JPH10128149A - 残渣分離装置 - Google Patents

残渣分離装置

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JPH10128149A
JPH10128149A JP28653196A JP28653196A JPH10128149A JP H10128149 A JPH10128149 A JP H10128149A JP 28653196 A JP28653196 A JP 28653196A JP 28653196 A JP28653196 A JP 28653196A JP H10128149 A JPH10128149 A JP H10128149A
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JP
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residue
inorganic
screen
metal wire
vibrating
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Withdrawn
Application number
JP28653196A
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English (en)
Inventor
Masaaki Nakasuji
正章 中筋
Hiroshi Kato
寛 加藤
Masaaki Kondo
雅昭 近藤
Hiroshi Ishibashi
博 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DENSEN SOGO GIJUTSU CENTER
Furukawa Electric Co Ltd
Fujikura Ltd
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Hitachi Cable Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
SWCC Corp
Original Assignee
DENSEN SOGO GIJUTSU CENTER
Furukawa Electric Co Ltd
Fujikura Ltd
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Hitachi Cable Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Showa Electric Wire and Cable Co
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被覆材付き電線を原料として熱分解もしくは
焼却することにより発生する集合残渣を無機残渣と銅線
とに分離して銅線を回収する。 【解決手段】 集合残渣群の表面に付着している灰状の
無機残渣を水洗しながら振動篩を行うことにより洗い落
とす第1振動スクリーン手段2と、その集合残渣群を破
砕して内部に固着している無機残渣と銅線部分とを切り
離すとともに銅線片を小片化する破砕機3と、振動篩に
より銅線片と無機残渣とに分離して銅線片をコンテナ1
4に回収する第2振動スクリーン手段4とで基本構成す
る。分離された無機残渣から銅屑,銅粉をさらに分離回
収するダイスターテーブル6と、洗い落としの前処理と
して集合残渣群を所定の大きさに切断する切断処理手段
1と、各種処理水から微粒状の無機残渣を沈降させる沈
降槽7と、上澄み水を再利用する処理水供給手段9とを
付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばゴム系材料
等により絶縁被覆された不要電線もしくは不要ケーブル
を熱分解もしくは焼却した後に発生する残渣から、有用
金属材料である銅線等を分離回収するための残渣分離装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のゴム系材料等により絶縁被覆され
た不要電線もしくは不要ケーブルについては、資源の有
効活用の観点から、線材としての銅の回収、もしくは、
ゴム系材料自体の回収が行われる場合がある。銅を回収
する方法としては、従来より、ナゲット装置を用いたナ
ゲット処理といわれる方法が知られている。このナゲッ
ト処理は、上記不要電線,ケーブルをmm単位に粉砕
し、銅屑と、絶縁被覆材の粉砕屑とを比重差を利用して
風圧もしくは振動により分離し、銅金属の回収を行うも
のである。また、比較的太径の電力ケーブルのように絶
縁被覆材の容積が比較的多くかつ絶縁被覆材の材質が特
定されている場合には、上記電力ケーブルを縦割りにし
て機械的に皮剥ぎを行うことにより銅の回収に加えて絶
縁被覆材の回収をも行うことも知られている。
【0003】一方、上記の不要電線等の内、特に絶縁被
覆材を油化処理することにより油分として回収すること
が本出願人により提案されている(特願平7−4412
号)。このものは上記不要電線等を原料として乾留炉内
で乾留させて絶縁被覆材のゴム系材料を熱分解させるこ
とにより乾留ガスを生成させ、この乾留ガスを冷却する
ことにより油分として回収するものである。このような
油化処理システムにおいては、ゴム系材料に配合されて
いる炭酸カルシウムやタルク等が乾留後に無機残渣とな
り、この無機残渣が銅線と絡み合って結合した集合残渣
群が乾留炉の底部に残留することになる。そして、この
ような処理残留物からの有用物の回収は行われていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の油化
処理システムにおける処理残留物には有用金属である銅
線が含まれているため、資源活用の観点からその回収を
図ることが好ましい。この銅線の分離回収を図るため
に、図3に示すような分離装置を用いた分離方法が考え
られる。すなわち、この分離装置による分離回収は、処
理残留物である集合残渣群を灰出しコンベア101によ
り回転ドラム102内に投入し、この回転ドラム102
内で上記集合残渣群を回転及び落下させることにより無
機残渣と銅線とに分離させ、この分離されたものを直下
のコンベア付き水槽103内に落下させることにより無
機残渣を沈殿槽104に沈殿させメッシュコンベアによ
り固形分の回収を図る一方、残りの銅線を熱風発生器1
05で乾燥させこれを金属収集箱106内に入れて銅線
の回収を図ろうというものである。
【0005】しかし、上記の分離装置(図3参照)を用
いて試験した結果、上記処理残留物は、多数の銅線もし
くは銅線片自体が互いに絡み合い、その絡み合った多数
の銅線間に無機残渣が銅線と結合した状態で固着して集
合残渣を形成しているため、上記回転ドラム102内で
処理残留物を単に回転・落下させるだけでは無機残渣と
銅線とに分離させることは殆どできず、銅線の分離回収
を行うことはできないことが分かった。
【0006】このような事情は上記の不要電線等を焼却
処理することにより残留する処理残留物から銅線を分離
回収する場合についても同様であると考えられる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、被覆材付き金
属線材を原料として熱分解もしくは焼却することにより
発生する集合残渣を無機残渣と金属線材とに分離して金
属線材を回収する残渣分離装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、被覆材付き金属線材を原料
として加熱処理することにより発生する、無機残渣と金
属線材とが結合してなる集合残渣群から金属線材を分離
回収する残渣分離装置を対象とし、以下の第1振動スク
リーン手段と、破砕手段と、第2振動スクリーン手段
と、処理水供給手段とを備える構成とするものである。
そして、上記第1振動スクリーン手段として、残渣が投
入される投入部側から出口部側へ下り勾配となるように
設けられた少なくとも1のスクリーン部及びこのスクリ
ーン部を加振する加振部を有し、このスクリーン部上で
上記集合残渣群を水洗しながら振動篩分けすることによ
り、その集合残渣群の表面に付着した灰状無機残渣を洗
い落とすものとする。また、上記破砕手段として、上記
第1振動スクリーン手段の出口部側に接続され、上記集
合残渣群の内部に固着している無機残渣と金属線材とを
切り離すとともに金属線材を小片化するよう上記集合残
渣群を破砕するものとする。さらに、第2振動スクリー
ン手段として、上記破砕手段の出口側に接続され、少な
くとも1のスクリーン部及びこのスクリーン部を加振す
る加振部を有し、このスクリーン部上で上記破砕手段か
ら出た無機残渣と金属線材片との混合物を振動篩分けす
ることにより無機残渣を落として金属線材片を分離回収
するものとする。加えて、処理水供給手段を、上記振動
スクリーン手段に対し水洗用の処理水を供給するものと
する。
【0009】上記の構成の場合、第1振動スクリーン手
段により集合残渣群の表面に付着していた灰状の無機残
渣が処理水の水流により洗い落とされ、この状態の集合
残渣群が破砕手段により破砕される。この破砕により、
各集合残渣の絡み合った多数の金属線材が切断されると
同時に、その絡み合った多数の金属線材間に固着してい
た無機残渣が粉砕されて金属線材から切り離される。そ
して、この粉砕された無機残渣と金属線材片との混合物
が第2振動スクリーン手段において、振動篩にかけられ
て無機残渣が落とされ金属線材片が残ることになる。こ
れにより、被覆材付きの金属線材の熱分解や焼却等の加
熱処理後の集合残渣群から金属線材を分離回収すること
が可能になる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に対し以下の湿式振動分離手段を付加するものであ
る。すなわち、第2振動スクリーン手段の出口部側に入
口側が接続され、その入口側から出口側に向けて下り勾
配とされた流路が設けられた振動テーブルを有し、金属
線材屑を含むスラリー状の無機残渣を上記流路に流すこ
とにより金属線材屑と無機残渣とに分離して金属線材屑
を回収する湿式振動分離手段を備えるものである。
【0011】上記の構成の場合、第2振動スクリーン手
段で落とされた無機残渣がスラリー状の状態で湿式振動
分離手段の流路を加振されながら流され、これにより、
上記スラリー状の無機残渣中に含まれている相対的に比
重の大きい金属線材屑や金属粉が無機残渣と選別されて
分離される。従って、上記第2振動スクリーン手段によ
り分離された無機残渣中に含まれる金属線材屑や金属粉
までも分離回収することが可能になり、分離回収の収率
を向上させることが可能になる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第1振動スクリーン手段の投入部側に配設
されて投入前の集合残渣群を所定の大きさに切断する切
断処理手段を備える構成とするものである。
【0013】上記の構成の場合、スクリーン部がバース
クリーン部により構成され、しかも、それが出口側に向
けて下り勾配に配設されているため、互いに絡み合って
表面から金属線材の各先端が飛び出しているような集合
残渣群や金属線材片であっても、そのバースクーン部の
各バーに引っ掛かることが防止され、メッシュスクリー
ン部により構成する場合に比べ確実に出口側まで移動さ
せ得る。しかも、上記各バーが丸棒形状で上記集合残渣
群に対し曲面で接し、かつ、下方の支持部材から連結部
材により上方に浮いた状態で支持されているため、上記
集合残渣群の表面から飛び出た金属線材の先端が支持部
材に引っ掛かることが防止され、振動スクリーン手段に
おける振動篩分けがより一層確実に行い得る。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1または請
求項3記載の発明において、スクリーン部をバースクリ
ーン部により構成するものである。そして、上記バース
クリーン部を、互いに所定間隔を開けて配置され投入部
側から出口側に向けて延ばされた丸棒形状の複数のバー
と、この各バーに直交する方向に延びて各バーを下側か
ら支持する支持部材と、この支持部材から上方に立設さ
れて上記各バーを支持部材に対し上方に浮かせた状態で
連結する連結部材とで構成するものである。
【0015】上記の構成の場合、集合残渣群が第1振動
スクリーン手段に投入される前に、切断処理手段により
所定の大きさに切断されるため、第1振動スクリーン手
段のスクリーン部が目詰まりし難くなり、その集合残渣
の表面積の増大と併せて表面付着分の無機残渣の洗い落
としを効果的に行なうことが可能になる。特に、上記ス
クリーン部をバースクリーン部により構成する場合に
は、互いに絡み合った金属線材のサイズがより小さいも
のとされているため、複数のバー間を閉塞することな
く、無機残渣の洗い落としながら加振を受けて上記の切
断された集合残渣を出口側に確実に移動させ得る。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、第1振動スクリーン手段の出口部側と破砕
手段とを搬送用コンベア手段を介して接続し、このコン
ベア手段を搬送速度が変更調整可能に構成するものであ
る。
【0017】上記の構成の場合、第1振動スクリーン手
段と破砕手段とが搬送用コンベア手段を介して接続さ
れ、そのコンベア手段が搬送速度を変更調整し得るもの
であるため、上記第1振動スクリーン手段及び破砕手段
の各処理速度に応じて上記コンベア手段の搬送速度を調
整することにより、上記第1振動スクリーン手段及び破
砕手段による各処理速度の相違を吸収して各処理をそれ
ぞれ連続して進行させることが可能になる。
【0018】また、請求項6記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、水洗後の処理水を導
入してその処理水中に含まれる無機残渣の微粒子を沈殿
させる沈降槽を備え、この沈降槽を上澄み水を処理水と
して供給するよう処理水供給手段と接続するものであ
る。
【0019】上記の構成の場合、第1振動スクリーン手
段等で処理水により洗い落とされた無機残渣が沈降槽に
おいて沈殿されて上記処理水から分離される。このた
め、その無機残渣の微粒子が沈殿した後の処理水をその
まま排水する場合においても環境を清浄に保ち得る一
方、上記沈殿後の上澄み水を処理水として処理水供給手
段により上記第1振動スクリーン手段等に供給して循環
させることにより使用水量の低減化、水資源の再利用が
可能となる。
【0020】さらに、請求項7記載の発明は、請求項1
記載の発明における金属線材を銅線とするものである。
【0021】上記の構成の場合、金属線材が銅線である
ため、銅線を用いた電線やケーブルの加熱処理後の残渣
から有用金属である銅線の分離回収が図られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0023】図1は、本発明の実施形態に係る残渣分離
装置を示し、本残渣分離装置は、ゴム系材料により絶縁
被覆された不要電線やケーブルから油分を回収する乾留
式油化装置に付帯して設けるようにしたものである。こ
こで、上記油化装置では、上記不要電線等を短尺に切断
したものを束にして括った状態、もしくは、適当な長さ
毎にループ状にして括った状態で複数個のものが乾留炉
に投入され、この乾留炉内で加熱処理して熱分解させる
ことにより乾留ガスを生成しこの乾留ガスを気液分離す
ることにより油分の回収を行うという油化処理が行われ
る。そして、この油化処理後には、上記ゴム系材料に配
合されていた炭酸カルシウムやタルク等の配合剤やカー
ボン等が熱分解されずに無機残渣となり、この無機残渣
が上記の括られた状態等の多数の銅線と結合して固まり
となった複数の集合残渣群が上記乾留炉の底部に残留す
る。本実施形態の残渣分離装置は、このような集合残渣
群を対象として銅線を分離回収するものである。
【0024】図1において、1は切断処理手段、2は第
1振動スクリーン手段、3は破砕手段としての破砕機、
4は第2振動スクリーン手段、5は抜出槽、6は湿式振
動分離手段としてのダイスターテーブル、7は沈降槽、
8a,8b,8cはそれぞれ搬送用コンベア手段、9は
処理水供給手段である。以下、上記の各手段等について
詳細に説明する。
【0025】上記切断処理手段1は、上記の括られた状
態の集合残渣群を少なくともばらばらにして以下の残渣
分離の各工程を行い易くするために、内部に設けられた
ギロチン様の切断刃により上記集合残渣群を所定の大き
さ毎に切断処理するものである。そして、この切断処理
手段1は、第1コンベア手段8aの先端側と第2コンベ
ア手段8bの基端側との上下方向中間位置に配設されて
おり、上記油化装置の乾留炉の底部から掻き出された集
合残渣群が上記第1コンベア手段8aの先端側から内部
に投入され、切断処理後、その切断処理された集合残渣
群を第2コンベア手段8bの基端側に落下させるように
なっている。そして、この第2コンベア手段8bは先端
側にかけて上り勾配に設置されて、その第2コンベア手
段8bの先端側から上記切断処理後の集合残渣群が第1
振動スクリーン手段2の一端側である投入部21に上か
ら投入されるようになっている。
【0026】上記第1振動スクリーン手段2は、上記投
入部21から他端側の出口部22まで所定の下り勾配と
なるように図示省略のコイルスプリングにより支持され
た上面開口のケーシング23と、このケーシング23の
内部の上側位置に上記の下り勾配をつけて設けられたバ
ースクリーン部24と、下側位置に同様に下り勾配をつ
けて設けられたメッシュスクリーン部25と、図示省略
の加振部としての加振モータとを備えており、上記ケー
シング23の内部が上記バースクリーン部24及びメッ
シュスクリーン部25によって上面を開口した上層空間
26と、中層空間27と、下層空間28とに上下3層に
仕切られている。そして、上記第1振動スクリーン部2
は上記出口部22側において、上記上層空間26と中層
空間27とがそれぞれシュート10,11を介して第3
コンベア手段8cの基端側と接続され、下層空間28が
比較的急勾配とされた樋12を介して沈降槽7と接続さ
れている。
【0027】上記上記バースクリーン部24は、図2に
詳細を示すように、互いに所定間隔を開けて平行にかつ
上記投入部21側から出口部22側にかけて所定の下り
勾配を有するように延ばされた複数本の丸棒鋼製のバー
241,241,…と、各バー241に沿って下方に延
びる連結部材242,242,…と、上記各バー241
の延長方向に所定間隔を開けた各位置で各連結部材24
2に直交する方向に延びて上記各バー241及び各連結
部材242を支持する複数の支持部材243,243,
…とで構成されている。つまり、上記バースクリーン部
24は、下り勾配がつけられて振動篩対象物である集合
残渣群が出口部22側に進行するようにされた各バー2
41が上記各支持部材243から所定距離上方位置に浮
いた状態に支持されるようになっており、これにより、
上記各集合残渣の表面から突出している銅線が上記各支
持部材243に引っ掛からないようにされている。
【0028】そして、上記バースクリーン部24の隣接
するバー241,241の開口間隔は集合残渣群の内で
も中程度の大きさのものを通過させ得る程度の大きさに
設定され、上記メッシュスクリーン部25の孔径は上記
開口間隔よりも小さく灰状の無機残渣程度のものを通過
させ得る程度の大きさに設定されている。
【0029】上記破砕機3は、比較的粘りのある銅線に
対処するために内部に超硬合金鋼製の破砕刃を備えたも
のであり、上記上層空間26及び中層空間27に残った
集合残渣群を上記破砕刃により破砕して無機残渣と銅線
部分とを互いに切り離すとともに、銅線部分を所定の大
きさの銅線片とするものである。そして、この破砕機3
は、基端側から先端側に上り勾配となるように配設され
た第3コンベア手段8cの先端と、第2振動スクリーン
手段4の投入部41との上下方向中間位置に配設されて
おり、上記第3コンベア手段8cの先端側から上記集合
残渣群が内部に投入され、破砕後の無機残渣及び銅線片
が上記投入部41に上から投入されるようになってい
る。
【0030】上記第2振動スクリーン部4は、上記第1
振動スクリーン部と同様に投入部41から出口部42ま
でにかけて下り勾配となるように図示省略のコイルスプ
リングにより支持された上面開口のケーシング43と、
このケーシング43の内部の上下中間位置に下り勾配を
つけて設けられたバースクリーン部44と、図示省略の
加振部としての加振モータとを備えており、上記ケーシ
ング43の内部が上記バースクリーン部44により上面
を開口した上層空間45と、下層空間46とに上下2層
に仕切られている。そして、上記第2振動スクリーン部
4は上記出口部42側において、上記上層空間45がシ
ュート13を介して下方位置の銅線回収用のコンテナ1
4と接続され、下層空間46が比較的急勾配に配設され
たシュート15を介して抜出槽5と接続されている。上
記バースクリーン部44も上記のバースクリーン部24
と同様に複数のバーが連結部材を介して支持部材の所定
距離上方位置に浮いた状態となるように形成されてお
り、その複数のバーの開口間隔は比較的長めもしくは太
めの銅線片を残し、短めもしくは細めの銅線屑を通過さ
せ得る程度の大きさに設定されている。
【0031】上記抜出槽5には撹拌機51が付設されて
おり、また、抜出槽5の底部が導出管16を介してダイ
スターテーブル6に、頂部が比較的急勾配に配設された
集水管17を介して沈降槽7にそれぞれ接続されてい
る。また、上記導出管16にはスラリーポンプ18が介
装され、このスラリーポンプ18の下流側位置の導出管
16から分岐して上記抜出槽5に戻る開閉弁19a付き
の環流管19が設けられている。そして、上記抜出槽5
には水が満たされており、この水中に投入された無機残
渣と上記短めもしくは細めの銅線屑とを撹拌機51によ
り撹拌混合してスラリー状にして、このスラリーを上記
スラリーポンプ18により導出管16を通してダイスタ
ーテーブル6に送給する一方、抜出槽5からオーバーフ
ローしたオーバーフロー分を上記集水管17を通して沈
降槽7に導くようになっている。なお、図中15aは網
籠であり、この網籠15aはシュート15の途中に設け
られてバースクリーン部44を通過してしまった比較的
長めの銅線片を抜出槽5に入る前に捕集するものであ
る。また、16aは導出管16のスラリーポンプ18の
上流側に介装された開閉弁、16bはダイスターテーブ
ル6の手前位置の導出管16に介装された開閉弁であ
る。
【0032】上記ダイスターテーブル6は、一般には鉱
山で採掘される鉱石の分離に用いられるものであり、一
方向の一側に他側よりも強い振動を付与するように構成
された加振テーブル61と、この加振テーブル上に入口
側から出口側にかけて所定の下り勾配となるように設け
られた複数の流路62とを備えており、出口側に銅線屑
用と、無機残渣用との2つの出口63,64が設けられ
ている。そして、上記ダイスターテーブル6は、加振す
る振幅と、上記下り勾配の度合いと、後述の供給される
水量とをそれぞれ調整することにより相対的に比重の大
きい銅線屑及び銅粉を各流路62間の壁を乗り越えさせ
るようにして流路62に供給されるスラリーを分離さ
せ、銅線屑を出口63に、無機残渣を出口64にそれぞ
れ集めるようになっている。
【0033】また、上記ダイスターテーブル6には、上
記出口63の下方に銅屑沈殿槽65が付設される一方、
上記出口64の下方に無機残渣沈殿槽66が付設されて
おり、それぞれ内部に満たされた水中に銅屑もしくは無
機残渣を沈殿させて回収し得るようになっている。そし
て、上記銅屑沈殿槽65と無機残渣沈殿槽66とには、
オーバーフローしたオーバーフロー分を沈降槽7に導く
集水管65a,66aがそれぞれ独立して設けられてい
る。
【0034】上記沈降槽7は、樋12及び集水管17,
65a,66aを通して集められる水に含まれる灰状も
しくは微粒子状の無機残渣を沈降させ、その上澄み水を
循環水槽71に越流させるようになっている。そして、
この循環水槽71から越流した水は集水升72を介して
排水される一方、上記循環水槽72の底部から導出され
た水が処理水供給手段9での処理水として使用されるよ
うになっている。。
【0035】上記処理水供給手段9は、上記循環水槽7
2の底部に上流端が接続された主供給管91と、この主
供給管91の上流側に介装されて上記循環水槽72内の
水を圧送する循環ポンプ92と、上記主供給管91の下
流側から分岐して第1振動スクリーン手段2に処理水を
供給する第1枝管93と、破砕機3に処理水を供給する
第2枝管94と、ダイスターテーブル6にスラリー調整
用水を水量調整可能に供給する第3枝管95とを備えて
いる。上記第1枝管93の下流端には、第1振動スクリ
ーン手段2の上層空間26の上方開口の全面に処理水を
上からシャワー状に散水し得るよう複数のシャワーヘッ
ド93a,93a,…が接続されている。また、第2枝
管94から破砕機3に供給された処理水が、その破砕機
3を通って第2振動スクリーン手段4に対し破砕後の銅
線片等と共に供給されるようになっている。
【0036】また、第1〜第3のコンベア手段8a,8
b,8cはそれぞれ搬送速度が変更調整可能に構成され
ており、切断処理手段1での切断処理、第1振動スクリ
ーン手段2での振動篩、破砕機3での破砕の各工程での
処理速度に応じて各コンベア手段8a,8b,8cの搬
送速度調整をすることにより上記の各工程を連続で処理
し得るようになっている。
【0037】なお、第2及び第3コンベア手段8b,8
cの基端側の下には集水パンが設けられており、ここに
集水された排水を集水升72に導いた後に排水するよう
になっている。
【0038】次に、上記構成の残渣分離装置による銅線
の分離回収の手順及び作用について説明する。
【0039】この残渣分離回収の手順は、第1振動スク
リーン手段2による集合残渣群の表面に付着している灰
状の無機残渣の洗い落とし工程と、破砕機3による集合
残渣群の破砕工程と、第2振動スクリーン手段4の振動
篩による銅線片と無機残渣とへの分離工程との3工程で
基本構成されており、さらに、ダイスターテーブル6に
よる高度の分離回収工程と、沈降槽7による処理用水の
水処理工程と、切断処理手段1による集合残渣群の前処
理工程とが付加されたものである。
【0040】前処理工程では、乾留炉の底部に残留した
集合残渣群が付設の水槽に漬けられて常温まで冷却され
た後、その集合残渣群が第1コンベア手段8aにより切
断処理手段1に投入される。そして、この切断処理手段
1において、括られた状態等の集合残渣群が切断処理さ
れてばらばらにされ、以後の各手段2,3の設備規模に
対応した大きさにされる。そして、このばらばらにされ
た集合残渣群が第2コンベア手段8bにより第1振動ス
クリーン手段2の投入部21からバースクリーン部24
上に投入される。
【0041】次に、洗い落とし工程では、上記投入され
た集合残渣群が各シャワーヘッド93aからのシャワー
状散水を受けながら第1振動スクリーン手段2による振
動篩を受ける。これにより、比較的大きい固まり状の集
合残渣がバースクリーン部24上を出口部22側に進行
し、それよりも小さい集合残渣がバースクリーン部24
を通過してメッシュスクリーン部25に落とされてこの
メッシュスクリーン部25上を出口部22側に進行する
一方、上記バークスリーン部24及びメッシュスクリー
ン部25の進行過程で上記散水された処理水により表面
付着の灰状の無機残渣及び加振により剥がれた無機残渣
が洗い落とされて下層28に至って下り勾配に従い出口
部22側に流れる。
【0042】この際、最上部の上記バースクリーン部2
4の各バー241が集合残渣の進行方向に直交方向に延
びる各支持部材243から所定距離上方に浮いた状態に
設けられているため、上記集合残渣の表面から細い銅線
が不規則に突出したり絡み合って折れ曲がった銅線の先
端部が飛び出ていたりしても、それらが上記各支持部2
43に引っ掛かることもなく、また、上面が曲面により
構成された各バー241が出口部22に向かって延びて
いるため、上記集合残渣を滞ることなしにスムースに出
口部22まで進行させることができる。つまり、最上部
をバースクリーン部24とした上下2段のスクリーン部
24,25とし、かつ、そのバースクリーン部24を集
合残渣特有の引っ掛かりを防止した構成とすることによ
り、第1段階としての洗い落としをスムースに処理し得
るようにしている。
【0043】そして、上層26及び中層27からの洗い
落とし後の集合残渣群がシュート10,11及び第3コ
ンベア手段8cにより破砕機3に投入されて破砕工程が
行われる一方、下層28からの洗い落とされた無機残渣
が処理水と共に樋12を通して沈降槽7に入れられてこ
の沈降槽7で無機残渣が沈降する。
【0044】上記破砕工程では、上記集合残渣群が第2
枝管94からの水の供給を受けながら破砕刃により破砕
されて絡みあった多数の銅線の内部や撚線状にされた銅
線の内部に固着していた無機残渣が銅線部分と互いに切
り離されて砕かれるとともに、その銅線部分が所定の大
きさ毎の銅線片とされる。そして、この銅線片と破砕さ
れた無機残渣と水とが混合状態で第2振動スクリーン手
段4の投入部41からバースクリーン部44上に落とさ
れて分離工程が行われる。
【0045】なお、これらの前処理工程、洗い落とし工
程、及び、破砕工程との各工程間において、第1〜第3
コンベア手段8a,8b,8cの各搬送速度の調整によ
り、上記各工程が連続的に移行し得るようにされる。
【0046】上記分離工程では、第2振動スクリーン手
段4の振動篩によって上記銅線片がバースクリーン部4
4上に残って出口部42側に進行してコンテナ14に落
とされる一方、無機残渣及びかなり細い銅線屑や銅粉が
バースクリーン部44を通過して下層46に落ちて抜出
槽5に落とされる。この分離工程において、当初の集合
残渣群の内のほぼ90%の銅線がコンテナ14に回収さ
れることになる。そして、上記抜出槽5で撹拌機51に
より撹拌されてスラリー状態になった上記無機残渣,銅
線屑及び銅粉がスラリーポンプ18によりダイスターテ
ーブル6に圧送されて高度分離回収工程に回される。こ
の際、ダイスターテーブル6での高度分離回収工程と第
2振動スクリーン手段4での分離工程との間の処理速度
の相違が、開閉弁16bの閉作動及び開閉弁19aの開
作動による環流管19を通しての環流調整、もしくは、
開閉弁16a,16b,19aの開度調整等により吸収
されて連続処理が行われる。
【0047】上記高度分離回収工程では、第3枝管95
からの水量調整後の水の供給を受けながら所定の振幅で
加振させることにより上記スラリーが銅線屑及び銅粉
と、粒状及び粉状の無機残渣との分離が行われて、銅線
屑及び銅粉が銅屑沈殿槽65に回収され、無機残渣が無
機残渣沈殿槽66に回収される。
【0048】一方、上記の各工程の進行と平行して水処
理工程が行われる。すなわち、第1振動スクリーン手段
2で洗い落とされた無機残渣及び処理水が樋12によ
り、抜出槽5からのオーバーフロー分が集水管17によ
り、銅屑沈殿槽65からのオーバーフロー分が集水管6
5aにより、また、無機残渣沈殿槽66からのオーバー
フロー分が集水管66aによりそれぞれ沈降槽7に集め
られる。そして、この沈降槽7で微粒状の無機残渣が底
に沈降され、上澄み水が処理水供給手段9によりの環流
されて再利用される一方、余分な上澄み水が集水升72
を介して排水される。
【0049】<他の実施形態>なお、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態
を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、
第1振動スクリーン手段2と、破砕機3と、第2振動ス
クリーン手段4とからなる基本構成に対し、前処理を行
う切断処理手段1と、高度の分離回収工程を行うダイス
ターテーブル6と、水処理を行う沈降槽7とを付加させ
ているが、最小限の構成として上記の基本構成のみで残
渣分離装置を構成してもよい。つまり、例えば集合残渣
群が発生する乾留炉に対し原料である不要電線等を束ね
ずにばらばらの状態で投入して熱分解させる場合には、
上記切断処理手段1を省略すればよく、また、銅線の回
収率が例えば90%程度でよければダイスターテーブル
6による高度の分離回収を省略すればよい。
【0050】また、上記実施形態では乾留炉での熱分解
による油化処理に伴う残渣を対象とする場合について説
明したが、これに限らず、例えば上記の不要電線等を焼
却処理した後にその焼却炉に残留する残渣を対象として
その残渣から銅線等の有用金属の回収を行う場合に本発
明を適用してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における残渣分離装置によれば、被覆材付きの金属線
材の熱分解や焼却等の加熱処理後に残る、無機残渣と銅
線とが比較的強固に結合した集合残渣群から金属線材を
分離回収することができる。
【0052】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明による効果に加えて、湿式振動分離手段を用い
た分離により金属線材の分離回収の収率を向上させるこ
とができる。
【0053】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明による効果に加えて、集合残渣群が表面から金
属線材の先端が飛び出したり絡み合って折れ曲がったり
しているようなものであっても、支持部材等への引っ掛
かりを確実に防止して、振動スクリーン手段における振
動篩分けをより一層確実に行うことができる。
【0054】請求項4記載の発明によれば、請求項1ま
たは請求項3記載の発明による効果に加えて、第1振動
スクリーン手段のスクリーン部の目詰まり発生を確実に
防止して集合残渣の表面積の増大と併せて表面付着分の
無機残渣の洗い落としを効果的に行なわせることができ
る。特に、上記スクリーン部をバースクリーン部により
構成する場合には、複数のバー間を閉塞することなく、
無機残渣の洗い落としながら加振を受けて切断された集
合残渣を出口側まで確実に移動させることができる。
【0055】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の発明による効果に加えて、第1振動スクリーン手段
及び破砕手段の各処理速度に応じて上記コンベア手段の
搬送速度を調整することにより、上記第1振動スクリー
ン手段及び破砕手段による各処理をそれぞれ連続して進
行させることができる。
【0056】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1または請求項2記載の発明による効果に加えて、無
機残渣の微粒子が沈殿した後の処理水をそのまま排水す
る場合においても環境を清浄に保ち得る一方、上記沈殿
後の処理水を処理水供給手段により上記第1及び第2振
動スクリーン手段に供給して循環させることにより使用
水量の低減化、水資源の再利用化を図ることができる。
【0057】さらに、請求項7記載の発明によれば、請
求項1記載の発明による効果に加えて、銅線を用いた電
線やケーブルの加熱処理後の残渣から有用金属である銅
線の分離回収を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す構成図である。
【図2】振動スクリーン手段のバースクリーン部の部分
斜視図である。
【図3】本発明の前段階の予備試験装置を示すブロック
構成図である。
【符号の説明】
1 切断処理手段 2 第1振動スクリーン手段 3 破砕機(破砕手段) 4 第2振動スクリーン手段 6 ダイスターテーブル(湿式振動分
離手段) 7 沈降槽 8a,8b,8c 搬送用コンベア手段 9 処理水供給手段 24 バースクリーン部 241 バー 242 連結部材 243 支持部材
フロントページの続き (71)出願人 000005120 日立電線株式会社 東京都千代田区丸の内二丁目1番2号 (71)出願人 000002255 昭和電線電纜株式会社 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 (71)出願人 593047426 社団法人電線総合技術センター 静岡県浜松市新都田1丁目4番4号 (72)発明者 中筋 正章 大阪府大阪市此花区島屋一丁目1番3号 住友電気工業株式会社大阪研究所内 (72)発明者 加藤 寛 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 三菱電 線工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 近藤 雅昭 静岡県浜松市新都田一丁目4番4号 社団 法人電線総合技術センター内 (72)発明者 石橋 博 静岡県浜松市新都田一丁目4番4号 社団 法人電線総合技術センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆材付き金属線材を原料として加熱処
    理することにより発生する、無機残渣と金属線材とが結
    合してなる集合残渣群から金属線材を分離回収する残渣
    分離装置であって、 残渣が投入される投入部側から出口部側へ下り勾配とな
    るように設けられた少なくとも1のスクリーン部及びこ
    のスクリーン部を加振する加振部を有し、このスクリー
    ン部上で上記集合残渣群を水洗しながら振動篩分けする
    ことにより、その集合残渣群の表面に付着した灰状無機
    残渣を洗い落とす第1振動スクリーン手段と、 この第1振動スクリーン手段の出口部側に接続され、上
    記集合残渣群の内部に固着している無機残渣と金属線材
    とを切り離すとともに金属線材を小片化するよう上記集
    合残渣群を破砕する破砕手段と、 この破砕手段の出口側に接続され、少なくとも1のスク
    リーン部及びこのスクリーン部を加振する加振部を有
    し、このスクリーン部上で上記破砕手段から出た無機残
    渣と金属線材片との混合物を振動篩分けすることにより
    無機残渣を落として金属線材片を分離回収する第2振動
    スクリーン手段と、 上記振動スクリーン手段に対し水洗用の処理水を供給す
    る処理水供給手段とを備えていることを特徴とする残渣
    分離装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 第2振動スクリーン手段の出口部側に入口側が接続さ
    れ、その入口側から出口側に向けて下り勾配とされた流
    路が設けられた振動テーブルを有し、金属線材屑を含む
    スラリー状の無機残渣を上記流路に流すことにより金属
    線材屑と無機残渣とに分離して金属線材屑を回収する湿
    式振動分離手段を備えていることを特徴とする残渣分離
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 第1振動スクリーン手段の投入部側に配設されて投入前
    の集合残渣群を所定の大きさに切断する切断処理手段を
    備えていることを特徴とする残渣分離装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 スクリーン部は、バースクリーン部により構成されてお
    り、 上記バースクリーン部は、互いに所定間隔を開けて配置
    され投入部側から出口側に向けて延ばされた丸棒形状の
    複数のバーと、この各バーに直交する方向に延びて各バ
    ーを下側から支持する支持部材と、この支持部材から上
    方に立設されて上記各バーを支持部材に対し上方に浮か
    せた状態で連結する連結部材とから構成されていること
    を特徴とする残渣分離装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 第1振動スクリーン手段の出口部側と破砕手段とは搬送
    用コンベア手段を介して接続されており、 このコンベア手段は搬送速度が変更調整可能に構成され
    ていることを特徴とする残渣分離装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2において、 水洗後の処理水を導入してその処理水中に含まれる無機
    残渣の微粒子を沈殿させる沈降槽を備えており、 この沈降槽は上澄み水を処理水として供給するよう処理
    水供給手段と接続されていることを特徴とする残渣分離
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 金属線材は銅線であることを特徴とする残渣分離装置。
JP28653196A 1996-10-29 1996-10-29 残渣分離装置 Withdrawn JPH10128149A (ja)

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JP28653196A JPH10128149A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 残渣分離装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002058081A1 (en) * 2001-01-19 2002-07-25 Yung Soo You Device for recovering copper from waste electric lines
CN114405594A (zh) * 2022-02-17 2022-04-29 张凯 汽车冲压模具残渣挤压箱

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