ端末10に送信する。
【0070】S109あるいはS112の処理が終了し
た後は、S113へ移行して、接続中のカラオケ端末1
0との接続を解除する。接続解除完了後、S101へ戻
る。以上が課金センタ1のホストコンピュータ51の動
作であり、カラオケ端末10から端末詳細情報を受け取
り、所定の課金情報を送信する処理を行う。ここで両者
の通信シーケンスについて補足説明する。
【0071】カラオケ端末10が課金センタ1に対して
発呼し、接続できた後に所定の情報を送信する。課金セ
ンタ1では通信制御装置57を介してこれを受け取り、
ホストコンピュータ51が電話番号やパスワード等で端
末照合を行う。但し、開局処理を行なう場合には、上述
したように端末詳細情報が上記所定の情報として最初に
送られることとなる。この場合には、端末状態を示す情
報が「出荷状態」を示しているため、端末IDが割り振
られてカラオケ端末10に送信されることとなる。した
がって、それ以降のアクセスである課金関連処理の場合
には、既に端末IDがあるので、その端末IDを上記所
定の情報として送信し、課金センタ1では、その端末I
Dが登録されているカラオケ端末10であれば照合正常
を返送する。カラオケ端末10では、この照合正常を受
信して課金センタ1が受付可能状態となった後に、端末
詳細情報を送信するのである。
【0072】なお、課金通信網5を構成する料金徴収代
行システムでは、どのカラオケ端末10が課金センタ1
から課金通信網5を介して課金情報が送信されたかを課
金実績として取得する。電話事業者は、この課金実績に
基づき、情報提供料金を該当するカラオケ端末10の設
置事業者に対する電話料金請求時にこれに上乗せする形
で徴収し、情報提供者である曲情報配信事業者へと渡す
サービスを行っている。これ自体は、NTTで行ってい
るビデオテックスとしてよく知られているものである。
【0073】そして、課金センタ1の記憶装置53に
は、月毎の課金情報の送信実績(つまり課金実績)を記
憶しておくためのテーブルが各カラオケ端末10に対応
して格納されており、カラオケ端末10からの課金要求
があれば、課金情報を送信すると共に、該当する月の課
金状態を課金済みに設定する。
【0074】次に、情報センタ3の動作を図9のフロー
チャートに基づいて説明する。情報センタ3では、電源
投入後、S120のステップから実行する。S120で
は、通信制御装置77のリセット等の装置全体の初期化
を行う。そして、S121へ移行し、カラオケ端末10
から接続要求があるかどうかを調べる。あればS122
へ移行し、なければS121の処理を繰り返し、待機状
態となる。
【0075】S122では、カラオケ端末10からの接
続要求に対して当該カラオケ端末10との接続を行う。
接続完了後、S123へ移行する。S123ではカラオ
ケ端末10からの新曲有無の問い合わせを受信し、S1
24でその回答を送信する。その回答が新曲データ無し
の場合には(S125:NO)、上述したようにカラオ
ケ端末10側でもそのまま回線接続が切断され、その後
の通信が必要でなくなるため、当該カラオケ端末10と
の接続を解除して(S140)、S121へ戻る。
【0076】一方、回答が新曲データ有りの場合には
(S125:YES)、カラオケ端末10からの要求が
あるのでそれを受信する(S126)。上記図6のS7
4で説明したように、この要求は全曲取得の要求である
ため、続くS127では、配信すべき新曲に係るカラオ
ケ曲情報を全部送信する。
【0077】こうしてS127で新曲データの送信が完
了したら、S128へ移行し、当該カラオケ端末10と
の接続を解除する。接続解除処理が完了後、S121へ
移行し、上記の処理を繰り返す。以上が情報センタ3の
ホストコンピュータ71の動作であり、カラオケ端末1
0からの新曲問い合わせに対して、配信すべき新曲デー
タがあれば、それを配信する処理を実行する。
【0078】以上説明した本実施形態のシステムによれ
ば、カラオケ端末10は情報センタ3からカラオケ曲情
報の配信を受け、課金センタ1から取得した解凍情報に
基づいてカラオケ曲情報のスクランブル状態を解凍して
使用可能な状態にすることができる。このような基本的
な機能に加え、出荷状態のカラオケ端末10に限り、カ
ラオケ端末10から発呼することによって無償で最新の
状態にすることができる。また、一度情報の取り込み処
理が行われて出荷状態でなくなると、それ以降は有償に
した通常の情報配信のモードに移行することができる。
つまり、出荷状態から一度も情報取り込みが行われてい
ない場合、最新の状態にするためには、出荷状態から現
在までに配信されたカラオケ曲情報を追加する必要があ
るが、この場合は曲情報配信事業者側にとっても無償で
提供して構わないため、センタ側での正式な端末登録処
理を待たずに情報提供を行なうのである。
【0079】従って、カラオケ端末10の購入者あるい
は利用者の便宜を向上させることができ、また曲情報配
信事業者側にとっても不都合は生じない。そして、この
ようなカラオケ端末10は、通常は特約店や代理店など
を介して購入者である設置店に提供されるが、中には特
約店などの在庫品となって長期間設置されないようなも
のもある。このようなカラオケ端末10は、出荷された
時点から現在までに情報センタ3側から配信されるべき
情報が入っていないこととなるので、情報センタ3と接
続して最新の情報を取り込み、さらに課金センタ1から
解凍情報を取得して使用可能な「最新状態」にする必要
がある。しかしこの情報を入れ込むにはかなりの時間と
費用がかかってしまうため、購入者である設置店に提供
する前に、サービスの一環として予め特約店などにおい
てセンタと接続して最新の状態にすることができ、現実
的にも非常に有効である。
【0080】以上本発明はこの様な実施形態に何等限定
されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる形態で実施し得る。例えば、上記実施形
態においては、カラオケ端末10からの配信要求に応じ
て情報センタ3が新曲配信を実行し、またカラオケ端末
10からの課金要求に応じて課金センタ1が課金処理実
行するように構成されていた。つまり、カラオケ端末1
0側が主導で各種要求をしていたが、センタ1,3側主
導で行う形態を採用してもよい。
【0081】センタ1,3側主導で行う場合には、情報
センタ3が新曲配信時期になるとカラオケ端末10毎に
接続して曲データを配信し、課金センタ1が課金時期に
なるとカラオケ端末10毎に接続して課金情報を送信す
ることが前提である。また、上記実施形態では、新曲の
カラオケ曲情報は情報通信網7を用いて送信していた
が、課金通信網5を用いて送信するようにしてもよい。
但し、上記実施形態のように、情報通信網7を課金通信
網5とは異なる通信網として、その情報通信網7によっ
てカラオケ曲情報を送信する場合には、次の点で特に優
れた作用・効果を奏する。すなわち、カラオケ曲情報
は、情報量のかなり大きなものとなる場合が想定される
が、そういった大きな情報そのものを配信する場合に
は、その配信に適した通信網を利用することが好まし
い。これは、課金通信網5を利用してカラオケ曲情報自
体を配信するよりも迅速であったりするという点で、カ
ラオケ端末10が受け取るべき情報の種類に応じた最適
なシステム構成が可能となるからである。
【0082】また、本発明の適用対象は、通信式カラオ
ケシステムに限らず、ゲームソフトの配信ネットワーク
等として適用してもよいことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の通信式情報提供システムをカラオ
ケに関するシステムに適用した場合の概略構成及びその
システムの構成要素であるカラオケ端末の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 実施形態のシステムのセンタ側となる課金セ
ンタ及び情報センタの構成を示すブロック図である。
【図3】 実施形態のカラオケ端末におけるメイン処理
を示すフローチャートである。
【図4】 実施形態のカラオケ端末におけるカラオケ演
奏処理を示すフローチャートである。
【図5】 実施形態のカラオケ端末における開局処理を
示すフローチャートである。
【図6】 実施形態のカラオケ端末における課金関連処
理を示すフローチャートである。
【図7】 実施形態のカラオケ端末における新曲問い合
わせ・受信処理を示すフローチャートである。
【図8】 実施形態の課金センタにおけるメイン処理を
示すフローチャートである。
【図9】 実施形態の情報センタにおけるメイン処理を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…課金センタ 3…情報センタ 5…課金通信網 7…情報通信網 10…カラオケ端末 26…画面表示制
御装置 27a…第1通信制御装置 27b…第2通信制
御装置 29…テレビモニタ 31…中央制御装
置 32…多目的入力キー 33…ハードディ
スク 34…カレンダクロック 35…音声再生回
路 38…ミキサアンプ 41…スピーカ 43…マイクロフォン 51,71…ホストコン
ピュータ 53,73…記憶装置 55,75…入力装置 57,77…通信制御装置 59,79…プリンタ 61,81…CRT

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を蓄積している情報センタと、 該情報センタから情報通信網を介して配信された情報に
    基づいて利用者に情報提供サービスを実行し得るように
    されている情報提供端末と、 当該情報提供端末と課金通信網を介して定期的に接続
    し、情報の対価に相当する課金情報を当該情報提供端末
    に対して送信することにより端末に対する課金を実行す
    る課金センタとを備える通信式情報提供システムであっ
    て、 前記情報提供端末は、当該端末の出荷時から所定の開局
    処理時までに前記情報センタ側から配信されるべき初期
    状態解除用情報を取得したか否かを識別するための識別
    情報を記憶しており、前記情報センタ及び課金センタで
    構成されるセンタ側装置に対して情報の配信要求をする
    場合には、前記識別情報も合わせて送信するよう構成さ
    れ、 前記センタ側装置は、 前記情報提供端末から情報の配信要求があった場合、当
    該配信要求に合わせて送信された前記識別情報に基づい
    て配信すべき初期状態解除用情報を配信したか否かを判
    断する判断手段と、 該判断手段の判断結果に基づき、前記配信すべき初期状
    態解除用情報をまだ配信していない場合には前記課金処
    理が実行されない状態での情報配信を行う無料モードに
    設定し、一方、配信すべき初期状態解除用情報を既に配
    信している場合には前記課金処理が実行される状態での
    情報配信を行う有料モードに変更する配信モード制御手
    段とを備えていることを特徴とする通信式情報提供シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記判断手段及び配信モード制御手段を
    前記課金センタが備えており、その課金センタは、前記
    情報提供端末からの情報配信要求に対し、前記配信され
    るべき初期状態解除用情報をまだ取得していない場合に
    は、前記課金処理が実行されない状態に設定した後で前
    記情報センタに対して情報配信を許可し、一方、前記配
    信されるべき初期状態解除用情報を既に取得している場
    合には、前記課金処理が実行される状態に設定した後で
    前記情報センタに対して情報配信を許可するよう構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の通信式情報
    提供システム。
  3. 【請求項3】 前記情報センタに対して情報配信が許可
    された後、情報提供端末が発呼して情報センタとの接続
    処理を行ない、両者が接続された状態で前記情報センタ
    から情報提供端末へ所定の情報が配信されるよう構成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2記載の通信式
    情報提供システム。
  4. 【請求項4】 前記情報通信網は課金通信網とは異なる
    通信網であり、前記課金センタから情報提供端末へ送信
    される情報は課金情報を含む暗号解読のためのデータで
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の通
    信式情報提供システム。
  5. 【請求項5】 情報通信網を介して情報センタと接続す
    る情報通信網接続手段と、 前記情報センタから情報の配信を受けようとするときに
    その旨を要求する情報配信要求手段と、 前記情報センタから配信されたサービス提供用の情報を
    記憶しておく情報記憶手段と、 課金通信網を介して課金センタと接続する課金通信網接
    続手段と、 該課金通信網接続手段を介して定期的に前記課金センタ
    と接続し、課金情報の送信を要求する課金要求手段とを
    備え、 前記情報記憶手段に記憶された情報に基づいて利用者に
    情報提供サービスを実行し得るようにされている情報提
    供端末であって、 当該端末の出荷時から所定の開局処理時までに前記情報
    センタ及び課金センタで構成されるセンタ側装置から配
    信されるべき初期状態解除用情報を取得したか否かを識
    別するための識別情報を記憶しておく識別情報記憶手段
    を備え、 前記情報配信要求手段は、前記センタ側装置に対して情
    報の配信要求をする場合には、前記識別情報も合わせて
    送信するよう構成されていることを特徴とする情報提供
    端末。
  6. 【請求項6】 蓄積している情報を、情報通信網を介し
    て情報提供端末に配信する情報センタと、 当該情報提供端末と課金通信網を介して定期的に接続
    し、情報の対価に相当する課金情報を当該情報提供端末
    に対して送信することにより端末に対する課金を実行す
    る課金センタとを備えるセンタ側装置であって、 前記情報提供端末から情報の配信要求があった場合、当
    該配信要求に合わせて送信された前記識別情報に基づい
    て配信すべき初期状態解除用情報を配信したか否かを判
    断する判断手段と、 該判断手段の判断結果に基づき、前記配信すべき初期状
    態解除用情報をまだ配信していない場合には前記課金処
    理が実行されない状態での情報配信を行う無料モードに
    設定し、一方、配信するべき初期状態解除用情報を既に
    配信している場合には前記課金処理が実行される状態で
    の情報配信を行う有料モードに変更する配信モード制御
    手段とを備えていることを特徴とするセンタ側装置。
  7. 【請求項7】 前記判断手段及び配信モード制御手段を
    前記課金センタが備えており、その課金センタは、前記
    情報提供端末からの情報配信要求に対し、前記配信すべ
    き初期状態解除用情報をまだ配信していない場合には、
    前記課金処理が実行されない状態に設定した後で前記情
    報センタに対して情報配信を許可し、一方、前記配信す
    べき初期状態解除用情報を既に配信している場合には、
    前記課金処理が実行される状態に設定した後で前記情報
    センタに対して情報配信を許可するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載のセンタ側装置。
JP28858396A 1996-10-30 1996-10-30 通信式情報提供システム、情報提供端末及びセンタ側装置 Pending JPH10134114A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000134678A (ja) * 1998-07-22 2000-05-12 Touchtunes Music Corp インテリジェントディジタルオ―ディオビジュアル再生システムのための遠隔制御装置

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JP2000134678A (ja) * 1998-07-22 2000-05-12 Touchtunes Music Corp インテリジェントディジタルオ―ディオビジュアル再生システムのための遠隔制御装置

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