JPH1013187A - はしご型フィルタ - Google Patents

はしご型フィルタ

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JPH1013187A
JPH1013187A JP15859496A JP15859496A JPH1013187A JP H1013187 A JPH1013187 A JP H1013187A JP 15859496 A JP15859496 A JP 15859496A JP 15859496 A JP15859496 A JP 15859496A JP H1013187 A JPH1013187 A JP H1013187A
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filter
resonator
ladder
type
circuit
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Hokuhoa Uu
ホクホア ウー
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多段はしご型フィルタの伝送特性を改善す
る。 【解決手段】 例えば1段はしご型回路51,52,5
3,54が縦続接続されて4段のはしご型フィルタが構
成される。各1段はしご型回路51〜54では、並列ア
ーム共振子51p〜54pと直列アーム共振子51s〜
54sとがそれぞれ結合され、該各1段はしご型回路5
1〜54でそれぞれ帯域フィルタになっている。これら
1段はしご型回路51〜54の段間に、各接続箇所にお
けるフィルタ回路間の不整合損失を抑制する素子61,
62,63が並列に接続されている。これら素子61〜
63により、多段はしご型フィルタの段数増加に伴う通
過帯域の低域側における挿入損失の増加が抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波(Surf
ace Acoustic Wave 、以下、SAWという)共振子等を
用いて構成したはしご型フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、弾性表面波装置はSAWを励
振するためのすだれ状トランスデューサ(Interdigital
Transducer 、以下、IDTという)を有している。そ
のIDTを加工することにより、弾性表面波装置にいろ
いろな特性及び機能を持たせることができる。従来、弾
性表面波装置といえば主にSAWフィルタを指すことが
多く、そのSAWフィルタの中では多電極型SAWフィ
ルタが主役であった。しかるに、近年では、多電極型S
AWフィルタの他に、共振器型SAWフィルタの研究開
発も盛んになっており、SAWフィルタと言えば必ずし
も多電極型SAWフィルタを意味しなくなってきてい
る。本発明はその共振器型SAWフィルタに関するもの
である。共振器型SAWフィルタは、古典的な電気フィ
ルタの設計方法に基づいて、SAW共振子を用いて構成
したフィルタである。SAW共振子の本体はIDTであ
り、場合によっては、左右に反射器を有している。反射
器もIDTと同様にすだれ状の電極指で構成され、その
全電極指は電気的に短絡されている場合もあれば、開放
されている場合もある。反射器は主にIDTから左右に
漏洩するSAWを音響的に反射するための装置であるの
で、全電極指の電気的短絡または開放とほとんど無関係
である。SAWフィルタのインピーダンス特性はLC共
振器のインピーダンス特性にきわめて類似している。そ
のため、電気フィルタの設計方法が適用できるわけであ
る。
【0003】図2は、従来のSAW共振子を示す平面図
である。例えば水晶基板、LiTa03 基板、或いはL
iNb03 で構成された圧電基板1の上に、IDT2と
2つの反射器3a,3bとが形成されている。IDT2
では、入力端子4に接続されたすだれ状の電極指2aと
出力端子5に接続された電極指2bとが交互に配置され
ている。なお、反射器3a,3bが不要の場合には、こ
れらは除かれる。図3(a),(b),(c)は、図2
中の反射器3a,3bを説明する図であり、同図(a)
は略図、同図(b)は全電極指が電気的に短絡された反
射器、及び同図(c)は全電極指が開放された反射器を
それぞれ示している。各反射器3a,3bの電極指の本
数は、50〜100本程度が適当である。図2中の反射
器3a,3bは、一般的に図3(b)もしくは図3
(c)のいずれかの形態をとっている。また、反射器3
a,3bは、所望のインピーダンスを得るために、図2
におけるIDT2の一番外側の電極指から励振するSA
Wの4分の1波長の距離の前後に、それぞれ配置される
のが一般的である。反射器3aは、IDT2と同じ製造
工程で同時に作製されるので、その膜厚及び材質はID
T2と同じである。目安としての膜厚は、数百オングス
トロームから数千オングストロームまでであり、材質は
純AlまたはAlを主材料とする合金が使用される。ま
た、場合によっては、純Ti等またはこれを主材料とす
る合金が用いられる場合もある。
【0004】以上のような構成のSAW共振子は、LC
共振器とよく似たリアクタンス特性を示すため、その等
価回路をLC共振器で近似的に表すことが多い。図4
(a),(b)は、図2のSAW共振子の等価回路とリ
アクタンス特性を示す図であり、同図(a)が等価回
路、同図(b)がリアクタンス特性をそれぞれ示してい
る。SAW共振子の等価回路は、端子間に直列に接続さ
れたインダクタ10とキャパシタ11と抵抗12と、そ
れらと並列に接続されたキャパシタ13とで近似的に表
される。この等価回路を有したSAW共振子のリアクタ
ンス特性は、図4(b)に示す共振周波数Frと反共振
周波数Faとを持っている。このようなリアクタンス特
性の素子で電気フィルタを設計する方法は、古くから知
られている。
【0005】図5(a),(b)は、1段はしご型回路
の構成を説明する回路図である。共振子でフィルタを構
成するにあたって、1段はしご型回路で構成されたフィ
ルタ回路がフィルタの基本回路となる。1段はしご型回
路には、二通りの構成が考えられる。図5(a)の回路
と図5(b)の回路は対称であり、並列アーム(アーム
は英語のarmからきた外来語)共振子15と直列アー
ム共振子16とをそれぞれ備えている。図5(a)の回
路の左の端子17a,17bからみたインピーダンス
は、同図(b)の回路の右の端子17a,17bからみ
たインピーダンスに等しく、同図(a)の回路の右の端
子18a,18bからみたインピーダンスは、同図
(b)の回路の左の端子18a,18bからみたインピ
ーダンスに等しい。共振子で多段フィルタを構成すると
き、1段はしご型回路間のインピーダンスを考えなが
ら、図5(a)または(b)の回路を選択する。並列ア
ーム共振子15の反共振周波数と直列アーム共振子16
の共振周波数が非常に接近または一致すれば、系全体の
入力端子と出力端子における整合状態がきわめて良好な
帯域フィルタの特性が得られる。
【0006】図6(a),(b)は、図5の1段はしご
型回路の伝送特性を説明する図であり、同図(a)はリ
アクタンス特性、及び同図(b)は挿入損失を示してい
る。図6(a)中の特性曲線21は、図5の並列アーム
共振子15のリアクタンス特性であり、図6(a)中の
特性曲線22は、直列アーム共振子16のリアクタンス
特性を示している。各共振子15,16の共振周波数と
反共振周波数は図6に示されている通りである。結果的
に、図5(a),(b)に示されるl段はしご型回路の
挿入損失特性は、図6(b)の挿入損失曲線23のよう
になる。この挿入損失は、帯域フィルタの伝送特性であ
り、はしご型回路の段数を増やすことにより、通過帯域
の左右の減衰量が増加する。その段数はフィルタの特性
の条件によって決まる。しかし、はしご型フィルタの段
数が増加すると、共振子の数もこれに比例して増加す
る。
【0007】図7は、4段はしご型回路の共振器型フィ
ルタの例を示す回路図である。この共振器型フィルタ
は、図5(a),(b)に示された1段はしご型回路が
4個縦続接続されたものである。各1段はしご型回路3
1,32,33,34は、並列アーム共振子31p〜3
4pと、直列アーム共振子31s〜34sをそれぞれ有
している。ただし、各段の間の相互反射を考慮して、接
続するときにインピーダンスの等しい端子同士が接続さ
れている。結果的に、直列アームにおいては2組の2個
直列接続SAW共振子系が、並列アームにおいてはl組
の2個並列接続SAW共振子系ができる。各段に2個の
共振子があるので合計8個のSAW共振子が必要になっ
てくる。ところが、一般的に、直列に接続する2個のS
AW共振子または並列に接続する2個のSAW共振子
は、1個のSAW共振子に合成することが可能である。
この合成共振子は2個の共振子系とほぼ同じインピーダ
ンス特性を持っていることが特徴である。例えば、l段
目回路31の共振子31s及び2段目回路32の共振子
32sと、3段目回路33の共振子33s及び4段目回
路34の共振子34aとは、それぞれ直列に接続され、
合成可能である。2段目回路32の共振子32pと3段
目回路33の共振子33pは、並列に接続され、合成可
能である。これらを共振子合成すると、図8の回路が構
成される。図8は、共振子合成後の4段はしご型フィル
タの構成を示す回路図である。
【0008】それぞれの共振子系を合成すると、図7の
4段はしご型フィルタの構成は、図8の構成になる。即
ち、図7に示される共振器型フィルタでは、合計8個の
共振子が必要であったが、共振子合成を行なうことによ
って5個の共振子41,42,43,44,45で、図
7と同じ伝送特性およびインピーダンス特性を有する共
振器型フィルタが得られる。なお、図8で並列アームに
配置される共振子41と共振子45は、図7の各共振子
31p,34pと同じであり、合成されない共振子であ
る。直列アームの共振子42は2個の共振子3ls,3
2sの合成共振子、直列アームに配置された共振子44
は2個の共振子33s,34sの合成共振子、及び並列
アームに配置された共振子43は2個の共振子32p,
33pの合成共振子である。図7を構成する各共振子が
SAW共振子であれば、その合成方法は次の図9のよう
に行う。図9(a)〜(c)は、SAW共振子の合成方
法を説明する図であり、同図(a)は単体のSAW共振
子、同図(b)は直列接続SAW共振子とその合成、及
び同図(c)は並列接続SAW共振子とその合成を示し
ている。
【0009】図9(a)は従来の単体のSAW共振子で
あり、ここでは反射器を省略するが、反射器があっても
差しつかえない。また、ここではSAW共振子のIDT
合成を説明するためなので、圧電基板を図示していない
が、すべてのSAW共振子は圧電基板上に作製されてい
る。図9(a)〜(c)中のWは対向する電極指の交差
長である。また、λは励振するSAWの波長であり、電
極指幅の4倍に等しい。図9(b)に示すように、例え
ば、2個の直列接続SAW共振子を1個のSAW共振子
に合成すると、後者の交差長は前者の単体の交差長Wの
半分になる。図9(c)のように、2個の並列接続SA
W共振子を1個のSAW共振子に合成すると、後者の交
差長は前者の単体の交差長Wの2倍になる。それぞれの
場合の合成後のSAW共振子のインピーダンス特性は、
合成前の直列接続SAW共振子系または並列接続SAW
共振子系のインピーダンス特性とほぼ同じである。この
ようにして、共振器型フィルタの共振子が合成されてい
く。例えば、4段はしご型回路で構成される共振器型S
AWフィルタの場合では8個のSAW共振子を必要とす
るところ、5個のSAW共振子で同じ伝送特性とインピ
ーダンス特性を有する共振器型SAWフィルタの構成が
可能である。即ち、用いられるSAW共振子の数は、ほ
ぼ段数と同じとなる。また、減衰量はほぼ段数に比例し
て増加するので、所望のフィルタの特性が決まれば、そ
の段数もほぼ決まる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
共振器型SAWフィルタでは、次のような課題があっ
た。フィルタを構成するSAW共振子の数を減じるため
に、一般的に直列接続する2個の共振子及び並列に接続
する2個の共振子は、それぞれ1個の共振子に合成され
るが、そのインピーダンス特性は、2個直列接続の共振
子及び2個並列の共振子とほぼ同じである。図9の
(b)のように、直列接続の2個のSAW共振子を合成
した後得たSAW共振子の交差長は、合成前の単体SA
W共振子の交差長の半分になる。図9の(c)のよう
に、並列接続の2個のSAW共振子を合成した後得たS
AW共振子の交差長は、合成前の単体SAW共振子の交
差長の2倍になる。図10は、従来の課題を説明する図
8の共振器型SAWフィルタの挿入損失特性図である。
【0011】共振子合成された例えば4段はしご型回路
における通過帯域の挿入損失は、図10に示したA1の
部分のように、低域側に傾く。フィルタの挿入損失を評
価して値で示す場合、通過帯域内での損失のおきい値が
その評価値になる。つまり、通過帯域の高域側では損失
が小さくても、低域側の損失が大きければ、評価は悪く
なる。従って、通過帯域での挿入損失特性は、変動が少
なければ少ないほど望ましいわけである。はしご型回路
がl段のとき、フィルタの挿入損失特性はほぼ全体的に
対称であるが、段数が2段以上になると通過帯域の特性
が低域の方に傾き始め、段数が多くなるとその勾配も急
になる。したがって、通過帯域が低域に傾く原因は、段
間の接続と考えられる。―般的に、任意の二端子対電気
回路網を接続するときに段間反射及び伝送損失を抑制す
るためには、接続する端子からみたそれぞれの電気回路
網のインピーダンスが互いに共役でなければならない。
しかし、従来から、共振器型SAWフィルタ等を構成す
るはしご型回路を接続させるとき、その点を配慮してい
ないのが現状である。本発明は以上のような欠点を除去
し、低損失かつ高減衰量の共振器型SAWフィルタを提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第1の発明は、共振子を用いたフィルタ回路が多段
に接続されて構成され、各フィルタ回路で設定される帯
域の信号を通過させるはしご型フィルタにおいて、次の
ような容量性素子または誘導性素子を設けている。前記
容量性素子または誘導性素子は、各段間に並列にそれぞ
れ接続され、該各接続箇所におけるフィルタ回路間の不
整合損失を抑制するものである。第2の発明は、共振子
を用いたフィルタ回路が多段に接続されて構成され、各
フィルタ回路で設定される帯域の信号を通過させるはし
ご型フィルタにおいて、次のような容量性素子または誘
導性素子を設けている。前記容量性素子または誘導性素
子は、各段間に直列にそれぞれ接続され、該各接続箇所
におけるフィルタ回路間の不整合損失を抑制するもので
ある。以上のように構成された第1の発明のはしご型フ
ィルタの作用を、図11(a)〜(c)を参照しつつ、
説明する。
【0013】図ll(a)〜(c)は、段間接続の概要
(その1)を説明する図であり、同図(a)は二端子対
電気回路網、同図(b)は従来のはしご型フィルタの段
間接続、及び同図(c)は第1の発明におけるはしご型
フィルタの段間接続を示している。なお、図ll(a)
〜(c)中のN,N1,N2は二端子対電気回路網をそ
れぞれ示している。また、図ll(a)〜(c)中の端
子Ta と端子Tb とは二端子対電気回路網の一方の端子
対であり、端子Tc と端子Td とが他方の端子対であ
る。端子対Ta ,Tb を入力端子及び端子対Tc ,Td
を出力端子とし、図11(a)のように、端子対Ta
b が特性インピーダンスZ0 で終端された任意の二端
子対電気回路網Nを端子対Tc ,Td 側から見たときの
インピーダンスは、一般的にZ(=R+jX)の複素数
で表すことができる。従来では、図11(b)のように
何の対策も取らず、2個の二端子対電気回路網N1,N
2に相当する共振器型SAWフィルタの端子対Tc ,T
d を単に接続していただけである。この場合、端子対T
c ,Td からみた両方の電気回路網N1,N2のインピ
ーダンスは同じくZ(=R+jX)である。この接続方
法によれば、両方の電気回路網N1,N2間にある端子
対Tc ,Td において、不整合損失が発生するのは避け
られない。従来の接続理論によれば、端子対Tc ,Td
からみた片側の電気回路網N1のインピーダンスが例え
ばZ(=R+jX)であれば、反対側の電気回路網N2
のインピーダンスは、Zの共役インピーダンス(=R―
jX)でなければならない。このような条件で接続する
と、それぞれの電気回路網N1,N2のインピーダンス
のリアクタンス分が打ち消し合い、不整合損失が最小限
に抑制される。図11(c)の接続では、図11(b)
の電気回路網N1,N2の接続を、その接続理論の条件
を満たすような接続方法を示している。即ち、第1の発
明では、両方の電気回路網N1,N2のインピーダンス
のリアクタンス分を打ち消すために、両方の電気回路網
N1,N2の端子対Tc ,Td 間に、容量性素子または
誘導性素子を導入している。例えば、リアクタンス分し
か持たないインピーダンスがZ1 (=―j(R2
2 )/2X)の容量性素子または誘導性素子を段間に
並列に接続すると、結果的に接続理論の条件が満たされ
る。よって、電気回路網N1,N2回路間における不整
合損失が最小限に抑制されることになる。この場合、フ
ィルタを構成する1段はしご型回路の段数は偶数にな
る。
【0014】次に、第2の発明のはしご型フィルタの作
用を、図12を参照しつつ、説明する。図12は、段間
接続の概要(その2)を説明する図であり、図11中の
要素と共通する要素には共通の符号を用いている。図1
1(c)では、両側の電気回路網N1,N2の端子対T
c ,Td 間に、純リアクタンス分のインピーダンスZ1
を並列に接続したが、純リアクタンス分のインピーダン
スを直列に接続しても、接続理論を満たすことができ
る。即ち、図12のように、両方の電気回路網N1,N
2のインピーダンスのリアクタンス分を打ち消す、例え
ばインピーダンスZ2 (=−2jX)が直列に段間に接
続されると、両側の電気回路網N1,N2の端子対
c ,Td 間における接続理論の条件が満たされ、不整
合損失が最小限に抑制されることになる。従って、前記
課題を解決できるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1は、本発明の第1の実施形態を示す共振器型SAW
フィルタの回路図である。この共振器型SAWフィルタ
は、π型のはしご型フィルタであり、4個の1段はしご
型回路51,52,53,54を備えている。各1段は
しご型回路51〜54は、それぞれSAW共振子で構成
されたフィルタ回路である。4個の1段はしご型回路5
1,52,53,54が縦続接続され、共振器型SAW
フィルタが構成されている。なお、ここでは、1段はし
ご型回路の数を4個にした4段はしご型回路を説明する
が、偶数であればよく、2段、6段あるいは8段の構成
でもよい。各1段はしご型回路51,52,53,54
の段間には、これらの挿入損失を抑制するために、イン
ピーダンスが純リアクタンス成分のみを持つ誘導性素子
あるいは容量性素子である不整合損失抑制素子61,6
2,63が、それぞれ並列に接続されている。不整合損
失抑制素子61,62,63としては、外付けのチップ
コンデンサ、外付けのミアンダ型インダクタ、各SAW
共振子と同一基板に形成されたIDT形状のキャパシ
タ、各SAW共振子と同一基板に形成されたスパイラル
型インダクタ及びミアンダ型インダクタ等が考えられ
る。
【0016】1段はしご型回路51は、端子対T51a
51b 及び端子対T51c ,T51d 間に接続された並列ア
ームSAW共振子51pと直列アーム共振子51sとで
構成されている。1段はしご型回路52は、端子対T
52c ,T52d 及び端子対T52a,T52b 間に接続された
並列アームSAW共振子52pと直列アーム共振子52
sとで構成されている。1段はしご型回路53は、端子
対T53a ,T53b 及び端子対T53c ,T53d 間に接続さ
れた並列アームSAW共振子53pと直列アーム共振子
53sとで構成されている。1段はしご型回路54は、
端子対T54c ,T54d 及び端子対T54a ,T54b 間に接
続された並列アームSAW共振子54pと直列アーム共
振子54sとで構成されいる。各並列アーム共振子51
p〜54pは、まったく同じ素子であり、それらのイン
ピーダンスも等しい。各直列アーム共振子51s〜54
sも、まったく同じ素子であり、それらのインピーダン
スは等しい。従って、1段目の1段はしご型回路51と
2段目の1段はしご型回路52の間に並列に接続された
素子61と、3段目の1段はしご型回路53と4段目の
1段はしご型回路54の間に並列に接続された素子63
とは、まったく同じ整合用純リアクタンス成分を持つよ
うに設定されている。
【0017】例えば、1段目の1段はしご型回路51に
おいて、端子対T51a ,T51b 側が特性インピーダンス
0 で終端され、該1段はしご型回路51を端子対T
51c ,T51d 側からみたインピーダンスがZ3 (=R3
+jX3 )とする。段間での不整合損失を除去するため
には、両側のインピーダンスが共役関係にあることが必
要である。そのため、素子61のインピーダンスはZ4
(=−j(R3 2 +X3 2 )/2X3 )に設定されてい
る。素子63のインピーダンスも同様であり、Z4 (=
−j(R3 2 +X3 2 )/2X3 )に設定されている。
各素子61,63のインピーダンスをZ4 に設定する
と、1段はしご型回路51、素子61及び1段はしご型
回路52で構成される回路65と、1段はしご型回路5
3、素子63及び1段はしご型回路54で構成される回
路66とは、まったく同じ回路になる。そこで、例えば
l段目の1段はしご型回路51において、端子対
51a ,T51b 側が特性インピーダンスZ0 で終端さ
れ、2段目の1段はしご型回路の端子対T52a ,T52b
からみたインピーダンスがZ5 (=R5 +jX5 )とす
ると、回路65,66での不整合損失を除去するために
は、素子62のインピーダンスはZ5 (=−j(R5 2
+X5 2 )/2X5 )にする必要があり、この値に設定
されている。
【0018】次に、図1の共振器型SAWフィルタの動
作を説明する。共振器型SAWフィルタの入力端子対T
51a ,T51b を介して高周波信号が入力されると、フィ
ルタを構成するすべてのSAW共振子51p〜54p,
51s〜54sにおけるIDTの電極指間に電圧差が生
じ、弾性表面波が励振される。弾性表面波が励振するこ
とによって、これらSAW共振子が水晶共振子または従
来のLC共振子と同等なインピーダンス特性を表し、S
AW共振子系全体が帯域フィルタの特性を表すことにな
る。各1段はしご型回路51〜54の段間に挿入接続さ
れた不整合損失抑制素子61〜63は、各段間での反射
を抑制し、通過帯域の特性のバランスを整え、リップル
(最大値と最小値の差)の小さい特性にする。結果的
に、この共振器型フィルタの出力端子対、つまり、1段
はしご型回路54における端子対T54a ,T54b から、
通過帯域に周波数の合う信号だけが安定な強度で出力さ
れる。次に、段間の接続を改善した第1の実施形態の共
振器型SAWフィルタの効果を説明する。
【0019】図13は、図1の挿入損失特性を示す図で
ある。図1の共振器型SAWフィルタには、段間に不整
合損失抑制素子61〜63が設けられているので、段間
の両側のリアクタンス分が消去されて通過帯域における
反射が改善される。そのため、図13に示したA2の部
分のように、共振器型SAWフィルタの挿入損失特性の
うちの通過帯域低域側での勾配が、従来に比べて緩やか
になり、結果的にフィルタの低損失化を実現できる。即
ち、挿入損失特性の他の部分が変わらずに、以前大きか
った通過帯域の低域側挿入損失が大きく改善され、フィ
ルタ全体の特性改善になる。また、信号処理の側面から
みれば、一般的にフィルタの通過帯域におけるリップル
は小さい方が望ましいので、この第1の実施形態の共振
器型SAWフィルタは、通過帯域のリップルの抑制にも
貢献する。さらに、図lからわかるように、直列アーム
のSAW共振子が合成されずに、素子61〜63のよう
な純リアクタンス素子が追加されるため、それらの値次
第では、フィルタの挿入損失特性のうち、通過帯域外の
低域における減衰量が通過帯域に比べてかなり増加する
という効果もある(図13中のA3の部分)。
【0020】このように挿入損失特性が改善された共振
器型SAWフィルタは、従来のものと比べて利用しやす
く、応用範囲が広くなるはずである。一般的に、共振器
型SAWフィルタは、例えば自動車・携帯電話等の段間
フィルタとして使われるが、従来では共用器用フィルタ
としてはまだ利用されていない。しかし、図1の共振器
型SAWフィルタ及びその段数を増した共振器型SAW
フィルタは、低損失なだけでなく低リップルなので、共
用器用フィルタとしても十分利用できる。現在の自動車
・携帯電話等の共用器用フィルタを構成するセラミック
フィルタを、この第1の実施形態の共振器型SAWフィ
ルタに置き換えると、自動車・携帯電話等に使われるフ
ィルタはすべてSAWフィルタでできる。自動車・携帯
電話等に使われるフィルタをすべてSAWフィルタにす
ると、これら自動車・携帯電話の小型化、高性能化およ
び低価格化を飛躍的に推進できる。特に、上述のよう
に、場合によってはフィルタの通過帯域外の低域側の減
衰量がかなり増加することがあるので、現在の一般的な
自動車・携帯電話の周波数帯域からみれば、この第1の
実施形態のフィルタを受信フィルタとして利用すると一
層性能を発揮できる。即ち、受信フィルタの低域側に送
信フィルタの通過帯域があるため、低域側の減衰量が増
加するということは送信回路系とのアイソレーションが
よくなるということであり、回路設計がしやすくなる。
【0021】第2の実施形態 図14は、本発明の第2の実施形態を示す共振器型SA
Wフィルタの回路図である。この共振器型SAWフィル
タは、π型のはしご型フィルタであり、4個の1段はし
ご型回路71,72,73,74を備えている。各1段
はしご型回路71〜74は、それぞれSAW共振子で構
成されたフィルタ回路である。4個の1段はしご型回路
71〜74が、第1の実施形態と同様に縦続接続され、
共振器型SAWフィルタが構成されている。なお、ここ
では、1段はしご型回路の数を4個にした4段はしご型
回路を説明するが、偶数であればよく、2段、6段ある
いは8段の構成でもよい。各1段はしご型回路71,7
2,73,74の段間には、これらの挿入損失を抑制す
るために、インピーダンスが純リアクタンス成分のみを
持つ誘導性素子あるいは容量性素子である不整合損失抑
制素子81,82,83が、それぞれ直列に接続されて
いる。不整合損失抑制素子81,82,83としては、
外付けのチップコンデンサ、外付けのミアンダ型インダ
クタ、各SAW共振子と同一基板に形成されたIDT形
状のキャパシタ、各SAW共振子と同一基板に形成され
たスパイラル型インダクタ及びミアンダ型インダクタ等
が考えられる。
【0022】1段はしご型回路71は、端子対T71a
71b 及び端子対T71c ,T71d 間に接続された並列ア
ームSAW共振子71pと直列アーム共振子71sとで
構成されている。1段はしご型回路72は、端子対T
72c ,T72d 及び端子対T72a,T72b 間に接続された
並列アームSAW共振子72pと直列アーム共振子72
sとで構成されている。1段はしご型回路73は、端子
対T73a ,T73b 及び端子対T73c ,T73d 間に接続さ
れた並列アームSAW共振子73pと直列アーム共振子
73sとで構成されている。1段はしご型回路74は、
端子対T74c ,T74d 及び端子対T74a ,T74b 間に接
続された並列アームSAW共振子74pと直列アーム共
振子74sとで構成されいる。各並列アーム共振子71
p〜74pは、まったく同じ素子であり、それらのイン
ピーダンスも等しい。各直列アーム共振子71s〜74
sも、まったく同じ素子であり、それらのインピーダン
スは等しい。従って、1段目の1段はしご型回路71と
2段目の1段はしご型回路72の間に並列に接続された
素子81と、3段目の1段はしご型回路73と4段目の
1段はしご型回路74の間に並列に接続された素子83
とは、まったく同じ整合用純リアクタンス成分を持つよ
うに設定されている。
【0023】例えば、1段目の1段はしご型回路71に
おいて、端子対T71a ,T71b 側が特性インピーダンス
0 で終端され、該1段はしご型回路71を端子対T
71c ,T71d 側からみたインピーダンスがZ6 (=R6
+jX6 )とする。段間での不整合損失を除去するため
には、両側のインピーダンスが共役関係にあることが必
要である。そのため、素子81のインピーダンスはZ7
(=−j2X6 )に設定されている。素子83のインピ
ーダンスも同様であり、Z7 (=−j2X6 )に設定さ
れいる。各素子81,83のインピーダンスをZ7 に設
定すると、1段はしご型回路71、素子81及び1段は
しご型回路72で構成される回路85と、1段はしご型
回路73、素子83及び1段はしご型回路74で構成さ
れる回路86とは、まったく同じ回路になる。そこで、
例えばl段目の1段はしご型回路71において、端子対
71a ,T71b 側が特性インピーダンスZ0 で終端さ
れ、2段目の1段はしご型回路72の端子対T72a ,T
72b からみたインピーダンスがZ8 (=R8+jX8
とすると、回路85,86での不整合損失を除去するた
めには、素子82のインピーダンスはZ8 (=−j(R
8 2 +X8 2 )/2X8 )にする必要があり、この値に
設定されている。
【0024】次に、図14の共振器型SAWフィルタの
動作を説明する。共振器型SAWフィルタの入力端子対
71a ,T71b を介して高周波信号が入力されると、第
1の実施形態と同様に、フィルタを構成するすべてのS
AW共振子71p〜74p,71s〜74sにおけるI
DTの電極指間に電圧差が生じ、弾性表面波が励振され
る。弾性表面波が励振することによって、これらSAW
共振子が水晶共振子または従来のLC共振子と同等なイ
ンピーダンス特性を表し、SAW共振子系全体が帯域フ
ィルタの特性を表すことになる。各1段はしご型回路7
1〜74の段間に、挿入接続された不整合損失抑制素子
81〜83は、各段間での反射を抑制し、通過帯域の特
性のバランスを整え、リップル(最大値と最小値の差)
の小さい特性にする。結果的に、この共振器型フィルタ
の出力端子、つまり、1段はしご型回路74における端
子対T74a ,T74b から、通過帯域に周波数の合う信号
だけが安定な強度で出力される。次に、段間の接続を改
善した第2の実施形態の共振器型SAWフィルタの効果
を説明する。図15は、図14における挿入損失特性を
示す図である。
【0025】図14の共振器型SAWフィルタには、段
間に不整合損失抑制素子81〜83が設けられているの
で、段間の両側のリアクタンス分が消去されて通過帯域
における反射が改善される。そのため、図15のA4で
示された部分のように、共振器型SAWフィルタの挿入
損失特性のうちの通過帯域低域側での勾配が、従来に比
べて緩やかになり、第1の実施形態と同様に、フィルタ
の低損失化を実現できると共に、通過帯域のリップルの
抑制にも貢献する。さらに、図l4からわかるように、
直列アームのSAW共振子が合成されずに、素子81〜
83のような純リアクタンス素子が追加されるため、そ
れらの値次第では、フィルタの挿入損失特性のうち、通
過帯域外の高域における減衰量が通過帯域に比べてかな
り増加するという効果もある(図15中のA5の部
分)。結果的に、図14の共振器型SAWフィルタは、
第1の実施形態と同様に、例えば自動車・携帯電話用フ
ィルタとして有望な共振器型SAWフィルタになる。た
だし、図14の共振器型SAWフィルタは、送信フィル
タとして利用すると一層性能を発揮できる。即ち、送信
フィルタの高域側に受信フィルタの通過帯域があるた
め、高域側の減衰量が増加するということは受信回路系
とのアイソレーションがよくなるということであり、回
路設計がしやすくなる。
【0026】なお、本発明は、上記の第1の実施形態と
第2の実施形態に限定されず、種々の変形が可能であ
る。その変形列としては、例えば次のようなものがあ
る。 (1) 第1及び第2の実施形態では、各共振子51p
〜54p,51s〜54s,71p〜74p,71s〜
74sをSAW共振子にしているが、これらに水晶共振
子、LC共振子等を用いた場合の帯域フィルタでも、上
記実施形態と同様に伝送特性を改善できる。 (2) 上記実施形態では、図1及び図14に示すπ型
の多段はしごフィルタについて説明しているが、T型の
多段はしごフィルタの場合でも、第1及び第2の実施形
態と同様の効果が得られる。図16(a),(b)は、
T型の多段はしご型フィルタを示す図であり、同図
(a)は図1に対応するフィルタを示し、同図(b)は
図14に対応するフィルタである。
【0027】図16(a)のように、各段の1段はしご
型回路51〜54における並列アーム共振子と直列アー
ム共振子の位置を変えて、T型の多段はしご型フィルタ
を構成した場合でも、第1の実施形態に、純リアクタン
ス分の不整合損失抑制素子61*〜63*を接続するこ
とで、伝送特性が改善される。なお、この場合の素子6
1*〜63*の値の設定のやり方も、第1の実施形態と
同じであり、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図16(b)のように、各段の1段はしご型回路71〜
74における並列アーム共振子と直列アーム共振子の位
置を変えて、T型の多段はしご型フィルタを構成した場
合でも、第2の実施形態に、純リアクタンス分の不整合
損失抑制素子81*〜83*を接続することで、伝送特
性が改善される。なお、この場合の素子81*〜83*
の値の設定のやり方も、第2の実施形態と同じであり、
第2の実施形態と同様の効果が得られる
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、各段間に並列にそれぞれ接続され、該各接続
箇所におけるフィルタ回路間の不整合損失を抑制する容
量性素子または誘導性素子を設けたので、多段はしご型
フィルタの段数増加に伴う通過帯域の低域側における挿
入損失の増加を抑制できる。これによって、共振器型S
AWフィルタの用途が広くなる。第2の発明によれば、
各段間に直列にそれぞれ接続され、該各接続箇所におけ
るフィルタ回路間の不整合損失を抑制する容量性素子ま
たは誘導性素子を設けたので、多段はしご型フィルタの
段数増加に伴う通過帯域の低域側における挿入損失の増
加を抑制できる。これによって、第1の発明と同様に、
共振器型SAWフィルタの用途が広くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す共振器型SAW
フィルタの回路図である。
【図2】従来のSAW共振子を示す平面図である。
【図3】図2中の反射器3a,3bを説明する図であ
る。
【図4】図2のSAW共振子の等価回路とリアクタンス
特性を示す図である。
【図5】1段はしご型回路の構成を説明する回路図であ
る。
【図6】図5の1段はしご型回路の伝送特性を説明する
図である。
【図7】4段はしご型回路の共振器型フィルタの例を示
す回路図である。
【図8】共振子合成後の4段はしご型フィルタの構成を
示す回路図である。
【図9】SAW共振子の合成方法を説明する図である。
【図10】従来の課題を説明する図8の共振器型SAW
フィルタの挿入損失特性図である。
【図11】段間接続の概要(その1)を説明する図であ
る。
【図12】段間接続の概要(その2)を説明する図であ
る。
【図13】図1の挿入損失特性を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施形態を示す共振器型SA
Wフィルタの回路図である。
【図15】図14における挿入損失特性を示す図であ
る。
【図16】T型の多段はしご型フィルタを示す図であ
る。
【符号の説明】
51〜54,71〜74,51*〜54*,71*〜7
4*1段はしご型回路 61〜63,81〜83,61*〜63*,81*〜8
3*不整合損失抑制素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共振子を用いたフィルタ回路が多段に接
    続されて構成され、前記各フィルタ回路で設定される帯
    域の信号を通過させるはしご型フィルタにおいて、 前記各段間に並列にそれぞれ接続され、該各接続箇所に
    おける前記フィルタ回路間の不整合損失を抑制する容量
    性素子または誘導性素子を設けたことを特徴とするはし
    ご型フィルタ。
  2. 【請求項2】 共振子を用いたフィルタ回路が多段に接
    続されて構成され、前記各フィルタ回路で設定される帯
    域の信号を通過させるはしご型フィルタにおいて、 前記各段間に直列にそれぞれ接続され、該各接続箇所に
    おける前記フィルタ回路間の不整合損失を抑制する容量
    性素子または誘導性素子を設けたことを特徴とするはし
    ご型フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のはしご型フィル
    タにおいて、前記各共振子は、同一の圧電基板上に形成
    された弾性表面波共振子で構成したことを特徴とするは
    しご型フィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のはしご型フィルタにおい
    て、前記容量性素子または誘導性素子は、前記各弾性表
    面波共振子に対して外付けの容量性素子、該各弾性表面
    波共振子に対して外付けの誘導性素子、該各弾性表面波
    共振子と同一の圧電基板に形成された容量性素子、或い
    は該各弾性表面波共振子と同一の圧電基板に形成された
    誘導性素子から適宜選択された素子で構成したことを特
    徴とするはしご型フィルタ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載における前記各弾性表面波
    共振子と同一の圧電基板に形成された容量性素子は、該
    各弾性表面波共振子の電極指間隔よりも数倍広いかまた
    は狭い電極指間隔を有するすだれ状トランスデューサで
    構成したことを特徴とするはしご型フィルタ。
  6. 【請求項6】 請求項4記載における前記各弾性表面波
    共振子と同一の圧電基板に形成された誘導性素子は、ス
    パイラル型インダクタまたはミアンダ型インダクタで構
    成したことを特徴とするはしご型フィルタ。
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