JPH10126321A - 適応等化器 - Google Patents

適応等化器

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JPH10126321A
JPH10126321A JP27370796A JP27370796A JPH10126321A JP H10126321 A JPH10126321 A JP H10126321A JP 27370796 A JP27370796 A JP 27370796A JP 27370796 A JP27370796 A JP 27370796A JP H10126321 A JPH10126321 A JP H10126321A
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哲 田野
Yoichi Saito
洋一 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理速度を低下させることなく小さな回路規
模で適応型最尤系列判定等化器を実現する。 【解決手段】 ひとつの系列のレプリカに位相回転を与
えることで別の系列のレプリカを生成し、レプリカ生成
に要する乗算を削減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル信号伝送
に利用する。特に、伝送路で発生する遅延による波形歪
を自動的に補償する等化器に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号伝送では、伝送速度が高
くなるにつれ、伝搬路で発生する遅延波の影響がより顕
著なものとなり、遅延歪により著しく伝送特性が劣化す
る。この符号間干渉を補償する有効な技術に適応等化器
がある。特に、移動通信環境に特有のマルチパスフェー
ジングチャネルにおいて、適応等化器は、遅延波を積極
的に利用することで、遅延波がない場合よりも伝送特性
を改善できるという利点がある。ただし、移動通信シス
テムに適用される携帯機には小型かつ低消費電力が求め
られるため、そのような用途で用いる場合には、適用等
化器にも小型で低消費電力であることが要求される。
【0003】移動伝送路で高い等化能力をもつ適応等化
器としては、判定帰還型等化器(DFE:Decision Fee
dback Equalizer)と、最尤系列推定(MLSE:Maximu
m Likelihood Sequence Estimation)型等化器とが知ら
れている。判定帰還型等化器は、タップ付遅延線フィル
タのフィードフォワード部により伝送路逆特性を与える
とともに、復調信号をフィードバックタップから帰還さ
せて遅延波を強力に除去するものである。一方、MLS
E型等化器は、伝送路推定と最尤系列推定とを同時に行
う並列推定器であり、伝送路推定を行い、その伝送路情
報を元に尤度を測定するものである。MLSE型等化器
は、その最尤系列推定の高い性能により、すべての等化
器のなかで最高の特性を有している。特に、データ送信
時にも復調信号と受信信号より伝送路推定を行う適応型
MLSE等化器は、データ区間でも伝送路推定を行うた
め、移動通信環境における高速なフェージング伝送路で
も優れた等化能力をもっている。
【0004】適応型MLSE等化器では、各送信信号の
候補系列に対応した受信信号の推定値(レプリカ)を求
め、受信信号と各系列のレプリカとの差から送信信号を
推定する。そして、推定された信号と、受信信号とレプ
リカとの差とから、伝送路のインパルス応答を推定し、
その推定されたインパルス応答で送信候補系列を畳み込
むことで、レプリカを発生させる。
【0005】図9は、4相位相変調(QPSK)に対応
して完全並列処理によりレプリカを生成する従来例のレ
プリカ生成器を示す。このレプリカ生成器は、推定され
た伝送路インパルス応答が入力される入力端子91と、
各送信候補系列に対応したタップ付遅延線フィルタ92
と、レプリカ出力端子93とを備え、各タップ付遅延線
フィルタ92には、送信候補系列Uk を構成する各送信
シンボルを発生する送信シンボル発生端子94と、イン
パルス応答のタップ遅延毎の値に、それぞれそのタップ
遅延に対応する送信シンボル発生端子94の出力を乗算
する乗算器95と、これらの乗算器95の出力を加算す
る加算器96とを備える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の適応型MLSE
等化器では、例えば変調方式がQPSKであるとし、拘
束長をMとすると、レプリカ生成器には各状態数4M
のタップ付遅延線フィルタが必要となる。また、各タッ
プ付遅延線フィルタにはM個のタップが設けられ、M×
M 個の乗算器が必要となる。等化処理をDSP(Digi
tal Signal Processer)により実現した場合にも、乗算
回数の増大は等化処理速度を著しく低下させるという問
題を引き起こす。また、DSPでは処理速度に限界があ
り、より高速な等化処理を実現するにはマルチDSP処
理にならざるを得ず、回路規模が膨大になり、消費電力
が大きくなりすぎるという問題がある。また、高速処理
のため等化器をハードウェアで実現する場合、乗算器は
大きなゲート数を必要とするため、乗算器を数多く必要
とするこのようなレプリカ生成器は、回路規模が膨大に
なってしまうという問題がある。
【0007】本発明は、このような課題を解決し、処理
速度を低下させることなくレプリカ生成器における乗算
器の数を削減し、回路規模の小さな適応型MLSE等化
器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の適応等化器は、
多相位相変調された受信信号に対しその受信信号が経由
した伝送路のインパルス応答を推定する伝送路推定器
と、推定されたインパルス応答を用いて各送信信号の候
補系列(以下「送信候補系列」という)に対応した受信
信号の推定値を出力するレプリカ生成器と、このレプリ
カ生成器の出力と受信信号との誤差から受信信号系列を
推定する最尤系列推定器とを備えた適応等化器におい
て、レプリカ生成器はひとつの系列のレプリカに多相位
相変調に対応する位相回転を与えることで別の系列のレ
プリカを生成する手段を含むことを特徴とする。
【0009】多相位相変調の変調多値数はαであり、伝
送路推定器の出力するインパルス応答はタップ遅延毎の
値をM個の要素として含むタップ係数ベクトルWk によ
り表され、レプリカ生成器は、タップ係数ベクトルWk
の一部の要素を用いて変調多値数αのひとつの値に対す
る受信信号の推定値ベクトルを生成する部分レプリカ生
成手段と、この部分レプリカ生成手段の出力をα分岐し
てそれぞれに2π/αずつ異なる位相回転を与える位相
回転手段とを含むことがよい。さらに、レプリカ生成器
は、タップ係数ベクトルWk の1番目の要素に送信候補
系列の1組目のα個の要素のひとつを乗算する第一の部
分レプリカ発生器と、この第一の部分レプリカ発生器の
出力をα分岐してそれぞれに2π/αずつ異なる位相回
転を与える第一のベクトル位相回転器と、2ないしMの
整数Lのそれぞれに対し、タップ係数ベクトルWk のL
番目の要素に送信候補系列のL組目のα個の要素のひと
つを乗算して前段のベクトル位相回転器のαL-1 個の出
力にそれぞれ加算する第Lの部分レプリカ発生器と、こ
の第Lの部分レプリカ発生器の出力をそれぞれα分岐し
てそれぞれに2π/αずつ異なる位相回転を与える第L
のベクトル位相回転器とを含むことよい。
【0010】本発明によれば、PSK系変調が回転に対
して群をなすことを利用して、演算回数、特に乗算回数
を大幅に減らすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態を示すブ
ロック構成図であり、本発明を実施する適応型MLSE
等化器の構成例を示す。この等化器は、多相位相変調さ
れた受信信号が入力される入力端子11と、この入力端
子11から入力された受信信号に対しその受信信号が経
由した伝送路のインパルス応答を推定する伝送路推定器
13と、推定されたインパルス応答を用いて各送信信号
の候補系列に対応した受信信号の推定値を出力するレプ
リカ生成器14と、このレプリカ生成器14の出力と受
信信号との誤差を求める加算器12と、この加算器12
の出力から受信信号系列を推定する最尤系列推定器15
と、この最尤系列推定器15により得られた復調信号が
出力される出力端子16とを備える。
【0012】レプリカ生成器14は、各送信信号の候補
系列に対応した受信信号の推定値(レプリカ)を生成す
る。そして、各系列に対応したレプリカと受信信号との
差を加算器12により演算し、その結果を基に最尤系列
推定器15で送信信号を推定する。この最尤系列推定器
15の出力信号と加算器12の出力信号とを用いて、伝
送路推定器13において伝送路のインパルス応答を推定
する。レプリカ生成器14では、推定されたインパルス
応答で送信候補系列を畳込むことによりレプリカを生成
する。
【0013】本実施形態は、レプリカ生成器14の構成
に特徴がある。すなわち、このレプリカ生成器14は、
ひとつの系列のレプリカに多相位相変調に対応する位相
回転を与えることで別の系列のレプリカを生成してい
る。これについて以下に詳しく説明する。
【0014】図2はレプリカ生成器14の構成例を示す
ブロック構成図である。ここでは、適応等化器を利用す
る移動通信システムの変調方式としてよく用いられるP
SK系の変調方式のうち、4相位相変調(QPSK)、
すなわち変調多値数α=4の場合を例に説明する。この
レプリカ生成器14は、伝送路推定器13よりの伝送路
インパルス応答が入力される入力端子21と、タップ係
数ベクトルWk (kは時間)の1番目の要素wk,M に送
信候補系列Uk の1組目の4個の要素uk,M (iM ) (i
M =0,1,2,3)のひとつuk,M (0) を乗算する第
一の部分レプリカ発生器22−1と、この第一の部分レ
プリカ発生器22−1の出力を4分岐してそれぞれに2
π/4ずつ異なる位相回転を与える第一のベクトル位相
回転器23−1と、2ないしMの整数Lのそれぞれに対
し、タップ係数ベクトルWk のL番目の要素wk,M-L+1
に送信候補系列Uk のp組目の4個の要素uk,M-L+1(i
M-L+1)(iM-L+1 =0,1,2,3)のひとつu
k,M-L+1(0)を乗算して前段のベクトル位相回転器の4
L-1 個の出力にそれぞれ加算する第Lの部分レプリカ発
生器22−Lと、この部分レプリカ発生器22−Lの出
力をそれぞれ4分岐してそれぞれに2π/4ずつ異なる
位相回転を与える第Lのベクトル位相回転器23−Lと
を備える。
【0015】部分レプリカ発生器22−1は、送信候補
系列Uk の最初の要素の組のひとつuk,M (0) を発生す
る送信シンボル発生端子24−1と、この要素u
k,M (0) にタップ係数ベクトルの最初の要素wk,M を乗
算する乗算器25−1とを備える。また、部分レプリカ
発生器22−Lは、送信候補系列Uk のL番目の要素の
組のひとつuk,M-L+1(0)を発生する送信シンボル発生端
子24−Lと、この要素uk,M-L+1(0)にタップ係数ベク
トルのL番目の要素wk,M-L+1 を乗算する乗算器25−
Lと、この乗算器25−Lの出力を前段のベクトル位相
回転器23−(L−1)の4L-1 個の出力にそれぞれ加
算する加算器アレイ回路26−Lとを備える。
【0016】このレプリカ生成器14の動作原理につい
て以下に説明する。図3は送信ビットに対するシンボル
マッピングの一例を示す図であり、QPSKの例を示
す。一般に、α相位相変調は2π/αの位相回転に対す
る群が成立する。一方、図1に示したレプリカ生成器1
4および加算器12で行われる演算は、
【0017】
【数1】 と表される。この式において、rk は受信信号、Wk
伝送路のインパルス応答、Uk は送信候補系列、ek
加算器12から出力される誤差信号、kは時間を表す。
また、肩文字Hはベクトルあるいは行列のエルミート転
置を表す。数1の式の右辺第二項の内積演算であり、単
なる変調信号とのスカラ演算であるため、レプリカも位
相回転に対して群をなしている。すなわち、線形演算に
おける交換法則と結合法則とにしたがえば、次のように
なる。
【0018】
【数2】 したがって、レプリカに位相回転を与えることで、別の
系列によるレプリカになることがわかる。さらに、数1
における誤差発生式を以下のように展開する。
【0019】
【数3】 この式において、wk,i はタップベクトルWk のM−i
+1番目の要素、uk,i は送信候補系列Uk のM−i+
1番目の要素、Mは拘束長(タップ長)を示す。また、
Lは任意の値である。レプリカの一部であるij =iL
〜iM の項の全体(数3の3行目)からなる部分集合G
(M−L+1)を考える。QPSK変調を考えた場合、
部分集合の数は4M-L+1 となる。ところが、数2の式を
拡張して、iL =0の場合だけを演算し、その結果に位
相回転を与えることにより、G(M−L+1)のすべて
の要素を演算することが可能となる。したがって、実際
に演算する量は、以下のような漸化式により表される。
【0020】
【数4】 ただし、数4において、N+ (k)とNx (k)とは、
集合G(k)のすべてを演算するために必要となる加算
と乗算数とをそれぞれ示す。すなわち、G(M−L+
1)のすべての要素を生成するために必要な演算は、一
回の乗算と、その結果とG(M−L)の4M-L 個の各々
の要素との加算である。ただし、QPSKに必要な90
°位相回転は符号反転という簡易な処理により実現でき
るため、演算数としては数えていない。また、初期値N
+ (1)、Nx (1)は明らかに1、0である。したが
って、タップ数Mのレプリカをすべて演算するのに必要
な演算量は次のようになる。
【0021】
【数5】 すなわち、従来の構成では4M 個の加算器とM×4M
乗算器を必要とすることに比べ、本発明によれば、回路
規模、特にハードウェア規模の大きな乗算器の数を削減
できる。
【0022】以上の動作原理に対応してレプリカ生成器
14の動作を説明する。部分レプリカ発生器22−1
は、タップ係数ベクトルの最初の要素と送信候補の対応
する要素とを乗算する。ベクトル位相回転器23−1
は、0°〜270°の位相回転を与え、G(1)の部分
レプリカベクトルを出力する。この出力信号は第二の部
分レプリカ発生器22−2に入力され、2入力の加算器
アレイ回路26−2の一方の入力に各々入力される。加
算器アレイ回路26−2にはさらにタップ係数ベクトル
の第二の要素と送信候補の対応する要素との乗算結果が
入力され、これを第二の部分レプリカに加算する。第二
のベクトル位相回転器23−2はこの加算された信号に
0°〜270°の位相回転を与え、G(2)の部分レプ
リカベクトルを出力する。以上の処理をM回にわたり行
うことにより、4M 個のレプリカを発生させることがで
きる。
【0023】図4はベクトル位相回転器の構成例を示
す。ベクトル位相回転器23−L(ここではL=1の場
合を含める)には、4L-1 個の入力端子41と、0°、
90°、180°および270°の位相回転を与える位
相回転器42〜45と、4L 個の出力端子46とを備え
る。入力端子41からそれぞれ入力された信号は4分岐
され、位相回転器42〜45により位相の回転が与えら
れる。したがって、入力信号に対して4倍の出力が得ら
れる。
【0024】図5は各位相回転器の構成例を示す回路図
であり、(a)は0°位相回転器、(b)は90°位相
回転器、(c)は180°位相回転器、(d)は270
°位相回転器を示す。これらは、入力信号をX−Y座標
で表現した場合の位相回転を示す。0°位相回転器は、
入力端子51、52にそれぞれ入力されたIチャネルお
よびQチャネルの信号をそのまま出力端子53、54に
出力する。90°位相回転器は、入力端子51に入力さ
れたIチャネルの信号を出力端子54からQチャネルの
信号として出力し、入力端子52に入力されたQチャネ
ルの信号を符号反転回路55により符号反転して出力端
子53からIチャネルの信号として出力する。180°
位相回転器は、入力端子51、52にそれぞれ入力され
たIチャネルおよびQチャネルの信号をそれぞれ符号反
転回路56、57により符号反転して出力端子53、5
4に出力する。270°位相回転器は、入力端子51に
入力されたIチャネルの信号を符号反転回路58により
符号反転して出力端子54からQチャネルの信号として
出力し、入力端子52に入力されたQチャネルの信号を
出力端子53からIチャネルの信号として出力する。
【0025】図6は符号反転回路55〜58の構成例を
示す図であり、入力信号がマルチビットで表されたとき
の構成を示す。ここで、入力信号は2の補数表現される
ものとする。この符号反転回路は、入力信号のそれぞれ
のビットが入力される入力端子61と、この入力端子6
1にそれぞれ入力されたビットを反転させるビット反転
器62と、加算器63と、出力端子64とを備え、加算
器63は、ビット反転器62により得られたビット反転
した信号の最下位ビットに1ビットをキャリーとして加
算して出力端子64に出力する。この構成により、2の
補数の符号反転が実現される。
【0026】図7はレプリカ生成器に用いられる加算器
アレイ回路26−2〜26−Mの構成例を示す。ここで
は、入力ベクトル数が4、すなわち加算器アレイ回路2
6−2の例を示す。この加算器アレイ回路は、部分レプ
リカを構成する4個の要素がそれぞれ入力される4つの
入力端子71と、タップ係数ベクトルの要素と送信候補
の要素との乗算結果が入力されるひとつの入力端子72
と、入力端子72の入力信号を入力端子71のそれぞれ
の入力信号に加算する加算器73と、それぞれの加算値
が出力される出力端子74とを備え、4つの入力端子7
1からの入力のそれぞれに入力端子72からの入力を加
算して出力する。
【0027】図8は4状態のビタビアルゴリズムを適用
した場合の室内実験における伝送特性例を示す。変調方
式は伝送速度1.5MbpsのQPSKで、伝送路は2
波独立のマルチパスフェージング伝送路であり、その遅
延スプレッドは650nsecである。マルチパス伝送
路では、遅延の効果により、遅延波なしの状態に比較し
て10dBの利得があることがわかる。理論値からの4
dB程度の劣化は、モデム等の実験機器による劣化と考
えられる。したがって、本発明によれば、伝送特性を劣
化させることなく、回路構成を小規模にすることができ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の適応等化
器は、変調多値数α、拘束長Mに対して従来はM×αM
個必要であった乗算器がM個にまで削減でき、処理速度
を低下させることなく回路規模を小さくすることができ
る。本発明は、小型かつ低消費電力が要求される移動通
信システムの携帯機に利用して特に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する適応等化器のブロック構成
図。
【図2】本発明を実施したレプリカ生成器のブロック構
成図。
【図3】送信ビットに対するシンボルマッピングの一例
を示す図。
【図4】ベクトル位相回転器の構成例を示す図。
【図5】位相回転器の構成例を示す回路図。
【図6】符号反転回路の構成例を示す図。
【図7】レプリカ生成器に用いられる加算器アレイ回路
の構成例を示す図。
【図8】4状態のビタビアルゴリズムを適用した室内実
験における伝送特性の測定結果例を示す図。
【図9】従来例のレプリカ生成器を示す図。
【符号の説明】
11 入力端子 12 加算器 13 伝送路推定器 14 レプリカ生成器 15 最尤系列推定器 16 出力端子 21 入力端子 22−1〜22−M 部分レプリカ発生器 23−1〜23−M ベクトル位相回転器 24−1〜24−M 送信シンボル発生端子 25−1〜25−M 乗算器 26−2〜26−M 加算器アレイ回路 41 入力端子 42〜45 位相回転器 46 出力端子 51、52 入力端子 53、54 出力端子 55〜58 符号反転回路 61 入力端子 62 ビット反転器 63 加算器 64 出力端子 71、72 入力端子 73 加算器 74 出力端子 91 入力端子 92 タップ付遅延線フィルタ 93 レプリカ出力端子 94 送信シンボル発生端子 95 乗算器 96 加算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多相位相変調された受信信号に対しその
    受信信号が経由した伝送路のインパルス応答を推定する
    伝送路推定器と、 推定されたインパルス応答を用いて各送信信号の候補系
    列に対応した受信信号の推定値を出力するレプリカ生成
    器と、 このレプリカ生成器の出力と受信信号との誤差から受信
    信号系列を推定する最尤系列推定器とを備えた適応等化
    器において、 前記レプリカ生成器はひとつの系列のレプリカに前記多
    相位相変調に対応する位相回転を与えることで別の系列
    のレプリカを生成する手段を含むことを特徴とする適応
    等化器。
  2. 【請求項2】 前記多相位相変調の変調多値数はαであ
    り、 前記伝送路推定器の出力するインパルス応答はタップ遅
    延毎の値をM個の要素として含むタップ係数ベクトルW
    k により表され、 前記レプリカ生成器は、前記タップ係数ベクトルWk
    一部の要素を用いて変調多値数αのひとつの値に対する
    受信信号の推定値ベクトルを生成する部分レプリカ生成
    手段と、この部分レプリカ生成手段の出力をα分岐して
    それぞれに2π/αずつ異なる位相回転を与える位相回
    転手段とを含む請求項1記載の適応等化器。
  3. 【請求項3】 前記レプリカ生成器は、 タップ係数ベクトルWk の1番目の要素に前記候補系列
    の1組目のα個の要素のひとつを乗算する第一の部分レ
    プリカ発生器と、 この第一の部分レプリカ発生器の出力をα分岐してそれ
    ぞれに2π/αずつ異なる位相回転を与える第一のベク
    トル位相回転器と、 2ないしMの整数Lのそれぞれに対し、タップ係数ベク
    トルWk のL番目の要素に前記候補系列のL組目のα個
    の要素のひとつを乗算して前段のベクトル位相回転器の
    αL-1 個の出力にそれぞれ加算する第Lの部分レプリカ
    発生器と、 この第Lの部分レプリカ発生器の出力をそれぞれα分岐
    してそれぞれに2π/αずつ異なる位相回転を与える第
    Lのベクトル位相回転器とを含む請求項2記載の適応等
    化器。
  4. 【請求項4】 変調多値数αは4である請求項2または
    3記載の適応等化器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6628706B1 (en) 1999-12-06 2003-09-30 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Method and apparatus for transforming a channel estimate
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