JP2911105B2 - 適応形スペクトラム拡散受信機 - Google Patents
適応形スペクトラム拡散受信機Info
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Description
散通信における直接拡散符号分割多元接続方式に用いら
れ、適応的に干渉波を除去するようにした受信機に関す
るものである。
数の有効利用を図るため、様々なスペクトラム拡散方式
が検討されている(M.K.Simon, J.K.Omura, R.A.Scholtz
and B.K.Levitt 著,"Spread Spectrum Communicatio
n", Computer Science Press 出版,1985)。特に直接
拡散 (Direct Sequence : DS)方式を用いたCDMA
(Code Division Multiple Access)方式は比較的構成が
簡単であることから実用化方式が検討されている。
テナからの受信波は増幅器で増幅されて準同期検波回路
に入力される。準同期検波回路は、位相は同期していな
いが周波数は同期している局部搬送波信号を基準信号と
して直交検波を行い、受信波の同相成分の振幅I(t)
及び直交成分の振幅Q(t)を出力する。以下ではI
(t)とQ(t)とをまとめて受信信号とする。またこ
の受信信号は通常、I(t)を実数部、jQ(t)を虚
数部、ただしjは虚数単位とする複素数で表示される。
したがって各種の演算処理は複素演算である。DS方式
では、受信信号に逆拡散処理を行い希望波の逆拡散信号
を抽出する。この逆拡散処理には二通りの方法がある。
一つは拡散符号に整合した整合フィルタを用いる方法で
あり、このフィルタの出力信号が逆拡散信号となる。も
う一つは、受信信号のタイミングに同期をとって拡散符
号を乗積したのち、低域フィルタで直流成分を抽出する
方法であり、直流成分が逆拡散信号となる。以下では整
合フィルタを用いる方法を説明するが、他の方法でも同
じ結果となる。逆拡散信号はベースバンドで復調処理さ
れて、送信符号系列が抽出される。
ャリヤ(搬送波)周波数を複数の利用者(ユーザー)が
同時に使用する。その各ユーザーは互いに異なる拡散符
号を用いているが、これらの拡散符号の相互には相関が
あるため、希望波の拡散符号で逆拡散を行っても他ユー
ザーの成分が逆拡散信号に混入する。そのため、他ユー
ザーの数が多いと逆拡散信号に混入する干渉波成分のレ
ベルが増大し、伝送特性が大幅に劣化する。この劣化は
他ユーザーの受信レベルが、希望波の受信レベルより大
きくなるとますます問題となる。そのため各ユーザーの
送信電力の制御を行い、各ユーザーの受信点におけるレ
ベルを一定にすることが考えられるが、この送信電力制
御を完全に行うことは非常に難しい。このように拡散符
号間の相互相関に起因する伝送特性の劣化は、受信機に
干渉キャンセル機能を追加することで解決できる。従来
の解決法とその欠点について以下に述べる。
い技術(K.Fukawa, and H.Suzuki,“Orthogonalizing M
atched Filter(OMF), detection for DS−CD
MAmobile radio systems”,IEEE Globecom 199
4, pp.385-389, Nov. 1994特願平6−16836号)の
基本構成を図5に示す。この受信機は以下のように動作
する。受信波の同相成分振幅と直交成分振幅からなる受
信信号SIGは入力端子31からサンプル手段32に入
力され、一定時間ごとに標本化されて標本化信号SPS
とされて端子11に出力される。信号抽出手段33で
は、標本化信号SPSを入力とし、逆拡散と線形合成の
操作を行い、合成信号DCSを端子26へ出力する。復
調手段34では、合成信号DCSを復調して判定信号を
端子17へ出力する。タイミング制御手段35では、各
手段の動作タイミングを制御する。
手段36と係数制御手段37とからなり、これらは次の
ように動作する。まず、逆拡散・合成手段36は、重み
付け係数Wを用いて、入力された標本化信号の逆拡散と
線形合成の処理を行って合成信号DCSを得て出力する
とともに、重み付け係数Wが乗積されるべき被乗算信号
MPSを出力する。次に、係数制御手段37は、被乗算
信号MPSと合成信号DCSを入力として重み付け係数
Wの拘束条件のもとで、合成信号DCSの平均電力を最
小にするアルゴリズムで求められた重み付け係数Wを逆
拡散・合成手段36へ出力する。
の平均電力を最小にするアルゴリズムは種々考えられる
が、簡易な方法としては拘束条件付きのLMSであるF
rostの方法(Frost, O.L.,“An algorithm for lin
early constrained adaptivearray processing ”,Pro
c. IEEE,vol. 60, No.8, PP.926-935, August197
2)が知られている。
38と線形合成手段39の縦続接続とする構成例を図6
に示す。逆拡散手段38は、入力標本化信号SPSを複
数の逆拡散用符号で逆拡散して得た複数の逆拡散信号を
出力する。また、複数のこれら逆拡散信号を被乗算信号
として出力する。線形合成手段39は、逆拡散手段38
で得られた複数の逆拡散信号に重み付け係数を乗算した
後、合成して合成信号DCSを出力する。同図では、説
明を簡単にするために拡散率は4とし、同一周波数を使
用するユーザー数は4とした。
は、逆拡散手段38を構成する4つの整合フィルタ12
1 〜124 に供給される。整合フィルタ121 〜124
ではそれぞれ標本化信号と拡散符号との相関演算を行
い、その演算結果の逆拡散信号x1(i)〜x4(i)が被乗算
信号MPSとして出力される。1つの整合フィルタ12
1 は希望波の拡散符号との相関演算とし、その他の整合
フィルタ122 〜124は希望波の拡散符号と直交し、
かつ互いに直交する拡散符号との相関演算とする。線形
合成手段39は、乗算器131 〜134 及び加算器15
で構成され、逆拡散手段38よりの複数の逆拡散信号x
1(i)〜x4(i)に重み付け係数W1 〜W4 をそれぞれ乗算
し、その乗算結果を加算器15で加算して合成信号DC
Sを生成して出力端子26へ出力する。係数制御手段3
7は、複数の逆拡散信号x1(i)〜x 4(i)と合成信号DC
Sを入力として、重み付け係数の拘束条件のもとで合成
信号DCSの平均電力を最小にするアルゴリズムで重み
付け係数W1 〜W4 を求めて出力する。整合フィルタ1
21 〜124 は相関器に置き換えることも可能であり、
以下で述べる整合フィルタについても同様である。
の最適値をWo =〔Wo1Wo2Wo3Wo4〕T とすると、重
み付け係数の拘束条件下での最適値Wo は次式となるこ
とは前記 Frostの文献などから明らかである。 Wo =αR-1T (1) ただし、αはあるスカラ値、Rは4×4の逆拡散信号の
相関行列、Tは4次元のステアリング・ベクトルであ
る。Rは逆拡散信号ベクトルX(i) =〔x1(i)x 2(i)x
3(i)x4(i)〕T を用いて R=<X(i) XH (i) > (2) のようになる。ここで、iはシンボル周期Tを単位にし
た時刻、Wo j はWj の最適値、xj (i) はj番目(j
=1,2,3,4)の整合フィルタ12j における時刻
iの逆拡散信号、T は転置行列、H は複素共役転置行
列、<>は集合平均を表す。このRは以下のように近似
することができる。
似度が上がるが、このNt 間に他のユーザーが新たに通
信を開始するような通信状況が変わることがない程度の
値とするとよく、使用するシステムにより異なる。
ーザーjとユーザーkの拡散符号の相互相関ρjkを要素
とするベクトルであり T=〔ρ11 ρ12 ρ13 ρ14〕T (4) すなわち Frostの前記文献ではアダプティブアレーに対
するもので、ステアリングベクトルTを、希望波に一番
指向性が合っているメインアンテナに対応する要素を
1、他の要素を全てゼロにしている。ユーザー1の拡散
符号で拡散された信号を希望波とすると、乗算器131
の出力に希望波が含まれる割合はWo1ρ11である。同様
に乗算器132 〜134 の出力に希望波が含まれる割合
はそれぞれWo2ρ12、Wo3ρ13、Wo4ρ14となる。合成
信号は乗算器131 〜134 の出力の和であるから、合
成信号に含まれる希望波の割合はWo1ρ11+Wo2ρ12+
Wo3ρ13+Wo4ρ14となり、WH Tに対応する。整合フ
ィルタ121 〜124 の各逆拡散符号は互いに直交して
いるからステアリング・ベクトルTは次のようになる。
ベルを一定に保つように重み付け係数を制御する。拡散
符号は互いに直交しているから整合フィルタ122 〜1
24 の出力x2(i)〜x4(i)には希望波の信号成分が含ま
れない。このことを考慮するとこの重み付け係数の拘束
条件は WH T=1 (6) で表される。この拘束条件のもとで合成信号の平均電力
を最小にするとは、希望波の信号レベルを一定に保ちつ
つ合成信号の平均電力を最小にすることと等価である。
このように重み付け係数を制御すると、合成信号に含ま
れる干渉波成分のレベルを最小にすることができる。な
お、式(1)のαはWo が式(6)の拘束条件を満足す
るように定める。
ング同期が不完全であったり、遅延時間差の小さい希望
波のマルチパス成分があると、上記の整合フィルタ12
2 〜124 、出力信号x 2(i)〜x4(i)に希望波の信号成
分が漏れ込む。この漏れ込んだ希望波信号成分は、整合
フィルタ121 の出力信号x1(i)に含まれる希望波信号
成分と相関がある。従って、式(6)で表される拘束条
件で合成信号の平均電力を最小にするように重み付け係
数を制御すると、x1(i)に含まれる希望波信号成分がx
2(i)〜x4(i)に漏れ込んだ希望波信号成分で打ち消さ
れ、合成信号に含まれる希望波信号成分の平均電力が減
少してしまい、誤り率特性が大幅に劣化する。
れるTではなく、上記の希望波信号成分の漏れ込みを考
慮して、新たにステアリング・ベクトルT′を推定する
必要がある。この発明の課題は、希望波のタイミング同
期が不完全であったり、遅延時間差の小さい希望波のマ
ルチパス成分がある場合でも良好に動作する適応形スペ
クトラム拡散受信機を提供することにある。
トラム拡散受信機は、受信信号を一定時間ごとに標本化
して標本化信号を出力するサンプル手段と、標本化信号
を入力とし逆拡散と線形合成の操作を行い合成信号を出
力する信号抽出手段と、合成信号を復調して判定信号を
出力する復調手段と、各手段の動作タイミングを制御す
るタイミング制御手段との各手段から成り、さらに、こ
れらの手段の中心部分である信号抽出手段は、重み付け
係数を用いて標本化信号の逆拡散と線形合成の処理を行
なって生成する合成信号と、重み付け係数が乗積される
べき被乗算信号とを出力する逆拡散・合成手段と、被乗
算信号と合成信号、および重み付け係数の拘束条件を定
めるステアリング・ベクトルを入力として、上記の拘束
条件のもとで合成信号の平均電力を最小にするアルゴリ
ズムで求められた重み付け係数を出力する係数制御手段
と、この発明では特にステアリング・ベクトルを推定し
出力するステアリング・ベクトル制御手段とから構成さ
れている。
は2種類あり、(1)被乗算信号のみを入力とするもの
と、(2)被乗算信号と、判定信号もしくは既知のトレ
ーニング信号を入力とするものがある。サンプル手段で
は、受信信号を一定時間ごとに標本化して標本化信号を
出力し、信号抽出手段では、標本化信号を入力とし逆拡
散と線形合成の操作を行い合成信号を出力し、復調手段
では、合成信号を復調して判定信号を出力し、タイミン
グ制御手段では、各手段の動作タイミングを制御する。
さらに、信号抽出手段において、逆拡散・合成手段は、
重み付け係数を用いて標本化信号の逆拡散と線形合成の
処理を行ない生成された合成信号と、重み付け係数が乗
積されるべき被乗算信号とを出力し、係数制御手段は、
被乗算信号と合成信号、および重み付け係数の拘束条件
を定めるステアリング・ベクトルを入力として、上記の
拘束条件のもとで合成信号の平均電力を最小にするアル
ゴリズムで求められた重み付け係数を推定して出力し、
ステアリング・ベクトル制御手段は、被乗算信号のみを
入力とするものと、被乗算信号と判定信号もしくは既知
のトレーニング信号を入力とするものがあり、ステアリ
ング・ベクトルを推定し出力する。
めるステアリング・ベクトルを固定せず、被乗算信号等
を用いて推定する点が従来技術と異なる。
し、図5と対応する部分に同一符号を付けてある。この
受信機は以下のように動作する。受信波の同相成分振幅
と直交成分振幅から成る受信信号SIGは入力端子31
から入力され、サンプル手段32で一定時間ごとに標本
化され、その標本化信号SPSは信号抽出手段33へ供
給される。信号抽出手段33では、標本化信号SPSを
入力とし逆拡散と線形合成の操作を行い合成信号DCS
を端子26へ出力する。復調手段34では、合成信号D
CSを復調して判定信号OPSを端子17へ出力する。
タイミング制御手段35では、各手段33,34の動作
タイミングを制御する。
手段36、係数制御手段37のみならず、この発明では
更にステアリング・ベクトル制御手段41から成り、こ
れらは次のように動作する。まず、逆拡散・合成手段3
6は、重み付け係数を用いて標本化信号の逆拡散と線形
合成の処理を行ない生成された合成信号DCSと、重み
付け係数Wが乗積されるべき被乗算信号MPSとを、そ
れぞれ端子26と42へ出力する。次に、係数制御手段
37は、被乗算信号MPS、合成信号DCSおよび重み
付け係数Wの拘束条件を定めるステアリング・ベクトル
T′を入力として、上述の拘束条件のもとで合成信号の
平均電力を最小にするアルゴリズムで求められた重み付
け係数Wを端子43へ出力する。そしてステアリング・
ベクトル制御手段41では、被乗算信号MPSをもとに
ステアリング・ベクトルT′の推定を行い端子44へ出
力する。なお、逆拡散・合成手段36の具体的構成は図
6に示したものと同じであり、同図において、逆拡散手
段38と線形合成手段39をトランスバーサルフィルタ
で置き換えた構成も可能である。このことは本発明者が
発表した前記文献から明らかである。
御手段41の構成例を図1Bに示す(請求項2)。端子
421 〜424 から被乗算信号MPSが入力されるが、
端子421 から入力する被乗算信号は整合フィルタ12
1 の出力信号x1(i)とする。回転角抽出手段45はこの
端子421 からの被乗算信号が入力されて、この信号の
位相をゼロにする位相角信号P(i) を乗算器461 〜4
64 へ出力する。この位相角信号P(i) を数式で表すと P(i) =x1 * (i) /|x1(i)| (7) となる。ここで、 *は複素共役である。端子421 〜4
24 からの被乗算信号MPSは乗算器461 〜464 で
位相角信号P(i) が乗算されたのち、平均化手段47に
よりそれぞれ時間平均が取られ、ステアリング・ベクト
ルT′として端子441 〜444 へ出力される。
号成分と被乗算信号MPSとの相互相関ベクトルに等し
く、上記の操作は近似的にこの相互相関ベクトルを抽出
することに相当している。以下ではこのことを説明す
る。整合フィルタ121 の出力信号x1(i)は、干渉波電
力および雑音電力が低い限りにおいて、希望波信号成分
とほぼ等しい。従って、位相角信号P(i) を乗算するこ
とは、希望波信号成分のキャリア位相と変調位相を打ち
消すことに相当する。そして、被乗算信号MPSに位相
角信号P(i) を乗算し時間平均を取ることは、希望波信
号成分と被乗算信号MPSとの相互相関ベクトルを抽出
することに相当する。
制御手段41の別の構成を図2に示す(請求項3)。端
子42から被乗算信号MPSが、自己相関行列生成手段
51に入力される。自己相関行列生成手段51では被乗
算信号MPSをもとにして、式(3)に従い被乗算信号
の自己相関行列Rが計算されて出力される。この自己相
関行列Rは固有展開手段52で固有展開が行われ、固有
値と固有ベクトルが求められる。その固有ベクトルに
は、雑音信号に対応するものと、干渉波も含めた信号成
分に対応するものとの2種類がある。固有値の大きさ
は、前者の固有ベクトルに対応するものは雑音電力、後
者の固有ベクトルに対応するものは信号電力とほぼ等し
くなる。雑音電力が低い場合、固有値の大きさを基準に
して信号成分に対応する複数の固有ベクトル{el}=
{e1 ・・・・eM }を選択することは容易にできる。
ここでMは信号成分に対応する固有ベクトルの数であ
る。固有展開手段52はこの複数の固有ベクトル{e
l}を出力する。
は、式(5)で示したベクトルTからのずれが小さく、
上記の固有ベクトル{el}が張る空間Sに存在する。
式(5)のベクトルTを空間Sへ射影したベクトルは空
間Sに存在し、かつベクトルTとのずれが一番小さいの
で、このベクトルをステアリング・ベクトルT′と近似
する。固有ベクトル{el}は正規化され互いに直交し
ていることを考慮すると、求めるべきステアリング・ベ
クトルT′は T′=(e1 H T)e1 +(e2 H T)e2 +…+(eM H T)eM (8) となる。ここで、(e1 H T)はe1 とTの内積であ
る。{e1 }〜{eM }はそれぞれ4次元ベクトルであ
り、(e1 H T)はベクトルとベクトルの内積で定数に
なるから、T′は4次元ベクトルとなる。
トル{el}とベクトルTを入力として、式(8)に従
いT′を生成し、端子44から出力する。この発明の別
の基本構成を図3Aに示す(請求項4)。この構成で図
1Aと異なる点はステアリング・ベクトル制御手段41
において、被乗算信号MPSと、トレーニング信号区間
ではトレーニング信号メモリ55に記憶されているトレ
ーニング信号を、それに続くデータ信号区間では復調手
段34からの判定信号OPSを入力としてステアリング
・ベクトルの推定を行うことである。
御手段41の具体的構成例を図3Bに示す(請求項
5)。端子56からのトレーニング信号又は判定信号O
PSが複素共役手段57に入力される。トレーニング信
号が入力するトレーニング信号区間では、端子421 〜
424 からの被乗算信号MPSはそのまま乗算器581
〜584 へ入力される。一方、判定信号が入力するとき
には、端子421 〜424からの被乗算信号MPSは復
調手段34の判定遅延だけ遅延素子591 〜594でそ
れぞれ遅延されて乗算器581 〜584 へ入力される。
複素共役手段57はトレーニング信号又は判定信号OP
Sの複素共役を乗算器581 〜584 へと出力する。乗
算器581 〜584 で、被乗算信号MPS又は遅延した
被乗算信号MPSと、トレーニング信号又は判定信号O
PSの各複素共役とが乗算されたのち、平均化手段61
により時間平均が取られ、ステアリング・ベクトルT′
として端子441 〜444 から出力される。
成分と被乗算信号MPSとの相互相関ベクトルに等し
く、上記の操作はこの相互相関ベクトルを抽出すること
に相当している。最後に、この発明の計算機シミュレー
ション結果を図4に示す。シミュレーション条件は、B
PSK変調の信号を16倍拡散し、ユーザー数を8とし
て、伝送路は静的条件で2パスのマルチパス伝搬路とし
た。なお、遅延時間差は0.5チップ周期である。従来
技術では、誤り率特性が大幅に劣化しているが、この発
明では何れの実施例でもこの劣化を抑えて誤り率特性を
改善している様子がわかる。
波のタイミング同期が不完全であったり、遅延時間差の
小さい希望波のマルチパス成分がある場合でも良好に動
作する。同一キャリア周波数を多数のユーザーが共用す
る無線システムに利用すると効果的である。移動通信で
はユーザーの呼が時系列的に変化するのでこれらの情報
を受信波から自動的に抽出し、変化に対して適応的な受
信機は特に効果的である。
ブロック図、Bは図1A中のステアリング・ベクトル制
御手段41の機能構成例を示すブロック図である。
1の他の機能構成例を示す図。
ブロック図、Bはそのステアリング・ベクトル制御手段
41の機能構成例を示すブロック図である。
ム拡散受信機の機能構成を示すブロック図。
ク図。
Claims (5)
- 【請求項1】 受信信号を一定時間ごとに標本化して標
本化信号を出力するサンプル手段と、 上記標本化信号を入力とし逆拡散と線形合成の操作を行
い合成信号を出力する信号抽出手段と、 上記合成信号を復調して判定信号を出力する復調手段
と、 上記各手段の動作タイミングを制御するタイミング制御
手段とから構成され、 上記信号抽出手段は、 重み付け係数を用いて上記標本化信号の逆拡散と線形合
成の処理を行なって生成する上記合成信号と、上記重み
付け係数が乗積されるべき被乗算信号とを出力する逆拡
散・合成手段と、 上記被乗算信号と、上記合成信号と、上記重み付け係数
の拘束条件を定めるステアリング・ベクトルを入力とし
て上記拘束条件のもとで上記合成信号の平均電力を最小
にするアルゴリズムで上記重み付け係数を求めて出力す
る係数制御手段と、 上記被乗算信号を入力として上記ステアリング・ベクト
ルを出力するステアリング・ベクトル制御手段とから構
成されることを特徴とする適応形スペクトラム拡散受信
機。 - 【請求項2】 上記ステアリング・ベクトル制御手段
は、上記被乗算信号をその特定要素の位相がゼロになる
ように位相回転する手段と、上記位相回転された信号の
時間平均を上記ステアリング・ベクトルとして出力する
手段とよりなることを特徴とする請求項1記載の適応形
スペクトラム拡散受信機。 - 【請求項3】 上記ステアリング・ベクトル制御手段は
上記被乗算信号の自己相関行列を求める手段と、上記自
己相関行列を固有展開する手段と、上記固有展開により
得られた信号成分に相当する固有ベクトルをもとに上記
ステアリング・ベクトルを推定し出力する手段よりなる
ことを特徴とする請求項1記載の適応形スペクトラム拡
散受信機。 - 【請求項4】 受信信号を一定時間ごとに標本化して標
本化信号を出力するサンプル手段と、 上記標本化信号を入力とし逆拡散と線形合成の操作を行
い合成信号を出力する信号抽出手段と、 上記合成信号を復調して判定信号を出力する復調手段
と、 上記各手段の動作タイミングを制御するタイミング制御
手段とから構成され、 上記信号抽出手段は、 重み付け係数を用いて上記標本化信号の逆拡散と線形合
成の処理を行なって生成する上記合成信号と、上記重み
付け係数が乗積されるべき被乗算信号とを出力する逆拡
散・合成手段と、 上記被乗算信号と、上記合成信号と、上記重み付け係数
の拘束条件を定めるステアリング・ベクトルを入力とし
て上記拘束条件のもとで上記合成信号の平均電力を最小
にするアルゴリズムで上記重み付け係数を求めて出力す
る係数制御手段と、 上記被乗算信号と、上記判定信号もしくは既知のトレー
ニング信号を入力として上記ステアリング・ベクトルを
出力するステアリング・ベクトル制御手段とから構成さ
れることを特徴とする適応形スペクトラム拡散受信機。 - 【請求項5】 上記ステアリング・ベクトル制御手段
は、上記被乗算信号と、上記判定信号もしくは上記トレ
ーニング信号の複素共役を乗算する手段と、上記乗算信
号の時間平均を上記ステアリング・ベクトルとして出力
する手段とよりなることを特徴とする請求項4記載の適
応形スペクトラム拡散受信機。
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JP31821795A JP2911105B2 (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | 適応形スペクトラム拡散受信機 |
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