JPH1013020A - ポリイミド多層配線フィルムの製造方法及び多層配線基板の製造方法 - Google Patents

ポリイミド多層配線フィルムの製造方法及び多層配線基板の製造方法

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JPH1013020A
JPH1013020A JP8159864A JP15986496A JPH1013020A JP H1013020 A JPH1013020 A JP H1013020A JP 8159864 A JP8159864 A JP 8159864A JP 15986496 A JP15986496 A JP 15986496A JP H1013020 A JPH1013020 A JP H1013020A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 数百MHzの周波数で動作するLSIを実装
可能なポリイミド多層配線フィルム及び多層配線基板の
製造方法において、工程数及び製造に要する時間を短縮
し、製品コストを低減する。 【解決手段】 熱可塑性ポリイミド層2と非熱可塑性ポ
リイミド層3とが積層されてなる原料フィルムにビアコ
ンタクト部6を形成し、非熱可塑性ポリイミド層3上に
金属膜7を形成する。次に、フォトリソグラフィ法によ
り金属膜7を微細加工して、配線7aを形成する。この
ようにして、配線7a及びビアコンタクト部6が形成さ
れた複数の単板10を形成し、これらの単板10を重ね
合わせ、約200℃に加熱して2〜5kg/cm2 の圧
力を加えて、約1分間保持する。これにより、各単板1
0が一体化してポリイミド多層配線フィルム12が完成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリイミドフィル
ムを使用したポリイミド多層配線フィルムの製造方法及
び多層配線基板の製造方法に関し、特に動作周波数が数
百MHzの半導体集積回路を実装する基板として好適な
ポリイミド多層配線フィルムの製造方法及び多層配線基
板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータ用配線基板として、
プリント配線基板(ガラスエポキシ基板)又はセラミッ
ク焼成基板が使用されている。プリント配線基板は比較
的軽量であるとともに製造コストが低いという利点があ
る。しかし、プリント配線基板では、ドリルを使用して
基板に孔を穿設し、無電解めっき等で孔内面に導電体材
料を被着させて基板両面の配線間を接続するため、その
工程上の制約から配線を高密度に形成することが難しい
という欠点がある。このため、プリント配線基板は、低
コストが要求されるパーソナルコンピュータ等に使用さ
れている。
【0003】一方、セラミック焼成基板は、配線を高密
度で形成することが可能であるが、製造コストが高いた
め、コストよりも高性能が要求されるコンピュータに使
用されている。ところで、現在、コンピュータに使用さ
れるLSI(大規模集積回路)の動作周波数は一般的に
数十MHzから100MHz程度であるが、動作周波数
が数百MHzのLSIも開発されている。しかし、プリ
ント配線基板及びセラミック焼成基板では数百HMzの
信号を伝播させることは困難である。そこで、このよう
な用途に使用する配線基板として、ポリイミド多層配線
基板が開発されている。
【0004】従来、ポリイミド多層配線基板は、配線が
形成された複数のポリイミドフィルムを熱硬化性ポリイ
ミド樹脂により接合することにより形成している。ま
た、特開平5−183260号には、非熱可塑性ポリイ
ミドフィルムの上に配線を形成し、その上に熱可塑性ポ
リイミドフィルムを介して非熱可塑性ポリイミドフィル
ムを接着するという工程を繰り返して、ポリイミド多層
配線基板を製造することが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポリイミド多層配線基板の製造方法では、熱硬化性ポリ
イミド樹脂により絶縁層を形成しているが、熱硬化性ポ
リイミド樹脂のキュア工程や、フォトリソグラフィ法に
よりビアホールを形成する工程に時間がかかり、熱硬化
性ポリイミド樹脂の材料コストが高いことも相俟って、
製品コストが高くなるという欠点がある。
【0006】また、特開平5−183260号に記載さ
れた方法においても、非熱可塑性ポリイミドフィルム及
び熱可塑性ポリイミドフィルムを加熱接着する工程を繰
り返してポリイミド多層配線基板を形成するので、製造
に要する時間が長く、製品コストが高くなる。本発明の
目的は、工程数及び製造に要する時間を短縮し、製品コ
ストを低減できるポリイミド多層配線フィルムの製造方
法及び多層配線基板の製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、熱可塑
性ポリイミド層と非熱可塑性ポリイミド層とが積層され
てなる第1のフィルムにビアホールを開孔するビアホー
ル形成工程と、前記ビアホールの内面に導電材料を被着
させてビアコンタクト部を形成するビアコンタクト部形
成工程と、前記熱可塑性ポリイミド層及び前記非熱可塑
性ポリイミド層の少なくとも一方の面上に配線を形成す
る配線形成工程と、前記ビアホール形成工程、前記ビア
コンタクト部形成工程及び前記配線形成工程を経た複数
枚の前記第1のフィルムを重ね合わせ、加熱及び加圧し
て各第1のフィルムを一体化する工程とを有することを
特徴とするポリイミド多層配線フィルムの製造方法によ
り解決する。
【0008】また、上記した課題は、金属膜上に熱可塑
性ポリイミド層及び非熱可塑性ポリイミド層が積層され
てなる第1のフィルムの前記非熱可塑性ポリイミド層及
び前記熱可塑性ポリイミド層を貫通するビアホールを開
孔するビアホール形成工程と、前記ビアホールの内面に
導電材料を被着させてビアコンタクト部を形成するビア
コンタクト部形成工程と、前記金属膜をパターニングし
て配線を形成する配線形成工程と、前記ビアホール形成
工程、前記ビアコンタクト部形成工程及び前記配線形成
工程を経た複数枚の前記第1のフィルムを重ね合わせて
加熱及び加圧し、各第1のフィルムを一体化する工程と
を有することを特徴とするポリイミド多層配線フィルム
の製造方法により解決する。
【0009】更に、上記した課題は、熱可塑性ポリイミ
ド層と非熱可塑性ポリイミド層とが積層されてなる第1
のフィルムに第1のビアホールを開孔するビアホール形
成工程と、前記第1のビアホールの内面に導電材料を被
着させて第1のビアコンタクト部を形成するビアコンタ
クト部形成工程と、前記熱可塑性ポリイミド層及び前記
非熱可塑性ポリイミド層の少なくとも一方の面上に配線
を形成する配線形成工程と、前記ビアホール形成工程、
前記ビアコンタクト部形成工程及び前記配線形成工程を
経た複数枚の前記第1のフィルムを重ね合わせ、加熱及
び加圧し各第1のフィルムを一体化して第2のフィルム
を得る工程と、支持基板上に絶縁層を形成する工程と、
この絶縁層に第2のビアホールを形成する工程と、この
第2のビアホールの内面に導電材料を被着させて第2の
コンタクト部を形成する工程と、前記絶縁層上に第2の
配線を形成する工程と、前記絶縁層上に前記第2のフィ
ルムを配置し、加熱及び加圧して前記第2のフィルムと
前記絶縁層とを接合する工程とを有することを特徴とす
る多層配線基板の製造方法により解決する。
【0010】更にまた、上記した課題は、金属膜上に熱
可塑性ポリイミド層及び非熱可塑性ポリイミド層が積層
されてなる第1のフィルムの前記非熱可塑性ポリイミド
層及び前記熱可塑性ポリイミド層を貫通する第1のビア
ホールを開孔するビアホール形成工程と、前記第1のビ
アホールの内面に導電材料を被着させて第1のビアコン
タクト部を形成するビアコンタクト部形成工程と、前記
金属膜をパターニングして配線を形成する配線形成工程
と、前記ビアホール形成工程、前記ビアコンタクト部形
成工程及び前記配線形成工程を経た複数枚の前記第1の
フィルムを重ね合わせ、加熱及び加圧し各第1のフィル
ムを一体化して第2のフィルムを得る工程と、支持基板
上に絶縁層を形成する工程と、この絶縁層に第2のビア
ホールを形成する工程と、この第2のビアホールの内面
に導電材料を被着させて第2のコンタクト部を形成する
工程と、前記絶縁層上に第2の配線を形成する工程と、
前記絶縁層上に前記第2のフィルムを配置し、加熱及び
加圧して前記第2のフィルムを前記絶縁層に接合する工
程とを有することを特徴とする多層配線基板の製造方法
により解決する。
【0011】本発明においては、多層配線基板の原材料
として、熱可塑性ポリイミド層と非熱可塑性ポリイミド
層とを積層してなる第1のフィルムを使用する。この第
1のフィルムは市販のものを使用してもよいし、熱可塑
性ポリイミドフィルムと非熱可塑性ポリイミドフィルム
とを接合して形成してもよい。また、第1のフィルム
は、金属膜上に熱可塑性ポリイミド層と非熱可塑性ポリ
イミド層とを積層して構成されていてもよい。熱可塑性
ポリイミド樹脂は、ある温度以上に加熱すると軟化し、
軟化した状態で被接着物上に載置して圧力を加えると被
接着物の表面の凹凸に入り込んで、いわゆるアンカー効
果によって被接着物と接合する。
【0012】本発明においては、熱可塑性ポリイミド層
と非熱可塑性ポリイミド層とを積層してなる第1のフィ
ルムにビアコンタクト部及び配線を形成した後、これら
の第1のフィルムを重ね合わせ加熱及び加圧して一体化
することによりポリイミド多層配線フィルムを形成す
る。この場合、加熱温度を約200℃、圧力を約2〜5
kg/cm2 とすると、加圧時間は1分間程度でよい。
この加熱時間は、ポリイミドのキュア(硬化)工程に要
する時間の約半分の時間であり、従来に比べて製造に要
する時間を大幅に短縮することができる。
【0013】また、本発明に係る多層配線基板の製造方
法においては、セラミック基板又はプリント配線基板等
を支持基板とし、この支持基板と上述の方法により製造
したポリイミド多層配線フィルム(第2のフィルム)と
を接合して多層配線基板を製造する。この場合に、例え
ば周波数が数百MHzの信号を伝播する配線をポリイミ
ド多層配線フィルムに形成し、比較的低い周波数の信号
を支持基板側の配線で伝播するようにすれば、高性能の
多層配線基板を低コストで製造できる。
【0014】また、前記支持基板上に熱硬化性樹脂又は
感光性無機絶縁材料等により絶縁層を形成し、この絶縁
層上に例えば金属膜を蒸着してフォトリソグラフィ法に
より配線を形成することにより、微細な配線を形成する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1,2は本発明の第1の実施の
形態に係るポリイミド多層配線フィルムの製造方法を工
程順に示す断面図である。
【0016】まず、図1(a)に示すように、熱可塑性
ポリイミド層2と非熱可塑性ポリイミド層3とが積層さ
れてなる原料フィルム(第1のフィルム)1を用意し、
この原料フィルム1をレーザ加工機の加工ステージ4上
に固定する。熱可塑性ポリイミド層2は、例えばBTDA-3
3'-DBP等の芳香族ポリイミドにより構成されており、非
熱可塑性ポリイミド層3は例えばPMDA-PDE系ポリイミド
により構成されている。また、原料フィルム1の厚さは
約15〜25μmである。
【0017】次に、図1(b)に示すように、レーザ加
工機を使用して原料フィルム1にビアホール5を形成す
る。ビアホール5の位置及び大きさは、予めレーザ装置
内に装着するマスクによって設定する。ビアホール5の
直径は、例えば約30〜40μmである。なお、ビアホ
ール5は、上記の方法以外の方法で形成してもよい。例
えば、原料フィルム1の上にビアホール形成領域が開口
されたメタルマスクを形成し、ドライエッチングを施す
ことによって、ビアホール5を形成してもよい。
【0018】次に、図1(c)に示すように、ビアホー
ル5内に金属材料を充填することにより、ビアコンタク
ト部6を形成する。例えば、無電解ニッケルめっきを施
してビアホール5の壁面にニッケル層を形成した後、電
解銅めっきを施してニッケル層上に銅を析出させること
により、ビアコンタクト部6を形成することができる。
また、無電解はんだめっきを施してビアホール5内には
んだを充填することにより、ビアコンタクト部6を形成
してもよい。更に、スクリーン印刷等の方法によりクリ
ームはんだをビアホール5内に充填することにより、ビ
アコンタクト部6を形成してもよい。
【0019】次に、図2(a)に示すように、蒸着法又
はスパッタ法により、非熱可塑性ポリイミド層3上に金
属膜7を約4〜5μmの厚さに蒸着する。この金属膜7
は、例えばクロム(Cr)又はチタン(Ti)を蒸着し
た後、銅(Cu)を蒸着して形成する。次に、図2
(b)に示すように、フォトリソグラフィ法により金属
膜7をパターニングして配線を7aを形成する。これに
より、配線7a及びビアコンタクト部6を備えた単板1
0が得られる。
【0020】このようにして、所定のパターンの配線を
有する複数の単板10を形成した後、図2(c)に示す
ように、鏡面処理されたシリコーン基板11の上にこれ
らの複数の単板10を重ね合わせて配置する。そして、
これらの単板10の積層体を約200℃の温度に加熱し
つつ、2〜5kg/cm2 の圧力を加え、約1分間保持
する。これにより、各単板10の熱可塑性ポリイミド層
2が軟化し、熱可塑性ポリイミド層2が下側の単板10
の配線7aを埋め込むように変形して、下側の単板10
の非熱可塑性ポリイミド層3に接触する。そして、各単
板10の熱可塑性ポリイミド層2とその下側の非熱可塑
性ポリイミド層3とがアンカー効果により接合して各単
板10が一体化する。これにより、ポリイミド多層配線
フィルム12が完成する。
【0021】次いで、ポリイミド多層配線フィルム12
をシリコーン基板11から剥離する。この場合に、シリ
コーン基板11の表面は鏡面処理されているので、ポリ
イミド多層配線フィルム12の最下層の熱可塑性ポリイ
ミド層とシリコーン基板11との接触面積が小さく、従
ってアンカー効果も小さいので、ポリイミド多層配線フ
ィルム12をシリコーン基板11から容易に剥離するこ
とができる。
【0022】なお、このポリイミド多層配線フィルム1
2は、半導体集積回路等の部品を実装する基板として使
用する他に、後述する第5及び第6の実施の形態に示す
ように、セラミック多層基板等からなる支持基板と一体
化して多層配線基板を形成する部品として使用すること
もできる。本実施の形態では、複数の単板10を形成し
た後、これらの複数の単板10を1回の熱圧着工程で一
体化してポリイミド多層配線フィルム12を形成するの
で、従来に比べて製造工程が簡単であり、製造に要する
時間が短縮される。また、製造工程が簡単であるととも
に、熱圧着工程が1分間程度と短いので、量産効果を得
やすく、材料コストが低いことと相俟って、ポリイミド
多層配線フィルムの製品コストを低減できるという利点
がある。本実施の形態によれば、ポリイミド多層配線フ
ィルムの製品コストを従来の0.4〜0.5倍程度にす
ることができる。
【0023】また、本実施の形態のポリイミド多層配線
フィルムは、絶縁層の材料としてポリイミドを使用して
いるので、動作周波数が数百MHzのLSIを実装する
基板として好適である。なお、上述の実施の形態におい
ては原料フィルム1を1枚づつ加工して単板10を形成
する場合について説明したが、TABリードキャリアの
製造に一般的に使用されているリール・トゥ・リール方
式で単板10を形成してもよい。すなわち、一方のリー
ルに巻かれた原料フィルムを他方のリールに掛け渡し、
一方のリールから巻き解した原料フィルムを他方のリー
ルに巻き取る間にビアホールを連続的に形成したり、ビ
アコンタクト部や配線を連続的に形成する。これによ
り、原料フィルムの搬送が容易になり、更に製品コスト
を低減することができる。
【0024】(第2の実施の形態)図3,4は本発明の
第2の実施の形態に係るポリイミド多層配線フィルムの
製造方法を工程順に示す断面図である。まず、図3
(a)に示すように、銅箔24と熱可塑性ポリイミド層
22と非熱可塑性ポリイミド23とが積層されてなる原
料フィルム21を用意する。
【0025】次に、図3(b)に示すように、原料フィ
ルム21をレーザ加工機の加工ステージ(図示せず)上
に固定し、レーザ光を照射して、熱可塑性ポリイミドフ
ィルム22及び非熱可塑性ポリイミドフィルム23を貫
通するビアホール25を選択的に形成する。この場合
に、レーザ出力を調整し、銅箔24の部分に孔が形成さ
れないようにする。
【0026】次に、無電解めっき法、無電解めっき法と
電解めっき法との併用又はクリームはんだ印刷等の方法
によりビアホール25内に金属材料を充填して、図3
(c)に示すようにビアコンタクト部26を形成する。
次に、図4(a)に示すように、フォトリソグラフィ法
により銅箔24をパターニングして配線24aを形成す
る。これにより、配線24a及びビアコンタクト部26
を備えた単板28が得られる。
【0027】次いで、上述のようにして所定の配線を有
する複数の単板28を形成した後、これらの複数の単板
28を鏡面処理が施されたシリコーン基板上に重ね合わ
せて配置し、第1の実施の形態と同様に、熱及び圧力を
加えて、熱可塑性ポリイミド層22と非熱可塑性ポリイ
ミド層23とを接合させ、これらの単板28を一体化さ
せて積層体を得る。そして、図4(b)に示すように、
この積層体30の上に金属膜31を蒸着する。
【0028】次いで、図4(c)に示すように、金属膜
31をパターニングすることにより、配線31a及びパ
ッド31bを形成する。これにより、ポリイミド多層配
線フィルム29が完成する。本実施の形態においては、
予め原料フィルム21として、銅箔24、熱可塑性ポリ
イミド層22及び非熱可塑性ポリイミド層23が一体に
なったフィルムを使用するので、第1の実施の形態に比
べて導電層を形成する工程が不要であり、製造に要する
時間を更に短縮できるとともに、より一層の低コスト化
が図れる。
【0029】(第3の実施の形態)図5,6は本発明の
第3の実施の形態に係るポリイミド多層配線フィルムの
製造方法を工程順に示す断面図である。まず、図5
(a)に示すように、第2の実施の形態と同様にして、
銅箔24と熱可塑性ポリイミドフィルム22と非熱可塑
性ポリイミドフィルム23とが積層されてなる原料フィ
ルム21に、レーザ加工機等を使用してビアホール25
を形成する。
【0030】次に、図5(b)に示すように、めっき法
等によりビアホール25内に金属を充填して、ビアコン
タクト部26を形成する。次に、図5(c)に示すよう
に、スパッタ法等により非熱可塑性ポリイミド層23上
に金属膜を蒸着し、その後フォトリソグラフィ法により
この金属膜を微細加工して、ビアコンタクト部26に接
続した金属パッド34aを形成する。
【0031】次に、図6(a)に示すように、銅箔24
をパターニングして配線24aを形成する。これによ
り、一方の面側に配線24aを有し、他方の面側にパッ
ド34aを有する単板38が完成する。次いで、第1の
実施の形態と同様に、複数の単板38を鏡面加工したシ
リコーン基板上に重ね合わせて配置し、熱圧着する。こ
れにより、図6(b)に示すポリイミド多層配線フィル
ム39が完成する。
【0032】本実施の形態は、第2の実施の形態と同様
の効果を得ることができるのに加えて、金属パッド34
aを介して配線間を接続するので、接続の信頼性が高い
という利点がある。 (第4の実施の形態)図7,8は本発明の第4の実施の
形態に係るポリイミド多層配線フィルムの製造方法を工
程順に示す断面図である。なお、本実施の形態は、主に
熱可塑性ポリイミド層と熱可塑性ポリイミド層との合計
の厚さが約15μm以下の場合に適用されるものであ
る。
【0033】まず、図7(a)に示すように、銅箔24
上に熱可塑性ポリイミド層22と非熱可塑性ポリイミド
層23を積層してなる原料フィルム21に、熱可塑性ポ
リイミド層22及び非熱可塑性ポリイミド層23を貫通
するビアホール25を形成する。次に、図7(b)に示
すように、スパッタ法等により、ビアホール25の内面
及び非熱可塑性ポリイミド層23の表面上に金属膜41
を形成する。この金属膜41は、例えば厚さが4〜5μ
mであり、下地層としてのCr(クロム)又はTi(チ
タン)層と、この下地層上に形成されたCu(銅)層と
により構成される。熱可塑性ポリイミド層22と非熱可
塑性ポリイミド層23との合計の厚さが約15μm以下
の場合は、ビアホール25の内面全体に金属膜を蒸着さ
せることができる。ビアホール25の内面に被着した金
属膜41はビアコンタクト部42となる。
【0034】次に、図7(c)に示すように、フォトリ
ソグラフィ法により、非熱可塑性ポリイミド層23上の
金属膜41を加工して、ビアコンタクト部42に接続し
た金属パッド41aを形成する。次に、図8(a)に示
すように、フォトリソグラフィ法により、銅箔24をパ
ターニングして、所定の配線24aを形成する。これに
より、配線24a及び金属パッド41aを有する単板4
4が得られる。
【0035】このようにして所定の配線24a及び金属
パッド41aを有する複数の単板44を形成した後、鏡
面加工したシリコーン基板上にこれらの複数の単板44
を重ね合わせて配置し、第1の実施の形態と同様に熱及
び圧力を加えて、これらの単板44を一体化する。これ
により、図8(b)に示すポリイミド多層配線フィルム
49が完成する。
【0036】本実施の形態では、第3の実施の形態と同
様の効果が得られるのに加えて、ビアコンタクト部42
と非熱可塑性ポリイミド層23上の金属膜41とを同時
に形成するので、製造工程がより一層簡略化されるとい
う利点がある。 (第5の実施の形態)図9は本発明の第5の実施の形態
に係る多層配線基板の製造方法を工程順に示す断面図で
ある。図9において、51は支持基板である、本実施の
形態では支持基板51としてセラミック配線基板を使用
するが、支持基板51としてプリント配線基板を使用し
てもよい。この支持基板51の上面及び下面側には金属
パッド52及び配線53が形成されており、内部には複
数の内部配線54と、内部配線54間を接続するビアコ
ンタクト部55が形成されている。また、図9(b),
(c)では、支持基板51の内部配線54及びビアコン
タクト部55の図示を省略している。
【0037】まず、9(a)に示すように、支持基板5
1上に熱硬化性樹脂(ポリイミドワニス)を塗布した
後、この熱硬化性樹脂を硬化させて、厚さが数μmの絶
縁層61を形成する。その後、レーザ照射又はエッチン
グ法を使用して、絶縁層61にパッド52に到達するビ
アホール62を開孔する。次に、図9(b)に示すよう
に、スパッタ法等により、ビアホール62を金属材料で
埋め込んでビアコンタクト部63を形成するとともに、
絶縁層61上に金属膜を形成する。そして、この金属膜
をパターニングして、配線65aを形成する。
【0038】次いで、図9(c)に示すように、絶縁層
61上に、第1〜第4の実施の形態のいずれかの方法に
より形成したポリイミド多層配線フィルム(第2のフィ
ルム)67を配置する。このとき、ポリイミド多層配線
フィルム67の最下層の熱可塑性ポリイミド層と配線6
5aとが接触するようにする。その後、熱及び圧力を加
えて、ポリイミド多層配線フィルム67と絶縁層61と
を接合する。これにより多層配線基板60が完成する。
【0039】本実施の形態の多層配線基板は、セラミッ
ク基板とポリイミド多層配線フィルムとにより構成され
ているので、内部配線層の層数が同一の場合は、前述の
第1〜第4の実施の形態により製造したポリイミド多層
配線フィルム(ポリイミド多層配線基板)に比べて、製
品コストを低減することができる。この場合に、周波数
が数百MHzの信号はポリイミド多層配線フィルムの内
部配線を通るようにし、セラミック基板側の内部配線は
比較的周波数が低い信号が通るようにすれば、動作周波
数が数百MHzのLSIの実装用基板として使用するこ
とができる。また、熱硬化性樹脂により絶縁層61を形
成し、この絶縁層61の上にスパッタ蒸着により膜厚が
薄い金属膜を形成し、この金属膜をパターニングして配
線65aを形成するので、配線65aを微細なパターン
で形成することができる。
【0040】(第6の実施の形態)図10,11は本発
明の第6の実施の形態に係る多層配線基板の製造方法を
工程順に示す断面図である。なお、71は支持基板であ
り、本実施の形態では、支持基板71としてセラミック
基板又はプリント配線基板を使用する。この支持基板7
1の上面及び下面には金属パッド72及び配線73が形
成されており、内部には内部配線74と上下配線間を接
続するビアコンタクト部75とが形成されている。ま
た、図10(b),(c)及び図11では、支持基板7
1及びポリイミド多層配線フィルム81の内部配線及び
ビアコンタクト部の図示を省略している。
【0041】まず、図10(a)に示すように、支持基
板71上に、第1〜第4の実施の形態により形成したポ
リイミド多層配線フィルム81を配置する。この場合、
ポリイミド多層配線フィルム81の最下層の熱可塑性ポ
リイミド層と支持基板71のパッド72とを接触させ
る。その後、熱及び圧力を加えて、支持基板71とポリ
イミド多層配線フィルム81とを接合して一体化する。
【0042】次に、図10(b)に示すように、ポリイ
ミド多層配線フィルム81上に熱硬化性樹脂を塗布し、
熱硬化させて厚さが約5μmの絶縁層85を形成する。
この場合に、熱硬化性樹脂としては、例えばシリコーン
樹脂のように、キュア温度が熱可塑性ポリイミドの軟化
温度よりも低く、耐熱温度が熱可塑性ポリイミドの軟化
温度よりも高い樹脂を使用する。
【0043】その後、例えばエッチング法等により、絶
縁層85にビアホールを形成し、このビアホール内に金
属材料を充填することにより、ビアコンタクト部87を
形成する。次に、図10(c)に示すように、絶縁層8
5上に厚さが約3μmの金属薄膜を形成し、この金属薄
膜をパターニングして導体配線88を形成する。このと
き、金属薄膜の厚さが極めて薄いので、微細な配線パタ
ーンを形成することができる。
【0044】次いで、図11に示すように、絶縁層85
上に、第1〜第4の実施の形態により製造したポリイミ
ド多層配線フィルム89を重ね合わせて配置し、加熱及
び加圧して両者を一体化させる。これにより、多層配線
基板80が完成する。高周波信号を伝送する配線基板で
は、高周波信号が伝播する配線層を電源プレーン又は接
地プレーンで挟み込んでノイズの影響を防止する必要が
ある。この場合、高周波信号が伝播する配線層の配線パ
ターンは微細なものになるが、その上下の電源プレーン
又は接地プレーンの配線パターンはラフなものになる。
本実施の形態では、絶縁層85上の配線88を高周波の
信号を伝送する配線とし、その配線88の上下のポリイ
ミド多層配線フィルム81,89に電源又は接地配線パ
ターンを形成する。これにより、電源又は接地配線等の
ラフパターンの配線層の間に微細な配線パターンが設け
られた多層配線基板を比較的容易に且つ低コストで製造
できる。
【0045】(第7の実施の形態)図12は本発明の第
7の実施の形態に係る多層配線基板の製造方法を工程順
に示す断面図である。なお、91は支持基板であり、本
実施の形態においては、支持基板91として、後工程で
使用する感光性絶縁ペースト(ガラスセラミック入り感
光性ペースト)の焼成又はキュアの温度によりも高い耐
熱温度を有することが必要である。本実施の形態では、
支持基板91としてセラミック基板を使用する。この支
持基板91の上面及び下面にはパッド93及び配線92
が形成されており、内部には内部配線(図示せず)と上
下配線間を接続するビアコンタクト部(図示せず)とが
形成されている。
【0046】まず、図12(a)に示すように、印刷法
等により支持基板91上に感光性絶縁ペーストを塗布
し、約100℃に加熱して乾燥させて感光性絶縁ペース
ト層を得て、この感光性絶縁ペースト層を露光及び現像
してビアホール95を形成する。その後、約700℃の
温度で絶縁ペースト層を焼成して絶縁層94を得る。次
に、図12(b)に示すように、例えばスパッタ法によ
り金属をスパッタリングしてビアホール95を金属材料
で埋め込み、ビアコンタクト部96を形成するととも
に、絶縁層94上に金属膜を形成する。そして、フォト
リソグラフィ法を使用して金属膜を加工して配線97を
形成する。なお、配線97は、導電性ペーストを印刷し
て形成してもよい。
【0047】次いで、図12(c)に示すように、第1
〜第4の実施の形態により形成したポリイミド多層配線
フィルム98を絶縁層94上に配置し、加熱及び加圧し
て両者を一体化させる。これにより、多層配線基板90
が完成する。本実施の形態においては、絶縁層94を感
光性絶縁ペーストにより形成するので、ビアホールの形
成が容易であり、第5の実施の形態に比べて更に製品コ
ストを低減できる。
【0048】(第8の実施の形態)図13(a)は本発
明のポリイミド多層配線フィルムを使用した電子部品の
実装例を示す平面図、図13(b)は同じくそのX−X
線による断面図である。本実施の形態は、本発明をマル
チチップモジュールの基板に適用した例である。ポリイ
ミド多層配線フィルム101は、矩形枠状の支持部材1
02に固定されている。この支持部材102は、ポリイ
ミド多層配線フィルム101の縁部に熱圧着された枠部
102aと、この枠部102aに下側から嵌合して枠部
102aとの間でポリイミド多層配線フィルム101を
挟持する固定部102bとにより構成されている。枠部
102aの下部内側には突起が設けられており、固定部
102bの周囲には溝が設けられている。そして、前記
突起が前記溝に係合することにより、枠部102aと固
定部102bとが固定される。
【0049】また、ポリイミド多層配線フィルム101
の上面には複数のLSIチップ103が実装され、下面
にはチップコンデンサ104等が実装されている。これ
らのLSIチップ103及びチップコンデンサ104
は、以下のようにしてポリイミド多層配線フィルム10
1に実装する。すなわち、支持部材102に固定された
ポリイミド多層配線フィルム101の一方の面全体に接
触する保持部材を使用し、この保持部材によりポリイミ
ド多層配線フィルム101を保持して、他方の面上にL
SIチップ103をボンディングする。
【0050】次に、ポリイミド多層配線フィルム101
を裏返して、多層配線フィルム101の一方の面上に、
チップコンデンサ104等を自重を利用して実装する。
これは、チップコンデンサ104等を実装する際の押圧
力によりポリイミド多層配線フィルム101が変形した
り破損することを回避するためである。ポリイミド多層
配線フィルム101の他方の面に実装されたLSIチッ
プ103に対応する凹部が設けられた保持部材を多層配
線フィルム101の他方の面側に配置すれば、ボンディ
ングが必要な素子を実装することもできる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るポリ
イミド多層配線フィルムの製造方法によれば、熱可塑性
ポリイミド層と非熱可塑性ポリイミド層とが積層されて
なる第1のフィルムを使用し、ビアコンタクト部及び配
線を形成した後、複数の第1のフィルムを重ね合わせ、
加熱及び加圧して一体化するので、製造に要する時間を
短縮することができて、製品コストが低減される。ま
た、本発明方法により製造されたポリイミド多層配線フ
ィルムにより、動作周波数が数百MHzのマルチチップ
モジュールを製造することができる。
【0052】また、本発明に係る多層配線基板の製造方
法によれば、セラミック基板又はプリント基板等の支持
基板上に絶縁層を形成し、この絶縁層上に上記の方法で
製造したポリイミド多層配線フィルム(第2のフィル
ム)を接合するので、配線層の数が同じであるとする
と、ポリイミド多層配線フィルムのみからなる多層配線
基板に比べ更に低コスト化が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るポリイミド多
層配線フィルムの製造方法を示す断面図(その1)であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るポリイミド多
層配線フィルムの製造方法を示す断面図(その2)であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るポリイミド多
層配線フィルムの製造方法を示す断面図(その1)であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るポリイミド多
層配線フィルムの製造方法を示す断面図(その2)であ
る。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るポリイミド多
層配線フィルムの製造方法を示す断面図(その1)であ
る。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るポリイミド多
層配線フィルムの製造方法を示す断面図(その2)であ
る。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るポリイミド多
層配線フィルムの製造方法を示す断面図(その1)であ
る。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るポリイミド多
層配線フィルムの製造方法を示す断面図(その2)であ
る。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係る多層配線板の
製造方法を示す断面図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係る多層配線板
の製造方法を示す断面図(その1)である。
【図11】本発明の第6の実施の形態に係る多層配線板
の製造方法を示す断面図(その2である。
【図12】本発明の第7の実施の形態に係る多層配線基
板の製造方法を示す断面図である。
【図13】(a)は本発明のポリイミド多層配線フィル
ムを使用した電子部品の実装例を示す平面図、(b)は
同じくそのX−X線による断面図である。
【符号の説明】
1,21 原料フィルム 2,22 熱可塑性ポリイミド層 3,23 非熱可塑性ポリイミド層 4 加工ステージ 5,25,62,95 ビアホール 6,26,42,55,63,75,87,96 ビア
コンタクト部 7,41 金属膜 7a,24a,53,54,65a,73,74,8
8,92,97 配線 10,28,38,44 単板 11 シリコーン基板 12,29,39,49,67,81,89,98,1
01 ポリイミド多層配線フィルム 24 銅箔 34a,41a,52,72,93 金属パッド 51,71,91 支持基板 60,80,90 多層配線基板 61,85,94 絶縁層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリイミド層と非熱可塑性ポリ
    イミド層とが積層されてなる第1のフィルムにビアホー
    ルを開孔するビアホール形成工程と、 前記ビアホールの内面に導電材料を被着させてビアコン
    タクト部を形成するビアコンタクト部形成工程と、 前記熱可塑性ポリイミド層及び前記非熱可塑性ポリイミ
    ド層の少なくとも一方の面上に配線を形成する配線形成
    工程と、 前記ビアホール形成工程、前記ビアコンタクト部形成工
    程及び前記配線形成工程を経た複数枚の前記第1のフィ
    ルムを重ね合わせ、加熱及び加圧して各第1のフィルム
    を一体化する工程とを有することを特徴とするポリイミ
    ド多層配線フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 金属膜上に熱可塑性ポリイミド層及び非
    熱可塑性ポリイミド層が積層されてなる第1のフィルム
    の前記非熱可塑性ポリイミド層及び前記熱可塑性ポリイ
    ミド層を貫通するビアホールを開孔するビアホール形成
    工程と、 前記ビアホールの内面に導電材料を被着させてビアコン
    タクト部を形成するビアコンタクト部形成工程と、 前記金属膜をパターニングして配線を形成する配線形成
    工程と、 前記ビアホール形成工程、前記ビアコンタクト部形成工
    程及び前記配線形成工程を経た複数枚の第1のフィルム
    を重ね合わせて加熱及び加圧し、各第1のフィルムを一
    体化する工程とを有することを特徴とするポリイミド多
    層配線フィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ビアコンタクト部の形成と同時に、
    又は前記ビアコンタクト部形成工程の後に、前記非熱可
    塑性ポリイミド層上に前記ビアコンタクト部に接続した
    導電性パッドを形成することを特徴とする請求項1又は
    2に記載のポリイミド多層配線フィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 熱可塑性ポリイミド層と非熱可塑性ポリ
    イミド層とが積層されてなる第1のフィルムに第1のビ
    アホールを開孔するビアホール形成工程と、 前記第1のビアホールの内面に導電材料を被着させて第
    1のビアコンタクト部を形成するビアコンタクト部形成
    工程と、 前記熱可塑性ポリイミド層及び前記非熱可塑性ポリイミ
    ド層の少なくとも一方の面上に配線を形成する配線形成
    工程と、 前記ビアホール形成工程、前記ビアコンタクト部形成工
    程及び前記配線形成工程を経た複数枚の前記第1のフィ
    ルムを重ね合わせ、加熱及び加圧し各第1のフィルムを
    一体化して第2のフィルムを得る工程と、 支持基板上に絶縁層を形成する工程と、 この絶縁層に第2のビアホールを形成する工程と、 この第2のビアホールの内面に導電材料を被着させて第
    2のコンタクト部を形成する工程と、 前記絶縁層上に第2の配線を形成する工程と、 前記絶縁層上に前記第2のフィルムを配置し、加熱及び
    加圧して前記第2のフィルムと前記絶縁層とを接合する
    工程とを有することを特徴とする多層配線基板の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 金属膜上に熱可塑性ポリイミド層及び非
    熱可塑性ポリイミド層が積層されてなる第1のフィルム
    の前記非熱可塑性ポリイミド層及び前記熱可塑性ポリイ
    ミド層を貫通する第1のビアホールを開孔するビアホー
    ル形成工程と、 前記第1のビアホールの内面に導電材料を被着させて第
    1のビアコンタクト部を形成するビアコンタクト部形成
    工程と、 前記金属膜をパターニングして配線を形成する配線形成
    工程と、 前記ビアホール形成工程、前記ビアコンタクト部形成工
    程及び前記配線形成工程を経た複数枚の前記第1のフィ
    ルムを重ね合わせ、加熱及び加圧し各第1のフィルムを
    一体化して第2のフィルムを得る工程と、 支持基板上に絶縁層を形成する工程と、 この絶縁層に第2のビアホールを形成する工程と、 この第2のビアホールの内面に導電材料を被着させて第
    2のコンタクト部を形成する工程と、 前記絶縁層上に第2の配線を形成する工程と、 前記絶縁層上に前記第2のフィルムを配置し、加熱及び
    加圧して前記第2のフィルムを前記絶縁層に接合する工
    程とを有することを特徴とする多層配線基板の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記支持基板はセラミック基板又はプリ
    ント配線基板であることを特徴とする請求項4又は5に
    記載の多層配線基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021077758A (ja) * 2019-11-08 2021-05-20 日本特殊陶業株式会社 多層配線基板

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