JPH10133052A - 光路変換部品及び光路変換方法 - Google Patents

光路変換部品及び光路変換方法

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JPH10133052A
JPH10133052A JP8285034A JP28503496A JPH10133052A JP H10133052 A JPH10133052 A JP H10133052A JP 8285034 A JP8285034 A JP 8285034A JP 28503496 A JP28503496 A JP 28503496A JP H10133052 A JPH10133052 A JP H10133052A
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light
optical path
optical waveguide
path conversion
optical
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JP8285034A
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English (en)
Inventor
Yuko Kawashiri
祐子 河尻
Akira Okada
顕 岡田
Kosuke Katsura
浩輔 桂
Yasuhiro Ando
泰博 安東
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型かつ低損失で光路を任意の角度で変換す
ることができ、高密度な光路変換を行うことができる光
路変換部品を提供することを課題とする。 【解決手段】 光路変換部品は、平面光導波路1に対し
て略垂直な端面を有する平面光導波路1を備え、この端
面に2次曲線を有する反射面2、2’を設けている。入
射口3より平面光導波路1に入射した光は、反射面2に
より略90°に偏向され、更に反射面2’により略90
°に偏向されて出射口4に集光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交換装置、通信装
置、および情報処理装置等に用いられる光伝送信号の光
路変換方法及びその部品に関する。
【0002】
【従来の技術】高速・広帯域の交換装置や通信装置及び
高スループット・高機能の情報処理装置の実現にむけ
て、装置内配線の光化への要求が高まっている。これに
伴い、装置内のボート間及び素子間などにおける光の接
続技術が盛んに研究されている。ボード間及び素子間を
光信号により接続する場合、高速・高スループットの信
号伝送を実現するために、光信号の入出力端子は従来の
電気配線と同様に高密度となり、従って光配線自体も高
密度となる。
【0003】このように高密度な光配線を用いて、例え
ば隣り合うボード同士を光接続する場合、一般的な交換
装置においてボード間隔は約15mmと狭く、光配線が占
めることのできる空間は限られている。従来は代表的な
光配線として光ファイバが用いられてきたが、ケーブル
長の長い光ファイバでは、余長処理等により、大量の光
ファイバケーブルを装置内に収容するには限界があり、
また短い光ファイバでは、曲げ半径が約30mm以上に制
約されていることから、従来の光ファイバをそのまま上
記の用途に適用することは難しい。従って、ボード間を
狭い空間で高密度に光接続するためには、光配線の一部
で光路変換を行うこと、特に、光路を略90°もしくは
180°変換することが必要となり、小型かつ低損失な
特徴を有する光路変換部品が不可欠となる。
【0004】光路変換の上記の用途に適合する一例とし
て、特開昭60−8807号に開示されるように、対向
する光ファイバ間に立体的な凹面鏡、すなわち球面体や
楕円体を設置し、この凹面鏡の反射を利用して光路の偏
向ならびに収束を行い、レンズ等の部品が不要で、且
つ、損失の少ない光接続を可能とした光路変換部品があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
立体的な凹面鏡を高密度な光路変換に用いる場合、以下
に示す問題がある。
【0006】(1)高効率の光結合を実現するために
は、伝搬光を収束する作用をもつ凹面鏡を用いても、伝
搬光の入射位置および出射位置を非常に限定された位置
に設置することが必要であり、入射側光ファイバおよび
出射側光ファイバの位置合わせに煩雑な工程および時間
を要する。 (2)凹面鏡の立体的な加工が難しく、小型化に適さな
い。 (3)凹面鏡の体積および光ファイバの位置合わせの煩
雑さを考慮すると、多心化が困難である。 以上の理由により、凹面鏡を用いて高密度な光配線を行
うことは困難である。
【0007】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するために、小型かつ低損失で、光路を任意の角度で変
換することができ、高密度な光配線を行うことができる
光路変換部品及び光路変換方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光路変換部品は、一対の光導波路構造体の
接合部に挿入され、一方の光導波路構造体中を伝搬する
光を他方の光導波路構造体に導くことにより、光の進行
方向を偏向させる光路変換部品であって、一対の光導波
路構造体の接合部に接続される光の入射口と出射口と、
入射口より入射した光を出射口に伝搬させる平板状のコ
ア層とコア層を挟み込むコア層より屈折率の低い物質と
を有する平面光導波路とを備え、平面光導波路はコア層
に略垂直な端面を有し、この端面はコア層の平面に平行
な方向に少なくとも一つの2次曲線の一部の形状を有
し、コア層を伝搬する光を反射するように処理されてい
る。
【0009】ここで、2次曲線を楕円曲線とし、楕円曲
線の一対の焦点位置にコア層を伝搬する光のビームウエ
ストが位置するように入射口と出射口を設けることがで
きる。また、2次曲線の一対の焦点位置にコア層を伝搬
する光のビームウエストが形成するように平面光導波路
型レンズを配置し、平面光導波路型レンズの光軸状に入
射口と出射口を設けることができる。
【0010】また、コア層の平面に垂直な方向に平面光
導波路を複数積層して、平面光導波路の各々に入射口と
出射口を設けて複数対の光導波路構造体に接続すること
ができる。更に、上記の端面を連続するように平面光導
波路内に複数配置して、コア層を伝搬する光を反射する
ように処理し、端面の各々に対応して、入射口と出射口
を設けて複数対の光導波路構造体に接続することができ
る。
【0011】また、上記の光路変換部品において、光導
波路構造体を案内するガイド構造を入射口と出射口の少
なくとも一つに設けてもよい。更に、光導波路は紫外線
硬化型と熱硬化型エポキシ系樹脂とポリイミドとポリメ
タクリル酸メチルのいずれか1つにより形成されること
が好ましい。
【0012】また、本発明の光変換方法は、一対の光導
波路構造体の接合部に接続される光の入射口と出射口
と、屈折率の異なる物質により挟まれ、入射口より入射
した光を出射口に伝搬させる平板状のコア層を有する平
面光導波路内に、入射口より光を入射させて該光を閉じ
込めて伝搬させる工程と、コア層の平面に平行な方向に
少なくとも一つの2次曲線の一部の形状を有し反射処理
された平面光導波路の端面により、入射した光を反射さ
せる工程と、反射された光を平面光導波路内に閉じ込め
て伝搬させて、出射口より出射させる工程とを備える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳述する。なお、説明において、同一要素に
は同一符号を用い、重複する説明は省略する。下記に詳
述する光路変換部品は、平面光導波路の平板状のコア層
に導波光を閉じ込め、反射面としてコア層に略垂直で、
円、楕円、放物線等の2次曲線の一部、特に楕円の一部
の形状を有する光導波路の端面を用いて、光の進行を略
90°あるいは180°偏向させる光路変換部品であ
る。
【0014】図1を参照して、本発明の光路変換部品の
第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施
の形態の光路変換部品の概略図であり、(a)は光の進
行を略90°偏向する光路変換部品、(b)は光の信号
を略180°偏向する光路変換部品を示す。図1(a)
に示すように、この実施の形態の光路変換部品は、光を
伝搬する平板状のコア層を有する平面光導波路1を有
し、この平面光導波路1の端面に、2次曲線の形状を有
する一対の反射面2および2’が対向して配置されてい
る。ここで、反射面2、2’は光を反射するように既知
の技術により処理が施されている。そして、光路変換部
品は、光を平面光導波路1内に入射する入射口3と、平
面光導波路路内1で略180°偏向された光を出射する
出射口4とを備え、入射口3と出射口4に光ファイバ等
の光伝搬部品(光導波路構造体)が接続される。このよ
うな構造において、入射口3に入射した光は、反射面2
により略90°に偏向され、対向する反射面2’で更に
略90°に偏向され、同時に出射口4に向けて収束され
る。従って、この光路変換部品を用いると平面光導波路
によって光を閉じ込めたまま、従来の立体凹面鏡と同様
に180°の光路変換を行うことができる。
【0015】また、図1(b)に示す光路変換部品で
は、2次曲線の一つである楕円の一部を用いて1つの反
射面5を形成している。この光路変換部品では、楕円形
状を有する反射面5の一対の楕円焦点位置6、6’にそ
れぞれ光の入射口3および出射口4を設置する。これに
より、楕円焦点位置6に入射した光は必ずもう一方の焦
点位置6’に収束することから、非常に高い結合効率で
90°の光路変換を行うことが可能となる。
【0016】なお、この実施の形態では90°と180
°の光路変換を取り上げたが、本発明の内容を逸脱しな
い範囲であれば、光路変換の角度は任意に設定すること
ができる。
【0017】次に、本発明の光路変換部品の第2の実施
の形態の構成について説明する。図2は、第2の実施の
形態の光路変換部品の斜視図であり、図3は図2のa−
a’線における光路変換部品の断面図である。この実施
の形態の光路変換部品は、シリコン基板12上に下部ク
ラッド層11とコア層10と上部クラッド層9を積層し
た3層構造の平面光導波路で構成され、下部クラッド層
9及び上部クラッド層11はコア層10より屈折率の低
い物質により形成されている。そして、平面光導波路
は、平板状のコア層10の平面に平行な方向に、楕円の
一部の形状を有する端面を備えている。また、この平面
光導波路の端面は平板状のコア層10に略垂直に形成さ
れている。平面光導波路の端面は金属膜8を備えてお
り、入射口3から入射した光を出射口4に集光する楕円
鏡5として作用する。
【0018】そして、楕円鏡5の一対の焦点位置6およ
び6’には、導波光のビームウエストが形成されるよう
に、外部光ファイバ等の光伝搬部品を接続するために導
波路端面を設け、入射口3及び出射口4とする。光路変
換に用いる入射側光ファイバ7及び出射側光ファイバ
7’は、それぞれ楕円鏡5の焦点位置6、6’すなわち
入射口3及び出射口4に設置される。
【0019】この実施の形態の光路変換の原理につい
て、図4を用いて簡単に説明する。入射側光ファイバ7
の端面から楕円鏡5の一方の焦点位置6すなわち入射口
3に入射した光は、平面光導波路のコア層10を伝搬し
ながら楕円鏡5で反射して光路を変換し、他方の焦点位
置6’すなわち出射口4に集光し、出射側光ファイバ
7’の端面に向けて出射される。
【0020】次に、第2の実施の形態の光路変換部品の
作製工程の一例を図5に示す。図5(a)に示すよう
に、工程1において、シリコン基板12上に、下部クラ
ッド層11として屈折率1.447のエポキシ系紫外線
硬化型樹脂(以下UV硬化樹脂と称する)を37.5μ
mの膜厚になるようスピンコートで塗布する。そして、
これを5分間紫外線(以下UVと称する)照射し、その
後、80℃で1時間熱処理を行うことにより硬化させ
る。次に、工程2において、図5(b)に示すように、
コア層10として屈折率1.451のエポキシ系UV硬
化樹脂を50μmの膜厚になるようスピンコートで塗布
し、工程1と同様にUV照射し、熱処理を行って硬化す
る。
【0021】そして、工程3において、図5(c)に示
すように、上部クラッド層9として、下部クラッド層1
1と同一のエポキシ系UV硬化樹脂を20μmの膜厚に
なるようスピンコートで塗布して、5分間UV照射し、
その後80℃で約1時間熱処理を行って硬化する。次
に、図5(d)に示すように、工程4において、UV硬
化樹脂層である上部クラッド層9の上面にフォトレジス
トを塗布した後、フォトリソグラフィを行い、マスク1
3を形成する。続いてドライエッチングを行い、UV硬
化樹脂層である上部クラッド層9とコア層10と下部ク
ラッド層11を3×3mm2 と小さな面積内に収まる楕
円の一部を有する形状に加工する。そして、図5(e)
に示すように、工程5において、作製された楕円形状の
一部を有する光導波路の垂直端面に金属膜8を形成して
鏡面とする。
【0022】以上のような工程により形成された光変換
部品の楕円鏡5の焦点位置6および6’に入射光ファイ
バ7および出射側光ファイバ7’を所望の角度で対向さ
せて設置すれば、小型かつ低損失な光路変換部品を作製
できる。
【0023】なお、第2の実施の形態の光路変換部品に
おいて、光導波路材料としてエポキシ系UV硬化樹脂を
用いる例を説明したが、例えば、ポリイミド系、ポリメ
タクリル酸メチル(PMMA)系、石英系等の他の光導
波路材料を用いることができる。また、基板12とし
て、シリコン基板を例示したが、ガラス基板やセラミッ
クス基板などを用いてもよいことはいうまでもない。さ
らに、楕円鏡の鏡面として金属膜を用いたが、誘電体多
層膜等を用いてもよく、また、全反射を利用してもよ
い。また、光路変換は、光ファイバ同士ではなく、光導
波路またはそれ以外の光伝搬部品同士、もしくはそれら
の組み合わせにより行っても構わない。
【0024】次に、本発明の第3の実施の形態の光路変
換部品の構成について説明する。図6は、第3の実施の
形態の光路変換部品の斜視図である。本実施の形態の光
路変換部品は、第2の実施の形態と同様に、基板12上
に作製された光導波路の平面に楕円の一部の形状を備
え、この楕円の形状に沿って、平板状のコア層10に略
垂直であり金属膜8を有する端面を形成して楕円鏡5と
し、この楕円鏡5を光路変換の反射面として用いてい
る。
【0025】この実施の形態の光路変換部品が第2の実
施の形態の光路変換部品と異なる点は、第2の実施の形
態の光路変換部品では楕円鏡5の焦点位置6、6’に光
ファイバ等の光伝搬部品が接続できるように光導波路の
端面が形成されていたが、本実施の形態では光導波路の
端面は焦点位置6、6’に形成されてない点である。本
実施の形態では、楕円鏡5の焦点位置6、6’において
効率よく導波光のビームウエスト14が形成されるよう
に、平面光導波路の適切な位置に、例えば、高屈折率の
領域を形成し、導波光を収束させるモードインデックス
レンズ15として作用させる。そして、光伝搬部品を接
続するために形成された導波路端面上でモードインデッ
クスレンズ15の光軸上の適当な位置に、光を平面光導
波路内に伝搬させる入射口3と平面光導波路内を伝搬し
て偏向された光を出射する出射口4とを設け、入射口3
と出射口4に光路変換に用いる入射側光ファイバ7及び
出射側光ファイバ7’をそれぞれ設置する。
【0026】このような構成の光路変換部品では、入射
側光ファイバ7の端面から入射口3に入射した光は、モ
ードインデックスレンズ15により収束されて平面光導
波路のコア層10を伝搬して、楕円鏡5で反射して光路
を変換し、モードインデックスレンズ15により出射口
4に収束されて、出射側光ファイバ7’の端面に向けて
出射される。この実施の形態の光路変換部品では、入射
側光ファイバ7及び出射側光ファイバ7’の間でより高
い結合効率を得ることができ、小型及び低損失で光路変
換を行うことができる。
【0027】なお、第3の実施の形態では、導波光の収
束を行う対象としてモードインデックスレンズを取り上
げたが、これに限定されることはなく、上述の収束作用
を有する他の平面光導波路型レンズを適用しても構わな
い。また、楕円鏡5の鏡面として、金属膜8の他に誘電
体多層膜等を用いてもよく、また、全反射を利用しても
よい。また、光路変換は、光ファイバ同士ではなく、光
導波路またはそれ以外の光伝搬部品、もしくはそれらの
組み合わせで行っても構わない。
【0028】次に、本発明の第4の実施の形態の光路変
換部品の構成について説明する。図7は本実施の形態の
光路変換部品の斜視図であり、図8は、図7のb−b’
線における光路変換部品の断面図である。本実施の形態
の光路変換部品は、第2の実施の形態と同様の構成を有
する光路変換部品を、平板状のコア層10に垂直な方向
に4個の光路変換部品を積層して、接着層16を用いて
張り合わせて形成されている。このとき、光路変換部品
は光導波路の楕円形状が一致するように積層される。
【0029】そして、積層された光路変換部品を所望の
大きさの筐体17に設置し、封入剤18を充填すること
により固定する。積層した光路変換部品の4個の楕円鏡
の各焦点位置6、6’には、4心の光ファイバアレイ1
9と接続するための平面光導波路の端面を設け、それぞ
れ光の入射口3及び出射口4とする。光路変換を行う入
射側光ファイバアレイ19及び出射側光ファイバアレイ
19’は、各々対応する楕円鏡の焦点位置6、6’すな
わち入射口3及び出射口4に設置される。
【0030】このような構成を有する光路変換部品で
は、第2の実施の形態と同様に、入射側光ファアレイ1
9の端面から楕円鏡5の一方の焦点位置6すなわち入射
口3に入射した光は、平面光導波路のコア層10を伝搬
しながら楕円鏡5で反射して光路を変換し、他方の焦点
位置6’すなわち出射口4に集光し、出射側光ファイバ
アレイ19の端面に向けて出射される。この実施の形態
の光路変換部品も上述の第1乃至第3の実施の形態の光
路変換部品と同様に、小型かつ低損失で光路変換を行う
ことができ、更に多心の光路変換を行うことができる。
【0031】なお、第4の実施の形態の光路変換部品は
4心であるが、多心化の数は用途に合わせて自由に設定
することができる。また、複数の光路変換部品を積層さ
せる手段に関しては、上述した基板を積層し筐体に封入
して固定する方法以外に、モールド加工等による一体成
形を導入してもよい。さらに、本実施の形態では、第2
の実施の形態と同様に、楕円鏡の焦点位置6、6’に光
導波路の端面を形成して、入射口3及び出射口4を設け
ているが、第3の実施の形態の光路変換部品を複数積層
する構造としてもよい。この場合においても、小型かつ
低損失で多心の光路変換を行う光路変換部品を得ること
ができる。
【0032】次に、本発明の第5の実施の形態の光路変
換部品の構成について説明する。図9は本実施の形態の
光路変換部品の斜視図である。本実施の形態の光路変換
部品は、第2の実施の形態と同様な構成を有するシリコ
ン基板12上に作製された平面光導波路の一部に設けら
れた楕円形状の一部を連続するように同一光導波路に3
個配置し、それぞれに平板状のコア層10に略垂直であ
り、金属膜8を有する端面を形成して楕円鏡5とした構
造である。
【0033】そして、第2の実施の形態と同様に、3個
の楕円鏡5の各楕円の焦点位置6、6’に3心の光ファ
イバアレイ19を接続するために、光導波路の端面を設
け、それぞれ光の入射口3及び出射口4とする。光路変
換を行う入射側光ファイバアレイ19及び出射側光ファ
イバアレイ19’は、各々対応する楕円鏡焦点位置6、
6’すなわち入射口3及び出射口4に設置される。この
ような構成の光路変換部品は、第2の実施の形態と同様
の工程により容易に作製することができる。
【0034】このような構成を有する光路変換部品で
は、入射側光ファアレイ19の端面から楕円鏡5の一方
の焦点位置6すなわち入射口3に入射した光は、平面光
導波路のコア層10を伝搬しながら楕円鏡5で反射して
光路を変換し、他方の焦点位置6’すなわち出射口4に
集光し、出射側光ファイバアレイ19の端面に向けて出
射される。このように、第4の実施の形態の光路変換部
品と同様に、小型かつ低損失で多心の光路変換を行うこ
とができる。
【0035】なお、この実施の形態では、3心の光路変
換部品を取り上げたが、多心化の数は用途に合わせて自
由に設定して構わない。また、本実施の形態の光路変換
部品は、第2の実施の形態に記載した光路変換部品の構
造を基本としているが、第3の実施の形態に記載した光
路変換部品の構造を利用することができる。この場合に
おいても、小型かつ低損失で、多心の光路変換を行うこ
とができる。
【0036】次に、第6の実施の形態の光路変換部品に
ついて説明する。図10は第6の実施の形態の光路変換
部品の斜視図である。この実施の形態の光路変換部品
は、第2の実施の形態と同様に、基板12上に作製され
た光導波路の平面の一部に楕円形状の一部を備え、この
楕円の形状に沿って、平板状のコア層10に略垂直であ
り金属膜8を有する端面を形成して楕円鏡5とし、楕円
鏡5を光路変換の反射面として用いている。そして、一
対の楕円焦点位置6には、光ファイバ7、7’を接続す
るための光導波路の端面を設け、それぞれ光の入射口3
及び出射口4としている。
【0037】この楕円鏡5の一対の焦点位置6、6’に
は、それぞれ光ファイバ7、7’が設置されるが、光フ
ァイバ7、7’の直径に略対応して、光ファイバ7、
7’を案内するようにファイバガイドブロック20が光
導波路の端面に突出して形成されている。ファイバガイ
ドブロック20は、上述した3層構造の平面光導波路層
からなり、光路変換部分と一体形成することができる。
このようなファイバガイドブロック20を有する光路変
換部品は、第2の実施の形態と同様の工程により容易に
作製することができる。
【0038】このファイバガイドブロック20は、光路
変換に用いる光ファイバをそれぞれの楕円鏡の焦点位置
6、6’へ導き、入射側光ファイバ7及び出射側光ファ
イバ7’を光軸調整することなしに各楕円鏡焦点位置
6、6’(入射口3、出射口4)へ設置することができ
る。このような構成の光路変換部品は、上述の第2と同
様に作用し、小型かつ低損失の光路変換を行うことがで
きる。
【0039】なお、この本実施の形態では、第2の実施
の形態の構成の光路変換部品にファイバガイドブロック
20を形成したが、第3〜第5の実施の形態の構造を有
する光路変換部品にファイバガイドブロック20を形成
してもよい。また、ファイバガイドブロックとして、光
路変換部品より突出して一体成形したファイバガイドブ
ロックを例示したが、上述しように光ファイバの位置決
めを可能とし、且つ、本実施の形態の内容を逸脱しない
範囲の構造であれば、V溝等の他のガイド構造を適用し
ても構わない。
【0040】本発明の光路変換部品は上述の実施の形態
に限定されることはなく様々に変更することができる。
例えば、光導波路材料として、エポキシ系UV硬化樹脂
について説明したが、ポリイミド系、PMMA系、石英
系等の他の光導波路材料を用いてもよい。また、基板と
してはシリコン基板の他に、ガラス基板やセラミックス
基板などを用いてもよい。更に、楕円鏡として、金属膜
の他に誘電体多層膜等を用いてもよく、また、全反射を
利用してもよい。更にまた、光路変換は光ファイバ同士
ではなく、光導波路またはそれ以外の光伝搬部品同士、
若しくはそれらの組み合わせで行ってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の光路変換
部品によれば、光路を偏向させるための反射面ならびに
光の伝搬経路を平面光導波路によって構成しており、平
面光導波路によってコア層平板に垂直な方向へ光を閉じ
込めたことにより、以下のように小型で高密度且つ高効
率な光配線を実現する。
【0042】(1)平面光導波路を作製する段階で、外
部光導波路構造体が接続されるべき入射口および出射口
の位置を略設定することができるため、光導波路構造体
の設置位置を容易に探し出すことができ、光路変換部品
と光導波構造体との位置合わせに要する時間及び工程を
短縮できる。 (2)2次曲線あるいは楕円の一部を用いた凹面鏡にお
いて、コア層平板に垂直な方向への曲率を付ける必要が
なくなるため、凹面鏡の作製を簡易にすることができ、
同時に光路変換部品の小型化が可能となる。 (3)光路変換部品を積層もしくは並列した構成にする
ことにより、多心化を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の光路変換部品を示
す斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の光路変換部品を示
す斜視図である。
【図3】図2のA−A線における光路変換部品を示す断
面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の光路変換部品の作
用を示す上面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の光路変換部品の製
作工程を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の光路変換部品を示
す斜視図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の光路変換部品を示
す斜視図である。
【図8】図7のb−b’線における光路変換部品を示す
断面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態の光路変換部品を示
す斜視図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態の光路変換部品を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1…光導波路 2,5…反射面 3…入射口 4…出射口 6,6’…焦点位置 7,7’…光ファイバ 8…金属膜 9…上部クラッド層 10…コア層 11…下部クラッド層 12…基板 13…マスク 14…ビームウエスト 15…モードインデックスレンズ 16…接着層 17…筐体 18…封入剤 19…光ファイバアレイ 20…ファイバガイドブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安東 泰博 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の光導波路構造体の接合部に挿入さ
    れ、一方の光導波路構造体中を伝搬する光を他方の光導
    波路構造体に導くことにより、前記光の進行方向を偏向
    させる光路変換部品であって、 前記一対の光導波路構造体の接合部に接続される前記光
    の入射口と出射口と、 前記入射口より入射した光を前記出射口に伝搬させる平
    板状のコア層と前記コア層を挟み込む前記コア層より屈
    折率の低い物質とを有する平面光導波路とを備え、 前記平面光導波路は前記コア層に略垂直な端面を有し、 前記端面は前記コア層の平面に平行な方向に少なくとも
    一つの2次曲線の一部の形状を有し、前記コア層を伝搬
    する前記光を反射するように処理されていることを特徴
    とする光路変換部品。
  2. 【請求項2】 前記2次曲線は楕円曲線であり、前記楕
    円曲線の一対の焦点位置に前記コア層を伝搬する前記光
    のビームウエストが位置するように前記入射口と前記出
    射口を設けることを特徴とする請求項1記載の光路変換
    部品。
  3. 【請求項3】 前記2次曲線の一対の焦点位置に前記コ
    ア層を伝搬する前記光のビームウエストが形成するよう
    に平面光導波路型レンズを配置し、前記平面光導波路型
    レンズの光軸状に前記入射口と前記出射口を設けること
    を特徴とする請求項1記載の光路変換部品。
  4. 【請求項4】 前記コア層の平面に垂直な方向に前記平
    面光導波路を複数積層して、前記平面光導波路の各々に
    前記入射口と前記出射口を設けて複数対の光導波路構造
    体に接続することを特徴とする請求項1乃至請求項3記
    載の光路変換部品。
  5. 【請求項5】 前記端面を連続するように前記平面光導
    波路内に複数配置して、前記コア層を伝搬する前記光を
    反射するように処理し、前記端面の各々に対応して、前
    記入射口と前記出射口を設けて複数対の光導波路構造体
    に接続することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載
    の光路変換部品。
  6. 【請求項6】 前記光導波路構造体を案内するガイド構
    造が前記入射口と前記出射口の少なくとも一つに設けら
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の
    光路変換部品。
  7. 【請求項7】 前記光導波路は紫外線硬化型と熱硬化型
    エポキシ系樹脂とポリイミドとポリメタクリル酸メチル
    のいずれか1つにより形成されることを特徴とする請求
    項1乃至請求項6記載の光路変換部品。
  8. 【請求項8】 一対の光導波路構造体の接合部に接続さ
    れる光の入射口と出射口と、屈折率の異なる物質により
    挟まれ、前記入射口より入射した光を前記出射口に伝搬
    させる平板状のコア層を有する平面光導波路内に、前記
    入射口より光を入射させて該光を閉じ込めて伝搬させる
    工程と、 前記コア層の平面に平行な方向に少なくとも一つの2次
    曲線の一部の形状を有し反射処理された前記平面光導波
    路の端面により、入射した前記光を反射させる工程と、 反射された前記光を前記平面光導波路内に閉じ込めて伝
    搬させて、前記出射口より出射させる工程と、 を備えることを特徴とする光路変換方法。
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