JP3626792B2 - 情報料課金システム及びそこに使用される情報提供端末 - Google Patents
情報料課金システム及びそこに使用される情報提供端末 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報を蓄積している情報センタから情報通信網を介して情報の自動配信を受けて利用者に提供し得るようにされている情報提供端末の設置者から、前記配信される情報の料金を徴収するための課金システム及びそれに使用する情報提供端末に係り、特に、ビデオテックス等の課金通信網を利用した技術に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年普及している通信カラオケシステムは、店舗等に設置された通信カラオケ端末に予め多数の曲データを記憶しておき、新曲は電話回線を通じてホストコンピュータから自動配信する様に構成されている。そして、この新曲の配信に伴う料金徴収は、曲データ配信事業者がカラオケ端末設置事業者の店舗等に直接出向いたり、銀行口座に振り込んでもらうなどの方法によっている。
【0003】
しかしながら、カラオケ端末の転売等によって曲データ配信事業者側がカラオケ端末を使用するカラオケ端末設置事業者の管理が不可能になったりすると、以後のカラオケ端末への曲データ配信サービス及び同サービスに対する料金徴収が難しくなるという問題をもっている。
【0004】
また、このようなカラオケ端末設置事業者の管理や、曲データ配信に対する料金徴収は、曲データ配信事業者側には大きな負担でもあった。
そこで、出願人は、近年実用化されているビデオテックスシステムやダイヤルキューツーシステムの様な課金回線網を利用した料金徴収システムの構築を検討することとした。
【0005】
このビデオテックスシステムとしては、わが国ではキャプテンシステムがよく知られている。このシステムは、ビデオテックス通信網を介して利用者端末を情報センタに接続し、利用者端末からの要求に応じて、情報センタから文字図形情報などを提供する会話型画像情報通信として実用化されている。そして、情報センタから提供した情報の料金を回収するため、上記のビデオテックス通信網は課金機能を備えており、情報単位で料金徴収が可能となっている。
【0006】
また、ダイヤルキューツーシステムは、利用者端末と情報センタとを公衆回線を介して接続し、情報センタ毎に設定された単位時間当りの情報料を公衆回線使用料に上乗せして従量計算により料金徴収を行うものである。
こうした課金通信網を利用することによって、通信カラオケシステムにおける曲データ配信事業者側の管理負担を大幅に軽減することが可能になるものと予測される。
【0007】
ところで、従来、通信カラオケシステムでは、常に最新の曲を備えられるようにするため、例えば数日おきに新曲データの自動配信が行われているが、この様な通信カラオケシステムにおいて、上述の様な課金通信網を利用した自動課金システムを採用し、新曲データの配信の際に課金を実行する場合を考える。すると、多数のカラオケ端末のそれぞれに対して新曲データの配信毎に課金情報を送信する必要があり、課金通信網の回線使用料が増える分だけ自動課金システムの運用に必要となるコストも増大してしまう。そして、その回線使用料をカラオケ端末での負担するシステムであれば、頻繁な新曲データの配信によって常に最新の曲を備えられるという端末にとってのメリットはあっても、その頻繁な配信を採用しづらくなって来ることも考えられる。
【0008】
また課金センタ側での課金情報の送信における負荷、あるいはその送信された課金情報に基づいて課金処理を行なう課金通信網における負荷についても、カラオケ端末の設置台数の増大に伴ってきわめて大きくなる。
そこで、本願出願人は、課金通信網の回線使用料を低減させ、課金センタや課金通信網にかかる負荷を軽減し得る情報料課金システム及び当該システムを構築するのに適した情報提供端末として、例えば特願平7−43024号等において、所定期間(例えば1週間,1か月間,2か月間,6か月間等)毎に課金を実行するものや、配信を受けた情報料金の累積値が所定の上限値(例えば1万円,2万円,5万円,10万円等)を超えたらその時点で課金をするものを提案した。これによれば、その所定期間中や、料金の累積値が上限値を超えるまでは、何回配信を受けても、課金通信網を介して課金センタと情報提供端末とを接続する必要がないので、課金センタと情報提供端末との接続回数は格段に少なくなる。この結果、課金センタにかかる負荷、あるいは課金通信網にかかる負荷は軽減され、また、課金通信網の回線使用料等といった本システムの運用に必要なコストも低下するというものである。
【0009】
この利点のみを考えれば、所定期間であればなるべく長い期間を設定した方が好ましく、また料金の上限値であればなるべく高額に設定しておいた方が好ましいのであるが、このシステムは、基本的には先に情報を配信して後でその料金を課金する方式を採用することとなるので、期間が長いほど、あるいは上限値が高額であるほど、いわゆる「踏み倒し」に遭った場合の被害が大きくなる。また、そのような悪意がない場合にでも、1回の課金金額が過度に大きくなり、情報提供端末設置者の支払い能力を越えてしまうと、情報料の回収が困難となり、システム運営に多大な障害を招くおそれがある。そしてまた、端末設置者側も自己の支払い能力を越えて情報の配信を受けてしまうと近年話題のカード破産の如き問題を生じるおそれがある。
【0010】
一方、例えば長年利用している等、情報の提供者側と被提供者側との間で信頼関係が築かれている場合には、上記利点を優先させてなるべく長期間あるいは上限値を高額に設定しておいた方が好ましいとも考えられる。しかし、情報提供者が被提供者個別にこれらの事情を調査して判断し、その判断結果に基づいて、課金のための期間や上限値を設定し直すようにしていたのでは面倒である。
【0011】
したがって、実績に起因する上記信頼度合に応じ、例えば信頼度合の低い情報被提供者に対しては期間は短く上限値は低額に設定し、信頼度合の高い情報被提供者に対しては期間は長く上限値は高額に設定することが自動的に実行できるようになれば非常に便利である。これにより、料金徴収に面倒がなく、しかも、課金通信網の回線使用料の低減あるいは課金センタや課金通信網にかかる負荷の軽減という利点と、料金徴収が不可能になってしまうことを防止してシステムの健全な運営に寄与するという利点とを両立させることができるようになるのである。これは通信カラオケシステムだけに限る訳ではなく、将来のマルチメデイア社会における各種の情報提供システムに共通するものである。
【0012】
そこで、本発明は、料金徴収に面倒がなく、しかも、課金通信網の回線使用料の低減あるいは課金センタや課金通信網にかかる負荷の軽減という利点と、料金徴収が不可能になってしまうことを防止してシステムの健全な運営に寄与するという利点とを両立可能な情報料課金システム及びそこに使用される情報提供端末を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の情報料課金システムは、情報を蓄積している情報センタと、該情報センタから情報通信網を介して自動配信される情報に基づいて利用者に情報提供サービスを実行し得るようにされている情報提供端末と、該情報提供端末とは課金機能を有する課金通信網を介して接続され、前記情報センタから情報提供端末に自動配信される情報の対価に相当する課金情報を含む情報を、あらかじめ設定された課金実行条件を満たした時点で当該情報提供端末に対して送信することによって、当該情報提供端末に対する課金を実行する課金センタとを備える情報料課金システムであって、前記情報提供端末に対する課金実績を記憶しておく課金実績記憶手段と、前記課金実績記憶手段に記憶された課金実績の増加にともない課金の請求上限値を高くし、前記上限値内で、前記課金実行条件の範囲を変更する条件範囲変更手段と、端末設置事業者が前記条件範囲変更手段によって設定された範囲で課金実行条件の入力を可能とする入力手段と、
前記入力手段による入力結果に基づき前記課金実行条件を設定する課金実行条件設定手段とを備え、前記課金センタは、前記課金実行条件設定手段によって設定された課金実行条件に応じて、前記課金を実行するように構成されたことを特徴とする。
【0014】
この情報料課金システムを実現する場合に、上記課金実績記憶手段及び課金実行条件設定手段は課金センタ側に備えられていても、情報提供端末側に備えられていても構わない。
【0015】
そして、この請求項1の情報料課金システムにおいては、請求項2に示すように、前記課金実行条件設定手段によって設定する課金実行条件は、1回の課金の請求対象となる前記情報の配信期間または情報料の累積料金の上限値のいずれかを含むものとすることができる。
【0016】
また、この請求項2に記載の情報料課金システムにおいては、請求項3に示すように、 前記課金実行条件設定手段によって設定する課金実行条件は、1回の課金の請求対象となる前記情報の配信期間及び情報料の累積料金の上限値の両方であり、前記課金センタは、該課金実行条件設定手段によって設定された課金実行条件に基づき、前記設定された配信期間及び累積料金上限値のいずれか一方の条件が成立している場合に、前記課金を実行するように構成することもできる。
【0017】
そして、上述した請求項1〜3いずれかに記載の情報料課金システムにおいては、請求項4に示すように、前記課金された料金の実際の徴収が所定の期日にまでになされなかった等の所定の契約違反の実績を記憶しておく違反実績記憶手段を備え、前記課金実行条件設定手段は、該違反実績記憶手段に記憶された契約違反の実績に基づき、前記課金の実行条件を設定するようにしてもよい。
さらに、この請求項4に記載の情報料課金システムにおいては、請求項5に示すように、前記違反実績記憶手段に記憶された契約違反の実績に基づき、過去の課金実績を無効とするように構成することもできる。
【0018】
これらの情報料課金システムによれば、情報提供端末は、情報センタから情報通信網を介して自動配信される情報に基づいて利用者に情報提供サービスを実行し得るようにされており、その情報センタから情報提供端末に配信される情報の対価に相当する課金情報を含む情報があらかじめ設定された課金実行条件を満たした時点で課金センタから課金通信網を介して情報提供端末に送信されることによって、情報提供端末に対する課金が実行される。
【0019】
ここで、現行のキャプテンシステムやダイヤルキューツーなどの課金通信網では発呼側(電話をかけた側)に課金することとなっているので、情報提供端末側から課金センタをコールして接続することになる。しかし、既に公衆電話回線においても実用化されているように、コレクトコール方式で着呼側(電話を受けた側)に課金するように課金通信網の構成を変更することは可能である。よって、ここでの接続は、情報提供端末側に課金される限りは、端末側が発呼するものであっても課金センタ側が発呼するものであっても構わない。
【0020】
また、課金センタから情報提供端末に送信される情報は、通常のビデオテックスシステムと同様に配信すべき実情報であってもよいが、情報通信網を課金通信網と別に持っているものでは単なるダミーのデータで十分である。また、情報提供端末に対して情報センタが配信する情報自体も、例えば暗号解読キーとしての情報であってもよい。これは、情報提供端末側に予めスクランブル情報として情報を蓄積しておき、暗号解読キーを受信することによって情報を提供可能な形に解読あるいは変換などして利用者に提供する様にすることもできるからである。この場合には、課金通信網からはダミーのデータを、情報通信網からは暗号解読キーを送信するようにしてもよいし、課金通信網が情報通信網を兼ねるならば暗号解読キーに課金情報を含ませて送信するようにしてもよい。
【0021】
ここまでの説明でも判る通り、本発明の情報料課金システムにおいて情報センタが配信する情報は、そのまま情報提供端末からサービスとして提供される情報と同一である場合はもちろん、単なる暗号解読キーのようなものである場合も含んでいるのである。また、課金通信網と情報通信網は別々のものでもよいし、同一のものでもよいのである。そして、情報センタと課金センタは概念として別物の如く表現されているが、一つのセンタの中に両機能を持たせて構成してもよいことはもちろんである。情報センタと課金センタとが別々に設置される場合には、両センタ間で配信を行う際の連絡手段が別途必要となる。
【0022】
このようにして課金されるのであるが、その課金タイミング、すなわち課金情報を含む情報が情報提供端末に対して送信されるタイミングが次のようにして設定される。つまり、課金実績記憶手段が情報提供端末に対する課金実績を記憶しており、条件範囲変更手段が、課金実績記憶手段に記憶された課金実績の増加にともない課金の請求上限値を高くし、その上限値内で、課金実行条件の範囲を変更する。入力手段は、端末設置事業者が条件範囲変更手段によって設定された範囲で課金実行条件の入力を可能とするものであるが、課金実行条件設定手段が、その入力手段による入力結果に基づいて課金実行条件を設定するのである。
【0023】
この課金実行条件は、例えば請求項2に示すように、1回の課金の請求対象となる情報の配信期間または情報料の累積料金の上限値のいずれかを含むようにすることが考えられる。例えば、1週間・1か月間・2か月間・6か月間といったような期間である。また、累積料金の上限値としては、1万円・2万円・5万円・10万円といったような金額である。
【0024】
つまり、情報配信毎に課金処理を実行するのではなく、設定した期間あるいは配信を受けた情報の累積料金が所定の上限値を超えた場合に初めて課金センタが課金通信網による課金を実行するのである。これによって、課金センタと情報提供端末との接続回数を減らし、課金センタあるいは課金通信網にかかる負荷の軽減、本システムの運用コストの低減を図ることができるのである。
【0025】
このような基本的な作用・効果を発揮することができ、この利点のみを考えれば、所定期間であればなるべく長い期間を設定した方が好ましく、また料金の上限値であればなるべく高額に設定しておいた方が好ましいのであるが、このシステムは、基本的には先に情報を配信して後でその料金を課金する方式を採用することが多いと考えられるので、期間が長いほど、あるいは上限値が高額であるほど、いわゆる「踏み倒し」に遭った場合の被害が大きくなる。また、そのような悪意がない場合にでも、1回の課金金額が過度に大きくなり、情報提供端末設置者の支払い能力を越えてしまうと、情報料の回収が困難となり、システム運営に多大な障害を招くおそれがある。そしてまた、端末設置者側も自己の支払い能力を越えて情報の配信を受けてしまうと近年話題のカード破産の如き問題を生じるおそれがある。
【0026】
一方、例えば長年利用している等、情報の提供者側と被提供者側との間で信頼関係が築かれている場合には、上記利点を優先させてなるべく長期間あるいは上限値を高額に設定しておいた方が好ましいとも考えられる。しかし、情報提供者が被提供者個別にこれらの事情を調査して判断し、その判断結果に基づいて、課金のための期間や上限値を設定し直すようにしていたのでは面倒である。
【0027】
したがって、本システムでは、これらを考慮して、課金実績記憶手段に記憶された課金実績に基づき、課金の実行条件を設定するのである。例えば、過去長年にわたって課金実績があったり、あるいは高額の課金実績がある等の理由で、信用度が高いと考えられる場合には、上述の例でいけば、6か月間あるいは10万円という範囲内で最大の条件を設定するようにすることが考えられる。逆に、まだ利用を始めて間もなく、過去の課金実績が全くない、あるいは非常に少ない場合には、1週間あるいは1万円という範囲内で最小の条件を設定するようにすることが考えられる。
【0028】
最初から10万円にしておくと被害額が大きくなってしまうが、このように最初は1万円にしておけば、例えば踏み倒された場合にでも1万円の被害で済む。そして、課金実績を重ねれば、徐々に期間を長くしたり、あるいは累積料金の上限値を高額に変更していけばよい。
【0029】
このように、課金実績に起因する信頼度合に応じ、例えば信頼度合の低い情報被提供者に対しては期間は短く上限値は低額に設定し、信頼度合の高い情報被提供者に対しては期間は長く上限値は高額に設定することが自動的に実行できるので非常に便利である。これにより、料金徴収に面倒がなく、しかも、課金通信網の回線使用料の低減あるいは課金センタや課金通信網にかかる負荷の軽減という利点と、料金徴収が不可能になってしまうことを防止してシステムの健全な運営に寄与するという利点とを両立させることができる。
【0030】
また、本発明の場合には、端末設置事業者が入力手段を介して課金実行条件を入力することができるので、端末設置事業者の選択の余地が残される。但し、この場合に全く自由に任せると、本発明の趣旨が損なわれるので、次のようにしている。つまり、端末設置事業者は条件範囲変更手段によって設定された範囲で課金実行条件を入力でき、課金実行条件設定手段は、入力手段による入力結果に基づき課金実行条件を設定する。
【0031】
具体的には、長年にわたっての、あるいは高額の課金実績がある等の理由で、信用度が高いと考えられる場合には、期間としては1週間・1か月間・2か月間・6か月間から自由に選択できるようにし、累積料金の上限値としては1万円・2万円・5万円・10万円から自由に選択できるようにするのである。そして、信用度合が低い場合には、例えば期間としては1週間に限定したり、累積料金の上限値としては1万円に限定したりするのである。
【0032】
この場合は、情報の被提供者側の都合に応じて選択できるようにし、利便を向上させることができるのであるが、信用度合が低い場合には、たとえ希望したとしても、6か月間という長期間あるいは10万円という高額の条件は選択できないようにすることで、料金徴収ができなくなるような事態を未然に防止するのである。このようにすれば、信用度合が低い場合にはこまめに課金を行い、その課金実績が増えてくれば選択の範囲を広げるようにすることができる。
【0033】
なお、請求項3に示すように、設定する課金実行条件として、1回の課金の請求対象となる情報の配信期間及び情報料の累積料金の上限値の両方を採用し、課金センタは、その設定された配信期間及び累積料金上限値のいずれか一方の条件が成立している場合に、課金を実行するようにしてもよい。つまり、設定された配信期間が経過していなくても累積料金上限値を超えていれば課金を実行し、逆に累積料金上限値を超えていなくても配信期間が経過していれば課金を実行するのである。
【0034】
一方、請求項4に示すシステムでは、違反実績記憶手段が、課金された料金の実際の徴収が所定の期日にまでになされなかった等の所定の契約違反の実績を記憶しており、課金実行条件設定手段は、その違反実績記憶手段に記憶された契約違反の実績に基づき課金実行条件を設定する。これは、基本的には課金実績に応じ、例えば長期間の課金実績があったり高額の課金実績があった場合には課金実行条件をゆるく設定することができるようにするのであるが、例えば延滞等の契約違反があった場合には、課金実行条件をきつく設定するようにする。つまり、長期間の課金実績や高額の課金実績は信用度合を高めることにつながるため、その事実に基づいて課金実行条件をゆるくしてもよいと判断しているのであるが、延滞等の契約違反は信用度合を低める行為であり、ゆるい課金実行条件では好ましくない場合もある。したがって、例外的な要因として契約違反実績にも基づくのである。例えば延滞等があれば、次回の課金は、最も厳しい課金実行条件で実行するといったことが考えられる。あるいは、請求項5に示すように、過去の課金実績を無効として、新規利用者と同等の課金実行条件での課金を実行することが考えられる。
【0035】
上述したように、本発明の情報料提供システムでは、課金実績記憶手段及び課金実行条件設定手段を課金センタ側に持たせてもよいし、情報提供端末側に持たせてもよい。
情報提供端末側に持たせたものとしては、次の様な情報提供端末を用いることができる。
【0036】
請求項6に示す情報提供端末は、情報通信網を介して情報センタと接続する情報通信網接続手段と、前記情報センタから自動配信された情報を記憶しておく情報記憶手段と、該情報記憶手段に記憶された情報を用いて利用者に情報提供サービスを実行する情報提供実行手段と、課金通信網を介して、前記情報センタから情報提供端末に自動配信される情報の対価に相当する課金情報を含む情報を、あらかじめ設定された課金実行条件を満たした時点で送信可能な課金センタと接続する課金通信網接続手段とを備える情報提供端末であって、課金実績を記憶しておく課金実績記憶手段と、前記課金実績記憶手段に記憶された課金実績の増加にともない課金の請求上限値を高くし、前記上限値内で、前記課金実行条件の範囲を変更する条件範囲変更手段と、端末設置事業者が前記条件範囲変更手段によって設定された範囲で課金実行条件の入力を可能とする入力手段と、前記入力手段による入力結果に基づき前記課金実行条件を設定する課金実行条件設定手段と、前記課金条件設定手段によって設定された条件に基づいて決定された課金情報の送信を、前記課金センタに要求する課金情報要求手段とを備えることを特徴とする。
【0037】
【0038】
請求項7に記載の情報提供端末は、請求項6に記載の情報提供装置において、前記課金実行条件設定手段によって設定する課金実行条件は、1回の課金の請求対象となる前記情報の配信期間または情報料の累積料金の上限値のいずれかを含むことを特徴とする。
【0039】
請求項8に記載の情報提供装置は、請求項7に記載の情報提供端末において、前記課金実行条件設定手段によって設定する課金実行条件は、1回の課金の請求対象となる前記情報の配信期間及び情報料の累積料金の上限値の両方であり、前記課金情報要求手段は、該課金実行条件設定手段によって設定された課金実行条件に基づき、前記設定された配信期間及び累積料金上限値のいずれか一方の条件が成立している場合に、前記課金情報の送信を要求するように構成されていることを特徴とする。
【0040】
請求項9に記載の情報提供装置は、請求項6〜8いずれかに記載の情報提供装置において、前記課金された料金の実際の徴収が所定の期日にまでになされなかった等の所定の契約違反の実績を記憶しておく違反実績記憶手段を備え、前記課金実行条件設定手段は、該違反実績記憶手段に記憶された契約違反の実績に基づき、前記課金の実行条件を設定することを特徴とする。
請求項10に記載の情報提供装置は、請求項9に記載の情報提供端末において、前記違反実績記憶手段に記憶された契約違反の実績に基づき、過去の課金実績を無効とすることを特徴とする。
【0041】
これらの場合の作用・効果は、既に本発明システムについて説明したものと同様である。
そして、特有のメリットとしては、課金センタは端末から伝達された対価に従って課金を実行するだけでよく、課金のための接続処理時間を短くすることができる点をあげることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として、ネットワークカラオケシステムに適用した場合の一実施例を図面を参照して説明する。
最初に図1を参照して、実施例としてのネットワークカラオケシステム及び電話事業者側設備の構成を説明する。図1の左側が本発明のネットワークカラオケシステムであり、右側が電話事業者側設備である。
【0043】
図1に示すネットワークカラオケシステムは、最小の構成例であり1台の情報センタ20、1台のカラオケ端末10、1台の課金センタ30から構成される。実際には、上記各装置10,20,30はそれぞれ複数台存在する場合もあり、1台の情報センタ20に対して、複数台のカラオケ端末10が存在するのが一般的である。カラオケ端末10は電話事業者による公衆回線網50を介して情報センタ20及び課金センタ30と接続できるようになっている。また、このとき、課金センタ30とカラオケ端末10との間は、料金徴収代行システム51へ接続された専用回線52を介して接続するように構成されている。本実施例では、この料金徴収代行システム51及び専用回線52として、ビデオテックス通信網を想定している。
【0044】
まず、カラオケ端末10についてその構成及び機能の概略を説明する。
カラオケ端末10は、ROM11、RAM12、入力装置13、制御手段としてのCPU14、通信制御装置15、情報記憶手段及び課金実績記憶手段としてのハードディスク(HDDとも記す)16及びカラオケ演奏制御部17等を備えている。
【0045】
前記ROM11は、CPU14の動作プログラムを格納する。RAM12は、CPU14のワークエリアである。また、入力手段に相当する入力装置13は、各種キーを備えており、後述するカラオケ演奏モードや支払方法設定モードへ入ったりあるいはそのモードを解除したりする操作、カラオケ曲の選択作業、情報センタ20及び課金センタ30との接続などの操作に使用される。CPU14は、カラオケ端末装置全体の動作制御を行っている。
【0046】
そして、通信制御装置15は、電話事業者側設備である公衆回線網50を通して課金センタ30や情報センタ20とデータ通信を行うためのものであり、デジタルデータの音声帯域への変調、受信した音声帯域信号のデジタルデータへの復調を行う。本実施例の通信制御装置15は、課金通信網接続手段及び情報通信網接続手段に相当する。
【0047】
また、ハードディスク16は、カラオケ演奏に必要な曲データを記憶・蓄積する情報記憶手段に相当すると共に、配信された曲データの料金を所定回数にわたって累積しておく機能も備え、さらに過去の課金実績を記憶しておく課金実績記憶手段にも相当する。
【0048】
具体的には、情報センタ3はカラオケ端末10側からの要求に応じて、カラオケ端末10に対するカラオケ曲データの配信を行うが、こうした配信をカラオケ端末10が受けるたびに、カラオケ端末10では、カラオケ曲データの料金をハードディスク16に累積する処理が実行される。ここで、カラオケ曲データの単価は、個々のカラオケ曲データ中に格納されている。即ち、1曲分のカラオケ曲データは、図2に例示するように、管理情報と実体情報とから構成されている。この内の管理情報は、データの先頭側にある固定長のデータで、当該データの単価を示す対価データPの他、曲同士を識別するための識別情報である曲コードN等が、特定のフォーマットで記録されている。また、実体情報は、管理情報に続く、曲によってサイズが異なる不定長のデータで、伴奏音楽の情報であるMIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格の演奏情報や、歌詞情報及び背景映像情報からなる。
【0049】
またさらに、特徴的な構成として、カラオケ端末10の中央制御装置31は課金情報要求手段としても機能し、通信制御装置15を介して課金要求情報を課金センタ30に対して送信する処理も実行する。具体的には、情報センタ20から配信されたカラオケ曲データの累積料金が所定金額以上になるか、あるいは所定期間が経過すると課金要求処理が実行されるよう設定されており、その際、ハードディスク16に累積してあった金額が、課金要求情報として課金センタ30へと通知され、課金センタ30からは当該金額に見合った課金情報が送信されることとなる。
【0050】
一方、カラオケ演奏制御部17は、曲データを音声信号と字幕表示に変換して出力するためのものである。従って、このカラオケ演奏制御部17には表示手段としてのCRT18,スピーカ19a,マイクロフォン19b等のカラオケ演奏サービスに必要な機器が接続される。
【0051】
カラオケ端末10は、上記のような構成からなり、実際にカラオケ演奏を行うための装置であって、演奏に必要な曲データを情報センタ20から有料で供給を受け、内蔵するハードディスク16に記憶・蓄積しておく。そして、カラオケ利用者のリクエストに応じて曲データをハードディスク16から読み出し、音声信号及び字幕表示に変換して出力する。
【0052】
このカラオケ端末10は、カラオケ端末設置事業者が管理する。そして、新しい曲データを曲データ配信事業者から有料で供給してもらい、ハードディスク16に順次記憶・蓄積して演奏可能曲数を充実させていく。
次に、情報センタ20について、その構成及び機能の概略を説明する。
【0053】
情報センタ20は、ROM21、RAM22、制御手段としてのCPU23、通信制御装置24、記憶装置としてのハードディスク25、入力装置26、CRT27及びプリンタ28から構成されている。
ROM21は、CPU23の動作プログラムを格納する。RAM22は、CPU23のワークエリアである。CPU23は、情報センタ装置全体の動作制御を行っている。通信制御装置24は、電話事業者側設備である公衆回線網50を通して課金センタ30やカラオケ端末10とデータ通信を行うためのものであり、デジタルデータの音声帯域への変調、及び受信した音声帯域信号のデジタルデータへの復調を行う。そして、ハードディスク25には、カラオケ端末10へ配信可能な曲データが記憶・蓄積されている。また、カラオケ端末10毎の稼働情報や配信記録等もこのハードディスク25に記憶させておくことができる。なお、入力装置26からは各種指令を入力することができ、例えば、ハードディスク25に記憶されたカラオケ端末10毎の稼働情報や配信記録をプリンタ28によって印刷させたり、CRT27に表示させたりすることができる。
【0054】
情報センタ20は上記のような構成からなり、カラオケ端末10で使用する曲データの供給用装置として機能する。この曲データの供給に当たっては、次のようになされる。カラオケ端末10を設置する場合には、予め数千〜1万曲程度の基本的な曲データを記憶させた状態で設置しておく。その後は、例えば数日毎に、その時点で配信可能な新曲の曲データを各カラオケ端末10に対して自動的に配信するというようにして、演奏可能な曲数を順次増やしていくのである。
【0055】
次に、課金センタ30について、その構成及び機能の概略を説明する。
課金センタ30は、ROM31、RAM32、制御手段としてのCPU33、通信制御装置34、記憶装置としてのハードディスク35、料金徴収代行システム通信部36、入力装置37、CRT38及びプリンタ39から構成される。
【0056】
前記ROM31は、CPU33の動作プログラムを格納する。RAM32は、CPU33のワークエリアである。CPU33は、課金センタ装置全体の動作制御を行っている。通信制御装置34は、電話事業者側設備である公衆回線網50を通して情報センタ20とデータ通信を行うためのものであり、デジタルデータの音声帯域への変調、及び受信した音声帯域信号のデジタルデータへの復調を行う。ハードディスク35は、カラオケ端末10に対する曲データの配信実績あるいは課金実績などを記憶する。
【0057】
料金徴収代行システム通信部36は、専用回線52によって、料金徴収代行システム51と接続し、料金徴収代行システム51経由でカラオケ端末10とデータ通信を行うためのものである。また、入力装置37からは各種指令を入力することができ、例えば、ハードディスク35に記憶されたカラオケ端末10毎の課金情報に基づいて課金実績等を作成させ、その実績をプリンタ39によって印刷させたり、CRT38に表示させたりすることができる。
【0058】
この課金センタ30も、曲データ配信事業者の設備である。従って、情報センタ20と一体のコンピュータで構成してもよいし、別々に分かれたものとして構成してもよい。図1に示す本実施例では、別々の場所に設置されている場合を想定している。
【0059】
この課金センタ30は、カラオケ端末設置事業者からの曲データ配信要求を受け付け、当該カラオケ端末に対する課金のための処理を実行すると共に、課金のための処理が完了したことを情報センタ20に通知する役割を果たしている。
この課金センタ30による曲データ配信に伴う課金処理は、ビデオテックス通信システムを利用して実行する。即ち、課金センタ30は、専用回線52及び料金徴収代行システム51を通した課金通信網経由で各カラオケ端末10と接続し、各カラオケ端末10へと課金のための何等かの情報(課金情報)を送信することによって当該端末に対する課金を実行する。この料金は、カラオケ端末10に対する電話料金に上乗せした形で、電話事業者により代行徴収され、手数料を控除した上で曲データ配信事業者へと渡される。
【0060】
以上のように構成された本実施例のネットワークカラオケシステムでは、上述したように、所定の新曲配信時期になると、情報センタ20から各カラオケ端末10に新曲の曲データが自動的に配信される。そして、この配信される曲データの対価を支払う場合に、カラオケ端末設置事業者は、1回の課金の請求対象となる情報配信期間あるいは情報料の累積料金の上限値を選択することができるようにされている。
【0061】
本実施例では、図9,10に示すような課金条件選択画面がカラオケ端末10のCRT18に表示され、いずれかを選択することができるようにされている。図9(a)は、選択可能な全ての項目が表示される場合である。大きくは期間と金額の2種類に分かれており、選択候補1〜4がそれぞれ「1週間」、「1か月間」、「2か月間」、「半年間(6か月間)」という期間の条件であり、選択候補5〜8が「1万円」、「2万円」、「5万円」、「10万円」という累積料金の上限値の条件である。
そして、これらの条件は、無条件に選択できるのではなく、過去の課金実績に基づいて選択可能となるのである。具体的には、過去の課金実績が50万円以上であれば期間あるいは金額の最高条件である「6か月間」あるいは「10万円」までがすべて選択可能となる。したがって、図9(a)に示す画面表示がなされることとなる。また、課金実績が20万円以上50万円未満であれば期間としては「2か月間」までの条件、あるいは金額であれば「5万円」までの条件が選択可能となる。したがって、図10(b)に示す画面表示がなされることとなる。
【0062】
同様に、課金実績が10万円以上20万円未満であれば期間としては「1か月間」か「1週間」、あるいは金額であれば「2万円」か「1万円」が選択可能となる。したがって、図10(a)に示す画面表示がなされることとなる。そして、10万円未満の実績しかない場合には、最低条件の「1週間」か「1万円」のいずれかしか選択できないこととなり、図9(b)に示す画面表示がなされることとなる。
【0063】
そして、この選択候補の中からカラオケ端末設置事業者によって選択された条件に基づき、期間であれば該当期間が経過したときに、金額であれば、累積料金がその上限値を超えたときに課金処理がなされるのである。
そして、この選択された支払方法に応じて決定される配信料の課金のためのダミーの課金情報を課金センタ30からビデオテックス通信網を介してカラオケ端末10へと送信することにより、カラオケ端末10に対するビデオテックス通信システム上の課金が実行され、後日、電話料金と共に端末設置者の銀行口座から引き落とされることになる。また、電話事業者側は記録した課金実績に基づいて、カラオケ端末設置事業者から代行徴収したデータ料金の中から手数料を控除した残りを課金センタ30の設置者である曲データ配信事業者に渡すことになる。
【0064】
以上のような機能を達成するための具体的処理の内容について、カラオケ端末10、情報センタ20及び課金センタ30の各CPU14,23,33の実行する制御処理を説明する。
まず、カラオケ端末10の作動を図3〜図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0065】
電源が投入されると、図3のメインルーチンが実行開始される。
まず、最初のステップS1にて、RAM12の初期化、通信制御装置15のリセット等の装置全体の初期化を行う。次に、S2では、カラオケ端末10の動作指定として、カラオケ演奏モードが指定されたか否かをチェックする。カラオケ端末設置事業者によってカラオケ演奏モードの指定があればS3へ移行し、同指定がなければS4へ移行する。
【0066】
S3では、入力装置13で選曲された曲データをハードディスク16から読み出し、カラオケ演奏制御部17にて音声信号及び字幕表示に変換することを内容とするカラオケ演奏処理を行うためサブルーチンをコールする。このカラオケ演奏処理の具体的な内容を簡単に説明しておく。CRT18の画面に「選曲してください」といった選曲を促すメッセージを表示させ、曲のリクエストがあればそのリクエストされた曲の曲データをハードディスク16からRAM12へ読み出す。RAM12に読み出した曲データをカラオケ演奏制御部17にて、音声信号及び字幕表示に変換してカラオケ演奏を行う。このカラオケ演奏の詳細は上述したのでここでの説明は省略するが、1曲分の演奏が完了したら上記選曲を促すメッセージを再度表示させる。なお、カラオケ端末10における一動作モードであるカラオケ演奏モードの解除の指定があればS3の処理を終了してS4へ移行する。
【0067】
S4では、カラオケ端末10の動作指定として、支払方法設定モードが指定されたか否かをチェックする。カラオケ端末設置事業者によって支払方法設定モードの指定があればS5へ移行し、同指定がなければS6へ移行する。
S5では、サブルーチンをコールして支払方法設定処理を行う。この支払方法設定処理を図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0068】
支払方法設定処理の最初のステップS10では、ハードディスク16に記憶されている課金実績情報を読み出す。そして、その実績金額に応じて図9あるいは図10のいずれの画面表示を行なうかを選択する。まず、S11においては、実績金額が10万円以上かどうかを判断し、10万円未満であればS12へ移行する。S12においては、図9(b)に示す画面表示、つまり選択項目が1と5しかないものをCRT18に表示させる。一方、10万円以上であればS13へ移行する。
【0069】
S13では、20万円以上かどうかを判断し、20万円未満であればS14へ移行する。S14においては、図10(a)に示す画面表示、つまり選択項目が1,2,5,6しかないものをCRT18に表示させる。一方、20万円以上であればS15へ移行する。
【0070】
S15では、50万円以上かどうかを判断し、50万円未満であればS16へ移行する。S16においては、図10(b)に示す画面表示、つまり選択項目が1,2,3,5,6,7しかないものをCRT18に表示させる。一方、50万円以上であればS17へ移行する。
【0071】
S17においては、図9(a)に示す画面表示、つまり全ての選択項目1〜8をCRT18に表示させる。
そして、S12,S14,S16,S17のいずれかを表示した後は、S18へ移行し、選択が終了したのかを判断する。なお、選択は、入力装置13の数字入力キーを操作したり、あるいはカーソル移動キーを操作するなどして行えるようにされている。そして、選択が終了すると(S18:YES)、S19に移行する。S19では、その選択された支払方法を更新された支払方法としてハードディスク16の所定のエリアに記憶する。S19の処理が終了すると、図3のフローチャートのS6へ移行する。
【0072】
また、S18で選択が終了していない場合には、S20へ移行する。S20ではモード解除かどうかを判断し、モード解除と判断されれば(S20:YES)、そのまま本処理を終了して、図3のS6へ移行する。モード解除でない場合には、S18へ戻る。
【0073】
続いて、図3のS6では、情報センタ20からの接続要求が発生しているか否かをチェックする。発生していればS7へ移行し、そうでなければS8へ移行する。
S7では、情報センタ20からの曲データの配信を受信して内蔵のハードディスク16へ記録する処理を行うためにサブルーチンをコールする。この曲データ受信処理を図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0074】
曲データ受信処理の最初のステップS30では、情報センタ20からの呼出しに応答して接続を行う。接続完了後、S31へ移行し、情報センタ20から送信される曲データの受信し、その受信した曲データを内蔵するハードディスク16へセーブする。
【0075】
そして、曲データ受信・セーブ処理完了後、S32へ移行し、情報センタ20との接続を解除する。S32の処理の終了後は、S33へ移行し、その受信したデータの料金を過去の累積料金に加算し、今回受信した時点での累積料金を算出してハードディスク16に記憶させる。同処理終了後、サブルーチンをリターンして、図3のフローチャートのS8のステップへ移行する。なお、S33での累積料金の算出は、カラオケ曲データ中に含まれて送信されてくる対価データP(図2参照)に基づいて実行される。
【0076】
続いて、図3のS8では、カラオケ端末10の動作指定として、課金のための実行条件が成立しているか否かをチェックする。これは、S5の支払方法設定処理において設定された支払方法、詳しくは図4のS19にて更新された支払方法に応じた課金のための実行条件が成立しているかどうかを判断するのである。
【0077】
この実行条件の成立の有無を具体例を挙げて説明する。図9等に示すように、本実施例の場合には、1回の課金の請求対象となる事項が期間の場合と金額の場合の2種類ある。期間が設定されている場合には、前回の課金処理の後から設定期間が経過した場合に実行条件成立となる。また、前回の課金処理の後で、設定期間を加算して次回の課金日を具体的に設定しておき、その課金日になったかどうかで判断してもよい。
【0078】
一方、金額の場合には、ハードディスク16に記憶された累積料金に基づいて判断する。この累積料金は、上述した図5のS33の処理において算出・記憶されたものである。つまり、情報センタ20より曲データを受信・セーブした後で、その受信したデータの料金を過去の累積料金に加算し、今回受信した時点での累積料金を算出してハードディスク16に記憶させるため、この記憶された累積料金が設定された上限値を超えたかどうかを判断するのである。例えば図9(a)にて選択項目5を選択した場合には1万円が上限値であり、選択項目6を選択した場合には2万円が上限値である。
【0079】
このようにして課金実行条件が成立している場合にはS9へ移行し、そうでなければS2へ戻って、S2以下の処理を繰り返す。
S9では、サブルーチンをコールして課金制御処理を行う。この課金制御処理を図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0080】
課金制御処理の最初のステップS40では、課金センタ30と接続する。カラオケ端末10は、はじめに電話事業者側設備である料金徴収代行システム51と接続し、さらに料金徴収代行システム51と課金センタ30との間を専用回線52を介して、課金センタ30に接続する。課金センタ30との接続処理終了後、S41へ移行する。
【0081】
S41では、課金情報要求を課金センタ30に送信する。この課金情報要求は、前回の課金時以降にカラオケ端末10が配信を受けた全てのカラオケ曲データの累積料金を課金するためのものであり、ハードディスク16に記憶されているデータ料累積料金の金額情報が送信される。
【0082】
そして、課金情報要求の送信処理の完了後、S42へ移行して、S41での課金情報要求に対する応答として、課金センタ30から料金徴収代行システム51を介して送信される課金情報を受信してハードディスク16へ記録する。このハードディスク16への記録が完了したら、S43へ移行し、課金センタ30との接続解除処理を行う。
【0083】
S43での接続解除の完了後、S44に移行して、データ料の累積料金をクリアする。そして、続くS45では、課金実績情報の記憶を行なう。これは、今回の課金処理による課金金額を過去の累積課金金額に加算したものを課金実績情報としてハードディスク16に記憶させるものである。同処理終了後、サブルーチンをリターンして、図3のフローチャートのS2のステップへ戻り、電源オフとされるまでの間、S2以下の処理を繰り返し実行する。
【0084】
以上がカラオケ端末10のCPU14の作動であり、カラオケ演奏、曲データの配信要求、及び配信された曲データの受信の各処理を行う。
次に、情報センタ20の作動を図7のフローチャートを基に説明する。
情報センタ20では、電源投入後S100のステップから実行する。
【0085】
S100では、RAM22の初期化、通信制御装置24のリセット等の装置全体の初期化を行う。S100の処理を終了後、S101へ移行する。
S101では、新曲データの配信時期かどうかを調べる。上述したように、本実施例では数日あるいは1週間程度おきに新曲を配信するようになっており、その配信すべき時期であるかどうかを判断するのである。そして、配信時期であればS102へ移行し、そうでなければS101の処理を繰り返し、待機状態となる。
【0086】
S102では、カラオケ端末10を公衆回線網50を経由して呼び出す。同処理完了後、S103へ移行する。
S103では、接続したカラオケ端末10に対して、配信対象の曲データを配信する。曲データ配信完了後、S104へ移行する。
【0087】
S104では、接続中のカラオケ端末10との接続を解除する。接続解除完了後、S101へ移行する。
次に、課金センタ30の作動を図8のフローチャートに基づいて説明する。課金センタ30では、電源投入後、S120のステップから実行する。
【0088】
S120では、RAM32の初期化、通信制御装置34のリセット等の装置全体の初期化を行う。そして、S121へ移行し、カラオケ端末10から接続要求があるかどうかを調べる。あればS122へ移行し、なければS121の処理を繰り返し、待機状態となる。
【0089】
S122では、カラオケ端末10からの接続要求に対して当該カラオケ端末10との接続を行う。接続完了後、S123へ移行する。
S123では、カラオケ端末10からの課金情報要求を受信し、S124でその要求に応じた課金情報を送信する。つまり、カラオケ端末10から要求された配信料の課金実行のためのダミーのデータを送信するのである。
【0090】
このS124で送信される課金情報はダミーのデータであるから、カラオケ端末10にとっては意味のないデータであるが、課金センタ30及び料金徴収代行システム51にとっては、どのカラオケ端末10にどの曲データについて課金が実行されたのかを判別するための情報として大切な意味を有する。課金センタ30は、この課金情報を課金実績として記録する。カラオケ端末10と課金センタ30の通信路の間に存在する料金徴収代行システム51は、この課金情報に基づいて、該当するカラオケ端末10の設置事業者に対して電話料金に上乗せした格好で情報料の徴収を行うのである。
【0091】
こうして、S124での課金情報の送信完了後、S125へ移行して、当該カラオケ端末10との接続を解除して、S121へ戻り、上記の処理を繰り返す。 以上が課金センタ30のCPU33の作動であり、カラオケ端末10からの料金徴収代行システム51を経由した接続要求に対して接続を行い、指定された配信料に対応する課金処理が料金徴収代行システム51で実行されるように課金情報を送信するのである。
【0092】
最後に、電話事業者側設備である料金徴収代行システム51の機能について説明する。カラオケ端末10と課金センタ30とは、この料金徴収代行システム51を経由して、データのやり取りを行う。このとき料金徴収代行システム51は、どのカラオケ端末10にいくらの課金を行なうかの情報を、データのやり取りの途中に位置する立場から取得する。
【0093】
電話事業者は、この取得した金額を、カラオケ端末10の所有者であるカラオケ端末設置事業者に対する電話料金請求時にこれに上乗せする形で徴収し、情報提供者である曲データ配信事業者へと渡すサービスを行っている。これ自体は、NTTで行っているビデオテックスとしてよく知られている。
【0094】
このように本実施例によれば、カラオケ端末10は、課金センタ30に対して電話事業者側の料金徴収代行システム51を経由して接続し、ダミーのデータである課金情報を受信することで、情報センタ20に対する曲データの配信を要求することができる。その結果として、課金センタ30は、どのカラオケ端末10がどの曲データを購入したのかという曲データのID情報を情報センタ20に自動的に通知し、同通知を受信した情報センタ20は、課金処理の終っているカラオケ端末10へと当該端末が購入した曲データを配信することになる。さらに曲データの販売料金の徴収は、電話事業者の料金徴収代行システムによって行うことができる。
【0095】
以上説明したことから明らかなように、本実施例のネットワークカラオケシステムによれば、新曲の配信時期が来ると、情報センタ20からカラオケ端末10へ新曲データが自動的に配信されるのであるが、そのカラオケ端末10への曲データの配信料の徴収については電話事業者による代行サービスを利用することができ、これらのことから曲データ配信事業者の負担を軽減することができる。
【0096】
この配信料徴収は、カラオケ端末10から課金センタ30へ、課金情報をカラオケ端末10に対して送信するように要求し、その要求に応えることで実行されるのであるが、その課金情報の送信タイミングは、1回の配信毎ではなく、設定された所定期間が経過した時点、あるいは配信された曲データの累積料金が設定された上限値を超えた場合に初めて課金センタ30が課金通信網による課金を実行するのである。これによって、課金センタ30と情報提供端末との接続回数を減らし、課金センタ30あるいは課金通信網にかかる負荷の軽減、本システムの運用コストの低減を図ることができるのである。
【0097】
このような基本的な作用・効果を発揮することができ、この利点のみを考えれば、所定期間であればなるべく長い期間を設定した方が好ましく、また料金の上限値であればなるべく高額に設定しておいた方が好ましいのであるが、このシステムは、基本的には先に情報を配信して後でその料金を課金する方式を採用しているので、期間が長いほど、あるいは上限値が高額であるほど、いわゆる「踏み倒し」に遭った場合の被害が大きくなる。また、そのような悪意がない場合にでも、1回の課金金額が過度に大きくなり、情報提供端末設置者の支払い能力を越えてしまうと、情報料の回収が困難となり、システム運営に多大な障害を招くおそれがある。そしてまた、端末設置者側も自己の支払い能力を越えて情報の配信を受けてしまうと近年話題のカード破産の如き問題を生じるおそれがある。
【0098】
一方、例えば長年利用している等、情報の提供者側と被提供者側との間で信頼関係が築かれている場合には、上記利点を優先させてなるべく長期間あるいは上限値を高額に設定しておいた方が好ましいとも考えられる。しかし、情報提供者が被提供者個別にこれらの事情を調査して判断し、その判断結果に基づいて、課金のための期間や上限値を設定し直すようにしていたのでは面倒である。
【0099】
したがって、本システムでは、これらを考慮して、ハードディスク16に記憶された課金実績に基づいて課金の実行条件を設定する。高額の課金実績があり信用度が高いと考えられる場合には、選択の範囲が広くなり、逆に、まだ利用を始めて間もなく過去の課金実績が全くない、あるいは非常に低額の場合には、選択の範囲を狭くするのである。例えば最初から10万円までは課金しないようにしておくと被害額が大きくなってしまうが、最初は1万円にしておけば、例えば踏み倒された場合にでも1万円の被害で済む。そして、課金実績を重ねれば、徐々に期間を長くしたり、あるいは累積料金の上限値を高額に変更していけばよい。
【0100】
このように、課金実績に起因する信頼度合に応じ、例えば信頼度合の低い情報被提供者に対しては期間は短く上限値は低額に設定し、信頼度合の高い情報被提供者に対しては期間は長く上限値は高額に設定することが自動的に実行できるので非常に便利である。これにより、料金徴収に面倒がなく、しかも、課金通信網の回線使用料の低減あるいは課金センタ30や課金通信網にかかる負荷の軽減という利点と、料金徴収が不可能になってしまうことを防止してシステムの健全な運営に寄与するという利点とを両立させることができる。
【0101】
また、本実施例では、所定の選択候補の中から端末設置事業者が入力装置13を介して実行条件を選択することができるので、端末設置事業者の選択の余地が残される。但し、この場合、実行条件の選択を全く自由に任せると本発明の趣旨が損なわれるので、例えば、高額の課金実績がある場合には図9(a)のように、期間としては1週間・1か月間・2か月間・6か月間から自由に選択できるようにし、累積料金の上限値としては1万円・2万円・5万円・10万円から自由に選択できるようにし、信用度合が低い場合には、例えば期間としては1週間、累積料金の上限値としては1万円に限定するのである。
【0102】
この場合は、情報の被提供者側の都合に応じて選択できるようにし、利便を向上させることができるのであるが、信用度合が低い場合には、たとえ希望したとしても、6か月間という長期間あるいは10万円という高額の条件は選択できないようにすることで、料金徴収ができなくなるような事態を未然に防止するのである。このようにすれば、信用度合が低い場合にはこまめに課金を行い、その課金実績が増えてくれば選択の範囲を広げるようにすることができる。
【0103】
なお、本実施例を通信シーケンス図で示すと、図11,12のようになる。
図11は、カラオケ端末10と課金センタ30との間での通信シーケンスを示しており、まず、カラオケ端末10がビデオテックス通信網を介して課金センタ30に対して発呼し、接続できた後にパスワードを送信する。
【0104】
課金センタ30ではこのパスワードに基づいて端末照合を行い、ネットワークカラオケシステム内のものとして登録されている端末であれば、照合正常の旨を返送する。
カラオケ端末10はこの照合正常を受信して課金センタ30が受付可能状態となった後に、課金情報要求を送信する。
【0105】
課金センタ30では、課金情報要求を受信して、その要求に応じた配信料を課金するためのダミーのデータをカラオケ端末10に向けて送信する。これを受けてカラオケ端末10は課金センタ30との接続を切断する。
一方、情報センタ20とカラオケ端末10との間では、図12に示す通信が実行される。まず、情報センタ20が公衆回線を介してカラオケ端末10に発呼・接続し、配信対象の新曲データを送信する。そして、カラオケ端末10からの受信完了を受けて、接続を切断する。
【0106】
以上本発明の一実施例を説明したが、本発明はこれにのみ限定されるわけではない。例えば、上記実施例においては、選択する支払方法として、配信期間か累積金額の上限値のいずれか1つを選択するようにしたが、その両方を採用し、その設定された配信期間及び累積料金上限値のいずれか一方の条件が成立している場合に課金を実行するようにしてもよい。つまり、設定された配信期間が経過していなくても累積料金上限値を超えていれば課金を実行し、逆に累積料金上限値を超えていなくても配信期間が経過していれば課金を実行するのであるようにするのである。
【0107】
また、例えば、上述した課金実績を基本としながらも、次のような実績を加味してもよい。つまり、課金された料金の実際の徴収が所定の期日にまでになされなかった等の所定の契約違反の実績をハードディスク16に記憶させておき、その契約違反の実績に基づき課金の実行条件を設定するのである。これは、基本的には課金実績に応じ、例えば長期間の課金実績があったり高額の課金実績があった場合には条件をゆるく設定することができるようにするのであるが、例えば延滞等の契約違反があった場合には、条件をきつく設定するようにする。つまり、長期間の課金実績や高額の課金実績は信用度合を高めることにつながるため、その事実に基づいて課金条件をゆるくしてもよいと判断しているのであるが、延滞等の契約違反は信用度合を低める行為であり、ゆるい課金条件では好ましくない場合もある。したがって、例外的な要因として契約違反実績にも基づくのである。例えば延滞等があれば、次回の課金は、最も厳しい課金条件で実行するといったことが考えられる。あるいは、過去の課金実績を無効として、新規利用者と同等の条件での課金を実行することが考えられる。
【0108】
また、上記実施例では、課金実績の記憶及び課金実行条件の設定をカラオケ端末10側だけで実行するようにしたが、その機能を課金センタ30側に持たせるようにしても実現できる。
さらに、本発明の適用対象は、ネットワークカラオケシステムに限らず、ゲームソフトの配信ネットワークなどとして適用してもよいことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のネットワークカラオケシステムのブロック図である。
【図2】カラオケ曲データのデータ形式を示す説明図である。
【図3】実施例のカラオケ端末におけるメイン処理を示すフローチャートである。
【図4】実施例のカラオケ端末における支払方法設定処理を示すフローチャートである。
【図5】実施例のカラオケ端末における曲データ受信処理を示すフローチャートである。
【図6】実施例のカラオケ端末における課金制御処理を示すフローチャートである。
【図7】実施例の情報センタにおけるメイン処理を示すフローチャートである。
【図8】実施例の課金センタにおけるメイン処理を示すフローチャートである。
【図9】支払方法選択画面の一例を示す説明図である。
【図10】支払方法選択画面の一例を示す説明図である。
【図11】実施例における通信シーケンス図である。
【図12】実施例における通信シーケンス図である。
【符号の説明】
10…カラオケ端末 13…入力装置
15…通信制御装置 16…ハードディスク
17…カラオケ演奏制御部 20…情報センタ
24…通信制御装置 25…ハードディスク
30…課金センタ 34…通信制御装置
35…ハードディスク 36…料金徴収代行システム通信部
50…公衆回線網 51…料金徴収代行システム
52…専用回線
Claims (10)
- 情報を蓄積している情報センタと、
該情報センタから情報通信網を介して自動配信される情報に基づいて利用者に情報提供サービスを実行し得るようにされている情報提供端末と、
該情報提供端末とは課金機能を有する課金通信網を介して接続され、前記情報センタから情報提供端末に自動配信される情報の対価に相当する課金情報を含む情報を、あらかじめ設定された課金実行条件を満たした時点で当該情報提供端末に対して送信することによって、当該情報提供端末に対する課金を実行する課金センタとを備える情報料課金システムであって、
前記情報提供端末に対する課金実績を記憶しておく課金実績記憶手段と、
前記課金実績記憶手段に記憶された課金実績の増加にともない課金の請求上限値を高くし、前記上限値内で、前記課金実行条件の範囲を変更する条件範囲変更手段と、
端末設置事業者が前記条件範囲変更手段によって設定された範囲で課金実行条件の入力を可能とする入力手段と、
前記入力手段による入力結果に基づき前記課金実行条件を設定する課金実行条件設定手段とを備え、
前記課金センタは、前記課金実行条件設定手段によって設定された課金実行条件に応じて、前記課金を実行するように構成されたことを特徴とする情報料課金システム。 - 請求項1に記載の情報料課金システムにおいて、
前記課金実行条件設定手段によって設定する課金実行条件は、1回の課金の請求対象となる前記情報の配信期間または情報料の累積料金の上限値のいずれかを含むことを特徴とする情報料課金システム。 - 請求項2に記載の情報料課金システムにおいて、
前記課金実行条件設定手段によって設定する課金実行条件は、1回の課金の請求対象となる前記情報の配信期間及び情報料の累積料金の上限値の両方であり、
前記課金センタは、該課金実行条件設定手段によって設定された課金実行条件に基づき、前記設定された配信期間及び累積料金上限値のいずれか一方の条件が成立している場合に、前記課金を実行するように構成されていることを特徴とする情報料課金システム。 - 請求項1〜3いずれかに記載の情報料課金システムにおいて、
前記課金された料金の実際の徴収が所定の期日にまでになされなかった等の所定の契約違反の実績を記憶しておく違反実績記憶手段を備え、
前記課金実行条件設定手段は、前記違反実績記憶手段に記憶された契約違反の実績に基づき、前記課金実行条件を設定することを特徴とする情報料課金システム。 - 請求項4に記載の情報料課金システムにおいて、
前記違反実績記憶手段に記憶された契約違反の実績に基づき、過去の課金実績を無効とすることを特徴とする情報料課金システム。 - 情報通信網を介して情報センタと接続する情報通信網接続手段と、
前記情報センタから自動配信された情報を記憶しておく情報記憶手段と、
該情報記憶手段に記憶された情報を用いて利用者に情報提供サービスを実行する情報提供実行手段と、
課金通信網を介して、前記情報センタから情報提供端末に自動配信される情報の対価に相当する課金情報を含む情報を、あらかじめ設定された課金実行条件を満たした時点で送信可能な課金センタと接続する課金通信網接続手段とを備える情報提供端末であって、
課金実績を記憶しておく課金実績記憶手段と、
前記課金実績記憶手段に記憶された課金実績の増加にともない課金の請求上限値を高くし、前記上限値内で、前記課金実行条件の範囲を変更する条件範囲変更手段と、
端末設置事業者が前記条件範囲変更手段によって設定された範囲で課金実行条件の入力を可能とする入力手段と、
前記入力手段による入力結果に基づき前記課金実行条件を設定する課金実行条件設定手段と、
前記課金条件設定手段によって設定された条件に基づいて決定された課金情報の送信を、前記課金センタに要求する課金情報要求手段とを備えることを特徴とする情報提供端末。 - 請求項6に記載の情報提供端末において、
前記課金実行条件設定手段によって設定する課金実行条件は、1回の課金の請求対象となる前記情報の配信期間または情報料の累積料金の上限値のいずれかを含むことを特徴とする情報提供装置。 - 請求項7に記載の情報提供端末において、
前記課金実行条件設定手段によって設定する課金実行条件は、1回の課金の請求対象となる前記情報の配信期間及び情報料の累積料金の上限値の両方であり、
前記課金情報要求手段は、該課金実行条件設定手段によって設定された課金実行条件に基づき、前記設定された配信期間及び累積料金上限値のいずれか一方の条件が成立している場合に、前記課金情報の送信を要求するように構成されていることを特徴とする情報提供端末。 - 請求項6〜8いずれかに記載の情報提供端末において、
前記課金された料金の実際の徴収が所定の期日にまでになされなかった等の所定の契約違反の実績を記憶しておく違反実績記憶手段を備え、
前記課金実行条件設定手段は、前記違反実績記憶手段に記憶された契約違反の実績に基づき、前記課金実行条件を設定することを特徴とする情報提供端末。 - 請求項9に記載の情報提供端末において、
前記違反実績記憶手段に記憶された契約違反の実績に基づき、過去の課金実績を無効とすることを特徴とする情報提供端末。
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