JP3180240B2 - 適応等化器 - Google Patents

適応等化器

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JP3180240B2
JP3180240B2 JP22086494A JP22086494A JP3180240B2 JP 3180240 B2 JP3180240 B2 JP 3180240B2 JP 22086494 A JP22086494 A JP 22086494A JP 22086494 A JP22086494 A JP 22086494A JP 3180240 B2 JP3180240 B2 JP 3180240B2
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哲 田野
洋一 斎藤
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル信号伝送にお
いて、伝搬路で発生する遅延による波形歪みを自動的に
補償する等化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号伝送では伝搬路で発生す
る遅延波の影響により、復調信号に符号間干渉が発生す
るため著しく伝送特性が劣化する。この符号間干渉を補
償する有効な技術に適応等化器がある。等化器としてシ
ンボルスペース等化器を適用した場合には、遅延波の遅
延量により最適サンプリング位相が変化する。移動伝送
路のように伝送路状況が時変動する伝送路にシンボルス
ペース等化器を適用した場合には、伝送路状況の変動に
伴う最適サンプリング位相変動による復調特性の劣化が
避けられない。このサンプリング位相の影響を除去でき
る等化器にフラクショナルタップスペースのトランスバ
ーサル型線形等化器、あるいは判定帰還型等化器があ
る。
【0003】より高い等化能力を有する等化器に最尤系
列推定(MLSE:MaximumLikelihoo
d Sequence Estimation)型等化
器がある。MLSE型等化器でサンプリング位相の影響
を除去する方法には、 (a)シンボル周波数のM倍でサンプリングし、M系列
の信号に直列/並列変換する。次に、このT(サンプリ
ング周期)間隔のM系列信号の中で誤差信号の一番小さ
い、すなわち最も最適サンプリング位相に近いサンプリ
ング位相の系列を選択しその系列の復調信号を出力信号
とする。 (b)ナイキスト周波数の2倍以上の速度でサンプリン
グし、同時に最尤系列推定器で発生する仮判定値系列を
受信信号のサンプリング周波数と同じ周波数でサンプリ
ングする波形整形フィルタを通過させる。次にこのフィ
ルタ出力信号より受信信号のレプリカを発生させ、その
誤差を尤度情報として最尤系列推定を行う。
【0004】一方、ディジタル信号伝送では時間軸上で
バーストを区切り、各バーストに伝送チャネルを割り当
てる時分割多元接続(TDMA:Time Divis
ion Multiple Access)方式が用い
られる。この時、図7に示すように一つのバーストの主
に先頭に同期用のプリアンブルあるいはトレーニング信
号が付加されている。バースト利用効率の観点より同期
信号は少ない方が望ましい。即ち、MLSE型等化器を
バースト伝送に適用する場合には高速に伝送路推定を完
了する必要がある。高速な伝送路推定を実現するアルゴ
リズムに逐次最小自乗(RLS:Recursive
Least Squares)アルゴリズムがある。R
LSアルゴリズムを以下に示す。
【0005】
【数1】
【0006】上式においてKk はカルマンゲインベクト
ル、ek は誤差信号、Hk はタップ係数、λは忘却係
数、Uk は送信信号候補系列、rk は受信信号、Pk
P行列といい送信信号候補系列の相関行列の逆行列を示
し、添字は時刻を示す。また、Hk TはベクトルHk の転
置を示し、小文字のpi,j ,ki ,hi ,ui は各々
P,K,H,Uのiあるいはj要素を示している。RL
Sアルゴリズムではバーストの先頭から受信したすべて
の信号より最適なタップ係数を求めるため高速な同期特
性が得られる。
【0007】このRLSアルゴリズムを(a)の方法を
適用したMLSE等化器に適用した場合の構成例を図8
に示す。同図において25は入力端子、26は出力端
子、27はS/P変換器、28は減算器、29は二乗回
路、30はシンボルレートのM倍の速度のクロック入力
端子、31は伝送路推定器、32はレプリカ生成器、3
3は積算器、34はタップ係数更新量演算回路、35は
カルマンゲイン演算回路、36はp行列演算回路、37
は1シンボル遅延回路、38はS/P変換器27のため
のアドレスデコーダ、39は選択/加算制御回路、40
はN系列の内からの選択/加算回路、41は最尤系列推
定回路を示す。
【0008】P行列演算回路は数式(4)を実行するも
のであり、カルマンゲイン演算器では(1)を実行す
る。またタップ係数更新量演算回路では(3)の右辺第
二項を演算するものである。さらにレプリカ生成器は
(2)の右辺第二項を演算するものである。シンボル周
波数のM倍でサンプリングされた入力信号は入力端子2
5より入力され、S/P変換器27よりM系列の並列信
号に変換される。この各々に対して、独立なM系列の伝
送路推定器31及びレプリカ生成器32を備えて、通常
のMLSE等化器と同様の手法によりタップ係数推定及
びブランチメトリック発生を行う。各々の系列の生き残
りパスのブランチメトリックである二乗回路29の出力
信号を選択/加算制御回路に入力する。この選択/加算
制御回路では入力信号の内最も値の小さい系列を選択す
る、または選択された二乗回路入力信号が所定のスレッ
ショルドを越えた場合には最小とその次に続くいくつか
の入力信号を加算するよう選択/加算回路40を制御す
る。選択/加算回路40により選択/加算されたブラン
チメトリックは最尤系列推定回路に入力され系列推定を
行い復号信号を26端子に出力する。図10にレプリカ
生成器の構成例として、4タップのトランスバーサルフ
ィルタを示す。同図において、89は入力端子、97は
伝送路推定器よりの入力バス、90〜92はT遅延回
路、93〜96は乗算器、98は加算器、99は出力端
子を示す。時刻kから時刻k−3の入力信号に97から
入力されたタップ係数を乗算器により掛け合せ、畳み込
み演算を実現している。
【0009】また、図12に積算器の一例として、2系
列の4つの信号を各々積算する構成を示す。同図におい
て、100−1,100−2は入力端子、101は出力
端子、102は一信号に対する積算器、103−1と1
03−2は加算器、104はT遅延回路を示す。入力端
子100−1と100−2からの入力信号を加算器10
3−1により足し合わせる。次に、加算出力と一シンボ
ル前の信号を加算器103−2によりさらに足し合わ
せ、時刻kにおいて時刻0からkまでの区間の2系列の
入力信号を積分した信号を出力する。
【0010】図13に最尤系列推定器の一例としてビタ
ビアルゴリズムを適用した構成を示す。同図において1
05は誤差入力端子、106は出力端子、113は仮判
定値の出力端子、108はパスメトリック演算回路、1
11は数個のパスメトリック演算回路の出力信号の比較
及び選択を行う比較/選択回路、112はパスメトリッ
クを記憶するパスメトリックメモリ回路、114はシン
ボル系列を発生させ、生き残り系列を記憶しておくパス
メモリ回路、107は系列毎にパスを切り替えるスイッ
チ回路、115は仮判定値の中で最も尤度の高い系列を
選択する選択回路を示す。パスメモリ回路よりシンボル
候補の一つが出力される。その時の誤差信号は、各々の
系列に対応するパスメトリック演算回路108に入力さ
れる。パスメトリック演算回路において誤差信号は各系
列の一シンボル前のパスメトリックと加算器110によ
り足し合わされ比較/選択回路111に出力される。比
較選択回路111では各系列から出力される信号の中で
最も小さい値を選択し出力する。この値はシンボル候補
に対するパスメトリックとしてパスメトリックメモリ1
12に保存され、この系列を生き残りパスとしてパスメ
モリ114に保存する。この操作を全てのシンボル候補
に対して行い、ある時刻後に生き残りパスの中で最も小
さいパスメトリックを有していた系列の信号が選択回路
115により選択され最終的な復調信号として出力され
る。このサンプリング位相選択型のMLSE等化器では
まずシンボル周波数のM倍という高速なサンプリング周
波数でA/D変換器を動作させる必要があり、かつM個
のレプリカ生成器及びRLS型伝送路推定器が必要とな
り回路規模の増大及び消費電力の増大を招くという欠点
がある。また、これらの欠点を回避するためにMを小さ
くするとサンプリング位相ずれによる特性劣化を十分に
補償できなくなるという欠点があった。
【0011】一方、(b)の方法を適用したMLSE型
等化器の構成例としてシンボル周波数の2倍でサンプリ
ングし、これを並列処理した場合の構成例を図9に示
す。同図において42は入力端子、43は出力端子、4
4はS/P変換器、45,46は減算器、47,48は
二乗回路、49は加算器、50はS/P変換器44制御
のためのクロック入力端子、51,64はスイッチ回
路、53は伝送路推定器、54はレプリカ生成器、55
は積算器、56,59はタップ係数更新演算回路、5
7,60はカルマンゲイン演算回路、58,61はP行
列演算器、62はシンボル周期(T)遅延回路、65は
最尤系列推定器、66は波形整形フィルタを示す。シン
ボル周波数の2倍でサンプリングされた入力信号は端子
42より入力されS/P変換器44により2系列の信号
に変換され、減算器45と46に各々入力される。スイ
ッチ回路51により選択されたレプリカと呼ばれる受信
信号の推定値と実際の受信信号との差を減算器45と4
6により求め、二乗回路47と48により電力信号に変
換した後加算器49に入力する。この加算器出力信号を
尤度情報として最尤系列推定器65では系列推定を行い
複号信号を端子43に出力する。同時に、最尤系列推定
時に発生する仮判定値系列あるいは生き残りパス系列を
2/Tの速度でサンプリングする波形整形フィルタに入
力し、レプリカ生成器54及びRLS伝送路推定器53
にT/2間隔で出力する。伝送路推定器53では波形整
形フィルタよりの出力信号がスイッチ回路64により2
系列の信号に変換される。第一の系列は通常のRLSタ
ップ係数更新アルゴリズムに従ってタップ係数を更新さ
せる。残りの系列は第一の系列で更新されたP行列を1
時刻前とみなしてタップ係数を更新させ、更新したP行
列を第一系列の1時刻前のものとしてP行列演算器
(1)に出力する。
【0012】図14にレプリカ生成器の構成例としてト
ランスバーサルフィルタを適用した構成を示す。同図に
おいて154は最尤系列推定器よりの入力端子、155
〜157はT/2遅延回路、158〜161は乗算器、
162はタップ係数記憶用メモリ回路、163は加算
器、164は出力端子を示す。入力端子154からの入
力信号系列は遅延回路により時間の異なった系列として
乗算器に出力され、メモリからの各々異なった係数によ
り重み付けされる。最後に加算器163で全出力を加算
して出力端子164に出力する。この回路構成では基本
的にシンボルレートの2倍の速度でサンンプリングする
ため受信信号はナイキストのサンプリング定理を満足す
る。従って、サンプリング位相ずれによる特性劣化は完
全に除去できる。ところが、この構成においてもRLS
アルゴリズムを2系列必要とするため回路構成が複雑と
なり、それに伴い消費電力が増大という問題点がある。
【0013】より、簡易な構成で高速な同期特性を有す
る伝送路推定アルゴリズムにVLMSアルゴリズムがあ
る。このアルゴリズムをフラクショナルタップスペース
に適用した場合のアルゴリズムを次式に示す。
【0014】
【数2】
【0015】上式においてSk+1 は次式で表される。
【0016】
【数3】
【0017】VLMSアルゴリズムの構成例を図24に
示す。同図において238は入力端子、244は出力端
子、239はサンプリング周波数のクロック入力端子、
240はサンプラ、241は減算器、242は二乗回
路、243は最尤系列推定器、245は波形整形フィル
タ、246はレプリカ生成器、247は伝送路推定器、
248はゲインベクトル演算器、249は重み係数回
路、250は行列演算回路、251は乗算回路、252
は相関器、253は積算器を示す。
【0018】図11に行列演算回路の実現例を示す。1
28は入力端子、129〜131はT/2遅延回路、1
32〜147は乗算器、148〜151は加算器、15
2はメモリ回路、153はベクトル出力端子を示してい
る。
【0019】図15にマッピング回路の構成例としてメ
モリを適用した構成を示す。同図において75は最尤系
列推定器よりの入力端子、76〜78はT/2遅延回
路、79はタップ係数記憶用メモリ回路、80は出力端
子を示す。
【0020】図17に相関器の構成例を示す。同図にお
いて184はマッピング回路よりの入力端子、185〜
188は乗算器、189は重み付けされた誤差信号の入
力端子、182〜184はT/2遅延回路、190〜1
93は出力端子を示す。マッピング回路よりの数時刻に
渡る信号系列は誤差信号との相関値を乗算器により求
め、この値を出力する。
【0021】図18に重み係数回路の構成例を示す。同
図に示した重み係数回路において165はクロック信号
入力端子、170はメモリからの係数出力端子、167
はバイナリカウンタ、166はメモリ素子、168はデ
ィジタル比較器、169は計数設定回路を示す。クロッ
クにより駆動されるカウンタ167はバーストの先頭よ
りのシンボル数を計測し、メモリ166に出力する。こ
の時刻情報を基にメモリは(1−λ)(1−λk+1-1
の値を出力する。一方、カウンタの時刻情報は同時に比
較器168にも入力し、計数設定回路169で設定され
た値と比較される。もし、時刻情報が計数された設定と
一致あるいはこれを越えた場合にはカウンタをリセット
し、メモリ出力を固定する。これは、指数重み付きRL
Sアルゴリズムの相関行列Φ(k)が(6)より指数関
数的は収束特性を示し、ある時刻では殆ど変動しないた
め、メモリ出力信号を固定しても特性に影響は与えない
ためである。同時に、有限のメモリ空間だけで回路が構
成できるためメモリ空間を節約することができる。
【0022】図19に計数設定回路の実現例を示す。同
図において171は出力端子、172はスイッチ回路、
174は論理「1」レベル出力端子、175は論理
「0」出力端子を示す。
【0023】また、別の重み係数回路の実施例を図20
に示す。同図において、176は出力端子、179,1
78は1レベルを出力する固定係数記憶回路、177は
除算回路、180は加算器、181は乗算器、183は
遅延回路、182は忘却係数を出力する固定係数記憶回
路を示す。同図の回路は(6)式のラムダに関する係数
を展開して表現しており、具体的には忘却係数λに関す
る冪級数の和を実現している。VLMSアルゴリズムは
RLSアルゴリズムに比較すると格段に回路構成を簡易
化が可能であるが、LMSアルゴリズムに比較すると図
11にあるようにタップ数次元の2乗分の乗算器を含む
ため回路規模が増大するという問題点があった。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】伝送路で発生する遅延
による波形歪みを補償するためにMLSE型等化器をバ
ースト伝送系に適用した場合、高いバースト利用効率を
実現するためにRLSアルゴリズムのような高速同期が
確立できるアルゴリズムを伝送路推定に適用する必要が
ある。また、移動伝送路のように遅延プロファイルの変
動が激しく最適サンプリング位相が変動する伝送路にT
スペースMLSE等化器を適用した場合にはサンプリン
グ位相ずれによる特性劣化が発生するという問題点があ
る。この問題点を回避するためシンボル周波数のM倍で
サンプリングし、M系列のTスペース等化を行い最も生
き残りパスのブランチメトリックを発生する系列を選択
する構成があるが、シンボル周波数のM倍でA/D変換
器を動作させるため消費電力が増大するうえに、M系列
分の独立なRLSタップ係数推定器を必要とするため回
路構成あるいは消費電力の面で著しい欠点がある。ま
た、低消費電力・回路構成の低減のためMを小さくする
とサンプリング位相ずれを十分に補償できなくなるとい
う問題点がある。
【0025】一方、受信信号をナイキスト周波数の2倍
以上のレートでサンプリングし、最尤系列推定時に発生
する仮判定値を受信信号と同じ速度でサンプルする波形
整形フィルタを通過させ、その速度でRLSタップ係数
推定を行う構成が提案されている。この構成を適用した
場合にはRLSアルゴリズムを複数系列必要とする、あ
るいはシンボルレートの数倍で動作させる必要があるた
め回路構成が複雑になり、消費電力・回路規模が増大す
るという問題点があった。また、VLMSアルゴリズム
を適用した場合にも内部に行列演算を含むため回路規模
が増大するという問題点があった。
【0026】これらの問題点を鑑み、本発明ではMLS
E型等化器において消費電力及び回路規模の増大を招く
ことなくサンプリング位相ずれの影響を除去することを
目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の特徴は、シンボル周波数のM倍でサンプルさ
れた受信信号と受信信号の推定値との誤差信号の二乗を
尤度情報として系列推定を行う最尤系列推定器と、各系
列候補信号を入力とし受信信号のサンプリング速度で信
号を出力するマッピング回路と、マッピング回路出力信
号と誤差信号より伝送路特性を推定する伝送路推定器
と、この出力信号であるタップ係数により送信信号候補
系列を畳み込むことで受信信号の推定値を出力するレプ
リカ生成器より構成される適応等化器において、前記伝
送路推定器は前記マッピング回路出力を要素とするベク
トルに時間と共に指数関数的な減衰特性を持つ重み係数
を掛け合せることでゲインベクトルを発生させるゲイン
ベクトル演算器と、ゲインベクトルと誤差信号との相関
を求める相関器と、相関器出力信号をタップ係数の更新
量として1時刻前のタップ係数に加算し、加算結果をタ
ップ係数として出力する積算器より構成され、前記マッ
ピング回路は波形整形フィルタ出力の自己相関行列を対
角化する行列と、フィルタのインパルス応答を要素とす
るベクトルとの積であるベクトルをタップ係数として前
記送信信号候補系列を畳み込むタップ付き遅延線フィル
タより構成される適応等化器にある。
【0028】本発明の別の特徴はシンボル周波数のM倍
でサンプルされた受信信号と受信信号の推定値との誤差
信号の二乗を尤度情報として系列推定を行う最尤系列推
定器と、各系列候補信号と誤差信号より伝送路特性を推
定する伝送路推定器と、この出力であるタップ係数によ
り送信信号候補系列を畳み込むことで受信信号の推定値
を出力するレプリカ生成器より構成される適応等化器に
おいて、前記伝送路推定器は前記系列信号候補を入力と
するマッピング回路と、この出力ベクトルに時間と共に
指数関数的な減衰特性を持つ重み係数を掛け合せること
でゲインベクトルを発生させるゲインベクトル演算器
と、ゲインベクトルと誤差信号との相関を求める相関器
と、相関器出力信号をタップ係数の更新量として1時刻
前のタップ係数に加算し、加算結果をタップ係数として
出力する積算器より構成され、前記マッピング回路は波
形整形フィルタの自己相関行列の逆行列Rに、波形整形
フィルタのインパルスレスポンスを要素とする行列と、
その転置行列を各々左右から掛け合せた行列と、前記送
信信号候補を要素とするベクトルとの積であるベクトル
を出力するタップ付き遅延線フィルタより構成される適
応等化器にある。
【0029】本発明の更に別の特徴は、シンボル周波数
のM倍でサンプルされた受信信号と受信信号の推定値と
の誤差信号の二乗を尤度情報として系列推定を行う最尤
系列推定器と、各系列候補信号と誤差信号より伝送路特
性を推定する伝送路推定器と、この出力であるタップ係
数により送信信号候補系列を畳み込むことで受信信号の
推定値を出力するレプリカ生成器より構成される適応等
化器において、前記伝送路推定器は前記系列信号候補を
入力とするマッピング回路と、この出力ベクトルと誤差
信号との相関を求める相関器と、相関器出力信号をタッ
プ係数の更新量として1時刻前のタップ係数に加算し、
加算結果をタップ係数として出力する積算器より構成さ
れ、前記マッピング回路は波形整形フィルタの自己相関
行列の逆行列Rに、波形整形フィルタのインパルスレス
ポンスを要素とする行列と、その転置行列を各々左右か
ら掛け合せた結果に時間と共に指数関数的な減衰特性を
有する重み係数を乗算したものを記憶しておき、この行
列と前記候補系列を要素とするベクトルとの積であるベ
クトルを出力するタップ付き遅延線フィルタより構成さ
れる適応等化器にある。
【0030】
【作用】
(1)請求項1に関し、VLMSアルゴリズムにおける
タップ係数更新式(5)において、Rは自己相関行列で
あり対称行列である。従って、直交変換により対角化が
可能となる。即ち、直交変換行列Uk により次式に示す
ように変換できる。
【0031】 UT RU=Λ (8)
【0032】上式でΛは対角要素を相関行列Rの固有値
とする対角行列である。ここで直交変換行列の性質より
(5)は次式に示すように表される。
【0033】
【数4】
【0034】ここでタップ係数の変換を定義する。即
ち、UTk =Wk とおくと(9)及び誤差関数は次式
のように表される。
【0035】
【数5】
【0036】ここでUTk は送信信号候補系列Xk
対するベクトルとして次のように定義できる。
【0037】 Yk =UTk =(UTF )Xk =MXk (11)
【0038】ここでHF は波形整形フィルタのインパル
ス応答であるため、(11)に示すように2回の線形変
換を一回にまとめたMという行列を定義できる。即ち、
波形整形フィルタの替わりにMという行列により送信信
号候補系列を畳み込むことにより次式に示すような簡易
な演算によりタップ係数を求めることができる。
【0039】
【数6】
【0040】従って、Mというマッピングを実現するメ
モリを備えておくことで行列演算実現する乗加算器なし
に本アルゴリズムを実現できる。また、(12.2)の
Λ-1行列は対角行列であるため、(1−λ)/(1−λ
k+1 )のベクトル要素毎の初期値とみなしてメモリに蓄
えておくことで、回路構成を低減できる。
【0041】(2)請求項2に関し、上記(10.2)
において(HFTk-1 =Vk-1とおく。この時
(9)は次式のように変形できる。
【0042】
【数7】
【0043】但し、Q=(HFT-1F である。こ
の時、誤差関数ek は(10.2)より次式で与えられ
る。
【0044】
【数8】
【0045】請求項1で述べたように重み付けしてレプ
リカ生成回路に入力する場合には、レプリカ生成回路を
多ビットの乗算器及び加算器により構成する必要がある
が、本構成の場合にはExorゲート回路及び加算器に
より構成できるため回路を簡易化できるという利点があ
る。特に、変調多値数が大きくなりビタビアルゴリズム
のアルファベットサイズαが大きくなるとレプリカ生成
器は伝送路推定器のα倍必要になるため、レプリカ生成
器を簡易にすることで等化器の構成を著しく簡易化でき
る。
【0046】(3)請求項3に関し、上記(15)にお
ける右辺第2項の係数項、即ち(1−λ)(1−λ
k+1-1Qをメモリに蓄えておくことで、乗算器を省略
することが可能となる。乗算器の様に論理の深い回路を
省略することでアルゴリズムの高速実現が可能となると
いう利点がある。
【0047】
【実施例】
(1)本発明の第1の実施例の基本的構成を図1に示
す。同図において271は入力端子、272はサンプ
ラ、273は減算器、274は二乗回路、275は最尤
系列推定器、276はマッピング回路、277は出力端
子、278はレプリカ生成器、279は伝送路推定器、
280は積算器、281は相関器、282はゲインベク
トル演算器、283は乗算器、284は重み係数回路を
示す。
【0048】本発明の具体例を図2に示す。同図は受信
信号をシンボル速度の2倍の速度でサンプリングし、こ
れを並列処理した場合の構成例である。同図において、
1は入力端子、2は出力端子、5,6は減算器、3は最
尤系列推定器、4はマッピング回路、7はレプリカ生成
器、8は伝送路推定器、9はスイッチ回路、20は直列
/並列変換器、10はT/2遅延回路、11は積算器、
12はゲインベクトル演算器、13,14は相関器、1
7,18は乗算器、19は重み係数回路、21,22は
二乗回路、23は加算器、24は1/Tクロック入力端
子を示す。
【0049】入力端子よりシンボルレートの2倍で入力
される受信信号は直列/並列変換器20により2系列の
信号にS/P変換される。各々の信号とスイッチ回路9
よりの受信信号の推定値との差を減算器5と6により求
めた後、二乗回路により電力に変換されこの2系列の信
号を加算する。最尤系列推定器3はこの信号を尤度情報
として系列推定を行う。
【0050】一方、この最尤系列推定時に発生する仮判
定値系列をマッピング回路4に入力し、2/Tの速度で
サンプリングされた自己相関行列が対角行列となる信号
系列を発生させる。この信号はレプリカ生成器7に入力
されると同時に、タップ推定器8に入力される。次に、
1時刻前に推定された伝送路インパルス応答をT/2毎
に入力される送信信号候補系列に畳み込むことで受信信
号の推定値であるレプリカを発生させる。このレプリカ
をスイッチ回路によりS/P変換しS/P変換された受
信信号との誤差を減算器5と6により発生させる。タッ
プ推定器8はマッピング回路出力信号系列と減算器5と
6の出力信号より伝送路のインパルス応答を推定する。
インパルス応答推定のための伝送路推定器ではまず、減
算器5,6よりの誤差信号ek が重み係数回路よりの係
数を掛け合わされ相関器13と14に入力される。相関
器ではマッピング回路出力系列信号と係数付き誤差信号
との相関値、即ち(14)の右辺第二項を生成する。こ
のベクトルを積算器11に各々入力し積分することでタ
ップ係数を発生させることができる。
【0051】図16はマッピング回路の構成例でタップ
付き遅延線により構成される。入力信号は自己相関行列
が対角化されるインパルス応答であるタップ係数により
重み付け加算された信号を出力する。
【0052】155a,156a,157aはT/2遅
延回路、158a,159a,160a,161aは係
数器、163aは加算器である。
【0053】(2)図3に本発明の別の実施例の基本構
成を示す。287は入力端子、292は復調信号出力端
子、288はサンプラ、289は減算器、290は二乗
回路、291は最尤系列推定器、286はサンプリング
クロック入力端子、293は受信信号のレプリカ生成
器、294は伝送路推定器、297はマッピング回路、
298はゲインベクトル演算器、301は重み係数回
路、300は乗算器、299はベクトル相関器、296
は入力ベクトルを積算する積算器を示している。
【0054】図4に本発明の具体例を示す。同図は図2
と同様に受信信号をシンボル速度の2倍の速度でサンプ
リングし、これを並列処理した場合の構成例である。同
図において、67は入力端子、68は出力端子、71,
72は減算器、69は最尤系列推定器、74はレプリカ
生成器、75は伝送路推定器、73,84はスイッチ回
路、76はT/2遅延回路、77は積算器、78はゲイ
ンベクトル演算器、79,89は相関器、83はマッピ
ング回路、80,81は乗算器、82は重み係数回路、
85,86は二乗回路、87は加算器、88は1/Tク
ロック入力端子を示す。
【0055】図21に本発明に適用するレプリカ生成回
路の構成例を示す。同図において206−1は最尤系列
推定器よりの信号入力端子、206−2は信号出力端
子、206−3は伝送路推定器よりのタップ係数入力端
子、203はT/2遅延回路、204はExor回路、
205は加算回路を示す。即ち、本発明の構成ではレプ
リカ生成回路に乗算器をExor回路という簡易な構成
により実現できるため、通常の乗算器を用いる構成に比
較して回路構成を低減できる。
【0056】(3)図5に本発明の更に別の実施例の基
本構成を示す。207は信号入力端子、209はスイッ
チ回路、208は減算器、210は出力端子、211は
二乗回路、219は最尤系列推定器、212はレプリカ
生成器、213は伝送路推定器、214はゲインベクト
ル演算器、215はマッピング回路、216は相関器、
217は入力ベクトルを積算する積算回路、218はサ
ンプリングクロック入力端子を示す。
【0057】図6に本発明の具体例を示す。
【0058】同図において同図は図2同様に受信信号を
シンボル速度の2倍の速度でサンプリングし、これを並
列処理した場合の構成例である。同図において、220
は信号入力端子、221,228はスイッチ回路、22
2,223は減算回路、224,225は二乗回路、2
26は最尤系列推定器、227は復調信号出力端子、2
29はレプリカ生成器、230は伝送路推定器、236
はゲインベクトル演算器、234,235はマッピング
回路、232,233はベクトル相関器、231は入力
ベクトルを積算する積算器、237はサンプリングクロ
ック入力端子を示している。
【0059】図22にマッピング回路の構成例を示す。
同図において195は入力端子、199は出力端子、1
96〜198は遅延回路、200〜202はメモリ回路
を示す。最尤系列推定器よりの入力信号ベクトルは初期
位相の異なったインパルス応答に対応するベクトル演算
を実現するメモリに各々入力され、各々のメモリの出力
を回路の出力ベクトルとする。
【0060】従って、本構成を用いることにより等化器
に含まれる乗算器を低減させることが可能となるため、
回路の遅延が少なくなり等化器のより高速な動作が実現
できるという利点がある。
【0061】
【発明の効果】図23に本発明のアルゴリズムを適用し
た適応型MLSEのBER特性を示す。伝送路モデルは
2波独立のレイリーフェージングモデルを適用し、遅延
分散は0.1、クロック周波数で正規化した最大ドップ
ラー周波数は2.08×10-4及び4.16×10-4
した。MLSEには16状態のビタビアルゴリズムを適
用し、レプリカ生成器のタップ数は4でμは0.05と
した。同図には、準静的レイリーフェージングの理論値
も付記した。遅延分散が0.1にも関わらずフロア誤り
率を10-4以下にできる優れた等化特性を実現してい
る。
【0062】次に図25にフラクショナルVLMS−M
LSEと本発明のアルゴリズムの回路規模の比較を示
す。積和演算の内乗算器は加算器に比較して回路規模が
著しく大きいため、乗算器の数によりアルゴリズムの規
模を評価した。フラクショナルVLMSアルゴリズムは
タップ係数更新式において、行列の乗算を有するためタ
ップ係数の二乗に比例して乗算回数が増大するが、本発
明においては行列の乗算を排除できるためタップ係数に
対して1次関数的にしか乗算回数を増大させないため回
路規模の低減が可能となる。請求項2に示した構成を適
用することで64個の乗算器をExorで置き換えるこ
とができるため更に回路構成を簡易化することが可能と
なる。更に、請求項3に述べた構成を用いることで乗算
器を低減できるため回路の簡易化及び回路動作の高速化
が可能となる。本発明の構成は従来技術に比較して伝送
路特性を劣化させることなく、図25に示したようにL
SI化した場合に回路構成が低減できるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成(1)を示す。
【図2】本発明の構成(2)を示す。
【図3】本発明の構成(3)を示す。
【図4】本発明の構成(4)を示す。
【図5】本発明の構成(5)を示す。
【図6】本発明の構成(6)を示す。
【図7】フレームフォーマットの一例である。
【図8】サンプリング位相選択型の構成例である。
【図9】フラクショナルサンプリングによる構成例
(1)である。
【図10】レプリカ生成器の構成例(1)を示す。
【図11】行列演算回路の構成例を示す。
【図12】積算器の構成例を示す。
【図13】最尤系列推定器の構成の一例である。
【図14】レプリカ生成器の構成例(2)を示す。
【図15】マッピング回路の構成例(1)を示す。
【図16】マッピング回路の構成例である。
【図17】相関器の構成例を示す。
【図18】重み係数回路の構成例を示す。
【図19】計数設定回路の実施例(1)を示す。
【図20】重み係数回路の構成例(2)を示す。
【図21】レプリカ生成回路の構成例(3)を示す。
【図22】マッピング回路の構成例(2)を示す。
【図23】BER特性を示す。
【図24】フラクショナルVLMSアルゴリズムの構成
を示す。
【図25】回路規模の比較を示す。
【符号の説明】
1,25,42,67,75,89,97,100−
1,100−2,105,128,154,162,1
65,184,189,195,206−1,206−
3,207,220,238,271,287 入力端
子 2,26,43,68,80,99,101,106,
153,164,170,171,176,193,1
99,206−2,210,227,244,277,
292 出力端子 5,6,23,28,45,46,49,71,72,
87,98,106−1,103−2,110,12
6,148〜151,163,180,214〜21
7,225,226,241,266〜269,27
3,289 加算器 177 除算器 17,18,80,81,93〜96,120〜12
3,132〜147,158〜161,181,185
〜188,251,300 乗算器 9,20,27,44,51,64,73,90,17
2,173,224,240,288 スイッチ回路 7,32,54,74,235,246,278,29
3 レプリカ生成器 8,31,53,75,236,247,279,29
4 伝送路推定器 3,41,65,69,227,243,275,29
1 最尤系列推定器 11,33,55,77,237,253,280,2
96 積算器 12,78,236−1,282 ゲインベクトル演算
器 35,57,60 カルマンゲイン演算器 36,58,61 P行列演算回路 34,56,59 タップ係数更新量演算器 13,14,79,89,238,239,252,2
81,299 相関器 15,16,83,84,250 行列演算回路 4,66,70,228,276 波形整形フィルタ 19,82 重み係数回路 21,22,29,47,48,85,86,230,
231,242,274,290 二乗回路 38 アドレスデコーダ 37,62,90〜92,104,183 T遅延回路 10,76,117〜119,129〜131,155
〜157,195〜197 T/2遅延回路 112 パスメトリックメモリ回路 114 パスメモリ回路 108 パスメトリック発生器 111 比較/選択回路 115 選択回路 152,162,166,218,263 メモリ回路 167,264 カウンタ 168 比較器 169 計測数設定回路 174 論理「1」出力端子 175 論理「0」出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−63605(JP,A) 特開 平5−130079(JP,A) 特開 平5−252067(JP,A) 国際公開94/17600(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/00 - 3/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シンボル周波数のM倍でサンプルされた
    受信信号と受信信号の推定値との誤差信号の二乗を尤度
    情報として系列推定を行う最尤系列推定器と、各系列候
    補信号を入力とし受信信号のサンプリング速度で信号を
    出力するマッピング回路と、マッピング回路出力信号と
    誤差信号より伝送路特性を推定する伝送路推定器と、こ
    の出力信号であるタップ係数により送信信号候補系列を
    畳み込むことで受信信号の推定値を出力するレプリカ生
    成器より構成される適応等化器において、 前記伝送路推定器は前記マッピング回路出力を要素とす
    るベクトルに時間と共に指数関数的な減衰特性を持つ重
    み係数を掛け合せることでゲインベクトルを発生させる
    ゲインベクトル演算器と、ゲインベクトルと誤差信号と
    の相関を求める相関器と、相関器出力信号をタップ係数
    の更新量として1時刻前のタップ係数に加算し、加算結
    果をタップ係数として出力する積算器より構成され、 前記マッピング回路は波形整形フィルタ出力の自己相関
    行列を対角化する行列と、フィルタのインパルス応答を
    要素とするベクトルとの積であるベクトルをタップ係数
    として前記送信信号候補系列を畳み込むタップ付き遅延
    線フィルタより構成されることを特徴とする適応等化
    器。
  2. 【請求項2】 シンボル周波数のM倍でサンプルされた
    受信信号と受信信号の推定値との誤差信号の二乗を尤度
    情報として系列推定を行う最尤系列推定器と、各系列候
    補信号と誤差信号より伝送路特性を推定する伝送路推定
    器と、この出力であるタップ係数により送信信号候補系
    列を畳み込むことで受信信号の推定値を出力するレプリ
    カ生成器より構成される適応等化器において、 前記伝送路推定器は前記系列信号候補を入力とするマッ
    ピング回路と、この出力ベクトルに時間と共に指数関数
    的な減衰特性を持つ重み係数を掛け合せることでゲイン
    ベクトルを発生させるゲインベクトル演算器と、ゲイン
    ベクトルと誤差信号との相関を求める相関器と、相関器
    出力信号をタップ係数の更新量として1時刻前のタップ
    係数に加算し、加算結果をタップ係数として出力する積
    算器より構成され、 前記マッピング回路は波形整形フィルタの自己相関行列
    の逆行列Rに、波形整形フィルタのインパルスレスポン
    スを要素とする行列と、その転置行列を各々左右から掛
    け合せた行列と、前記送信信号候補を要素とするベクト
    ルとの積であるベクトルを出力するタップ付き遅延線フ
    ィルタより構成されることを特徴とする適応等化器。
  3. 【請求項3】 シンボル周波数のM倍でサンプルされた
    受信信号と受信信号の推定値との誤差信号の二乗を尤度
    情報として系列推定を行う最尤系列推定器と、各系列候
    補信号と誤差信号より伝送路特性を推定する伝送路推定
    器と、この出力であるタップ係数により送信信号候補系
    列を畳み込むことで受信信号の推定値を出力するレプリ
    カ生成器より構成される適応等化器において、 前記伝送路推定器は前記系列信号候補を入力とするマッ
    ピング回路と、この出力ベクトルと誤差信号との相関を
    求める相関器と、相関器出力信号をタップ係数の更新量
    として1時刻前のタップ係数に加算し、加算結果をタッ
    プ係数として出力する積算器より構成され、 前記マッピング回路は波形整形フィルタの自己相関行列
    の逆行列Rに、波形整形フィルタのインパルスレスポン
    スを要素とする行列と、その転置行列を各々左右から掛
    け合せた結果に時間と共に指数関数的な減衰特性を有す
    る重み係数を乗算したものを記憶しておき、この行列と
    前記候補系列を要素とするベクトルとの積であるベクト
    ルを出力するタップ付き遅延線フィルタより構成される
    ことを特徴とする適応等化器。
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