JPH10132962A - 指針式電子時計 - Google Patents

指針式電子時計

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JPH10132962A
JPH10132962A JP28775396A JP28775396A JPH10132962A JP H10132962 A JPH10132962 A JP H10132962A JP 28775396 A JP28775396 A JP 28775396A JP 28775396 A JP28775396 A JP 28775396A JP H10132962 A JPH10132962 A JP H10132962A
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JP
Japan
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pulse
hand
fast
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output
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JP28775396A
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顕斉 ▲高▼田
Akinari Takada
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動力の大きい早送りパルスで駆動した後針
付けを行うと、通常運針時に針が目盛りからずれてい
た。 【解決手段】 早送り動作時に少なくとも最後の1発の
みを通常パルスと同等の駆動力をもつパルスとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は指針式電子時計に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子時計には、クロノグラフ、ア
ラームなどの多様なモードを持った時計がある。これら
の時計はあるモードから別のモードへ移行するとき、時
計の表示を移行後のモードに合わせるために、指針を早
く送るという手段をとる。使用者としてもモード移行に
よる表示の決定で待たされる時間が減り、多モードを持
つ時計では有効な手段となっている。
【0003】ところで、通常時刻の表示を行うときの運
針は、消費電流を節約する目的の負荷補償パルスを用い
ている。この負荷補償パルスは駆動パルスと補正パルス
の2つのブロックに分かれており、まず駆動パルスを出
力して回転したかどうか検出し、万一回っていなければ
必ず回転する駆動力を持つ補正パルスを出し、回ってい
れば補正パルスの出力を禁止するという構成になってお
り、1秒1ステップの秒針の運針では、1秒に1回この
負荷補償パルスが出力されており、現在では公知の技術
となっている。
【0004】針の早送りはこの負荷補償パルスを早く出
力すれば良いのであるが、駆動パルスと補正パルスの出
力にかかる時間を考慮したこのパルスでは、回転周期に
限界がでてしまう。そこでより早い周期で回転させるた
めに早送り用パルスが用意された。この早送り用パルス
は、駆動パルスに大きな駆動力を持たせて、補正パルス
を無くしたものである。こうすることで、パルスの出力
にかかる時間が駆動パルス分だけとなり、早い回転周期
が得られるのである。
【0005】ところで上記で述べたような従来の多機能
時計は、大抵デモンストレーション運針を持っている。
このデモンストレーション運針は、輪列が組上がった状
態での歯車の位置が不確定なため、針付け時に文字盤の
目盛りからずれてしまわないよう歯車間の位置関係を明
確にしたり、輪列のチェックなどの目的で設けられてい
るものであり、針付けの作業性により通常早送りで行わ
れる。
【0006】このような従来のデモンストレーション運
針方法について図2を用いて説明する。図2は従来の早
送りの仕方のブロック図であり、1はオールリセットス
イッチ、2は発振回路、3は分周回路、4aは分周回路
3を使って早送り用パルスを作成し64Hzで発生させ
る早送り発生回路A、5は出力数をセットし早送り発生
回路A4aに出力命令を出し、早送り発生回路A4aか
ら早送り用パルスが出力されたことを認識すると出力数
を1減算する減算回路、6は駆動回路、7は変換器、8
は歯車、9は1周60ステップの秒針から構成される。
通常デモンストレーション運針は時、分、秒などの針の
基準位置を設定する0位置合わせモードでオールリセッ
トをかけることで行われるので、図2においても0位置
合わせモードである。その他の時計機能、動作、モード
変更方法等は公知の技術であり本発明を説明する上で必
要ないので省略する。時分針その他機能針についても同
様のことであるのでこれらについても省略する。
【0007】それでは実際の動作について説明する。オ
ールリセットスイッチ1がワンショットでONすると減
算回路5はデモンストレーション運針を行うために出力
数60をセットし、早送り発生回路A4aに出力命令を
出す。この命令を受けて早送り発生回路A4aは早送り
用パルスを出力する。次にパルスが出力されたことを減
算回路5が認識すると出力数を1減算すると同時に、パ
ルスは駆動回路6を介し変換器7に伝達され、変換器7
が歯車8を回す。この動作を減算回路5の出力数が0に
なるまで行われている。
【0008】このように従来のデモンストレーション運
針はすべて早送り用パルスを使用しており、上記でも説
明したようにこのパルスは、通常時刻で使用している駆
動パルスよりも大きな駆動力を持っているので、この2
つのパルス間には駆動力の差が生じる。その差は、変換
器とそれに連動している歯車に現れる。以下にこれら2
つのパルスによる変換器と歯車の状態を図3を用いて説
明する。
【0009】まず、通常時刻で使用している駆動パルス
で出力されたときについて説明すると、変換器7が第1
位置1aまで回り、同時に歯車2は第4位置2aまで回
される。その後、変換器7は保持力によって第3位置1
cに戻される。次に早送り用パルスで出力されたときで
は、通常時刻で使用している駆動パルスよりも大きなエ
ネルギーを持つので変換器7が第2位置1bまで回り、
同時に歯車8が第5位置2bまで回され、通常時刻で使
用している駆動パルスのときと同様変換器7は保持力に
より第3位置1cまで戻される。このように2つのパル
スで歯車の送りに差が出ていることが解る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の技
術では、デモンストレーションで使用している早送り用
パルス運針終了後の歯車の位置が通常時刻で使用してい
る駆動パルスの歯車の位置とずれているため、従来のデ
モンストレーション運針後に針の取り付けを行うと、通
常時刻の指針時に文字盤の目盛りからずれてしまってい
た。本発明は以上のような問題点を解決しようとするも
ので、パルスの差による歯車の送りの違いによって起こ
る針の文字盤上の目盛からのずれを解消させることを目
的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、早送り用パルスを用いて運針する場合、少
なくとも最後の1発を通常時刻で使用している駆動パル
スを用いて任意の周期で運針させることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明の一実施
例を詳述する。図1は本発明の一実施例を示すブロック
図である。図2と同一の構成には同一の番号を付して説
明を省略する。
【0013】4bは分周回路3を使って通常時刻で使用
している駆動パルスを作成し16Hzで発生させる早送
り発生回路B、5は減算回路で出力数をセットし早送り
発生回路A4aと早送り発生回路B4bに出力命令を出
し、パルスが出力されたことを確認すると出力数を1減
算する。10はカウンタ値検出手段で減算回路5の出力
数を検出し、検出結果が4以上であったら早送り発生回
路A4aを、3以下だったら早送り発生回路B4bを出
力するように後述する選択手段11を制御する。11は
選択手段で早送り発生回路A4aか早送り発生回路B4
bのいずれかを選択する。
【0014】続いて動作の説明をする。オールリセット
1をワンショットでON後、減算回路5はデモンストレ
ーション運針を行うために出力数60をセットし、早送
り発生回路A4a及び早送り発生回路B4bに出力命令
を出す。この命令を受けて、早送り発生回路A4a及び
早送り発生回路B4bはそれぞれパルスを出力する。こ
こで減算回路5のカウンタ値は60であるので、カウン
タ値検出手段10は選択手段11を制御して早送り発生
回路A4aのパルスを出力させる。このパルスは駆動回
路6に送られると同時に減算回路5にも送られる。よっ
て秒針9は早送りされ、また減算回路5はパルスを一つ
入力するごとに1つずつカウント値を減らしていく。そ
して減算回路5の値が3になるとカウンタ値検出手段1
0は選択手段11の出力するパルスを早送り発生回路B
4bの作成するパルスに切り換える。よって秒針9は1
6Hzで駆動され、同時に減算回路5のカウンタ値は減
算される。そしてそのカウンタ値が0になると減算回路
5は早送り発生回路A4a及び早送り発生回路B4bに
出力していた命令を解除するためそれぞれの早送り発生
回路は出力を停止する。よって秒針9も停止する。つま
り秒針9はデモンストレーション運針の57発目まで6
4Hzの早くて大きな駆動力で動作し、残りの3発は1
6Hzのやや遅い小さな駆動力(通常運針時と同等の駆
動力)で動作する。よってデモンストレーション運針終
了時は必ず早送り発生回路B4bすなわち通常時刻で使
用している駆動パルスで送られることになり、このとき
の歯車8の状態は常に図3の第4位置2aとなる。この
状態で秒針9を取り付ければ通常時刻運針時に文字盤の
目盛りからずれが無くなる。
【0015】以上本発明の実施の形態を説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく少なくとも最後の
1発のみを通常時刻運針時の駆動パルスで駆動すれば本
発明の実施は可能である。また指針は秒針のみに限定さ
れるものではなく時分針やカレンダー針などに対しても
本発明を実施することは可能である。またデモンストレ
ーション運針時以外、例えばクロノモードを持つ時計の
ように帰零動作を行う時や、指針を使ってアラームのO
N/OFF表示を行うときに早送りで送るとき等にも有
効である。
【0016】
【発明の効果】上記のごとく本発明によれば、早送りを
行うとき、歯車が止まる少なくとも1発前に通常時刻で
使用している駆動パルスを用いることで、歯車が止まっ
ている状態を常に一定にすることにより、文字盤の目盛
りに合わせて針付けしても針のずれがみられないという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図2】従来の技術によるブロック図である。
【図3】通常時刻で使用している駆動パルスと早送り用
パルスによる歯車の送りの違いを示す図である。
【符号の説明】
4a 早送り発生回路A 4b 早送り発生回路B 5 減算回路 10 カウンタ値検出手段 11選択手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時刻表示等の運針を行うための通常運針
    用パルスと、針の早送りを行うときに使用する早送り用
    パルスを持つ指針式電子時計において、修正時またはモ
    ード切替時等に早送りするパルス数を演算し、出力命令
    を出し、パルス出力を確認すると出力数を1減算する演
    算手段と、該演算手段のパルス数を検出する検出手段
    と、検出手段の出力値により前記通常運針用パルスと早
    送り用パルスを選択する選択手段を有し、 早送り時に、検出手段により検出された値が少なくとも
    1になると、選択手段が通常運針用パルスを選択する事
    で、少なくとも最後の1発だけ通常運針用パルスで送る
    ことを特徴とする指針式電子時計。
JP28775396A 1996-10-30 1996-10-30 指針式電子時計 Expired - Lifetime JP3745052B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008209259A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Citizen Holdings Co Ltd 指針式表示装置
JP2015166717A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 セイコーインスツル株式会社 時計表示機構、時計用ムーブメント及び時計

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008209259A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Citizen Holdings Co Ltd 指針式表示装置
JP2015166717A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 セイコーインスツル株式会社 時計表示機構、時計用ムーブメント及び時計

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