JPH10128698A - シート材の抜きかす除去装置 - Google Patents

シート材の抜きかす除去装置

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JPH10128698A
JPH10128698A JP30125396A JP30125396A JPH10128698A JP H10128698 A JPH10128698 A JP H10128698A JP 30125396 A JP30125396 A JP 30125396A JP 30125396 A JP30125396 A JP 30125396A JP H10128698 A JPH10128698 A JP H10128698A
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JP
Japan
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sheet material
debris
sheet
rotary
punching
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Application number
JP30125396A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Mizuno
博 水野
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MIZUNO MOKKO SEWING MACH SUKASHIBORI KOGYOSHO GOUSHI
Chiyoda Corp
Original Assignee
MIZUNO MOKKO SEWING MACH SUKASHIBORI KOGYOSHO GOUSHI
Chiyoda Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by MIZUNO MOKKO SEWING MACH SUKASHIBORI KOGYOSHO GOUSHI, Chiyoda Corp filed Critical MIZUNO MOKKO SEWING MACH SUKASHIBORI KOGYOSHO GOUSHI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段ボール等のシートを抜き型で打ち抜いた後
に生じる抜きかす(かす部)を、製品部から効率よく分
離除去するのに好適な抜きかす除去装置を提供する。 【解決手段】 本発明の回転式かす除去装置1は、打抜
き刃の輪郭と相似形状の輪郭を有する帯板5を、円筒状
の上ドラム2の外周面に沿って配置し、他方、これに平
行な下ドラム3には、軸方向に移動可能な受けリング8
が取り付けられる。そして、上ドラム2と下ドラム3と
の間に供給される打抜き後シートWに対し、相似形状の
輪郭を有する帯板5を、上ドラム2の回転に従って打抜
き後シートWの打抜き線のわずかに外側又は内側に押し
当てていくことにより、打抜き後シートWからかす部を
シート厚さ方向に分離除去してゆく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボール等のシー
トを打抜き型で打ち抜いた後に生じる抜きかすを、製品
部から分離除去する抜きかす除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、シート状の素材(例えば、段
ボール板等の紙、合板、皮革、布、プラスチック板等)
を所定形状に打ち抜いたり、あるいは切れ目を入れたり
するために、図12に示すようなトムソン刃(帯刃)1
00を、木製の基盤101にその板面から突出した状態
で埋め込んだ抜き型102が用いられている。この抜き
型102を下降させて、前述のような面状の素材に対
し、打抜きや切れ目形成を行うこととなる。
【0003】このような抜き型102による打抜き作業
において、例えばダンボールシート103を製品104
として打ち抜いたとき、周縁部105や図示しない箱の
手差し穴等の小穴部分などが抜きかすとして分離除去さ
れる。そして、大量の打抜き後のシート材からかすを除
去するため、従来は、打抜き後のシートに振動を与える
方法、突出しピン等で製品部又はかす部を突く方法、あ
るいは手作業などで処理している。特に近年は、省力
化、高速化の要請から、原紙の供給、打抜き、かす取
り、製品シートの積層などの工程を高速で連続して行う
自動打抜き機やかす抜き専用機も普及しているが、これ
らの機械では、振動を与える方法が最も多く使用され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
振動によるかす除去装置では、振動でかすが飛散しやす
いほか、除去作用が十分満足できるものでなく、シート
から分離されるべきかすが落下せずに、次工程でつまり
等を発生させる場合がある。また、突出しピン等による
方法の場合は、いくつかの点で突くものであるため、製
品部とかす部が入りくんだ部分や閉ループ部分等では、
分離しにくい所が生じやすい。また、処理する製品が変
わると、製品の輪郭に合わせて複数のピンを版の適正な
位置に移動させなければならず煩雑である。
【0005】本発明の課題は、段ボール板等のシートを
抜き型で打ち抜いた後に生じる抜きかす(かす部)を、
製品部から効率よく分離除去するのに好適な抜きかす除
去装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明の
シート材の抜きかす除去装置は、シート材を所定の形状
に打ち抜く打抜き刃の輪郭よりわずかに大きい若しくは
わずかに小さい相似形状又はその相似形状の一部を省略
した簡略相似形状(以下、単に相似形状と総称する)の
輪郭を有するかす分離凸部を有するかす除去型を備え
る。そして、打抜き刃により形成された打抜き線を境界
として製品部とかす部とに区画される打抜き後シート材
に対し、相似形状の輪郭を有するかす分離凸部をその打
抜き線のわずかに外側又は内側において押し当てること
により、シート材の製品部からかす部をシート厚さ方向
に除去することを特徴とする。
【0007】このようにすれば、振動の場合と異なり常
に一定方向にかす部を排出するため、かす部が飛散した
りする心配がない。かつ、ピン式の場合とも異なり、点
状ではなく線状に打抜き線の近くで、相似形状の分離凸
部によってかす部を分離させる力が働くため、かす除去
がしやすく、その信頼性が向上する。なお、相似形の分
離凸部は製品部に当ててもよいし、かす部に当ててもよ
い。いずれにしても相対的に製品部からかす部が分離除
去される。
【0008】また、本発明のシート材の抜きかす除去装
置を、具体的には回転式の抜きかす除去装置とすること
ができる。すなわち、相似形状の輪郭を有するかす分離
凸部を、円筒状の回転ドラムの外周面に沿って配置して
回転式かす除去型を構成し、他方、これに平行に対向し
て回転式受けドラムを設ける。そして、それら回転式か
す除去型と回転式受けドラムとの間に供給される打抜き
後シート材に対し、相似形状の輪郭を有するかす分離凸
部を、回転式かす除去型の回転に従って打抜き線のわず
かに外側又は内側に押し当てていくことにより、シート
材の製品部からかす部をシート厚さ方向に除去してゆ
く。回転式受けドラムは、その厚さ方向の除去を許容す
る逃がし部を備えるとともに、回転式かす除去型とは反
対向きに回転させる。
【0009】このような回転式の抜きかす除去装置によ
れば、打抜き後シート材の供給、かす部の分離排出、製
品シートの搬送を、回転するかす除去型を通過させて連
続して行うことができるため、かす除去処理の高速化が
容易である。
【0010】この回転式の抜きかす除去装置の回転式受
けドラムの外周に、そのドラムの軸方向に移動可能な複
数のリング部材を互いに同心的にかつ所定の間隔で設け
ることができる。リング部材を設けることにより、リン
グ部材間に逃がし部が形成され、ここに抜いたかす部を
排出することができる。また、回転式受けドラム上の各
リング部材の位置調整を行う位置調整手段を設けること
により、製品が変わってもそれに相応した位置にリング
部材を移動でき、精度のよいかす分離操作を行うことが
できる。
【0011】特に、リング部材を、シート材における打
抜き線の曲率又は曲り度が大きくかす除去がしにくい除
去ポイントの両側に位置させることを目的として、回転
式受けドラム上の各リング部材の位置調整を行う手動又
は自動の位置調整手段を設けることもできる。それによ
り、製品部とかす部が入りくんだ部分や、箱における手
差し穴等の閉ループ状のかす部についても、リング部材
で両側からはさまれるように製品部又はかす部の一方が
受けられ、他方が相似形状の分離凸部で押し込まれるこ
とにより、容易にかす除去を行うことができる。
【0012】また、本発明のシート材の抜きかす除去装
置を平面式のかす除去装置とすることができる。すなわ
ち、相似形状の輪郭を有するかす分離凸部を、平面に沿
って配置して平面式かす除去型を構成し、他方、これに
平行に対向する受け部材を設ける。そして、それら平面
式かす除去型が受け部材に対し相対的に接近することに
より、それら平面式かす除去型と受け部材との間に位置
する打抜き後シート材に対し、相似形状の輪郭を有する
かす分離凸部が打ち抜き線のわずかに外側又は内側に押
し当り、シート材の製品部からかす部をシート厚さ方向
に除去する。なお、受け部材は、その厚さ方向の除去を
許容する逃がし部を備えている。
【0013】このような平面式かす除去装置は、かす除
去型及び受け部材ともにその製作が比較的容易で安価で
ある。また、上下方向等の往復運動のため、既存の自動
打抜き装置のかす抜きユニットとして汎用性が高い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照して説明する。 (実施例1)図1に示す回転式かす除去装置1は、回転
式かす除去型の回転主体である上ドラム2と、回転式受
けドラムとして機能する下ドラム3とを備え、これら両
ドラム2、3が後述の駆動手段により互いに逆方向に回
転し、これらの間に供給コンベヤ9で段ボール板等の打
抜き後シートWが供給され、その打抜き後シートWに付
着している抜きかす(かす部17)を、ガイド11によ
り(又はガイド11なしで)下前方に除去・落下させ、
製品部20のみが回収コンベヤ10で回収されるように
なっている。本実施例の装置は、例えば、箱製造のため
の箱展開形状の打抜き品を得ること等を目的とし、原紙
の供給、打抜き、かす取り、製品シートの積層などの工
程を高速で連続して行う自動打抜き機のかす取りユニッ
トに使用するなど、特に高速でかす取りを行う場合に好
適な装置である。
【0015】このような回転式かす除去装置1に供給さ
れる打抜き後シートWは、既に前工程の打抜き工程で製
品の輪郭に打ち抜かれているが、製品部からかす部が分
離されていない状態であり、製品部とかす部は主に打抜
き部分の厚み方向の摩擦力で保持されている。
【0016】回転式かす除去装置1の上ドラム2は、そ
の外周に基盤4及び帯板5を含む回転式かす除去型7並
びに帯状の弾性押圧部材6を備えている。基盤4は、上
ドラム2の直径に合った半円弧状断面の厚手の合板で、
上ドラム2の半周分を覆う。
【0017】帯板5は、基盤4の外周曲面に沿って一定
高さだけ突出するように埋め込まれ、かす分離のための
かす分離凸部を構成する。この帯板5は、図2に示すよ
うに、基盤4の全体にわたって縦・横・斜め方向に直線
や曲線を連続して描くように基盤4に埋め込まれている
が、これは、打抜き後シートWの製品の輪郭(打抜き
線)の相似形あるいはその一部を省略した形状となって
いる。
【0018】すなわち、図4に示すように、帯板5の取
付位置は、上述の打抜き線を基盤4の円周面に巻き付け
たと仮定した場合の打抜き線15より若干の距離をおい
た外側であって、打抜き線15に平行に形成される。
【0019】弾性押圧部材6は、図2に示すように、上
ドラム2の基盤4の外周面に、上ドラム2の軸方向と直
角な方向に複数本(この例では8本)接着剤等で固着さ
れ、基盤4の周方向の一端から他端まで延びている。こ
こで、弾性押圧部材6と帯板5が交差する箇所では帯板
5が分断されているが、これを弾性押圧部材6の方を分
断したり、連続する帯板5の上に弾性押圧部材6を乗り
上げるようにしてもよい。これらの弾性押圧部材6は、
例えば、発泡ウレタンゴムやその他のゴム等の弾性を有
する素材からなり、供給された打抜き後シートW(製品
部及びかす部)に対し帯板5に先立って押し付けられ、
弾性的に圧縮されつつ次の段階で帯板5がシートWに付
き当ることを許容し、かす除去におけるシートWの位置
ずれを防止する役割を果たす。また弾性押圧部材6は、
後述する受けリング8との間にシートWをはさみこん
で、これを下流へ送り出す機能も有する。そのため弾性
押圧部材6の数と位置は、上述の受けリング8の数と位
置に対応するものとされる。
【0020】図1(b)に示すように、上ドラム2はモ
ータ2a等の駆動手段で駆動され、この駆動力が、上ド
ラム2のギヤ2b、中間ギヤ2c、2d、下ドラム3の
ギヤ3a等の駆動力同期伝達手段を介して下ドラム3に
伝えられ、上ドラム2と下ドラム3は互いに逆方向に同
速度で回転駆動される。
【0021】図1(a)及び図2に示すように、下ドラ
ム3の外周には受け部材として、前述のリング形状の受
けリング8が嵌められている。受けリング8は、下ドラ
ム3の外周面より一段高い所で製品部を支持し、かす部
に加えられる帯板5の押圧力を受けるとともに、帯板5
によって押されたかす部が下方に逃げる隙間(逃がし
部)を与え、製品部からいわばせん断するようにかす部
を分離させる。なお、副次的な機能として、受けリング
8が弾性押圧部材6とともに打抜き後シートWを下流に
搬送する役目を果たすことは前述のとおりである。
【0022】受けリング8の取付位置は、基本的には製
品部の両端近傍にくるように定められが、それら最外側
の受けリング8の内側にも別の受けリング8が存在し、
製品部とかす部が入りくんでかす除去の抵抗が大きい部
分(除去ポイント)を両側からはさむところに受けリン
グ8が位置決めされる。例えば、図2に示す帯板5の形
状において、除去ポイントであるかす部17a及び17
b、17c及び17d、17e及び17f、17g及び
17h、17i、17jをそれぞれはさみ込むように、
各受けリング8の打抜き後シートWに対する相対的な位
置が選ばれている。なお、図4と同様、図2について
も、仮想線で示すシートWは、上ドラム2にそのシート
Wの形態を巻き付けたと仮定した場合の位置関係を示し
ている。
【0023】受けリング8は、自身の周方向の1箇所又
は均等な複数箇所に形成されたねじ孔に中心側に向かっ
て螺合されたロックねじ18を備え、他方、下ドラム3
の外周には、その軸方向と平行に1状又は複数条の横溝
19が形成されている。ロックねじ18の各受けリング
8の内周面から突出した部分が、横溝19に対し摺動可
能に嵌り込むことで、各受けリング8が下ドラム3の軸
方向にスライド可能に案内され、かつ各ロックねじ18
を横溝19の溝底に締め込むことで、各受けリング8が
所定位置に固定される。なお、受けリング8に代えて、
図1の基盤4に対応する半円弧状の受け部材を用いるこ
ともできる。
【0024】ここで、図2における上ドラム2の帯板5
の配置形状に対し、打抜き後シートWの打抜き線(製品
部の輪郭)がわずかに内側になるように、流れ方向位置
を対応させてそのシートWを供給する必要があるため、
打抜き後シートWは、打抜き工程の後、図3に概念的に
示すように、供給コンベヤ9として公知のいわゆるサク
ションコンベヤによって位置ずれが生じないように搬送
されつつ、上ドラム2と下ドラム3の間に供給される。
【0025】供給コンベヤ9としてのサクションコンベ
ヤは、通気性を有するベルト9a、負圧吸引源9bで引
かれる負圧室9cを備え、その負圧が負圧室9cの多孔
性上面及びベルト9aを介してシートWに作用し、この
シートWをベルト9aに負圧吸着させた状態でベルト9
aの進行とともに搬送する。このベルト9aの駆動源で
あるパルスモータ9dのパルス数等により、打抜き後シ
ートWの現在位置と上ドラム2(回転式かす除去型7)
の回転位相とを予め調整しておくことによって、打抜き
後シートWの打抜き線のわずかに外側に、上ドラム2の
帯板5が押し当たる状態が得られる。
【0026】次に、本装置による段ボール板のかす除去
作用について説明する。打抜き後シートWは、サクショ
ンコンベヤ等の供給コンベヤ9で、互いに逆向きに回転
する上ドラム2と下ドラム3の間に、その送り方向位置
と回転式かす除去型7との相対的な位置関係が予め規定
された状態で供給される。
【0027】ここで、供給コンベヤ9の送り速度と上ド
ラム2及び下ドラム3の回転速度は実質上等しくされ、
図5に示すように上下ドラム2、3間に供給された打抜
き後シートWに対し、それらの回転に従い、まず弾性押
圧部材6がシートWに圧縮されつつ押し付けられてシー
トWの位置ずれを防ぎ、次に回転式かす除去型7の帯板
5(かす分離凸型)が、製品部のわずかに外側において
かす部に点接触又は線接触で押し当てられ、図6に模式
的に示すように、製品部20からかす部17をいわばせ
ん断するように下ドラム3側へ分離する。
【0028】例えば図2において、かす部17の直線的
な外縁、並びに三角形、台形、矩形状等に製品部に入り
込んだかす部17a〜17jは、両側から受けリング8
ではさまれる形態で下ドラム3から浮き上がった状態に
保持され、帯板5の押圧力を点接触又は線接触で受けて
いく。これによって通常は分離しにくいかす部17a〜
17jが容易に分離される。
【0029】また、製品部20やかす部17は、上ドラ
ム2の弾性押圧部材6と下ドラム3の受けリング8との
間にはさみ込まれて、両者の摩擦力に基づき、実質上滑
りが生じないように送り出される。従って、上ドラム2
の帯板5と打抜き後シートWとの相対的な位置関係も精
度よく保たれる。なお、図2において、帯板5と弾性押
圧部材6との交点で帯板5を連続させ、弾性押圧部材6
を分断した場合には、受けリング8と帯板5とが交差す
る部分が生じるが、この部分では一時的に段ボールシー
トのかす部が厚さ方向に圧縮されてこの交差を許容する
ことができる。シート部材が段ボール板でなく比較的硬
い板紙等の場合は、リング部材8の外周に例えばウレタ
ンゴム等の弾性体層を形成すれば、その弾性体層の圧縮
で上記交差を吸収できる。
【0030】そして、図5のようにかす部を分離する作
用点が、上ドラム2のp1からp2へ経時的に移行して
いくことにより、全体としてかす部が製品部から分離さ
れ、その分離されたかす部17は、図1のように落下
し、例えば図示しないコンベヤで搬出され、あるいは下
方へストックされた後、適宜排出される。一方、製品部
はコンベヤ10により下流へ搬送されて、積層等の後工
程へ回されることとなる。
【0031】なお、打抜き工程で、かす部にも帯刃によ
る打抜き線を入れ、かす部を小さく切断しておけば、抜
きかす除去工程で排出されるかす部も細かくなり、その
後の処理がしやすくなる。そのため、図2や図4に示す
ように、かす部を分断するように点線で示すような複数
本の切込みkが入っている。ただし、これらの切込みk
の長さや位置は、厳密に言えば前工程の打抜き型に設け
られる、いわゆるステ刃のそれに対応するものであり、
打抜き線をステ刃の始端としてステ刃の終端はかす部の
外縁より外側へはみ出るようにされる。
【0032】次に、図7に示す別の打抜き型の例では、
製品部20の内側に手差し穴等に対応する打抜き線25
が含まれる。この場合、手差し穴のかす部17kを除去
するために、打抜き線25の輪郭に相似しこれより小さ
く形成された帯板5bが、基盤4に埋め込まれるが、除
去を確実にするため、弾性押圧部材6及びこれに対応す
る受けリング8は、帯板5bの両脇に位置決めされる。
【0033】このような手差し穴に付着するかす部17
kは、振動を与えたり、ピン等で突く手法では、製品部
20の中の閉じたループにあるために製品部から分離し
にくいが、両側から受けリング8ではさまれた状態で、
相似形状の帯板5bが自身の回転に従い、点接触又は線
接触で順次かす部17kに突き当たっていく。その結
果、手差し穴に対応するかす部17kは落下し、また外
側の帯板部5aが前述のように外側のかす部を突いてい
き、全体として製品部20とかす部17とにスムーズに
分離されていく。
【0034】以上の説明において、複数の受けリング8
は手動で位置調整が行われるものであったが、これを電
動で自動的に移動させる構成とすることもできる。例え
ば図8に示すように、下ドラム3の内部に、これと一体
的かつ同芯的にねじ軸31を設け、これに移動ナット3
2を螺合する。この移動ナット32と受けリング8と
は、軸方向に一体的に移動可能で互いの相対回転は許容
するように、例えばスポーク33等の連結部材(図の場
合は3本)で連結される。スポーク33等の連結部材
は、下ドラム3に形成された軸方向のスリット34等の
空隙部を貫通しているため、受けリング8はこのスリッ
ト34に沿って移動できる。そして、移動ナット32を
駆動するモータ35がスポーク33等を介して受けリン
グ8に支持され、このモータ35が直接又はギヤ、ベル
ト等の伝達手段を介して移動ナット32を回転駆動す
る。
【0035】各受けリング8がこのような駆動機構をも
つことで、それぞれの受けリング8は、かす抜きを行な
う打抜き後シートWの打抜き線に応じ、下ドラム3の軸
方向においてそれぞれ独立に最適位置に位置決めされ
る。こうすれば、受けリング8の位置調整を容易かつ迅
速に行うことができる。
【0036】さらに、このような構成の各受けリング8
の移動位置を、モータ制御部37を介してコンピータ3
8で制御することもできる。例えば、シートの打抜き形
態のデータをコンピュータに入力する(例えば、打抜き
形状が表示された画面上で、かす除去ポイントをマウス
等の指示手段により指示入力する)。またはコンピュー
タに格納されている打抜き形状の作成データを読み出
し、それから製品部に対するかす部の入り込み量等を計
算して、その入り込み量が一定の基準を越える部分をか
す除去ポイントに設定する。いずれにしても、その除去
ポイントの両側に受けリング8がくるように各モータ3
5をモータ制御部37を介して駆動し、各受けリング8
を自動的に除去ポイントの両側に位置決め(セット)す
ることもできる。
【0037】なお、図9に示すように、下ドラム3の内
壁に設けたラック41と、受けリング8で支持されたモ
ータ35のピニオン42とによるラック・ピニオン機構
で、受けリング8を移動させるようにしてもよい。
【0038】(実施例2)図10に平面式かす除去装置
51を示す。本装置は、打抜き後シートWのかす部を押
して落とす雄型(平面式かす除去型)52と、雌型(受
け部材)53とが組み合わされたものである。雄型52
は、打抜き後シートWよりやや大きい例えば厚手の合板
製の本体55と、打抜き線15の外側にこれより少し大
きい相似形を形成して本体55に埋め込まれた帯板5と
を含む。
【0039】一方、雌型53は、例えば厚手の合板の四
方を、雄型52に埋め込まれた帯板5の形態よりわずか
に小さい相似形状の輪郭に形成した本体61と、本体6
1の裏面に取り付けられた複数の脚部63を含む。本体
61は、雄型52の手差し穴用の帯板5bによってかす
部を落とすための穴62も備える。雄型52と雌型53
は、それぞれ軸穴56を有し、これに通した軸を基準に
面を合わせる。
【0040】次に、平面式抜きかす除去装置51の作用
について簡単に説明する。図11(a)に示すように、
かす除去を行う打抜き後シートWが、雌型53の本体6
1上の所定の位置に置かれる。そして、雄型52を下降
させると、まずウレタン発泡体等の弾性押圧部材57が
製品部20に当たり、そのまま圧縮変形しながら製品部
20を雌型53の本体61に押し付ける。これにより、
製品部20のずれが防止される。次に、弾性押圧部材5
7より背の低い帯板5が打抜き後シートWの打抜き線1
5よりわずかに外側の位置でかす部17を押し、これを
落とすとともに、図10に示す帯板5bは、手差し穴の
打抜き線よりわずかに内側においてかす部17kを突
き、これを雌型53の穴62から落とす。
【0041】前述の回転式かす除去装置1は、このよう
な平面式かす除去型を円筒面に貼り付けたものである
が、平面状の型でも円筒状の型でも本質的な原理は変わ
るものではない。ただし、平面式かす除去型は往復直線
運動でかす除去を一時に行うのに対し、回転式かす除去
型は、回転運動に従って経時的にかす除去を進行させる
点等が異なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の回転式かす除去装置の全体
を示す図。
【図2】その右側面図。
【図3】打抜き後シートの供給方法を説明する概念図。
【図4】図2の部分拡大図。
【図5】実施例1の作用を説明する正面図。
【図6】その側面断面図。
【図7】製品内側に閉ループ状のかす部分がある場合の
要部を示す図。
【図8】受けリングを電動で移動させる一例を示す概念
図。
【図9】図8の変形例を示す概念図。
【図10】本発明の実施例2の平面式かす除去装置を示
す図。
【図11】その作用説明図。
【図12】抜き型と打抜きの一例を簡略に示す図。
【符号の説明】
1 回転式かす除去装置 2 上ドラム(回転ドラム) 3 下ドラム(回転式受けドラム) 4 基盤 5 帯板(かす分離凸部) 6 弾性押圧部材 7 回転式かす除去型 8 受けリング(リング部材) 15 打抜き線 17 かす部 20 製品部 51 平面式かす除去装置 52 雄型(平面式かす除去型) 53 雌型(受け部材) W 打抜き後シート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を所定の形状に打ち抜く打抜き
    刃の輪郭よりわずかに大きい若しくはわずかに小さい相
    似形状又はその相似形状の一部を省略した簡略相似形状
    (以下、単に相似形状と総称する)の輪郭を有するかす
    分離凸部を備えたかす除去型を設け、 前記打抜き刃により形成された打抜き線を境界として製
    品部とかす部とに区画される打抜き後シート材に対し、
    前記相似形状の輪郭を有するかす分離凸部をその打抜き
    線のわずかに外側又は内側において押し当てることによ
    り、前記シート材の前記製品部から前記かす部をシート
    厚さ方向に除去することを特徴とするシート材の抜きか
    す除去装置。
  2. 【請求項2】 前記相似形状の輪郭を有するかす分離凸
    部が、円筒状の回転ドラムの外周面に沿って配置されて
    回転式かす除去型を構成し、他方、これに平行に対向し
    て回転式受けドラムが設けられ、それら回転式かす除去
    型と回転式受けドラムとの間に供給される前記打抜き後
    シート材に対し、前記相似形状の輪郭を有するかす分離
    凸部が前記回転式かす除去型の回転に従って前記打抜き
    線のわずかに外側又は内側に押し当てられていくことに
    より、前記シート材の前記製品部から前記かす部をシー
    ト厚さ方向に除去していき、前記回転式受けドラムは、
    その厚さ方向の除去を許容する逃がし部を備えるととも
    に、前記回転式かす除去型とは反対向きに回転する請求
    項1に記載のシート材の抜きかす除去装置。
  3. 【請求項3】 前記回転式受けドラムの外周には、その
    ドラムの軸方向に移動可能な複数のリング部材が互いに
    同心的にかつ所定の間隔で設けられるとともに、前記回
    転式受けドラム上の各リング部材の位置調整を行う位置
    調整手段が設けられた請求項2に記載のシート材の抜き
    かす除去装置。
  4. 【請求項4】 前記回転式受けドラムの外周には、その
    ドラムの軸方向に移動可能な複数のリング部材が互いに
    同心的にかつ所定の間隔で設けられるとともに、これら
    リング部材を、前記シート材における打抜き線の曲率又
    は曲がり度が大きくかす除去がしにくい除去ポイントの
    両側に位置させるように、前記回転式受けドラム上の各
    リング部材の位置調整を行う位置調整手段が設けられた
    請求項2に記載のシート材の抜きかす除去装置。
  5. 【請求項5】 前記相似形状の輪郭を有するかす分離凸
    部が、平面に沿って配置されて平面式かす除去型を構成
    し、他方、これに平行に対向して受け部材が設けられ、
    その平面式かす除去型が受け部材に対し相対的に接近す
    ることにより、それら平面式かす除去型と受け部材との
    間に位置する前記打抜き後シート材に対し、前記相似形
    状の輪郭を有するかす分離凸部が前記打ち抜き線のわず
    かに外側又は内側に押し当てられて、前記シート材の前
    記製品部から前記かす部をシート厚さ方向に除去し、前
    記受け部材は、その厚さ方向の除去を許容する逃がし部
    を備える請求項1に記載のシート材の抜きかす除去装
    置。
JP30125396A 1996-10-25 1996-10-25 シート材の抜きかす除去装置 Pending JPH10128698A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006102844A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Sakamoto Seisakusho:Kk 段ボール類又は紙製品類の紙片紙粉除去装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006102844A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Sakamoto Seisakusho:Kk 段ボール類又は紙製品類の紙片紙粉除去装置

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