JPH10128542A - 溶接フラックス散布,回収装置 - Google Patents

溶接フラックス散布,回収装置

Info

Publication number
JPH10128542A
JPH10128542A JP28477296A JP28477296A JPH10128542A JP H10128542 A JPH10128542 A JP H10128542A JP 28477296 A JP28477296 A JP 28477296A JP 28477296 A JP28477296 A JP 28477296A JP H10128542 A JPH10128542 A JP H10128542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flux
copper plate
slag
opening
backing copper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28477296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3539830B2 (ja
Inventor
Hiroyoshi Inoue
上 浩 良 井
Ryoichi Tanaka
中 良 一 田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd filed Critical Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
Priority to JP28477296A priority Critical patent/JP3539830B2/ja
Publication of JPH10128542A publication Critical patent/JPH10128542A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3539830B2 publication Critical patent/JP3539830B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc Welding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶接用フラックス散布,回収台車の散布,ス
ラグ回収の機能切換えを自動化。電気ケ−ブルの敷設又
は引き廻しを省略。台車の小型化。フラックス散布,回
収のための溝施工を簡略化。 【解決手段】 台車1上にあって、ホッパ5の底開口5
aを開閉する開口6a〜6c付きのシャッタ6とシャッ
タ駆動器17;破砕具30およびスクレ−パ7を作用位
置と退避位置に駆動する手段15,A1〜A4;台車上
バッテリ28;台車上信号伝達手段27a,27b;バ
ッテリより給電され、信号伝達手段より与えられる制御
信号に応答して、ホッパ5の底開口5aを開き、破砕具
およびスクレ−パを退避位置に駆動する車上制御手段2
0;および、台車が第1位置(待機位置)にあるとき信号
伝達手段を介して制御手段20に制御信号を与える、台
車から分離した指令手段MCB;を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接分野に於ける
フラックス散布装置に関し、特に、この散布に加えて、
溶接後には裏当て銅板の上表面に生じたスラグおよび、
残留フラックスを排除する、フラックス供給および、回
収兼用の裏フラックス散布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、大面積の鋼板パネルの板継ぎ溶
接では、数10mの長さに渡って一直線状に配設され
た、裏当て銅板の中心位置に数mサイズの鋼板の隣り合
う端部を、突き当てて搭載し、そして、その上方から鋼
板間の溶接を行う。この溶接のために、裏当て銅板の上
表面に溶接用フラックスを散布する。この散布は、レー
ルを用いて、フラックスホッパを搭載した散布台車を、
移動することにより行われる。溶接を終了すると、裏当
て銅板の上表面には、溶接作業により溶融固化したスラ
グと、未溶融の残留フラックスがあるので、次の溶接作
業を行うために、裏当て銅板の上表面をクリーニングす
る必要がある。
【0003】板継ぎに於ける溶接作業でのフラックス散
布,回収は、従来人手が多く掛かっていた。そこで、フ
ラックス散布台車上に、スラグ破砕具と、スラグを裏当
て銅板の側方に排除するスクレ−パとを係止具を介して
支持して、フラックス散布時には係止具を利用してスラ
グ破砕具とスクレ−パを裏当て銅板から離れた退避位置
に保持し、スラグ除去時には、スラグ破砕具とスクレ−
パを裏当て銅板に当る作用位置に保持して、散布台車の
移動により、フラックス散布とスラグ除去を選択的に行
なうフラックス散布台車が開発された(特開平6−34
4146号公報)。係止具の退避位置/作用位置間の位
置換えは、人手で行なうようになっている。また、台車
には、裏当て銅板から排除されたスラグを受ける回収ホ
ッパが備わっている。裏当て銅板の上面にフラックスを
散布してから、裏当て銅板上に溶接用鋼板が配置され、
鋼板間の開先が片面サブマ−ジア−クで溶接が行なわれ
る。これが終了すると溶接済鋼板が裏当て銅板上から搬
出され、そして裏当て銅板上のスラグ排除,回収が行な
われる。
【0004】上述の、溶接開始前のフラックス散布の直
前に、作業者は、係止具を操作してそれを作用位置から
退避位置に移し、フラックス散布ホッパのフラックス供
給開口を閉から開に操作する。フラックス散布を終える
と、作業者は、フラックス供給開口を開から閉に操作し
かつ係止具を操作してそれを退避位置から作用位置に移
す。溶接が終了し、スラグ回収を終えると作業者は、回
収ホッパのスラグ排口を開いてスラグを回収ホッパから
排除し、そしてスラグ排口を閉じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、1回の
片面サブマ−ジア−ク溶接に関して、作業者は、フラッ
クス散布ホッパのフラックス供給開口の開操作,係止具
の作用位置から退避位置への操作,フラックス供給開口
の閉操作,係止具の退避位置から作用位置への操作、お
よび、スラグ回収ホッパの排出口の開閉を行なわなけれ
ばならない。これらは力仕事であるので、軽減が望まし
い。一方、回収ホッパは、裏当て銅板の上面よりスクレ
−パが排除したスラグを受けるので、裏当て銅板の上面
よりかなり下方に底があるものとなり、裏当て銅板の側
方には、スラグ回収ホッパの通路となる溝を切る必要が
ある。また、回収ホッパのスラグを排出する位置には、
回収ホッパの底より下方に深い穴又は溝が必要であり、
その深さは、スラグ回収ホッパの通路溝よりも更に深い
ものとなる。これらの溝の施工は、比較的に大きな床工
事となる。
【0006】したがって、フラックス散布,スラグ回収
の切換えを自動的に行える機能を持ち、少スペースにも
収まる装置が望まれている。台車上に電動機構を備える
ことにより、切換え作業の自動化は可能であるが、その
ために台車と地上の制御盤を接続する電気ケ−ブルを裏
当て銅板に沿って引き廻し又は配線する必要を生じ、電
気ケ−ブルの敷設が新たな問題となる。
【0007】本発明は、フラックス散布,回収台車の散
布,スラグ回収の機能切換えを自動化し、この自動化の
ための、裏当て銅板の実質上全長に渡った電気ケ−ブル
の敷設又は引き廻しを実質上不要とすることを第1の目
的とし、フラックス散布,回収台車を少スペースに収ま
るものとすることを第2の目的とし、フラックス散布,
回収のための溝施工を不要もしくは小規模に留まるもの
とすることを第3の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、裏当て銅板(3)の延びる方向にその上
表面に沿って走行する台車(1),該台車に搭載され、溶
接用フラックスを裏当て銅板の上表面に散布するホッパ
(5),溶接により裏当て銅板の上表面に生じたスラグを
破砕するための破砕具(30)、および、スラグを裏当て銅
板の上表面より排除するためのスクレーパ(7)、を備え
る溶接フラックス散布,回収装置において、前記台車上
にあって、前記ホッパの、裏当て銅板の上表面へフラッ
クスを供給する開口(5a)を開閉する開閉手段(6,17);前
記台車上にあって、破砕具およびスクレ−パを、スラグ
破砕,排除位置と退避位置に駆動する駆動手段(15,A1〜
A4);前記台車に搭載された電源装置(28)および信号伝
達手段(27a,27b);前記台車上にあって、前記電源装置
より給電され、前記信号伝達手段より与えられる制御信
号に応答して、開閉手段を介してフラックス供給開口を
開き、駆動手段を介して破砕具およびスクレ−パを退避
位置に駆動する制御手段(20);および、前記台車が第1
位置(待機位置)にあるとき前記信号伝達手段を介して制
御手段に前記制御信号を与える、台車から分離した指令
手段(MCB);を備えることを特徴とする(図1〜図4)。な
お、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し
後述する実施例の対応要素の記号又は対応事項を、参考
までに付記した。
【0009】これによれば、指令手段(MCB)が、台車(1)
が第1位置(待機位置)にあるとき信号伝達手段(27a,27
b)を介して制御手段(20)に制御信号を与え、この制御信
号に応答して制御手段(20)が、開閉手段(6,17)を介して
フラックス供給開口(5a)を開き、駆動手段(15,A1〜A4)
を介して破砕具およびスクレ−パを退避位置に駆動す
る。 したがって、台車(1)が第1位置(待機位置)にあ
るときに自動的に、フラックス供給開口(5a)が開き、破
砕具およびスクレ−パが退避位置に移動する。この状態
で台車(1)が裏当て銅板(3)の上表面に沿って、第1位置
(待機位置)から離れる方向(往方向)に駆動されると、ホ
ッパ(5)のフラックスが開口(5a)を通って裏当て銅板(3)
の上表面に流下し、裏当て銅板(3)の上表面にフラック
スが乗る。台車(1)が第1位置(待機位置)にあるとき
に、フラックス供給開口(5a)を開き、破砕具およびスク
レ−パを退避位置に駆動し、第1位置(待機位置)から離
れる台車移動(往移動)の間はこの状態をそのまま維持
すればよく、このための電力は不要もしくは台車上の電
源装置(28)よりの給電でまかなうことができ、台車(1)
のフラックス散布移動(往移動)の間、台車(1)に対する
地上側からの給電や指令手段(MCB)からの制御信号の伝
達は不要であり、したがって電気ケ−ブルを裏当て銅板
(3)に沿って敷設したり引き廻ししたりすることが省略
となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
(2)上記(1)に加えて、台車(1)の第2位置(フラッ
クス散布終点)到達を検知する位置検出手段(19)を台車
(1)上に備え;前記制御手段(20)は、該位置検出手段(1
9)の第2位置到達の検知に応答して、前記開閉手段(6,1
7)を介してフラックス供給開口(5a)を閉じ、前記駆動手
段(15,A1〜A4)を介して破砕具およびスクレ−パをスラ
グ破砕,排除位置に駆動する(図4)。
【0011】これによれば、台車(1)のフラックス散布
移動(往移動)中に台車(2)が第2位置(フラックス散布終
点)に到達すると、フラックス供給開口(5a)が閉じら
れ、破砕具およびスクレ−パがスラグ破砕,排除位置に
移動する。台車(1)のフラックス散布移動(往移動)が停
止され、裏当て銅板(3)上のフラックスの上に2鋼板の
開先端を置いて片面サブマ−ジア−ク溶接が行なわれ、
そしてこれを終えた鋼板が搬出された後、台車(1)が第
1位置(待機位置)に向けて移動(復移動)すると、溶
接により裏当て銅板(3)の上面に生じたスラグが破砕具
(30)で破砕され、スクレーパ(7)で残留フラックスと共
に裏当て銅板(3)の上面より排除される。
【0012】位置検出手段(19)が台車(1)上にあって、
台車上の電源装置(28)から給電されて第2位置(フラッ
クス散布終点)到達を検出し、台車(1)上の制御手段(2
0),開閉手段(6,17)および駆動手段(15,A1〜A4)が電源
装置(28)から給電されて、フラックス供給開口(5a)を閉
じ、かつ、破砕具およびスクレ−パをスラグ破砕,排除
位置に駆動するので、このような切換えを行なうための
電力および制御信号の、地上側からの供給は不要であ
り、また、第2位置(フラックス散布終点)から第1位置
(待機位置)への台車移動(復移動)の間はこの状態を
そのまま維持すればよく、このための電力は不要もしく
は台車上の電源装置(28)よりの給電でまかなうことがで
き、台車(1)のスラグ破砕,排除移動(復移動)の間、台
車(1)に対する地上側からの給電や指令手段(MCB)からの
制御信号の伝達は不要であり、したがって電気ケ−ブル
を裏当て銅板(3)に沿って敷設したり引き廻ししたりす
ることが省略となる。
【0013】(3)本発明は、裏当て銅板(3)の延びる
方向にその上表面に沿って走行する台車(1),該台車に
搭載され、溶接用フラックスを裏当て銅板の上表面に散
布するホッパ(5),溶接により裏当て銅板の上表面に生
じたスラグを破砕するための破砕具(30)、および、スラ
グを裏当て銅板の上表面より排除するためのスクレーパ
(7)、を備える溶接フラックス散布,回収装置におい
て、前記台車上にあって、前記ホッパの、裏当て銅板の
上表面へフラックスを供給する開口(5a)を開閉する開閉
手段(6,17);前記台車上にあって、破砕具およびスクレ
−パを、スラグ破砕,排除位置と退避位置に駆動する駆
動手段(15,A1〜A4);前記台車に搭載された電源装置(2
8)および信号伝達手段(27a,27b);前記台車上にあっ
て、前記電源装置より給電され、前記信号伝達手段より
与えられる制御信号に応答して、開閉手段を介してフラ
ックス供給開口を閉じ駆動手段を介して破砕具およびス
クレ−パをスラグ破砕,排除位置に駆動する制御手段(2
0);および、前記台車が第1位置(待機位置)にあるとき
前記信号伝達手段を介して制御手段に前記制御信号を与
える、台車から分離した指令手段(MCB);を備えること
を特徴とする(図5)。
【0014】これによれば、指令手段(MCB)が、台車(1)
が第1位置(待機位置)にあるとき信号伝達手段(27a,27
b)を介して制御手段(20)に制御信号を与え、この制御信
号に応答して制御手段(20)が、開閉手段(6,17)を介して
フラックス供給開口(5a)を閉じ、駆動手段(15,A1〜A4)
を介して破砕具およびスクレ−パをスラグ破砕,排除位
置に駆動する。
【0015】したがって、台車(1)が第1位置(待機位
置)にあるときに自動的に、フラックス供給開口(5a)が
閉じ、破砕具およびスクレ−パがスラグ破砕,排除位置
に移動する。この状態で台車(1)が裏当て銅板(3)の上表
面に沿って、第1位置(待機位置)から離れる方向(往方
向)に駆動されると、溶接により裏当て銅板(3)の上面に
生じたスラグが破砕具(30)で破砕され、スクレーパ(7)
で残留フラックスと共に裏当て銅板(3)の上面より排除
される。
【0016】台車(1)が第1位置(待機位置)にあるとき
に、フラックス供給開口(5a)を閉じ、破砕具およびスク
レ−パをスラグ破砕,排除位置に駆動し、第1位置(待
機位置)から離れる台車移動(往移動)の間はこの状態
をそのまま維持すればよく、このための電力は不要もし
くは台車上の電源装置(28)よりの給電でまかなうことが
でき、台車(1)のスラグ破砕,排除移動(往移動)の間、
台車(1)に対する地上側からの給電や指令手段(MCB)から
の制御信号の伝達は不要であり、したがって電気ケ−ブ
ルを裏当て銅板(3)に沿って敷設したり引き廻ししたり
することが省略となる。
【0017】(4)前記(3)に加えて更に、台車の第
2位置(フラックス散布始点)到達を検知する位置検出
手段(19)を台車(1)上に備え;前記制御手段(20)は、該
位置検出手段の第2位置到達の検知に応答して、前記開
閉手段(6,17)を介してフラックス供給開口(5a)を開き前
記駆動手段(15,A1〜A4)を介して破砕具およびスクレ−
パを退避位置に駆動する(図5)。
【0018】これによれば、台車(1)のスラグ破砕,排
除移動(往移動)中に台車(2)が第2位置(フラックス散布
始点)に到達すると、フラックス供給開口(5a)が開か
れ、破砕具およびスクレ−パが退避位置に移動する。台
車(1)のスラグ破砕,排除移動(往移動)が停止され、そ
して台車(1)が裏当て銅板(3)の上表面に沿って、第2位
置(フラックス散布始点)から第1位置(待機位置)に向
かう方向(復方向)に駆動されると、ホッパ(5)のフラッ
クスが開口(5a)を通って裏当て銅板(3)の上表面に流下
し、裏当て銅板(3)の上表面にフラックスが乗る。台車
(1)が第1位置(待機位置)に到達すると台車(1)のフラッ
クス散布移動(復移動)が停止する。その後裏当て銅板
(3)上のフラックスの上に2鋼板の開先端を置いて片面
サブマ−ジア−ク溶接が行なわれる。
【0019】位置検出手段(19)が台車(1)上にあって、
台車上の電源装置(28)から給電されて第2位置(フラッ
クス散布始点)到達を検出し、台車(1)上の制御手段(2
0),開閉手段(6,17)および駆動手段(15,A1〜A4)が電源
装置(28)から給電されて、フラックス供給開口(5a)を開
き、かつ、破砕具およびスクレ−パを退避位置に駆動す
るので、このような切換えを行なうための電力および制
御信号の、地上側からの供給は不要であり、また、第2
位置(フラックス散布始点)から第1位置(待機位置)へ
の台車移動(復移動)の間はこの状態をそのまま維持す
ればよく、このための電力は不要もしくは台車上の電源
装置(28)よりの給電でまかなうことができ、台車(1)の
フラックス散布移動(復移動)の間、台車(1)に対する地
上側からの給電や指令手段(MCB)からの制御信号の伝達
は不要であり、したがって電気ケ−ブルを裏当て銅板
(3)に沿って敷設したり引き廻ししたりすることが省略
となる。
【0020】(5)電源装置(28)はバッテリであり;信
号伝達手段(27a,27b)は、台車(1)が第1位置(待機位置)
にあるときに、指令手段(MCB)に接続された指令側コネ
クタ(27ra,27rb)に接続される台車側コネクタ(27a,27b
である(図4,図5)。
【0021】これによれば、台車(1)上の制御手段(20)
が、台車(1)が第1位置(待機位置)にあるときにコネク
タ結合により、指令手段(MCB)に接続される。
【0022】(6)裏当て銅板(3)に沿ってそれが延び
る方向に延びる、前記スクレーパ(7)が排除したスラグ
を受ける、台車(1)とは分離したスクリュ−コンベア(29
a,29b)を更に備える。
【0023】これによれば、スクレーパ(7)が排除した
スラグがスクリュ−コンベア(29a,29b)で、銅板(3)に沿
ってそれが延びる方向に搬送される。台車(1)上に回収
ホッパは不要であり、台車(1)が小スペ−スのものとな
る。スクリュ−コンベア(29a,29b)は、銅板(3)を横断す
る方向で切った横断面が、回収ホッパの同様な横断面よ
りも格段に小さくて良いので、銅板(3)と並べて床面上
に敷設することができ、また、床面に溝を切ってそこに
スクリュ−コンベアを設置する場合でも、該溝の横断面
は小面積で済み、スラグおよび残留フラックス回収のた
めの溝施工が不要もしくは小規模となり、施工が容易で
ある。
【0024】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0025】
【実施例】
−第1実施例− 図1に本発明の第1実施例を示す。台車フレーム1に
は、車輪2a〜2dが装備されており、これらの車輪2
a〜2dが、水平に配置された裏当て銅板3の両側のレ
ール4a,4bに乗っている。図示しないチェーンがレ
ール4a,4bと平行に配設されており、電動機を主体
とする図示しない駆動機構によりチェーンが往走行駆動
されて台車フレーム1は、左方に向けて往移動(フラッ
クス散布走行)し、チェーンが復走行駆動されると、台
車フレーム1は、右方に向けて復移動(スラグ破砕,回
収走行)する。
【0026】台車フレーム1には、フラックス供給用の
ホッパ5が搭載されている。ホッパ5の底板には、フラ
ックス供給用のスリット開口5aがあけてあり、その底
板5の下面に接したホッパシャッタ6に、長丸開口6a
〜6cが開けてある。ホッパシャッタ6の継手6dは、
電動駆動機17に連結されている。電動駆動機17は、
ナット,これにねじ結合したねじ棒,ナットを回転駆動
する減速機および減速機の入力軸を回転駆動する電気モ
−タ17m(図4)を含むものであり、ホッパシャッタ
6の継手6dが該ねじ棒に連結されており、電気モ−タ
17mの正転によりホッパシャッタ6が開駆動(図1で
左から右への駆動)され、電気モ−タ17mの逆転によ
りホッパシャッタ6が閉駆動(図1で右から左への駆
動)される。
【0027】ホッパシャッタ6の、1組の開口6aがホ
ッパ5の底の開口5aに整合する位置のとき常開スイッ
チ18aが閉に、第2組の開口6bが開口5aに整合す
る位置のとき常開スイッチ18bが閉に、第3組の開口
6cが開口5aに整合する位置のとき常開スイッチ18
cが閉になり、シャッタ6が左方の、開口6a〜6cの
いずれも開口5aから外れる左限界位置のとき常開スイ
ッチ18dが閉になる。これらのスイッチ18a〜18
dは、シャッタ位置検出用に備わっている。
【0028】シャッタ6が左限界位置(スイッチ18d
が閉)のとき、電動駆動機17の電気モ−タ17mを、
正転駆動(シャッタ開駆動)すると、シャッタ6が右方
に移動し、まず長丸開口6cが、図1に示すようにスリ
ット開口5aに整合してスイッチ18cが開から閉に切
換わる。この状態では、ポッパ5内のフラックスは、長
丸開口6cを通って裏当て銅板3の上表面に落下する。
ホッパシャッタ6を更に、右方に移動させると、長丸開
口6bが、スリット5aに整合してスイッチ18bが開
から閉に切換わる。更に、右方に移動させると、長丸開
口6aが、スリット5aに整合してスイッチ18aが開
から閉に切換わる。長丸開口6a〜6cのいずれをスリ
ット5aに合わせるかにより、裏当て銅板3の上表面
の、銅板を横切る方向のどの位置にフラックスを供給す
るかが定まる。
【0029】ホッパ5の右方には倣い台9がある。図2
に、この倣い台9部を拡大して示す。図2は、倣い台9
部前後を示す拡大側面図であるが、スクレ−パ7および
刷子8は、裏当て銅板3の長手方向(左右方向)に延び
る中心線部で切断した断面を示す。図1および図2を参
照すると、倣い台9にスクレーパ7および刷子8(図
2)が装着されている。倣い台9には、破砕具30がリ
ンク機構(11〜14,A1〜A4)で連結されている。
また、倣い台9には倣いローラ10(図2)が回転自在
に支持されており、倣い台9が、図2に示すスラグ破
砕,回収位置にある時には、倣いローラ10が裏当て銅
板3の上表面に乗り、スクレーパ7および刷子8の先端
部が裏当て銅板3の上表面に沿って、右方への走行中で
あっても、それらが銅板3の上表面に対して一定に当た
る。この時、倣い台9は、スラグ破砕,回収位置にあ
り、この場合には、倣い台9と破砕具30とは、リンク
機構(11〜14,A1〜A4)のリンクア−ム12の
みによる連結となり、倣い台9の上下動が可能で、破砕
具30は倣い台9の銅板倣い移動の妨げにはならず、倣
い台9および破砕具30共に、台車1の右移動に伴って
台車フレーム1により牽引される。
【0030】図1において右端から見た破砕具30の拡
大正面図を図3に示す。図2および、図3を参照する
と、破砕具30のベース21には、昇降ロッド22a,
22bが昇降自在(ただし、上,下限あり)に装着され
ており、コイルスプリング24a,24bを貫通してい
る。昇降ロッド22a,22bの下端には支持脚23
a,23bが固着されている。支持脚23a,23bに
は軸体25が固着されている。支持脚23a,23bの
間には3種の爪車26a〜26c(合計12個)があ
り、これらの爪車の中心穴を軸体25が貫通し、爪車2
6a〜26cは軸体25に関して回転自在である。図3
に明確に示すように、裏当て銅板3の横断面形状は、略
山形であり、これに合わせて全爪車26a〜26cが裏
当て銅板3の上表面に倣い回転するように、各爪車26
a〜26cの大きさ(直径)が定められている。
【0031】ベース21にはアーム11が固着されてお
り、アーム11は牽引脚15に回転自在に結合されてい
る。図2および図3において、アーム11により破砕具
30は押さえられている。昇降ロッド22a,22bは
実質上垂直であり、爪車26a〜26cの噛歯が裏当て
銅板3の上表面に当たり、コイルスプリング24a,2
4bはかなり圧縮されている(スラグ破砕位置)。この
時、前述のように、スクレーパ7および刷子8は、リン
ク機構(11〜14,A1〜A4)により、スラグ破
砕,回収位置に位置決めされている。
【0032】電動駆動機15が、リンク機構(11〜1
4,A1〜A4)を介して倣い台9および破砕具30
を、「スラグ破砕,回収位置」(図2)から、倣い台9
が上昇してスクレーパ7,刷子8および倣いロ−ラ10
が裏当て銅板3より離れて上方に移動しかつ破砕具30
が軸A4(図2)を中心に反時計方向に回転して爪車2
6a〜26cが裏当て銅板3より離れて上方に移動した
「退避位置」に駆動し、またその逆方向に駆動する。
【0033】電動駆動機15は、ナット,これにねじ結
合したねじ棒,ナットを回転駆動する減速機および減速
機の入力軸を回転駆動する電気モ−タ15m(図4)を
含むものであり、リンク機構(11〜14,A1〜A
4)の回動ア−ム13の自由端が該ねじ棒に連結されて
いる。回動ア−ム13は位置固定の支持軸A1に固着さ
れている。
【0034】電気モ−タ15mの逆回転により、ねじ棒
が左方に突出されてア−ム13が図2上において反時計
方向に回動しこれと同じく支持軸A1ならびに軸A1に
固着された引上レバ−14a,14bが反時計方向に回
転する。引上レバ−14aは反時計方向の回転により軸
A2に当りそれを下支持して持上げる。このとき軸A2
を介して倣い台9には図2上で右方向に向かう押し力が
作用して、位置固定の軸A4を中心にア−ム12が時計
方向に回転し軸A3を介して倣い台9の右端側が上昇す
る。かくして倣い台9が水平姿勢(図2)を略維持しな
がら上昇する。一方、引上レバ−14bの、軸A1を中
心とする反時計方向の回転により破砕具30が、その爪
車26a〜26cを図2上で右方斜め上にはね上げるよ
うに、軸A4を中心に反時計方向に回転する。引上レバ
−14aの自由端が、反射型の光センサ16bの検出視
野に入ると(14aの先端がセンサ16bに対向する位
置まで回転すると)、光センサ16bの検出信号が、低
レベルLから高レベルHとなる。このとき電気モ−タ1
5mの逆回転駆動は止められ、このときの倣い台9およ
び破砕具30の位置(図示せず)が「退避位置」であ
る。
【0035】「退避位置」にあるとき、電気モ−タ15
mを正回転駆動すると、ねじ棒が右移動してア−ム13
が時計方向に回動し、引上レバ−14a,14bが同じ
く時計方向に回転することにより、倣い台9が降下し破
砕具30が軸A4を中心に時計方向に回転し、遂には図
2に示すように、倣い台9が裏当て銅板で支えられ破砕
具30の爪車26a〜26cが裏当て銅板に当って圧縮
コイルスプリング24aが圧縮される。引上レバ−14
aが軸A2より離れてから、反射板13rが、図2に示
すように、反射型の光センサ16aが投射した光を該光
センサ16aに向けて反射する角度となり、光センサ1
6aの検出信号が、低レベルLから高レベルHとなる。
このとき電気モ−タ15mの正回転駆動は止められ、こ
のときの倣い台9および破砕具30の位置(図2)が
「スラグ破砕,回収位置」である。なお、スクレーパ7
および刷子8は、その下端が、2等辺三角形の2斜辺に
相当する「く」の字形の鋤型であり、その三角形の頂点
が裏当て銅板3の中心線上にある。これによりスクレー
パ7および刷子8が図1の右方に移動すると、スクレー
パ7および刷子8に当たった残留フラックスおよびスラ
グは、スクレーパ7に沿って裏当て銅板3の両側面に向
かって移動する。スクレーパ7は、スラグの剥離を容易
に行うため、左方にやや倒れた形となっている(図
2)。
【0036】裏当て銅板3のレ−ル4a,4bの外側に
は、フラックス回収用のスクリューコンベア29a,2
9b(図1)が敷設されており、スクレーパ7および刷
子8に当たった残留フラックスおよびスラグは、スクレ
ーパ7および刷子8に沿って裏当て銅板3の両側端に向
かって移動し、スクリューコンベア29a,29bに落
下する。落下した残留フラックスおよびスラグは、スク
リューコンベア29a,29bで、コンベア29の一端
部にある回収ボックス(図示しない)に搬送される。
【0037】再度図1を参照する。台車フレ−ム1の、
図1上で左端を先端、右端を後端と表現すると、台車フ
レ−ム1の先端部にバッテリ28および車上制御回路2
0が搭載されている。台車フレ−ム1の後端部には、車
上コネクタ27a,27bが装着されており、これらの
コネクタの接触子が車上制御回路20に電気接続されて
いる。また、コネクタ27aの近くには、赤外線センサ
19が、受光面を上向きにして設置されており、センサ
19も車上制御回路20に電気接続されている。すでに
説明した常開スイッチ18a〜18dならびに図2に示
すセンサ16a,16bも車上制御回路20に電気接続
されている。車上コネクタ27a,27bは、台車1の
右方走行の終点において、地上の待機位置に設置された
指令側コネクタ27ra,27rb(図4)と結合する
位置および姿勢で台車1に搭載されている。
【0038】図4に、車上制御回路20の構成を示す。
地上の台車待機位置には、指令側コネクタ27ra,2
7rbが設置されており、これらのコネクタの接触子は
地上側制御盤MCBに接続されている。台車1が右方走
行により待機位置に到達し車上コネクタ27a,27b
が指令側コネクタ27ra,27rbに結合すると、こ
の結合により、地上側電源(商用交流)に充電回路CR
Cが接続となり、車上バッテリ28を充電する。電源回
路PSCは、バッテリ28の電圧を動力電圧としてモ−
タドライバ15d,17dに与えると共に、定電圧の制
御用電圧を発生して、制御回路20各部および光センサ
16a,16b,19に与える。常開スイッチ18a〜
18dおよび光センサ16a,16bの検出信号は、コ
ネクタ27b,27rbを介して制御盤MCBに与えら
れる。
【0039】制御盤MCBは、操作者の指令に応じて、
コネクタ27ra,27aを介してモ−タドライバ17
dに正,逆転指示を与えて、スイッチ18a〜18dの
検出信号を参照して、ホッパ5の開口5aの、シャッタ
開口6a〜6cによる開、又は閉を行なう。また、操作
者の指令に応じて、台車1の左走行駆動(往駆動),右
走行駆動(復駆動)およびスクリュ−コンベアの駆動を
行なう。
【0040】フラックス散布設定:台車1が待機位置に
あって、車上コネクタ27a,27bが指令側コネクタ
27ra,27rbに結合しているときに、操作者が制
御盤MCBに、フラックス散布位置(開口6a〜6cの
いずれを開口5aに合わせるか)を与えると、制御盤M
CBはスイッチ18a〜18dの信号を参照して、フラ
ックス散布位置指定(例えば開口6aを、開口5aに合
せる指定)に対応するスイッチ(18a)を閉とする方
向のモ−タ駆動指令をモ−タドライバ17dに与え、該
スイッチ(18a)が閉になると、そこでモ−タ17m
の駆動を停止して、設定したフラックス散布位置を表示
する。
【0041】該スイッチ(18a)が閉になったことに
より、車上制御回路20のオアゲ−トR3の出力が高レ
ベルH(18aが閉となることによりそれに接続したイ
ンバ−タINの出力がH)となり、このとき倣い台9お
よび破砕具30が「退避位置」にないと光センサ16b
の出力が低レベルLであるので、アンドゲ−トN3の出
力がHとなり、フリップフロップF2がセットされて、
そのQ出力が高レベルH(モ−タ15mを逆転駆動指
示)となる。この高レベルHに応答してモ−タドライバ
15dが電気モ−タ15mを逆転駆動する。これによ
り、倣い台9および破砕具30が「退避位置」に移動す
る。
【0042】「退避位置」に到達したとき引上レバ−1
4aを光センサ16bが検出してその出力が低レベルL
から高レベルH(「退避位置」を示す)に切換わる。す
るとアンドゲ−トN4の出力が高レベルHとなってフリ
ップフロップF2をリセットする。このリセットにより
フリップフロップF2のQ出力は低レベルL(逆転駆動
の停止を指示)に切換わり、モ−タドライバ15dが電
気モ−タ15mの逆転駆動を停止する。
【0043】制御盤MCBは、操作者がフラックス散布
走行を指示すると、台車1の往駆動(左方向駆動)を開
始する。
【0044】フラックス散布走行:台車1が往移動(左
方移動)移動することにより、ホッパ5内の溶接用フラ
ックスが、スリット5aと長丸開口(6a)を通って裏
当て銅板3上に落下し、掻き板32(図2)が均一厚層
にならす。
【0045】スラグ破砕,回収設定:所用散布領域(溶
接部材の溶接部)を過ぎると、赤外線センサ19が、天
井吊りの図示しない赤外線投射器の直下に到達し、セン
サ19に接続したセンサ回路19dの出力が低レベルL
(赤外線非検知)から高レベルH(赤外線検知:反転位
置到達)に切換わる。
【0046】すると車上制御回路20のアンドゲ−トN
1の出力がHになってフリップフロップF1のQ出力が
LからH(モ−タ17mの逆転駆動を指示)に反転す
る。このHがオアゲ−トR2を通してモ−タドライバ1
7dに与えられ、モ−タドライバ17dがこのHに応答
して電気モ−タ17mを逆転駆動する。電気モ−タ17
mの逆転により、シャッタ6が左移動する。シャッタ6
が左限界位置(開口5a全閉)に達すると常開スイッチ
18dが閉となり、それに接続されたインバ−タINの
出力がLからHに切換わる。このHにより、アンドゲ−
トN2の出力がHとなってフリップフロップF2がリセ
ットされてそのQ出力がL(モ−タの逆転駆動停止)と
なり、これに応答してモ−タドライバ17dが電気モ−
タ17mの逆転駆動を停止する。
【0047】一方、上述のように常開スイッチ18dが
閉になったときにアンドゲ−トN5の出力がHとなって
フリップフロップF3のQ出力がLからH(電気モ−タ
15mの正転駆動を指示)に反転し、モ−タドライバ1
5dがこのHに応答して電気モ−タ17mを正転駆動す
る。電気モ−タ15mの正転により、倣い台9および破
砕具30が「スラグ破砕,回収位置」に移動する。「ス
ラグ破砕,回収位置」に到達したとき光反射板13rの
反射光が光センサ16aに入り、その出力が低レベルL
から高レベルH(「スラグ破砕,回収位置」を示す)に
切換わる。するとアンドゲ−トN6の出力が高レベルH
となってフリップフロップF3をリセットする。このリ
セットによりフリップフロップF3のQ出力は低レベル
L(正転駆動の停止を指示)に切換わり、モ−タドライ
バ15dが電気モ−タ15mの正転駆動を停止する。
【0048】赤外線センサ19に反転位置到達を知らせ
るための赤外線を垂直投射する赤外線投射器を天井吊り
する支持具(図示せず)には、台車1の到達を、赤外線
センサ19周りからの反射赤外線を検知することにより
認識する台車センサがあり、この台車センサの台車検知
信号が制御盤MCBに与えられ、制御盤MCBは、台車
検知信号が到来してから、所定距離(退避距離)分の往
駆動を継続した後、台車1の往駆動を停止する。なお、
この所定距離(退避距離)分の、フラックス散布を停止
して往駆動(右方駆動)は、台車1を、溶接対象鋼板
の、裏当て銅板3に対する配置とその次の溶接ならびに
溶接後の鋼板の搬出に支障のない位置に台車1を退避さ
せるものである。
【0049】スラグ破砕,回収:裏当て銅板3に溶接対
象鋼板を配置し、溶接を行ない、そして溶接後の鋼板を
搬出すると、操作者は、制御盤MCBにスラグ破砕,回
収(待機位置への復駆動)を指示する。これに応答して
制御盤MCBは、スクリュ−コンベア29a,29bを
駆動し、台車1を復駆動(右方駆動する)。このとき、
ホッパ5の開口5aは閉じているので、台車1から裏当
て銅板3へのフラックスの供給は無い。倣い台9および
破砕具30が「スラグ破砕,回収位置」にあるので、台
車1の復移動に伴って、破砕具30の爪車26a〜26
cが、裏当て銅板3の上面のスラグを破砕し、スクレー
パ7がスラグを掻き起して裏当て銅板3の側端に向けて
押し、刷子8が銅板3の上面を掃いてスラグ粒,粉,残
留フラックスを裏当て銅板3の側端に向けて押す。該側
端からスラグ等が、スクリューコンベア29a,29b
に落下し、スクリューコンベア29a,29bで、コン
ベア29の一端部にある回収ボックス(図示しない)に
搬送される。
【0050】待機位置で停止:待機位置直近には、台車
1の戻り到達を検知する台車センサがあり、これが台車
を検知すると制御盤MCBは台車1の戻り駆動を減速し
て極低速とし、かつスクリュ−コンベア29a,29b
の駆動を停止する。そしてコネクタ27ra,27rb
の機器接地電位接触子が、機器接触電位になると(車上
コネクタ27a,27bが指令側コネクタ27ra,2
7rbに結合すると)、台車1の復駆動を停止する。
【0051】−第1実施例の変形例− 上述の実施例では、台車1が右移動で待機位置に到達す
ると車上コネクタ27a,27bが自動的に指令側コネ
クタ27ar,27brに結合しているようにしている
が、第1実施例の一変形例では、指令側コネクタ27a
r,27brを、制御盤MCBに接続された電気ケ−ブ
ルの先端に接続したものとする。
【0052】この場合には、台車1の往,復駆動および
停止を、操作者が制御盤MCBの往,復駆動指示杆を操
作して制御盤MCBに指示する。すなわち操作者が台車
1の位置を監視して、台車1をリモ−トコントロ−ルす
る。そして、台車1の復駆動を、待機位置より手前の、
フラックス散布所要領域の始端(待機位置側)で停止
し、そこで操作者が指令側コネクタ27ar,27br
を車上コネクタ上コネクタ27a,27bに結合する。
この変形例によれば、フラックスの散布開始点を、待機
位置より手前の、フラックス散布所要領域の始端とする
ことができ、無駄なフラックス散布(第1実施例での、
待機位置からフラックス散布所要領域の始端までの散
布)が無くなる。
【0053】また、赤外線センサ19に赤外線を投射す
る天井吊りの赤外線投射器の支持具に装備された台車セ
ンサを省略して、操作者が台車1の走行を監視して、そ
れが天井吊りの赤外線投射器を通過してから(フラック
ス散布を停止してから)所望距離進んだ所で、操作者の
指令(制御盤MCBの操作)により台車の往駆動を停止
するようにしてもよい。
【0054】この変形例では、操作者が台車1を監視し
て制御盤MCBを介してそれをリモ−トコントロ−ル
し、かつ、待機位置手前の所望位置(フラックス散布開
始位置)で台車1の復駆動を停止すると、コネクタ27
ra,27rbをコネクタ27a,27bに接続する必
要があるが、台車1の往駆動および復駆動の停止位置を
操作者が任意に決めることができ、裏当て銅板3の全長
のどこの領域を、溶接(フラックス散布領域)に決める
かの、操作者の自由度が高い。
【0055】−第2実施例− 上述の第1実施例では、台車フレ−ム1の先端側にホッ
パ5がある。後端側に倣い台9および破砕具30があっ
て、これらは台車1の復駆動(右移動)によってスラグ
破砕,回収を行なう姿勢となっている。待機位置で制御
盤MCBからの指示で、フラックス散布のために開口5
aを開き、かつ、倣い台9および破砕具30を「退避位
置」に設定する。鋼板溶接時には、待機位置と反対側の
反転位置に台車1を置いて溶接終了(溶接済鋼板の搬
送)を待つ。
【0056】第2実施例では、台車フレ−ム1の先端側
に倣い台9および破砕具30があって、これらは台車1
の往駆動(左移動)によってスラグ破砕,回収を行なう
姿勢となっている。台車フレ−ム1の後端側にホッパ5
があり、待機位置で制御盤MCBからの指示で、スラグ
破砕,回収のために開口5aを閉じ、かつ、倣い台9お
よび破砕具30を「スラグ破砕,回収位置」に設定す
る。鋼板溶接時には、待機位置に台車1を置いて溶接終
了(溶接済鋼板の搬送)を待つ。
【0057】第2実施例の機械的構造は、上述のように
台車フレ−ム1の先端側に倣い台9および破砕具30が
あって、これらが台車1の往駆動(左移動)によってス
ラグ破砕,回収を行なう姿勢となっている点、および、
台車フレ−ム1の後端側にホッパ5がある点、を除いて
は、上述の第1実施例と同様であるので、図示および説
明を省略する。
【0058】第2実施例の車上制御回路20の構成を図
5に示す。 フラックス散布位置指定:台車1が待機位置にあって、
車上コネクタ27a,27bが指令側コネクタ27r
a,27rbに結合しているときに、操作者が制御盤M
CBに、フラックス散布位置(開口6a〜6cのいずれ
を開口5aに合わせるか)を与えると、制御盤MCB
は、この位置デ−タを車上制御回路20のラッチLa〜
Lcに転送してラッチ(記憶)させる(フラックス散布
位置指定)。なお、散布位置指定が開口6aを開口5a
に合せるものであるときには、ラッチLaの記憶デ−タ
(1ビット)は高レベルH、ラッチLb,Lcの記憶デ
−タは低レベルLとなる。
【0059】スラグ破砕,回収設定:操作者が制御盤M
CBにスラグ破砕,回収設定を指示すると、制御盤MC
Bは、スイッチ18a〜18dの信号を参照して、スイ
ッチ18dを閉とする方向のモ−タ駆動指令をモ−タド
ライバ17dに与え、該スイッチ18dが閉になると、
そこでモ−タ17mの駆動を停止して、フラックス散布
停止を表示する。
【0060】このとき、倣い台9および破砕具30が
「スラグ破砕,回収位置」にないと、スイッチ18dが
閉となってそれに接続されたインバ−タINの出力が高
レベルHになったときに、車上制御回路20のアンドゲ
−トN3の出力がHになりフリップフロップF2の出力
がHになって、これに応答してモ−タドライバ15dが
モ−タ15mを正転駆動する。これにより倣い台9およ
び破砕具30が「スラグ破砕,回収位置」に達すると光
センサ16aが引上レバ−14aを検出してその出力が
LからHに反転する。すると、アンドゲ−トN4の出力
がHになりフリップフロップF2がリセットされてモ−
タ15mの正転駆動が停止する。
【0061】スラグ破砕,回収:制御盤MCBは、操作
者がスラグ破砕,回収(台車1の往駆動)を指示する
と、台車1の往駆動を開始し、スクリュ−コンベア29
a,29bを駆動する。このとき、ホッパ5の開口5a
は閉じているので、台車1から裏当て銅板3へのフラッ
クスの供給は無い。倣い台9および破砕具30が「スラ
グ破砕,回収位置」にあるので、台車1の往移動(左方
走行)に伴って、破砕具30の爪車26a〜26cが、
裏当て銅板3の上面のスラグを破砕し、スクレーパ7が
スラグを掻き起して裏当て銅板3の側端に向けて押し、
刷子8が銅板3の上面を掃いてスラグ粒,粉,残留フラ
ックスを裏当て銅板3の側端に向けて押す。該側端から
スラグ等が、スクリューコンベア29a,29bに落下
し、スクリューコンベア29a,29bで、コンベア2
9の一端部にある回収ボックス(図示しない)に搬送さ
れる。
【0062】フラックス散布設定:スラグ破砕,回収の
所用領域を過ぎると、赤外線センサ19が、天井吊りの
赤外線投射器の直下に到達し、センサ19に接続したセ
ンサ回路19dの出力が低レベルL(赤外線非検知)か
ら高レベルH(赤外線検知:反転位置到達)に切換わ
る。これに応答して車上制御回路20のアンドゲ−トN
5の出力がHとなってフリップフロップF3がセットさ
れてそのQ出力がHとなり、このHに応答してモ−タド
ライバ15dがモ−タ15mを逆転駆動する。これによ
って倣い台9および破砕具30が「退避位置」に移動す
ると、光センサ16bの出力がLからHに反転し、これ
によりアンドゲ−トN6の出力がHになってフリップフ
ロップF3がリセットされてQ出力がLとなり、モ−タ
ドライバ15dがモ−タ15mの逆転駆動を停止する。
【0063】一方、センサ19に接続したセンサ回路1
9dの出力が高レベルH(赤外線検知:反転位置到達)
に切換ったとき、スイッチ18dが閉でそれに接続され
たインバ−タINの出力がHであるので、アンドゲ−ト
N1の出力がLからHに反転してフリップフロップF1
がセットされてそのQ出力がHになり、モ−タドライバ
17dがこれに応答してモ−タ17mを正転駆動する。
そしてラッチLa〜Lcにセットされている位置デ−タ
(例えば開口6aを開口5aに合せる指定:スイッチ1
8aの閉指定)と、スイッチ18a〜18cの開閉によ
って表わされるインバ−タINの出力デ−タ(スイッチ
18aの閉)とが合致すると、アンドゲ−トNa〜Nc
(の中のNa)の出力がHとなってオアゲ−トR1の出
力がHとなり、これによりアンドゲ−トN2の出力がH
となってフリップフロップF1がリセットされてそのQ
出力がLとなり、モ−タドライバ17dがモ−タ17m
の正転駆動を停止する。
【0064】また、赤外線センサ19に反転位置到達を
知らせるための赤外線を垂直投射する赤外線投射器を天
井吊りする支持具(図示せず)には、台車1の到達を、
赤外線センサ19周りからの反射赤外線を検知すること
により認識する台車センサがあり、この台車センサの台
車検知信号が制御盤MCBに与えられ、制御盤MCB
は、この台車検知信号に応答して、台車1の往駆動を停
止する。そしてスクリュ−コンベア29a,29bの駆
動を停止する。
【0065】フラックス散布走行:制御盤MCBは続い
て、台車1の復駆動(右方駆動)を開始する。台車1が
復移動(右方移動)することにより、ホッパ5内の溶接
用フラックスが、スリット5aと長丸開口(6a)を通
って裏当て銅板3上に落下し、掻き板32が均一厚層に
ならす。
【0066】待機位置で停止:待機位置直近には、台車
1の戻り到達を検知する台車センサがあり、これが台車
を検知すると制御盤MCBは台車1の復駆動を減速して
極低速とする。そしてコネクタ27ra,27rbの機
器接地電位接触子が、機器接触電位になると(車上コネ
クタ27a,27bが指令側コネクタ27ra,27r
bに結合すると)、台車1の復駆動を停止する。
【0067】−第2実施例の変形例− 上述の第2実施例でも、台車1が右移動で待機位置に到
達すると車上コネクタ27a,27bが自動的に指令側
コネクタ27ar,27brに結合しているようにして
いるが、第2実施例の一変形例では、第1実施例の上述
の変形例と同様に、指令側コネクタ27ar,27br
を、制御盤MCBに接続された電気ケ−ブルの先端に接
続したものとする。
【0068】この場合にも、台車1の往,復駆動および
停止を、操作者が制御盤MCBの往,復駆動指示杆を操
作して制御盤MCBに指示する。すなわち操作者が台車
1の位置を監視して、台車1をリモ−トコントロ−ルす
る。そして、台車1の復駆動を、待機位置より手前の、
フラックス散布所要領域の終端(待機位置側)で停止
し、そこで操作者が指令側コネクタ27ar,27br
を車上コネクタ上コネクタ27a,27bに結合する。
この変形例によれば、フラックスの散布終了点を、待機
位置より手前の、フラックス散布所要領域の終端とする
ことができ、無駄なフラックス散布(第2実施例での、
待機位置からフラックス散布所要領域の終端までの散
布)が無くなる。
【0069】また、赤外線センサ19に赤外線を投射す
る天井吊りの赤外線投射器の支持具に装備された台車セ
ンサを省略して、操作者が台車1の走行を監視して、そ
れが天井吊りの赤外線投射器を通過してから(スラグ破
砕,回収を停止してから)所望距離進んだ所で、操作者
の指令(制御盤MCBの操作)により台車の往駆動を停
止するようにしてもよい。
【0070】この変形例でも、操作者が台車1を監視し
て制御盤MCBを介してそれをリモ−トコントロ−ル
し、かつ、待機位置手前の所望位置(フラックス散布終
了位置)で台車1の復駆動を停止すると、コネクタ27
ra,27rbをコネクタ27a,27bに接続する必
要があるが、台車1の往駆動および復駆動の停止位置を
操作者が任意に決めることができ、裏当て銅板3の全長
のどこの領域を、溶接(フラックス散布領域)に決める
かの、操作者の自由度が高い。
【0071】−細部の変形− なお、上述の第1および第2実施例ならびにそれらの変
形例のいずれにおいても、指令側コネクタ27ra,2
7rbおよび車上側コネクタ27a,27bを光通信装
置,電波通信装置および又は音波通信装置に変更して、
台車1が待機位置およびその近傍の位置にあるときに、
少くとも指令側から台車側への制御信号の送信が可とな
るように、通信条件を設定してもよい。この場合、充電
回路CRCを地上の電源に接続するための充電用コネク
タは別途加えておく。又は、充電回路CRCも省略し
て、一般自動車と同様に、バッテリ28の充電又は取替
えを行なうようにする。
【0072】また、上述の第1および第2実施例のいず
れにおいても、光センサ16aおよび16bで、倣い台
9および破砕具30の退避位置到達およびスラグ破砕,
回収位置到達を検知して電気モ−タ15mの逆回転駆動
および正回転駆動を止めるようにしているが、電動駆動
機15が、その内部に逆回転リミットスイッチおよび正
回転リミットスイッチを備え、モ−タドライバ15dが
正転通電回路に正回転リミットスイッチの常閉接点を直
列に介挿し逆転通電回路に逆回転リミットスイッチの常
閉接点を直列に介挿したものである、ストロ−クエンド
リミット型の電動駆動ユニット(電動駆動機15+モ−
タドライバ15d)を用いる場合には、光センサ16a
および16bならびにフリップフロップF2,F3およ
びアンドゲ−トN4,N6を省略してもよい。
【0073】更には、赤外線センサ19を台車上に備え
て、これが天井吊りの赤外線投射器の赤外線を検知する
ことにより、反転位置到達を認識するようにしている
が、反転位置到達は他の位置検出器を用いて認識するよ
うにしてもよい。例えば、溶接対象の鋼板パネルを、裏
当て銅板3に沿って銅板3には載せないで仮置きして、
そして台車を駆動してフラックスを散布し、散布が終わ
ると鋼板パネルを裏当て銅板3(上のフラックス)に乗
せる溶接前作業が常に行なわれる場合には、赤外線セン
サ19を、鋼板を検知する近接スイッチ(例えば磁界タ
イプの鋼板センサ)として、該近接スイッチの検出信号
が鋼板検出から非検出に変化したとき反転位置に到達し
たとするようにしてもよい。この態様では、台車が鋼板
領域を外れるとフラックス散布が自動的に停止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のフラックス散布,スラ
グ回収台車の平面図である。
【図2】 図1に示す倣い台9および破砕具30の拡大
側面図である。
【図3】 図2に示す破砕具30の正面図である。
【図4】 図1に示す車上制御回路20の機能構成を示
すブロック図である。
【図5】 本発明の第2実施例の車上制御回路20の機
能構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1:台車フレ−ム 2a〜2d:車
輪 3:裏当て銅板 4a,4b:レ
−ル 5:ホッパ 5a:開口 6:シャッタ 6a〜6c:シ
ャッタ開口 6d:継手 7:スクレ−パ 8:刷子 9:倣い台 10:倣いロ−ラ 11:ア−ム 12:リンクア−ム 13:回動ア−
ム 14a,14b:引上げレバ− A1〜A4:軸 15:電動駆動機 15m:電気モ
−タ 16a,16b:光センサ 17:電動駆動
機 17m:電気モ−タ 18a〜18
d:常開スイッチ 19:赤外線センサ 20:車上制御
回路 21:ベ−ス 22a,22
b:昇降ロッド 23a,23b:支持脚 24a,24
b:コイルスプリング 25:軸体 26a〜26
c:爪車 27a,27b:車上コネクタ 27ra,27
rb:指令側コネクタ 28:バッテリ 29a,29
b:スクリュ−コンベア 30:破砕具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】裏当て銅板の延びる方向にその上表面に沿
    って走行する台車,該台車に搭載され、溶接用フラック
    スを裏当て銅板の上表面に散布するホッパ,溶接により
    裏当て銅板の上表面に生じたスラグを破砕するための破
    砕具、および、スラグを裏当て銅板の上表面より排除す
    るためのスクレーパ、を備える溶接フラックス散布,回
    収装置において、 前記台車上にあって、前記ホッパの、裏当て銅板の上表
    面へフラックスを供給する開口を開閉する開閉手段;前
    記台車上にあって、破砕具およびスクレ−パを、スラグ
    破砕,排除位置と退避位置に駆動する駆動手段;前記台
    車に搭載された電源装置および信号伝達手段;前記台車
    上にあって、前記電源装置より給電され、前記信号伝達
    手段より与えられる制御信号に応答して、開閉手段を介
    してフラックス供給開口を開き、駆動手段を介して破砕
    具およびスクレ−パを退避位置に駆動する制御手段;お
    よび、前記台車が第1位置にあるとき前記信号伝達手段
    を介して制御手段に前記制御信号を与える、台車から分
    離した指令手段;を備えることを特徴とする溶接フラッ
    クス散布,回収装置。
  2. 【請求項2】台車の第2位置到達を検知する位置検出手
    段を台車上に備え;前記制御手段は、該位置検出手段の
    第2位置到達の検知に応答して、前記開閉手段を介して
    フラックス供給開口を閉じ、前記駆動手段を介して破砕
    具およびスクレ−パをスラグ破砕,排除位置に駆動す
    る;請求項1記載の溶接フラックス散布,回収装置。
  3. 【請求項3】裏当て銅板の延びる方向にその上表面に沿
    って走行する台車,該台車に搭載され、溶接用フラック
    スを裏当て銅板の上表面に散布するホッパ,溶接により
    裏当て銅板の上表面に生じたスラグを破砕するための破
    砕具、および、スラグを裏当て銅板の上表面より排除す
    るためのスクレーパ、を備える溶接フラックス散布,回
    収装置において、 前記台車上にあって、前記ホッパの、裏当て銅板の上表
    面へフラックスを供給する開口を開閉する開閉手段;前
    記台車上にあって、破砕具およびスクレ−パを、スラグ
    破砕,排除位置と退避位置に駆動する駆動手段;前記台
    車に搭載された電源装置および信号伝達手段;前記台車
    上にあって、前記電源装置より給電され、前記信号伝達
    手段より与えられる制御信号に応答して、開閉手段を介
    してフラックス供給開口を閉じ、駆動手段を介して破砕
    具およびスクレ−パをスラグ破砕,排除位置に駆動する
    制御手段;および、 前記台車が第1位置にあるとき前記信号伝達手段を介し
    て制御手段に前記制御信号を与える、台車から分離した
    指令手段;を備えることを特徴とする溶接フラックス散
    布,回収装置。
  4. 【請求項4】台車の第2位置到達を検知する位置検出手
    段を台車上に備え;前記制御手段は、該位置検出手段の
    第2位置到達の検知に応答して、前記開閉手段を介して
    フラックス供給開口を開き、前記駆動手段を介して破砕
    具およびスクレ−パを退避位置に駆動する;請求項3記
    載の溶接フラックス散布,回収装置。
  5. 【請求項5】電源装置はバッテリであり;信号伝達手段
    は、台車が第1位置にあるときに、指令手段に接続され
    た指令側コネクタに接続される台車側コネクタである;
    請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4記載の溶接
    フラックス散布,回収装置。
  6. 【請求項6】裏当て銅板に沿ってそれが延びる方向に延
    びる、前記スクレ−パが排除したスラグを受ける、台車
    とは分離したスクリュ−コンベアを更に備える、請求項
    1,請求項2,請求項3,請求項4又は請求項5記載の
    溶接フラックス散布,回収装置。
JP28477296A 1996-10-28 1996-10-28 溶接フラックス散布,回収装置 Expired - Fee Related JP3539830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28477296A JP3539830B2 (ja) 1996-10-28 1996-10-28 溶接フラックス散布,回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28477296A JP3539830B2 (ja) 1996-10-28 1996-10-28 溶接フラックス散布,回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10128542A true JPH10128542A (ja) 1998-05-19
JP3539830B2 JP3539830B2 (ja) 2004-07-07

Family

ID=17682822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28477296A Expired - Fee Related JP3539830B2 (ja) 1996-10-28 1996-10-28 溶接フラックス散布,回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3539830B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101915245A (zh) * 2010-08-16 2010-12-15 邹毓林 焊剂回收机的微型涡轮风泵
CN104002069A (zh) * 2014-05-23 2014-08-27 哈尔滨工业大学(威海) 水下焊接熔滴过渡实时监测装置及方法
CN109049312A (zh) * 2018-10-15 2018-12-21 六安远大住宅工业有限公司 混凝土布料轴及混凝土布料斗

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101915245A (zh) * 2010-08-16 2010-12-15 邹毓林 焊剂回收机的微型涡轮风泵
CN104002069A (zh) * 2014-05-23 2014-08-27 哈尔滨工业大学(威海) 水下焊接熔滴过渡实时监测装置及方法
CN109049312A (zh) * 2018-10-15 2018-12-21 六安远大住宅工业有限公司 混凝土布料轴及混凝土布料斗

Also Published As

Publication number Publication date
JP3539830B2 (ja) 2004-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9096389B2 (en) Advancing longwall system for surface mining
CN206382725U (zh) 一种充气柜组装焊接生产线
CN110709561A (zh) 带有铣刨和磁组配件的联合高生产率喷丸处理机
JP6350708B1 (ja) 探査車とそれを用いた探査方法
CN109731256A (zh) 一种实现抛土灭火就地取材的森林灭火机器人及方法
JPH10128542A (ja) 溶接フラックス散布,回収装置
CN211160797U (zh) 用于u肋内埋弧焊的清理装置
CN111762131A (zh) 一种空车线智能清车厢系统及其清扫方法
KR100618644B1 (ko) 용접슬래그 제거장치
JP2004122138A (ja) 片面溶接装置
KR101578197B1 (ko) 고로 출선구 작업용 로봇
CN114684216A (zh) 一种轨道交通用带有检测机构的清障装置
US2279529A (en) Shoveling machine
GB1575371A (en) Mining/tunnelling equipment
KR200388153Y1 (ko) 래들 턱 지금 제거장치
CN114146803A (zh) 废料投入搬送粉碎回收系统
JP3229194B2 (ja) 吹付リバウンド収集装置
AU2015200487B2 (en) Advancing longwall system for surface mining
JP5983576B2 (ja) コークス詰まり除去方法
CN102641763B (zh) 石油焦破碎机
CN219405477U (zh) 一种pe排水管热熔接设备
JPH061604Y2 (ja) 軌道用バラスト選別機
CN210133110U (zh) 一种金矿开采用矿车
JPH1133728A (ja) 片面溶接装置
CN116838361A (zh) 一种矿用tbm隧道的清渣装置及隧道掘进设备

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040317

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040323

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees