JPH10127447A - ショーケースの商品陳列棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】庫内の商品陳列棚に取付けた棚照明用蛍光灯の
遮光シェードに関して、その組立性，機能性の改善を図
る。 【解決手段】商品陳列棚２の棚板前縁に沿ってタグモー
ル３を備え、棚板下面側に棚照明用の蛍光灯４を備えた
ショーケースの商品陳列棚において、前記タグモールの
下端縁に沿って蛍光灯の前方側にパネル状の遮光シェー
ド１２を着脱可能に吊り下げ支持するものとし、具体的
にはタグモールの長手方向に沿ってその下端縁に下向き
に開口した軸嵌合溝部３ａを形成し、該溝部に遮光シェ
ードのパネル上縁に沿って設けた嵌合軸部１２ａを嵌め
込んで前後へ揺動可能に吊り下げ支持する。これによ
り、シェードの組立てが簡単なはめ込み操作でワンタッ
チに行え、またショーケースのロケーション先ではシェ
ードを簡単に外して洗浄することができ、さらにシェー
ドをＰＯＰ広告表示パネルとしても利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、多段形オープンシ
ョーケースを実施対象としたショーケースの商品陳列棚
に関する。

【０００２】

【従来の技術】頭記した多段形オープンショーケースで
は、図４に示すように、前面開放形ケース本体１の庫内
に上下に並べて複数段の商品陳列棚２が装備されてい
る。この商品陳列棚２はブラケット２ａを介してケース
本体１の背面パネル１ａに支持されており、かつ各商品
陳列棚２ごとに棚板の前端面にはその長手方向に沿って
プライスカードなどのタグを差し込むためのタグモール
（アルミニウムの引き抜き加工品）３を装備している。
また、棚板の下面前部には棚照明用の蛍光灯４を備え、
さらに蛍光灯４の前方を覆って棚板の下面には遮光シェ
ード５が敷設されている。この遮光シェード５は蛍光灯
４の前方を覆ってショーケースの前面通路側に立った人
の目に蛍光灯の光が直接入って眩惑感を与えるのを防ぐ
とともに、逆に前方から蛍光灯が丸見えにならないよう
にする役目を果たすものである。なお、図中で６はケー
ス本体１の外箱と内箱との間に画成した冷気循環ダク
ト、７は庫内を保冷する冷却器（冷凍機のエバポレー
タ）、８は庫内ファンである。

【０００３】ここで、従来における商品陳列棚２のタグ
モール３，および遮光シェード５の取付構造を図５に示
す。すなわち、タグモール３は取付金具９を介して商品
陳列棚２の棚板前面に装着され、該タグモール３にはプ
ライスカードなどのタグ１０が差し込み式に保持され
る。一方、遮光シェード５は板金加工された薄鋼板で、
その上縁が商品陳列棚２の下面にねじ１１でねじ止めさ
れている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来構造の商品陳列棚では次記のような問題点がある。 １）遮光シェード５を商品陳列棚にねじ止め固定してい
るため、ねじ止め箇所が多くなって商品陳列棚の組立工
数が増えるほか、ショーケースの前方通路側からは遮光
シェードを固定しているねじ１１のねじ頭が剥き出しに
見えて外観上の体裁が損なわれる。

【０００５】２）特に下段側に並ぶ商品陳列棚２から商
品を取り出す際に、商品が陳列棚の下面側に固定されて
いる遮光シェード５に当たって商品を傷めることがあ
る。 ３）商品のＰＯＰ広告掲示については、各段の商品陳列
棚ごとに棚の前面に幅数センチ程度の狭いタグモール３
を備えているだけであり、これでは高々プライスカード
が表示できる程度で、効果的なＰＯＰ広告の掲示が行え
ない。そこで、従来ではユーザーがケース本体の天井，
あるいは商品陳列棚の前面に、例えば手書きのＰＯＰ広
告をぶら下げて陳列商品をアピールするようにしている
が、ショーケースの天井，商品陳列棚の前面にＰＯＰ広
告を雑然と並べて吊り下げるのでは統一性もなく見栄え
も悪い。

【０００６】本発明は上記の点にかんがみなされたもの
であり、その目的は前記課題を解決し、棚照明用蛍光灯
の遮光シェードに関してその組立性，機能性，並びにＰ
ＯＰ効果の改善が図れるよう改良したショーケースの商
品陳列棚を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、棚板の前縁に沿ってプライスカー
ドなどを差し込むタグモールを備え、その背後の棚板下
面側に棚照明用蛍光灯を備えたショーケースの商品陳列
棚において、前記タグモールの下端縁に沿って蛍光灯の
前方側にパネル状の遮光シェードを着脱可能に吊り下げ
支持しするようになし、具体的には遮光シェードを次記
のような形態で構成するものとする。

【０００８】１）タグモールの長手方向に沿ってその下
端縁に下向きに開口した軸嵌合溝部を形成し、該溝部に
遮光シェードのパネル上縁に沿って設けた嵌合軸部を嵌
め込んで前後へ揺動可能に吊り下げ支持する。この構成
により、商品陳列棚への遮光シェードの組み込みが面倒
なねじ止め作業を要さずに、簡単なワンタッチの嵌め込
み操作で取付けられるほか、ロケーション先でも遮光シ
ェードを簡単に取り外して洗浄できる。しかも、シェー
ド自身が揺動自在に吊り下げ支持されているので、商品
陳列棚から商品を取り出す際にシェードに当たっても、
商品を傷めることがない。

【０００９】２）遮光シェードのパネル前面の上下縁に
沿ってＰＯＰカードなどのタグを差し込み支持するタグ
レールを形成する。これにより、遮光シェードをＰＯＰ
広告の掲示パネルとして活用することができて、アピー
ル効果の高い商品の広告が行える。 ３）遮光シェードの下端縁に沿って透明プラスチックに
透光性の着色を施した断面多角形になる装飾ライティン
グ用のエッジ片を設ける。

【００１０】このように遮光シェードの先端に装飾ライ
ティング用エッジ片を設けることにより、照明灯の光で
エッジ片が着色した色でライン状にライティングされる
ので人目につき易く、シェードに取付けた広告カードの
アピール性をより一層高めることができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。なお、各実施例の図中で図５に対応す
る同一部材には同じ符号が付してある。 〔実施例１〕まず、図１に本発明の請求項１，２に対応
する実施例を示す。この実施例においては、商品陳列棚
２の棚板前面をコ字形に板金加工し、ここにアルミニウ
ムを引き抜き加工して製作したタグモール３を係止固定
するとともに、タグモール３の長手方向に沿ってその下
端側には蛍光灯４の前方を覆うパネル状の遮光シェード
１２が着脱可能に吊り下げ支持されている。この遮光シ
ェード１２は、例えばアルミニウムの引き抜き加工品，
あるは不透明なプラスチック成形品として作られたもの
であり、そのパネル上縁に沿って一体成形した断面円形
の嵌合軸部１２ａをタグモール３の下端縁に沿って形成
した軸嵌合溝部３ａ（スリット状の溝が下向きに開口し
ている）へ下方から押し込み式に嵌め込んで吊り下げ支
持しており、この吊り下げ位置でシェード１２が嵌合軸
部１２ａを中心に前後へ揺動自在となる。

【００１２】かかる構成の遮光シェード１２は、商品陳
列棚２への取付けに際して、ねじ止め作業が一切不要で
あり、ワンタッチの嵌め込み操作で簡単に取付けること
ができる。また、ショーケースのロケーション先でシェ
ード１２を簡単に取り外して洗浄することも可能であ
る。また、シェード１２は前後に揺動自在であるので、
商品陳列棚から商品を取り出す際に、シェード１２に突
き当たってもシェードが揺動して逃げてくれるので、商
品を傷めるおそれがない。

【００１３】〔実施例２〕図２は先記実施例１を改良し
た本発明の請求項３に対応する実施例を示すものであ
る。この実施例においては、タグモール３の下端縁に吊
り下げ支持した遮光シェード１２に対して、そのパネル
前面側の上下端にはその長手方向に沿ってＰＯＰ広告カ
ード１３などを差し込み式に支持するタグレール１２ｂ
が形成されている。

【００１４】かかる構成により、タグモール３に差し込
んだプライスカードなどのタグ１０とは別個に、遮光シ
ェード１２のパネル面を有効に活用してその前面に陳列
商品のＰＯＰ広告カード１３を掲示することができる。 〔実施例３〕図３は本発明の請求項４に対応したさらに
異なる応用実施例を示すものである。この実施例におい
ては、遮光シェード１２の下端縁に沿って、透明プラス
チックに透光性の着色を施した断面多角形の棒状になる
装飾ライティング用エッジ片１４が取付けてある。

【００１５】遮光シェード１２に前記のエッジ片１４を
取付けて蛍光灯４を点灯すると、蛍光灯４の光がエッジ
片１４に当たってエッジ片はその多角形のエッジ部が着
色されたカラーに輝いてライン状にライティングされる
ので、シェード１２に掲示した広告カードが人目につき
易くなってアピール性がより一層向上する。

【００１６】

【発明の効果】以上述べたように、本発明の構成によれ
ば、次記の効果を奏する。 １）請求項１，２の構成よれば、遮光シェードを商品陳
列棚の前面に設けたタグモールの下端縁に嵌め込み式に
着脱可能に取付けたので、従来構造のようなねじ止め作
業が一切不要で簡単に着脱できる。したがって、商品陳
列棚の組立工数の削減化が図れるとともに、ショーケー
スのロケーション先でも商品陳列棚からシェードを簡単
に取り外して洗浄できる。加えて、遮光シェードは前後
に揺動自在であり、商品陳列棚から商品を取り出す際
に、シェードに当たっても商品を傷めるおそれがない。

【００１７】２）また、請求項３の構成によれば、遮光
シェードのパネル前面にタグレールを設けたので、既存
のタグモールと別個に遮光シェードのパネルを有効活用
してここにＰＯＰ広告カードなどを掲示でき、陳列商品
を効果的に宣伝，アピールできる。 ３）さらに、請求項４を構成を採用することにより、Ｐ
ＯＰ広告カードを表示したシェードの下縁がライン状に
ライティングされるので、アピール性がより一層高ま
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１に対応した商品陳列棚の要部
構造を示す斜視図

【図２】本発明の実施例２に対応した商品陳列棚の要部
構造を示す斜視図

【図３】本発明の実施例３に対応した商品陳列棚の要部
構造を示す斜視図

【図４】商品陳列棚を備えた多段形オープンショーケー
スの構成概要図

【図５】図４における商品陳列棚の従来構造を表す要部
拡大図

【符号の説明】

２ 商品陳列棚 ３ タグモール ３ａ 軸嵌合溝部 ４ 蛍光灯 １０ タグ １２ 遮光シェード １２ａ 嵌合軸部 １２ｂ タグレール １３ ＰＯＰ広告カード １４ エッジ片（装飾ライティング用）

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ケース本体の庫内に上下段に並べて設置し
   たショーケースの商品陳列棚であり、棚板の前縁に沿っ
   てプライスカードなどを差し込むタグモールを備え、そ
   の背後の棚板下面側に棚照明用の蛍光灯を備えたショー
   ケースの商品陳列棚において、前記タグモールの下端縁
   に沿って蛍光灯の前方側にパネル状の遮光シェードを着
   脱可能に吊り下げ支持したことを特徴とするショーケー
   スの商品陳列棚。
2. 【請求項２】請求項１記載の商品陳列棚において、タグ
   モールの長手方向に沿ってその下端縁に下向きに開口し
   た軸嵌合溝部を形成し、該溝部に遮光シェードのパネル
   上縁に沿って設けた嵌合軸部を嵌め込んで前後へ揺動可
   能に吊り下げ支持したことを特徴とするショーケースの
   商品陳列棚。
3. 【請求項３】請求項１記載の商品陳列棚において、遮光
   シェードのパネル前面の上下縁に沿ってＰＯＰカードな
   どのタグを差し込み支持するタグレールを形成したこと
   を特徴とするショーケースの商品陳列棚。
4. 【請求項４】請求項１記載の商品陳列棚において、遮光
   シェードの下端縁に沿って透明プラスチックに透光性の
   着色を施した断面多角形になる装飾ライティング用のエ
   ッジ片を設けたことを特徴とするショーケースの商品陳
   列棚。