JP3350577B2 - 充填材注入方法及び装置 - Google Patents
充填材注入方法及び装置Info
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Description
体内に充填材を注入するための方法及び装置に関するも
のである。
示す構成配置図である。図3において、充填材注入装置
は、一端側から他端側に向かって下る状態に傾斜された
傾斜台1と、この傾斜台1よりも高い載置台2とが用意
されている。その載置台2上には充填材3が入れられた
タンク4が載せられるとともに、傾斜台1上には密閉筺
体5がその長手方向が上下方向に延ばされた状態にして
配置され、かつタンク4内と密閉筺体5内とがゴムホー
ス6とで接続された構造になっている。なお、上記充填
材3は、例えばシリコン油等の絶縁油である。
と、この密閉筺体5は、例えばポリウレタンゴム等の可
撓性を有したゴムホース7を本体部とし、このゴムホー
ス7内に例えば図示せぬ音響センサ等を収納した後、こ
のゴムホース7の一端をフランジ8で、他端をフランジ
9でそれぞれ密に閉じた構造になっている。また、フラ
ンジ8には、ゴムホース7内へ通じる注入口10及び排
出口11が設けられており、この注入口10及び排出口
11は水密栓13及び水密栓14ででそれぞれ密閉され
る。
作業について説明する。密閉筺体5に充填材3を注入す
る場合は、音響センサ等が既に格納されて、かつフラン
ジ8,9で密に閉じられている密閉筺体5の水密栓13
及び水密栓14を各々外すとともに、一端がタンク4の
充填材3に通じるゴムホース6の他端を、途中の仕切り
弁6aが閉じられた状態で密閉筺体5の注入口10に接
続させる。
11が上向きとなる状態にして密閉筺体5を傾斜台1上
にセットし、その後から仕切り弁6aを開く。すると、
タンク4よりも低い位置に配置されている密閉筺体5
に、ゴムホース6を通してタンク4内の充填材3が自然
流動により流れ込み、同時に密閉筺体5内に滞留してい
た空気が排出口11より排出される。
が注入されたら、密閉筺体5よりゴムホース6を外し、
次いで注入口10及び排出口11に水密栓13,14を
それぞれ取り付けると、一連の注入作業が完了する。そ
して、この充填材注入済みの密閉筺体5は傾斜台1より
取り除かれ、充填材未注入済みの新たな密閉筺体5がセ
ットされて同じようにして充填材3が注入される。
た従来の充填材注入装置では、密閉筺体5への充填材3
の注入を、タンク4と密閉筺体5との高低差による自然
流動で行っている。このため充填に時間がかかり、作業
効率が悪いと言う問題点があった。
えば音響センサ等のように複雑な形状をしているような
場合では充填材3を完全に充填することが難しく、その
物の一部に空気溜りができ易い。したがって、音響セン
サ等を収納させているような場合では、この音響センサ
の音響性能を低下させてしまうと言う問題点があった。
のであり、その目的は注入作業時間の短縮を可能にして
作業効率を向上させるとともに、空気溜りを無くして充
填材を密に充填させることができる充填注入方法及び装
置を提供することにある。
あっては、可撓性を有した密閉筐体の内部とタンク内に
格納された充填材との間をパイプ材で接続し、前記充填
材を前記パイプ材内を通して前記密閉筐体内に注入する
方法において、前記密閉筐体を密閉室内に収容し、かつ
前記密閉筐体内の圧力と前記密閉室内の圧力とを個別に
減圧して略同じにするとともに、両圧力を前記タンク内
の圧力よりも低く設定し得る減圧ポンプ手段を配設し、
前記密閉筐体内の圧力と前記タンク内の圧力との差によ
って生じる吸入作用により前記充填材を前記密閉容器内
に注入する方法によって達成される。また、好ましく
は、前記密閉筐体と前記密閉室を前記タンクよりも低い
位置に設置し、前記密閉筐体内の圧力と前記密閉室内の
圧力との差を前記減圧ポンプ手段による操作と位置の高
低とで生成するようにして達成される。
可撓性を有した密閉筐体の内部とタンク内に格納された
充填材との間をパイプ材で接続し、前記充填材を前記パ
イプ材内を通して前記密閉筐体内に注入する装置におい
て、前記密閉筐体が収納される密閉室と、前記密閉筐体
内の圧力と前記密閉室内の圧力とを個別に減圧して、共
に前記タンク内圧力よりも低くなるまで減圧させるため
の減圧ポンプ手段とを備え、前記密閉筐体内の圧力と前
記タンク内の圧力との差によって生じる吸入作用により
前記充填材を前記密閉容器内に注入するようにした装置
によって達成される。また、好ましくは、前記密閉筐体
と前記密閉室を前記タンクよりも低い位置に設置し、前
記密閉筐体内の圧力と前記密閉室内の圧力との差を前記
減圧ポンプ手段による操作と位置の高低とで生成するこ
とにより達成される。更に、前記密閉筐体は前記密閉室
内に出し入れ自在に配置され、前記密閉室内には前記密
閉筐体の出し入れを案内するための複数のローラが配列
しても達成することができる。また、更に好ましくは、
前記密閉室に前記密閉筐体を外部より見るための監視窓
を設けて達成される。
体内の圧力とタンク内の圧力との差によって生じる吸入
作用により強制的に注入されるので、注入効率が向上
し、注入作業時間を短縮させることができる。また、充
填材を密に充填させることができ、空気溜りを無くすこ
とができる。しかも、密閉室内に密閉筺体を配置し、密
閉筺体と密閉室の圧力を略同じにした状態にして注入す
るので、可撓性を有した密閉筺体内の圧力をタンク内圧
力よりも低く設定しても密閉筺体が大気圧等により潰さ
れることがなく、充填材の注入がスムースに行われる。
詳細に説明する。図1は本発明に係る充填材注入装置の
一実施例を示す構成配置図である。なお、図1において
図3及び図4と同一符号を付したものは図3及び図4と
同一のものを示している。また、本実施例では、図3の
従来装置で注入したのと同じ図4に示す密閉筺体5に充
填材3を注入する場合を一例として説明する。
閉筺体5が密閉された状態で収納される密閉室20を有
した密閉ダクト21と、充填材3が入られたタンク4
と、密閉筺体5の排出口11より溢れ出して来る充填材
3を回収するための密閉されたオーバーフロータンク2
2と、真空ポンプ23等で構成されている。
閉筺体5を出し入れ自由に構成されており、格納後は気
密状態で保持できる構造になっている。また、周面の一
部には内部に格納された密閉筺体5の状態を外部より視
認できるようにするための透明な強化ガラスで閉じられ
ている監視窓24が設けられている。加えて、密閉ダク
ト21には、この密閉ダクト21の内と外をつないでい
るパイプ材としてのゴムホース25,26,27,28
が配設されている。
成についてさらに説明すると、ゴムホース25には途中
にリーク弁29が介装されている。
設けて真空ポンプ23に取り付けられており、さらに仕
切り弁30と密閉ダクト21との間に密閉ダクト21内
の圧力を図るための真空計31が配設されている。ま
た、真空ポンプ23と仕切り弁30との間には、オーバ
ーフロータンク22内へ通じるゴムホース32が分岐さ
れた状態で設けられている。このゴムホース32の途中
には、真空ポンプ23とオーバーフロータンク22との
間を仕切るための仕切り弁33と、オーバーフロータン
ク22内の圧力を計るための真空計34が配設されてい
る。なお、オーバーフロータンク22には、リーク弁3
7と、このオーバーフロータンク22内に溜っている充
填材3の量を知るための油面計38が設けられている。
クト21の内側で密閉筺体5の排出口11に取り外し自
在に連結可能になっており、他端側は途中に仕切り弁3
5を設けてオーバーフロータンク22内に接続されてい
る。
クト21の内側で密閉筺体5の注入口10に取り外し自
在に連結可能になっており、他端側は途中に仕切り弁3
6を設けてタンク4の充填材3内に沈められている。
クト21内に密閉筺体5を収納させた状態で充填材3を
注入するが、密閉筺体5は上述した従来装置と同様に、
注入口10及び排出口11が設けられているフランジ8
側がフランジ9側よりも高くなる状態にしてセットさ
れ、またタンク4は密閉筺体5よりも高い位置に配設さ
れる。
作業について説明する。まず、リーク弁29,37及び
仕切り弁36を閉じるとともに、仕切り弁30,33,
35を開いた状態において、密閉ダクト21の密閉筺体
5を受け入れるための口を開放する。
つフランジ8,9で密に閉じられている密閉筺体5の水
密栓13及び水密栓14を外し、密閉ダクト21の内側
でゴムホース28の一端を注入口10に接続させるとと
もにゴムホース27の一端を排出口11に接続し、この
密閉筺体5を密閉ダクト21内にセットする。その後、
密閉ダクト21を閉じる。
バーフロータンク22内の圧力と、ゴムホース7で形成
されて可撓性が持たされている密閉筺体5内の圧力と、
密閉ダクト21の密閉室20内の圧力をそれぞれ減圧す
る。
24から密閉筺体5のゴムホース7の状態を監視し、密
閉筺体5内の圧力と密閉ダクト21の密閉室20内の圧
力との差が生じることによって密閉筺体5の本体部とな
っているゴムホース7が収縮するようであれば仕切り弁
33を一時閉め、この仕切り弁33の調整により密閉筺
体5内の圧力と密閉ダクト21内の圧力をほぼ同じに保
つ。
は、真空計31,34を見ながら、密閉ダクト21の密
閉室20内の圧力と、オーバーフロータンク22内の圧
力と、密閉筺体5内の圧力が絶対圧0気圧になるまで行
う。
0気圧が確認されたら真空ポンプ23の作動を停止し、
また仕切り弁30,33,35を閉にする。
と、密閉筺体5内は絶対圧0気圧に減圧されてタンク4
内の大気圧よりも低くなっているのでこの圧力差によっ
て生じる吸入作用と、タンク4と密閉筺体5の高低差に
よって生じる吸入作用により、タンク4内の充填材3が
密閉筺体5内にゴムホース28内を通って強制的に吸入
される。なお、本実施例ではタンク4と密閉筺体5の高
低差によって生じる吸入作用も用いる構造にしている
が、この高低差によって生じる吸入作用は必ずしも無く
て差し支えないものである。
を監視し、ほぼ充填が終ったら仕切り弁35を開き、ま
た油圧計38にて充填材3がオーバーフロータンク22
内に充填されることを確認する。そして、充填材3がオ
ーバーフロータンク22内に充填されたことが確認でき
たら、仕切り弁35,36を閉じるとともに、リーク弁
29,37をそれぞれ開いて密閉室20及びオーバーフ
ロータンク22内をほぼ大気圧まで高める。
ホース27,28を密閉筺体5より取り外し、注入口1
0及び排出口11に水密栓13,14をそれぞれ取り付
けて密封すると一連の注入作業が完了する。そして、こ
の充填材注入済みの密閉筺体5が密閉ダクト21の密閉
室20内より取り除かれ、充填材未注入の新たな密閉筺
体5がセットされて、同じようにして充填材3が注入さ
れる。
ダクト21内に単に差し込み収納させてセットするよう
にした構造を開示したが、この密閉筺体5が長く、また
重くなってセットがしにくい場合には、例えば図2に示
すように、密閉ダクト21内の底面上にローラ40を複
数配列させて設け、このローラ40の上を滑らせながら
挿入及び取り出しを行うことができるようにすると、密
閉ダクト21に対する密閉筺体5の出し入れを簡単にす
ることができる。また、この場合、密閉ダクト21は挿
入口側が高く、奥に進んで行くに従って低くなるように
脚41,42,43が順次設けられて、全体として傾斜
された状態で設置される。これは、例えば密閉ダクト2
1の底面が水平になっている場合では可撓性を有してい
る密閉筺体5がスムースにまっすぐ挿入されず、その途
中で屈曲されて蛇行された状態になって充填材3の注入
障害を起こす場合もあるが、このように傾斜させ、また
ローラ40を設けると密閉筺体5がスムースにまっすぐ
挿入されて屈曲を未然に防ぐことができるものである。
5,26,27,28を使用した構造を開示したが、こ
れは充填材3あるいはエアを外部に漏らさないようにす
ることができるものであれば、どのようなパイプ材であ
っても差し支えないものである。
密閉筺体内には充填材が減圧ポンプ手段により強制的に
注入されるので、注入効率が向上し、注入作業時間を短
縮させることができる。また、充填材を密に充填させる
ことができ、空気溜りを無くすことができる。しかも、
密閉室内に密閉筺体を配置し、密閉筺体と密閉室の圧力
を略同じにした状態にして注入するので、可撓性を有し
た密閉筺体内の圧力をタンク内圧力よりも低く設定して
も密閉筺体が大気圧により潰されることがなく、充填材
の注入がスムースに行われ、注入効率をさらに向上させ
ることができる等の効果が期待できる。
構成配置図である。
一部破断して示す斜視図である。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 可撓性を有した密閉筐体の内部とタンク
内に格納された充填材との間をパイプ材で接続し、前記
充填材を前記パイプ材内を通して前記密閉筐体内に注入
する方法において、 前記密閉筐体を密閉室内に収容し、かつ前記密閉筐体内
の圧力と前記密閉室内の圧力とを個別に減圧して略同じ
にするとともに、両圧力を前記タンク内の圧力よりも低
く設定し得る減圧ポンプ手段を配設し、前記密閉筐体内
の圧力と前記タンク内の圧力との差によって生じる吸入
作用により前記充填材を前記密閉容器内に注入すること
を特徴とする充填材注入方法。 - 【請求項2】 前記密閉筐体と前記密閉室を前記タンク
よりも低い位置に設置し、前記密閉筐体内の圧力と前記
密閉室内の圧力との差を前記減圧ポンプ手段による操作
と位置の高低とで生成するようにしたことを特徴とする
請求項1に記載の充填材注入方法。 - 【請求項3】 可撓性を有した密閉筐体の内部とタンク
内に格納された充填材との間をパイプ材で接続し、前記
充填材を前記パイプ材内を通して前記密閉筐体内に注入
する装置において、 前記密閉筐体が収納される密閉室と、 前記密閉筐体内の圧力と前記密閉室内の圧力とを個別に
減圧して、共に前記タンク内圧力よりも低くなるまで減
圧させるための減圧ポンプ手段とを備え、 前記密閉筐体内の圧力と前記タンク内の圧力との差によ
って生じる吸入作用により前記充填材を前記密閉容器内
に注入することを特徴とする充填材注入装置。 - 【請求項4】 前記密閉筐体と前記密閉室を前記タンク
よりも低い位置に設置し、前記密閉筐体内の圧力と前記
密閉室内の圧力との差を前記減圧ポンプ手段による操作
と位置の高低とで生成するようにしたことを特徴とする
請求項3に記載の充填材注入装置。 - 【請求項5】 前記密閉筐体は前記密閉室内に出し入れ
自在に配置され、前記密閉室内には前記密閉筐体の出し
入れを案内するための複数のローラが配列されたことを
特徴とする請求項3または4に記載の充填材注入装置。 - 【請求項6】 前記密閉室に前記密閉筐体を外部より見
るための監視窓を設けたことを特徴とする請求項3、4
または5に記載の充填材注入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21508493A JP3350577B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 充填材注入方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21508493A JP3350577B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 充填材注入方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0747256A JPH0747256A (ja) | 1995-02-21 |
JP3350577B2 true JP3350577B2 (ja) | 2002-11-25 |
Family
ID=16666490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21508493A Expired - Fee Related JP3350577B2 (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | 充填材注入方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3350577B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP21508493A patent/JP3350577B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0747256A (ja) | 1995-02-21 |
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