JPH10127596A - 医用画像診断装置 - Google Patents

医用画像診断装置

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JPH10127596A
JPH10127596A JP8285744A JP28574496A JPH10127596A JP H10127596 A JPH10127596 A JP H10127596A JP 8285744 A JP8285744 A JP 8285744A JP 28574496 A JP28574496 A JP 28574496A JP H10127596 A JPH10127596 A JP H10127596A
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JP
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gantry
patient
imaging
display monitor
image
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JP8285744A
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Motohiro Okada
基広 岡田
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検体の撮影位置へのセット状況を直接に確
認できるとともに、連続撮影の計画を的確かつ簡単に設
定できるようにする。 【解決手段】 この発明の医用画像診断装置は、ガント
リ1の内側に視点を有しするファイバーカメラ10が捉
えたガントリの内側空間Sを患者Mごと表示用モニタ6
の画面に映し出すとともに、位置情報表示部11によっ
て撮影位置指標を表示用モニタ6の画面に重ねて表示す
る構成であるので、オペレータは、患者Mの関心部位と
撮影位置の一致を表示用モニタ10の画面で直接確認し
ながら、撮影処理を実行したり、連続撮影の計画の設定
をおこなう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、核磁気共鳴断層
撮像装置(MRI装置)やX線CT装置などに例示され
る天板によりガントリの内側空間に送り込まれた被検体
から検出される画像データに基づいて診断用医用画像が
得られるよう構成された医用画像診断装置に関し、特
に、ガントリの内側空間において、被検体の撮影位置へ
のセット状況を直接確認できるようにするための技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置やX線CT装置など従来の医
用画像診断装置は、図9に示すように、患者(被検体)
Mに対する撮影処理を実行して診断用医用画像を作成す
るための画像データを検出するガントリGと、患者Mを
乗せたままでガントリGの内外を移動できるように配設
された天板Tとを備えている。患者Mの断層像を撮影す
る場合、ガントリGの外の待機位置にある天板Tに患者
Mを乗せた後、患者Mの関心部位の位置設定を行う。す
なわち、ガントリGの正面入口の左右と上に設置された
3個の投光器F1〜F3から出た照射光Eが患者Mの関
心部位にちょうど当たるように、オペレータ(操作者)
が天板Tを動かしながらの位置の調整をおこなうのであ
る。
【0003】一方、投光器F1〜F3の位置と、ガント
リGの内側空間Sにおける実際の撮影位置との距離Lが
予め測定して分かっているので、位置設定が終わった天
板Tを患者Mを乗せたまま距離Lだけ自動制御でもって
さらにガントリGの内へ前進させて、患者Mの関心部位
をガントリGの内側の撮影位置まで移動させるようにす
る。続いて、撮影処理を開始すれば、天板Tによりガン
トリGの内側空間Sに送り込まれた患者Mから画像デー
タが検出されるとともに、検出された画像データに基づ
いて診断用医用画像が作成されてゆくことになる。
【0004】MRI装置の場合は、ガントリGにおい
て、患者MにRF磁気パルスが与えられる一方、患者M
からNMR信号が画像データとして検出されるととも
に、検出されたNMR信号に基づいて画像再構成が行わ
れる。また、X線CT装置の場合は、ガントリGにおい
て、患者Mに扇状X線ビーム(ファンビーム)が与えら
れる一方、患者Mから透過X線信号が画像データとして
検出されるとともに、検出された透過X線信号に基づい
て画像再構成が行われる。いずれの装置においても撮影
結果が、患者Mの関心部位の断層像(診断用医用画像)
というかたちでもって、診断を下す医師へ提供されるこ
とになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の医用画像表示装置では、ガントリGの内側空間Sに
送り込まれた患者Mの関心部位が実際に撮影位置に正確
にセットされたかどうかを直接確かめることができない
という問題がある。ガントリGの入口で位置設定が終わ
った後に患者Mが動いたりすれば、ガントリGの内側へ
距離Lだけ正確に送り込まれたとしても、患者Mの関心
部位は撮影位置から外れてセットされることになるの
で、ガントリGの入口での位置設定だけでは、患者Mの
関心部位が実際に撮影位置に正確にセットされるかどう
か、判断がつきにくい。ガントリGの外側には監視用カ
メラも設置されてはいるが、この監視用カメラはガント
リGから相当に離れているので、監視用カメラによって
ガントリGの内側の様子まで知ることは困難でる。
【0006】また、医用画像診断装置においては、複数
箇所の関心部位を連続撮影することがしばしば行われ
る。従来の連続撮影では、予め行った計測なしい見当に
よって定めた撮影予定の各関心部位の間隔に従って、撮
影予定の各関心部位が撮影位置に移動するように設定す
る撮影計画を立てておき、撮影処理の際、天板Tが各関
心部位の間隔だけ次々と間歇的に移動するようにして、
各関心部位を撮影位置へ順番に位置させるようにする。
ただ、人体表面は測寸し難い曲面であるなどのことか
ら、各関心部位の間隔を正確なものにするとなると大変
な作業となるので、勢い大まかに計ることになる。その
結果、各関心部位は正確に撮影位置へ位置させられなく
なる。つまり、従来の医用画像診断装置の連続撮影の場
合、患者Mの関心部位が実際に撮影位置に正確にセット
されたかどうかを直接確かめられないという先の問題に
他に、的確な撮影計画を簡単に設定することもできない
という問題がある。
【0007】この発明は、上記の事情に鑑み、被検体の
撮影位置へのセット状況を直接に確認できるとともに、
連続撮影の撮影計画を的確かつ簡単に設定することので
きる医用画像診断装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明の医用画像診断装置は、被検体に対する撮
影処理を実行して診断用医用画像を作成するための画像
データを検出するガントリと、前記被検体を乗せたまま
でガントリの内外を移動できるように配設された天板と
を備え、前記天板によりガントリの内側空間に送り込ま
れた被検体から検出される画像データに基づいて診断用
医用画像が得られるよう構成された医用画像診断装置に
おいて、前記ガントリの内側に視点を有してガントリの
内側空間を視野とする光学式カメラ手段と、前記光学式
カメラ手段により捉えられたガントリの内側空間を映し
出す表示用モニタ手段と、前記表示用モニタ手段の画面
に、診断用医用画像の撮影位置を示す撮影位置指標をガ
ントリの内側空間の映像と重ねて表示する位置情報表示
手段とを備えている。
【0009】(作用)次に、この発明の医用画像診断装
置において、被検体がガントリの内側空間へセットされ
る際の作用について説明する。先ず、天板の上に被検体
を乗せた後、天板を被検体ごとガントリの方へ前進させ
て撮影エリアであるところのガントリの内側空間へと送
り込む。一方、ガントリの内側に視点を有する光学式カ
メラ手段によって捉えられているガントリの内側空間の
映像が表示用モニタ手段の画面に映し出されているの
で、天板の移動に伴って送り込まれた被検体が光学式カ
メラ手段の視野の中に進入してくれば、表示用モニタ手
段の画面にも被検体の映像があらわれてくる。他方、表
示用モニタ手段の画面には、位置情報表示手段により撮
影位置を示す撮影位置指標が重ねて表示されている。そ
して、オペレータは、ガントリの内側空間に現実に存在
している被検体を撮影位置指標が重ねられた状態で映し
出された表示用モニタ手段の画面を観察しながら、被検
体における関心部位と撮影位置指標が一致するよう天板
を動かすなどして被検体を正確に撮影位置に止め、撮影
処理を実行したり、連続撮影のための撮影計画の設定を
おこなったりすることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、この発明の一実施例を図
面を参照しながら説明する。図1は、実施例に係るMR
I装置の全体構成を示すブロック図である。
【0011】実施例のMRI装置では、図1に示すよう
に、患者(被検体)Mに対する撮影処理を実行して断層
像(診断用医用画像)を作成するためのNMR信号(画
像データ)を検出するガントリ1と、患者Mを乗せたま
までガントリ1の内外を移動できるように配設された天
板2とを備えている。例えば、高周波プローブ(RFコ
イル)Pを装着した患者Mを乗せたままで天板2が前方
のガントリ1の開口1aからトンネル1bに進入するに
伴って、ガントリ1の内側空間(撮影エリア)Sに患者
Mが運び込まれる構成となっている。
【0012】ガントリ1には、断層像の撮影に必要な静
磁場発生用マグネット(図示省略)や傾斜磁場発生用コ
イル(図示省略)などが配設されている。ガントリ1の
内側空間Sへ運び込まれた患者Mには、オペレータによ
って操作卓3から入力された指令に対応する駆動および
撮像制御部4の制御に従って、天板2の位置制御の他、
静磁場発生用マグネットや傾斜磁場発生用コイルにより
磁場が印加されると共に高周波プローブ(RFコイル)
PによりRF信号が印加される。そして、患者から放出
されるNMR信号が同じ高周波プローブPによって検出
されて画像処理部5へ送出される。画像処理部5は、高
周波プローブPにより検出されたNMR信号に基づき信
号処理を実行して画像再構成をおこなうとともに、必要
に応じて得られた断層像を表示用モニタ6の画面に映し
出す構成となっている。
【0013】天板2は上下方向に伸縮可能な基台7に支
持されたベッド8の上に乗っており、基台7の伸縮に伴
ってベット8と天板2が一体的に昇降する構成となって
いる。この天板2はガントリ1の内の撮影エリアとベッ
ド8の上の待機エリアの間で往復移動できるよう配設さ
れている。患者Mの昇降や高周波プローブPの着脱など
は、普通、天板2がベッド8の上の待機エリアにある間
におこなわれることになる。そして、天板2の移動は、
オペレータによって操作卓3から入力された指令に対応
する駆動および撮像制御部4のコントロールに従ってな
される。
【0014】そして、実施例のMRI装置には、従来に
ない特徴的な構成として、撮影エリアであるガントリ1
の内側空間Sを直接観察することの出来る光学式映像検
出表示機構が設けられている。この光学式映像検出表示
機構は、ファイバーカメラ(光学式カメラ手段)10、
表示用モニタ(表示用モニタ手段)6および位置情報表
示部(位置情報表示手段)11を中心に構成されている
ものであるが、以下、具体的に説明する。
【0015】ファイバーカメラ10は、投光用ファイバ
ー10aおよび受光用ファイバー10bと、投光用ファ
イバー10aに光を供給する光源10cおよび受光用フ
ァイバー10bが捉えた像を映像信号に変換する、CC
D撮像素子などの光電変換部10dとからなり、投光・
受光用ファイバー10a,10bは、撮影室Aと操作室
Bの壁を通り抜けていて、視点となる先端がガントリ1
の内側のガントリ中心の真上から下を見下ろすように設
置されており、受光用ファイバー10bが内側空間Sを
視野とする構成になっている。
【0016】ガラスや樹脂などの非磁性材料で形成され
ている投光用ファイバー10aや受光用ファイバー10
bを用いたのは、ガントリ1の内側空間Sの磁場を乱れ
を防ぐためである。ファイバーカメラ10の後端となる
光電変換部10dから出力される映像信号は、最終的に
表示用モニタ6へ送られるので、表示用モニタ6の画面
には、ガントリ1の内側空間Sが映し出される。したが
って、表示用モニタ6は、断層像の表示だけでなく、フ
ァイバーカメラ10が撮影した光学像の表示にも用いら
れており、詳しくは後述するように、両者の同時表示が
行われるよう構成されている。
【0017】そして、表示用モニタ6の画面には、位置
情報表示部11により、撮影位置指標がガントリ1の内
側空間Sの映像と重ねて表示されてもいる。勿論、天板
2の移動に伴ってガントリ1の内側空間Sに患者Mが進
入してくれば、表示用モニタ6の画面には患者Mの像も
映し出されることになるだけでなく、撮影位置指標の表
示が患者Mの像の上にあれば、その撮影位置指標のある
ところが撮影される部位を示していることになる。した
がって、表示用モニタ6の画面に映し出された患者Mの
撮影対象の関心部位のところに、撮影位置指標が一致し
て表示された状態であれば、患者Mの撮影位置へのセッ
トが正しくなされているということにもなる。
【0018】続いて、以上の構成を有する実施例のMR
I装置による患者Mの撮影処理動作を引き合いにして、
より具体的な説明をおこなう。この撮影処理では、図2
に示すように、サジタル像(患者Mの体軸と平行な方向
に沿って断面して見た像、すなわち縦断面像)12を最
終的に得るようにする。このサジタル像12を直接撮影
することは無理なので、複数のトランスバース像(患者
Mの体軸と垂直な方向に断面して見た像、すなわち横断
面像)をパイロット像としてまず撮像する必要がある。
【0019】最初、天板2の上に患者Mを仰向けに寝か
せた状態で乗せるとともに、必要に応じて高周波プロー
ブPを装着した後、天板2を患者Mごとガントリ1の開
口1aからトンネル1bの中へ移動させる。一方、ファ
イバーカメラ10を稼働状態にして表示用モニタ6の画
面にガントリ1の内側空間Sを映し出す。当初は、表示
用モニタ6の画面に患者Mの姿が出ていないけれども、
天板2がガントリ1の内側に移動してくるに伴って、図
3に示すように患者Mの姿が表示用モニタ6の画面にあ
らわれてくる。なお、ファイバーカメラ10によりモニ
タされる内側空間Sの画面は、図4に示すように、表示
用モニタ6の画面の左下側に部分画面6Aとして表示さ
れるものである(したがって、図3は、表示用モニタ6
の部分画面6Aだけを示す図ということになる)。
【0020】そして、表示用モニタ6の部分画面6Aに
は、図3に示すように、患者Mの姿の他、撮影位置指標
として、撮影することのできる領域を示す撮影可能エリ
アマーク15およびパイロット撮影が行われる位置を示
すパイロット撮像位置マーク16a,16b,16cが
3個、重ねて表示される。なお、図3において、×印1
7はガントリ1の中心を示している。天板2を移動させ
て、患者Mの関心部位(パイロット像を得たい部位)が
丁度パイロット撮像位置マーク16a,16b,16c
の位置となるように調整する。実施例装置の場合は、も
ちろん、パイロット撮像位置マーク16a,16b,1
6cの方を動かして調整をおこなうこともできる。
【0021】パイロット撮像対象である患者Mの各関心
部位と各パイロット撮像位置マーク16a,16b,1
6cがそれぞれ画面の上で一致すれば、直ちにパイロッ
ト撮影処理を実行する。そうすると、患者Mから得られ
たNMR信号に基づく画像再構成が行われて、図4に示
すように、表示用モニタ6の3つの部分画面6B〜6D
に、トランスバース像17a,17b,17cがそれぞ
れパイロット像として表示される。トランスバース像1
7aはパイロット撮像位置マーク16aで示される位置
の断層像であり、トランスバース像17bはパイロット
撮像位置マーク16bで示される位置の断層像であり、
トランスバース像17cはパイロット撮像位置マーク1
6cで示される位置の断層像である。なお、表示用モニ
タ6の部分画面6Eには操作メニューなどが表示され
る。また、パイロット像の数や撮影厚みなども表示用モ
ニタ6の画面に同時表示するようにしてもよい。
【0022】このようにして、表示用モニタ6に3つの
トランスバース像17a,17b,17cが表示された
ら、次に、最終的に得るサジタル像に対応する各トラン
スバース像17a,17b,17cの位置をカーソル
(図示省略)で入力指定しておいて、再び撮影処理を実
行する。そうすると、患者Mから得られたNMR信号に
基づいて画像再構成が行われ、今度は、図2に示すサジ
タル像が得られて表示用モニタ6に表示される。
【0023】上に示したとおり、実施例のMRI装置の
場合、ガントリ1の内側空間Sにおける患者Mの様子と
撮影位置指標が表示用モニタ6の画面に同時に映し出さ
れるので、患者Mの撮影位置へのセット状況を直接確認
することができる。撮影中に撮影部位を変更することも
容易である。さらに、整形外科などでは、表示用モニタ
6に外観像と断層像が同時表示されることから、より的
確な診断が下せるようになる。それに、撮影中、表示用
モニタ6の画面に患者Mの姿が常に映っていれば、ガン
トリ1の内にある患者Mに発作が起きたといった異常事
態を直ちにオペレータが感知することができるので、安
全性も高まる。
【0024】続いて、この発明の他の実施例を説明す
る。図5は、他の実施例に係るX線CT装置の全体構成
を示すブロック図である。このX線CT装置は、ガント
リ1の中央の撮影位置には、X線管21とX線検出器2
2などが配設されていて、投光用ファイバー10aおよ
び受光用ファイバー10bが、先の実施例のようにガン
トリ1の中央に設置されていると、撮影に支障を生じる
ことから、中心からは外れたところに設置されている以
外は、先に実施例と実質的には同じ構成であるので、重
ねての説明はおこなわない。ただ、他の実施例はX線C
T装置であるので、ガントリ1の細部構造や駆動および
撮像制御部4の具体的構成、画像処理部5での具体的処
理、あるいは、表示用モニタ6の画面の表示形態はX線
用に適合する構成となっていることは言うまでもない。
また、この実施例の場合、MRI装置のようにガントリ
内に必ずしもファイバーを配設する必要はなく、CCD
撮像カメラ等を直接配置するようにしてもよい。
【0025】この実施例のX線CT装置の場合も、撮影
中、図6に示すように、表示用モニタ6の左下の部分画
面6aには、ガントリ1の内側空間Sの映像が進入して
来た患者Mの姿と共に映し出されるとももに、X線撮影
位置を示す二重線のX線撮影位置マーク(撮影位置指
標)18も画面の中央へ水平に重ねて映し出される。勿
論、患者Mの顔の上を横切る二重線のX線撮影位置マー
ク18の位置が断層撮影される位置を示している。そし
て、図7(a)〜(d)に示すように、患者Mがガント
リ1の内側空間Sの奥へ進入するにつれて、部分画面6
aの患者Mの姿は上方に移動する一方、二重線のX線撮
影位置マーク18の位置は変更がないので、患者Mの上
を横切るX線撮影位置マーク18の位置が変化する。も
ちろん、患者Mの上のX線撮影位置マーク18の位置の
変化に従って、撮影位置が変化することになる。図7
(a)〜(d)に示す各撮影位置でファンビームが照射
されて得られたそれぞれの断層像は、図6に示すよう
に、表示用モニタ6の部分画面6b〜6eにおのおの映
し出される。なお、表示用モニタ6の部分画面6fには
操作メニューなどが表示される。
【0026】このように、実施例装置の場合、ガントリ
1の内側空間Sにおける患者Mの様子と撮影位置指標が
表示モニタ6の画面に同時に映し出されるので、患者M
の撮影位置へのセット状況を直接確認しながら撮影する
ことができる。連続撮影をおこなう場合、表示用モニタ
6の部分画面6aの上でひとつの患者Mの関心部位とX
線撮影位置マーク18を合わせて撮影処理を実行するプ
ロセスを天板2を移動させながら撮影する関心部位の数
だけ次々と繰り返してゆくか、あるいは、表示用モニタ
6の部分画面6aの上で患者Mの関心部位とX線撮影位
置マーク18を合わせる位置設定操作だけを天板2を移
動させながら先に済ませておいて、いったん天板2を最
初の撮影位置のところに戻してから、位置設定操作で決
められた各撮影位置での撮影処理を次々と自動的に実行
してゆくことになる。いずれにしても、他の実施例のX
線CT装置の場合、画面を見ながら各関心部位と撮影位
置指標を合わせるだけという容易な操作で的確な撮影計
画が立てられることになる。
【0027】本発明は上記実施の形態に限られることは
なく、下記のように変形実施することができる。 (1)実施例のMRI装置では、ファイバーカメラ10
がガントリ1の内側空間Sを上方から見下ろす形態であ
ったが、ガントリ1の内側空間Sを横方向から見るファ
イバーカメラも設けておき、図8に示すように、横方向
から見た映像も映し出せるよう構成したMRI装置が、
変形例として挙げられる。表示用モニタ6の部分画面6
Aには、患者Mの姿の他、撮影位置指標として、撮影す
ることのできる領域を示す撮影可能エリアマーク19お
よびパイロット撮影が行われる位置を示す3個のパイロ
ット撮像位置マーク20a,20b,20cが、重ねて
表示される。患者Mの撮影位置へのセット状況を側面か
らも直接確認することができる。なお、×印21はガン
トリ1の中心を示す。
【0028】(2)実施例のMRI装置やX線CT装置
では、表示用モニタ6にファイバーカメラ10の映像も
撮影した断層像も映し出される構成であったが、ファイ
バーカメラ10の映像と撮影した断層像がそれぞれ別の
表示用モニタに映し出される構成の装置が、変形例とし
て挙げられる。
【0029】(3)この発明は、MRI装置やX線CT
装置に限られるものではなく、エミッションCT等の核
医学装置などにも適用することができる。
【0030】
【発明の効果】この発明の医用画像診断装置によれば、
ガントリの内側空間における被検体と撮影位置指標が表
示用モニタ手段の画面に重ねて映し出されるので、被検
体の関心部位と撮影位置の一致状況を直接確認すること
ができるようになるとともに、連続撮影のための撮影計
画が的確かつ容易に立てられる他、ガントリの内で患者
に起きた異常が発見されやすくなり、安全性も高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のMRI装置の全体構成を示す概略図で
ある。
【図2】実施例のMRI装置で得るサジタル像を示す図
である。
【図3】実施例装置の表示用モニタの部分画面を示す図
である。
【図4】実施例装置の表示用モニタの表示画面例を示す
図である。
【図5】他の実施例のX線CT装置の全体構成を示す図
である。
【図6】他の実施例装置の表示用モニタの表示画面例を
示す図である。
【図7】他の実施例装置の表示用モニタの部分画面を経
時変化を示す図である。
【図8】変形例の表示用モニタの部分画面を示す図であ
る。
【図9】従来の医用画像診断装置のガントリと天板まわ
りの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ガントリ 2…天板 6…表示用モニタ 10…ファイバーカメラ 11…位置情報表示部 15,19…撮影可能エリアマーク 16a,16b,16c…パイロット撮像位置マーク 18…X線撮影位置マーク M…患者 S…内側空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に対する撮影処理を実行して診断
    用医用画像を作成するための画像データを検出するガン
    トリと、前記被検体を乗せたままでガントリの内外を移
    動できるように配設された天板とを備え、前記天板によ
    りガントリの内側空間に送り込まれた被検体から検出さ
    れる画像データに基づいて診断用医用画像が得られるよ
    う構成された医用画像診断装置において、前記ガントリ
    の内側に視点を有してガントリの内側空間を視野とする
    光学式カメラ手段と、前記光学式カメラ手段により捉え
    られたガントリの内側空間を映し出す表示用モニタ手段
    と、前記表示用モニタ手段の画面に、診断用医用画像の
    撮影位置を示す撮影位置指標をガントリの内側空間の映
    像と重ねて表示する位置情報表示手段とを備えているこ
    とを特徴とする医用画像診断装置。
JP8285744A 1996-10-29 1996-10-29 医用画像診断装置 Pending JPH10127596A (ja)

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