JPH10130889A - 洗浄可能カソード及びアノード電極を利用の電着制御法 - Google Patents

洗浄可能カソード及びアノード電極を利用の電着制御法

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JPH10130889A
JPH10130889A JP9260744A JP26074497A JPH10130889A JP H10130889 A JPH10130889 A JP H10130889A JP 9260744 A JP9260744 A JP 9260744A JP 26074497 A JP26074497 A JP 26074497A JP H10130889 A JPH10130889 A JP H10130889A
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solution
electrodes
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tank
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エム ブラウン シーン
Francis J Brady
ジェイ ブラディ フランシス
W James Allshouse
ジェイムス オールスハウス ダブリュ
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    • C25D13/00Electrophoretic coating characterised by the process
    • C25D13/22Servicing or operating apparatus or multistep processes
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 イオン・コーティング溶液のpH及び導電率
を制御する電着アセンブリ。 【解決手段】 電着アセンブリ10は、イオンコーティ
ング溶液を含有するタンク12を有し、その内には一次
又は二次洗浄可能管状電極アセンブリが配置され、一次
及び二次洗浄可能管状電極アセンブリは電極の円周方向
を囲むイオン膜を有し、電極を電気管路に結合する手段
が提供され、その電気管路は一次及び二次電極に類似の
電荷をかけ、さらに、一次電極の膜は電極の電荷に対応
する電荷を有し、二次電極のイオン膜はその電極の電荷
の逆の電荷を有し、電解液循環装置を設けて電解液を第
1及び第2電極に循環させる、イオンコーティング溶液
のpH及び導電性を制御する電着アセンブリ10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の利用分野】本発明は電着塗装法、特に汚染物質
の排出を規制しながら電着溶液のpH及び電気導電率値
を制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電着は、塗料を電流の作用によって対照
物の表面に塗布する方法である。その方法は、電流によ
って影響を受ける既知電離度を有して対照物に塗料を付
着させるカチオン又はアニオン溶液を充填した電着タン
クまたは浴を利用する。コーティングされる対照物はタ
ンクの溶液内に配置し、電流源を対照物に接続する。次
に電極形のデバイスはその溶液内に対照物から一定の間
隔を保って配置され、対照物に対して逆荷重の対抗電極
として作用する。かく生成した電気力は塗料を対照物へ
引き寄せさせ、それによって対照物上に電着させる。
【0003】電着塗装法において、主として、ブチルセ
ロソルブのような樹脂から成るアニオン塗料又はカチオ
ン塗料は水溶液(それは普通溶媒も含有する)の形態で
使用される。アニオン電気コーティング法においては、
電気導電率を調節するためにイオンコーティング溶液に
アルカリ可溶化剤を添加する必要がしばしばある。カチ
オン電気コーティング法においては、溶液の電気導電率
を調節するために酸性可溶化剤を添加する必要がしばし
ばある。アニオン電着法の大部分において使用される可
溶化剤は、ジエタノールアミンのような有機アミンや水
酸化カリウム(KOH)である。しかしながら、カチオ
ン塗装法における可溶化剤は、主に酪酸、酢酸、スルフ
ァミド酸、又はプロピオン酸のような有機酸である。塗
料を付着させる陽極及び陰極電気化学法間の相違は、被
覆される部品が陽極か陰極かに依存する。陽極法におけ
る部品は部品が陽極で逆の電極が陰極である。逆に、陰
極法における部品は陰極で逆の電極が陽極である。陽極
技術は最初に開発され、典型的にコーテッド部品の焼付
け温度が低い。さらに陽極塗料配合物は典型的に陰極配
合物より低コストであって中位の腐食保護を与える。し
かしながら、陽極技術は部品によっては分解をもたらし
て、塗料汚染をもたらす恐れがある。一方、陰極技術は
典型的に部品調製が少なく、優れた腐食耐性を有する。
さらに、陰極技術は部品の分解が極めて少ない。
【0004】電着プロセスが一旦始まると、イオン塗料
粒子が被覆対照物に電着される。従って、コーティング
プロセスが継続するので、過剰の可溶化剤が徐々に生成
する、従って適切な塗料化学を維持するために過剰の可
溶化剤を除去する必要がある。 従来の電着法において
は、むき出しの電極を塗料タンクに配置した。これらの
装置におけるコーティング溶液は塗料タンクと結合した
限外ろ過装置を通された。限外ろ過はコロイド及び高分
子量物質を含有する溶液を分別及び濃縮する圧力駆動法
である。選択的、半透過性膜が塗料樹脂のような高分子
量物質を保持し、溶媒及び低分子量の溶質を通過させ
る。コーティング溶液は限外ろ過装置を循環され、コー
ティング粒子は塗料タンクに戻し、可溶化剤、溶媒及び
低分子量溶質の一部は下水管へ排出される。この排出物
は一般にUF透過体と呼ばれる。従って、限外ろ過装置
でむき出しの電極が使用されるとき、過剰の可溶化剤は
UF透過体の一部を下水管へ排出することによって除去
される。UF透過体は過剰の可溶化剤を含有するが、陽
極塗料において通常ブチルセロソルブ、アニオン及びカ
チオンである溶媒も含有する。従って、UF透過体の下
水管への排出は、過剰の可溶化剤を排出することによっ
て電着溶液のpHを制御することである。さらに、アニ
オン及びカチオンの排出によってタンクの電気導電率が
制御される。
【0005】しかしながら、UF透過体の一部の下水管
へ排出は、排出される溶媒が高価で置換しなければなら
ず、したがって電着法の全操業コストを高めるので、不
利である。さらに、国によっては最近環境に排出する溶
媒の量を規制するようになった。
【0006】従って、汚染物質の環境への排出を制限し
ながら、陽極又は陰極コーティング溶液を使用する電気
コート塗料法の反応を同時に制御する方法が必要であ
る。この要求を扱うこれまでの試みは逆浸透装置の使用
及び構成、及び洗浄可能管状カソードの使用を含んだ。
逆浸透装置は、過剰の可溶化剤を通過させながらUF透
過体における溶媒を捕獲する限外ろ過装置と直列に使用
される。逆浸透装置は、最初の高キャピタル・コスト並
びに多量の濃縮溶媒の処理及び再循環を含む別の運転コ
ストのために不利である。従って、逆浸透装置は運転コ
ストが高すぎ、従って上記の要求を効率的に取り扱うこ
とができない。
【0007】洗浄可能管状電極は、汚染物質を排出する
ことなく電着塗料法の反応制御の試みにも使用されてき
た。陽極塗料を使用する場合、管状の洗浄可能陰極セル
は電着タンクの現行のむき出しの陰極と交換する。管状
の洗浄可能陰極は、被覆又は塗装する対照物用対応電極
及び溶液から過剰の可溶化剤の除去用透析装置として作
用する。これらの装置において、電極は、一般に電極の
少なくとも一部分を囲み可溶化剤が流通する膜によって
溶液から分離される。使用する膜は、イオン交換樹脂を
共重合したシームレスのポリオレフィン重合体製のイオ
ン交換/電気透析膜である。イオン交換樹脂はイオン選
択性で陽極又は陰極にするとができる。
【0008】例えば、カチオン膜を有する洗浄可能管状
電極はアニオン塗料顔料、結合剤及び溶媒を拒否する
が、過剰のカチオンに膜を自由に通過させる。膜と電極
間の装置内に空間を設けて、ろ過中にカチオンを蓄積さ
せる。膜バリヤーを通過するカチオンは電極と膜間の領
域から電解質流体によってフラッシングされる。この電
解質流体はその装置に入り、最初に電極を流通し、次に
電極と膜間の領域を通る。電解質溶液が装置内を流れる
際に、電極の電荷によって膜の中を通された過剰のカチ
オンを蓄積する。電解質とろ液の混合体は電解質排出口
を介して装置から除去される。従って、電着溶液のpH
は過剰のカチオンを電着タンクから除去することによっ
て部分的に制御される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記方法は、
電着溶液のpH及び導電性を制御するという目的を、環
境に汚染物質を排出することなくある程度満たす。しか
しながら、洗浄可能な陰極の使用がその問題を完全に解
決していない。例えば、アニオン塗料系において、洗浄
可能管状陰極上に使用されるカチオン膜は電着タンクか
ら過剰の陽イオンを除去する。しかしながら、そのカチ
オン膜はタンクからカチオンを除去できない。したがっ
て、電着プロセスの進行と共に、電着溶液の導電性は溶
液にアニオンの増成の結果として高くなる。したがっ
て、溶液からアニオンを除去してコ−ティング溶液の導
電性を制御する限外ろ過装置が依然として必要である。
前記のように、限外ろ過(UF)透過体を下水管に排出
してはならない。したがって、溶液のpHはカチオンの
除去によって制御し、導電性はカチオンとアニオンの両
方を除去することによって制御する。しかしながら、前
記のように、UF透過液は置換しなければならない高価
な溶媒を含み、その環境への排出は回避しなければなら
ない。したがって、洗浄可能管状陰極の使用は問題の部
分的解決のみであって、プロセスによって排出される汚
染物質の処理が依然として必要である。
【0010】したがって、環境への汚染物質の排出を著
しく制限、又は排除しながら、イオン電着タンクの溶液
のpH及び導電性を制御できる方法が必要である。
【0011】したがって、本発明の目的は、イオン電着
装置に用いて環境への汚染物質の排出を制限しながら、
コーティング溶液のpH及び導電性を制御できる方法を
提供することである。
【0012】本発明の別の目的は、カチオン膜を有する
洗浄可能電極とアニオン膜を有する洗浄可能電極を使用
して電着装置におけるコーティング溶液のpHS導電性
を制御できる方法を提供することである。
【0013】本発明のさらに別の目的は、アニオン可溶
化剤又は溶媒を環境に排出することなくアニオン電着装
置における過剰のアニオン、カチオン及びアニオン可溶
化剤を除去することである。
【0014】本発明のさらに別の目的は、負荷電(又は
帯電)カチオン及びアニオン膜を有する洗浄可能電極を
使用してアニオン電着装置における環境に排出される汚
染物質を防止することである。
【0015】本発明のさらに別の目的は、カチオン可溶
化剤又は溶媒を環境に排出することなくカチオン電着装
置における過剰のアニオン、カチオン及びカチオン可溶
化剤を除去することである。
【0016】本発明のさらに別の目的は、正荷電(帯
電)カチオン及びアニオン膜を有する洗浄可能電極を使
用してカチオン電着装置における環境に排出される汚染
物質を防止することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的及
び他の関連した目的を達成するために、イオンコーティ
ング溶液のpH及び導電性を制御する電着塗装アセンブ
リが提供される。そのアセンブリは、イオンコーティン
グ溶液を含有するタンクを有し、そのタンク内には一次
又は二次洗浄可能管状電極アセンブリが配置されてい
る。一次及び二次洗浄可能管状電極アセンブリは電極の
円周方向を囲むイオン膜を有する。電極を電気管路に結
合する手段が提供される、その電気管路は一次及び二次
電極に類似の電荷をかける。さらに、一次電極の膜は電
極の電荷に対応する電荷を有し、二次電極のイオン膜は
その電極の電荷の逆の電荷を有する。電解液循環装置を
設けて電解液を第1及び第2電極に循環させる。
【0018】さらに、コーティング溶液を含有するタン
クに配置された洗浄可能管状電極を使用する電着装置の
制御法が提供される。そのコーティング溶液の導電性を
調節する可溶化剤と共にイオンコーティング粒子を含有
する。一次洗浄可能管状電極は、荷電され対応して荷電
されるイオン膜を介して溶液とアクセスできるタンクに
配置される。二次洗浄可能管状電極も第1の電極と同一
電荷に荷電され逆に荷電される膜を介して溶液とアクセ
スできるタンクに配置される。コーティングされる物体
は、電極に供給される電荷と逆の電荷を供給され、それ
らの電極と物体との間に電流が通される。荷電されたコ
ーティング粒子は、溶液に電流が流れるとその被電着物
体に引き寄せられてその上に付着される。電流の印加は
過剰のアニオン及びカチオンの放出もさせる。次に、そ
の被電着物体に印加された電荷に対応する電荷を有する
イオンは一次電極に引き寄せられて一次電極を囲む荷電
された膜に通される。その被塗電着物体の電荷と逆の電
荷を有するイオンは、驚くことに二次電極に引き寄せら
れて荷電された膜に通される。次に過剰のアニオン及び
カチオンは、電解質溶液を洗浄可能電極に循環させるこ
とによってそれぞれの電極から除去される。
【0019】
【実施例】本発明の原理を実施する電着アセンブリは図
面に符号10で総称する。最初に図1を参照すると、ア
センブリ10は電着溶液14を含有するのに達したタン
ク12を含む。塗装又はコーティング溶液14は、アニ
オン又はカチオン塗料であって、主として塗料樹脂及び
水性溶液にセロソルブのような有機溶媒から成り、それ
に導電性を調節するためにアルカリ又は酸が添加され
る。セロソルブは、エチレングリコールのモノ−及びジ
アルキルエーテル及びそれらの誘導体から成る工業用溶
媒系の登録商標である。タンク12内には洗浄可能管状
電極アセンブリ16と18も配置されている。アセンブ
リ16と18の構成要素の大部分は同一であるので、こ
れらの共通要素には同じ符号が使用されている。一次電
極アセンブリ16は細長管状体20とその細長管状体2
0内に本質的に同心に配置された細長電極22を含む。
【0020】細長管状体20は互いに同軸に配置の上及
び下セグメント24、28をそれぞれ有する。上セグメ
ント24は、上下を開口し、PVCや他の適当なプラス
チック材料製で、一般に円筒チューブである。さらに、
上セグメント24は延在する円筒形流体出口30を有す
る。流体出口30は上セグメント24の内部へのアクセ
スを提供する。上セグメント24はその下端に同心配向
の連結リング24を配置している。上下のセグメント2
4と28の間には、電極22の一部を円周方向に囲む膜
26が同軸関係に配置されている。膜26はその上端に
おいて連結リング32によって保持される。膜の下端
は、対応する連結リング34によって下セグメント28
の上端の適所に固持される。膜26はイオン交換樹脂と
共重合したシームレスのポリオレフィン重合体である。
膜26はカチオン膜であり、従ってカチオンを通過させ
ながら、アニオン塗料粒子及び塗料溶液14からの溶媒
アニオンを保持する。下セグメント28はさらに細長管
状体20をシールする作用をする底部を有する、従っ
て、電極アセンブリ16が塗装溶液14に部分的に沈め
られるときに膜26を介してのみ細長管状体20の内部
に浸透できる。下部28は上部24と類似し、PVCや
他の適当なプラスチック材料製にすることができる。
【0021】従って、上部24、膜26及び下部28は
協力して細長管状体20を形成する。細長管状体20
は、一般に上部で開口し底部を閉じる開口内部を有す
る。細長管状体20の開口内部に電極22を配置する。
電極22は一般に中空であって、細長管状体20内に同
心に配置され、その底部から所定の間隔を有する。さら
に、電極22と細長管状体20間には空間が設けられ
る。電極22は細長管状体20内に上部24の内部に配
置保持される電極キャップ38によって保持される。電
極キャップ38には電流を電極22に送る電気ケーブル
40が接続される。ケーブル40はその反対端部を電流
源(図示せず)に接続する。
【0022】上部24のトップに一般にその開口をカバ
ーする任意のダストカバー42が配置される。カバー4
2は電極アセンブリ16の内部を保護する作用をし、上
部24と共に液密シールを形成する。カバー42はその
上端にアクセス・ポート44を有する。アクセス・ポー
ト44を電気ケーブル40と、電極22の中空内部に配
置の終端部48を有する流体入口46が貫通する。
【0023】流体入口46の反対端部は供給管路50と
接続する。供給管路50は、電解質タンク58と接続す
る電解質ポンプ54の出口52と流体接続する。電解質
タンク58は、流体出口30と流体接続の再循環管路を
介して再循環電解質を供給される。
【0024】導電性モニタ62は供給管路50と接続し
て供給管路を流れる電解質の導電性を監視する、そして
流量計63は供給管路50と接続して供給管路を流れる
電解質の流量を監視する。フィード管路64はタンク5
8と接続して以下にさらに詳述するように、メーキャッ
プ脱イオン水(DI水)を供給する。さらにタンク58
はオーバフロー管路66とドレン管路68を図2に明示
するように接続している。二次電極アセンブリの構成
は、膜26の代わりに膜27を設けることを除いて電極
アセンブリ16と同一である。膜27は、カチオンを拒
否しながら、アニオンを膜に通すアニオンイオン交換膜
である。アニオン膜27は荷電した塗料樹脂成分を確実
に拒否し、塗装溶液14に残る荷電可溶化剤成分を確実
に拒否する。 通常、多数の電極アセンブリ16、18
を図2に示すように直列又は並列にタンク内に配置す
る。コーティング溶液14がアニオン・コーティング粒
子とアニオン可溶化剤を含有するときには、典型的に二
次電極アセンブリ18よりさらに多くの一次電極アセン
ブリ16が設けられる。
【0025】さらに詳しくは、一次電極アセンブリ16
の全面積は被覆される部分70の面積の約15〜20
%、最適には16〜17%であることが望ましい。この
環境下で、二次電極アセンブリ18の全面積は被覆され
る部分70の面積の3〜5%であることが望ましい。同
様に、コーティング溶液14がカチオン・コーティング
粒子とカチオン可溶化剤を含有するときには、典型的に
二次電極アセンブリ18よりさらに多くの一次電極アセ
ンブリ16が設けられる。さらに詳しくは、一次電極ア
センブリ16の全面積は被覆される部分70の面積の約
15〜20%、最適には16〜17%であることが望ま
しい。この環境下で、二次電極アセンブリ18の全面積
は被覆される部分70の面積の3〜5%であることが望
ましい。
【0026】操作において、電着アセンブリ10は対照
物70に被膜を付けるために使用される。対照物70
は、対照物に電流を供給するために連結の機械的導体7
2を有する。導体72は典型的に接触板を備えた母線で
ある。本発明の一実施例において、正電荷が対照物70
に供給される。従って、対照物70は陽極として動作す
る。この実施例におけるコーティング溶液14はアニオ
ン・コーティング粒子並びにブチル・セロソルブ(エチ
レングリコールモノブチルエーテル)のような溶媒も含
有する。アニオン可溶化剤は普通ジエタノールアミンの
ような有機アミンである。アニオン可溶化剤として水酸
化カリウムも使用できる。対照物70が正荷電されると
き、電極22は負電荷を与えられる。従って、電極22
は陰極である。電流が系に供給されると、アニオン・コ
ーティング粒子は対照物70に引き寄せられ、コーティ
ング溶液からのカチオンは電極22に引き寄せられる。
コーティング溶液からのカチオンの外に、電着コーティ
ングプロセスの継続に伴い可溶化剤からのアニオンの形
成もある。膜26は陽イオン性であるから、カチオンが
アセンブリ16の電極22に引き寄せられるので、過剰
のカチオンを通過させる。膜26を通過した過剰のカチ
オンは電極22と細長管状体20との間の空間に保持さ
れ、その後この空間から電解質を電極アセンブリ16に
循環させることによって除去される。電極22が負に荷
電されるとき、電解質溶液は触媒溶液である。その触媒
溶液は電解質ポンプ54から供給管路50を通って流体
入口46へ送られる。
【0027】その触媒は電極22の内部に入り、電極2
2を下方へ流通する。触媒は次に電極22の底部を通過
して、ポンプで電極22と細長管状体20との間の空間
を通って上方へ送られる。電解質はポンプで電極アセン
ブリ16を通されるので、それは最後に流体出口30に
達し、再循環管路60を介して電解質タンク58に戻さ
れる。従って、この実施例において、電極アセンブリ1
6は電解質循環系と協力してタンク12から過剰のカチ
オンを除去する。従って、電極アセンブリ16は過剰の
カチオンを除去することによってコーティング溶液14
のpHを制御する。
【0028】従来のアセンブリの場合のように電極アセ
ンブリ16のみがタンク12内にある場合には、アニオ
ン可溶化剤から放出された過剰のアニオンが除去されな
いのでコーティング溶液14の導電性は時間と共に上昇
する。これまで、これらのアニオンは限外ろ過装置から
の透過体の一部を下水管へ放出することによって除去さ
れた、そしてそれは大量の希釈濃度の汚染物質の環境へ
の排出をもたらす。驚くことに、アニオン膜を備えた第
2の陰極が過剰のアニオンを除去できること、従って限
外ろ過装置からの透過体の排出の必要がなくなることが
わかった。第2の電極アセンブリ18はカチオンのみを
引き寄せる負荷電陰極22を有する。しかしながら、ア
センブリ18は、陰極22を囲むアニオン膜27を備え
る。メカニズムは良くわからないが、可溶化剤のアニオ
ンはアセンブリ18の負荷電電極に引き寄せられ、勿論
アニオン膜27を通過することがわかった。これらのア
ニオンはアセンブリ18の細長管状体20に集まる。
【0029】電極アセンブリ18に蓄積する過剰のアニ
オンは、電極アセンブリ16におけるカチオンの除去場
合と同様にタンク12から除去される。さらに詳しく
は、触媒溶液は同一電解質循環装置を使用して電解質ポ
ンプ54から供給管路50及び電極22を通ってポンプ
で送られる。その触媒溶液は次に細長管状体20と電極
22間の空間を通り、最後に流体出口30を通る。触媒
は流体出口30を出て、電解質をタンク58に戻す再循
環管路60に入る。従って、電極アセンブリ16と18
をタンク12に配置することによって、過剰の可溶化剤
アニオン並びに過剰のカチオンは除去され、コーティン
グ溶液14のpH及び電気導電率は限外ろ過透過体を下
水管に排出することができる、又は限外ろ過透過体の下
水管への排出量及び化学濃度を少なくとも著しく下げる
ことができる。
【0030】図2に示すように、供給管路50を通る電
解質の導電率は導電率モニタ62で監視する。電解質の
導電率が必要な最高値に達すると、新しく供給する電解
質がフィード管路64を介して電解質タンク58ヘ添加
される。新しい脱イオン水が添加されると、オーバーフ
ロー管路66がタンク58によって制御できない電解質
濃溶液を放出する。このプロセスは、電解質の導電率が
最高値の10%以内になるまで続く。限外ろ過装置の使
用と異なり、放出電解質には低レベルで著しく少量の溶
媒のみが存在するので、電解質の下水管への放出は環境
に有害でない。従って、溶媒の大部分は、膜26、27
が溶媒を通さないのでタンク12内に保持される。
【0031】本発明の別の実施例において、コーティン
グ溶液14はカチオン樹脂塗料を含有する。この実施例
において、対照物70は陰極になって負に荷電され、電
極22は正荷電陽極である。またこの実施例において、
一次電極アセンブリ16はアニオン膜を備え、二次電極
アセンブリ18はカチオン膜を備える。両方の電極アセ
ンブリは正荷電陽極22を有する。電流がコーティング
溶液14に供給されると、対照物70上に正荷電コーテ
ィング粒子が付着する。溶液14はさらに、大部分の場
合に酪酸、酢酸、スルファミド又はプロピオン酸のよう
な有機酸であるカチオン可溶化剤を含有する。この環境
で被覆プロセスが続くので、過剰の可溶化剤カチオンは
過剰のアニオンと共にコーティング溶液から放出され
る。被覆プロセスによって生成された過剰のアニオンは
一次電極アセンブリに引き寄せられ、陽極22の影響下
でアニオン膜26を通過する。過剰のアニオンが一旦膜
26を通過すると、それらは電解質をアンブリ16にポ
ンプで送り再循環管路60に戻すことによってその領域
からフラッシされる。電極22が正に荷電されるときに
は、電解質は陽極液である。従って、過剰のアニオンは
系から除去される。
【0032】過剰のカチオンはまだコーティング溶液1
4から除去されていない。過剰のカチオンがコーティン
グ溶液14に残った儘であると、カチオンの蓄積はタン
クの導電率を時間と共に高めることになる。これまで、
過剰のカチオンは限外ろ過透過体のいくらかを下水管に
排出することによって除去された、それは汚染物質の環
境への放出をもたらした。しかしながら、本発明のこの
実施例において、二次電極アセンブリ18はコーティン
グ溶液14から過剰のカチオンの除去に利用される。二
次電極アセンブリ18は通常アニオンのみを引き寄せる
正荷電陽極22を有する。しかしながら、アセンブリ1
8は、陽極22を囲むカチオン膜27を備える。メカニ
ズムは良くわからないが、可溶化剤カチオンはアセンブ
リ18の正荷電電極に引き寄せられ、勿論カチオン膜2
7を通過することがわかった。これらのカチオンはアセ
ンブリ18の細長管状体20に集まる。アセンブリ18
に蓄積する過剰のカチオンは、電極アセンブリ16での
アニオン除去の場合のようにタンク12から除去され
る。陽極溶液は同じ電解質系を使用して電解質ポンプ5
4から供給管路50と電極22を介して送られる。陽極
液は次に細長管状体20と電極22間の空間を通り、最
後に流体出口30を通る。流体出口30を通る際に、陽
極液は電解質をタンク58に戻す再循環管路60に入
る。従って、電極アセンブリ16と18の両方をタンク
12に配置することによって、過剰の可溶化剤並びに過
剰のカチオンが除去され、コーティング溶液14のpH
及び導電率は汚染物質を環境に排出することなく制御で
きる、又は汚染物質を環境への排出を少なくとも著しく
下げることができる。
【0033】本発明は対照物に被膜を付ける電気コーテ
ィング法も包含する。被覆する必要のある対照物は、イ
オン・コーティング粒子と導電性溶媒から成るコーティ
ング溶液を含有するタンクに配置する。そのタンクに、
荷電され対応する荷電膜を介して溶液にアクセスできる
一次洗浄可能管状電極を配置する。そのタンクに一次電
極と同様に荷電され対応する正荷電膜を介して溶液にア
クセスできる二次洗浄可能管状電極を配置する。次に電
流が被覆対照物に印加され、その電極に逆の電荷が印加
される。
【0034】アニオン塗料を使用する時には、対照物に
正電荷を印加して電極に負電荷を印加する。一次電極を
囲む膜はカチオン膜で二次電極を囲む膜はアニオン膜で
ある。電流の印加は、逆荷電のカチオンが放出されるの
でアニオンコーティング粒子の一部を対照物に引き寄せ
てそれに付着させる。さらに、可溶化剤のアニオンが放
出される。コーティング溶液によって放出されたカチオ
ンはその負電荷のために一次電極へ引き寄せられる。そ
れらのカチオンは一次電極を囲むカチオン膜を通され
る。これらの過剰のカチオンは次に、電極と膜との間に
部分に電解質溶液を循環させることによってその部分か
ら除去される。電解質溶液は次に電解質貯蔵タンクへ戻
される。
【0035】次に、二次電極によって可溶化剤のアニオ
ンが除去される。それらのアニオンは、電極に負電荷が
印加されても二次電極へ引き寄せられる。勿論、アニオ
ンは二次電極を囲むアニオン膜を通される。次にそれら
のアニオンは、電解質溶液を二次電極と膜との間の部分
に循環させることによってその部分から除去される。そ
の電解質溶液は次に電解質を一次電極に供給する同一貯
蔵タンクヘ戻される。かくして、過剰のカチオンとアニ
オンはコーティング溶液から除去され、それによってコ
ーティング溶液のpHと導電率を制御する。
【0036】そのプロセスは継続するので、貯蔵タンク
の電解質の導電率は監視される。電解質の電気導電率が
必要な最高値に達したならば、電解質の導電率が許容値
に下がまるで電解質を貯蔵タンクに添加する。
【0037】本発明を特定の理論に限定しないが、電極
自身と逆ではなくて同じ電荷を有する粒子を引き寄せる
二次電極の能力は、可溶化剤粒子と結合する又はそれら
の粒子を他の荷電粒子で囲むコーティング溶液の特性に
寄与すると考えられる。電解質の両側での浸透圧の差も
イオン膜を通して同じ荷電電極へ行かせる要素の一つで
ある。
【0038】別の限外ろ過装置からの透過体を処分する
必要を無くする又は著しく減じる外に、本発明は電解質
溶液を再循環させることによって電着コーティングのコ
ストを下げる。
【0039】以上の記載から、本発明が、明白でありか
つその構造に固有の他の利点と共に上記の結果及び目的
を得るのに良く適したものであることがわかる。いくつ
かの特徴及びサブコンビネーションは有用であり、かつ
他の特徴及びサブコンビネーションを参照することなく
使用できることが理解される。これは、特許請求の範囲
内にあるものである。
【0040】発明の範囲を逸脱することなく本発明の可
能な多くの実施例が可能であるから、ここに記載した又
は添付図面に示した全ての事項は説明のためのものであ
って限定を意味するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を実施した電着アセンブリの正面
略図である。
【図2】本発明のアセンブリの斜視図であって、電解質
配管系の詳細を示す。
【符号の説明】
10 電着アセンブリ 12 タンク 14 コーティング溶液 16,18 洗浄可能管状アセンブリ 20 細長管状体 22 細長電極 24 上セグメント 26 膜 28 下セグメント 30 流体出口 32 連結リング 34 連結リング 36 底部 38 電極キャップ 40 電気ケーブル 42 ダストカバー 44 アクセスポート 46 流体入口 48 終端 50 供給管路 52 出口 54 電解質ポンプ 58 電解質タンク 60 再循環管路 62 導電率モニタ 63 流量計 64 フィードライン 68 ドレンライン 70 対照物 72 導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダブリュ ジェイムス オールスハウス アメリカ合衆国マサチュセッツ州02038 フランクリン ストーン リッジ ロード 76

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電着対照物をイオン・コーティング粒子
    と導電性溶媒から成るコーティング溶液含有のタンク内
    に配置する工程;第1の洗浄可能管状電極であって、荷
    電され該電極上の電荷に対応する電荷を有する膜を介し
    て前記溶液にアクセスできる該第1の電極を前記タンク
    内に配置する工程;第2の洗浄可能管状電極であって、
    第1の電極に対応して荷電され前記第1及び第2の電極
    上の電荷と逆の電荷を有する膜を介して前記溶液にアク
    セスできる該第2の電極を前記タンク内に配置する工
    程;前記対照物及び電極に電荷を印加して、該対照物を
    該電極と逆に荷電させ、該電極と前記逆に荷電された対
    照物が協力して前記イオン・コーティング粒子の一部を
    引き寄せて該対照物上に電着させ、カチオンとアニオン
    から成る第1と第2のイオンを放出させる工程;前記第
    1の電極において前記対照物上の電荷に対応する電荷を
    有する前記第1のイオンを除去し、前記第1の電極の荷
    電膜に該第1のイオンを通させる工程;前記第2の電極
    において前記対照物上の電荷と逆の電荷を有する前記第
    2のイオンを除去し、前記第2の電極の荷電膜に該第2
    のイオンを通させる工程;前記第1の電極を電解質溶液
    でフラッシングして前記第1のイオンを除去する工程;
    及び前記第2の電極を電解質溶液でフラッシングして前
    記第2のイオンを除去する工程から成り;それにより、
    電着中に過剰のアニオン及びカチオンを除去することに
    よって前記溶液の導電率を制御することを特徴とする電
    着法。
  2. 【請求項2】 さらに、前記電解質溶液に必要な最高導
    電率値を計算する工程;前記電解質溶液の導電率を監視
    する工程;及び前記電解質溶液は前記必要な最高値と等
    しい又は該値より大きい導電率を有するとき、前記電解
    質溶液に脱イオン水を添加して前記電解質溶液の導電率
    を前記必要な最高値の10%に下げる工程から成る請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の電極より極めて多数の前記第
    1の電極を前記タンクに配置する請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の電極の面積が前記電着対照物
    の面積の15〜20%である請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の電極の面積が前記対照物の面
    積の3〜5%である請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記コーティング溶液がアニオン可溶化
    剤を含有するアニオンコーティング溶液であり、前記第
    1及び第2の電極が負に荷電され前記対照物が正に荷電
    され、前記電流が過剰量のコーティングカチオン及び過
    剰量のコーティングアニオンを遊離する請求項1記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 さらに、前記第2の電極において前記過
    剰の可溶化剤を除去し、前記第2の電極の前記荷電膜が
    前記アニオンを通過させ、前記第1の電極において前記
    過剰のコーティングカチオンを除去し、前記第1の電極
    の前記荷電膜が該カチオンを通過させる工程から成る請
    求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記電解質溶液での前記第2の電極のフ
    ラッシングが前記過剰の可溶化剤を除去し、前記電解質
    溶液での前記第1の電極のフラッシングが前記コーティ
    ングカチオンを除去し、それによって、溶液のpHと導
    電率を制御する請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記電解質溶液が触媒溶液である請求項
    8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記イオンコーティング溶液が陰極可
    溶化剤を含有するカチオンコーティング溶液であり、前
    記第1及び第2の電極が正に荷電され前記対照物が負に
    荷電され、前記電流が過剰量のコーティングカチオン及
    び過剰量のコ−ティングアニオンを遊離する請求項1記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 さらに、前記第2の電極において前記
    過剰の可溶化剤を除去し、前記第2の電極の前記荷電膜
    が前記アニオンを通過させ、前記第1の電極において前
    記過剰のコーティングカチオンを除去し、前記第1の電
    極の前記荷電膜が該カチオンを通過させる工程から成る
    請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記電解質溶液での前記第2の電極の
    フラッシングが前記過剰の可溶化剤を除去し、前記電解
    質溶液での前記第1の電極のフラッシングが前記コーテ
    ィングカチオンを除去し、それによって、溶液のpHと
    導電率を制御する請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記電解質溶液が陽極液溶液である請
    求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 イオン・コーティング粒子と導電性溶
    媒を含有するコーティング溶液含有のタンク;前記タン
    ク内に少なくとも部分的に配置され電荷を有する第1の
    洗浄可能管状電極;前記第1の電極を部分的に囲み該第
    1の電極にアクセスする溶液を提供し、対応して荷電さ
    れる第1のイオン膜;前記タンク内に配置され前記第1
    の電極上の電荷に対応する電荷を有して、前記タンク内
    に配置される第2の洗浄可能管状電極;前記第2の電極
    を部分的に囲み該第2の電極にアクセスする溶液を提供
    し、逆荷電される第2のイオン膜;及び前記第1及び第
    2の電極に接続され、該第1及び第2の電極を通して電
    解質溶液を循環させる手段を有する電解質循環装置から
    成ることを特徴とする電着装置。
  15. 【請求項15】 さらに、前記電解質溶液の導電率を監
    視及び制御する手段から成る請求項14記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の電極より多数の前記第1の
    電極を前記タンクに配置する請求項15記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の電極の面積が前記被覆対照
    物の面積の15〜20%である請求項16記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記第2の電極の面積が前記被覆対照
    物の面積の3〜5%である請求項17記載の装置。
JP9260744A 1996-09-26 1997-09-26 洗浄可能カソード及びアノード電極を利用の電着制御法 Pending JPH10130889A (ja)

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US08/718,954 US5827416A (en) 1996-09-26 1996-09-26 Process for control of electrodeposition utilizing cathodic and anodic flushable electrodes
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CA2214917A1 (en) 1998-03-26
EP0838541A1 (en) 1998-04-29
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