JPH10129840A - パイライト排出装置 - Google Patents

パイライト排出装置

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JPH10129840A
JPH10129840A JP28665496A JP28665496A JPH10129840A JP H10129840 A JPH10129840 A JP H10129840A JP 28665496 A JP28665496 A JP 28665496A JP 28665496 A JP28665496 A JP 28665496A JP H10129840 A JPH10129840 A JP H10129840A
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JP
Japan
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pyrite
inclined surface
jet
hopper
jet water
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JP28665496A
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English (en)
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Hisashi Kega
尚志 氣駕
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイライトホッパ内のパイライトをブリッジ
現象を生じさせることなく確実に排出できるようにす
る。 【解決手段】 パイライトPを貯溜するパイライトホッ
パ37の下部一側からホッパ37の中心側下方に向けて
傾斜し且つ下方に向けて幅が縮小された下部傾斜面38
と、傾斜面38の下端から延長されてゲート弁24に接
続されたパイライトホッパ排出管39と、ホッパ37の
上部他側から傾斜面38に向けて傾斜し且つ下方が縮小
されて排出管39に連通する上部傾斜面40と、ジェッ
ト水ポンプ26からのジェット水28を分岐し基端部に
開閉弁35を備えた高圧水管34と、管34に接続され
傾斜面38の上端から傾斜面38に沿って下方にジェッ
ト水28を噴出する下部噴射ノズル42と、管34に接
続され傾斜面40の上端から傾斜面40に沿って下方に
ジェット水28を噴出する上部噴射ノズル43とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイライト排出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】微粉炭機により粉砕される原炭内には、
石、鉄片等のパイライトが含まれているが、該パイライ
トは微粉炭機により粉砕することはできない。このため
従来は、微粉炭機のローラテーブル下方に位置するケー
シング底面に異物排出管を設けておき、異物排出管から
排出されたパイライトをパイライト処理装置の一部を構
成するパイライトホッパに供給し、しかる後ジェット水
により後処理工程へ送給することが行われている。
【0003】図5は、従来から使用されている微粉炭機
及びパイライト処理装置の全体構成図であって、1は微
粉炭機、2はパイライト処理装置である。
【0004】微粉炭機1のケーシング3内には、駆動装
置4により水平回転させられるローラテーブル5と、ロ
ーラテーブル5上面の石炭粉砕部に接触するようローラ
テーブル5の円周方向複数箇所に配置され、且つローラ
テーブル5と協働して石炭を粉砕し、微粉炭を得る粉砕
ローラ6が収納されている。
【0005】ケーシング3の上面を貫通して縦向きに延
在する給炭管7の下端はローラテーブル5の上方に位置
し、上端は給炭機8に接続されている。
【0006】又、ケーシング3内上部には、駆動装置9
により水平方向へ回転して微粉炭中の粗粒炭を分離し得
るようにした回転分級機10が給炭管7外周に対し同心
状になるよう配設されると共に、回転分級機10外周に
対し同心状になるよう、円周方向へ斜面に沿って延びる
複数のスリット(図示せず)の形成されたホッパ11が
配設されている。
【0007】ケーシング3の下側部には、ローラテーブ
ル5上面よりも下方に位置するよう、一次空気吹込管1
2が接続され、一次空気吹込管12からケーシング3内
に吹き込まれた一次空気13は、ローラテーブル5外周
とケーシング3内周との間に設けた一次空気ノズル14
を通過し、上方へ流れ得るようになっている。
【0008】ケーシング3の上端部には、ローラテーブ
ル5と粉砕ローラ6との協働により粉砕され、且つ一次
空気13に同伴されて上昇し、しかもホッパ11に設け
たスリット(図示せず)を通り、回転分級機10を通過
して来た微粉炭をボイラバーナへ送給するための微粉炭
管15が接続されている。
【0009】ケーシング3の底面には、ケーシング3底
面上に落下したパイライトPを排出するために下方へ延
在する異物排出管16が、垂直状態から傾斜状態となる
よう接続され、異物排出管16の下端部近傍には、駆動
装置17により異物排出管16内通路を開閉し得るよう
にしたゲート18が設けられている。
【0010】異物排出管16の下方には、パイライト処
理装置2の主要機器の一つである圧力容器状のパイライ
トホッパ19が配設されており、パイライトホッパ19
の上鏡20近傍には、異物排出管16下端側の角度と略
同一角度に傾斜した落下口21が接続され、パイライト
ホッパ19は落下口21を介して異物排出管16の下端
に接続されている。
【0011】パイライトホッパ19の上部は円筒状で、
下部は逆截頭円錐状のコーン部23を備え、コーン部2
3の下端にはパイライトホッパ排出管22が形成されて
いる。
【0012】パイライトホッパ19のパイライトホッパ
排出管22にはゲート弁24が備えられており、パイラ
イトホッパ排出管22の下端は、ジェットパルジョンポ
ンプ25に接続されている。
【0013】ジェットパルジョンポンプ25の流体流れ
方向上流側には、ジェット水ポンプ26を備えたジェッ
ト水配管27が接続されており、ジェットパルジョンポ
ンプ25の流体流れ方向下流側には、ジェット水ポンプ
26から供給されるジェット水28によりパイライト混
合水30を下流の処理工程へ水輸送する配管29が接続
されている。
【0014】図6は、前記図5のパイライトホッパ19
部の周辺を拡大して示したものであり、パイライトホッ
パ19のコーン部23内の直径方向位置に、図6、図7
に示すように先部がコーン部23の内側に沿って下向き
に且つコーン部23の軸線Sに対して外側からみて同方
向に同一の傾斜角αを有して開口する一対の噴射ノズル
31a,31bを設けている。
【0015】パイライトPは非常に流動性が悪い物質で
あり、このためにパイライトホッパ19内には給水弁3
2aを備えた給水管32から水33を供給して溜めるよ
うにしてあり、従って、前記噴射ノズル31a,31b
からジェット水28を噴射させると、図7に示すように
コーン部23内面に沿って下向きの旋回流Rが形成さ
れ、この旋回流Rによって流動性の悪いパイライトPが
流動化されてパイライトホッパ排出管22に排出される
ようになっている。
【0016】図6に示すように、ジェット水ポンプ26
からのジェット水28を分岐して取り出すようにした高
圧水管34を設けており、該高圧水管34を、前記噴射
ノズル31a,31bの後部の夫々に接続し、更に前記
高圧水管34の基端部に開閉弁35を設けている。
【0017】図中36は、前記駆動装置17によるゲー
ト18の開閉、ジェット水ポンプ26の起動停止、ゲー
ト弁24の開閉、開閉弁35の開閉、及び給水弁32a
の開閉を行ってパイライトPの排出を制御する制御器で
ある。
【0018】図5に示す装置においては、図示しないホ
ッパから切出された石炭は、給炭機8により給炭管7へ
投入され、給炭管7を落下して微粉炭機1におけるケー
シング3内のローラテーブル5上に落下する。ローラテ
ーブル5は駆動装置4により水平に回転駆動されている
ため、ローラテーブル5上に落下した石炭は、ローラテ
ーブル5と粉砕ローラ6との協働により粉砕される。
【0019】粉砕された石炭は、一次空気吹込管12か
らケーシング3内に吹込まれ、一次空気ノズル14を経
てローラテーブル5上方へ上昇して来た一次空気13に
同伴されてケーシング3内を上昇し、ホッパ11に設け
られている図示しないスリットからホッパ11内に入
る。
【0020】細かく粉砕されなかった粒度の大きい粗粒
炭は、駆動装置9により駆動されている回転分級機10
により分級され、ホッパ11内周面を滑落する等して再
びローラテーブル5上に落下して、更に粉砕される。
【0021】回転分級機10で分級されなかった微粉炭
は、回転分級機10から微粉炭管15へ供給され、微粉
炭管15を通ってボイラバーナへ送給される。
【0022】上述のように、ローラテーブル5と粉砕ロ
ーラ6との協働により石炭の粉砕が行われるが、その
際、石炭中に混在している石、鉄片等のパイライトPは
粉砕されることなく、ローラテーブル5の回転時の遠心
力により、ローラテーブル5の外周側へ移動して落下
し、ローラテーブル5の下部に取付けてある図示しない
排出板により異物排出管16内へ押出される。この際ゲ
ート18は開いているため、異物排出管16内へ落下し
たパイライトPは異物排出管16を通ってパイライトホ
ッパ19内の水33中へ導入されてコーン部23内及び
その上部に貯溜される。
【0023】パイライトホッパ19内にパイライトPを
貯溜している時には、上述のようにゲート弁24は閉じ
られており、ジェット水ポンプ26は停止している。
【0024】パイライトホッパ19の下部に溜まったパ
イライトPを排出する際には、図6の制御器36により
駆動装置17を駆動してゲート18を閉止し、ゲート弁
24を開いてジェット水ポンプ26を駆動すると、ジェ
ット水28はジェット水ポンプ26からジェット水配管
27を通ってジェットパルジョンポンプ25へ導入さ
れ、ジェットパルジョンポンプ25のエジェクタ効果に
よりパイライトホッパ排出管22のパイライトPが吸引
されて、ジェット水28と共にパイライト混合水30と
なって配管29を通って下流の処理工程へ輸送される。
【0025】この時、制御器36によって開閉弁35を
開くことにより、ジェット水28の一部を高圧水管34
を介して噴射ノズル31a,31bに供給し、コーン部
23内に下向きの旋回流Rを形成することにより、ブリ
ッジ現象を生じさせないようにしてパイライトPをパイ
ライトホッパ排出管22に排出させる。
【0026】パイライトホッパ19内のパイライトPの
排出が終了したら、制御器36によりゲート弁24及び
開閉弁35を閉じ、ジェット水ポンプ26を停止し、給
水弁32aを開けて給水管32から水33の供給を行
い、ゲート18を開けることにより、再びパイライトP
をパイライトホッパ19に取込むようにする。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のパイラ
イト排出装置においては、パイライトPの排出時に、噴
射ノズル31a,31bからジェット水28を噴射させ
て旋回流Rを形成することにより、パイライトPの流動
性を高めてブリッジ現象によってパイライトPが排出さ
れなくなる問題を防止するようにしているが、パイライ
トPは非常に流動性が悪く、そのために噴射ノズル31
a,31bによってジェット水28を噴射させても、ジ
ェット水28の流れの道ができてしまい、それ以外の部
分のパイライトPが流動しないことによってブリッジ現
象を生じて、パイライトPが排出できない場合が生じて
いた。
【0028】このブリッジ現象は、コーン部23が周方
向に均一に絞られた形状を有しており、コーン部23全
周のパイライトPが同時に異物排出管16に向って移動
しようとするために、パイライトPが圧密されることに
よって生じるものと考えられる。
【0029】またこうしたブリッジ現象の発生を防止す
るために、コーン部23内に密圧防止板を設ける等の方
法が種々検討されているが、余り有効なものは実現され
ていない。
【0030】本発明はこのような問題を解決しようとし
てなしたもので、パイライトホッパ内のパイライトをブ
リッジ現象を生じさせることなく確実に排出することが
できるようにしたパイライト排出装置を提供することを
目的とするものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上部に備えた異物排出管からパイライトを取入れて
貯溜するパイライトホッパと、パイライトホッパの下部
に備えたゲート弁と、該ゲート弁から排出されるパイラ
イトをジェット水ポンプからのジェット水によりエジェ
クタ効果によって輸送するジェットパルジョンポンプと
を備えたパイライト排出装置であって、パイライトホッ
パの下部一側からパイライトホッパの中心側下方に向け
て傾斜し且つ下方に向けて幅が縮小された下部傾斜面
と、該下部傾斜面の下端から延長されて前記ゲート弁に
接続されたパイライトホッパ排出管と、前記パイライト
ホッパの上部他側から前記下部傾斜面に向けて傾斜し且
つ下方が縮小されて前記パイライトホッパ排出管に連通
する上部傾斜面と、前記ジェット水ポンプからのジェッ
ト水を分岐し基端部に開閉弁を備えた高圧水管と、該高
圧水管に接続され前記下部傾斜面の上端から下部傾斜面
に沿って下方にジェット水を噴出する下部噴射ノズル
と、前記高圧水管に接続され前記上部傾斜面の上端から
上部傾斜面に沿って下方にジェット水を噴出する上部噴
射ノズルとを備えたことを特徴とするパイライト排出装
置、に係るものである。
【0032】請求項2に記載の発明は、上部傾斜面が異
物排出管の落下口下部位置に形成されていることを特徴
とする請求項1に記載のパイライト排出装置、に係るも
のである。
【0033】請求項3に記載の発明は、上部噴射ノズル
が上部傾斜面の幅方向に複数個備えられていることを特
徴とする請求項1又は2に記載のパイライト排出装置、
に係るものである。
【0034】請求項4に記載の発明は、上部噴射ノズル
を上部傾斜面に沿って回動させるようにした首振り機構
を備えていることを特徴とする請求項1又は2又は3に
記載のパイライト排出装置、に係るものである。
【0035】請求項1に記載の発明では、左右に高さが
異なるように下部傾斜面と上部傾斜面が非対象に形成さ
れており、且つパイライトが、上部噴射ノズルからのジ
ェット水により上部傾斜面に沿って下方に流動化した
後、下部噴射ノズルからのジェット水により下部傾斜面
に沿って流動化されてパイライトホッパ排出管に導かれ
るという連続した流れが形成されるようになっているの
で、パイライトがブリッジ現象によって詰まるような問
題がなくなり、パイライトの排出を確実に行わせること
ができる。
【0036】請求項2に記載の発明では、上部傾斜面が
異物排出管の落下口下部位置に形成されているので、パ
イライトが主に上部傾斜面上に落下して、パイライトの
堆積が左右非対称となることにより、パイライトが圧密
されることによって生じるブリッジ現象の問題を低減で
きる。
【0037】請求項3に記載の発明では、上部噴射ノズ
ルが上部傾斜面の幅方向に複数個備えられていることに
より、上部傾斜面上のパイライトを効果的に流動化させ
ることができる。
【0038】請求項4に記載の発明では、上部噴射ノズ
ルを上部傾斜面に沿って回動させるようにした首振り機
構を備えていることにより、上部傾斜面上のパイライト
の流動化を更に確実に行わせることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
を参照しつつ説明する。
【0040】図1及び図2は、本発明の実施の形態例を
示したもので、図5と同一部分には同一符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0041】図1及び図2に示すように、パイライトホ
ッパ37の下部の一側(図1では右側)からパイライト
ホッパ37の中心側下方に向かって傾斜する下部傾斜面
38を形成し、該下部傾斜面38の下端を延長するよう
にパイライトホッパ排出管39を設けて該パイライトホ
ッパ排出管39をゲート弁24に接続する。
【0042】また、前記パイライトホッパ37の上部の
他側(図1では左側)から前記下部傾斜面38に向けて
傾斜してパイライトホッパ排出管39に連通するように
した上部傾斜面40を設ける。前記下部傾斜面38及び
上部傾斜面40は、図2に示すように、下方に向って幅
寸法が絞られるようにしたテーパ面41を有している。
【0043】ジェット水ポンプ26からジェットパルジ
ョンポンプ25にジェット水28を供給しているジェッ
ト水配管27に、高圧水管34を分岐して設け、該高圧
水管34の基端部に開閉弁35を設ける。
【0044】前記下部傾斜面38の上部位置に、前記高
圧水管34に接続されて前記下部傾斜面38に沿って下
方にジェット水28を噴出するようにした下部噴射ノズ
ル42を設ける。
【0045】更に、前記上部傾斜面40の上部位置に、
前記高圧水管34に接続されて前記上部傾斜面40に沿
って下方にジェット水28を噴出するようにした上部噴
射ノズル43を設ける。
【0046】更に図1に示すように、上部傾斜面40
を、異物排出管16の落下口21の下部位置に形成する
ようにしている。
【0047】制御器36は、駆動装置17によるゲート
18の開閉、ジェット水ポンプ26の起動停止、ゲート
弁24の開閉、開閉弁35の開閉、及び給水弁32aの
開閉を制御して、パイライトPの排出を自動的に行える
ようにしている。
【0048】また、前記下部噴射ノズル42及び上部噴
射ノズル43は、下部傾斜面38及び上部傾斜面40の
幅方向に複数個備える(図2)ようにしてもよく、ま
た、下部噴射ノズル42及び上部噴射ノズル43による
ジェット水28の噴射方向を変化させる首振り機構を備
えるようにしてもよい。
【0049】図3及び図4は、上記首振り機構51の一
例を上部噴射ノズル43に適用した場合について示した
もので、上部噴射ノズル43は、パイライトホッパ37
の上部傾斜面40を、シールパッキン44及び軸受45
を介して回動可能に貫通しており、上部噴射ノズル43
の先部は上部傾斜面40の下側に沿って下向きに開口し
ている。
【0050】更に、前記上部噴射ノズル43の後部は、
基端部に開閉弁35備えている高圧水管34に、回転継
手46を介して接続している。
【0051】上部噴射ノズル43における上部傾斜面4
0の外部に、回動アーム47を一体に設け、上部傾斜面
40の外側に固定した台48上に、前記回動アーム47
の回動を駆動する油圧或いは空圧のシリンダ等からなる
噴射方向切替用アクチュエータ49を備えて、前記上部
噴射ノズル43を図4に示すように所要の回動角βで噴
射方向を変更できるようにしている。また、前記台48
には前記回転継手46を支持する支持部材50が設けら
れている。
【0052】更に、前記噴射方向切替用アクチュエータ
49による上部噴射ノズル43の首振りを行ってジェッ
ト水28の噴射方向を変更する操作は、前記制御器36
にて行うことができる。また、上記首振り機構51を下
部噴射ノズル42にも適用できることは勿論である。
【0053】次に、上記図1、図2に示した形態例の作
用を説明する。
【0054】図1に示すように、パイライトホッパ37
の上部傾斜面40を、異物排出管16の落下口21の下
部に位置するように形成しておくと、図5の微粉炭機1
から異物排出管16を介して落下してくるパイライトP
は、図1に示すように主に上部傾斜面40上に堆積する
ようになる。
【0055】パイライトホッパ37の上部傾斜面40上
に溜まったパイライトPを排出する際には、制御器36
により駆動装置17を駆動してゲート18を閉止し、ゲ
ート弁24を開いてジェット水ポンプ26を駆動する。
すると、ジェット水28はジェット水ポンプ26からジ
ェット水配管27を通ってジェットパルジョンポンプ2
5へ導入され、ジェットパルジョンポンプ25のエジェ
クタ効果によりパイライトPが吸引されて、ジェット水
28と共にパイライト混合水30となって配管29を通
って下流の処理工程へ輸送される。
【0056】この時、制御器36により開閉弁35を開
くと、高圧水管34からのジェット水28が、下部噴射
ノズル42と上部噴射ノズル43に供給されて、下部傾
斜面38及び上部傾斜面40に沿うようにジェット水2
8が噴射される。
【0057】これにより、上部噴射ノズル43から噴射
されるジェット水28によりパイライトPが上部傾斜面
40に沿って下部傾斜面38側に流され、更に下部噴射
ノズル42から噴射されるジェット水28によりパイラ
イトPが下部傾斜面38に沿ってパイライトホッパ排出
管39に排出されて、前記ジェットパルジョンポンプ2
5に吸引されるようになる。
【0058】上記したように、左右に高さが異なるよう
に下部傾斜面38と上部傾斜面40が非対象に形成され
ており、且つパイライトPが、上部噴射ノズル43から
のジェット水28により上部傾斜面40に沿って下方に
流動化した後、下部噴射ノズル42からのジェット水2
8により下部傾斜面38に沿って流動化されてパイライ
トホッパ排出管39に導かれるという連続した流れが形
成されるようになっているので、パイライトPがブリッ
ジ現象によって詰まるような問題がなくなり、パイライ
トPの排出を確実に行わせることができる。
【0059】更に、パイライトPが、主に上部傾斜面4
0上に落下して堆積されるようにしてあると、パイライ
トPの堆積が左右非対称となることによって、パイライ
トPが圧密されることによって生じるブリッジ現象の問
題を低減できる。
【0060】また、図2に示すように、上部噴射ノズル
43が上部傾斜面40の幅方向に複数個備えられている
と、上部傾斜面40上のパイライトPを効果的に流動化
させることができる。
【0061】更に、図3及び図4に示すように、上部噴
射ノズル43を上部傾斜面40に沿って回動させるよう
にした首振り機構51を備えると、上部傾斜面40上の
パイライトPの流動化を更に確実に行わせることができ
る。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、左右に
高さが異なるように下部傾斜面と上部傾斜面が非対象に
形成されており、且つパイライトが、上部噴射ノズルか
らのジェット水により上部傾斜面に沿って下方に流動化
した後、下部噴射ノズルからのジェット水により下部傾
斜面に沿って流動化されてパイライトホッパ排出管に導
かれるという連続した流れが形成されるようになってい
るので、パイライトがブリッジ現象によって詰まるよう
な問題がなくなり、パイライトの排出を確実に行わせる
ことができる。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、上部傾斜
面が異物排出管の落下口下部位置に形成されているの
で、パイライトが主に上部傾斜面上に落下して、パイラ
イトの堆積が左右非対称となることにより、パイライト
が圧密されることによって生じるブリッジ現象の問題を
低減できる。
【0064】請求項3に記載の発明によれば、上部噴射
ノズルが上部傾斜面の幅方向に複数個備えられているこ
とにより、上部傾斜面上のパイライトを効果的に流動化
させることができる。
【0065】請求項4に記載の発明によれば、上部噴射
ノズルを上部傾斜面に沿って回動させるようにした首振
り機構を備えていることにより、上部傾斜面上のパイラ
イトの流動化を更に確実に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示す側断面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】図1の上部噴射ノズルに適用した首振り機構の
一例を示す側面図である。
【図4】図3のIV−IV方向矢視図である。
【図5】従来の微粉炭機及びパイライト処理装置の全体
構成図である。
【図6】従来のパイライト排出装置の一例を示す側面図
である。
【図7】図6のVII方向矢視図である。
【符号の説明】
16 異物排出管 21 落下口 24 ゲート弁 25 ジェットパルジョンポンプ 26 ジェット水ポンプ 28 ジェット水 34 高圧水管 35 開閉弁 37 パイライトホッパ 38 下部傾斜面 39 パイライトホッパ排出管 40 上部傾斜面 42 下部噴射ノズル 43 上部噴射ノズル 51 首振り機構 P パイライト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に備えた異物排出管からパイライト
    を取入れて貯溜するパイライトホッパと、パイライトホ
    ッパの下部に備えたゲート弁と、該ゲート弁から排出さ
    れるパイライトをジェット水ポンプからのジェット水に
    よりエジェクタ効果によって輸送するジェットパルジョ
    ンポンプとを備えたパイライト排出装置であって、パイ
    ライトホッパの下部一側からパイライトホッパの中心側
    下方に向けて傾斜し且つ下方に向けて幅が縮小された下
    部傾斜面と、該下部傾斜面の下端から延長されて前記ゲ
    ート弁に接続されたパイライトホッパ排出管と、前記パ
    イライトホッパの上部他側から前記下部傾斜面に向けて
    傾斜し且つ下方が縮小されて前記パイライトホッパ排出
    管に連通する上部傾斜面と、前記ジェット水ポンプから
    のジェット水を分岐し基端部に開閉弁を備えた高圧水管
    と、該高圧水管に接続され前記下部傾斜面の上端から下
    部傾斜面に沿って下方にジェット水を噴出する下部噴射
    ノズルと、前記高圧水管に接続され前記上部傾斜面の上
    端から上部傾斜面に沿って下方にジェット水を噴出する
    上部噴射ノズルとを備えたことを特徴とするパイライト
    排出装置。
  2. 【請求項2】 上部傾斜面が異物排出管の落下口下部位
    置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    パイライト排出装置。
  3. 【請求項3】 上部噴射ノズルが上部傾斜面の幅方向に
    複数個備えられていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のパイライト排出装置。
  4. 【請求項4】 上部噴射ノズルを上部傾斜面に沿って回
    動させるようにした首振り機構を備えていることを特徴
    とする請求項1又は2又は3に記載のパイライト排出装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109335357A (zh) * 2018-12-06 2019-02-15 马钢集团矿业有限公司 一种矿料仓口疏通装置
KR20190051823A (ko) 2017-11-06 2019-05-15 미츠비시 히타치 파워 시스템즈 가부시키가이샤 배출물 처리 장치와 분쇄 시스템 및 배출물 처리 방법
CN110671607A (zh) * 2019-09-25 2020-01-10 中煤科工集团武汉设计研究院有限公司 一种防堵塞粗颗粒煤浆管道输送系统及其防堵塞方法

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