JPH10129711A - 減圧気密容器 - Google Patents

減圧気密容器

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JPH10129711A
JPH10129711A JP8299806A JP29980696A JPH10129711A JP H10129711 A JPH10129711 A JP H10129711A JP 8299806 A JP8299806 A JP 8299806A JP 29980696 A JP29980696 A JP 29980696A JP H10129711 A JPH10129711 A JP H10129711A
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JP
Japan
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base
lid
outer lid
spring chamber
inner lid
Prior art date
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Pending
Application number
JP8299806A
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English (en)
Inventor
Hideo Matsunuma
英雄 松沼
Yukio Shoji
幸夫 庄司
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HIDAN KK
Original Assignee
HIDAN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の気密性の維持に十全を期するこ
と。 【解決手段】 筒状のベース1と筒状のキャップ体3と
からなり、上記キャップ体3は上記ベース1に着脱自在
に嵌合する内蓋5と、該内蓋5に嵌合する外蓋7とから
なり、上記内蓋5と外蓋7の間にはばね室11が形成さ
れ、該ばね室11に外蓋7を上下動させるばね13を設
け、上記内蓋5にベース1内とばね室11を連通する内
蓋孔15を設け、上記外蓋7にばね室11に通じる外蓋
孔17を設け、外蓋7の外側に設ける弁21により上記
外蓋孔17を開閉自在とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は減圧気密容器に係
り、とくに酸化し易い化粧料、薬品、食品等を直接又は
これら内容物を収納する容器を保護・収納する容器とし
て最適なものである。
【0002】
【従来の技術】化粧料、薬品、食品等の中には酸化し易
い成分からなるものがある。化粧料容器を例にとると、
従来において減圧するタイプの気密性容器はない。気密
性容器として従来知られているものは、例えば図10に
示すように、蓋101の内側にインナーキャップ102
を取り付けただけのものであり、インナーキャップ10
2を身筒103に、また蓋101を身筒103の外側に
嵌着する中具104に嵌合していた。なお、図中中皿1
05に収納される化粧料106は、ねじ筒107を回動
することにより身筒103内を上下動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のかかる
気密性容器では、図10に矢示するように、身筒103
と中具104の間から及び中具104と蓋101の間か
ら若干ではあるがエアが漏れるため、十分な気密性を維
持することが困難であった。また気密性を十分にするに
は、エアの漏れ易い部分に例えばシール材を嵌め込む等
しなければならず、部材増となる欠点があった。またエ
アは各筒の摺動部分から漏れることが多いのであるが、
シール材をいくら摺動部分に充填したとしても、度重な
る摺動によってシール材が変形してくるので、いずれエ
アが漏れることになる。このため、最近のように揮発性
成分の多い化粧料等、成分内容によっては上記したよう
な単なる二重蓋構造の気密性容器では対応できないでい
た。
【0004】本願発明は上記背景に鑑み、容器の気密性
を図るために減圧の要素を加えたものであり、従来の気
密性容器とは全く別の観点に立つものである。即ち、本
願発明は、容器の気密性の維持に十全を期することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
願発明による減圧気密容器は、筒状のベースと筒状のキ
ャップ体とからなり、上記キャップ体は上記ベースに着
脱自在に嵌合する内蓋と、該内蓋に嵌合する外蓋とから
なり、上記内蓋と外蓋の間にはばね室が形成され、該ば
ね室に外蓋を上下動させるばねを設け、上記内蓋にベー
ス内とばね室を連通する内蓋孔を設け、上記外蓋にばね
室に通じる外蓋孔を設け、外蓋の外側に設ける弁により
上記外蓋孔を開閉自在とすることを特徴とする。この
際、上記弁は軸を有し、該軸を内蓋と外蓋の間に掛け渡
すことが考えられる。又、上記弁につまみを突設するこ
とが考えられる。又、ベース内に内容物容器あるいは直
接内容物を収納することが考えられる。さらに、上記ベ
ースに着脱自在に被冠するインナーキャップを介して上
記キャップ体を上記ベースに嵌合することが考えられ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、実施の形態を示す図面に基
づき本願発明による減圧気密容器をさらに詳しく説明す
る。本願発明による減圧気密容器は、図1及び図2に示
すように、有底筒状のベース1及び有底筒状のキャップ
体3とからなる。キャップ体3は、内蓋5と、該内蓋5
に嵌合する外蓋7とからなる。上記内蓋5はベース1に
嵌着されたオーリング9を介してベース1に着脱自在に
嵌合する。該オーリング9はベース1の気密性を維持す
るためにベース1に嵌着されるもので、内容物の取り出
しに当たって部材間の摺動を受けないところに配され
る。図示実施の形態では内蓋5をベース1に閉蓋し易く
するため、オーリング9はベース1の略中央部に設けら
れるキャップ当接部8の直上に設ける。これにより、内
蓋5がオーリング9より上方のベース1全部を密閉す
る。上記内蓋5と外蓋7との間にはばね室11が形成さ
れる。該ばね室11には外蓋7方向に付勢されたばね1
3を設ける。上記内蓋5にはベース1とばね室11とを
連通する内蓋孔15を設ける。また上記外蓋7にはばね
室11に通じる外蓋孔17を設ける。19はばね室11
の気密性を維持するために内蓋5の上部外周縁に設ける
オーリングである。外蓋7の外側には外蓋孔17を被覆
する弁21を設ける。該弁21は軸23を有し、該軸2
3を内蓋5と外蓋7の間に掛け渡してある。25は弁2
1のつまみである。
【0007】本願発明による減圧気密容器はかかる構造
を有し、ベース1内に内容物容器を収納したりあるいは
ベース1に内容物を直接収納することにより使用する。
【0008】図3及び図4は前者を示し、内容物容器と
して繰出式の化粧料容器を収納した場合である。即ち、
繰出容器は、筒状の身筒29と、該身筒29の外側に身
筒29に摺動自在に嵌合される螺旋筒31と、身筒29
の内側に身筒29に摺動自在に嵌合される中皿33、及
び後記の部材からなる。繰出容器の各部材はベース1と
同軸に設けられる。上記身筒29はベース1の略全長に
わたった長さを有し、刻々に形成された下部29aがベ
ース1に一体に嵌合される。身筒29には長手方向に沿
って長孔30が設けられる。螺旋筒31の内周縁には螺
旋状の溝32が設けられる。中皿33の外周には1対の
係止突起34が設けられる。そしてこの係止突起34が
身筒29の長孔30を介して螺旋筒31の螺旋溝32に
摺動自在に係合される。これにより、ベース1を回動す
ると、ベース1と一体の身筒29が回動し、中皿33の
係止突起34が身筒29の長孔30を介して螺旋筒31
の螺旋溝32に摺動自在に係合されていることから、中
皿33が昇降することになる。螺旋筒31の外側には中
蓋35が螺旋筒31と一体に嵌合され、さらにその外側
に中具37が設けられる。本例の場合、内蓋5に気密に
当接するオーリング9は該中具37の外側に取り付けら
れる。29bは身筒29の底面に設けられた孔であり、
化粧料(図示せず)を充填する際に用いる。身筒29の
天井部29c及び中蓋35の天井部35aは開口してい
る。
【0009】図5はベース1内に内容物を直接収納する
場合である。この場合はベース1の上部に中栓39を被
冠して用いる。
【0010】上記構成の減圧気密容器において、閉蓋及
びこれらによる気密の原理を説明する。まずキャップ体
3の内蓋5をベース1に嵌合させ閉蓋する。次に外蓋7
をばね13の付勢力に抗して押すと、外蓋7と弁21の
間に隙間が生じ外蓋孔17より容器内のエアがでる。外
蓋7を押す力を開放するとばね室11が負圧となるの
で、ベース1内部、即ち、図3及び図4では繰出容器の
内部、図5ではベース1内のエアが内蓋孔15よりばね
室11に流入する。これにより、ベース1内部が減圧さ
れるので、キャップ体3の内蓋5はベース1にしっかり
と密着する。
【0011】したがって、然程の力をかけずとも、即
ち、外蓋7を下方に押す程度の力により、容器の気密性
を十分に維持することができるのである。この結果、内
容物の酸化を防止することができる。またキャップ体3
がベース1にしっかりと密着するので、キャップ体3は
不測にはずれることがない。この結果、内容物の散乱防
止あるいは内容物へのゴミの混入といった事態を防止す
ることができる。さらに上記による減圧は各部材を摩耗
しない。故に、本願発明による減圧気密容器は酸化し易
い成分からなる内容物の容器として最適である。
【0012】本願発明による減圧気密容器の開蓋は弁2
1のつまみ25を上方に引き上げることにより行なう。
即ち、つまみ25を上方に引き上げると、外蓋孔17よ
りばね室11内に外部からのエアが流入するので、ベー
ス1内部の減圧状態は解除される。この結果、キャップ
体3を上方に引き上げることにより、然程の力をかけず
とも内蓋5がベース1より外れるから開蓋することがで
きる。開蓋後、図3及び図4の場合は、中蓋35を手に
とり他の手でベース1を回動させれば、中皿33が昇降
するので、ここに収納されている化粧料の出し入れをす
ることができる。図5の場合は、中栓39の脱着をする
ことによりベース1内の内容物を取り出す。このように
本願発明による減圧気密容器は、開蓋においても大きな
力を要せず、部材の摩耗を誘発しない。
【0013】本願発明は上記した実施の形態に限定され
ない。例えば、内容物は化粧料だけでなく、薬品、食品
等酸化し易い成分からなるものに最適である。内容物は
固形のものだけでなく、粉体、粒体についても適用する
ことができる。図3及び図4は固形物の場合を想定し、
図5は粉体、粒体の場合を想定している。
【0014】図6及び図7は、オーリング9の代わり
に、ベース1に着脱自在に被冠するインナーキャップ4
1を設け、キャップ体3の内蓋5を該インナーキャップ
41に着脱自在に嵌合する場合である。この場合は、イ
ンナーキャップ41にベース1内と内蓋5内とを連通す
るインナーキャップ孔42を設ける。また弁21の軸2
3の下降する部分に凹部43を設けてある。便宜上前記
した実施の形態と同一の機能を奏する部分には同一の符
号を付し、その説明を省略する。
【0015】ばねとしては、図示の如きコイルばねの
他、図8に例示するような各種形状の板ばね、ゴム、発
泡性樹脂の如き多孔質弾性体からなるばね(図9参照)
も含まれる。
【0016】本願発明において「筒状」とは、容器の横
断面形状が円形以外の形状、例えば、楕円形、方形を含
むという趣旨である。
【0017】
【発明の効果】このように本願発明による減圧気密容器
は、容器の気密性の維持に十全を期することができるの
で、酸化し易い成分からなる化粧料、薬品、食品等の容
器として最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明による減圧気密容器の実施の形態を示
す正面図である。
【図2】図1の断面正面図である。
【図3】本願発明による減圧気密容器の使用例を示す一
部断面正面図である。
【図4】図3A−A断面図である。
【図5】本願発明による減圧気密容器のさらに他の使用
例を示す一部断面正面図である。
【図6】本願発明による減圧気密容器の他の実施の形態
を示す一部断面正面図である。
【図7】図6B−B断面図である。
【図8】ばねの他の例を示す斜視図である。
【図9】ばねのさらに他の例を示す斜視図である。
【図10】従来の気密容器の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ベース 3 キャップ体 5 内蓋 7 外蓋 8 キャップ当接部 9 オーリング 11 ばね室 13 ばね 15 内蓋孔 17 外蓋孔 19 オーリング 21 弁 23 軸 25 つまみ 29 身筒 29a 下部 29b 孔 29c 天井部 30 長孔 31 螺旋筒 32 螺旋溝 33 中皿 34 係止突起 35 中蓋 35a 天井部 37 中具 39 中栓 41 インナーキャップ 42 インナーキャップ孔 43 凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のベースと筒状のキャップ体とから
    なり、上記キャップ体は上記ベースに着脱自在に嵌合す
    る内蓋と、該内蓋に嵌合する外蓋とからなり、上記内蓋
    と外蓋の間にはばね室が形成され、該ばね室に外蓋を上
    下動させるばねを設け、上記内蓋にベース内とばね室を
    連通する内蓋孔を設け、上記外蓋にばね室に通じる外蓋
    孔を設け、外蓋の外側に設ける弁により上記外蓋孔を開
    閉自在とすることを特徴とする減圧気密容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の減圧気密容器において、
    上記弁は軸を有し、該軸を内蓋と外蓋の間に掛け渡した
    ことを特徴とする減圧気密容器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の減圧気密容
    器において、上記弁につまみを突設したことを特徴とす
    る減圧気密容器。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3いずれか一記載の
    減圧気密容器において、上記ベース内に内容物容器を収
    納することをを特徴とする減圧気密容器。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3いずれか一記載の
    減圧気密容器において、上記ベース内に内容物を収納す
    ることを特徴とする減圧気密容器。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5記載の減圧気密容
    器において、上記ベースに着脱自在に被冠するインナー
    キャップを介して上記キャップ体を上記ベースに嵌合す
    ることを特徴とする減圧気密容器。
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