JP4216256B2 - 適応型マルチユーザ干渉キャンセラおよびマルチユーザ検出器 - Google Patents

適応型マルチユーザ干渉キャンセラおよびマルチユーザ検出器 Download PDF

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Description

本発明は、適応型のマルチユーザ干渉キャンセラおよびそれを用いたマルチユーザ検出器に関し、特に、干渉に関するアプリオリ情報なしに受信信号からユーザ信号を抽出する適応型のマルチユーザ干渉キャンセラおよびそれを用いたマルチユーザ検出器に関する。
周波数帯は有限の資源であるため、無線通信あるいは無線放送システムにおいて周波数の利用効率を向上させる技術は重要である。無線周波数帯を使用する数多くのシステムの中で、特にセルラー移動通信システムは多くの周波数帯を占めており、その加入者は急激に増加している。
このような観点から、再利用因子を減少させることは、セルラー移動通信システムにおいて最も直接的なアプローチの一つである。残念ながら、再利用因子の減少により、複数のユーザの信号は干渉する。
したがって、干渉をキャンセルする技術が、第4世代移動通信システムには不可欠となる。例えば、CDMA(code division multiple access)移動通信システムに対して、多段干渉キャンセラが提案されており、ハードウェア実験によりその性能が確認されている。しかし、これらの技術は、ユーザコードおよびパイロット信号の一方または双方のようなアプリオリ情報を利用するものである。
例えば定包絡線(constant modulus、以下「CM」という)のような、いわゆる「ブラインド分離技術」によれば、アプリオリ情報なしに、あるユーザ信号を他のユーザ信号から識別することができる。商業移動通信システムにおいて、干渉に関する完全なアプリオリ情報を得ることは困難であるから、ブラインド分離技術は、アプリオリ情報を必要とする情報キャンセラによっては緩和することができない不明な干渉を除去するのに有用である。
図11は、従来技術に係るCMアレイ、特に、3段の干渉キャンセラ(interference canceling unit、「ICU」という)を有するCMアレイの模式図である。
図11に示されるように、アンテナエレメントから受信した信号は、CMアレイ300に送られる。CMアレイ300は、第1段目の干渉キャンセラであり、この干渉キャンセラにおいては、受信した信号から一のユーザからの一の信号のみが抽出される。定包絡線基準(Constant Modules Algorithm、以下「CMA」という)は、干渉に関する既知のアプリオリ情報(例えば、シーケンス)なしに、一のユーザのみに関するユーザ信号を抽出するようにCMアレイ300を制御するので、CMアレイは、一のユーザに関する信号のみを出力する。
図11に示されるように、CMアレイ300すなわち第1段目の干渉キャンセラの出力信号、およびさらに受信された信号は、入力端子304および306を介して第2段目の干渉キャンセルユニット302に送られる。干渉キャンセルユニット302において、第1段の干渉キャンセルユニット300によって抽出されたユーザ信号は、適応型干渉キャンセラ308(adaptive interference canceller、「AIC」という)を介して受信信号から除去される。さらに、適応型干渉キャンセラ308の出力を用いて、CMアレイ310により他のユーザ信号が抽出される。抽出されたユーザ信号は、出力端子312を介して出力される。
図11に示されるように、第2段目の干渉キャンセルユニット302からの出力信号および受信信号は、入力端子316および318を介して第3段目の干渉キャンセルユニット314により受信される。第2の干渉キャンセルユニット302と同様に、第3の干渉キャンセルユニット314においても、先に抽出された信号は、適応型干渉キャンセラ320により受信信号から除去される。適応型干渉キャンセラ320の出力信号はCMアレイ322に送られ、さらに別のユーザ信号が抽出され、出力端子324に出力される。
図11に示されるアプローチによれば、対応するCMアレイによるユーザ信号の抽出に先立って、干渉信号は適応型干渉キャンセラにより除去される。したがって、後段の干渉キャンセルユニットにおけるCMアレイは、高いSINR(signal to interference and noise ratio、受信信号電力対干渉および雑音電力比)を有する入力信号からユーザ信号を抽出する。
これに対し、前段の干渉キャンセルユニットにおけるCMアレイは、低SINRの入力信号からユーザ信号を抽出する。このため、前段において抽出されるユーザ信号は信頼性が低く、マルチユーザ検出器の性能が低下してしまう。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、より高性能のブラインド受信技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、干渉に関するアプリオリ情報なしに受信信号からユーザ信号を抽出するマルチユーザ検出器において使用するための適応型マルチユーザ干渉キャンセラを提供する。この適応型マルチユーザ干渉キャンセラは、受信信号から抽出されたユーザ信号を受信し、抽出されたユーザ信号の信頼性を改善する少なくとも2つの干渉キャンセルユニットを有する。さらに、各干渉キャンセルユニットは、関連するユーザ信号に対する干渉のレプリカを決定し、関連するユーザ信号から干渉を除去する適応型干渉キャンセラと、適応型干渉キャンセラからの出力信号を受信し、抽出されたユーザ信号を出力信号よりも高い信頼性でデコードする適応型デコーダとを有する。本発明によれば、干渉キャンセルユニットを制御するため、抽出された複数のユーザ信号間の干渉の指標として、改善された信頼性で抽出された複数のユーザ信号間の相関測定を用いることが提案されている。
適応型マルチユーザキャンセラの重要な利点は、干渉に関する既知のアプリオリ情報なしに完全にブラインドな状態で動作可能な点である。これは、複数のユーザ信号間の相関の測定が複数のユーザ信号間の干渉の適切な指標であるという見識に基づいて実現される。すなわち、相関が高くなると、干渉の指標が高くなる。
本発明の第1の態様において、相関値の推定に適応型アルゴリズムを用いてもよい。特に、改良型収束を用いた適応型アルゴリズムに基づいた相関を用いてもよい。適応型アルゴリズムのためのステップサイズパラメータは、複数のユーザ信号間の相関により制御されることが望ましい。
本発明の第2の態様は、干渉に関するアプリオリ情報なしに受信信号からユーザ信号を抽出するマルチユーザ検出器を提供する。このマルチユーザ検出器は、受信信号からユーザ信号を抽出し、カスケード接続された複数の干渉キャンセルユニットを有する第1のマルチユーザ適応型干渉キャンセラを有する。カスケード接続された複数の干渉キャンセルユニットのうち第1の干渉キャンセルユニットは、コンスタントモジュールアルゴリズムを用いて、受信信号から第1のユーザ信号を抽出する。さらに、その他の干渉キャンセルユニットは、先に決定されたユーザ信号を受信信号から除去することにより、受信信号から別のユーザ信号を抽出する。
本発明によれば、少なくとも1のさらなる適応型マルチユーザ干渉キャンセラ(例えば、干渉の推定にユーザ信号間の相関を用いた適応型マルチユーザ干渉キャンセラ)をカスケード接続してもよい。このさらなる適応型マルチユーザ干渉キャンセラは、前段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラにより抽出されたユーザ信号を受信し、さらなる適応型マルチユーザ干渉キャンセラを制御するため、複数のユーザ信号間の相関測定を、複数のユーザ信号間の干渉の指標として用いてユーザ信号の信頼性を改善する。
本発明に係るマルチユーザ検出器は、ユーザコード等のアプリオリ情報を用いない点において既知のマルチユーザ検出器と本質的に異なる。したがって本発明は、既知の技術を大いに拡張するものである。さらに、マルチユーザ検出器の段数を適切に選択することにより、受信側において所望のSINRを実現することが可能となる。
別の好ましい態様において、適応型マルチユーザ干渉キャンセラの内部メモリに直接ロード可能なコンピュータプログラムが提供されてもよい。このコンピュータプログラムは、プログラムがプロセッサにより実行されたときに、本発明の干渉キャンセラに係る方法を実行させるソフトウェアコードを有する。
したがって、本発明は、コンピュータあるいはプロセッサシステムにおいて干渉キャンセラに係る方法を実現する。すなわち、本発明は、コンピュータシステムあるいは(例えば適応型マルチユーザ干渉キャンセラに含まれる)プロセッサに用いるコンピュータプログラムを提供する。
本発明の機能を実現させるプログラムは、種々の形態でコンピュータに提供されうるものであり、書き換え不可能な情報の形態に制限するものではない。プログラムは、例えば、コンピュータのI/O装置で読み取り可能なROMあるいはCD−ROMのような読み取り専用メモリに記録された情報、フロッピーディスクやハードドライブ等の書き換え可能な記録媒体に記録された情報、ローカルアリアネットワーク、電話回線、インターネットなどの通信媒体を介して提供される情報の形態で提供される。このような記録媒体は、本発明の別の実施形態を構成する。
図1は、本発明に係るマルチユーザ検出器の模式図である。
図1に示されるように、このマルチユーザ検出器は、干渉に関するアプリオリ情報なしに、受信信号からユーザ信号を抽出する。また、このマルチユーザ検出器は、複数段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラAMUIC(1)、…、AMUIC(M)を有する。
図1に示されるように、第1段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラであるAMUIC(1)は、受信信号からユーザ信号を抽出する。本発明によれば、第1段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラは、図11に示される構成を有する。図11については既に説明したので、ここでは再度の説明はしない。
図1に示されるように、このマルチユーザ検出器は、さらに別の段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラであるAMUIC(2)、…、AMUIC(M)を有する。これらの適応型マルチユーザ干渉キャンセラは、第1段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラであるAMUIC(1)にカスケード接続されている。適応型マルチユーザ干渉キャンセラであるAMUIC(2)、…、AMUIC(M)の各々は、ユーザ信号の信頼性を改善するため、前段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラであるAMUIC(1)、…、AMUIC(M−1)により抽出されたユーザ信号を受信する。
特に、本発明によれば、別の適応型マルチユーザ干渉キャンセラを制御するため、複数のユーザ信号間の相関測定を、ユーザ信号間の干渉の指標として用いることが提案される。
図1に示されるように、アレイアンテナが取り付けられているとすると、アレイアンテナで受信された信号は、入力端子10に送られる。既に概説したように、第1の適応型マルチユーザ干渉キャンセラは図11に示される構成を有する。このような構成をとる理由は、第1段の干渉キャンセラにおいては、それ以前にユーザ信号が抽出されておらず、入力端子12〜14においてユーザ信号を利用することができないためである。
図1に示されるように、受信信号は、入力端子16〜22および対応する出力端子24〜28を介して各適応型マルチユーザ干渉キャンセラに送られる。したがって、受信信号は各適応型マルチユーザ干渉キャンセラにおいて利用可能である。
一方、第1段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラにおいて抽出された信号は、出力端子30〜34を介して利用可能であり、対応する入力端子36〜40を介して第2の適応型マルチユーザ干渉キャンセラに送られる。抽出されたユーザ信号に関連する情報は、入力端子42〜46、48〜52および出力端子54〜58、60〜64を介して同様に変換される。マルチユーザ検出器によるユーザ信号抽出の最終結果は、出力端子66〜70において利用可能である。
第1の適応型マルチユーザ干渉キャンセラにより抽出されたユーザ信号を考慮して、第2の適応型マルチユーザ干渉キャンセラは、より高い信頼性でユーザ信号を抽出することができる。なぜなら、第2の適応型マルチユーザ干渉キャンセラに送られる入力信号のSINRは、第1の適応型マルチユーザ干渉キャンセラの動作を介して改善されるからである。
したがって、本発明によれば、抽出されたユーザ信号の信頼性は、適応型マルチユーザ干渉キャンセラの段数が増えるにつれて改善される。すなわち、図1に示されるマルチユーザ検出器は、干渉するチャンネル間の送信性能を改善する。
図2は、本発明に係る適応型マルチユーザ干渉キャンセラ、すなわち、マルチユーザ検出器のある段の模式図である。
図2に示されるように、マルチユーザ検出器において用いる適応型マルチユーザ干渉キャンセラは、干渉に関するアプリオリ情報なしに受信信号からユーザ信号を抽出する。この適応型マルチユーザ干渉キャンセラは、受信信号から抽出されたユーザ信号を受信し、抽出されたユーザ信号の信頼性を改善する複数の干渉キャンセルユニット72〜76を有する。
図2に示されるように、干渉キャンセルユニット72〜76の各々は、適応型干渉キャンセラ77および適応型デコーダ(adaptive decoder、「ADEC」という)78を有する。出力端子82〜86のうち対応するものを介して干渉キャンセルユニットの出力信号を受信する相関測定ユニット80が設けられている。相関測定ユニット80は、さらに、入力端子88〜92のうち対応するものを介して、別の干渉キャンセルユニットに接続されている。
さらに、前段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラによって抽出されたユーザ信号を入力するため、入力端子94〜98が設けられている。入力端子100および出力端子100は、受信した信号を他段の干渉キャンセルユニットとの間で変換するために設けられている。一方、入力端子106は、受信した信号を、図2に示される適応型マルチユーザ干渉キャンセラの干渉キャンセルユニットに入力するために設けられている。さらに、出力端子106〜110は、図2に示される適応型マルチユーザ干渉キャンセラにおいて抽出されたユーザ信号を送るために設けられている。
適応型干渉キャンセラの各々は、関連するユーザ信号に対する干渉のレプリカを決定し、関連するユーザ信号から干渉を除去する。適応型デコーダは、適応型干渉キャンセラからの出力信号を受信し、抽出されたユーザ信号を、受信した出力信号よりも高い信頼度でデコードする。
さらに、相関ユニットは、抽出された複数のユーザ信号間の相関測定を、改善された信頼度で行う。相関測定は、干渉キャンセルユニットを制御するための、複数のユーザ信号間の干渉の指標として用いられる。後で詳細に説明するように、抽出された信号間の相関に基づいて、干渉キャンセルユニットは制御される。
次に、図3〜図8を参照して本発明に係る干渉キャンセルユニットの別の実施形態について説明する。ここで、図3〜図7に示される実施形態は時間的なドメインにおいて動作し、図8に示される実施形態は空間的なドメインにおいて動作する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る干渉キャンセルユニットの模式図である。
図3に示されるように、本発明の第1実施形態に係る干渉キャンセルユニットは、適応型デコーダ112、干渉キャンセラ114、およびレプリカ生成部116を有する。
受信信号は、入力端子120を介して干渉キャンセラ114に送られる。一方、抽出された信号および相関情報は、入力端子122および124を介してレプリカ生成部116に供給される。さらに、受信信号は、レプリカ生成部116に送られる。
レプリカ生成部116において、干渉のレプリカは、入力情報を以下に説明する方法で利用することにより生成される。レプリカは、受信信号からレプリカ生成部116の出力信号を減算する干渉キャンセラ114に出力される。減算の結果は、本質的に一のユーザ信号のみを含む。このユーザ信号は、適応型デコーダ112に送られる。
適応型デコーダは、干渉キャンセラ114の渉出力信号をデコードし、単一のユーザに関する情報を出力端子126に出力する。図3に示されるように、適応型デコーダ112を介して生成された出力は、一のユーザに関する情報を他のユーザーに関する干渉と区別するために、レプリカ生成部116に送り返される。
図4は、本発明の第1実施形態に係る図3の干渉キャンセルユニットの詳細を示す図である。
図4に示されるように、適応型デコーダは、仮判定等化コヒーレント検出器(decision directed coherent detector、「DD−CD」という)128、ヴィテルビデコーダ130、および乗算器132を有する。また、図3に示される干渉キャンセラは、減算器134として実現される。
入力端子から送られてきた受信信号は、適応型干渉キャンセラの減算器134に送られる。さらに、前段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラで抽出されたユーザ信号は、入力端子122−1〜122−nを介して入力される。また、相関情報は、入力端子124を介してレプリカ生成部116に入力される。
レプリカ生成部116において、抽出されたユーザ信号のチャンネルインパルス応答が推定される。さらに、これらのチャンネルインパルス応答は、抽出されたユーザ信号で乗算/たたみこみされる。その結果は、減算器134に送られる干渉のレプリカである。減算器134は、受信結果から干渉のレプリカを除去し、残存信号を適応型デコーダ112に送る。
適応型デコーダにおいて、受信した残存信号は、コヒーレント検出される。すなわち、乗算器132の動作を介して位相が回転される。そして、ヴィテルビ型デコーダ130に送られる。ヴィテルビ型デコーダ130は、干渉キャンセルユニットの出力信号を生成する。なお、位相の回転は、位相の回転係数の計算のため、ヴィテルビ型デコーダ130の出力信号を受信する仮判定等化コヒーレント検出器の動作を介して行われる。この詳細は後述する。
図3および図4に示される第1実施形態に係る干渉キャンセルユニットによれば、適応型干渉コントローラは、適応型デコーダが環境に適応するユニットを有しないため、相関情報を用いて制御される。
図5は、第2実施形態に係る干渉キャンセルユニットの模式図である。この干渉キャンセルユニットは、相関情報に基づいた適応型コントローラの制御を可能にする。
図5に示されるように、適応型干渉キャンセラ136は、干渉キャンセラ138と、レプリカ生成部140とを有する。さらに、適応型デコーダ138は、フィルタ140とフィルタ重み制御部142を有する。
相関情報は、適応型デコーダ138に送り返される。さらに、抽出された信号は、適応型干渉キャンセラの入力端子144を介してレプリカ生成部140に供給される。レプリカ生成部140は、抽出されたユーザ信号を考慮したインパルス応答の推定値を生成し、抽出された信号とチャンネルインパルス応答のたたみこみを行う。
その結果、すなわちレプリカは、干渉キャンセラ138に送られる。干渉キャンセラ138において、レプリカは、受信信号から減算される。その差は、入力端子146を介してフィルタ140に送られる。
一方、相関情報およびフィルタの出力信号は、入力端子148および150を介して重み制御部142に送られる。重み制御部142において、相関情報を考慮して最適なフィルタタップ重み付け係数が計算される。フィルタタップ重み付け係数は、フィルタ140に送られる。フィルタの出力は、出力端子152において利用可能である。
図6は、図5に示される第2実施形態に係る干渉キャンセルユニットの詳細を示す図である。
図6に示されるように、適応型デコーダ138は、仮判定等化コヒーレント検出器154と、タップ付き遅延線156と、適応型制御部157と、乗算器158と、スライサ160とを有する。さらに、干渉キャンセラは、減算器162として実現される。
抽出された信号および相関情報は、適応型干渉キャンセラのレプリカ生成部140に送られる。レプリカの結果は、減算器162に送られる。減算器162において、レプリカは、入力端子144から入力された入力信号から減算される。減算器の出力信号は、適応型デコーダ138のタップ付き遅延線156に送られる。
さらに、適応型遅延線156において、適応型制御部157を介して供給されるフィルタのタップ係数を用いて入力信号は適応的にフィルタされる。タップ付き遅延線156の出力は、乗算器158に送られる。タップ付き遅延線156の出力は、位相回復(すなわち、位相検出)のため、仮判定等化コヒーレント検出器154の出力と乗算される。乗算器158の出力は、以下の機能を実現するスライサ160に送られる。
Figure 0004216256
図7は、図6のタップ付き遅延線の詳細を示す図である。
図7に示されるように、タップ付き遅延線は、少なくとも1つの遅延ユニット164〜168を有する。ここで、複数の遅延ユニットと、遅延ユニット164〜168の入力側および出力側において少なくとも1つの乗算器170〜178と、乗算器の出力に接続された加算器180とが直列に接続されている。乗算係数は、入力端子182〜188を介して乗算器に送られてもよい。
遅延ユニット164の入力および遅延ユニット164〜168の出力は、それぞれ乗算器170〜178に供給される。乗算器の出力は、加算器180により合計され、その結果は、タップ付き遅延線の出力端子190に送られる。
以上では、適応型干渉キャンセラの実施形態のうち、時間的ドメインの動作について説明したが、以下では、空間的信号処理に関する適応型干渉キャンセラの実施形態について説明する。
図8は、本発明の第3実施形態に係る干渉キャンセルユニットの模式図である。
図8に示されるように、第3実施形態に係る干渉キャンセルユニットは、適応型干渉キャンセラ192と適応型デコーダ194とを有する。適応型干渉キャンセラ192は、レプリカ生成部196と、複数の減算器189〜204を有する干渉キャンセラとを有する。
図8に示されるように、適応型デコーダは、仮判定等化デコーダ206と、適応型制御部208と、デコードされた出力を計算する処理部とを有する。この処理部は、複数の乗算器210〜216と、乗算器の出力に接続された加算器218と、加算器218に接続された乗算器220と、仮判定等化コヒーレント検出器206と、乗算器220に接続されたスライサ222と、出力端子224とを有する。
入力端子226〜230から抽出された信号と、入力端子232からの相関情報と、スライサ222の出力信号とは、干渉キャンセラ192のレプリカ生成部196に送られる。さらに、アンテナエレメントにおいて受信された信号ベクトル(以下、「S(k)」と表す)は、減算器198〜204に送られる。ここで、信号ベクトルの成分に対応するレプリカが、レプリカ生成部196において生成される。
減算器198〜204において、干渉のレプリカは、出力ベクトルSi,j(k)を生成するため、信号ベクトルS(k)から減算される。ここで、kは受信時刻を示す指標であり、iは前述の干渉キャンセルユニットを用いたマルチユーザ検出器の段数を示す指標であり、jは干渉キャンセルユニットの動作に関する反復数を示す指標である。
図8に示されるように、出力ベクトルSi,j(k)の成分は、適応型デコーダの乗算器210〜216に送られる。乗算器210〜216および加算器218は、適応型制御部により制御されたデジタルビームフォーマを提供する。したがって、このビームフォーマは、一のユーザのみに関する入力信号からユーザ信号を抽出する。干渉は既に除去されているから、レプリカ生成部が干渉の仮想的なレプリカを提供しても、ビームフォーマはユーザにビームを向けるだけであり、干渉に関する機能は何ら有しない。
したがって、この構成において、最大ビームが得られる。加算器の出力、すなわち、ビームフォーマの出力は、仮判定等化コヒーレント検出器206を構成するコヒーレント検出器と、乗算器220と、スライサ222とに送られる。さらに、コヒーレント検出器の出力、すなわち、スライサ222の出力はレプリカ生成部196と、仮判定等化コヒーレント検出器206と、出力端子224とに送られる。
以下では、本発明に係る干渉キャンセラのための相関に基づいた適応アルゴリズムの詳細および構成について説明する。
まず、受信信号S(k)は、マルチユーザ検出器の第1段目に送られる。第1段目の適応型マルチユーザ干渉キャンセラの出力信号x1,1(k)は、以下のように示される。
Figure 0004216256
ここで、W1,1(k)は、重みベクトルを示す。また、添字Hは、ベクトルおよび行列双方のエルミート転置を示す。なお、重みベクトルは、前述のCMアルゴリズムやゴダールアルゴリズムなど、既知のアルゴリズムにより決定されてもよい。
ブラインドアルゴリズム(例えば、CMアレイ)を用いた適応型マルチユーザ干渉キャンセラは、反復処理の1回目の出力信号x1,1(k)から干渉を緩和するが、コヒーレントな復調に必須であるキャリアの回復は行わない。したがって、コヒーレントな復調を行うためには、出力信号は以下のようにして位相回復される必要がある。
Figure 0004216256
ここで、c1,1(k)は、仮判定等化コヒーレント検出器のキャリア回復回路(図示略)により得られる位相ずれを示す。また、添字*は、共役行列を示す。
既に概説したように、マルチユーザ検出器の干渉キャンセルユニットの各々は、適応型デコーダの出力信号を用いて、受信信号から干渉をキャンセルするように動作する。より詳細には、干渉は、レプリカ生成部の動作を介して以下のように推定される。
Figure 0004216256
ここで、iは、マルチユーザ検出器の適応型マルチユーザ干渉キャンセラの段数を示す指標であり、i=1、…、Mである。
jは、適応型干渉キャンセラ内での反復回数の指標であり、j=1、…、Nである。
kは、受信信号に関する時間の指標である。
i,j(k)は、現在の受信時刻による干渉行列である。
i,j(k−1)は、直前の受信時刻によるキャンセル行列である。
Figure 0004216256
Figure 0004216256
i,j(k)は、適応型マルチユーザ干渉キャンセラのi段目のj回目の反復処理において位相回復された出力信号である。
より詳細には、位相回復は、yi−1,j(k)を0に設定することにより、また、残存値を以下のように決定することにより行われる。
Figure 0004216256
さらに、干渉を除去するため、干渉キャンセラは以下のように動作する。
Figure 0004216256
ここで、Si,j(k)は、受信時刻の指標kに応じた適応型干渉キャンセラの出力であり、S(k)は、受信信号に対応する信号ベクトルである。
なお、スライサの出力信号y1,1(k)は、受信ベクトルから生成されるのに対して、スライサの出力信号yi,j(k)は、干渉キャンセラの出力信号ベクトルSi,j(k)から生成される。第1段目の適応型マルチユーザ干渉キャンセラから抽出された信号は互いに異なっているから、キャンセル行列は、抽出されたユーザを列ベクトルとして考慮したインパルス応答ベクトルから設定される。
次に、受信した信号レプリカベクトル(y(k)に対応する信号成分は除く)が生成される。受信した信号ベクトルからレプリカベクトルを減算することにより、y(k)に対応する信号成分とノイズ成分のみがベクトルSi,j(k)に残される。
したがって、他の信号は入力ベクトルから除去されるので、次段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラは、最大の利得で、ビームを所望の信号y(k)に向ける。まとめると、マルチユーザ検出器は、既知のCMアレイと比較して、各ユーザに対し利得を有する。
なお、干渉のキャンセルに対する適応型アルゴリズムは、マルチユーザ検出器が移動通信システムに適用されたときに重要である。特に、重みベクトルとキャンセル行列を同時に制御する適応型アルゴリズムは重要である。BPSKやQPSKのようなCMを用いた変調技術が適用されると仮定されるから、定包絡線基準(CMA)は、ブラインド適応型アルゴリズムとして将来性があると考えられる。
一方、CMAは、受信ベクトルに含まれる信号成分の位相も振幅も推定できないため、ブラインドアルゴリズムは、キャンセル行列をほとんど推定しない。実際には、CMAを用いて、複数の信号成分間の位相と振幅の関係のみが得られる。一方、位相と振幅の絶対値は、干渉キャンセルに必要である。
ブラインドアルゴリズムと比較して、最小二乗誤差(MMSE)に基づいた適応型アルゴリズムは、本発明の構想の範囲内において有用であると考えられる。なぜならば、これらのアルゴリズムは、位相と振幅の絶対値を同時に推定できるからである。
さらに、MMSEに基づいた適応型アルゴリズムは、干渉する信号および加法ホワイトガウスノイズ(AWGN)および他のチャンネルの干渉により衰えた通信チャンネルにおけるノイズ比SINRという点において最適な推定値を得ることができる。さらに、それらは、本質的に、干渉する信号と、マルチユーザ検出器の各段におけるその信号のSINRとを保持する。したがって、MMSEに基づいたアルゴリズムがマルチユーザ検出器に適用されたときに段数が増えたとしても、干渉する信号とSINRは、マルチユーザ検出器のどの段においてもほとんど劣化することがない。
なお、単にMMSEアルゴリズムのみに基づいた干渉キャンセルは、適応型干渉キャンセルユニットのスライサからのデータストリームが、他の適応型干渉キャンセルユニットの同一段のマルチユーザ干渉キャンセラのデータストリームと同一である場合に干渉を緩和することができない。
この場合、データストリームに対するチャンネルインパルス応答ベクトルは、ストリームを出力するスライサの数に分割される。したがって、ストリームのチャンネルインパルス応答成分の一部はキャンセルされ、残りの部分が適応型マルチユーザ干渉キャンセラに送られる。これは、マルチユーザ検出器が3段以上の場合に起こる。この場合、除去されるべき干渉は、適応型マルチユーザ干渉キャンセルユニットに送られる。これは、マルチユーザ検出器において抽出される信号の数が減少するため、期待されるアンテナ利得が失われることを意味する。
上述の課題を解決するため、本発明は適応型アルゴリズムを用いる。適応型アルゴリズムにおいて、抽出された信号間の相関が、適応型干渉キャンセルユニットを制御するために適用される。なお、以下で説明する適応型アルゴリズムは、図8の適応型制御部208において実現される。
前述のように、MMSEに基づいた適応型アルゴリズムは、チャンネルインパルス応答の推定に好適である。推定値導出の第1段階として、推定誤差ei,j(k)が以下のように定義される。なお、i=1、…、Mであり、j=1、…Nである。
Figure 0004216256
さらに、確率的勾配降下法(stochastic gradient descent method)の原理によれば、ベクトル更新式は、以下のように表される。
Figure 0004216256
この式において、Φi,j(k)は、収束率Yi,j(k)を制御する刻み幅関数(stepsize function)である。Yi,j(k)は次式のように定義される。
Figure 0004216256
ここで、Φi,j(k)が一定である場合、アルゴリズムはLMSアルゴリズムとなる。本発明において、Φi,j(k)は次式のとおりである。
Figure 0004216256
ここで、diag[V]は、対角行列である。この対角行列の成分は、ベクトルVの成分である。さらに、Φi,j(k)における対角成分は次式のように定義される。
Figure 0004216256
ここで、自己回帰式は、z面における伝達関数としてα(1−(1−α)z)−1を用いた、あるタップのIIR(infinite impulse response、無限インパルス応答)フィルタである考えられる。フィルタへの入力信号は次式のとおりである。
Figure 0004216256
ここで、ρi,l,h(k)は、l番目のスライサとh番目のスライサの出力信号間の相関を示す。本発明において、この相関は次式のように定義される。
Figure 0004216256
相関値を定義する数式において、βはいわゆる「忘却係数(forgetting factor)」であり、移動通信チャンネルの変化を追跡するために導入される。ρi,l,h(k)は決定的アルゴリズムを用いて得られるので、ρi,l,h(k)は、忘却係数βの導入によるシーケンスの相関パターンに応じて変化する。
したがって、マルチユーザ検出器の安定動作を得るためにρi,l,h(k)を平滑化することは重要ではない。これが、式(12)においてIIRフィルタが適用される理由である。各干渉キャンセルユニットへの入力ベクトルは受信ベクトルS(k)と同一であるため、原理的には、制約の無いCMAは、反復処理の開始時において、全ての干渉キャンセルユニットに同一のユーザ信号を抽出させる。
換言すれば、反復処理の開始時においては、すべてのスライサから同一のデータストリームが出力される。したがって、干渉キャンセルユニットに不適当な信号が送られるため、ほとんどのタップ成分は、更新する必要が無い。
しかし、S(k)と共に送られてくる干渉キャンセルユニットの出力信号は、例外的に正確なものであるから、干渉キャンセルユニットにおいて関連するタップ成分は、更新される。これが、Φi,j(k)の値が1に設定されることの理由である。以上の事情を考慮すると、初期条件は次式のように与えられる。
Figure 0004216256

Figure 0004216256
さらに、図8に示されるコヒーレント検出器は、周波数のオフセットを考慮しない線形推定技術に基づいている。より詳細には、コヒーレント検出器に対して、LMSアルゴリズムは次式のように適用される。
Figure 0004216256
マルチユーザ検出器は線形であると仮定すると、式(15)におけるステップサイズの制御は、式(10)におけるステップサイズの制御と等価である。一方、非線形動作のマルチユーザ検出器は、線形システムよりも優れた性能を実現するため、前述のように干渉キャンセルユニットに対して相関に基づいたアルゴリズムを用いる。
まとめると、キャンセル行列を制御するための適応型アルゴリズムは、式(8)〜式(10)によるステップにより行われる。さらに、タップ重み係数も、適応的に、例えば、CMAあるいはゴダールアルゴリズムによって制御される。さらに、上述の説明は、時間的ドメインにおける干渉キャンセルに同様に適用され、線形マルチユーザ検出器(例えば、スライサなしの検出器)に簡単に拡張することができる。
図9は、ビット誤り率(BER)の干渉キャンセルおよびマルチユーザ検出の反復回数依存性を示す図である。
図9に示される結果から、以下のシステムパラメータを仮定した統計的同一チャンネル干渉環境において、マルチユーザ検出器の性能が確認された。3人のユーザが周波数帯を共有しており、それらは互いに同期している。このシナリオは、3つの伝送アンテナが設置された多入力多出力システムの状況に匹敵する。さらに、変調技術として直角位相ずれキーイングが適用されると仮定する。ここで、移動通信システムはブラインドであると仮定し、復調系のあいまいさを除去するために差分符号化が適用される。
また、サンプリングが最も適切なように行われ、受信機には4エレメントの線形アレイアンテナが適用される。隣接するアンテナエレメント間の距離は、0.5λである(λは無線波長を示す)。ボアサイトを0°方向とすると、3つのユーザ信号は、それぞれ30、0、−45°の線形アレイアンテナにあたる。受信電力は、各ユーザにおいて同一である。
図10は、BERのCNR依存性を示す図である。
図10において、キャリア対ノイズ比(CNR)は5dBである。各ユーザのBER性能に加え、平均値も示されている。説明のため、差分符号化およびホワイトノイズのAWGNチャンネルを用いた直角位相ずれキーイングの理論曲線が示されている。さらに、LMSアルゴリズムを用いたマルチユーザ検出器の性能も参考のため示されている。
図9および図10に示されるように、本発明に係る、反復処理を用いたマルチユーザ検出器は、反復処理を用いない既知の技術に対して明らかに改善された性能を達成する。
図9に示されるように、マルチユーザ検出器のBERは、1回の反復処理で2倍減少する。さらに、2〜4回の反復処理で平均値の曲線は平坦になる。これから、最大4回の反復処理が要求されることがわかる。
図10に示されるように、3回の反復処理が各種のマルチユーザ検出器、すなわち、論理的性能、LMSに基づいた性能、本発明に係る性能に対して適用される。LMSアルゴリズムを用いたマルチユーザ検出器は、BERが10−2まで下がると飽和するが、相関に基づくアルゴリズムを用いたマルチユーザ検出器は、AWGNによる理論的に最適な性能と同等な優れた性能を発揮する。
本発明に係るマルチユーザ検出器の模式図である。 本発明に係る適応型マルチユーザ干渉キャンセラの模式図である。 本発明の第1実施形態に係る干渉キャンセルユニットの模式図である。 図3に示される干渉キャンセルユニットの詳細を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る干渉キャンセルユニットの模式図である。 図5に示される干渉キャンセルユニットの詳細を示す図である。 図6に示されるタップ付きの遅延線の詳細を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る干渉キャンセルユニットの模式図である。 ビット誤り率(BER)の、干渉キャンセルおよびマルチユーザ検出のための反復数依存性を示す図である。 BERのキャリア対ノイズ比(CNR)依存性を示す図である。 CMアレイの模式図である。

Claims (29)

  1. 干渉に関するアプリオリ情報なしに受信信号からユーザ信号を抽出するマルチユーザ検出器に用いる適応型マルチユーザキャンセラであって、
    a)受信信号から抽出されたユーザ信号を受信し、抽出されたユーザ信号の信頼性を改善する、少なくとも2つの干渉キャンセルユニットと、
    a1)前記干渉キャンセルユニットの各々が有する適応型干渉キャンセラであって、関連するユーザ信号に対する干渉のレプリカを決定し、前記関連するユーザ信号から前記干渉を除去する適応型干渉キャンセラと、
    a2)前記干渉キャンセルユニットの各々が有する適応型デコーダであって、前記適応型干渉キャンセラからの出力信号を受信し、抽出されたユーザ信号を前記出力信号よりも改善された信頼性でデコードする適応型デコーダと
    を有し、
    b)改善された信頼性で抽出された複数のユーザ信号間の相関測定結果が、干渉キャンセルユニットを制御するための、前記抽出された複数のユーザ信号間の干渉の指標として用いられることを特徴とする適応型マルチユーザキャンセラ。
  2. 前記干渉キャンセルユニットが、時間的ドメインで動作することを特徴とする請求項1に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  3. 前記適応型干渉キャンセラが、
    干渉のレプリカを生成するレプリカ生成部と、
    前記適応型干渉キャンセラの入力信号から前記レプリカ生成部の出力を減算する干渉キャンセラと
    を有することを特徴とする請求項2に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  4. 前記相関測定結果が、前記レプリカ生成部に送り返されることを特徴とする請求項3に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  5. 前記適応型デコーダが、
    前記関連する抽出されたユーザ信号を出力する前記干渉キャンセルユニットの前記関連する適応型干渉キャンセラの出力信号をフィルターするフィルタと、
    前記フィルタのフィルタ係数を制御する重み制御部と
    を有することを特徴とする請求項2に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  6. 前記相関測定結果が、前記重み制御部に送り返されることを特徴とする請求項5に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  7. 前記フィルタが、タップ付き遅延線フィルタであることを特徴とする請求項5または6のいずれかの項に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  8. 前記干渉キャンセルユニットが、空間的ドメインで動作することを特徴とする請求項1に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  9. 前記適応型干渉キャンセラが、
    干渉のレプリカを生成するレプリカ生成部と、
    前記適応型干渉キャンセラの入力信号からから前記レプリカ生成部の出力を減算する干渉キャンセラと
    を有することを特徴とする請求項8に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  10. 前記レプリカ生成部が、
    Figure 0004216256
    に従って干渉のレプリカを生成し、
    iが、マルチユーザ検出器の適応型マルチユーザ干渉キャンセラの段数を示す指標であり、i=1、…、Mであり、
    jが、適応型干渉キャンセラ内での反復回数の指標であり、j=1、…、Nであり、
    kが、受信信号に関する時間の指標であり、
    i,j(k)が、現在の受信時刻による干渉行列であり、
    i,j(k−1)が、直前の受信時刻によるキャンセル行列であり、
    Figure 0004216256
    Figure 0004216256
    i,j(k)が、適応型マルチユーザ干渉キャンセラのi段目のj回目の反復処理において位相回復された出力信号である
    ことを特徴とする請求項4または9のいずれかの項に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  11. 前記干渉キャンセラが、
    Figure 0004216256
    に従って干渉をキャンセルし、
    i,j(k)は、受信時刻の指標kに応じた適応型干渉キャンセラの出力であり、
    S(k)は、受信信号に対応する信号ベクトルである
    ことを特徴とする請求項10に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  12. 前記適応型デコーダが、
    受信の位相ずれci,j(k)を決定する仮判定等化デコーダと、
    あらかじめ決められたアルゴリズムに従って、前記適応型干渉キャンセラの出力を処理するために重みベクトルWi,j(k)を決定する適応型制御部と、
    デコードされた出力を次式に従って算出する処理部と
    Figure 0004216256
    を有することを特徴とする請求項10または11のいずれかの項に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  13. 前記レプリカ生成部が、次式によって決定された推定誤差を用いてキャンセル行列を決定し、
    Figure 0004216256
    ここで、
    Figure 0004216256
    であり、
    Figure 0004216256
    であり、
    添字*は、共役行列を示し、
    Φi,j(k)は、刻み幅関数である
    ことを特徴とする請求項12に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  14. 前記レプリカ生成部が、ステップサイズ関数Φi,j(k)を次式に従って決定し、
    Figure 0004216256
    μはあらかじめ決められた定数であり、
    diag[V]は、ベクトルVの成分から設定される対角行列であり、
    Φi,j(k)における対角成分が次式のように定義され、
    Figure 0004216256
    ここで、
    Figure 0004216256
    は、自動回帰フィルタへの入力であり、
    ρi,l,h(k)は、l番目のスライサとh番目の干渉キャンセルユニットの出力信号間の相関を示す
    ことを特徴とする項13に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  15. 前記レプリカ生成部が、l番目の干渉キャンセルユニットとh番目の干渉キャンセルユニットの出力信号間の相関を次式に従って決定し、
    Figure 0004216256
    βは、通信チャンネルの変化を追跡するために提供される係数である
    ことを特徴とする請求項14に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  16. 前記レプリカ生成部が、初期値を
    Figure 0004216256
    に従って決定し、
    Figure 0004216256
    であることを特徴とする請求項14に記載の適応型マルチユーザキャンセラ。
  17. 干渉に関するアプリオリ情報なしに受信信号からユーザ信号を抽出するマルチユーザ検出器であって、
    a)受信信号からユーザ信号を抽出し、カスケード接続された複数の干渉キャンセルユニットを有する第1段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラを有し、
    a1)前記カスケードにおける第1の干渉キャンセルユニットが、定包絡線基準を用いて受信信号から第1のユーザ信号を抽出し、
    a2)前記カスケードにおける別の干渉キャンセルユニットが、受信信号から、それまでに決定されたユーザ信号を除去することにより、受信信号から別のユーザ信号を抽出し、
    b)請求項1〜16のいずれかの項に記載された少なくとも1の別の段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラであって、前記第1段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラにカスケード接続され、前段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラにより抽出されたユーザ信号を受信し、複数のユーザ信号間の相関測定結果を、前記別の適応型マルチユーザ干渉キャンセラを制御するための干渉の指標として用いて前記ユーザ信号の信頼性を改善する少なくとも1の別の段の適応型マルチユーザ干渉キャンセラを有する
    ことを特徴とするマルチユーザ検出器。
  18. 干渉に関するアプリオリ情報なしに受信信号からユーザ信号を抽出するマルチユーザ検出器におけるマルチユーザ干渉キャンセル方法であって、
    a)信頼性を改善するため、受信信号から抽出されたユーザ信号を受信するステップと、
    b)前記ユーザ信号に対し干渉のレプリカを生成するステップと、
    c)前記ユーザ信号から前記干渉をキャンセルするステップと、
    d)前記ユーザ信号よりも改善された信頼性でユーザ信号をデコードするステップと、
    を有し、
    e)複数のユーザ信号間の相関測定結果が、干渉キャンセルを行う間の複数のユーザ信号間の干渉の指標として用いられる
    ことを特徴とするマルチユーザ干渉キャンセル方法。
  19. 時間的ドメインにおいて動作することを特徴とする請求項18に記載のマルチユーザ干渉キャンセル方法。
  20. 空間的ドメインにおいて動作することを特徴とする請求項18に記載のマルチユーザ干渉キャンセル方法。
  21. 前記干渉のレプリカが、
    Figure 0004216256
    に従って生成され、
    iが、マルチユーザ検出器の適応型マルチユーザ干渉キャンセラの段数を示す指標であり、i=1、…、Mであり、
    jが、適応型干渉キャンセラ内での反復回数の指標であり、j=1、…、Nであり、
    kが、受信信号に関する時間の指標であり、
    i,j(k)が、現在の受信時刻による干渉行列であり、
    i,j(k−1)が、直前の受信時刻によるキャンセル行列であり、
    Figure 0004216256
    Figure 0004216256
    i,j(k)が、適応型マルチユーザ干渉キャンセラのi段目のj回目の反復処理において位相回復された出力信号である
    ことを特徴とする請求項20に記載のマルチユーザ干渉キャンセル方法。
  22. 前記干渉が、
    Figure 0004216256
    に従ってキャンセルされ、
    i,j(k)は、受信時刻の指標kに応じた適応型干渉キャンセラの出力であり、
    S(k)は、受信信号に対応する信号ベクトルである
    ことを特徴とする請求項20に記載のマルチユーザ干渉キャンセル方法。
  23. 前記ユーザ信号のデコードが、仮判定等化検出器において、
    受信の位相ずれci,j(k)を決定するステップと、
    あらかじめ決められたアルゴリズムに従って、前記適応型干渉キャンセラの出力を処理するために重みベクトルWi,j(k)を決定するステップと、
    デコードされた出力を次式に従って算出するステップと
    Figure 0004216256
    を有することを特徴とする請求項21または22のいずれかの項に記載のマルチユーザ干渉キャンセル方法。
  24. 前記キャンセル行列が次式によって決定され、
    Figure 0004216256
    ここで、
    Figure 0004216256
    であり、
    Figure 0004216256
    であり、
    添字*は、共役行列を示し、
    Φi,j(k)は、刻み幅関数である
    ことを特徴とする請求項23に記載のマルチユーザ干渉キャンセル方法。
  25. ステップサイズ関数Φi,j(k)が次式に従って決定され、
    Figure 0004216256
    μはあらかじめ決められた定数であり、
    diag[V]は、ベクトルVの成分から設定される対角行列であり、
    Φi,j(k)における対角成分が次式のように定義され、
    Figure 0004216256
    ここで、
    Figure 0004216256
    は、自動回帰フィルタへの入力であり、
    ρi,l,h(k)は、l番目のスライサとh番目の干渉キャンセルユニットの出力信号間の相関を示す
    ことを特徴とする請求項24に記載のマルチユーザ干渉キャンセル方法。
  26. l番目の干渉キャンセルユニットとh番目の干渉キャンセルユニットの出力信号間の相関が次式に従って決定され、
    Figure 0004216256
    βは、通信チャンネルの変化を追跡するために提供される係数である
    ことを特徴とする請求項25に記載のマルチユーザ干渉キャンセル方法。
  27. 初期値が
    Figure 0004216256
    に従って決定され、
    Figure 0004216256
    であることを特徴とする請求項25に記載のマルチユーザ干渉キャンセル方法。
  28. 干渉に関するアプリオリ情報なしに受信信号からユーザ信号を抽出するマルチユーザ検出方法であって、
    a)受信信号からユーザ信号を抽出するため、適応型マルチユーザ干渉キャンセルの第1段階を実行するステップを有し、
    a1)定包絡線基準を用いて受信信号から第1のユーザ信号が抽出され、
    a2)受信信号から、それ以前に決定されたユーザ信号を除去することにより受信信号から別のユーザ信号が抽出され、
    b)前記第1段階に接続されたカスケードにおいて、請求項18〜27のいずれかに記載の方法により、少なくとも1の別の段階の適応型マルチユーザ干渉キャンセルを実行するステップとを有し、
    c)複数のユーザ信号の相関測定結果を、干渉の指標として用いて、前段の適応型マルチユーザ干渉キャンセルにより抽出されたユーザ信号の信頼性が改善される
    ことを特徴とするマルチユーザ検出方法。
  29. 請求項18〜27のいずれかの項に記載の処理をコンピュータ装置に実行させるコンピュータプログラム。
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