JPH10130270A - 1−メチルカルバペネム誘導体の製造方法 - Google Patents
1−メチルカルバペネム誘導体の製造方法Info
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- JPH10130270A JPH10130270A JP9237904A JP23790497A JPH10130270A JP H10130270 A JPH10130270 A JP H10130270A JP 9237904 A JP9237904 A JP 9237904A JP 23790497 A JP23790497 A JP 23790497A JP H10130270 A JPH10130270 A JP H10130270A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】1−メチルカルバペネム誘導体の製造方法を提
供する。 【解決手段】 【化1】 [ 式中、R1 は下記の基 【化2】 ( 式中、R5 は水素原子又は低級アルキル基を示し、X
は酸素原子若しくは硫黄原子を示す。) を示す。] を有
する化合物(1 )と[ 式中、R2 はアルキル基又はシク
ロアルキル基を示し、R3 、R4 は、同一または異なっ
て水素原子または低級アルキル基を示す。] を有する化
合物(2 )を金属塩と有機塩基存在下、反応させる化合
物(3 )の製造方法。
供する。 【解決手段】 【化1】 [ 式中、R1 は下記の基 【化2】 ( 式中、R5 は水素原子又は低級アルキル基を示し、X
は酸素原子若しくは硫黄原子を示す。) を示す。] を有
する化合物(1 )と[ 式中、R2 はアルキル基又はシク
ロアルキル基を示し、R3 、R4 は、同一または異なっ
て水素原子または低級アルキル基を示す。] を有する化
合物(2 )を金属塩と有機塩基存在下、反応させる化合
物(3 )の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1−メチルカルバペ
ネム誘導体のエステル化の方法に関する。
ネム誘導体のエステル化の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1−メチルカルバペネム誘導体のエステ
ル化の方法としては、特公平7−45499号公報に開
示されている。しかしながら、この方法では、目的化合
物を収率良く得るためには置換ヨウ化アルキル(R2 C
OOC( R3)( R4)I)を用いる必要があり、副反応に
より着色が起こるため、生成物の単離の際に脱色操作を
組込むことが必要となる。またある種の置換ヨウ化アル
キル(R2 COOC( R3)( R4)I)は置換塩化アルキ
ル(R2 COOC( R3)( R4)Cl)(2)から別途に
合成することが必要となり、従来のエステル化は必ずし
も簡便な方法ではない。
ル化の方法としては、特公平7−45499号公報に開
示されている。しかしながら、この方法では、目的化合
物を収率良く得るためには置換ヨウ化アルキル(R2 C
OOC( R3)( R4)I)を用いる必要があり、副反応に
より着色が起こるため、生成物の単離の際に脱色操作を
組込むことが必要となる。またある種の置換ヨウ化アル
キル(R2 COOC( R3)( R4)I)は置換塩化アルキ
ル(R2 COOC( R3)( R4)Cl)(2)から別途に
合成することが必要となり、従来のエステル化は必ずし
も簡便な方法ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、これら
の問題点を解決し、1−メチルカルバペネム誘導体
(3)のより簡便な製造方法を確立する目的で鋭意検討
した結果、有機塩基および金属塩の存在下、式(1)の
化合物と式(2)の化合物とを反応させることにより、
高収率で式(3)の化合物が得られることを見出し、本
発明を完成した。
の問題点を解決し、1−メチルカルバペネム誘導体
(3)のより簡便な製造方法を確立する目的で鋭意検討
した結果、有機塩基および金属塩の存在下、式(1)の
化合物と式(2)の化合物とを反応させることにより、
高収率で式(3)の化合物が得られることを見出し、本
発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は式
【0005】
【化4】
【0006】[ 式中、R1 は下記の基
【0007】
【化5】
【0008】( 式中、R5 は水素原子又は低級アルキル
基を示し、Xは酸素原子又は硫黄原子を示す。) を示
す。] を有する化合物(1)と式、 R2 COOC( R3)( R4)Cl (2) [ 式中、R2 はアルキル基又はシクロアルキル基を示
し、R3 、R4 は、同一または異なって水素原子又は低
級アルキル基を示す。] を有する化合物(2)を金属塩
と有機塩基存在下、反応させることを特徴とする、式
基を示し、Xは酸素原子又は硫黄原子を示す。) を示
す。] を有する化合物(1)と式、 R2 COOC( R3)( R4)Cl (2) [ 式中、R2 はアルキル基又はシクロアルキル基を示
し、R3 、R4 は、同一または異なって水素原子又は低
級アルキル基を示す。] を有する化合物(2)を金属塩
と有機塩基存在下、反応させることを特徴とする、式
【0009】
【化6】
【0010】[ 式中、R1 、R2 、R3 、R4 は前述し
たものと同意義を示す。] を有する1−メチルカルバペ
ネム誘導体(3)のエステル化の方法である。
たものと同意義を示す。] を有する1−メチルカルバペ
ネム誘導体(3)のエステル化の方法である。
【0011】化合物(1)および(3)のR1 における
置換基
置換基
【0012】
【化7】
【0013】におけるR5 は水素原子又は低級アルキル
基があげられ、その低級アルキル基はメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、n−ブチルがあげられ、好適
には水素原子又はメチル基である。
基があげられ、その低級アルキル基はメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、n−ブチルがあげられ、好適
には水素原子又はメチル基である。
【0014】Xは酸素原子又は硫黄原子があげられ、好
適には酸素原子である。
適には酸素原子である。
【0015】化合物(1)および(3)のR1 における
好適な置換基は、ピロリジン−2−オン−4−イル、ピ
ロリジン−2−チオン−4−イル、1−メチルピロリジ
ン−2−オン−4−イル、1−エチルピロリジン−2−
オン−4−イル、ピロリジン−2−オン−3−イル、ピ
ロリジン−2−チオン−3−イル、1−メチルピロリジ
ン−2−オン−3−イル、1−エチルピロリジン−2−
オン−3−イル等があげられ、特に好適には、ピロリジ
ン−2−オン−4−イル基である。
好適な置換基は、ピロリジン−2−オン−4−イル、ピ
ロリジン−2−チオン−4−イル、1−メチルピロリジ
ン−2−オン−4−イル、1−エチルピロリジン−2−
オン−4−イル、ピロリジン−2−オン−3−イル、ピ
ロリジン−2−チオン−3−イル、1−メチルピロリジ
ン−2−オン−3−イル、1−エチルピロリジン−2−
オン−3−イル等があげられ、特に好適には、ピロリジ
ン−2−オン−4−イル基である。
【0016】化合物(2)および(3)のR2 における
アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、ペンチ
ルがあげられ、好適にはイソブチル、s-ブチル、t-ブチ
ルがあげられ、特に好適にはt−ブチル基である。
アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、s-ブチル、t-ブチル、ペンチ
ルがあげられ、好適にはイソブチル、s-ブチル、t-ブチ
ルがあげられ、特に好適にはt−ブチル基である。
【0017】R2 におけるシクロアルキル基はシクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、1−メチルシクロヘキシル等があげられ、好適には
シクロヘキシル、1−メチルシクロヘキシルがあげら
れ、特に好適には1−メチルシクロヘキシル基である。
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、1−メチルシクロヘキシル等があげられ、好適には
シクロヘキシル、1−メチルシクロヘキシルがあげら
れ、特に好適には1−メチルシクロヘキシル基である。
【0018】化合物(2)および(3)のR3 、R4 は
同一若しくは異なって水素原子若しくは低級アルキル基
を示し、その低級アルキル基はメチル基、エチル基があ
げられ、好適には水素原子またはメチル基であり、特に
好適には、同一で水素原子である。
同一若しくは異なって水素原子若しくは低級アルキル基
を示し、その低級アルキル基はメチル基、エチル基があ
げられ、好適には水素原子またはメチル基であり、特に
好適には、同一で水素原子である。
【0019】
【発明の実施の形態】使用される金属塩はアルカリ金属
(例えばリチウム、ナトリウム、カリウム)の塩化物、
臭化物およびヨウ化物またはそれらの水和物およびアル
カリ土類金属(例えばベリリウム、マグネシウム、カル
シウム)の塩化物、臭化物およびヨウ化物またそれらの
水和物があげられ、好適にはアルカリ金属の臭化物があ
げられ、特に好適には臭化リチウムおよび臭化リチウム
一水和物である。
(例えばリチウム、ナトリウム、カリウム)の塩化物、
臭化物およびヨウ化物またはそれらの水和物およびアル
カリ土類金属(例えばベリリウム、マグネシウム、カル
シウム)の塩化物、臭化物およびヨウ化物またそれらの
水和物があげられ、好適にはアルカリ金属の臭化物があ
げられ、特に好適には臭化リチウムおよび臭化リチウム
一水和物である。
【0020】使用される有機溶媒としては、ハロゲン系
有機溶媒、例えばジクロロメタン、エステル系有機溶媒
例えば、酢酸メチル若しくは酢酸エチル、ケトン系有機
溶媒、例えばアセトン若しくはメチルエチルケトン、エ
−テル系有機溶媒、例えばテトラヒドロフラン若しくは
ジオキサン、ニトリル系有機溶媒、例えばアセトニトリ
ル若しくはプロピオニトリル、アミド系有機溶媒、例え
ばN,N−ジメチルホルムアミド、N, N−ジメチルア
セトアミド、1,3 ジメチル-2- イミダゾリドン、1,3-ジ
メチル-3,4,5,6,-テトラヒドロ-2(1H)- ピリミジノン
(DMPU)若しくはヘキサメチルリン酸トリアミド、若し
くは、スルホキシド系有機溶媒、例えばジメチルスルホ
キシド等があげられ、好適にはアミド系有機溶媒であ
り、特に好適にはN,N−ジメチルアセトアミドであ
る。
有機溶媒、例えばジクロロメタン、エステル系有機溶媒
例えば、酢酸メチル若しくは酢酸エチル、ケトン系有機
溶媒、例えばアセトン若しくはメチルエチルケトン、エ
−テル系有機溶媒、例えばテトラヒドロフラン若しくは
ジオキサン、ニトリル系有機溶媒、例えばアセトニトリ
ル若しくはプロピオニトリル、アミド系有機溶媒、例え
ばN,N−ジメチルホルムアミド、N, N−ジメチルア
セトアミド、1,3 ジメチル-2- イミダゾリドン、1,3-ジ
メチル-3,4,5,6,-テトラヒドロ-2(1H)- ピリミジノン
(DMPU)若しくはヘキサメチルリン酸トリアミド、若し
くは、スルホキシド系有機溶媒、例えばジメチルスルホ
キシド等があげられ、好適にはアミド系有機溶媒であ
り、特に好適にはN,N−ジメチルアセトアミドであ
る。
【0021】なお、使用される溶媒としては上記の溶媒
の混合物でもよい。
の混合物でもよい。
【0022】その混合溶媒はアミド系有機溶媒とエステ
ル系有機溶媒との混合溶媒であり、好適にはN, N−ジ
メチルアセトアミドと酢酸エチルの混合溶媒である。そ
の混合比はN, N−ジメチルアセトアミド:酢酸エチル
=9:1乃至1:9であり、好適には6:1乃至1:6
であり、特に好適には5:1乃至3:1である。
ル系有機溶媒との混合溶媒であり、好適にはN, N−ジ
メチルアセトアミドと酢酸エチルの混合溶媒である。そ
の混合比はN, N−ジメチルアセトアミド:酢酸エチル
=9:1乃至1:9であり、好適には6:1乃至1:6
であり、特に好適には5:1乃至3:1である。
【0023】使用される塩基としては、低級トリアルキ
ルアミン、例えばトリエチルアミン、若しくはジイソプ
ロピルエチルアミン、脂肪族ヘテロ環化合物、例えば、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0] ウンデセン−7(DB
U)、1, 5−ジアザビシクロ[4.3.0] オクタン−5
(DBN)、若しくは4−ジアザビシクロ[2.2.2] オク
タン−(DABCO)、または芳香族ヘテロ環化合物、
例えばピリジン、若しくは1−メチルイミダゾ−ル等が
あげられ、好適には低級トリアルキルアミンであり、特
に好適にはトリエチルアミン若しくはジイソプロピルエ
チルアミンである。
ルアミン、例えばトリエチルアミン、若しくはジイソプ
ロピルエチルアミン、脂肪族ヘテロ環化合物、例えば、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0] ウンデセン−7(DB
U)、1, 5−ジアザビシクロ[4.3.0] オクタン−5
(DBN)、若しくは4−ジアザビシクロ[2.2.2] オク
タン−(DABCO)、または芳香族ヘテロ環化合物、
例えばピリジン、若しくは1−メチルイミダゾ−ル等が
あげられ、好適には低級トリアルキルアミンであり、特
に好適にはトリエチルアミン若しくはジイソプロピルエ
チルアミンである。
【0024】使用される化合物(2)の量は、化合物
(1)に対し1.0〜2.5当量であり、好適には1.
1〜2.0当量であり、特に好適には1.2〜1.5当
量である。
(1)に対し1.0〜2.5当量であり、好適には1.
1〜2.0当量であり、特に好適には1.2〜1.5当
量である。
【0025】使用される金属塩の量は化合物(1)に対
し1.0〜2.5当量であり、好適には1.1〜2.0
当量であり、特に好適には1.2〜1.8当量である。
し1.0〜2.5当量であり、好適には1.1〜2.0
当量であり、特に好適には1.2〜1.8当量である。
【0026】使用される塩基の量は、化合物(1)に対
し1.0〜2.5当量であり、好適には1.1〜2.0
当量であり、特に好適には1.2〜1.5当量である。
し1.0〜2.5当量であり、好適には1.1〜2.0
当量であり、特に好適には1.2〜1.5当量である。
【0027】反応温度は0〜80℃であり、好適には2
0〜70℃であり、特に好適には30〜60℃である。
0〜70℃であり、特に好適には30〜60℃である。
【0028】反応時間は反応条件にもよるが30分〜2
4時間であり、好適には1〜12時間であり、特に好適
には1〜6時間である。
4時間であり、好適には1〜12時間であり、特に好適
には1〜6時間である。
【0029】化合物(3)は反応終了後、反応混合物に
水と混和しない有機溶剤と水を加え、抽出し、水洗した
後、溶剤を留去し、再結晶により精製することができ
る。
水と混和しない有機溶剤と水を加え、抽出し、水洗した
後、溶剤を留去し、再結晶により精製することができ
る。
【0030】また、化合物(3)は反応終了後、水を加
え結晶化させ、粗結晶として単離し、さらに再結晶によ
り精製することができる。
え結晶化させ、粗結晶として単離し、さらに再結晶によ
り精製することができる。
【0031】以下に実施例をあげて説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
はこれらに限定されるものではない。
【0032】
実施例1 (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルエステル (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1 R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸(5g,含量 92.4%) をN,N-ジメチル
アセトアミド50mLに溶解させ、ジイソプロピルエチルア
ミン(2.19g,1.2eq.)、ピバロイルオキシメチルクロリド
(2.77g,1.3eq.)、臭化リチウム一水和物(1.93g,1.3eq.)
を加えた。60℃で3時間攪拌した後、15%食塩水15
0mL を加え、酢酸エチル50mLで三回抽出した。得られた
有機層を15%食塩水50mLで2回、水25mLで洗浄した
後、溶媒を30mLまで減圧留去し、さらに酢酸エチル70mL
を加え、溶媒を30mLまで減圧留去した。その後残査を氷
冷下1時間攪拌した後、析出した結晶をろ取し、白色結
晶の目的化合物 5.44g(含量 98.4%, 収率 86%)を得
た。
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルエステル (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1 R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸(5g,含量 92.4%) をN,N-ジメチル
アセトアミド50mLに溶解させ、ジイソプロピルエチルア
ミン(2.19g,1.2eq.)、ピバロイルオキシメチルクロリド
(2.77g,1.3eq.)、臭化リチウム一水和物(1.93g,1.3eq.)
を加えた。60℃で3時間攪拌した後、15%食塩水15
0mL を加え、酢酸エチル50mLで三回抽出した。得られた
有機層を15%食塩水50mLで2回、水25mLで洗浄した
後、溶媒を30mLまで減圧留去し、さらに酢酸エチル70mL
を加え、溶媒を30mLまで減圧留去した。その後残査を氷
冷下1時間攪拌した後、析出した結晶をろ取し、白色結
晶の目的化合物 5.44g(含量 98.4%, 収率 86%)を得
た。
【0033】融点;192〜193 ℃ 赤外線吸収スペクトル(KBr) νmaxcm-1;3356,3295,175
8,1710,1685 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,DMSO-d6)δppm;1.10-
1.18 ( 15H, m), 2.11 (1H, dd, J=17.0, 4.3Hz ), 2.7
8 ( 1H, dd, J=17.0, 7.7Hz ), 3.09 ( 1H, dd,J=10.9,
3.9Hz ), 3.25 ( 1H, dd, J=6.2, 2.5Hz ), 3.44-3.48
( 1H, m ), 3.71 ( 1H, dd, J=10.9, 7.6Hz ), 3.94-
4.00 ( 1H,m ), 4.04-4.09 ( 1H, m ), 4.23 ( 1H, dd,
J=9.5, 2.5Hz ), 5.08 ( 1H, d, J=5.1Hz ), 5.73 ( 1
H, d, J=5.9Hz ), 5.88 ( 1H, d, J=5.9Hz ), 7.84 ( 1
H, s )。
8,1710,1685 核磁気共鳴スペクトル(400MHz,DMSO-d6)δppm;1.10-
1.18 ( 15H, m), 2.11 (1H, dd, J=17.0, 4.3Hz ), 2.7
8 ( 1H, dd, J=17.0, 7.7Hz ), 3.09 ( 1H, dd,J=10.9,
3.9Hz ), 3.25 ( 1H, dd, J=6.2, 2.5Hz ), 3.44-3.48
( 1H, m ), 3.71 ( 1H, dd, J=10.9, 7.6Hz ), 3.94-
4.00 ( 1H,m ), 4.04-4.09 ( 1H, m ), 4.23 ( 1H, dd,
J=9.5, 2.5Hz ), 5.08 ( 1H, d, J=5.1Hz ), 5.73 ( 1
H, d, J=5.9Hz ), 5.88 ( 1H, d, J=5.9Hz ), 7.84 ( 1
H, s )。
【0034】実施例2 (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルエステル (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸(5g,含量 92.4%) をN,N-ジメチル
アセトアミド50mLに溶解させ、ジイソプロピルエチルア
ミン(2.19g,1.2eq.)、ピバロイルオキシメチルクロリド
(2.77g,1.3eq.)、臭化リチウム一水和物(1.93g,1.3eq.)
を加えた。60℃で3時間攪拌した後、水150mL を加
え、氷冷下1時間攪拌し、析出した粗結晶をろ取した。
得られた粗結晶を3%含水酢酸エチル225mL に溶解し、活
性炭処理を行った後、溶媒を減圧留去した。次に酢酸エ
チル55mLで共沸脱水を3回行い、12mLまで減圧濃縮し
た。その後、氷冷下1時間攪拌し、析出した結晶をろ取
し、白色結晶の目的化合物 5.01g( 含量98.2%,収率79%)
を得た。
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルエステル (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸(5g,含量 92.4%) をN,N-ジメチル
アセトアミド50mLに溶解させ、ジイソプロピルエチルア
ミン(2.19g,1.2eq.)、ピバロイルオキシメチルクロリド
(2.77g,1.3eq.)、臭化リチウム一水和物(1.93g,1.3eq.)
を加えた。60℃で3時間攪拌した後、水150mL を加
え、氷冷下1時間攪拌し、析出した粗結晶をろ取した。
得られた粗結晶を3%含水酢酸エチル225mL に溶解し、活
性炭処理を行った後、溶媒を減圧留去した。次に酢酸エ
チル55mLで共沸脱水を3回行い、12mLまで減圧濃縮し
た。その後、氷冷下1時間攪拌し、析出した結晶をろ取
し、白色結晶の目的化合物 5.01g( 含量98.2%,収率79%)
を得た。
【0035】実施例3 (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルエステル (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸(5g,含量 92.4%) を1,3 ジメチル
-2- イミダゾリドン50mLに溶解させ、ジイソプロピルエ
チルアミン(2.19g,1.2eq.)、ピバロイルオキシメチルク
ロリド(3.20g,1.5eq.)、臭化ナトリウム(3.28g,2.25e
q.) を加えた。60℃で3時間攪拌した後、実施例1と
同様に後処理を行い、白色結晶の目的化合物 5.30g( 含
量97.8%,収率83%)を得た。
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルエステル (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸(5g,含量 92.4%) を1,3 ジメチル
-2- イミダゾリドン50mLに溶解させ、ジイソプロピルエ
チルアミン(2.19g,1.2eq.)、ピバロイルオキシメチルク
ロリド(3.20g,1.5eq.)、臭化ナトリウム(3.28g,2.25e
q.) を加えた。60℃で3時間攪拌した後、実施例1と
同様に後処理を行い、白色結晶の目的化合物 5.30g( 含
量97.8%,収率83%)を得た。
【0036】実施例4 (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルエステル (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸(5g,含量 92.4%) を1,3 ジメチル
-2- イミダゾリドン50mLに溶解させ、ジイソプロピルエ
チルアミン(2.19g,1.2eq.)、ピバロイルオキシメチルク
ロリド(3.20g,1.5eq.)、塩化リチウム(1.35g,2.25eq.)
を加えた。実施例1と同様に後処理を行い、白色結晶の
目的化合物 5.26g( 含量97.6%,収率82%)を得た。
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルエステル (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸(5g,含量 92.4%) を1,3 ジメチル
-2- イミダゾリドン50mLに溶解させ、ジイソプロピルエ
チルアミン(2.19g,1.2eq.)、ピバロイルオキシメチルク
ロリド(3.20g,1.5eq.)、塩化リチウム(1.35g,2.25eq.)
を加えた。実施例1と同様に後処理を行い、白色結晶の
目的化合物 5.26g( 含量97.6%,収率82%)を得た。
【0037】実施例5 (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルエステル (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸(5g,含量 92.4%) をN,N-ジメチル
アセトアミド50mLに溶解させ、ジイソプロピルエチルア
ミン(2.19g,1.2eq.)、ピバロイルオキシメチルクロリド
(2.12g,1.2eq.)、ヨウ化ナトリウム(3.81g,1.8eq.)を加
えた。60℃で実施例1と同様に後処理を行い、白色結晶
の目的化合物 5.08g( 含量98.0%,収率80%)を得た。
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸ピバロイルオキシメチルエステル (1 R,5R,6S)−2−[(4 R) −2−オキソ−4−ピ
ロリジニルチオ] −6−[(1R) −1−ヒドロキシエチ
ル] −1−メチル−2−オキソ−1−カルバペン−2−
エム−3−カルボン酸(5g,含量 92.4%) をN,N-ジメチル
アセトアミド50mLに溶解させ、ジイソプロピルエチルア
ミン(2.19g,1.2eq.)、ピバロイルオキシメチルクロリド
(2.12g,1.2eq.)、ヨウ化ナトリウム(3.81g,1.8eq.)を加
えた。60℃で実施例1と同様に後処理を行い、白色結晶
の目的化合物 5.08g( 含量98.0%,収率80%)を得た。
【0038】
【発明の効果】本製造方法により、置換塩化アルキル
(2)を置換ヨウ化アルキルに誘導することなく、その
まま反応に使用でき、さらに簡便な精製操作により優れ
た抗菌活性を有する1−メチルカルバペネム誘導体
(3)が高品質でまた収率良く得ることができる。
(2)を置換ヨウ化アルキルに誘導することなく、その
まま反応に使用でき、さらに簡便な精製操作により優れ
た抗菌活性を有する1−メチルカルバペネム誘導体
(3)が高品質でまた収率良く得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名畑目 純也 神奈川県平塚市中原上宿173 三共株式会 社内 (72)発明者 福原 浩 神奈川県平塚市中原上宿173 三共株式会 社内 (72)発明者 竹林 ▲とよ▼矩 神奈川県平塚市中原上宿173 三共株式会 社内
Claims (8)
- 【請求項1】式 【化1】 [ 式中、R1 は下記の基 【化2】 ( 式中、R5 は水素原子又は低級アルキル基を示し、X
は酸素原子又は硫黄原子を示す。) を示す。] を有する
化合物(1)と式 R2 COOC( R3)( R4)Cl (2) [ 式中、R2 はアルキル基又はシクロアルキル基を示
し、R3 、R4 は、同一または異なって水素原子又は低
級アルキル基を示す。] を有する化合物(2)を金属塩
と有機塩基存在下、反応させることを特徴とする、式 【化3】 [ 式中、R1 、R2 、R3 、R4 は前述したものと同意
義を示す。] を有する1−メチルカルバペネム誘導体
(3)の製造方法。 - 【請求項2】請求項1において、R1 がピロリジン−2
−オン−4−イル基である化合物(3)の製造方法。 - 【請求項3】請求項1において、R1 がピロリジン−2
−オン−4−イル基であり、R2 がt−ブチル基であ
り、R3 及びR4 が同一または異なって、水素原子また
は低級アルキル基である化合物(3)の製造方法。 - 【請求項4】請求項1において、R1 がピロリジン−2
−オン−4−イル基であり、R2 がt−ブチル基であ
り、R3 及びR4 が水素原子である化合物(3)の製造
方法。 - 【請求項5】使用される金属塩がアルカリ金属臭化物で
ある請求項1乃至請求項4記載の製造方法。 - 【請求項6】使用される金属塩が臭化リチウムまたは臭
化リチウム−1水和物である請求項1乃至請求項4記載
の製造方法。 - 【請求項7】使用される有機塩基が低級トリアルキルア
ミンである請求項1乃至請求項6記載の製造方法。 - 【請求項8】使用される有機塩基がトリエチルアミンま
たはジイソプロピルエチルアミンである請求項1乃至請
求項6記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9237904A JPH10130270A (ja) | 1996-09-04 | 1997-09-03 | 1−メチルカルバペネム誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23374196 | 1996-09-04 | ||
JP8-233741 | 1996-09-04 | ||
JP9237904A JPH10130270A (ja) | 1996-09-04 | 1997-09-03 | 1−メチルカルバペネム誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10130270A true JPH10130270A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=26531177
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9237904A Pending JPH10130270A (ja) | 1996-09-04 | 1997-09-03 | 1−メチルカルバペネム誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10130270A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004043961A1 (ja) * | 2002-11-13 | 2004-05-27 | Kaneka Corporation | 経口投与用カルバペネム化合物の製造方法 |
-
1997
- 1997-09-03 JP JP9237904A patent/JPH10130270A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004043961A1 (ja) * | 2002-11-13 | 2004-05-27 | Kaneka Corporation | 経口投与用カルバペネム化合物の製造方法 |
JPWO2004043961A1 (ja) * | 2002-11-13 | 2006-03-09 | 株式会社カネカ | 経口投与用カルバペネム化合物の製造方法 |
US7524952B2 (en) | 2002-11-13 | 2009-04-28 | Kaneka Corporation | Process for producing carbapenem compound for oral administration |
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