JP2004049819A - Ct装置と核医学装置を各々独立に使える複合システム - Google Patents

Ct装置と核医学装置を各々独立に使える複合システム Download PDF

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    • G01T1/1611Applications in the field of nuclear medicine, e.g. in vivo counting using both transmission and emission sources sequentially

Abstract

【課題】同一の部屋に配置されたCT装置と核医学装置を各々独立に使え、一方の検査を実施中に同時に他方の検査を行ない得る複合システムを提供する。
【解決手段】CT装置と核医学装置を各々独立に使える複合システムは、同一の検査室R1に設置されたCT装置20及び核医学装置10と、CT装置20による撮影及び核医学装置10による撮影を行なえるようにCT装置20及び核医学装置10の間を移動可能に配置された核医学装置用寝台11と、CT装置20及び核医学装置10の間を放射線に対し分離する放射線防護隔壁30とを備える。放射線防護隔壁30は、例えば鉛入りのスライド式カーテンで構成される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CT装置と核医学装置を各々独立に使える複合システムに係り、特にSPECT(Single Photon Emission CT)等の核医学装置とX線CT装置を併用しながら、機能的な診断及び形態学的な診断の両方の検査を行なう必要がある高度な医療診断の分野で利用される複合システムの工夫に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、医用画像診断装置は、被検体の体内組織や臓器等の検査部位に対する各種診断の内、主に形態学的な診断を行なうために用いる「形態診断装置」と、主に機能的な診断を行なうために用いる「機能診断装置」とに大別される。形態診断装置としては、例えばX線CT装置、MRI装置、X線診断装置、超音波診断装置等が、また機能診断装置としては、例えばSPECT等の核医学装置がそれぞれ例示される。
【0003】
上記の形態診断装置と機能診断装置は、病院内では、通常、異なる部屋(検査室)に分かれて設置されている。このため、両装置を用いた検査もそれぞれ個別に実施される。これに対し、例えば特開平4−105641号公報では、形態診断装置と機能診断装置を同一の部屋に設置し、両装置による検査を互いに共通して利用可能な寝台を用いて患者を載せかえることなく実施し得る複合システムが提案されている。この複合システムによれば、共通の寝台のほか、追加の寝台を用いることで形態診断装置による検査と機能診断装置による検査を独立して同時に並行しながら実施することも可能とされている。この複合システムの例を図5に示す。
【0004】
図5に示す医用診断システムは、同一の部屋(検査室)に設置される形態診断装置としてのMRI装置100(ガントリ101、傾斜磁場電源102、及び送受信回路103を有する)及び機能診断装置としての核医学装置200(ガントリ201、検出回路202、及び本体制御器203を有する)と、これら各装置100、200で使用される寝台としての共通寝台300(共通寝台本体301、寝台制御器302、及び撮影位置制御器303を有する)及び追加寝台400(追加寝台本体401、及び追加寝台制御器402を有する)と、SPECTプログラム及びMRIプログラムを元に全体動作を制御するホストコンピュータ500及びそのモニタ600とを備えた構成となっている。
【0005】
上記の医用診断システムでは、共通寝台300に加え、追加寝台400を設置して両装置100、200による検査を個別に且つ同時に並行して実施したり、MRI装置100側の天板位置情報を認識し、その天板位置情報を元に核医学装置200側でも同一位置の画像を取得したりできる。これは、上記のMRI装置100と核医学装置200に限らず、その他の形態診断装置と機能診断装置でも同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来例の複合システムでは、次のような問題が考えられる。
【0007】
1)従来例の複合システムでは、MRI装置と核医学装置の各々の検査を同時に行なう場合、両装置間を隔離する手段がない。このため、一方の検査を実施中に同時に他方の検査を行なうのが困難である。また、両装置では1つの統合したホストコンピュータが使用されるため、2つの検査を独立して同時に並行して実施する場合の対応は、実際には困難である。
【0008】
2)従来例の複合システムでは、MRI装置と核医学装置の天板の位置情報を制御することで同一部位を撮影できる。しかし、この撮影は、天板の絶対位置を把握して物理的位置を同一にして取っているだけなので、例えばMRI画像を元にしてどの位置を中心にどれくらい撮影するといった撮影範囲を任意に指定するような撮影が困難である。そのため、広範囲に漠然とデータを収集しなければならず、無駄な時間を費やすといった問題がある。また、同一の寝台位置を元に同一部位の形態診断画像と機能診断画像を表示できるとされているが、具体的にどのようにして同一部位を指定するのか、その方法又は手段が明示されていない。
【0009】
3)従来例の複合システムでは、MRI装置と核医学装置の天板絶対位置情報を合わせて同一部位を撮影するので、同じ日に患者を載せかえることなく両方の検査が実施できる。しかし、患者を一旦天板から降ろすと、天板と患者の相対位置が変わってしまうため、例えば、ある日に一方の検査のみ行い、別の日に他方の検査を同一の位置で実施するといった使用法には対応できない。このため、両方の装置が空くまで患者を待たせるか、或は一方の装置で検査が終了した患者を他方の装置が空くまでそのまま天板から降すことができず、従って患者の負担が増したり、装置の運用効率が低下する等の問題がある。
【0010】
上記の問題は、MRI装置と核医学装置の例であるが、CT装置と核医学装置の場合でも同様である。
【0011】
本発明は、このような従来の事情を背景になされたもので、同一の部屋に配置されたCT装置と核医学装置を各々独立に使え、一方の検査を実施中に同時に他方の検査を行ない得る複合システムを提供することを主な目的とする。
【0012】
また、本発明は、上記目的に加え、同一の部屋に配置されたCT装置と核医学装置の画像収集位置を容易に位置決めでき、同一の寝台位置を元に同一断面のCT像及び核医学画像を表示する複合システムを提供することを別の目的とする。
【0013】
さらに、本発明は、上記目的に加え、同一の部屋に配置されたCT装置と核医学装置の検査において患者を一旦寝台から降ろしても容易に位置決めできる複合システムを提供することをさらに別の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るCT装置と核医学装置を各々独立に使える複合システムは、以下の1)〜3)の着想の元で完成されたものである。
【0015】
1)形態診断装置と機能診断装置の間に放射線を防護する隔壁をその取り外しが自由に出来る状態又は開閉自在の状態で設ける。両方の検査が必要な場合は、その隔壁を取り除いた状態又は開けた状態にし、各々の検査を独立して同時に行ないたい場合は、その隔壁を設置した状態又は閉じた状態にする。これにより、一方の装置で発生する放射線が他方の装置側に漏れることがなくなり、より安全に検査が実施できる。
【0016】
2)CT装置で撮影したスキャノ像を用いて、核医学装置での撮影位置を決めることができる。この際、CT装置のスキャノ像上でCT画像の撮影範囲を決める際と同様の感覚で、核医学装置の撮影範囲を指定することができる。これにより、より精度の高い撮影位置決めが行なえる。また、得ようとする断面の位置をスキャノ像を用いて指定すれば、その位置に合ったCT画像と核医学の画像を正確に表示することが可能となる。これにより、CT装置及び核医学装置の個別の画像表示に加え、同一位置の画像の重ね合わせも正確に行なえる。
【0017】
3)CT装置での撮影終了時点で、CT装置に内蔵したレーザマーカによって患者体表にマーキングを施しておく。そうすると、CT装置による撮影を行なったその日に直ちに核医学装置での撮影を行なわなくても済む。後日、別の日に核医学装置側に設けたレーザマーカに患者体表のマーキングを合わせれば、先日のCT画像を使って核医学装置での位置合わせが行なえるためである。この場合も、前記1)、2)と同様の効果を得ることができる。これにより、被検体を長時間、装置に固定することもなくなることから、患者の負担を軽減することができる。また、装置を効率的に運用することも可能となる。
【0018】
すなわち、本発明に係るCT装置と核医学装置を各々独立に使える複合システムは、同一の部屋に設置されたCT装置及び核医学装置と、前記CT装置による撮影及び前記核医学装置による撮影を行なえるように前記CT装置及び前記核医学装置の間を移動可能に配置された寝台と、前記部屋に配置され且つ前記CT装置及び前記核医学装置の間を放射線に対し分離する放射線防護用の隔壁部とを有することを特徴とする。
【0019】
本発明では、前記隔壁部は、取り外し可能な隔壁、スライド自在のカーテン、及び開閉自在の扉のいずれかで構成されることが好適である。
【0020】
本発明では、前記CT装置により撮影されるスキャノ像を元に前記核医学装置による画像収集位置を指定する手段と、前記寝台の同一位置情報に基づいて前記CT装置及び前記核医学装置により同一断面のCT画像および核医学画像を得る手段とをさらに備えることが好適である。
【0021】
本発明では、前記CT装置側に装備されたレーザマーカを用いて、当該CT装置によるCT撮影時の基準位置として前記寝台上に載せられた被検体の体表上にマーキングを施す手段と、前記核医学装置側に装備されたレーザマーカを用いて、当該核医学装置に対する前記寝台上に載せられた被検体の位置決めをその体表上に施された前記マーキングの位置を元に実施する手段と、前記CT装置により以前撮影されたCTスキャノ像を元に前記核医学装置での画像収集位置を指定する手段と、前記寝台の同一位置情報に基づいて前記CT装置及び前記核医学装置により同一断面のCT像および核医学画像を得る手段とをさらに備えることが好適である。
【0022】
さらに別の側面として、本発明に係るCT装置と核医学装置を各々独立に使える複合システムは、同一の部屋に設置されたCT装置及び核医学装置と、前記CT装置による撮影及び前記核医学装置による撮影を行なえるように前記CT装置及び前記核医学装置の間を移動可能に配置された寝台と、前記部屋に配置され且つ前記CT装置及び前記核医学装置の間を放射線に対し分離する放射線防護用の隔壁部と、前記CT装置により撮影されるスキャノ像を元に前記核医学装置による画像収集位置を指定する手段と、前記寝台の同一位置情報に基づいて前記CT装置及び前記核医学装置により同一断面のCT画像および核医学画像を得る手段とを備えたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るCT装置と核医学装置を各々独立に使える複合システムの実施の形態を添付図面を参照にして説明する。
【0024】
図1に示す複合システムにおいては、例えば1つの部屋(検査室R1及び操作室R2)内の検査室R1側に、患者(被検者)PSの機能的診断を行なう機能診断装置としてのSPECT等の核医学装置(架台)10及びその患者PSを載せる天板を有する核医学装置用寝台11と、患者PSの形態診断を行なう形態診断装置としてのCT装置(架台)20及びその患者PSを載せる天板を有するCT装置用寝台21とが、また同一部屋の操作室R2側に、核医学装置用コンソール12及びそのモニタ13と、CT装置用コンソール22及びそのモニタ23とがそれぞれ設置されている。
【0025】
この内、核医学装置用寝台11は、CT装置20でも共有して使用される共通の寝台として、図示しない移動機構により核医学装置10の撮影を行なう寝台位置P1とCT装置20の撮影を行なう寝台位置P2との間を移動可能となっている(図1中の二点鎖線で示す矢印a参照)。この核医学装置用寝台11の移動機構としては、例えば寝台11下部の所定位置に方向を自在に変えて移動可能なキャスター等の車輪部を取り付けて、その車輪部を床面上で転がせて移動させる方式や、床面上にレールを埋設して、そのレールに沿って平行に移動させる方式を例示できる。
【0026】
また、CT装置用寝台21は、核医学装置10及びCT装置20を同時に並行して使用する場合の追加の寝台として、図示しない移動機構により、CT装置20の撮影を行なう寝台位置P2及びその撮影を行なわない寝台位置P3との間を移動可能となっている(図1中の二点鎖線で示す矢印b参照)。この寝台21の移動機構としては、上記と同様の車輪やレールを設けた方式を例示できる。
【0027】
上記の核医学装置10及びCT装置20の間には、放射線を防護するための検査室R1内の仕切りとして放射線防護隔壁(図1の例では鉛入りのスライド式カーテン)30がスライド(開閉)自在に設けられる(図1中の二点鎖線で示す矢印c参照)。この放射線防護隔壁30は、図1に示すようにスライド式カーテンのほか、鉛を貼った開閉自在の扉等、いずれのタイプでもよく、放射線を防護できる材質であれば、スライド式や開閉式のものや、取り外し自在のもの等、その構造及び形状はいずれでも適用可能である。
【0028】
ここで、本実施形態の全体動作を図2及び図3に基づいて説明する。
【0029】
最初に、同一の患者PSが同じ日に核医学装置10とCT装置20の両方の検査を受ける場合を考える。
【0030】
この場合には、図2に示すように、放射線防護隔壁30を開け放った状態にしておき、この状態でCT装置20側の寝台位置P2に核医学装置用寝台11をセットする(ステップS1)。そして、その寝台11の天板上に載せられた患者PSに対し、CT装置20によりその患者PSの検査部位をカバーする撮影範囲のCTスキャノ像が撮影される(ステップS2)。このCTスキャノ像は、X線診断装置で得られる透過像と類似の画像に相当するもので、寝台11上の天板をその長手方向に所定量移動させながら、CT装置20内の図示しない診断用開口部に配置される回転部(X線管及びX線検出器が対向配置される)を非回転の状態で所定ビーム幅に絞ったX線ビームを照射することにより得られる。
【0031】
次いで、上記のCTスキャノ像を用いたスキャン計画画像がCT装置用コンソール22のモニタ23上に画像表示される(ステップS3)。このスキャン計画画像は、得ようとする断面の位置(スライス位置)を計画及び指定するためのスキャン計画用の画面を成すものである。
【0032】
このモニタ23上のCTスキャノ像を用いたスキャン計画画像を見ながら、CT装置用コンソール22の操作により患者PSの撮影範囲(スライス位置)が指定される(ステップS4)。そうすると、CT装置20による撮影が開始され、指定された撮影範囲に応じたCT装置20によるCTスキャンが実行され、指定された撮影範囲の投影データが収集される(ステップS5)。この収集された投影データを元に、CT装置用コンソール22側での画像処理部(図示しない)による再構成処理の実行により、スキャン計画画像上で指定された撮影範囲(スライス位置)のCT像(断面像)が再構成される(ステップS6)。この再構成されたCT像は、CT装置用コンソール22のモニタ23上に表示される(図3参照)。
【0033】
次いで、核医学装置用寝台11が上記のCT装置20側から核医学装置10側に移動させ、その寝台位置P1にセットする(ステップS7)。そうすると、図3に示すように核医学装置用コンソール12のモニタ13上の所定位置(図3中の例では画面右側上部)に上記のCT装置20で撮影したCTスキャノ像を用いたスキャン計画画像が自動的又は半自動的に表示される(ステップS8)。
【0034】
このスキャン計画画像を見ながら、核医学装置用コンソール12の操作により核医学装置10によるSPECT像の収集・撮影位置が必要に応じて修正される。そして、そのスキャン計画画像を用いて指定された撮影位置において、核医学装置10による撮影が開始され、SPECT像(核医学画像)が収集される(ステップS9)。
【0035】
このSPECT像の収集後、核医学装置用コンソール12のモニタ13上のスキャン計画画像上で任意の位置が指定されると、その位置に対応するCT像がCT装置用コンソール22から呼び出される一方、同じ位置のSPECT像が核医学装置用コンソール12から呼び出され、図3に示すように、モニタ13上の所定位置(見やすい位置)に2枚の画像(CT像及びSPECT像)が同時に例えば同一スケールで並べた状態で表示される。このとき、さらに核医学装置用コンソール12側で所定の画像重ね合わせ機能を指定すれば、その場で2枚の画像(CT像及びSPECT像)を互いに重ね合わせた重畳画像も表示可能となっている(ステップS10)。
【0036】
上記とは別に、核医学装置10とCT装置20を各々独立して別の患者を検査したい場合、放射線防護隔壁30を閉じた状態にし、検査室R1内の両装置10、20間を仕切る。このように放射線防護隔壁30により両装置10及び20間を仕切った場合、CT装置20による検査は、CT装置用寝台21が、また核医学装置10による検査は、核医学装置用寝台11が、それぞれ使用される。この場合の各検査は、従来と同様の検査方法を用いて行われる。
【0037】
従って、本実施形態によれば、核医学装置10とCT装置20の間に放射線防護隔壁30を開閉自在に設け、両方の検査が必要なときに放射線防護隔壁30を開けた状態にし、また各々の検査を独立して同時に行なうときに放射線防護隔壁30を閉じた状態にしたため、核医学装置10とCT装置20の一方で発生する放射線がその他方側に漏れることがなくなり、より安全に検査が実施できる。
【0038】
また、本実施形態によれば、CT装置20で撮影されるCTスキャノ像を用いて核医学装置10での撮影位置を決めることが可能になり、CTスキャノ像上で撮影範囲を決める際と同様の感覚で、核医学装置の撮影範囲を指定することが可能になり、より精度の高い撮影位置決めが行えるようになる。しかも、得ようとする断面の位置をスキャノ像を用いて指定すれば、その位置に合ったCT画像と核医学の画像を正確に表示することが可能となるため、核医学装置10及びCT装置20の個別の画像表示に加え、両装置10、20による同一位置での画像の重ね合わせも正確に行えるようになる。
【0039】
なお、本実施形態では、共通の寝台として核医学装置用寝台を、また追加の寝台としてCT装置用寝台をそれぞれ用いているが、これとは逆に、共通の寝台としてCT装置用寝台、また追加の寝台として核医学装置用寝台をそれぞれ用いることもできる。
【0040】
また、本実施形態では、核医学装置用コンソール12とCT装置用コンソール22とを分けて操作を行なっているが、その変形例として、核医学装置用コンソールの機能とCT装置用コンソールの機能とを1つに統合した統合型コンソールを用いてもよい。
【0041】
次に、その他の実施形態として、核医学装置10の検査とCT装置20の検査とを別々の日、或は時間を置いて撮影する場合を図4に基づいて説明する。ここでは、その日の検査状況でCT撮影のすぐ後に核医学装置10の撮影が行なえない場合を考える。
【0042】
この場合には、まず、CT装置20による撮影にて核医学装置用寝台11上に載せられた患者PSのCT画像が収集される。このとき、患者PSに対し、前述と同様のCTスキャノ像が撮影され、そのCTスキャノ像を用いたスキャン計画画像を元に、得ようとする断面の位置が計画される。その結果、計画に応じた撮影範囲でCTスキャンが実行され、その投影データが収集され、CT像(断面像)が再構成され、モニタ23上に表示される。
【0043】
このCT撮影が終わったら、核医学装置用寝台11から患者PSを降ろす前に、CT装置20の診断用開口部の内壁側に内蔵された3つのレーザマーカ24…24からそのレーザ光を核医学装置用寝台11上の患者PSの体表上に投影し、そのレーザ光投影位置を基準位置として、3点のマーキングが施される。このマーキングは、例えば患者体表上のレーザ光投影位置に皮膚ペン等の医療用マーカペンで印を付ける等により行なわれる。この後、患者PSを降ろして、一旦待機してもらう。
【0044】
その後、核医学装置10が空いたら、再び同じ患者PSを核医学装置10側に入れてその部屋の所定位置(壁面、スタンド等)及び核医学装置10内に設けた3つのレーザマーカ14…14からのレーザ光投影位置に先程の患者体表上のマーキング位置を合わせる。このとき、CT装置20側でスキャノ像を撮影した時に設定された基準位置は、核医学装置用寝台11の天板位置として記憶されるため、CTスキャノ像の撮影位置に対する患者PSの体表上のマーキング位置は、複合システム側で把握されている。
【0045】
従って、この基準位置の値を元に核医学装置10側でレーザマーカ14…14からのレーザ光投影位置に患者体表上のマーキング位置を合わせれば、別の日に撮影したCTスキャノ像を用いても、前述と同様に核医学装置10の撮影位置を決めることができる。このため、CT装置20によるCT撮影直後に核医学装置10が使えないような場合でも、患者PSを寝台11上から一旦解放することができ、これにより、患者PSの負担軽減と両装置10、20の効率運用が行なえるようになる。
【0046】
すなわち、本例によれば、CT装置20での撮影終了時点で、CT装置20に内蔵されたレーザマーカ24を用いて患者体表上にマーキングを施しておくだけで、その日に直ちに核医学装置10での撮影を行わなくても、後日、別の日に核医学診断装置10側に設けたレーザマーカ14からのレーザ光投影位置に患者体表上のマーキング位置を合わせるだけで、先日撮影したCT画像を使って核医学装置10での位置合わせを行える。このため、前述した実施形態と同様の効果に加え、患者PSを長時間、両装置10、20にわざわざ拘束(固定)しなくても済み、患者PSの負担を軽減することができ、また両装置10、20を効率的に運用できる。
【0047】
なお、本発明は、代表的に例示した上述の実施形態に限定されるものではなく、当業者であれば、特許請求の範囲の記載内容に基づき、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の態様に変形、変更することができる。これらの変更、変形例も本発明の権利範囲に属するものである。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、放射線防護用の隔壁部を設けたため、同一の部屋に配置されたCT装置と核医学装置を各々独立に使え、一方の検査を実施中に同時に他方の検査を行ない得る複合システムを提供できる。また、両装置の画像収集位置を容易に位置決めでき、同一の寝台位置を元に同一断面のCT像及び核医学画像を表示できる。さらに、患者を一旦寝台から降ろしても容易に位置決めできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るCT装置と核医学装置を各々独立に使える複合システムの全体構成及びその配置を示す概要図。
【図2】複合システムの全体動作の流れを説明する概略フローチャート。
【図3】CTスキャノ像を用いた画像収集及びその表示例を示す概要図。
【図4】レーザマーカを用いた基準位置マーキングを説明する概要図。
【図5】従来例のMRI装置及び核医学装置を用いた医用画像診断システムの全体構成を示す概略ブロック図。
【符号の説明】
10 核医学装置
11 核医学装置用寝台(共通寝台)
12 核医学装置用コンソール
13 モニタ(核医学装置用)
14 レーザマーカ(核医学装置用)
20 CT装置
21 CT装置用寝台(追加寝台)
22 CT装置用コンソール
23 モニタ(CT装置用)
24 レーザマーカ(CT装置用)

Claims (5)

  1. 同一の部屋に設置されたCT装置及び核医学装置と、
    前記CT装置による撮影及び前記核医学装置による撮影を行なえるように前記CT装置及び前記核医学装置の間を移動可能に配置された寝台と、
    前記部屋に配置され且つ前記CT装置及び前記核医学装置の間を放射線に対し分離する放射線防護用の隔壁部とを有することを特徴とするCT装置と核医学装置を各々独立に使える複合システム。
  2. 前記隔壁部は、取り外し可能な隔壁、スライド自在のカーテン、及び開閉自在の扉のいずれかで構成された請求項1記載のCT装置と核医学装置を各々独立に使える複合システム。
  3. 前記CT装置により撮影されるスキャノ像を元に前記核医学装置による画像収集位置を指定する手段と、
    前記寝台の同一位置情報に基づいて前記CT装置及び前記核医学装置により同一断面のCT画像および核医学画像を得る手段とをさらに備えた請求項1又は2記載のCT装置と核医学装置を各々独立に使える複合システム。
  4. 前記CT装置側に装備されたレーザマーカを用いて、当該CT装置によるCT撮影時の基準位置として前記寝台上に載せられた被検体の体表上にマーキングを施す手段と、
    前記核医学装置側に装備されたレーザマーカを用いて、当該核医学装置に対する前記寝台上に載せられた被検体の位置決めをその体表上に施された前記マーキングの位置を元に実施する手段と、
    前記CT装置により以前撮影されたCTスキャノ像を元に前記核医学装置での画像収集位置を指定する手段と、
    前記寝台の同一位置情報に基づいて前記CT装置及び前記核医学装置により同一断面のCT像および核医学画像を得る手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のCT装置と核医学装置を各々独立に使える複合システム。
  5. 同一の部屋に設置されたCT装置及び核医学装置と、
    前記CT装置による撮影及び前記核医学装置による撮影を行なえるように前記CT装置及び前記核医学装置の間を移動可能に配置された寝台と、
    前記部屋に配置され且つ前記CT装置及び前記核医学装置の間を放射線に対し分離する放射線防護用の隔壁部と、
    前記CT装置により撮影されるスキャノ像を元に前記核医学装置による画像収集位置を指定する手段と、
    前記寝台の同一位置情報に基づいて前記CT装置及び前記核医学装置により同一断面のCT画像および核医学画像を得る手段とを備えたことを特徴とするCT装置と核医学装置を各々独立に使える複合システム。
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