JPH10127502A - 調理器 - Google Patents

調理器

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JPH10127502A
JPH10127502A JP28674096A JP28674096A JPH10127502A JP H10127502 A JPH10127502 A JP H10127502A JP 28674096 A JP28674096 A JP 28674096A JP 28674096 A JP28674096 A JP 28674096A JP H10127502 A JPH10127502 A JP H10127502A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、高速回転による恐怖感を使用者に与
えることを少なくでき、かつ、使用時の清音化を実現で
きるとともに、調理の効率を向上できる調理器を得るこ
とにある。 【解決手段】容器1の上面開口を開閉する蓋2上に、電
動機17によって回転駆動される下向きの駆動軸6を有
した本体15を設ける。蓋2に伝動機構3を取付ける。
この機構3は、蓋3を容器1に取付けた際に容器1に挿
入される調理回転体(擂り具)8を有し、かつ、駆動軸
6に接続されて調理回転体8を自転させつつ公転させる
ものであることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内に投入され
た食品等の材料を前記容器内で回転される調理回転体に
よって調理する調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】食品材料等を粉砕・撹拌するものとして
ミキサーやフードプロセッサ、およびコーヒー豆のよう
な豆類等を粉砕する粉砕器等が知られている。前者のミ
キサーやフードプロセッサは、上面が開口された容器
(ボトル)の内底部に、この容器の下側から電動機の回
転動力が減速機構を介して与えられるカッターを設け
て、このカッターの回転で容器内の食品材料等をミキシ
ングしたり細かく切断したりするようになっている。ま
た、後者の粉砕器の中には、上面が開口された容器の上
側に、前記上面開口を開閉する蓋を介して着脱可能に本
体を設け、この本体を下方に押さえ付けながら本体内の
電動機の回転動力を、容器内にその上側から挿入される
粉砕刃に減速機構を介して与えることによって、コーヒ
ー豆等を粉砕するものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の調理器で
は、容器内のカッターや粉砕刃に電動機の回転動力が減
速機を介して与えられるといえども、その回転は依然と
してかなりの高速である。そのため、こうしたカッター
等の高速回転による恐怖感を使用者に与え易く、その改
善が望まれているとともに、動作時の騒音も大きいとい
う問題がある。
【0004】しかも、カッター等は、その回転中心軸線
を容器の中心軸線に一致させて容器内に配設され、その
状態を保持した位置で回転されるだけであり、容器内に
おいて移動することはない。そのため、容器内に投入さ
れた食品材料等との接触の機会が容器の中央位置に限定
されてしまい、食品材料等の切断やミキシングまたは粉
砕等の調理の効率がよくないという問題がある。
【0005】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、高速回転による恐怖感を使用者に与えるこ
とを少なくでき、かつ、使用時の清音化を実現できると
ともに、調理の効率を向上できる調理器を得ることにあ
る。
【0006】また、従来の調理器は、専らカッターや粉
砕刃と容器内に投入された材料との直接接触に基づいて
調理をするものであるため、材料等を擂り潰すような調
理を行うことはできなかった。
【0007】したがって、本発明が解決しようとする第
2の課題は、前記第1の課題を解決しつつ、材料を擂り
潰して調理できる調理器を得ることにある。
【0008】また、本発明が解決しようとする第3の課
題は、前記第1の課題を解決しつつ、材料を擂り潰す効
率をより向上できる調理器を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の課題を解決す
るために、請求項1の発明に係る調理器は、上面が開口
された容器と、この容器に着脱自在に取付けられて前記
上面の開口を開閉する蓋と、電動機が内蔵されるととも
に、この電動機の動力で回転駆動される下向きの駆動軸
を有して、前記蓋上に設けられる本体と、前記蓋に設け
られるとともに、前記蓋を前記容器に取付けた際に前記
容器に挿入される調理回転体を有し、かつ、前記駆動軸
に接続されて前記調理回転体を自転させつつ公転させる
伝動機構と、を具備したものである。
【0010】この請求項1の発明に係る調理器は、食品
等の材料が投入された容器上に蓋および本体をセットし
て使用される。容器の上面開口を閉じて蓋をセットする
ことにより、この蓋に取付けられた伝動機構の調理回転
体は容器内に挿入される。こうしたセット状態において
本体内の電動機を動作させると、本体の駆動軸によって
伝動機構が動作され、この機構は調理回転体を容器内で
自転させつつ公転させる。そのため、この伝動機構にお
いて調理回転体の回転が減速され、調理回転体は低速で
自転する。
【0011】このように請求項1の発明に係る調理器で
は、調理回転体を低速回転させて、容器内に投入された
材料を調理でき、しかも、こうして低速回転(自転)す
る調理回転体を公転させて容器内を移動させるから、調
理回転体と前記材料との接触の機会を増大できる。
【0012】前記第2の課題を解決するために、請求項
2の発明に係る調理器は、前記調理回転体が前記容器の
内面に接しながら自転・公転するものであることを特徴
としている。
【0013】この請求項2の発明に係る調理器におい
て、使用時に容器内で自転・公転する調理回転体が容器
の内面に接触するので、これら調理回転体と容器内面と
の接触部において容器内の食品材料等を擂り潰して調理
できる。
【0014】同様に、前記第3の課題を解決するため
に、請求項3の発明に係る調理器は、前記伝動機構が前
記調理回転体を前記容器の内面に押付ける付勢体を有し
ていることを特徴とするものである。
【0015】この請求項3の発明に係る調理器におい
て、伝動機構の付勢体は調理回転体を前記容器の内面に
押付けるので、使用時に容器内で自転・公転する調理回
転体を容器の内面に押付けながら、これら調理回転体と
容器内面との接触部において容器内の食品材料等を効率
よく擂り潰して調理できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1および図2を参照して
本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は第1の実
施の形態に係る調理器の構成を一部断面して示す側面図
であって、この図中1は瀬戸物、ガラス、合成樹脂等に
より成形された容器である。この容器1を合成樹脂製と
した第1の実施の形態においては、その成形性および量
産性の点で優れている。
【0017】容器1は、半球凹状をなして上面が開口さ
れた容器主部1aの周囲に、この主部1aを側方から覆
い隠して容器主部1aの上端から下方に突出するスカー
ト状のカバー筒部1bを一体に設けるとともに、複数例
えば90゜ごとに配設される4本のリブ1cを容器主部
1aの上端から一体に突設して形成されている。容器主
部1aの内面にその略全面に渡り浅い多数の溝(図示し
ない)が形成してあり、それによって容器主部1aはい
わゆるすり鉢構造となっている。カバー筒部1bの外面
とリブ1cの外面とは同一の垂直面をなしている。
【0018】容器1にはその上面の開口を開閉する蓋2
が着脱自在に取付けられている。蓋2は、合成樹脂製で
あって、かつ、水平板状の蓋ベース2aを有し、このベ
ース2aの周縁部に、円筒状をなす蓋筒部2bを下向き
に一体に突設するとともに、前記周縁部から円筒状をな
す蓋リブ2cを上向きに一体に突設している。蓋リブ2
cは蓋筒部2bよりも小径であり、また、蓋筒部2bは
前記リブ1cの全長よりも長く形成されている。蓋2
は、その蓋筒部2bの内側を4本の蓋リブ1cに嵌合さ
せて容器1の上部に取付けられ、この嵌合の際において
蓋リブ1cは嵌め合い深さを規定するストッパとして用
いられる。
【0019】蓋2には伝動機構3が取付けられている。
伝動機構3は、、軸受4と、内歯車5と、駆動軸6と、
調理回転支えとしての擂り具支え7と、調理回転体とし
ての擂り具8とを有して形成されている。
【0020】詳しくは、軸受4は、上下両端が開口する
筒状をなしているとともに、蓋ベース2aの中心部を厚
み方向に貫通して取付けられていて、その上端部に蓋ベ
ース2aの上面に重なるフランジを有している。
【0021】内歯車5は、軸受4を中心とする同心円上
に蓋ベース2aの下面から突出して設けられている。こ
の第1の実施の形態では、部品点数を削減するために、
蓋ベース2aと一体に内歯車5が形成されている。
【0022】軸受4に回転自在に支持される駆動軸6
は、軸受4を上下方向に貫通して取付けられている。こ
の駆動軸6の上部には抜け止め用フランジが突設されて
おり、これと軸受4のフランジとの間にはライナー9が
介装されている。駆動軸6の上端部は軸継ぎ手構造をな
している。
【0023】鉄板等金属板製の擂り具支え7は、駆動軸
6の下端部に着脱可能に螺合されるねじ10により取付
けられ、必要により駆動軸6から取外せるように設けら
れている。なお、図1中11は軸受4の下端と擂り具支
え7との間に介装されたライナーである。擂り具支え7
は、この実施の形態では内歯車5の外径寸法より長い帯
板状をなしていて、その長手方向中央部がねじ止めされ
ているが、これに代えて内歯車5より大径な円板状のも
のを用いてもよい。
【0024】帯板状の擂り具支え7は、内歯車5を掃除
する際に邪魔となりずらく、この支え7を取外すことな
く容易に内歯車5を掃除できる点で優れている。また、
図示しない円板状の擂り具支え7は、調理される食品材
料等の内歯車5への付着を防止して伝動機構3の円滑な
動作を持続的に期待できる点で優れている。
【0025】擂り具8は、擂り具支え7の中心から外れ
た偏心位置に回転自在に支持されている。図2(A)
(B)に示されるように擂り具8は、上面中央から上向
きに突出する軸12を有した擂り具本体13と、この本
体13の上部に取付けられた擂り具歯車14とから形成
されている。
【0026】軸12はその下端部を擂り具本体13にそ
の上面から螺合して取付けられている。軸12の上部の
抜け止めヘッド12aと下端部の螺合部を除いた中間部
分は、、図2(B)に示されるように平面視略Dの字状
などの非円形をなしている。擂り具歯車14の中心孔1
4aは軸12の前記中間部分の形状に対応して形成さ
れ、この中心孔14aを軸12の中間部分に嵌合するこ
とによって、軸12を介して擂り具本体13と擂り具歯
車14とが一体に回転できるようになっている。抜け止
めヘッド12aは、軸12と擂り具歯車14との不用意
な分解を防止するために設けられている。なお、図2
(A)中14bは抜け止めヘッド12aが嵌合するヘッ
ド嵌合溝であり、また、擂り具歯車14の下部はこの歯
車14の歯車部よりも小径に形成されている。擂り具本
体13は例えば木製であって、その下部は前記容器1の
内底面の一部に倣って形成された擂り面13aをなして
いる。
【0027】前記構成の擂り具8は、その擂り具歯車1
4の小径部を擂り具支え7に開けた円形孔7aに回転自
在に挿通させることによって、擂り具支え7に回転自在
に支持されている。この支持状態は図1に示され、擂り
具本体13が擂り具支え7の下方に位置されるととも
に、擂り具歯車14の歯車部が擂り具支え7の上方に位
置して内歯車5に噛み合わされている。なお、擂り具8
は擂り具支え7に対して複数取付けてもよい。
【0028】前記構成の伝動機構のうち、擂り具支え7
およびこれに支持された擂り具8からなるアッセンブリ
は、ねじ10の着脱によって任意に取外すことができ
る。したがって、前記アッセンブリの他に後述する第
2、第3の実施の形態に例示される異種のアッセンブリ
を予め用意しておく場合には、その中から所望とするア
ッセンブリを選択して付け替えることにより、種々の調
理を行うことができる。
【0029】また、図1に示されるように前記蓋2上に
は本体15が設けられる。この第1の実施の形態では、
蓋2の清掃時などの取扱いを容易にするために本体15
は蓋2上に着脱自在に取付けられるが、この本体15は
蓋2上に連結してあってもよい。
【0030】本体15は、上下両ケースを連結してなる
本体ケース16に、電動機17およびこの回転軸に接続
された歯車式等の減速機構18が内蔵されているととも
に、メインスイッチのスイッチ本体(図示しない)と、
保護スイッチ19等が内蔵されている。メインスイッチ
のスイッチ操作部20は本体ケース16の上部ケースの
上部外面に露出して配置されており、この操作部20の
押圧を繰り返すことによりメインスイッチはオン・オフ
されるようになっている。
【0031】減速機構18は下向きの出力軸18aを有
しており、この軸18aの下部は前記駆動軸6の上端部
軸継ぎ手構造に対応する軸継ぎ手構造をなしている。こ
の出力軸18aの軸継ぎ手構造は、本体ケース16の下
部ケースの底壁中央に設けた開口16aに対向して配置
されていて、この開口16aを通して挿入される駆動軸
6の上端部軸継ぎ手構造に着脱自在に嵌合して接続され
るとともに、この嵌合状態において両者の軸継ぎ手構造
により出力軸18は駆動軸6を回転駆動し得るようにな
っている。
【0032】前記本体ケース16の下部ケースは、前記
蓋リブ2cの内側に嵌合する嵌合底部16bを有してい
るとともに、この底部16bの上部外周部位に位置する
嵌合溝16cを有している。この嵌合溝16cには前記
蓋リブ2cが着脱自在に嵌合されるとともに、その嵌合
深さは嵌合溝16cの図示しない底壁(天井壁)への蓋
リブ2c上端の当接により規制されるようになってい
る。そして、嵌合溝16cの底壁の一部は開口されてお
り、そこに前記保護スイッチ19が露出して配置されて
いる。このスイッチ19は、自動復帰形のスイッチであ
って、蓋リブ2cで押されている間だけ電動機17の駆
動回路を閉じるものである。
【0033】次に、前記構成の調理器を用いて食品など
の調理材料を用いて調理をする場合を説明する。まず、
上面が開口された容器1の容器主部1a内に材料を投入
する。材料は、この実施の形態においては、ごま或いは
加熱して柔らかく加工した温野菜等である。
【0034】この投入後、伝動機構3が取付けられた蓋
2を容器1の上部に被せる。それにより、容器1の上面
開口が閉じられるとともに、伝動機構3が有する擂り具
8が容器本体1a内に上方から挿入されて、その擂り具
本体13の擂り面13aが容器本体1aの内底面に当接
される。
【0035】次に、この本体15の嵌合底部16bを蓋
リブ2cの内側に嵌合して、蓋2上に本体15を取付け
る。この取付けによって、本体15の出力軸18aが伝
動機構3の駆動軸6の上端部に嵌合されて、両軸18
a、6が接続されるとともに、本体15の嵌合溝16c
に嵌入された蓋リブ2cの上端の一部が保護スイッチ1
9を押圧し、このスイッチ19をオンさせて電動機17
を起動可能とする。
【0036】そして、こうしたセット状態において、本
体15に手を添えて下方に押さえながらスイッチ操作部
20を押圧してメインスイッチをオンすることにより、
電動機17を動作させる。そうすると、電動機17の回
転動力が減速機構18により減速されて、この機構18
の出力軸18aを回転させるから、出力軸18aに接続
された伝動機構3の駆動軸6が回転駆動される。つま
り、駆動軸6はその上側から減速して与えられる電動機
18の回転動力により回転駆動される。
【0037】そのため、駆動軸16とともに擂り具支え
7が回転されるに伴って、この支え7に支持された擂り
具8が駆動軸16を中心に円運動(公転運動)する。と
ころで、伝動機構3において、その内歯車5には擂り具
8の擂り具歯車14が噛み合わされているため、前記円
運動に伴って擂り具8は自転する。
【0038】このように擂り具8は公転しつつ自転する
ものであり、しかも、こうした自転・公転運動により擂
り具8の回転(自転)は減速されて低速で行われる。
【0039】したがって、以上のように2段階に減速さ
れた擂り具8は、その擂り具本体13が容器1内に投入
された材料と接触して、この材料を調理する。
【0040】すなわち、この調理器は、電動機17およ
び減速機構18等を有する駆動装置の回転出力に応じた
速度で擂り具8を回転させることなく、さらに減速させ
て低速回転させて、容器1内に投入された材料を調理す
るから、調理時において材料と擂り具8との接触によっ
て生じる音の発生を少なくして清音化できる。そして、
以上のように擂り具8を低速回転させることから、使用
者に対して恐怖感を与えることが少なくなって、安心し
て使用することができる。
【0041】しかも、前記のように低速回転(自転)す
る擂り具8が公転することにより、擂り具8をそれが挿
入された容器1内に対して一定位置に止まらず移動させ
ることができる。それにより、擂り具本体13と材料と
の接触の機会が増大され、したがって、調理の効率を向
上できる。
【0042】その上、この第1の実施の形態において
は、以上のように使用時に容器1内で自転・公転する擂
り具本体13が容器1の内底面に接触するので、低速回
転する擂り具本体13の擂り面13aと容器1の内底面
との接触部に、ごまや温野菜等の食品材料を噛み込み擂
り潰して調理できる。
【0043】また、この実施の形態では擂り具8を自転
・公転させる機構に歯車構造を採用して、擂り具8の回
転に高いトルクを与えることができるから、高トルクを
必要とする材料を効率よく調理できる。
【0044】図3および図4は本発明の第2の実施の形
態に係る調理器を示している。この第2の実施の形態
は、伝動機構の調理回転体としての擂り具の構成のみが
前記第1の実施の形態とは異なり、それ以外の構成は図
1、図2に示された前記第1の実施の形態の調理器と同
一ないしは同様な構成である。そのため、前記同一ない
しは同様な構成部分には第1の実施の形態と同一の符号
を付して、それらの構成の説明およびそれに基づく作用
効果の説明については省略するが、これら同一ないしは
同様な構成部分についても第2の実施の形態に係る調理
器の構成の一部をなすものである。
【0045】この第2の実施の形態において擂り具28
は、図4(A)(B)に示されるように軸12と、擂り
具本体13と、擂り具歯車14と、付勢体としてのコイ
ルばね29と、クリックストップ機構30とを有してい
る。
【0046】軸12はその下部に環状のフランジ12b
を有しており、これは擂り具本体13にその上面と面一
となるように埋め込まれている。擂り具歯車14の中心
孔14aはその上部が細く下部が太い段付きの溝構造と
なっており、その中間に形成された段差と前記フランジ
12bとの間には軸12を巻いてコイルばね29が介装
されている。このばね29は軸12を介して擂り具本体
13を下方に付勢するために設けられ、その付勢力(ば
ね力)により伝動機構3の自由状態では図4(B)に示
されるように擂り具本体13を押し下げてその上面が擂
り具歯車14の下面より離れるようになっている。
【0047】クリックストップ機構30は、鋼球とこれ
を付勢するばねとからなり、軸12の上部にその径方向
に沿って取付けられている。この機構30は前記第1の
実施の形態における軸12の抜け止めヘッドに代えて設
けられたものであって、その鋼球が中心孔14aの上部
内面に押し付けられることにより、その摩擦係合力で軸
12が擂り具歯車14から抜け出て擂り具28が分解し
ないようになっている。なお、以上の点以外の構成は前
記第1の実施の形態に係る調理器と同じ構成である。
【0048】この第2の実施の形態でのセット作業は、
前記第1の実施の形態に係る調理器と同じである。この
作業により、軸12および容器1の内底面に当たる擂り
具本体13が押し上げられるので、図3に示されるよう
にコイルばね29が圧縮されて、それに見合う反発力に
より擂り具本体13の擂り面13bが容器本体1aの内
底面に押し付けられる。なお、この時クリックストップ
機構30は中心孔14aの上端から突出して、その鋼球
が擂り具歯車14の上面に係合され、それによって擂り
具歯車14の上方への逃げを防止してコイルばね29の
前記圧縮を可能にする。また、蓋2を外すとコイルばね
29の力で図4(B)の状態に復する。
【0049】したがって、この第2の実施の形態におい
ても、前記第1の実施の形態の調理器と同様に、2段階
に減速されて公転運動をしながら低速回転(自転)する
擂り具本体13により、ごまなどの材料を擂り潰す調理
を行うことができ、本発明の第1および第2の課題を解
決できる。しかも、擂り具本体13が容器本体1aの内
底面にコイルばね29で押し付けられるので、材料の擂
り潰しをより確実に効率よく行うことができる。
【0050】図5および図6は本発明の第3の実施の形
態に係る調理器を示している。この第3の実施の形態
は、伝動機構の調理回転体の構成のみが前記第1の実施
の形態とは異なり、それ以外の構成は図1、図2に示さ
れた前記第1の実施の形態の調理器と同一ないしは同様
な構成である。そのため、前記同一ないしは同様な構成
部分には第1の実施の形態と同一の符号を付して、それ
らの構成の説明およびそれに基づく作用効果の説明につ
いては省略するが、これら同一ないしは同様な構成部分
についても第3の実施の形態に係る調理器の構成の一部
をなすものである。
【0051】この第3の実施の形態の調理回転体は撹拌
ないしは泡立てに適する撹拌具38である。すなわち、
撹拌具38は、図6(A)(B)に示されるように軸1
2と、撹拌具本体33と、調理回転体歯車としての撹拌
具歯車14とを有している。撹拌具本体33は、軸12
の下端に歯車受けとなるプレートを挟んで連結されてお
り、平面視十字状などの放射状に設けられる複数の金属
製撹拌部33aを有して形成されている。この撹拌具本
体33は、図5に示されるように蓋2が容器1に被せら
れた時に、容器本体1a内に挿入されるが、この本体1
aの内底面上に浮いて配置されるようになっている。な
お、以上の点以外の構成は前記第1の実施の形態に係る
調理器と同じ構成である。
【0052】この第3の実施の形態でのセット作業は、
前記第1の実施の形態に係る調理器と同じであり、その
後にメインスイッチをオンすることにより使用される。
したがって、この第3の実施の形態においても、前記第
1の実施の形態の調理器と同様に、2段階に減速されて
公転運動をしながら低速回転(自転)する撹拌具本体3
3で、容器本体1a内に収容されたたまごおよび牛乳な
どの被撹拌材料を撹拌して泡立たせるなどの撹拌調理を
行え、本発明の第1の課題を解決できる。
【0053】なお、この第3の実施の形態に示された撹
拌具38および前記第1または第2の実施の形態に示さ
れた擂り潰し用の擂り具8、28、およびこれらを回転
自在に支持する支持する擂り具支え7からなるアタッチ
メントを、交換可能なアタッチメントとして予め容易し
て置いた場合には、その交換により所望とする各種態様
の調理をすることができる。
【0054】図7は本発明の第4の実施の形態に係る調
理器を示している。この第4の実施の形態は、伝動機構
の擂り具を自転させる構成のみが前記第1の実施の形態
とは異なり、それ以外の構成は図1、図2に示された前
記第1の実施の形態の調理器と同一ないしは同様な構成
である。そのため、図示されない構成については図1お
よび図2をもって代用するとともに、図示される同一な
いしは同様な構成部分には第1の実施の形態と同一の符
号を付して、それらの構成の説明およびそれに基づく作
用効果の説明については省略するが、これら同一ないし
は同様な構成部分についても第4の実施の形態に係る調
理器の構成の一部をなすものである。
【0055】この第4の実施の形態において、蓋ベース
2aの下面には軸受4を中心とする円形支持壁45が一
体に突設され、この内周面にゴム板46が張り付けられ
ている。これら円形支持壁45とゴム板46とは、前記
第1の実施の形態の内歯車に代わる構成をなしている。
そして、擂り具48はその上部にゴム車44を有してい
る。前記第1の実施の形態の擂り具歯車に代わって用い
たゴム車44は、軸12に嵌合された車輪の外周面にゴ
ム輪を被着してなるものであり、そのゴム輪は前記ゴム
板46に摩擦係合して、この板46との摩擦によって擂
り具48全体がゴム板46の内周面に沿って転接される
ようになっている。なお、以上の点以外の構成は前記第
1の実施の形態に係る調理器と同じ構成である。
【0056】この第4の実施の形態でのセット作業は、
前記第1の実施の形態に係る調理器と同じであり、その
後にメインスイッチをオンすることにより使用される。
したがって、この第4の実施の形態においても、前記第
1の実施の形態の調理器と同様に、2段階に減速されて
公転運動をしながら低速回転(自転)する擂り具本体1
3と容器本体1aの内面との間で、容器本体1内に投入
されたごま等の材料を擂り潰す調理を行え、本発明の第
1および第2の課題を解決できる。しかも、この第4の
実施の形態によれば、擂り具48を自転・公転させる機
構においてゴム板46とゴム車44を転接させるなどの
摩擦車構造を採用したから、動作音を少なくしてより清
音化を実現できるとともに、歯車と異なり凹凸が少ない
ので、擂り具48を自転させる構成の掃除性を向上でき
る。
【0057】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0058】請求項1の発明によれば、容器内に挿入さ
れて容器内の材料を調理する調理回転体を自転・公転さ
せることにより、この回転体を低速で回転できるととも
に、前記公転運動により容器内の材料に対する調理回転
体の接触の機会を増大できるから、高速回転による恐怖
感を使用者に与えることを防止でき、かつ、使用時の清
音化を実現できるとともに、調理の効率を向上できる。
【0059】請求項2の発明によれば、容器の内面に接
触させながら調理回転体を自転・公転させて調理するの
で、第1の課題を解決できるだけでなく、調理回転体と
容器内面との接触部において食品材料等を擂り潰す調理
をすることができる。
【0060】請求項3の発明によれば、容器の内面に調
理回転体を押し付けさせながらこの調理回転体を自転・
公転させて調理するので、第1の課題を解決できるだけ
でなく、調理回転体と容器内面との接触部において食品
材料等を効率よく擂り潰して調理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る調理器の構成
を一部断面して示す側面図。
【図2】(A)は第1の実施の形態に係る調理器が備え
る擂り具の構成を一部断面して示す平面図。(B)は前
記図2(A)中Z−Z線に沿って示す擂り具の断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る調理器の構成
を一部断面して示す側面図。
【図4】(A)は第2の実施の形態に係る調理器が備え
る擂り具の構成を示す平面図。(B)は第2の実施の形
態に係る調理器が備える擂り具の構成を一部断面して示
す平面図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る調理器の構成
を一部断面して示す側面図。
【図6】(A)は第3の実施の形態に係る調理器が備え
る擂り具の構成を一部断面して示す平面図。(B)は前
記図6(A)中Y−Y線に沿って示す擂り具の断面図。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る調理器の構成
を一部断面して示す側面図。
【符号の説明】
1…容器、 2…蓋、 3…伝動機構、 5…内歯車、 6…駆動軸、 7…擂り具支え(調理回転体支え)、 8…擂り具(調理回転体)、 13…擂り具本体、 14…擂り具歯車、 15…本体、 17…電動機、 28…擂り具(調理回転体)、 29…コイルばね(付勢体)、 38…撹拌具(調理回転体)、 48…擂り具(調理回転体)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面が開口された容器と、 この容器に着脱自在に取付けられて前記上面の開口を開
    閉する蓋と、 電動機が内蔵されるとともに、この電動機の動力で回転
    駆動される下向きの駆動軸を有して、前記蓋上に設けら
    れる本体と、 前記蓋に設けられるとともに、前記蓋を前記容器に取付
    けた際に前記容器に挿入される調理回転体を有し、か
    つ、前記駆動軸に接続されて前記調理回転体を自転させ
    つつ公転させる伝動機構と、を具備した調理器。
  2. 【請求項2】前記調理回転体が前記容器の内面に接しな
    がら自転・公転するものであることを特徴とする請求項
    1に記載の調理器。
  3. 【請求項3】前記伝動機構が前記調理回転体を前記容器
    の内面に押付ける付勢体を有していることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015205095A (ja) * 2014-04-22 2015-11-19 株式会社飯田製作所 撹拌装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015205095A (ja) * 2014-04-22 2015-11-19 株式会社飯田製作所 撹拌装置

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