JPH1013299A - 適応形スペクトラム拡散受信機 - Google Patents

適応形スペクトラム拡散受信機

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Publication number
JPH1013299A
JPH1013299A JP8161251A JP16125196A JPH1013299A JP H1013299 A JPH1013299 A JP H1013299A JP 8161251 A JP8161251 A JP 8161251A JP 16125196 A JP16125196 A JP 16125196A JP H1013299 A JPH1013299 A JP H1013299A
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JP
Japan
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signal
multiplied
despreading
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outputting
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Application number
JP8161251A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Fukawa
和彦 府川
Hiroshi Suzuki
博 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Docomo Inc
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
NTT Mobile Communications Networks Inc
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Publication date
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Publication of JPH1013299A publication Critical patent/JPH1013299A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SNRが悪い伝搬状況下でも良好に動作す
る。 【解決手段】 受信信号を手段20で重み付け係数を乗
算して合成することにより逆拡散すると共に干渉波を除
去した合成信号を得、この合成信号を、復調手段27か
ら判定信号で逆変調(37)、フィルタ処理(38)し
てキャリアを推定し(21)、その推定キャリアの逆数
を前記合成信号と複素乗算し(25)、その出力を復調
手段27で復調して、同期検波した結果となる。復調手
段27よりの復調誤差を係数制御手段19に入力し、拘
束条件下で誤差が最小になるように重み付け係数を適応
的に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばディジタ
ル移動通信に適用され、スペクトラム拡散通信における
直接拡散符号分割多元接続方式に用いられ、特に干渉波
除去のために乗算する重み付け係数を適応的に変化させ
る受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル移動通信において周波
数の有効利用を図るため、様々なスペクトラム拡散方式
が検討されている(M.K. Simon, J.K. Omura, R.A. Sch
oltz and B.K. Levitt著,“Spread Spectrum Communic
ation ”, Computer Science Press出版,1985)。特
に、直接拡散(Direct Sequence:DS)方式を用いたC
DMA(Code Division Multiple Access)方式は比較的
構成が簡単であることから実用化方式が検討されてい
る。
【0003】従来のDS−CDMA用受信機では、アン
テナからの受信波はアンプ(増幅器)で増幅され、準同
期検波回路に入力される。準同期検波回路は、位相は同
期していないが周波数は同期しているローカル・キャリ
ア信号を基準信号として受信波の検波を行い、受信波の
同相成分の振幅I(t)及び直交成分の振幅Q(t)が
出力される。以下ではI(t)とQ(t)とをまとめて
受信信号とする。受信信号は、通常、I(t)を実数
部、jQ(t)を虚数部、ただしjは虚数単位、とする
複素数で表示される。したがって、各種の演算処理は複
素演算である。DS方式では、受信信号に逆拡散処理を
行い希望波の逆拡散信号を抽出する。この逆拡散処理に
は2通りの方法がある。ひとつは拡散符号に整合した整
合フィルタを用いる方法であり、このフィルタの出力信
号が逆拡散信号となる。もうひとつは、受信信号のタイ
ミングに同期をとって拡散符号を乗積したのち低域フィ
ルタで直流成分を抽出する方法であり、直流成分が逆拡
散信号となる。以下では整合フィルタを用いる方法を説
明するが、他の方法でも同じ結果となる。逆拡散信号は
ベースバンドで復調処理されて、送信符号系列が抽出さ
れる。
【0004】このようなDS−CDMA方式では同一キ
ャリア周波数を複数のユーザー(利用者)が同時に使用
する。各ユーザーは互いに異なる拡散符号を用いている
が、これらの拡散符号の相互には相関があるため、希望
波の拡散符号で逆拡散を行っても他ユーザーの成分が逆
拡散信号に混入する。そのため、他ユーザーの数が多い
と逆拡散信号に混入する干渉波成分のレベルが増大し、
伝送特性が大幅に劣化する。この劣化は他ユーザーの受
信レベルが、希望波の受信レベルより大きくなるとます
ます問題となる。そのため各ユーザーの送信電力制御を
行い各ユーザーの受信点におけるレベルを一定にするこ
とが考えられるが、この送信電力制御を完全に行うこと
は非常に難しい。このように拡散符号間の相互相関に起
因する伝送特性の劣化は、受信機に干渉キャンセル機能
を追加することで解決できる。
【0005】従来の干渉キャンセラの構成例を図7に示
す(吉田尚正,後川彰久,“ブラインドAICを用いた
CDMA信号のバースト受信方式に関する検討”、19
96年電子情報通信学会総合大会B−377 1996
年3月)。まず、入力端子11から受信信号が入力され
る。トランスバーサルフィルタ12はこの受信信号を入
力として逆拡散と干渉除去を行い、合成信号CSを出力
する。複素共役振幅正規化回路13は遅延回路14によ
り変調のシンボル周期Tだけ遅延した合成信号CSの振
幅を規格化し、その複素共役を基準信号RSとして出力
する。複素乗算器15は合成信号CSと基準信号RSと
を乗算する。その乗算出力は判定器16において硬判定
され、判定信号が出力端子17から出力される。この処
理では基準信号RSを遅延により作っているので乗算出
力は遅延検波信号に相当する。減算器18は判定出力信
号と複素乗算器15の乗算出力(判定入力信号)との差
分を誤差信号として出力する。タップ係数制御回路19
は、トランスバーサルフィルタ12に設定された受信信
号及び減算器18よりの誤差信号をもとに、トランスバ
ーサルフィルタ12のタップ係数を制御する。この際、
合成信号CSに含まれる希望波信号成分の電力を一定に
保つため、タップ係数には拘束条件が課せられる。タッ
プ係数制御回路19は、この拘束条件のもとで誤差信号
の2乗が最小になるように適応アルゴリズムを用いてタ
ップ係数を制御する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来の構成では遅
延検波方式を用いているため、熱雑音信号の電力が希望
波の信号電力に比べて大きい状況、即ちSNRが低い状
況で誤り率特性が大幅に劣化する。この劣化を克服する
ためには同期検波方式を採用すればよいが、この構成で
は同期検波が出来ないという欠点がある。
【0007】この発明の課題は、SNRが低い伝搬状況
でも良好に動作する適応形スペクトラム拡散受信機を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の適応形スペク
トラム拡散受信機は、(1)受信信号を入力として被乗
算信号を生成し、被乗算信号を重み付け係数で線形合成
することで合成信号を生成して逆拡散と干渉キャンセル
の操作を行う逆拡散干渉キャンセル手段、(2)キャリ
ア推定信号と合成信号を基に信号判定を行い判定信号と
誤差信号を出力する復調手段、(3)キャリア推定信号
を推定するキャリア推定手段、(4)被乗算信号と誤差
信号を入力として、重み付け係数の拘束条件のもとで誤
差信号の平均電力を最小にするアルゴリズムで求めた重
み付け係数を出力する係数制御手段の各手段から成る。
【0009】この基本構成における各手段は以下のよう
に展開することができる。復調手段には2種類の構成法
がある。第1は合成信号をキャリア推定信号で除算する
手段と、その除算結果を信号判定する手段とからなり、
第2は合成信号とキャリア推定信号から尤度情報を求め
る手段と、その尤度情報を基に信号判定を行う手段とか
らなる。
【0010】また、キャリア推定手段には3種類の構成
法がある。第1の構成法は、受信信号を逆拡散する手段
と、その逆拡散信号を判定信号で逆変調する手段と、逆
変調信号をフィルタリングするフィルタリング手段から
成る。第2の構成法は、合成信号を判定信号で逆変調す
る手段と、逆変調信号をフィルタリングするフィルタリ
ング手段から成る。最後に第3の構成法は、受信信号を
パイロット信号の拡散符号で逆拡散する手段と、その逆
拡散出力をパイロット信号の信号系列を用いて逆変調す
る手段と、逆変調信号をフィルタリングするフィルタリ
ング手段から成る。
【0011】逆拡散干渉キャンセル手段には2種類の手
段による構成法がある。第1は、受信信号を複数の逆拡
散符号で逆拡散して複数の逆拡散信号とし、かつ複数の
これら逆拡散信号を被乗算信号とする逆拡散手段と、こ
のようにして得られた複数の逆拡散信号に重み付け係数
を乗算し合成した合成信号を出力する線形合成手段とを
縦続接続にする方法である。第2は、受信信号とタップ
係数とのトランスバーサルフィルタによる畳み込み演算
結果を合成信号として出力し、かつ受信信号を被乗算信
号として出力する手段とする方法である。
【0012】この発明における基本的な作用は次のよう
なものである。(1)逆拡散干渉キャンセル手段では、
受信信号を入力として被乗算信号を生成して出力し、さ
らに、被乗算信号を重み付け係数で線形合成することで
合成信号を生成して逆拡散と干渉キャンセルの操作を行
い、合成信号を出力する。(2)復調手段では、キャリ
ア推定信号と合成信号を基に信号判定を行い判定信号と
誤差信号を出力する。(3)キャリア推定手段はキャリ
ア推定信号を推定し出力する。(4)係数制御手段は、
被乗算信号と誤差信号を入力として重み付け係数の拘束
条件のもとで誤差信号の平均電力を最小にするアルゴリ
ズムで求めた重み付け係数を出力する。
【0013】復調手段における第1の構成法では、合成
信号をキャリア推定信号で除算して除算結果を復調し、
第2の構成法では合成信号とキャリア推定信号から尤度
情報を求め、尤度情報を基に信号判定を行う。また、キ
ャリア推定手段における第1の構成法では、受信信号を
逆拡散し、その逆拡散出力を判定信号を用いて逆変調し
た後にフィルタリング操作によりキャリア推定信号を生
成する。第2の構成法は、合成信号を、判定信号を用い
て逆変調した後にフィルタリング操作によりキャリア推
定信号を生成する。最後に第3の構成法は、受信信号を
パイロット信号の拡散符号で逆拡散し、その逆拡散出力
を、パイロット信号の信号系列を用いて逆変調した後に
フィルタリング操作によりキャリア推定信号を生成す
る。
【0014】第1の逆拡散干渉キャンセル手段では、
(i)逆拡散手段において、受信信号を複数の逆拡散符
号で逆拡散して複数の逆拡散信号とし、かつ複数のこれ
ら逆拡散信号を被乗算信号としてこれらの信号を出力
し、(ii)線形合成手段において、複数の逆拡散信号に
重み付け係数を乗算し合成した合成信号を出力する。第
2の逆拡散干渉キャンセル手段では、受信信号とタップ
係数とのトランスバーサルフィルタによる畳み込み演算
結果を合成信号として出力し、かつ標本化信号を被乗算
信号として出力する。
【0015】この発明は従来技術とは、以下の点が異な
る。キャリア推定手段によりキャリア推定信号を得、そ
のキャリア推定信号と合成信号とをもとに復調手段で判
定信号と誤差信号を出力し、同期検波が行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施例1 請求項1の発明の実施例の構成を図1Aに示す。この受
信機は以下のように動作する。受信信号が入力端子11
から入力して逆拡散干渉キャンセル手段20およびキャ
リア推定手段21へと供給される。逆拡散干渉キャンセ
ル手段20は、この入力受信信号から被乗算信号Xを
生成して端子22xから出力し、更にその入力受信信号
の逆拡散と干渉キャンセルを行うため、係数制御手段1
9から端子23wを通じて供給される重み付け係数W
を前記被乗算信号に乗算した後合成して、合成信号とし
て端子24へ出力する。複素乗算器25は、この端子2
4からの合成信号に逆数演算回路26が出力するキャリ
ア推定信号の逆数を乗算する。この操作は、合成信号を
キャリア推定信号で除算することと等価である。復調手
段27はこの複素乗算器25の乗算結果を端子28から
入力して、信号判定を行い端子17及び端子29から出
力し、更に信号判定に伴う判定誤差を誤差信号eとして
端子31から出力する。キャリア推定手段21は、入力
端子11の受信信号と端子29からの判定信号を入力と
して、キャリア推定信号を推定して逆数演算回路26へ
出力する。係数制御手段19は逆拡散干渉キャンセル手
段20からの被乗算信号Xと復調手段27からの誤差
信号eを入力として、従来技術と同様、重み付け係数の
拘束条件のもとで誤差信号eの平均電力を最小にするア
ルゴリズムで重み付け係数を推定し、この重み付け係数
を逆拡散干渉キャンセル手段20へ入力する。
【0017】このような構成にすることにより、同期検
波方式による検波が可能となる。同期検波を行う復調手
段の構成を図1Bに示す。入力端子28からキャリア推
定信号で除算された合成信号が入力する。判定器16は
この除算された信号を硬判定して判定信号を端子17に
出力する。以下では、送信信号系列には既知のトレーニ
ング信号系列が挿入されているものとする。減算器18
より出力する判定誤差は、(i)トレーニング信号区間
ではトレーニング信号メモリ33が出力するトレーニン
グ信号と判定器16の入力信号との差分として、(ii)
トレーニング信号区間外のデータ信号区間では、判定器
16の入力信号と出力判定信号との差分として求められ
る。スイッチ回路34は、トレーニング信号区間ではト
レーニング信号を、データ信号区間では判定信号を選択
して減算器18へ供給する。従って減算器18はスイッ
チ回路34の出力信号と判定器16の入力信号との差分
を求め、誤差信号eとして端子31から出力する。な
お、スイッチ回路34の出力信号が端子29よりキャリ
ア推定手段21へ供給される。端子17と29の信号の
相違はトレーニング信号を含むか否かにある。
【0018】次に、図1A中のキャリア推定手段21の
構成を図2Aを参照して説明する。入力端子11から受
信信号が、端子29からトレーニング信号を含む判定信
号がこのキャリア推定手段21に入力される。整合フィ
ルタ36は受信信号を希望波の拡散符号で逆拡散して逆
拡散信号を出力する。逆変調回路37はキャリア信号を
抽出するため端子29よりの判定信号を用いて整合フィ
ルタ36よりの逆拡散信号に含まれる変調成分を除去、
即ち逆変調を行う。逆変調された信号は、雑音信号及び
干渉波を除去するためフィルタリング回路38でフィル
タリングされ、キャリア推定信号として端子39から図
1A中の逆数演算回路26へ出力される。ここでフィル
タリング回路38としては、単に平均操作を行うだけの
積分回路、カルマンフィルタによる予測形フィルタ等を
用いることができる。
【0019】図1A中の逆拡散干渉キャンセル手段20
の構成を説明する。この構成としては2種類考えられ、
請求項7に相当する構成を図2Bに、請求項8に相当す
る構成を図2Cにそれぞれ示す。まず、図2Bに示す逆
拡散干渉キャンセル手段20の動作について説明する。
この構成では入力端子11よりの受信信号とトランスバ
ーサルフィルタ12のタップ係数とによる畳み込み演算
結果を合成信号として端子24へ出力し、かつ受信信号
を被乗算信号Xとして端子22xへ出力する。トラン
スバーサルフィルタ12に設定されている受信信号の系
列は被乗算信号X、タップ係数は重み付け係数Wに
相当する。
【0020】次に、図2Cに示す逆拡散干渉キャンセル
手段20の動作について説明する。逆拡散手段41は、
入力端子11からの受信信号を複数の逆拡散用符号で逆
拡散して得た複数の逆拡散信号を出力し、また、複数の
これら逆拡散信号を被乗算信号Xとして端子22xに
出力する。線形合成手段42は、逆拡散手段41で得ら
れた複数の逆拡散信号に端子23wよりの重み付け係数
をそれぞれ乗算して合成した合成信号を端子24へ出力
する。同図では、説明を簡単にするために拡散率は4と
し、同一周波数を使用するユーザー数は4とした。
【0021】まず、入力端子11からの受信信号が入力
される。逆拡散手段41は4つの整合フィルタ41−1
〜41−4で構成される。各整合フィルタでは受信信号
と拡散符号との相関演算を行ない、逆拡散信号が被乗算
信号として出力される。線形合成手段42は、複素乗算
器43−1〜43−4および加算器44で構成され、整
合フィルタ41−1〜41−4よりの各逆拡散信号に、
それぞれ乗算器43−1〜43−2で重み付け係数を乗
算しこれら乗算結果を加算器44で合成信号を生成して
端子24より図1A中の複素乗算器25へ出力する。な
お、上記の逆拡散用符号としては、希望波の拡散符号と
これに直交する複数の符号を用いることが望ましい。ま
た、整合フィルタ41−1〜41−4は相関器に置き換
えることも可能であり、以下で述べる整合フィルタにつ
いても同様である。 実施例2 請求項2の発明の実施例の構成を図3Aに示す。これは
図1Aに示した実施例1とは、キャリア推定手段21に
おいて受信信号の代わりに逆拡散干渉キャンセル手段2
0が出力する合成信号を用いる点が異なる。この合成信
号は干渉波成分が除去されているので、このような構成
にすることによりキャリア推定を精度良く行うことがで
きる。
【0022】合成信号はすでに逆拡散されているので、
キャリア推定手段21は図2Aとは異なり図3Bに示す
構成となる。この動作を以下で説明する。端子24から
合成信号が、端子29からトレーニング信号を含む判定
信号が入力する。これらの信号は、変調の1シンボル周
期をTとしたとき、遅延回路46,47でそれぞれTの
整数倍遅延される。ここで遅延させるのは、復調手段2
7の判定遅延を考慮したからである。逆変調回路37は
キャリア信号を抽出するため判定信号を用いて合成信号
に含まれる変調成分を除去、即ち逆変調を行う。逆変調
された信号は、雑音信号を除去するためフィルタリング
回路38でフィルタリングされ、キャリア推定信号とし
て端子39から出力される。ここで遅延回路47は省略
することもできる。またフィルタリング回路38として
は、単に平均操作を行うだけの積分回路、カルマンフィ
ルタによる予測形フィルタ等を用いることができる。 実施例3 請求項3の発明の実施例の構成を図4Aに示す。これは
図1Aに示した実施例1とは、キャリア推定手段21が
判定信号を入力しない点が異なる。この構成はパイロッ
トチャネルに1つの拡散信号が割当てられ、つまりパイ
ロット信号でキャリアを変調した信号が1つの拡散符号
でスペクトラム拡散されて伝送されているシステムを想
定しており、希望波とパイロットチャネルの伝送路のキ
ャリア信号が一致する下り回線への適用を想定してい
る。
【0023】図4A中のキャリア推定手段21は図2A
とは異なり図4Bに示す構成となる。この動作を以下で
説明する。端子11から受信信号が入力する。整合フィ
ルタ36はその受信信号とパイロットチャネルの拡散符
号との相関をとり、相関信号を逆拡散信号として出力す
る。逆変調回路37はキャリア信号を抽出するため、パ
イロット信号メモリ48が出力する予め定められたパイ
ロット信号の送信信号系列を用いて整合フィルタ36よ
りの逆拡散出力信号に含まれる変調成分を除去、即ち逆
変調を行う。逆変調された信号は、雑音信号及び干渉波
を除去するためフィルタリング回路38でフィルタリン
グされ、キャリア推定信号として端子39から出力され
る。ここでフィルタリング回路38としては、単に平均
操作を行うだけの積分回路、カルマンフィルタによる予
測形フィルタ等を用いることができる。 実施例4 請求項4の発明の実施例の構成を図5Aに示す。これは
図1Aに示した実施例1とは、復調手段27が合成信号
とキャリア推定信号を入力としており、これらの信号か
ら尤度情報を求めて信号判定を行う点のみが異なる。
【0024】図5A中の復調手段27の構成を図5Bに
示す。端子24から合成信号が、端子39からキャリア
推定信号が誤差演算回路51へ入力され、誤差演算回路
51はさらにビタビアルゴリズム回路52が出力する複
素シンボル候補を入力とし、この複素シンボル候補に対
応した誤差信号を求める。誤差信号ei は合成信号を
y、キャリア推定信号をC、複素シンボル候補の1つを
i とすると ei =y−Cbi となる。ここでbi は、BPSK変調の場合1か−1の
いずれかの値をとる。以下ではBPSK変調を仮定す
る。2乗演算回路53は誤差演算回路51からの誤差信
号ei の2乗を尤度情報として求め、ビタビアルゴリズ
ム回路52に入力する。ビタビアルゴリズム回路52は
その誤差信号の2乗が最小となる複素シンボル候補を求
め、判定信号として出力端子17から出力する。具体的
に言えば、b i が1か−1のどちらで誤差信号の2乗が
最小となるか求める。メモリ54は誤差信号ei を記憶
しておき、選択された複素シンボル候補に対応する誤差
信号を端子31から出力する。なお、ビタビアルゴリズ
ム回路52はトレーニング信号を記憶しており、端子2
9からはトレーニング信号を含む判定信号が出力され
る。 実施例5 請求項5の発明の実施例の構成を図6Aに示す。これは
図3Aに示した実施例2とは、復調手段27が合成信号
とキャリア推定信号を入力としており、これらの信号か
ら尤度情報を求めて信号判定を行う点のみが異なる。な
お、復調手段27は図5Bに示した構成と同一であり、
キャリア推定手段21は図3Bに示した構成と同一であ
る。 実施例6 請求項6の発明の実施例の構成を図6Bに示す。これは
図4Aに示した実施例3と同様に、パイロットチャネル
に一つの拡散符号が割当てられているシステムを想定し
ており、希望波とパイロットチャネルの伝送路のキャリ
ア信号が一致する下り回線への適用を想定している。図
4Aに示した実施例3とは、復調手段27が合成信号と
キャリア推定信号を入力とし、これらの信号から尤度情
報を求めて信号判定を行う点のみが異なる。なお、復調
手段27は図5Bに示した構成と同一であり、キャリア
推定手段21は図4Bに示した構成と同一である。
【0025】上述における各図中のブロックは機能構成
を示し、これらが必ずしも個々のハードウェアとして構
成されるものでない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では同期検
波方式が適用されているので、信号電力が落ち込む状況
でも良好に動作する適応形スペクトラム拡散受信機を提
供できる。同一キャリア周波数を多数のユーザーが共用
する無線システムに利用すると効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは請求項1の発明の実施例の機能構成を示す
ブロック図、Bは図1A中の復調手段27の機能構成を
示すブロック図である。
【図2】Aは図1A中のキャリア推定手段21の機能構
成を示すブロック図、B及びCはそれぞれ請求項7およ
び8の発明に対応する逆拡散干渉キャンセル手段20の
機能構成を示すブロック図である。
【図3】Aは請求項2の発明の実施例の機能構成を示す
ブロック図、Bはそのキャリア推定手段21の機能構成
を示すブロック図である。
【図4】Aは請求項3の発明の実施例の機能構成を示す
ブロック図、Bはそのキャリア推定手段21の機能構成
を示すブロック図である。
【図5】Aは請求項4の発明の実施例の機能構成を示す
ブロック図、Bはその復調手段27の機能構成を示すブ
ロック図である。
【図6】Aは請求項5の発明の実施例の機能構成を示す
ブロック図、Bは請求項6の発明の実施例の機能構成を
示すブロック図である。
【図7】従来の適応形スペクトラム拡散受信機を示すブ
ロック図。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を入力として被乗算信号を生成
    し、その被乗算信号に重み付け係数を乗算後合成するこ
    とで合成信号を生成して逆拡散と干渉キャンセルの操作
    を行い、上記被乗算信号と上記合成信号を出力する逆拡
    散干渉キャンセル手段と、 上記合成信号をキャリア推定信号で除算して、この除算
    結果を復調して判定信号と誤差信号を出力する復調手段
    と、 上記受信信号を逆拡散し、上記判定信号を用いて逆変調
    した後にフィルタリング操作により上記キャリア推定信
    号を生成するキャリア推定手段と、 上記被乗算信号と上記誤差信号を入力として、上記重み
    付け係数の拘束条件のもとで上記誤差信号の平均電力を
    最小にするアルゴリズムで求めた重み付け係数を出力す
    る係数制御手段とから構成されることを特徴とする適応
    形スペクトラム拡散受信機。
  2. 【請求項2】 受信信号を入力として被乗算信号を生成
    し、その被乗算信号に重み付け係数を乗算後合成するこ
    とで合成信号を生成して逆拡散と干渉キャンセルの操作
    を行い、上記被乗算信号と上記合成信号を出力する逆拡
    散干渉キャンセル手段と、 上記合成信号をキャリア推定信号で除算して、この除算
    結果を復調して判定信号と誤差信号を出力する復調手段
    と、 上記合成信号を上記判定信号を用いて逆変調した後にフ
    ィルタリング操作により上記キャリア推定信号を生成す
    るキャリア推定手段と、 上記被乗算信号と上記誤差信号を入力として、上記重み
    付け係数の拘束条件のもとで上記誤差信号の平均電力を
    最小にするアルゴリズムで求めた重み付け係数を出力す
    る係数制御手段とから構成されることを特徴とする適応
    形スペクトラム拡散受信機。
  3. 【請求項3】 受信信号を入力として被乗算信号を生成
    し、その被乗算信号に重み付け係数を乗算後合成するこ
    とで合成信号を生成して逆拡散と干渉キャンセルの操作
    を行い、上記被乗算信号と上記合成信号を出力する逆拡
    散干渉キャンセル手段と、 上記合成信号をキャリア推定信号で除算して、この除算
    結果を復調して判定信号と誤差信号を出力する復調手段
    と、 上記受信信号をパイロット信号の拡散符号で逆拡散し、
    その逆拡散出力を、予め既知の上記パイロット信号の信
    号系列を用いて逆変調した後にフィルタリング操作によ
    り上記キャリア推定信号を生成するキャリア推定手段
    と、 上記被乗算信号と上記誤差信号を入力として、上記重み
    付け係数の拘束条件のもとでその誤差信号の平均電力を
    最小にするアルゴリズムで求めた重み付け係数を出力す
    る係数制御手段とから構成されることを特徴とする適応
    形スペクトラム拡散受信機。
  4. 【請求項4】 受信信号を入力として被乗算信号を生成
    し、その被乗算信号に重み付け係数を乗算後合成するこ
    とで合成信号を生成して逆拡散と干渉キャンセルの操作
    を行い、上記被乗算信号と上記合成信号を出力する逆拡
    散干渉キャンセル手段と、 上記合成信号とキャリア推定信号から尤度情報を求め、
    その尤度情報を基に信号判定を行い判定信号と誤差信号
    を出力する復調手段と、 上記受信信号を逆拡散し、その逆拡散出力を上記判定信
    号を用いて逆変調した後にフィルタリング操作により上
    記キャリア推定信号を生成するキャリア推定手段と、 上記被乗算信号と上記誤差信号を入力として上記重み付
    け係数の拘束条件のもとでその誤差信号の平均電力を最
    小にするアルゴリズムで求めた重み付け係数を出力する
    係数制御手段とから構成されることを特徴とする適応形
    スペクトラム拡散受信機。
  5. 【請求項5】 受信信号を入力として被乗算信号を生成
    し、その被乗算信号に重み付け係数を乗算後合成するこ
    とで合成信号を生成して逆拡散と干渉キャンセルの操作
    を行い、上記被乗算信号と上記合成信号を出力する逆拡
    散干渉キャンセル手段と、 上記合成信号とキャリア推定信号から尤度情報を求め、
    その尤度情報を基に信号判定を行い判定信号と誤差信号
    を出力する復調手段と、 上記合成信号を、上記判定信号を用いて逆変調した後に
    フィルタリング操作により上記キャリア推定信号を生成
    するキャリア推定手段と、 上記被乗算信号と上記誤差信号を入力として上記重み付
    け係数の拘束条件のもとでその誤差信号の平均電力を最
    小にするアルゴリズムで求めた重み付け係数を出力する
    係数制御手段とから構成されることを特徴とする適応形
    スペクトラム拡散受信機。
  6. 【請求項6】 受信信号を入力として被乗算信号を生成
    し、その被乗算信号に重み付け係数を乗算後合成するこ
    とで合成信号を生成して逆拡散と干渉キャンセルの操作
    を行い、上記被乗算信号と上記合成信号を出力する逆拡
    散干渉キャンセル手段と、 上記合成信号とキャリア推定信号から尤度情報を求め、
    その尤度情報を基に信号判定を行い判定信号と誤差信号
    を出力する復調手段と、 上記受信信号をパイロット信号の拡散符号で逆拡散し、
    その逆拡散出力を、予め既知の上記パイロット信号の信
    号系列を用いて逆変調した後にフィルタリング操作によ
    り上記キャリア推定信号を生成するキャリア推定手段
    と、 上記被乗算信号と上記誤差信号を入力として上記重み付
    け係数の拘束条件のもとでその誤差信号の平均電力を最
    小にするアルゴリズムで求めた重み付け係数を出力する
    係数制御手段とから構成されることを特徴とする適応形
    スペクトラム拡散受信機。
  7. 【請求項7】 上記逆拡散干渉キャンセル手段は、 上記受信信号の系列と重み付け係数系列とのトランスバ
    ーサルフィルタによる畳み込み演算結果を上記合成信号
    として出力し、かつ上記受信信号の系列を上記被乗算信
    号として出力する手段であることを特徴とする請求項1
    乃至6の何れかに記載の適応形スペクトラム拡散受信
    機。
  8. 【請求項8】 上記逆拡散干渉キャンセル手段は、 上記受信信号を複数の逆拡散符号で逆拡散して複数の逆
    拡散信号とし、かつ複数の上記逆拡散信号を上記被乗算
    信号とする逆拡散手段と、 複数の上記逆拡散信号に重み付け係数を乗算合成して上
    記合成信号を出力する線形合成手段とから構成されるこ
    とを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の適応形
    スペクトラム拡散受信機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG104931A1 (en) * 2000-11-10 2004-07-30 Sony Electronics Singapore Pte Multiple-user cdma wireless communication system
CN100392999C (zh) * 2003-12-26 2008-06-04 三洋电机株式会社 接收方法和接收装置

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SG104931A1 (en) * 2000-11-10 2004-07-30 Sony Electronics Singapore Pte Multiple-user cdma wireless communication system
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