JPH10129705A - 電子工業用薬液容器の栓構造物 - Google Patents

電子工業用薬液容器の栓構造物

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JPH10129705A
JPH10129705A JP8284347A JP28434796A JPH10129705A JP H10129705 A JPH10129705 A JP H10129705A JP 8284347 A JP8284347 A JP 8284347A JP 28434796 A JP28434796 A JP 28434796A JP H10129705 A JPH10129705 A JP H10129705A
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JP
Japan
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plug
pipe
container
joint
plug structure
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Pending
Application number
JP8284347A
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English (en)
Inventor
Akira Haino
晃 拝野
Yuichi Serizawa
裕一 芹沢
Yasushi Sugawara
靖 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子工業分野における高純度な品質が要求され
る薬液の容器用栓構造物を提供する。 【解決手段】貫通する孔を有するプラグから構成され、
該孔の両面に各々継手部を有することを特徴とする容器
用栓構造物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体分野、液晶デ
イスプレイ分野等に使用される電子工業用薬液容器用栓
構造物およびそれを伴う容器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子工業分野では半導体や液晶デイスプ
レイの製造にあたって種々の高純度薬液が使用されてい
る。例えば、高純度過酸化水素水、高純度アンモニア
水、高純度テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイ
ド水溶液等である。これらの薬液中に微量の不純物や微
粒子が存在すると半導体素子や液晶表示素子の素子特性
に悪影響を与えるため、薬液は高純度である必要であ
る。例えば各金属が1ppb以下、0.2μm以上の大
きさの微粒子が100個/ml以下等極めて高純度なも
のが要求される。従って、容器からの薬液を抜き出す送
液作業に伴う汚染や容器材質からの不純物溶出や発塵は
厳密に管理されなければならない。
【0003】従来、容器からの薬液を抜き出す方法とし
てポンプを用いる方法やガス加圧による圧送方式が知ら
れている。ポンプにより抜き出す法について次に説明す
る。これは液出し口から容器内部に配管(これを抜き出
し管と称する)を挿入したのち、その配管とユースポイ
ントの間にポンプを設置し、ポンプを稼働することによ
り抜き出す方法である。このとき容器が密閉系になる場
合は容器内部が減圧にならないように容器のガス抜き口
を設ける必要がある。
【0004】また、圧送方式は容器に充填された薬液を
抜き出すにあたり、窒素などの加圧したガスを容器の圧
送ガス口に接続し、他方の液出し口にユースポイントに
至る配管を接続したのち、圧送ガスで加圧することでユ
ースポイントに送液する方法である。接続部分にワンタ
ッチジョイントを用いてクリーンブースで接続し、圧送
ガスはクリーンな窒素などを用いれば、外部からの汚染
を防ぐことができる。
【0005】特に100リットル、200リットルなど
の大型容器はその形状、重量が大きいため、容器を傾け
て薬液を吐出させることは困難である。その点、ポンプ
による方法、または圧送方式であれば容器を傾けて薬液
を吐出させる必要がない。また、ポンプや圧送ガスによ
り送液量を制御できる。従って、上記2つの送液方法は
流量、流速を制御できるため電子工業分野において好適
に使用されている。
【0006】ポンプを用いる方法、圧送方式は上記の利
点を有する送液方法であるが、容器から薬液を抜き出す
毎に、キャップ、プラグを外し、抜き出し管を薬液中に
挿入するため、キャップ、プラグの着脱、及び開放時の
環境からの汚染が発生し、薬液中に異物が混入する。ま
た、エア抜き口を経由する外部からの異物混入がある。
このような容器外部からの汚染により薬液の高純度を保
てない問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、容器
から送液を行う度に配管を薬液中に挿入しないことで外
部からの汚染を防ぐ容器用栓構造物の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意努力の
結果、次に説明するような容器用栓構造物であれば、薬
液を抜き出す毎に薬液が充填された容器内に抜き出し管
を挿入する必要がなく、その結果、挿入時に伴うキャッ
プ、プラグの着脱、及び開放による環境からの汚染を防
止できることを見いだした。さらに当該栓構造物は液出
し口用のみならず、エア抜き口用、ブラインド用、加圧
ガス導入用にも使用することができる。
【0009】すなわち、この栓構造物は、貫通する孔を
持ちその穴の両面に配管を接続するための継手a及びb
部分を有するプラグ2が基本構造であり、プラグ2と数
種の付属品を適時組み合わせて使用することで液出し口
用栓構造物、エア抜き口用栓構造物、加圧ガス導入用栓
構造物、ブラインド用栓構造物にも成り得るものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の栓構造物は、容器本体と
組み合わせ電子工業用薬液容器構造物として使用され
る。その例を図1に示す。本発明による栓構造物を液出
し口用栓構造物として使用する場合を図2に示す。プラ
グ2の容器内部側、すなわち継手b部分にパイプ3を接
続してパイプ3を抜き出し管とする。継手a部分側には
ユースポイントに至るいわゆる外部配管4を接続して薬
液を抜き出す。プラグ2の継手a,b部分の形状及びこ
れらとパイプ3、外部配管4の接続方法に制限はない。
一例を挙げるとねじを切ることによるねじ込み、ワンタ
ッチジョイント組み込みによる接続等が挙げられる。
又、ねじ込みによる接続でも継手a,b部分がオス型、
あるいはメス型でも構わない。図2では例としてa,b
部分共にメス型であり、パイプをa,b部分に挿入して
接続する形態を示している。また、必要に応じて接続不
良による薬液の抜き出し不良を防ぐため接続部分にパッ
キン等適当なシール材を用いても良い。
【0011】液出し時以外は継手a部分を適当な手段で
覆う。覆う方法としては制限はないが、一例を挙げると
図3に示すようにキャップ6を用いる方法等が挙げられ
る。エア抜き口用栓構造物として使用する場合を図4に
示す。プラグ2の継手の容器外部側にフィルター7とフ
ィルター押さえキャップ8をかぶせ、エア抜き口とす
る。フィルター押さえキャップ8にはガスを放出できる
ように穴が開けてある。本栓構造物はエア抜き口用であ
るから、パイプ3の接続はしない。
【0012】さらに加圧ガス導入用として使用する場合
は、エア抜き口用栓構造物を示す図4においてフィルタ
ー押さえキャップ8を外し、継手a部分に加圧ガス配管
9を接続すればよい。ガス配管の接続方法としては液出
し口用栓構造物の場合と同様であり、制限はない。さら
にフィルター7の設置の有無も問わない。形態の一例を
図5に示す。
【0013】また、ブラインド栓用構造物としては継手
aあるいはb部分を密栓することで目的を達せられる。
特にa部分を密栓することが栓構造物内への汚染を防ぐ
点から好ましい。密栓する方法に制限はないが、一例を
挙げると図4に示すフィルター押さえキャップ8におい
て穴が空いていない形状のものを使用する方法が挙げら
れる。また、ブラインド栓用構造物として、継手a部分
にフィルター7や継手b部分にパイプ3等が装着されて
いても構わない。少なくとも継手aもしくはb部分で密
栓状態になっていれば良い。
【0014】この栓構造物を液出し口用栓構造物として
使用する場合は薬液を抜き出す毎に抜き出し管を薬液中
に挿入する必要がないので、配管挿入に伴う異物混入を
防ぐことができる。さらにプラグ2の付属部品を適時取
捨選択することでエア抜き口用、加圧ガス導入用、ブラ
インド栓用栓構造物にもなりうる。
【0015】エア抜き口用として本栓構造物を使用する
場合、装着されているフィルター7により外部からの異
物混入を防止できる。エア抜き口は、ポンプを用いる送
液を行う際、容器内部が減圧状態にならないように外気
の取り入れ口として使用することができる。
【0016】一方、過酸化水素水のように分解してガス
が発生するような薬液を収容する場合、容器内が必要以
上に加圧状態にならないように発生したガスを外部に放
出する役割も果たす。加圧ガス導入用栓構造物は、窒素
などの加圧したガスを用いる加圧式により容器から薬液
を抜き出す際の容器への、ガス供給口の役割を果たす。
ブラインド用栓構造物は、例えばアンモニア水のように
密閉系の容器が要求される場合に使用される。
【0017】また、本発明による栓構造物が装着された
容器本体に充填された薬液を抜き出さないときやその容
器を保管する場合等は、本栓構造物の外部からの汚染を
防止するために、保護キャップ等で覆ってもよい。その
一例を図6に示す。図6では栓構造物にシールキャップ
10をかぶせ、さらに保護キャップ11をかぶせた形態
を表している。
【0018】本発明の容器本体、栓構造物の材質として
は、収容する薬液に適した材質を選定して使用すれば良
い。特に電子工業用薬液向けの場合は適時ポリオレフィ
ン、フッ素系樹脂から選択することが好ましい。但し、
ガスケット、パッキン類はフッ素系ゴム、シリコーン系
ゴムも含む。栓構造物、容器本体の形状は本発明の要件
を満たせば、図1〜7に示す形状に限定されない。大き
さも同様である。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例より何ら限定されるもの
ではない。図1〜7に本発明の一実施例を示す。図1に
はA、B部ともに本発明による栓構造物が装着された全
面図である。
【0020】A部を拡大し、断面表示した図が図3であ
る。この場合、A部の栓構造物は液出し口用となる。栓
構造物に抜き出し管3が最初から装着されているため、
薬液抜き出し時にプラグ等を外さず、また、新たに抜き
出し管を挿入する必要がなく容器内を汚染することがな
い。薬液を抜き出す際の形態を図2に示す。外部配管4
をプラグ2に装着し、容器外へ薬液を抜き出す。B部を
拡大し、断面表示した図が図4である。B部の栓構造物
はエア抜き口用となる。フィルター7、穴が開いたフィ
ルター押さえキャップ8が装着されている。
【0021】一方、B部のエア抜き口用栓構造物中のフ
ィルター7、フィルター押さえキャップ8を外し加圧ガ
ス配管9を装着した場合を図5に示す。この場合、加圧
ガス配管9からの容器への加圧により、図2に示すA部
の液抜き出し口用栓構造物中外部配管4から薬液を抜き
出すことができる。図6に薬液を抜き出さないときやそ
の容器を保管する場合等のA、B部の形態の一例を拡大
して示す。栓構造物の外部からの汚染を防止するため、
シールキャップ10、保護キャップ11をかぶせてあ
る。図7に発明における栓構造物のプラグの上面図、及
び断面図を示す。
【0022】
【発明の効果】本発明による栓構造物を用いれば、容器
から送液を行う毎に栓構造物を外す必要もなく、かつ抜
き出し管を容器本体内の薬液中に挿入することも無くな
り、それに伴う外部からの汚染を防ぐことが可能になっ
た。また、該栓構造物に付属部品を装着することで、液
出し口用、エア抜き口用、加圧ガス導入用、ブラインド
用にもなる容器用栓構造物が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】容器全体図
【図2】本発明の栓構造物
【図3】本発明の栓構造物
【図4】本発明の栓構造物
【図5】本発明の栓構造物
【図6】本発明の栓構造物
【図7】本発明のプラグ平面図及び断面図
【符号の説明】
a:継手部分 b:継手部分 1:容器本体 2:プラグ 3:パイプ(抜き出し管) 4:外部配管 5:プラグシール用ガスケット 6:キャップ 7:フィルター 8:フィルター押さえキャップ 9:加圧ガス配管 10:シールキャップ 11:保護キャップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通する孔を有するプラグから構成さ
    れ、該孔の両面に各々継手部を有することを特徴とする
    容器用栓構造物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の栓構造物と容器本体から
    なる電子工業薬液用容器。
JP8284347A 1996-10-25 1996-10-25 電子工業用薬液容器の栓構造物 Pending JPH10129705A (ja)

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