JPH10125690A - ウエハー熱処理装置 - Google Patents

ウエハー熱処理装置

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JPH10125690A
JPH10125690A JP29724396A JP29724396A JPH10125690A JP H10125690 A JPH10125690 A JP H10125690A JP 29724396 A JP29724396 A JP 29724396A JP 29724396 A JP29724396 A JP 29724396A JP H10125690 A JPH10125690 A JP H10125690A
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Masanobu Hiramoto
雅信 平本
Nobuhiro Munetomo
宣浩 宗友
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】結晶転移の生じる部分が少なく、歩留まりが向
上すると共に、ウエハー全体を均一に熱処理することが
できるウエハー熱処理装置を提供する。 【解決手段】熱処理時に付与される熱を保持体に蓄熱し
て、その保持体に近接されたウエハーの周縁部に熱伝導
するので、昇温初期時及び降温初期時に於いて、ウエハ
ーの中央部よりも周縁部の方が急速に加熱及び冷却され
るのを抑制でき、均熱性を保つことができる。且つ、ウ
エハー全体の温度を均等に保ちながら加熱及び冷却し
て、中央部と周縁部とに温度勾配が生じるのを積極的に
防止するので、ウエハー全体を均一に熱処理することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、半導体
ウエハーに各種熱処理、蒸着処理を施すときに用いられ
るウエハー熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述のようなウエハーを熱処理す
る場合、例えば、図9に示すように、支持体13の上面
側中央部に立設した複数の各支持ピン13a…でウエハ
ーAを水平に支持して熱処理し、或いは、図10に示す
ように、支持体14の内周縁部に形成した水平部14a
でウエハーAを水平に支持して熱処理する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した支持
体13によりウエハーAを支持した場合、ウエハーAは
中央部よりも周縁部Aaの方が、その部分の体積に対し
て表面積が大きいため、ウエハーAの周縁部Aaは加熱
されやすく、その部分の熱が放熱されやすいという特性
を有している。昇温初期時には、ウエハーAの周縁部A
aが中央部よりも急速に加熱され、降温初期時には、ウ
エハーAの周縁部Aaが中央部よりも急速に冷却される
ため、ウエハーAの中央部と周縁部Aaとに温度勾配が
生じ、周縁部Aaに結晶転移(ディスロケーション=一
般的にはスリップ)が多数生じやすいという問題点を有
している。また、各支持ピン13a…により支持した部
分にウエハーA自体の自重が付加されるので、熱処理時
に起きる反りや熱膨張の差により摩擦が生じたり、自重
の集中する部分に歪みが生じたりするため、その各支持
ピン13a…により支持された部分に結晶転移が生じる
のを回避することができない。
【0004】例えば、8インチのシリコンウエハーを、
窒素雰囲気中に於いて25℃/secのレートで昇温し、
約1200℃に1分間保持して熱処理した試験品をX線
トポグラフで結晶転移の発生状況を観察した結果、図1
1に示すように、各支持ピン13a…により支持された
部分には、その支持点を中心に直径が約7mm〜約8mmの
大きさとなる領域に結晶転移が生じ、周縁部Aaには、
約10mmの範囲に結晶転移が生じることが確認された。
また、摩擦や歪みの生じた部分にも結晶転移が起きやす
く、ウエハーA全体を均一に熱処理することができない
ため、不良部分が多く発生し、1枚のウエハーAから得
られる半導体(IC)の個数が少なく、歩留まりが悪い
という問題点を有している。
【0005】また、支持体14でウエハーAを支持した
場合、支持体14の水平部14aによりウエハーAの周
縁部Aaを平面的に支持するため、上述した支持体13
よりも接触面積が大きく、その接触部分の熱処理温度が
低くなるため、ウエハーA全体を均一に熱処理すること
が困難である。且つ、ウエハーAの周縁部Aa全体に結
晶転移が生じるだけでなく、熱処理を繰り返す度に結晶
転移が内側に成長し、結晶転移の生じる部分が大きくな
るため、歩留まりが悪くなるという問題点を有してい
る。
【0006】この発明は上記問題に鑑み、熱処理時に付
与される熱を保持体に蓄熱して、同保持体に蓄熱された
熱をウエハーの周縁部に熱伝導するので、昇温初期時及
び降温初期時に於いて、ウエハーの中央部よりも周縁部
の方が急速に加熱及び冷却されるのを抑制でき、ウエハ
ー全体を均一に熱処理することができるウエハー熱処理
装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記支持台の上面側に、上記ウエハーの周縁部よりも若
干大径となる大きさに形成した保持体を水平に取付ける
と共に、上記保持体の内周部とウエハーの周縁部との対
向周面を、該ウエハーの外周縁部に対して熱伝導される
間隔に近接したウエハー熱処理装置であることを特徴と
する。
【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記保持体の内周部よりも内側に、上
記ウエハーの下面側周縁部と対向して複数の各支持突起
を円周方向に対して等間隔に隔てて形成したウエハー熱
処理装置であることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
請求項2記載の構成と併せて、上記保持体の内周部に、
上記ウエハーの上面側周縁部よりも上方に突出され、該
ウエハーの上面側周縁部に対して熱伝導される間隔に近
接して壁部を形成したウエハー熱処理装置であることを
特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、上記請求項1,2
又は請求項3記載の構成と併せて、上記保持体の内周部
に、上記ウエハーの下面側周縁部に対向して円周方向に
形成され、該ウエハーの下面側周縁部に対して熱伝導さ
れる間隔に近接して支持壁部を形成したウエハー熱処理
装置であることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記保持体を炭化ケイ素で構成したウ
エハー熱処理装置であることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載のウエハー熱処理装置は、熱処理
時に付与される熱を保持体に蓄熱し、その保持体に蓄熱
された熱を内周部から放射して、その内周部に近接され
たウエハーの周縁部に熱伝導するので、昇温初期時及び
降温初期時に於いて、ウエハーの中央部よりも周縁部の
方が急速に加熱及び冷却されるのを抑制でき、ウエハー
全体の温度を均等に保ちながら加熱及び冷却するため、
ウエハー全体を均一に熱処理することができる。また、
保持体の材質や形状を選択し、ウエハーの材質や熱処理
の目的に応じて最適な熱処理条件を提供することができ
る。
【0013】請求項2記載のウエハー熱処理装置は、複
数の各支持突起によりウエハーの下面側周縁部を支持す
るので、ウエハーの周縁部よりも内側に反りや熱膨張に
よる摩擦が生じたり、結晶転移が生じたりするのを確実
に防止でき、歩留まりが向上する。
【0014】請求項3記載のウエハー熱処理装置は、上
記請求項1又は請求項2記載の作用と併せて、保持体に
蓄熱した熱を壁部から放射して、その壁部に近接された
ウエハーの上面側周縁部に熱伝導するので、ウエハーの
上面側周縁部を中央部と同等温度に保つことができ、ウ
エハーの上面側周縁部に結晶転移が生じるのを積極的に
防止できる。
【0015】請求項4記載のウエハー熱処理装置は、上
記請求項1,2又は請求項3記載の作用と併せて、保持
体に蓄熱した熱を支持壁部から放射して、その支持壁部
に近接されたウエハーの下面側周縁部に熱伝導するの
で、ウエハーの下面側周縁部を中央部と同等温度に保つ
ことができ、ウエハーの下面側周縁部に結晶転移が生じ
るのを積極的に防止できる。
【0016】請求項5記載のウエハー熱処理装置は、上
記請求項1記載の作用と併せて、保持体を炭化ケイ素に
より構成することで、熱処理時に於いて、保持体に蓄熱
された熱がウエハーに効率よく熱伝導され、熱損失が少
なく、ウエハーの熱処理が効率よく行える。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、熱処理時に付与され
る熱を保持体に蓄熱して、その保持体に蓄熱された熱を
ウエハーの周縁部に熱伝導するので、昇温初期時及び降
温初期時に於いて、ウエハーの中央部よりも周縁部の方
が急速に加熱及び冷却されるのを抑制でき、均熱性を保
つことができる。且つ、ウエハー全体の温度を均等に保
ちながら加熱及び冷却するため、中央部と周縁部とに温
度勾配が生じるのを積極的に防止でき、ウエハー全体を
均一に熱処理して、酸化膜厚の均一性を保つことができ
る。また、保持体の材質や形状を選択し、ウエハーの材
質や熱処理の目的に応じて最適な熱処理条件を提供する
ことができる。
【0018】しかも、ウエハーの下面側周縁部を複数の
各支持突起により点支持した状態のまま熱処理するの
で、ウエハーの周縁部よりも内側に反りや熱膨張による
摩擦が生じたり、結晶転移が生じたりするのを確実に防
止できる。従来例のような保持体13,14よりも結晶
転移の生じる部分及び面積が少なく、歩留まりが良くな
るため、一枚のウエハーから得られる半導体の個数が増
加し、製造コストの低減を図ることができると共に、結
晶転移の生じる要因及び部分が削減され、品質の向上及
び安定を図ることができる。
【0019】さらに、保持体に蓄熱された熱を支持壁部
及び壁部から放射してウエハーの上下周縁部に熱伝導す
るので、熱伝導される範囲が広くなり、周縁部全体を同
等温度に保つことができる。且つ、各支持突起により支
持した周囲部分にも効率よく熱伝導されるため、その点
接触する部分のみに小さな結晶転移が生じるが、従来例
の保持体13よりも結晶転移の生じる部分及び面積を最
小限に抑制することができる。且つ、炭化ケイ素は蓄熱
性及び熱伝導性が良く、保持体に蓄熱された熱がウエハ
ーに対して効率よく熱伝導されるため、熱損失が少な
く、ウエハーの熱処理が効率よく行える。
【0020】
【実施例】図面は第1実施例の保持体を備えた急速加熱
型のウエハー熱処理装置を示し、図1に於いて、このウ
エハー熱処理装置1は、加熱炉2の一側部に搬入口2a
を形成し、他側部に搬出口2bを形成して、搬入側及び
搬出側に配設したロボットアームBにより未熱処理のウ
エハーAを炉内部に搬入し、熱処理済みのウエハーAを
炉外部に搬出する。
【0021】加熱炉2の内部は、例えば、石英(SiO
2 )、炭化ケイ素(SiC)等の耐熱性の高い壁部材3
で囲繞されると共に、その壁部材3の外側にはヒータ素
線4aを有する加熱ヒータ4が配設され、その加熱ヒー
タ4の外側は断熱材5で囲繞されている。加熱炉2の下
部には、同炉下部に配設した基台6の上面側中央部に凹
状収納部6aを形成し、その凹状収納部6aの底面中央
部にウエハーAを載置するための固定台7を固定し、そ
の上段にウエハーAを上下方向に昇降するための保持体
8を配設している。
【0022】上述した固定台7は、上述した凹状収納部
6aの底面中央部に、円盤形状に形成した台本体7aの
下面中央部を固定して、凹状収納部6aの底面中央部に
形成した摺動孔6bと、台本体7aの下面中央部に形成
した摺動孔7bとを上下方向に連通すると共に、各孔6
b,7bを、後述する昇降体10の上下摺動が許容され
る孔径に形成している。台本体7aの上面側には、ウエ
ハーAの下面側中央部と対向する位置であって、上述し
た摺動孔7bを中心として、先細形状に形成した複数本
(例えば、3本)の各支持突起7c…を円周方向に対し
て等間隔に隔てて立設すると共に、各支持突起7c…を
後述する保持体8の内周縁部よりも内側に配列してい
る。
【0023】前述した保持体8は、図2、図3に示すよ
うに、蓄熱性及び熱伝導性が良く、耐熱性の高い炭化ケ
イ素(SiC)により部材本体8aを形成し、或いは、
その部材本体8aの表面をコーティング処理(SiC−
CVDコート)して構成される。部材本体8aは、所定
サイズにカットされたウエハーAの周縁部Aaよりも若
干大径となるリング形状に形成され、その部材本体8a
の内周側壁部8dを、後述する支持台9の各支持突起9
e…により支持されるウエハーAの周縁部Aaに対して
均等間隔a(例えば、約3mm以下)に対向される内径寸
法に形成している。且つ、壁部8dを、後述する各支持
突起9e…により支持されるウエハーAの周縁部Aaよ
りも若干上面側に突出される高さbに形成すると共に、
その下面側周縁部に、後述する支持台9の各支持軸9b
…と対向して複数の各孔部8b…を形成している。
【0024】上述した支持台9は、円盤形状に形成した
台本体9aの上面側周縁部に、上述した保持体8の各孔
部8b…と対向して複数本(例えば、3本、4本)の各
支持軸9b…を円周方向に対して等間隔に隔てて立設す
ると共に、各支持軸9b…の上端部を保持体8の各孔部
8b…に対して下方から差込み、支持軸9bの先端部に
形成された段部9fを孔部8bの外周縁部に係合して、
各支持軸9b…により保持体8を水平状態且つ交換可能
に支持している。且つ、台本体9aの上面側には、上述
した固定台7の各支持突起7c…と対向して各孔部9c
…が形成され、各孔部9c…は、各支持突起7c…の出
没動作が許容される孔径に形成している。台本体9aの
上面側周縁部には、各支持軸9b…よりも内側であっ
て、上述した各支持突起7c…により支持されるウエハ
ーAの下面側周縁部Aaと対向して、先細形状に形成し
た複数本(例えば、3本、4本)の各支持突起9e…を
円周方向に対して等間隔に隔てて突設すると共に、各支
持突起9e…を上述した保持体8の内周縁部よりも内側
に配列している。図8は保持体8の他の支持構造を示
し、保持体8の軸方向下部内周側に段部8cを形成し、
その段部8cを台本体9aの外周縁部に載置して水平状
態且つ交換可能に支持している。
【0025】且つ、台本体9aの下面中央部に、筒状に
形成した昇降体10の上端部を固定して、台本体9aの
下面中央部に形成した孔部9dと昇降体10とを連通す
ると共に、昇降体10の下端側を、基台6及び固定台7
に形成した各孔6b,7bに対して上下摺動可能に挿入
し、例えば、サーボモータ、エアシリンダ等の昇降手段
(図示省略)により昇降体10を鉛直方向に上下摺動さ
せて、固定台7の各支持突起7c…が保持体8よりも上
方に突出される降下位置と、保持体8により支持された
ウエハーAが加熱炉2の中心部により持上げられる上昇
位置とに支持台9を上下動する。なお、昇降体10は、
例えば、窒素ガス(N2 )等のプロセスガスをパージす
るためのガス供給装置(図示省略)に接続され、加熱炉
2の搬出側又は搬入側には、降下位置に昇降停止された
ウエハーAに向けて冷却ガスを吐出するための噴射ノズ
ル11を配設している。
【0026】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、ウエハー熱処理装置1によりウエハーAを熱
処理するときの動作を説明する。先ず、熱処理開始時に
於いて、図1に示すように、ロボットアームBにより保
持した未熱処理のウエハーAを加熱炉2内部に搬入し、
加熱炉2に設置された固定台7の各支持突起7c…上に
ウエハーAを水平に載置する。加熱炉2外部にロボット
アームBを引出した後、支持台9を垂直上昇させて、固
定台7の各支持突起7c…により支持されたウエハーA
の周縁部Aaを支持台9の各支持突起9e…により水平
に支持すると共に、保持体8の壁部8dをウエハーAの
周縁部Aaに対して均等間隔に近接して所定高さに持上
げる。同時に、筒状の昇降体10から吐出されるプロセ
スガスを加熱炉2内部にパージして、熱処理に応じたガ
ス環境を形成した後、ウエハーAの周縁部Aaを支持台
9の各支持突起9e…で水平に支持した状態のまま加熱
ヒータ4により熱処理する。
【0027】この時、加熱ヒータ4により付与される熱
を保持体8に蓄熱し、その保持体8に蓄熱された熱を壁
部8dから放射して、壁部8dに近接されたウエハーA
の周縁部Aaに熱伝導するので、昇温初期時に於いて、
ウエハーAの中央部よりも周縁部Aaの方が急速に加熱
されるのを抑制でき、ウエハーA全体の温度を均等に保
ちながら加熱するため、温度勾配が生じるのを積極的に
防止でき、ウエハーA全体を均一に熱処理することがで
きる。
【0028】次に、支持台9を垂直降下させるとき、保
持体8に蓄熱された熱を壁部8dから放射して、壁部8
dに近接されたウエハーAの周縁部Aaに熱伝導するの
で、降温初期時に於いて、ウエハーAの中央部よりも周
縁部Aaの方が急速に冷却されるのを抑制でき、ウエハ
ーA全体の温度を均等に保ちながら冷却するため、温度
勾配が生じるのを積極的に防止できる。支持台9の各支
持突起9e…により支持されたウエハーAを固定台7の
各支持突起7c…に再び載置し、固定台7の各支持突起
7c…よりも下方に保持体8を降下させた後、加熱炉2
内部にロボットアームBを挿入して、固定台7の各支持
突起7c…により支持された熱処理済みのウエハーAを
ロボットアームBにより保持し、その保持されたウエハ
ーAを搬出するとき噴射ノズル11から吐出される冷却
ガスを吹き付けて冷却処理し、加熱炉2外部にロボット
アームBを引出して熱処理済みのウエハーAを次の処理
工程に移送する。
【0029】上述のように、保持体8に蓄熱された熱を
壁部8dから放射してウエハーAの周縁部Aaに熱伝導
するので、昇温初期時及び降温初期時に於いて、ウエハ
ーAの中央部よりも周縁部Aaの方が急速に加熱及び冷
却されるのを抑制でき、均熱性を保つことができる。且
つ、ウエハーA全体の温度を均等に保ちながら加熱及び
冷却するため、中央部と周縁部Aaとに温度勾配が生じ
るのを積極的に防止でき、ウエハーA全体を均一に熱処
理して酸化膜厚の均一性を保つことができる。また、保
持体8の材質や形状を選択し、ウエハーAの材質や熱処
理の目的に応じて最適な熱処理条件を提供することがで
きる。
【0030】しかも、支持台9に形成した各支持突起9
e…によりウエハーAの周縁部Aaを点支持した状態の
まま熱処理するので、相互の接触箇所及び接触面積が少
なく、結晶転移の生じる要因及び部分が削減されると共
に、品質の向上及び安定を図ることができる。従来例と
同一条件で熱処理済みのウエハーAを試験して、その結
晶転移の発生状況を観察した結果、図7に示すように、
ウエハーAの周縁部Aa(例えば、約5mmの範囲)より
も内側に結晶転移が生じることがなく、従来例の保持体
13,14よりも結晶転移の生じる部分が少なくなるた
め、歩留まりが良くなり、1枚のウエハーAから得られ
る半導体の個数が増加し、製造コストの低減を図ること
ができる。且つ、炭化ケイ素は蓄熱性及び伝導性が良
く、熱処理時に於いて、保持体8に蓄熱された熱がウエ
ハーAに対して効率よく熱伝導されるため、熱損失が少
なく、ウエハーAの熱処理が効率よく行える。
【0031】図4は第2実施例の保持体12を備えたウ
エハー熱処理装置1を示し、第1実施例の装置と同一構
成の部分は同一の符号を記してその詳細な説明を省略す
る。同装置に備えられた保持体12は、上述した第1実
施例の保持体8と同一材質で部材本体12aを形成し、
或いは、部材本体12aをコーティング処理して構成さ
れる。
【0032】上述した部材本体12aは、図5、図6に
示すように、ウエハーAの周縁部Aaが水平に支持され
るリング形状に形成され、その部材本体12aの内周縁
部には、固定台7の各支持突起7c…により支持される
ウエハーAの下面側周縁部Aaと対向して支持壁部12
bを円周方向に連続して形成し、その支持壁部12bの
内周縁部と外周縁部との間を、ウエハーAの周縁部Aa
が水平に支持される間隔c(例えば、約10mm以下)に
形成している。
【0033】且つ、支持壁部12bの上面側には、ウエ
ハーAの下面側周縁部Aaと対向して、例えば、円錐形
状、半球形状等の点接触される形状に形成した各支持突
起12c…を円周方向に対して等間隔に隔てて複数箇所
(例えば、3箇所、4箇所)突設すると共に、各支持突
起12c…を、ウエハーAと支持壁部12bとの対向面
間が均等に対向される高さd(例えば、約1mm以下)に
形成している。
【0034】且つ、支持壁部12bの外周縁部には、各
支持突起12c…により支持されるウエハーAの周縁部
Aaと対向して壁部12dを円周方向に連続して形成す
ると共に、その壁部12dの内周面を、ウエハーAの周
縁部Aaに対して均等間隔a(例えば、約3mm以下)に
対向される内径寸法に形成し、壁部12dを、各支持突
起12c…により支持されるウエハーAの周縁部Aaよ
りも若干上面側に突出される高さbに形成している。部
材本体12aの下面側周縁部に形成した各孔部12e…
には、上述した支持台9の各支持軸9b…を差込み、支
持軸9bの先端部に形成された段部9fを孔部12eの
外周縁部に係合して、保持体12を水平状態且つ交換可
能に支持している。
【0035】熱処理開始時に於いて、ロボットアームB
により保持した未熱処理のウエハーAを、加熱炉2内部
に搬入して固定台7の各支持突起7c…上に載置した
後、支持台9を垂直上昇させて、固定台7の各支持突起
7c…により支持されたウエハーAの周縁部Aaを保持
体12の各支持突起12c…により水平に支持して所定
高さに持上げる。熱処理時に於いて、加熱ヒータ4によ
り付与される熱を保持体8に蓄熱し、その保持体8に蓄
熱された熱を支持壁部12b及び壁部8dから放射して
ウエハーAの上下周縁部Aaに熱伝導するので、昇温初
期時に於いて、ウエハーAの中央部よりも周縁部Aaの
方が急速に加熱されるのを抑制でき、ウエハーA全体の
温度を均等に保ちながら加熱して、ウエハーA全体を均
一に熱処理する。且つ、ウエハーAと支持壁部12bと
の間隔が狭く、保持体12に蓄熱された熱が各支持突起
12c…により支持された部分にも効率よく熱伝導され
るため、各支持突起12c…で支持した周囲部分も同等
温度に熱処理できる。
【0036】次に、支持台9を垂直降下させるとき、保
持体12に蓄熱された熱を支持壁部12b及び壁部12
dから放射してウエハーAの上下周縁部Aaに熱伝導す
るので、降温初期時に於いて、ウエハーAの中央部より
も周縁部Aaの方が急速に冷却されるのを抑制でき、ウ
エハーA全体の温度を均等に保ちながら冷却するため、
温度勾配が生じるのを積極的に防止できる。保持体12
の各支持突起12c…により支持されたウエハーAを固
定台7の各支持突起7c…に再び載置した後、熱処理済
みのウエハーAをロボットアームBにより保持して加熱
炉2外部に搬出し、その保持されたウエハーAに噴射ノ
ズル11から吐出される冷却ガスを吹き付けて冷却処理
するので、第1実施例と同様にウエハーAを熱処理する
ことができる。
【0037】つまり、保持体12に蓄熱された熱を支持
壁部12b及び壁部12dから放射してウエハーAの上
下周縁部Aaに熱伝導するので、第1実施例の保持体8
よりも熱伝導される範囲が広くなり、周縁部Aa全体を
同等温度に保つことができる。昇温初期時及び降温初期
時に於いて、ウエハーAの中央部よりも周縁部Aaの方
が急速に加熱及び冷却されるのを抑制でき、均熱性を保
つことができる。且つ、ウエハーA全体の温度を均等に
保ちながら加熱及び冷却するため、ウエハーA全体を均
一に熱処理して、酸化膜厚の均一性を保つことができ
る。また、保持体12の材質や形状を選択し、ウエハー
Aの材質や熱処理の目的に応じて最適な熱処理条件を提
供することができる。
【0038】しかも、保持体12の各支持突起12c…
によりウエハーAの周縁部Aaを点支持した状態のまま
熱処理するので、ウエハーAの周縁部Aa(例えば、約
5mmの範囲)よりも内側に結晶転移が生じることがな
く、第1実施例と同様に、歩留まりが良くなり、1枚の
ウエハーAから得られる半導体の個数が増加し、製造コ
ストの低減を図ることができる。且つ、ウエハーAと支
持壁部12bとの対向面を近接(例えば、約1mm以下)
しているので、保持体12に蓄熱された熱が各支持突起
12c…により支持された周囲部分にも効率よく熱伝導
されるため、各支持突起12c…で支持された点接触部
分のみに小さな結晶転移(例えば、約2mm以下の大き
さ)が生じるが、従来例の保持体13よりも結晶転移が
小さく、結晶転移の生じる部分及び面積を最小限に抑制
することができる。
【0039】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の保持体の内周部は、第1実施例の
保持体8を構成する壁部8d、第2実施例の保持体12
を構成する壁部12dに対応するも、この発明は、上述
の実施例の構成のみに限定されるものではなく、例え
ば、石英(SiO2 )、炭化ケイ素(SiC)等の耐熱
性の高い材質で固定台7及び支持台9を形成してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の保持体を備えたウエハー熱処理
装置を示す断面図。
【図2】 保持体によるウエハーの支持部分を示す断面
図。
【図3】 保持体によるウエハーの支持状態を示す平面
図。
【図4】 第2実施例の保持体を備えたウエハー熱処理
装置を示す断面図。
【図5】 保持体によるウエハーの支持部分を示す断面
図。
【図6】 保持体によるウエハーの支持状態を示す平面
図。
【図7】 ウエハーに生じた結晶転移の観察結果を示す
平面図。
【図8】 保持体の他の支持構造を示す断面図。
【図9】 第1従来例の保持体によるウエハーの支持状
態を示す側面図。
【図10】 第2従来例の保持体によるウエハーの支持
状態を示す側面図。
【図11】 ウエハーに生じた結晶転移の観察結果を示
す平面図。
【符号の説明】
A…ウエハー Aa…周縁部 1…ウエハー熱処理装置 2…加熱炉 7…固定台 7c…支持突起 8…保持体 8d…壁部 9…支持台 9e…支持突起 12…保持体 12b…支持壁部 12c…支持突起 12d…壁部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持台により支持されたウエハーを加熱炉
    内に搬入して均一に熱処理するウエハー熱処理装置であ
    って、 上記支持台の上面側に、上記ウエハーの周縁部よりも若
    干大径となる大きさに形成した保持体を水平に取付ける
    と共に、 上記保持体の内周部とウエハーの周縁部との対向周面
    を、該ウエハーの外周縁部に対して熱伝導される間隔に
    近接したウエハー熱処理装置。
  2. 【請求項2】上記保持体の内周部よりも内側に、上記ウ
    エハーの下面側周縁部と対向して複数の各支持突起を円
    周方向に対して等間隔に隔てて形成した請求項1記載の
    ウエハー熱処理装置。
  3. 【請求項3】上記保持体の内周部に、上記ウエハーの上
    面側周縁部よりも上方に突出され、該ウエハーの上面側
    周縁部に対して熱伝導される間隔に近接して壁部を形成
    した請求項1又は請求項2記載のウエハー熱処理装置。
  4. 【請求項4】上記保持体の内周部に、上記ウエハーの下
    面側周縁部に対向して円周方向に形成され、該ウエハー
    の下面側周縁部に対して熱伝導される間隔に近接して支
    持壁部を形成した請求項1,2又は請求項3記載のウエ
    ハー熱処理装置。
  5. 【請求項5】上記保持体を炭化ケイ素で構成した請求項
    1記載のウエハー熱処理装置。
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