JPH10126578A - 透過原稿ユニット及びこれを用いた画像読み取り装置 - Google Patents

透過原稿ユニット及びこれを用いた画像読み取り装置

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JPH10126578A
JPH10126578A JP8273175A JP27317596A JPH10126578A JP H10126578 A JPH10126578 A JP H10126578A JP 8273175 A JP8273175 A JP 8273175A JP 27317596 A JP27317596 A JP 27317596A JP H10126578 A JPH10126578 A JP H10126578A
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祐士 豊村
Osao Moriki
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、他のオプションユニットとの交換
が容易で、使い勝手が良く、コンパクトで軽量であると
ともに消費電力の少ない透過原稿ユニットの提供、及び
これを用いた画像読み取り装置の提供を目的とする。 【解決手段】 本発明の透過原稿ユニットは、ベース
と、ベース上の両側端部に配設されたランプと、ベース
の側面に形成された移動用取っ手と、ベースの両側面に
近設され、ベースを移動可能に保持するベースガイド
と、ベースとベースガイドを収納するユニット本体32
aと、ユニット本体の上面に配設されたハンドキャリア
34と、を備えた構成よりなる。また、本発明の画像読
み取り装置は、反射原稿又は透過原稿を載置する原稿ガ
ラス2上に本発明の透過原稿ユニット32を備えた構成
よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機等の画像読み
取り装置でスライド等の透過原稿を読み取るために用い
るオプションユニットである透過原稿ユニット及びこれ
を用いた画像読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ワークステーションやパーソナル
コンピュータ等が高機能化され、フルカラー画像の編集
及び電子ファイリング、又はOCR(光学式文字読み取
り装置)等による文字入力を高速で処理できるようにな
っている。これに伴って、カラー画像を簡便に入力する
ことができるフラットベッドタイプの画像読み取り装置
が普及している。
【0003】以下に、このような画像読み取り装置につ
いて図面を参照しながら説明する。図11は従来の画像
読み取り装置の要部断面図である。図11において、1
は画像読み取り装置本体、2は読み取る原稿を載置する
原稿ガラス、3は原稿に光を照射する照明手段及び原稿
からの光を読み取る読み取り手段を備えたキャリッジで
ある。キャリッジ3はシャフトやレール等の支持部材
(図示せず)により支持され、移動方向を規制されてい
る。
【0004】4はキャリッジ3を駆動する駆動モータ、
5は駆動プーリ、6はタイミングベルトであり、駆動モ
ータ4で発生した動力は、タイミングベルト6によって
駆動プーリ5に伝達される。
【0005】7はワイヤ、8は従動プーリであり、ワイ
ヤ7は駆動プーリ5と従動プーリ8の間に張られ、駆動
プーリ5の回転に伴ってキャリッジ3を図11に示した
d1方向及びその逆方向に移動させる。
【0006】9aは原稿ガラス2上に載置された反射原
稿であり、反射原稿9aはキャリッジ3の移動によりラ
イン単位で読み取られる。10は原稿カバーであり、装
着部材11aを画像読み取り装置本体1の支持部11b
に嵌入させることによって開閉可能に支持されている。
12は原稿ガラス2上に配設された白色の基準板であ
り、キャリッジ3の基準取得位置を与えるものである。
p1はキャリッジ3のホームポジションであり、画像読
み取り装置が待機中の場合は、キャリッジ3は必ずホー
ムポジションp1に位置している。
【0007】次に、従来の画像読み取り装置の照明手段
及び読み取り手段であるキャリッジ3内の光学系を図1
2を用いて説明する。
【0008】図12は、従来の画像読み取り装置の光学
系の断面図である。図12において、13は反射原稿9
aに光を照射する光源、14は実質的な画像読み取り位
置を特定するアパーチャ、15a,15b,15cは原
稿からの反射光又は透過光を反射する反射ミラー、16
は光を電気信号に変換するイメージセンサ、17はイメ
ージセンサ16上に光を結像させる結像レンズである。
【0009】上記構成を有する従来の画像読み取り装置
について、以下にその動作を説明する。
【0010】画像読み取り装置本体1の電源が投入され
ると、キャリッジ3はそれまでの位置に関わらずホーム
ポジションp1に復帰する。その後、基準取得位置12
に移動し、光源13を点灯して基準取得位置12を実際
に読み取ってイメージセンサ16から出力されるアナロ
グ信号に対する増幅率の決定、及び白黒レベルの補正
(シェーディング補正)等を行う。その後、再度ホーム
ポジションp1に復帰し、待機状態となる。
【0011】次に、キャリッジ3及びキャリッジ3内部
の光学系における動作の詳細について以下に説明する。
【0012】例えば、パーソナルコンピュータ等の外部
ホストより、読み取り解像度や読み取り範囲等の設定を
行った後、反射原稿9aの読み取り命令が出されると、
光源13が点灯されるとともに画像読み取り装置本体1
の駆動モータ4が回転し、タイミングベルト6、駆動プ
ーリ5、ワイヤ7及び従動プーリ8を介して、駆動力を
キャリッジ3に伝達し、キャリッジ3をd1方向に外部
ホストから予め設定された読み取り解像度に対応した速
度で移動させる。
【0013】外部ホストから設定された読み取り範囲に
対応した領域の先頭にキャリッジ3が到達すると、原稿
ガラス2上に載置された反射原稿9aの読み取りを開始
する。反射原稿9aには、原稿ガラス2を通して光源1
3より光が照射され、反射原稿9aからの反射光は反射
ミラー15a,15b,15cにより反射され、結像レ
ンズ17によりイメージセンサ16上に結像され、電気
信号に変換される。指定された読み取り範囲に対する読
み取り動作が終了すると、キャリッジ3はd1方向とは
逆方向に移動し、ホームポジションp1に復帰する。
【0014】上記のような従来の画像読み取り装置の多
くは、スライドやネガ・ポジフィルム等の透過原稿を読
み取るための透過原稿ユニットや、セットした原稿を自
動的に原稿ガラスの方向に搬送して、これを読み取る自
動原稿供給装置(以下、ADFと略称する。)等をオプ
ションユニットとして取り付けることができる。
【0015】次に、このようなオプションユニットを装
着した従来の画像読み取り装置について図13及び図1
4を用いて説明する。
【0016】図13(a)は透過原稿ユニット(第1従
来例)を装着した従来の画像読み取り装置の要部断面図
である。図13(a)において、9bは透過原稿、18
は透過原稿ユニット、19は透過原稿ユニット18を画
像読み取り装置本体1に装着するための装着部材、20
はランプが格納された照明部材、21は照明部材20か
らの光を散乱させるための散乱板、22は照明部材20
を駆動するモータ、23は透過原稿ユニット18と画像
読み取り装置本体1を接続するインターフェイスケーブ
ルである。
【0017】透過原稿ユニット18は、装着部材19を
支持部11bにはめ込むことで固定され、原稿ガラス2
に対して開閉自在となっている。第1従来例の透過原稿
ユニット18では、キャリッジ3の移動と同期して、モ
ータ22により照明部材20がd1方向に移動する。照
明部材20の内部に配設されたランプ(図示せず)から
照射される光は散乱板21により均一化された後、原稿
ガラス2上に載置された透過原稿9bを透過してキャリ
ッジ3に導かれる。このようにして、順次透過原稿9b
の読み取りが行われる。この時、照明部材20内部のラ
ンプのON/OFF制御や、モータ22の制御等はイン
ターフェイスケーブル23を介して、画像読み取り装置
本体1から行われる。
【0018】次に、透過原稿ユニット18と異なる構成
の透過原稿ユニットを装着した従来の画像読み取り装置
について図13(b)を用いて説明する。
【0019】図13(b)は透過原稿ユニット(第2従
来例)を装着した従来の画像読み取り装置の要部断面図
である。図13(b)において、24は透過原稿ユニッ
ト、25は透過原稿ユニット24を画像読み取り装置本
体1に装着するための装着部材、26はランプ、27は
ランプ26の光を散乱させる乳白色のアクリル樹脂等か
らなる散乱板、28は透過原稿ユニット24と画像読み
取り装置本体1を接続するインターフェイスケーブルで
ある。
【0020】透過原稿ユニット24は、装着部材25を
支持部11bにはめ込むことで固定され、原稿ガラス2
に対して開閉自在となっている。第2従来例の透過原稿
ユニット24は、読み取り時にランプ26を点灯し、原
稿ガラス2の読み取り領域の全面を照射する。ランプ2
6から発した光は散乱板27により均一化された後、原
稿ガラス2に載置された透過原稿9bを透過してキャリ
ッジ3に導かれる。このようにして、順次透過原稿9b
の読み取りが行われる。この時、ランプ26のON/O
FF制御等はインターフェイスケーブル28を介して、
画像読み取り装置本体1から行われる。
【0021】次に、オプションユニットとしてADFを
装着した従来の画像読み取り装置について図14を用い
て説明する。
【0022】図14はADFを装着した従来の画像読み
取り装置の要部断面図である。図14において、29は
ADF、30はADF29を画像読み取り装置本体1に
装着するための装着部材、31はADF29と画像読み
取り装置本体1を接続するインターフェイスケーブルで
ある。
【0023】ADF29は、装着部材30を支持部11
bにはめ込むことで固定され、原稿ガラス2に対して開
閉自在となっている。ADF29は反射原稿(図示せ
ず)を図14に示したd2方向に沿って搬送し、この時
キャリッジ3内部のランプが点灯して、搬送される反射
原稿の読み取りが行われる。ADF29で反射原稿を読
み取る際は、画像読み取り位置がホームポジションp1
に位置するように、キャリッジ3はその位置が制限され
ている。ADF29の内部のモータ(図示せず)等の制
御は、インターフェイスケーブル31により画像読み取
り装置本体1から行われる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像読み取り装置は、以下のような課題を有してい
た。
【0025】1)画像読み取り装置本体と前述のオプシ
ョンユニットとの接続は、オプションユニット側の装着
部材を画像読み取り装置本体側の支持部にはめ込んで行
われる。特に、ADFの場合には、高い取り付け精度が
要求されるために、ビス締め等により固定されることも
ある。さらに、オプションユニットを取り付けた後、イ
ンターフェイスケーブル等によって、オプションユニッ
トと画像読み取り装置本体を接続する必要がある。した
がって、装着されたオプションユニットを別のオプショ
ンユニットへ取り替える作業は、使用者にとって極めて
面倒な作業であり、例えば透過原稿ユニットとADFを
共に使用する場合には、非常に使い勝手の悪い使用環境
を強制されている。
【0026】2)第1従来例の透過原稿ユニットについ
ては、構成上駆動源が必要であるため、装置の構成が大
がかりになったり、コスト増の原因となっている。
【0027】3)第2従来例の透過原稿ユニットについ
ては、構成がシンプルである一方で、光量確保のために
通常は4本程度のランプが必要とされ、ユニットが大型
化したり、消費電力が大きくなる。したがって、オプシ
ョンユニットは通常画像読み取り装置本体から電源を取
るのが望ましいが、第2従来例の透過原稿ユニットにつ
いてはこれが困難であり、画像読み取り装置本体とは別
電源が必要になるため、結果的にコストが増加する。
【0028】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、他のオプションユニットとの交換が容易で、使い
勝手が良く、コンパクトで軽量であるとともに消費電力
の少ない透過原稿ユニットの提供、及びこの透過原稿ユ
ニットを用い、オプションユニット間での使い勝手や共
有性が良く、かつ消費電力の少ない画像読み取り装置の
提供を目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために本発明の透過原稿ユニットは、ベースと、ベー
ス上の両側端部に配設されたランプと、ベースの側面に
形成された移動用取っ手と、ベースの両側面に近設さ
れ、ベースを移動可能に保持するベースガイドと、ベー
スとベースガイドを収納するユニット本体と、ユニット
本体の上面に配設されたハンドキャリアと、を備えた構
成よりなる。
【0030】この構成により、他のオプションユニット
との交換が容易で、使い勝手が良く、コンパクトで軽量
であるとともに消費電力の少ない透過原稿ユニットを提
供することができる。
【0031】また、本発明の画像読み取り装置は、反射
原稿又は透過原稿を載置する原稿ガラスと、反射原稿に
光を照射する照明手段と、反射原稿からの反射光又は透
過原稿からの透過光を読み取る読み取り手段と、を備え
た画像読み取り装置であって、原稿ガラス上に本発明の
透過原稿ユニットを備えた構成よりなる。
【0032】この構成により、オプションユニット間で
の使い勝手や共有性が良く、かつ消費電力の少ない画像
読み取り装置を提供することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ベースと、ベース上の両側端部に配設されたランプ
と、ベースの側面に形成された移動用取っ手と、ベース
の両側面に近設され、ベースを移動可能に保持するベー
スガイドと、ベースとベースガイドを収納するユニット
本体と、ユニット本体の上面に配設されたハンドキャリ
アと、を備えた構成よりなる。
【0034】この構成により、画像読み取り装置で透過
原稿を読み取る場合に、透過原稿ユニットを原稿ガラス
上にハンドキャリアを用いて極めて簡単に載置すること
ができるとともに、装着部材等により画像読み取り装置
本体に装着する必要がないことから、オプションユニッ
トの交換におけるユーザの手間を著しく軽減し、オプシ
ョンユニットとしての操作性を高めることができるとい
う作用を有する。
【0035】また、透過原稿に光を照射するためのラン
プを、移動用取っ手によって手動で移動可能なベース上
に配設したことから、ランプの長さを原稿ガラスに対し
て短くすることが可能となり、透過原稿ユニット全体を
コンパクトで軽量にすることができるとともに、ランプ
の消費電力を低減することができるという作用を有す
る。また、ランプの消費電力が低減されることで、透過
原稿ユニットの電源を画像読み取り装置本体から取るこ
とができるという作用を有する。
【0036】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、ベース上のランプの間に配設
された導光板と、導光板上及びランプの照射面の一部に
覆設された反射板と、を備えたこととしたものであり、
ベースの下面側に対して均一に面発光させることができ
るとともに、ランプを薄型化できることで、透過原稿ユ
ニットのコンパクト化が図れるという作用を有する。
【0037】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2の内のいずれか1に記載の発明において、ベー
スの側端面に穿設された位置決め用の孔部と、ベースガ
イドの側端面に突設して形成され、孔部と嵌合可能な位
置決め用の突起部と、を備えたこととしたものであり、
孔部に突起部を嵌合させて透過原稿ユニット内における
ベースの位置を規定できることで、透過原稿を読み取る
際にベースを初期化位置へ簡単かつ正確に移動させるこ
とができるという作用を有する。
【0038】本発明の請求項4に記載の発明は、反射原
稿又は透過原稿を載置する原稿ガラスと、反射原稿に光
を照射する照明手段と、反射原稿からの反射光又は透過
原稿からの透過光を読み取る読み取り手段と、を備えた
画像読み取り装置であって、原稿ガラス上に請求項1乃
至3の内のいずれか1に記載の透過原稿ユニットを備え
たこととしたものであり、簡単な構成で画像読み取り装
置に用いるオプションユニット間での使い勝手や共有性
を著しく高めることができるとともに、透過原稿ユニッ
トの消費電力が少ない画像読み取り装置を提供すること
ができるという作用を有する。
【0039】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
4に記載の発明において、原稿ガラス上における透過原
稿ユニットの位置を規制するユニット位置決め手段を備
えたこととしたものであり、原稿ガラス上における透過
原稿ユニットの位置決めを正確かつ簡便に行うことがで
きるという作用を有する。
【0040】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
4又は5の内のいずれか1に記載の発明において、原稿
ガラスと透過原稿ユニットの間に、原稿ガラス上に載置
する透過原稿の位置を規制する原稿ガイドを備えたこと
としたものであり、原稿ガラス上に載置する透過原稿の
位置決めを簡単に行うことができるという作用を有す
る。
【0041】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
6に記載の発明において、原稿ガラス上における原稿ガ
イドの位置を規制する原稿ガイド位置決め手段を備えた
こととしたものであり、原稿ガラス上に載置する原稿ガ
イドの位置決めを簡単かつ正確に行うことができるとい
う作用を有する。
【0042】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
6又は7に記載の発明において、原稿ガイドが、穿設さ
れた原稿用開口部及び補正用開口部を有していることと
したものであり、原稿用開口部により透過原稿ユニット
内のランプが透過原稿に光を照射できる位置を規定し
て、その範囲内にユーザに透過原稿を載置させることが
できるとともに、補正用開口部を用いて初期化位置を決
定することができるという作用を有する。
【0043】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
8に記載の発明において、原稿ガラス上におけるベース
の位置を検出するベース位置検出手段と、ベースの位置
が初期化位置でない時にユーザに通知する通知手段と、
を備えたこととしたものであり、ベースの初期化位置へ
の移動を確実に行うことができるという作用を有する。
【0044】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項9に記載の発明において、ベース位置検出手段が、ラ
ンプより照射され原稿ガイドを透過して読み取り手段で
検出される光量によってベースの位置を検出することと
したものであり、特別な位置検出手段を必要とすること
なく、画像読み取り装置の読み取り手段を利用して簡単
な構成でベース位置を検出できるという作用を有する。
【0045】以下に、本発明の実施の形態の具体例を図
面を参照しながら説明する。 (実施の形態)図1は本発明の一実施の形態における画
像読み取り装置の要部断面図である。
【0046】図1において、ADF29はADF29側
の装着部材30を画像読み取り装置本体1側の支持部1
1bにはめ込むことで固定され、透過原稿ユニット32
は、原稿ガラス2上に載置されている。
【0047】32aは透過原稿ユニット32のユニット
本体であり、ユニット本体32aの下面の四隅に配置さ
れたスペーサ33により透過原稿ユニット32は原稿ガ
ラス2上に支持される。34はユニット本体32aの上
面に配設されたハンドキャリアであり、ユーザはハンド
キャリア34を用いて片手で透過原稿ユニット32を原
稿ガラス2上に載置することができる。35は透過原稿
ユニット32と画像読み取り装置本体1を接続するイン
ターフェイスケーブルである。インターフェイスケーブ
ル35が画像読み取り装置本体1と接続されている場合
は、ADF29のインターフェイスケーブル31は抜か
れている。即ち、ADF29と透過原稿ユニット32は
同時に使用することはできない。
【0048】図2は本発明の一実施の形態における画像
読み取り装置の原稿ガラス上に原稿ガイドが載置された
状態を示す平面図である。図2において、36a,36
bは原稿ガイドであり、原稿ガラス2とほぼ同一の外形
を有し、ポリカーボネート等の黒色のシートから形成さ
れている。また、原稿ガイド36a,36bには、シェ
ーディング補正や読み取り条件の設定を行うための補正
用開口部37a,37bと、透過原稿を載置する範囲を
規定する原稿用開口部38a,38bが、それぞれ穿設
されている。
【0049】尚、図2においては、原稿ガイド36a,
36bの形状の一例として、原稿ガイド36aは4×5
インチ(又は60×90mm)程度の大きさの透過原稿
を載置できるものとして示しており、その長手方向には
複数の透過原稿を載置できるように前述の原稿サイズよ
りも有効範囲が長く設定されている。一方、原稿ガイド
36bは35mmフィルムを読み取る際に使用するもの
として示しており、ネガ原稿やポジ原稿を複数載置する
ことができるようになっている。
【0050】また、原稿ガラス2上における原稿ガイド
36a又は36bの位置を規制する原稿ガイド位置決め
手段として、原稿ガイド36a,36bには位置合わせ
用のマーク39a,39bが印刷され、画像読み取り装
置本体1には同様な位置合わせ用のマーク40が記され
ている。
【0051】次に、図2を用いて本実施の形態における
画像読み取り装置の原稿ガラス2上に透過原稿を載置す
る過程を説明する。
【0052】ユーザはまず読み取る原稿の形状、サイズ
に応じて原稿ガイド36a又は原稿ガイド36bのいず
れかの原稿ガイドを選択する。次に、原稿ガイド36a
を選択した場合、ユーザは原稿ガイド36aをマーク3
9aとマーク40の位置が一致するように配置する。こ
の時、原稿ガイド36aの外形は原稿ガラス2とほぼ同
一であるので、原稿ガイド36aは容易に原稿ガラス2
上で位置決めすることができる。次に、原稿ガラス2上
に載置した原稿ガイド36aの原稿用開口部38aの内
側に透過原稿(図示せず)を配置する。尚、原稿ガイド
36b又は他の形状の原稿ガイドを用いる場合にも同様
にして行う。
【0053】図3は本発明の一実施の形態における画像
読み取り装置で原稿ガラスと透過原稿ユニットの間に原
稿ガイドが配置されている状態を示す要部断面図であ
る。
【0054】図3に示したように、原稿ガイド36a又
は原稿ガイド36bは原稿ガラス2上に載置され、さら
に原稿ガイド36a又は原稿ガイド36b上に透過原稿
ユニット32が載置される。このように透過原稿ユニッ
ト32は、原稿ガラス2上に原稿ガイド36a又は36
bを挟んで、若しくは原稿ガラス2上に直接載置され、
ADF29のように支持部材30により画像読み取り装
置本体1に固定されることはない。したがって、透過原
稿を読み取る場合にのみ、透過原稿ユニット32を原稿
ガラス2上に載置すればよく、ハンドキャリア34を用
いて極めて簡単に原稿ガラス2上に載置することができ
ることから、オプションユニットの交換における手間を
著しく軽減することができる。
【0055】図4(a)は本発明の一実施の形態におけ
る画像読み取り装置の透過原稿ユニットのユニット本体
内部の平面図、図4(b)は本発明の一実施の形態にお
ける画像読み取り装置の透過原稿ユニットの断面図であ
る。
【0056】図4(a),(b)において、41は原稿
ガラス2上における透過原稿ユニット32の位置を規制
するユニット位置決め手段として、透過原稿ユニット3
2に記された位置合わせ用のマークであり、画像読み取
り装置本体1に記された位置合わせ用のマーク40とマ
ーク41を合わせることで、透過原稿ユニット32を原
稿ガラス2上の所定の位置に載置することができる。
【0057】42は熱陰極管等からなるランプ、43は
アクリル等からなる導光板、44は表面に細かい凹凸を
有する乳白色のアクリル等からなるベースであり、ベー
ス44上の両側端部にランプ42が配設され、ベース4
4上のランプ42の間に導光板43が配置されている。
また、ベース44の補正領域46は、原稿ガイド36
a,36bが原稿ガラス2上に載置された場合に補正用
開口部37a,37bに対応する部分、読み取り有効領
域47は同様に原稿用開口部38a,38bに対応する
部分であり、読み取り有効領域47のサイズは一例とし
て4×5インチ程度である。
【0058】45はベース44の側面に形成された移動
用取っ手であり、ユーザは移動用取っ手45によりベー
ス44を移動させて、原稿ガラス2上におけるランプ4
2の照明範囲を移動させることができる。48は透明な
アクリル等からなる底板、49はベース44の両側面に
近設されたベースガイドであり、ベース44はベースガ
イド49に沿ってその長手方向にのみ移動可能となって
いる。
【0059】50はベース44の側端面に穿設された位
置決め用の孔部、51はベースガイド49の側端面に突
設して形成され、孔部50と嵌合可能な位置決め用の突
起部であり、後述するように突起部51が孔部50に嵌
合した状態において、ベース44の初期化位置となるよ
うに調整されている。また、52は画像読み取り装置本
体1から透明原稿ユニット32への制御信号等を中継す
る中継基板、53はランプ42を高周波点灯するための
インバータである。
【0060】尚、L1はベース44の移動可能な範囲
を、L2はベース44の移動に伴う読み取り有効領域4
7の移動範囲を示している。また、S1はベース44の
端面位置の限界範囲を示し、電源投入時点ではこの位置
にベース44は配置される。S2はベース44をS1と
逆方向に限界まで移動させた時の端面位置を示してい
る。また、S3はベース44がS1の位置に移動した時
のランプ42の照明範囲の限界を、S4はベース44が
S2の位置に移動した時の照明範囲の限界を各々示して
いる。
【0061】図4に示したように、本実施の形態におけ
る画像読み取り装置では、従来例とは異なって、透過原
稿ユニット32における照明範囲が原稿ガラス2よりも
狭くなっている。また、照明範囲はベース44の位置を
調整することによって、S1からS2の間で移動させる
ことができる。
【0062】図5は本発明の一実施の形態における画像
読み取り装置の透過原稿ユニットの要部斜視図である。
図5において、54は導光板43上に配設された反射
板、55はベース44を支える支持部材であり、支持部
材55は摺動摩擦を減らすためにその底部がテフロン等
により表面加工されている。56はランプ42の照射面
の一部に覆設された反射板であり、これによりランプ4
2を点灯すると、反射板56はランプ42の光を導光板
43内に反射し、ランプ42で発生する光の殆どは導光
板43の内部に導かれる。また、導光板43の内部で光
は反射板54により反射され、かつ散乱板兼用のベース
44によって散乱し、結果としてベース44の下側(原
稿ガラス側)の全面が発光する。導光板43の反射板5
4と接する側には、メッシュ状の印刷が施されており、
中央ほど反射率が大きく設定されているため均一な面発
光が得られる。
【0063】図4及び図5で示したように、本実施の形
態における画像読み取り装置の透過原稿ユニット32は
照明領域を移動可能としたことから、従来例と比較して
原稿ガラス2に対するランプ42の管長は短くすること
ができる。このため消費電力は、従来例と比較して大き
く低下する。
【0064】例えば、第2従来例の透過原稿ユニット2
4のように原稿ガラス2の全体を照明する場合、その照
明範囲を216mm×297mmとすると、本実施の形
態の透過原稿ユニット32における照明範囲は4インチ
(101.6mm)×5インチ(127mm)であるの
で、その面積は1/5となり、消費電力も1/5程度で
良いことになる。
【0065】また、第2従来例の透過原稿ユニット24
では、消費電力が50Wを越えるため、画像読み取り装
置本体1からDC電源を供給することは困難であり、透
過原稿ユニット24側に別電源が必要であったが、本実
施の形態によれば消費電力が10W程度で済むことか
ら、画像読み取り装置本体1から直接電源を取ることが
可能となり、大幅なコストダウンが図れる。
【0066】さらに、ランプ42を導光板43の側面に
配置する構成としているため、発光体を非常に薄くする
ことができる。これにより、従来の構成では困難であっ
た、非常に軽量な透過原稿ユニットが実現できる。
【0067】図6は本発明の一実施の形態における画像
読み取り装置の信号処理手段を示すブロック図である。
【0068】図6において、イメージセンサ16はアナ
ログ画像情報をRGBの各色単位で出力する。57は増
幅器であり、イメージセンサ16から出力されたアナロ
グ画像情報を増幅する。58はA/D変換器であり、増
幅器57の出力をデジタル信号に変換する。59はシェ
ーディング演算部であり、デジタル画像信号を白と黒の
ダイナミックレンジに対して正規化する。60は解像度
変換部であり、イメージセンサ16の主走査方向(イメ
ージセンサの画素が並ぶ方向)の基本解像度から、外部
ホストが指定した解像度に変換する。61は色補正回路
である。イメージセンサ16から出力されるRGB出力
は理想的なものではなく、不要吸収帯と呼ばれるスペク
トル領域を有する。即ち、不要吸収帯により、例えばG
出力にはRやBの成分が混入している。色補正回路61
はこの影響を抑制するもので、3×3のマトリクス演算
や、LUT補間方式等、様々な実現方法がある。62は
画像メモリであり、画像データを一時的に格納するバッ
ファとして機能する。63はDMA、64はインターフ
ェイス部であり、画像メモリ62に格納された画像デー
タをDMA転送によりインターフェイス部64に転送す
る。さらに、インターフェイス部64は、外部ホストと
接続されている。65はCPUであり、信号処理系の管
理を行う。これにより、例えば増幅器57の増幅率をR
GBの各色毎に変更することができる。
【0069】図7は透過原稿の読み取り方法を示すもの
であり、図7(a)は本発明の一実施の形態における画
像読み取り装置の透過原稿ユニットのユニット本体内部
の平面図、図7(b)は本発明の一実施の形態における
画像読み取り装置の原稿ガラス上に置かれた原稿ガイド
と透過原稿の平面図、図7(c)は本発明の一実施の形
態における画像読み取り装置の画像読み取り装置本体の
要部断面図である。
【0070】図7(b)において66a,66bは原稿
ガラス2上に配置された透過原稿である。以降、図7及
び、図5、図6を用いて、透過原稿ユニット32を用い
た画像読み取り動作を説明する。
【0071】まず、画像読み取り動作開始時において、
ベース44は予め位置S1に移動されているものとす
る。この時、ベースガイド49の突起部51とベース4
4の孔部50は嵌合しており、ベース44は特定位置に
位置決めされている。また、画像読み取り装置本体1の
原稿ガラス2上には、原稿ガイド36aがマーク39a
を画像読み取り装置本体1側のマーク40に合わせて載
置され、原稿ガイド36a上に透過原稿ユニット32が
マーク41を画像読み取り装置本体1側のマーク40に
合わせて載置されているものとする。
【0072】上記状態から画像読み取り装置本体1の電
源が投入されると、キャリッジ3はそれまでの位置に関
わらず、読み取り位置がホ−ムポジションp1となるよ
うに復帰動作を行う。
【0073】仮に、透過原稿ユニット32が画像読み取
り装置本体1と接続されていない場合は、キャリッジ3
は基準取得位置に移動し、光源13を点灯して基準取得
位置12を実際に読み取って、イメージセンサ16から
出力されるアナログ信号に対する増幅率の決定、及び白
黒レベルの補正(シェーディング補正)等を行い、その
後再度ホームポジションp1に復帰して待機状態とな
る。
【0074】透過原稿ユニット32がインターフェイス
ケーブル35によって画像読み取り装置本体1に接続さ
れている場合には、画像読み取り装置本体1は透過原稿
ユニット32との接続を認識し、反射原稿の読み取り位
置とは異なるキャリッジ位置で以下のようにして初期化
を実施する。
【0075】まず、キャリッジ3の読み取り位置を位置
p2に移動させ、ランプ42を点灯する。位置p2は、
後述するように透過原稿に対する画像読み取り条件を設
定し、ランプ42の光量分布やイメージセンサ16の感
度ばらつきを補正する、いわゆるシェーディング補正を
実施する位置である。透過原稿ユニット32を使用する
場合は、透過原稿ユニット32は原稿ガラス2上に載置
され、かつ透過原稿ユニット32にはマーク41を画像
読み取り装置本体1側のマーク40に合わせて載置され
ているので、透過原稿ユニット32の存在が確認できれ
ば、初期化位置を予め定められた所定の位置、すなわち
初期化位置p2へとキャリッジ3を移動させることは容
易にできる。
【0076】次に、シェーディング補正等を含む初期化
動作について説明する。初期化の開始時点では、増幅器
57の設定は画像読み取り装置本体1の初期値(一般に
は設定可能範囲の中央値)に設定されている。ランプ4
2に採用した熱陰極管は、点灯して数十秒間は光量が安
定しないため、A/D変換器58の出力をモニタし、光
量が予め定められたレベルとなるまで待機する。光量が
規定のレベルに達すると、イメージセンサ16のRGB
の各出力に対するA/D変換器58の出力を1ライン単
位で読み取り、その平均値を計算する。平均値が規定の
値となるまで、この場合はランプ点灯状態、すなわち白
レベルを調整しており、イメージセンサ16の出力は、
対象が明るいほど高い信号レベルとなるので、例えば8
ビット量では220/225程度のレベルを目標量とす
る。目標量を取得するために各色毎に1ライン平均値を
評価し、目標値に達するまで各色単位に増幅器57の増
幅率をCPU65で制御する。
【0077】上述してきた過程で、増幅器57の増幅率
を最大設定にしたにも関わらず、目標レベルを達成でき
ない場合は、次の原因が考えられる。まず、ベース44
が所定位置に存在しない場合である。ベース44の位置
が所定位置から大きく外れている場合は、補正用開口部
37aには光が一切入らないため、CPU65は原因を
特定できる。もう一つは、初期化位置p2に透過原稿や
その他の障害物が存在する場合である。この場合は、1
ライン読み取り結果を詳細にチェックすることで殆どの
場合は判定できる。これらはエラーとして画像読み取り
装置に接続された外部ホストに対して通知される。この
ように実際に読み取った画像データに基づいて、ベース
44の位置を検出するため、余分な位置検出手段は一切
不要で、非常に簡単な構成で実現できる。
【0078】エラーが検出されなかった場合は、ランプ
42を消灯し、RGBの各々について1ラインデータを
読み取る。これらのデータは複数回にわたって取得さ
れ、各画素単位で平均化されて、黒基準データとして記
憶手段(図示せず)に記憶される。次に、再度ランプ4
2を点灯し、RGBの各々について1ラインデータを読
み取る。これらのデータは複数回にわたって取得され、
各画素単位で平均化され、白基準データとして記憶手段
(図示せず)に記憶される。上記の黒基準データと白基
準データは、実際の画像読み取り過程でシェーディング
補正データとして使用され、ランプ42の光量分布やイ
メージセンサ16の感度ばらつきを補正する。以上のよ
うにして、画像読み取り装置の初期化が終了する。
【0079】初期化が終了すると、キャリッジ3はホー
ムポジションp1に復帰して、外部ホストからの画像読
み取り指令に備えて待機状態となる。待機状態において
は、ランプ42は点灯されていないが、ヒータ部(図示
せず)には電流を流し続け、温度を保持することで、次
に点灯したときの光量の立上り特性を改善することがで
きる。また、待機中にランプ42は常時点灯するように
してもよい。
【0080】ところで、フラットベット型の画像読み取
り装置では、反射原稿を一旦プリスキャン(全画面を粗
く読み込む)し、次にプリスキャンで得られた画像情報
にしたがって、領域指定を行い、同一原稿の複数の異な
る領域を再度スキャンしたり、解像度等のパラメータを
変えて同一領域を複数回スキャンするような方法が一般
的である。この方法は原稿のタイプによらず適用され、
透過原稿を読み取る場合であっても同様である。
【0081】待機中において、外部ホストから画像読み
取り指令が発せられると、ランプ42を点灯し、透過原
稿の読み取りを開始する。図7に示した状態では、透過
原稿の読み取り範囲はL3で示す領域となる。
【0082】図8は図7に示した状態でプリスキャンを
実施した場合に得られるイメージの模式図である。発光
領域が限定されているため、透過原稿66aのイメージ
は完全に得られるが、透過原稿66bは読み取ることが
できない。
【0083】この状態で、外部ホストから透過原稿66
aに対して読み取り領域を選択し、解像度等の指定を行
った後、再度スキャニングを実行することで、透過原稿
66aのイメージはどの部分であっても読み取ることが
できる。このように読み取り有効範囲はL3なので、L
3の内部に配置された透過原稿はどの部分であっても読
み取ることができる。
【0084】図9は図7に示した位置とは別の場所に載
置された透過原稿の読み取り方法を示すものであり、図
9(a)は本発明の一実施の形態における画像読み取り
装置の透過原稿ユニットのユニット本体内部の平面図、
図9(b)は本発明の一実施の形態における画像読み取
り装置の原稿ガラス上に置かれた原稿ガイドと透過原稿
の平面図、図9(c)は本発明の一実施の形態における
画像読み取り装置の画像読み取り装置本体の要部断面図
である。
【0085】図9(a)〜図9(c)はベース44をS
1とは反対側のS2に移動させた場合を示す図である。
この状態では、透過原稿の読み取り範囲はL4となる。
【0086】図10は図9に示した状態でプリスキャン
を実施した場合に得られるイメージの模式図である。発
光領域が限定されているため、透過原稿66bのイメー
ジは完全に得られるが、透過原稿66aは読み取ること
ができない。
【0087】この状態で、外部ホストから透過原稿66
bに対して読み取り領域を選択し、解像度等の指定を行
ったのち、再度スキャニングを実行することで、透過原
稿66bのイメージはどの部分であっても読み取ること
ができる。このように、読み取り有効範囲はL4なの
で、L4の内部にある透過原稿はどの部分であっても読
み取ることができる。
【0088】以上のように、一旦透過原稿を配置した後
は、透過原稿ユニット32においてベース44をユーザ
が移動させることで、読み取り範囲は自由に変えること
ができる。尚、本実施の形態では、ベース44の位置を
移動範囲の両端で説明したが、移動範囲内であれば、ベ
ース44はどの場所にでも移動させることが可能であ
る。一般的な手順に従えば、ベース44を動かした後は
プリスキャンを実行すれば、実際に照明されている範囲
の透過原稿は、直ちに得ることができる。ユーザはプリ
スキャンで画像位置を確認し、その後外部ホスト側で領
域や読み取り解像度を指定して所望のイメージを読み取
ることができる。
【0089】
【発明の効果】以上のように本発明の透過原稿ユニット
によれば、他のオプションユニットの交換におけるユー
ザの手間を著しく軽減し、オプションユニットとしての
操作性を高めることができることから、画像読み取り装
置におけるオプションユニットの共有性及び操作性を著
しく高めることができるという優れた効果が得られる。
【0090】また、透過原稿に光を照射するランプをユ
ニット本体内で移動可能とし、ランプの長さを原稿ガラ
スに対して短くすることできることから、透過原稿ユニ
ット全体のコンパクト化及び軽量化と、ランプの消費電
力の低減が可能になるとともに、ランプの消費電力が低
減されることで、透過原稿ユニットの電源を画像読み取
り装置本体から取ることができるという優れた効果が得
られる。
【0091】また、ランプが配設されたベースの下面側
に対して均一に面発光させることができることから、読
み取り画像の高画質化と安定化が図れるとともに、ラン
プを薄型化できることで、透過原稿ユニットのコンパク
ト化できるという優れた効果が得られる。
【0092】また、ベースの孔部にベースガイドの突起
部を嵌合させて透過原稿ユニット内におけるベースの位
置を規定できることで、透過原稿を読み取る際にベース
を初期化位置へ簡単かつ正確に移動させることができる
という優れた効果が得られる。
【0093】また、本発明の画像読み取り装置によれ
ば、オプションユニット間での使い勝手や共有性を著し
く高めることができるとともに、透過原稿ユニットの消
費電力を少なくすることができるという優れた効果が得
られる。
【0094】また、原稿ガラス上における透過原稿ユニ
ットの位置決め、原稿ガラス上に載置する透過原稿の位
置決め、原稿ガラス上に載置する原稿ガイドの位置決め
を簡単かつ正確に行うことができることから、透過原稿
の読み取りにおける作業性を著しく高めることができる
という優れた効果が得られる。
【0095】また、ベースの初期化位置への移動を特別
な位置検出手段を必要とすることなく、簡単な構成で確
実に行うことができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における画像読み取り装
置の要部断面図
【図2】本発明の一実施の形態における画像読み取り装
置の原稿ガラス上に原稿ガイドが載置された状態を示す
平面図
【図3】本発明の一実施の形態における画像読み取り装
置で原稿ガラスと透過原稿ユニットの間に原稿ガイドが
配置されている状態を示す要部断面図
【図4】(a)本発明の一実施の形態における画像読み
取り装置の透過原稿ユニットのユニット本体内部の平面
図 (b)本発明の一実施の形態における画像読み取り装置
の透過原稿ユニットの断面図
【図5】本発明の一実施の形態における画像読み取り装
置の透過原稿ユニットの要部斜視図
【図6】本発明の一実施の形態における画像読み取り装
置の信号処理手段を示すブロック図
【図7】(a)本発明の一実施の形態における画像読み
取り装置の透過原稿ユニットのユニット本体内部の平面
図 (b)本発明の一実施の形態における画像読み取り装置
の原稿ガラス上に置かれた原稿ガイドと透過原稿の平面
図 (c)本発明の一実施の形態における画像読み取り装置
の画像読み取り装置本体の要部断面図
【図8】図7に示した状態でプリスキャンを実施した場
合に得られるイメージの模式図
【図9】(a)本発明の一実施の形態における画像読み
取り装置の透過原稿ユニットのユニット本体内部の平面
図 (b)本発明の一実施の形態における画像読み取り装置
の原稿ガラス上に置かれた原稿ガイドと透過原稿の平面
図 (c)本発明の一実施の形態における画像読み取り装置
の画像読み取り装置本体の要部断面図
【図10】図9に示した状態でプリスキャンを実施した
場合に得られるイメージの模式図
【図11】従来の画像読み取り装置の要部断面図
【図12】従来の画像読み取り装置の光学系の断面図
【図13】(a)透過原稿ユニット(第1従来例)を装
着した従来の画像読み取り装置の要部断面図 (b)透過原稿ユニット(第2従来例)を装着した従来
の画像読み取り装置の要部断面図
【図14】ADFを装着した従来の画像読み取り装置の
要部断面図
【符号の説明】
1 画像読み取り装置本体 2 原稿ガラス 3 キャリッジ 4 駆動モータ 5 駆動プーリ 6 タイミングベルト 7 ワイヤ 8 従動プーリ 9a 反射原稿 9b,66a,66b 透過原稿 10 原稿カバー 11a,19,25,30 装着部材 11b 支持部 12 基準取得位置 13 光源 14 アパーチャ 15a,15b,15c 反射ミラー 16 イメージセンサ 17 結像レンズ 18,24,32 透過原稿ユニット 20 照明部材 21 散乱板 22 モータ 23,28,31,35 インターフェイスケーブル 26 ランプ 27 散乱板 29 ADF 32a ユニット本体 33 スペーサ 34 ハンドキャリア 36a,36b 原稿ガイド 37a,37b 補正用開口部 38a,38b 原稿用開口部 39a,39b,40,41 マーク 42 ランプ 43 導光板 44 ベース 45 移動用取っ手 46 補正領域 47 読み取り有効領域 48 底板 49 ベースガイド 50 孔部 51 突起部 52 中継基板 53 インバータ 54,56 反射板 55 支持部材 57 増幅器 58 A/D変換器 59 シェーディング演算部 60 解像度変換部 61 色補正回路 62 画像メモリ 63 DMA 64 インターフェイス部 65 CPU

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースと、前記ベース上の両側端部に配設
    されたランプと、前記ベースの側面に形成された移動用
    取っ手と、前記ベースの両側面に近設され、前記ベース
    を移動可能に保持するベースガイドと、前記ベースと前
    記ベースガイドを収納するユニット本体と、前記ユニッ
    ト本体の上面に配設されたハンドキャリアと、を備えた
    ことを特徴とする透過原稿ユニット。
  2. 【請求項2】前記ベース上の前記ランプの間に配設され
    た導光板と、前記導光板上及び前記ランプの照射面の一
    部に覆設された反射板と、を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の透過原稿ユニット。
  3. 【請求項3】前記ベースの側端面に穿設された位置決め
    用の孔部と、前記ベースガイドの側端面に突設して形成
    され、前記孔部と嵌合可能な位置決め用の突起部と、を
    備えたことを特徴とする請求項1又は2の内のいずれか
    1に記載の透過原稿ユニット。
  4. 【請求項4】反射原稿又は透過原稿を載置する原稿ガラ
    スと、前記反射原稿に光を照射する照明手段と、前記反
    射原稿からの反射光又は前記透過原稿からの透過光を読
    み取る読み取り手段と、を備えた画像読み取り装置であ
    って、前記原稿ガラス上に請求項1乃至3の内のいずれ
    か1に記載の透過原稿ユニットを備えたことを特徴とす
    る画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】前記原稿ガラス上における前記透過原稿ユ
    ニットの位置を規制するユニット位置決め手段を備えた
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】前記原稿ガラスと前記透過原稿ユニットの
    間に、前記原稿ガラス上に載置する前記透過原稿の位置
    を規制する原稿ガイドを備えたことを特徴とする請求項
    4又は5の内のいずれか1に記載の画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】前記原稿ガラス上における前記原稿ガイド
    の位置を規制する原稿ガイド位置決め手段を備えたこと
    を特徴とする請求項6に記載の画像読み取り装置。
  8. 【請求項8】前記原稿ガイドが、穿設された原稿用開口
    部及び補正用開口部を有していることを特徴とする請求
    項6又は7の内のいずれか1に記載の画像読み取り装
    置。
  9. 【請求項9】前記原稿ガラス上における前記ベースの位
    置を検出するベース位置検出手段と、前記ベースの位置
    が初期化位置でない時にユーザに通知する通知手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項8に記載の画像読み取
    り装置。
  10. 【請求項10】前記ベース位置検出手段が、前記ランプ
    より照射され前記原稿ガイドを透過して前記読み取り手
    段で検出される光量によって前記ベースの位置を検出す
    ることを特徴とする請求項9に記載の画像読み取り装
    置。
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