JPH10131815A - 水電解微細気泡を利用した炭化水素系燃料の活性化装置 - Google Patents

水電解微細気泡を利用した炭化水素系燃料の活性化装置

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JPH10131815A
JPH10131815A JP8306935A JP30693596A JPH10131815A JP H10131815 A JPH10131815 A JP H10131815A JP 8306935 A JP8306935 A JP 8306935A JP 30693596 A JP30693596 A JP 30693596A JP H10131815 A JPH10131815 A JP H10131815A
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JP
Japan
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water
fuel
foam
electrolytic
fuel oil
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JP8306935A
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Takao Kawamura
隆夫 河村
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RYOJU SHOJI KK
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RYOJU SHOJI KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水を利用した炭化水素系燃料の電気化学的活
性処理に関し、従来の装置に比較して均一な反応領域を
付与し、安定した高い性能を発揮する実用的で制御性の
よい装置及び方法を提供する。 【解決手段】 燃料油と界面を接する水領域を設け、水
領域にて多孔質金属繊維電極に通電、電解微細気泡を発
生させ、この気泡を燃料油領域に拡散させ、さらに燃料
油領域にてセラミック触媒或いは多孔質金属触媒電極へ
の通電を利用して燃料油のラジカル活性化を向上させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガソリン、軽油、
重油等の炭化水素系燃料の水及び空気を利用した活性化
処理装置、微量エマルジョン燃料の生成装置及びその方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水を利用した炭化水素系燃料の活
性化装置には、水と燃料油を攪拌混合したエマルジョン
燃料やエンジン内への水噴射、さらにエマルジョン燃料
に電極板或いは電極棒を用いて通電した装置等が知られ
ている。
【0003】しかしながら、エマルジョン燃料において
は使用後の水抜き等、使い勝手が悪く、また性能的にも
満足の行くものが少なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、先にした出
願をさらに発展させ、より実用的で安定した高い効率・
性能を発揮し、かつ制御性の良い装置及び方法を提供す
ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の第一発明は、図1に示すごとく、容器の中に
水と燃料油を混合しないで入れ、水の領域に多孔質金属
繊維電解電極を設置し制御電源より3v程度の直流電圧
を印加して水を電解し、電極より微細な気泡を発生させ
る。この微細気泡は水と燃料油の界面を通過して燃料油
の領域に拡散し、、一部は燃料油中に取り入れられ溶存
する。
【0006】印加する電圧は通常直流を用いるが、必要
に応じて交流を用いることもできる。但し、電解用に各
金属繊維電極間に通電する以外に、各電極表面を僅かに
加熱し表面より遠赤外線放射を促進させ、電解微細気泡
の拡散性を高める為に各電極を通電加熱する事が望まし
い。また使用する水は定常的にメンテナンスを行なうな
らば通常の水道水を使用しても実用上問題ないが、蒸留
水または逆浸透膜にて濾過された水を使用すれば電極面
へのスケールの発生、付着等の問題も少ない。多孔質金
属繊維の材質としては、ステンレスが一般的であるがチ
タンの使用あるいは、プラチナによる表面処理を行なう
こともできる。金属繊維の線径としては10μm以内が
望ましいが、多孔質にて道電性を有するものであれば、
金属繊維以外の道電材料を用いることもできる。
【0007】電解により発生する酸素と水素ガスの量は
電極間の電流値によって定まるが、大凡、水1gを電解
するのに11000クーロンの電気量を要し、仮に10
アンペアを通電した場合には1100秒となり、約18
分間を要する。但し本システムで問題になるのは単なる
ガス発生量だけではなく、発生ガスの微細性にある。外
部から容器に加圧することなく、少なくとも電解発生微
細気泡の平均泡径が0.2mm以内の大きさで、できれ
ば泡径1μm以内の微細性を有する気泡を発生させるこ
とが望ましい。線径8μmの多孔質金属繊維電極10c
m角の電解電極を用い3v以内の直流電圧を印加、電流
値1〜3アンペアにて予備実験を行なったところ、電極
表面に適度なゆらぎ的な流れを作りだし、煙草の煙が舞
うがごとく微細な気泡の発生を得られた。この微細気泡
はすぐに上昇せずにゆらぎ的な流れに沿って拡散して、
全体が煙で真っ白になったごとくの状態も得られた。
【0008】この電解微細気泡は水と燃料油の界面を通
過して燃料油中に拡散して行くが、この泡の動きは水素
ガスHと酸素ガスOを燃料油中に拡散させるだけで
はなく、微細気泡の拡散と同時に気泡との界面に存在す
る微量な水、HO及びヒドロキシルイオンH
オキソニウムイオン、Hその他の水素結合体を引
き摺りながら、さらには燃料油中で一部が分解されて酸
素、水素活性ラジカルの発生を見る。この活性化処理に
よって得られた燃料油はエマルジョン燃料の様に白濁し
ていないが、内部に極微量のラジカルな状態の水分及び
分離ガスを溶存しており、内燃機関等における燃焼時に
一種の起爆剤として燃料ガスの初期燃焼速度を格段に高
めることが認められ、車両等においては燃料消費の向
上、排気ガスの浄化につながる。
【0009】電解電極面からの微細気泡の効果的発生に
は幾つかの要素を考えなければならない。第一に電解電
極面の微細構造性、材質、電極面表面からの遠赤外線放
射による微細気泡の拡散促進性、印加電流の流れ方、電
極表面での水の揺らぎと流れによる気泡の拡散性が上げ
られる。第二発明として、図2に示すごとく、多孔質金
属繊維電極の下方に空気の泡を噴射する気泡発生層を設
け、多孔質電解電極を曲面にして下方より細かい気泡を
発生させ、電極面に緩やかなゆらぎ的流れを作りだし、
さらに空気泡の上昇によって水領域、燃料油領域の双方
に流れを作りだし、電解微細気泡の発生促進と燃料油中
への拡散促進を行なっている。空気気泡は電解微細気泡
に比較して泡径が大きく、また発生量も格段に多い。液
体中を上昇した気泡や溶存しなかった電解微細気泡は燃
料油上面より上昇し、空気吸入口より小型空気圧送装置
により再び気泡発生層より気泡として噴射される。容器
中の空気層は通常の空気と言う概念ではなく、燃料油の
蒸発成分や電解気泡、水蒸気等が混在したガスを意味し
ている。
【0010】第三発明として、図3に示すごとく燃料油
の活性化を更に向上させる為に、燃料層中に燃料改質活
性化用セラミック触媒を設け、セラミック触媒層を包ん
でいるメッシュ金属を通電加熱して反応温度を制御する
か、水側を加熱して水温を制御して全体の温度を制御し
て反応性を高めことを特徴とする。燃料用セラミック触
媒としては幾つかのものが市販されており、限定された
条件内にて燃料をラジカルな状態に高めたり、燃料に含
まれるベンゼン等の成分の一部を改質したり、燃料中の
気泡を均一分散させる効果を有するが、燃料油中に過飽
和に存在する気体成分や微量水分をさらに活性化させる
効果を受け持つ。セラミック表面温度の制御範囲として
は、30℃〜40℃を標準とし、必要性によってはより
高い温度にて駆動させることもできる。燃料油1リット
ル当たりの電解ガス発生量の目安は容積比にて0.1%
以内とする。
【0011】図4においては、セラミック触媒層の代わ
りに燃料油中に多孔質触媒電極を設置し少なくとも対向
する一組の多孔質触媒電極に交流電圧若しくは直流電圧
を印加し、燃料油の分子結合を切断微細化を計り、或い
は燃料油中の水分を分解して微細化、ラジカル化を促進
して、燃料の燃焼性を向上させるものである。適当な触
媒金属を選択することにより、燃料中のベンゼン等を酸
化開環させ、より燃焼しやすいアルカンに改質したり、
あるいは燃料をよりラジカルな状態にすることも可能で
ある。電極材質或いは電極表面の処理材質としては、ニ
ッケル、バナジウム、ロジウム、チタン、ジルコニウ
ム、パラジウム、プラチナ、その他の遷移金属及びそれ
らの合金、同酸化物等があげられる。
【0012】多孔質触媒電極への電圧供給は電極間距離
によっても異なるが、通常20v程度の電圧を用い,電
極間距離がやや離れている場合には100v程度を目安
とする。電源の周波数に付いては直流印加の場合におい
てもパルス波或いは全波整流波とし、また交直それぞれ
の周波数としては50Hzの商用周波数から数十kHz
程度迄の周波数を用いる。図4の装置においては、燃料
油の反応層全体に緩やかな対流が発生するように気泡発
生及び水電解電極の配置を調整されている。
【0013】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。図5の実施例は、ディーゼ
ル燃料用の燃料活性化装置であり、燃料タンクからの軽
油を8から受け入れ、攪拌、活性化処理をされた燃料は
9からエンジンへ供給される。装置内の一点鎖線がそれ
ぞれ、水と軽油との界面、軽油と反応装置内空気との界
面を表わしている。ステンレス製の多孔質金属繊維電極
が15のように配置され、24vバッテリーから電源供
給を受ける制御電源により動作電圧5v以内の直流によ
り5アンペアから30アンペアの間にて水領域13の水
を電解している。空気圧層装置18により気泡発生層1
7から毎分3から10リッターの範囲にて細かい空気の
泡が噴射され15の周辺及び反応層全体に緩やかな流れ
が発生し、多孔質電極面からの微細ガス生成を促進して
いる。電解や軽油中への微量水分の溶存によって水が減
少した場合は、水位センサー14で検知され、水供給1
6より適宜に補充される。軽油中に分散した電解ガス、
微量水分、空気泡は、ヒータ加熱制御機能の在る燃料活
性化セラミック反応層11により更に活性化される。セ
ラミック反応層は動作中は約30〜40℃になるように
制御電源によりプログラム通電加熱制御されており安全
で反応性の高い機能が維持されている。反応装置内の全
体の油温に異常が発生した場合には温度センサー10に
よりフィードバック制御がなされ二重の安全性が確保さ
れている。制御電源は予めプログラム制御機能を有し、
冬期のエンジン始動時等は暖気運転相応時間タイマーに
より動作遅延が行なわれる。また冬期は水の凍結防止の
ため少量のエチレングリコール等の不凍液を水に混合し
て使用することもできる。
【0014】反応装置の軽油の容量は約5リッターで、
最大約15分間にて活性化処理を行なうように設定さ
れ、装置全体としての投入電力としては50ワットから
500ワットの間にて制御される。
【0015】図6の実施例は燃料油中の水の層として
0.1μmの孔径を有する金属繊維膜2枚の周囲を絶縁
樹脂にて密封固定し、2枚の電極間に多孔質絶縁シート
を挟んだ厚さ約5mmの含水多孔質金属繊維反応層を用
いた。制御電源33により含水多孔質金属繊維反応層に
約20v以内の交流電圧を印加し、発生した電解微細気
泡を金属繊維膜の約0.1μmの孔の燃料油との界面を
通して燃料油中に分散させ、気泡発生層の気泡によって
生じた対流によって装置内の燃料油全体に拡散させる機
能を有する。拡散された電解微細気泡や微細な水は燃料
油中に溶存され、一部が底面に薄い水の層として沈殿す
る。底面に水の領域が生じると水検知センサー29によ
り31から水を排出する。さらにニッケル、バナジウ
ム、パラジウム等を担持させた多孔質金属電極25に制
御電源33より50Hz或いは10kHzのモードを有
する約10v〜50vの交流電圧を印加し、燃料のラジ
カル活性化を促進させる。
【0016】
【発明の効果】本発明においては、炭化水素系燃料油に
水と微細な構造を有する多孔質電極膜を利用し、ミクロ
レベルの大きさを含む電解微細気泡を発生、拡散溶存さ
せ、同時に微細な水分子集合、及び電解気泡と水の水素
結合物を同時に混入拡散させることにより燃料油の活性
化が計られ、さらにセラミックあるいは多孔質触媒電極
を用いることにより、燃料油のラジカルな活性部分を増
大させることで、燃料のエンジン内での燃焼速度の向上
が計られ、燃焼ガスの黒煙減少、排気ガスの浄化燃費の
向上等が可能な装置及び方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】炭化水素系燃料の活性化装置基本動作説明図
【図2】空気噴射による攪拌機能を有する燃料活性化装
置説明図
【図3】セラミック燃料触媒を付与した燃料の活性化装
置説明図
【図4】多孔質触媒電極を付与した燃料の活性化装置説
明図
【図5】実施例1:セラミック燃料触媒を用いた活性化
装置
【図6】実施例2:保液式電解層と多孔質触媒電極を用
いた活性化装置
【符号の説明】
1、4 電解用制御電源 2 加熱用制御電源 3 多孔質触媒電極用制御電源 6、21 燃料タンク上面へ 7、19 気体 8、22 燃料タンクより 9、23 エンジンへ 10、24 温度センサー 11 温度制御セラミック反応層 12、26 燃料 13 水 14 水位センサー 15 多孔質金属繊維電極 16、27 水供給ライン 17、32 気泡発生層 18、30 空気圧送装置 20 気体循環パイプ 25 多孔質金属触媒電極 28 含水多孔質金属繊維反応層 29 水検知センサー 31 水抜きライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素系液体燃料と界面を接する水の
    層を設け、水の領域に電気分解用の多孔質金属繊維電極
    を設置通電する等、適宜な方法により平均泡径0.2m
    m以下の大きさの電解微細気泡を発生させ、水と液体燃
    料の界面を通して水電解微細気泡を液体燃料中に拡散、
    溶存させることにより燃料の活性化を行なうことを特徴
    とする装置及び方法。
  2. 【請求項2】 水の電解電極層の下方に空気の気泡発生
    層を設け、空気圧送装置等を用いて細かい気泡を発生さ
    せ、水流の発生と液体燃料への電解微細気泡の発生、拡
    散促進を行なうことを特徴とする請求項1の装置及び方
    法。
  3. 【請求項3】 さらに液体燃料の領域部分に外部からの
    通電加熱による温度制御が可能なセラミック触媒層を設
    けたことを特徴とする請求項1及び請求項2の装置及び
    方法。
  4. 【請求項4】 液体燃料の領域部分に多孔質触媒金属を
    用いた反応電極を設け、交流電圧或いは直流電圧を印加
    通電し燃料の改質、活性化促進を行なうことを特徴とす
    る請求項1及び請求項2の装置及び方法。
JP8306935A 1996-09-03 1996-10-15 水電解微細気泡を利用した炭化水素系燃料の活性化装置 Withdrawn JPH10131815A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20040106